JPH08282850A - 部品供給装置 - Google Patents

部品供給装置

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JPH08282850A
JPH08282850A JP8710895A JP8710895A JPH08282850A JP H08282850 A JPH08282850 A JP H08282850A JP 8710895 A JP8710895 A JP 8710895A JP 8710895 A JP8710895 A JP 8710895A JP H08282850 A JPH08282850 A JP H08282850A
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隼人 鈴木
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昭 樽石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トレイチェンジャに部品トレイを受け入れる
際の品種照合によって、照合不一致となった部品トレイ
をトレイ受けに移載して自動的に排出するようにした部
品供給装置を提供することを目的とする。 【構成】 トレイチェンジャ4の供給口で要求される部
品トレイであるか否かを照合して不一致の場合、その部
品トレイtをトレイチェンジャ4内に受入れ、不一致と
なった部品トレイtをトレイ受けに載せて循環機構CLに
したがって受入機構CIから部品供給位置CSに位置決めす
ることなく排出機構COに循環させて、照合不一致となっ
た部品トレイを自動的にベースモジュール7に排出し、
かつベースモジュール7に排出された部品トレイtをス
トックモジュール81 〜83 の何れかに循環させて再利
用する部品供給装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組立ロボットに部品を
自動的に供給する部品供給装置に関し、特に、トレイン
チェンジャに照合して部品を受入れ、照合不一致部品を
自動的に処理するようにした部品供給装置に係るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、組立ロボットに迅速かつ空き時間
が生じないように部品を自動的に供給するようになされ
た部品供給装置は、例えば特開平1−40236号公報
に開示されたものがある。
【0003】この公報に記載された部品供給装置は、異
なる部品を収容した複数の収容箱(部品トレイ)を無人
車などからバッファに受入れ、このバッファの位置に設
けられた分離機構によってこれらの収容箱から所要の収
容箱を分離してエレベータに載置する。所要の部品を組
立ロボットに供給するために、各種の部品がそれぞれ収
納されている収容箱をストックしたストッカの所要の部
品が収納された収容箱の格納段の位置までエレベータで
収容箱を移動させる。
【0004】そして、組立ロボットによってすべて部品
が取出されて空となった収容箱とエレベータで運ばれて
きた収容箱とをストッカを上下に移動させながら交換す
る。交換した部品が収容された収容箱はこのストッカの
格納段から引き出されて組立ロボットに部品が供給され
る。また、空の収容箱はエレベータでさらに下降して既
に堆積した空の収容箱の上に積み重ねられ、無人車の下
段の収容位置に収容されるようになされている。
【0005】しかし、従来例のように、部品供給装置を
一体に構成した場合は、部品点数の変化に対応すること
が困難である。すなわち、これは部品点数が減少した場
合にも予想される最大の部品点数に対応した状態を維持
しなければならないことを意味している。
【0006】このような観点から、本発明者等は部品点
数に応じて構成を容易に変更できる部品供給装置を出願
した。この発明では部品供給装置を複数のモジュールで
構成し、部品をストックしておくモジュールを部品点数
に応じて変更し得るようにしたものである。
【0007】この部品供給装置は、設備起動中に異常が
発生した際に、設備は緊急停止し、その際、部品供給装
置も停止することになり、部品トレイは部品供給経路中
に残ったままになる。
【0008】また、この部品供給装置のストック部より
トレイチェンジャに部品トレイを供給する際には、部品
の間違いが無いように照合を行うようになされている。
ここで照合が一致しなかった場合は、供給されるべき部
品トレイが無いものと判断されて部品供給装置は異常停
止状態となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、部品供
給装置を複数のモジュールで構成した部品供給装置で
は、部品をストックしておくモジュールを部品点数に応
じて変更し得るようにしたものである。しかし、部品供
給装置が設置された製造設備自体に異常が発生した場合
は、部品トレイが部品供給経路に残ったままになる欠点
がある。
【0010】また、部品供給装置のストック部からトレ
イチェンジャに部品トレイを受け入れる際の照合によっ
て、照合が一致しなかった場合、供給されるべき部品ト
レイが無いものと判断され、トレイチェンジャの供給口
に部品トレイが残ったままとなり、部品供給装置は異常
停止する欠点がある。
【0011】したがって、このような状況では、異常を
復旧させて部品供給装置を再起動させるためには、先
ず、部品供給経路に残った部品トレイ、若しくは、照合
不一致と判断されたトレイチェンジャの供給口の部品ト
レイを取り除く作業を行わねばならない。また、設備が
異常停止した場合は、部品供給装置の部品トレイがどの
ような状態で停止しているか分からないために、そのま
まの状態で部品供給装置の動作を自動継続させることは
不可能である。
【0012】従来の部品供給装置では、再起動時に、供
給経路途中やトレイチェンジャの供給口にある部品トレ
イを取り除く方法が、人手によって直接取り除く方法
と、手動操作で部品トレイを一つづつ動かして排出する
方法とがあるが、何れも作業が煩雑であり、このような
部品トレイの排出作業に時間を要する欠点がある。
【0013】本発明は、上述の課題に鑑みなされたもの
であり、トレイチェンジャに部品トレイを受け入れる際
の品種照合によって、照合不一致となった部品トレイを
トレイ受けに移載して自動的に排出するようにした部品
供給装置を提供することを目的とするものである。
【0014】また、本発明は、トレイチェンジャに部品
トレイを受け入れるに際に、品種照合を行って受入れ、
照合不一致の部品トレイをトレイ受けに移載して自動的
に排出するとともに、その部品トレイを再循環するよう
にした部品供給装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされたものであり、本発明は、組立ロボットに必要
な部品を順次供給するトレイチェンジャを備えた部品供
給装置に於いて、ストック部から前記トレイチェンジャ
のトレイ受けへ部品トレイを供給する際に、要求した部
品トレイであるか否かを照合して一致した部品トレイを
前記トレイチェンジャのトレイ受けに移載して部品供給
位置まで循環させるとともに、照合不一致となった部品
トレイを前記トレイチェンジャのトレイ受けに移載して
トレイ排出位置まで循環させ、前記トレイ受けから空ト
レイ回収部に排出するようにしたことを特徴とする部品
供給装置である。
【0016】また、本発明は、組立ロボットに必要な部
品を順次供給するトレイチェンジャを備えた部品供給装
置に於いて、ストック部から前記トレイチェンジャのト
レイ受けへ部品トレイを供給する際に、要求した部品ト
レイであるか否かを照合して一致した部品トレイを前記
トレイチェンジャのトレイ受けに移載して部品供給位置
まで循環させて前記組立ロボットに部品を供給すととも
に、照合不一致となった部品トレイを前記トレイチェン
ジャのトレイ受けに移載してトレイ排出位置まで循環さ
せて、前記トレイ受けから空トレイ回収部に排出するよ
うにし、かつ前記空トレイ回収部に回収された部品トレ
イを前記ストック部に再び循環するようにしたことを特
徴とする部品供給装置である。
【0017】
【作用】上述のような手段によって、本発明の部品供給
装置は、組立ロボットに順番に部品を供給するためのト
レイチェンジャが設けられ、トレイチェンジャに部品ト
レイを受け入れる際の部品IDによる照合によって、待
機している部品トレイが要求する部品トレイであるか否
かを照合して一致したものと不一致となった部品トレイ
を、それぞれトレイチェンジャに受け入れて異なった循
環動作をさせるようにして、照合一致した部品トレイは
部品供給位置まで循環させるようにし、照合不一致とな
った部品トレイは空トレイ回収部まで循環させて排出す
るようにし、照合不一致による異常停止を解消するよう
にしたのである。
【0018】また、本発明の部品供給装置は、トレイチ
ェンジャに部品トレイを供給する際に行われる照合によ
って照合不一致となった部品トレイを受け入れ、照合不
一致となった部品トレイを空トレイ回収部に回収した後
に、ストック部にその部品トレイを循環させることによ
って、照合不一致による異常停止を解消するとともに、
照合不一致による部品トレイが再び組立ロボットに供給
し得るようにしたのである。
【0019】
【実施例】
《部品供給装置の概要》図2は、本発明による部品供給
装置の実施例を概念的に示して斜視図である。同図は、
本発明の部品供給装置について、組立ロボットなどの周
辺装置とともに示したものであり、入口リフタ2,出口
リフタ6および一部の要素についても概略が示されてい
る。また、図1にはその説明図が示されている。
【0020】なお、図2に示したように、トレイチェン
ジャ4の受入手段と排出手段と、ベースモジュール7
と、その上部に互いに同一の大きさと構成とを有する3
個の積み重ねられたストックモジュール81,2,3
を備え、ストックモジュールには、出口リフタ6がトレ
イtを吊り下げた状態で上下に移送される。図1を参照
して図2の実施例について説明する。
【0021】図2の自動組立システムは、3段のストッ
クモジュールを備えており、3種類の部品を基礎となる
部材に取付けて所定の製品を自動的に組立てるものであ
り、組立て順序に必要となるこれら3種類の部品を自動
的に組立ロボット3に供給する本発明の部品供給装置を
備えるものである。
【0022】なお、この実施例では3種類の部品X1
X2,X3を組立ロボットに供給するものとして示してある
が、より多くの種類の部品を供給するために4個以上の
ストックモジュールを積み重ねることができることは前
述のとおりである。
【0023】それぞれ同一種類の部品を収容したトレイ
t同志は適当な個数が積み重ねられて1つのトレイ群T
として、例えば自動倉庫から無人車1(図1)によって
運搬されて第1段目のストックモジュール81 の高さで
入口リフタ2に移される。この入口リフタ2は、このト
レイ群が収容している種類の部品、例えばX2に割当てら
れているストックモジュール82 に対向する位置まで上
昇し、このトレイ群Tをストックモジュール82 のスト
ック部SSに移送して一旦格納させる。
【0024】このストックモジュール82 に格納されて
いる部品X2を組立ロボット3に補給するときには、この
ストックモジュール82 の分離機構SBにトレイ群Tが残
っていればこの分離機構SBに分離動作を行なわせてこの
トレイ群Tから1つのトレイtを分離してから、また、
1つのトレイtだけが残っていればそのトレイtを出口
リフタ6に送り出す。
【0025】前述のように、図2の実施例では図1の説
明図に示した構成とは異なって、トレイチェンジャ4の
受入機構CIがストックモジュールの出口リフタスペース
下部まで延びており、したがって、最下段のストックモ
ジュール81 から上記のように送出されたトレイtは出
口リフタ6を介することなく、直接トレイチェンジャ4
の受入機構CIに送出される。
【0026】この出口リフタ6は、最下段以外のストッ
クモジュール82,3,……から送出されたトレイを吊り
下げた状態で下方に移動するように構成されており、ト
レイtがトレイチェンジャ4の受入機構CIに到達すると
出口リフタ6は搬送してきたトレイを解放して、このト
レイをこの受入機構CI上に載置する。
【0027】この受入機構CI上に置かれたトレイは、ト
レイチェンジャ4の循環機構によって循環経路CL(図
1)に組み込まれて循環し、この循環経路の一部に設け
られている部品供給位置CSに所要のトレイtがあるとき
に組立ロボット3に部品を取出させる。
【0028】組立ロボット3は組立台12上の被組立体
にトレイチェンジャ4から取出した部品を取付け、取付
けが終了すればコンベア11上のプラテン10にこの製
品を乗せて、次の組立作業を行なう組立システムや製品
を保管する倉庫などの所定の場所に搬送させる。なお、
13はこの組立システムの動作を制御するための制御装
置である。
【0029】各トレイtは収容している部品が無くなる
までトレイチェンジャ4の循環経路中を循環するが、ト
レイt中に部品が無くなると循環経路から外れてベース
モジュール7に送られる。
【0030】ベースモジュール7ではその段積機構BDに
よって空きトレイが積み重ねられ、この積み重ねられた
空きトレイの高さが一定の値を超えると移送されてベー
スモジュールから送出される。なお、この積み重ねは、
空きトレイの厚みとは無関係に行なわれるので、結果と
して厚みの異なるトレイも一緒に積み重ねられることに
なる。また、トレイチェンジャ4からベースモジュール
7に照合不一致となった部品トレイがベースモジュール
7の空トレイ回収部に搬送された場合には、その照合不
一致となった部品トレイをストックモジュールに移送し
て再利用される。
【0031】以上にこの実施例の全体的な構成と動作を
説明したので、以下、各構成要素ごとに説明する。
【0032】《トレイ》図3を参照しながら部品を収容
するトレイの実施例を説明する。なお、このトレイtに
は同一種類の部品だけが収容されるものであり、また、
この部品は組立ロボット3が取出すものであるために上
下方向に抜き差し可能に収容されるものであるが、この
部品のトレイt内における保持方法は部品の形状や構造
によって異なることから部品の保持手段については図示
を省略してある。
【0033】図3(a) はトレイtの斜視図であって、ト
レイtは全体として箱型であり、その上縁に設けられた
フランジ部には、複数のトレイを積み重ねたときに上段
のトレイ底部が例えば5mm 程度嵌合してトレイ相互のず
れを防止するための凹部t2を残してが設けられており、
このフランジt1には平面形状が外縁側で広いほぼ等脚台
形に形成された第1及び第2の切欠部t3,t4が形成され
ている。
【0034】また、トレイtの底部には、上記したよう
にトレイを積み重ねたときに上段となるトレイtの底部
t5が下段のトレイの上縁部に設けられている上記凹部t2
と嵌合するようにするための段部t6が底部全周にわたっ
て設けられている。
【0035】さらに、このトレイの底面にはラベル14
が貼付されており、このラベル14は後述するように、
トレイの内容、すなわち収容されている部品の種類を識
別するために用いられる。
【0036】このトレイtの平面的な大きさは使用され
るトレイのすべてについて同一であるが、これらトレイ
に収納する部品の大きさに応じて、図3(b) に示すよう
に、その深さだけが45mm,85mm,125mm などのように異な
る深さの複数種類のトレイを用いることができる。な
お、以下の説明では、この図に示した3種類の深さのト
レイを用いるものとし、深さが45mmのものをSトレイ,
85mmのものをMトレイ,125mm のものをLトレイとい
う。
【0037】《入口リフタ》図4に示した入口リフタ2
は、その上に載置された部品入りトレイ群Tをストック
モジュール群81,2,3 中の所定のモジュールに対応
する位置まで上方向に搬送するとともに、ベースモジュ
ール7の段積機構BDで積み重ねられた空きトレイをスト
ックモジュール81 の高さまで移動させるためのもので
ある。また、照合不一致となった部品トレイがベースモ
ジュール7に回収された場合に、空の部品トレイに段積
みされ、再利用のために入口リフタ2によってストック
モジュール群81,2,3 の所定の部品蓄積部に照合不
一致となった部品トレイを移送するものである。
【0038】この入口リフタ2は、その基体の隅にスト
ックモジュール8の入口リフタスペースSIS(図1)に
それぞれ設けられたガイドレール22およびベースモジ
ュール7に上記同様に設けられたガイドレールと係合す
るガイドローラ19が設けられるとともに、これらのガ
イドレール22の少なくとも1本に取付けられたラック
21に係合する図示しないピニオンと、このピニオンを
駆動する上下駆動モータ18を備えており、このモータ
18を駆動することによって入口リフタは上下に移動す
る。
【0039】このリフタ2には載置されたトレイ群を搬
送するためのベルトコンベア15が設けられており、さ
らに、このベルトコンベア上に載置されたトレイ群Tが
収容している部品の種類を識別するためにトレイtの底
面に貼られているラベル14(図3)を読取るためのセ
ンサ20と、トレイの位置を決めるためにシリンダなど
の駆動機構によって倒伏制御可能なストッパー16とト
レイ群Tの横方向の移動を制限するためのガイド板17
が設けられている。
【0040】初期状態においては、入口リフタ2はその
高さ位置が入口リフタ2のベルトコンベア15の上面と
ベースモジュール7のコンベア23の上面とが同一高さ
となるように設定されている。
【0041】図示しない自動倉庫への出庫指示により、
無人車が指定されたトレイ群を搬送して部品供給システ
ムに到着すると、入口リフタ2のベルトコンベア15は
回転して無人車から段積みされたトレイ群Tをこのコン
ベア15上に搬入する。このときベルトコンベア15の
ストッパー16は上昇位置にあり、トレイ群が搬入され
たときの前端の位置を決める。
【0042】トレイ群Tがこのストッパー16に到着す
ると、ストッパー16に隣接して配置された図示しない
光電センサがこの到着を検知し、上記ベルトコンベア1
5を停止させる。
【0043】また、ストッパー16とガイド板17によ
り位置を決められたトレイの底面のラベル14は、ベル
トコンベア15の中に設けられた複数の光電センサ20
により検知され、指定されたトレイ群かどうかが認識さ
れる。
【0044】トレイ群が指定されたトレイ群であれば、
入口リフタ2は上下駆動モータ18の駆動により回転す
るピニオンとガイドレールに設けられたラック21の噛
み合いによってストックモジュール81,2,3 のいず
れかの指定されているストックモジュールにこのトレイ
群を運ぶ。
【0045】入口リフタ2が所定のストックモジュール
の高さに到着すると、ストッパー16を下降させ、ベル
トコンベア20を回転させてトレイ群Tをストックモジ
ュール8のフリーフローコンベアによって構成されたバ
ッファー23へ送り出す。
【0046】この入口リフタ2がベースモジュール7に
ストックされている空きトレイ群を無人車1(図1)な
どへ向けて搬出する動作を行なうことは前述したとおり
であるので、ここで、空きトレイ群の搬出動作について
説明する。
【0047】コンベア44にストックされている空きト
レイ群が後続する空きトレイ群によって押されるなどし
てストッパー45に突き当たる位置まで移動してこの空
きトレイ群をセンサ(図示せず)が検知すると、入口リ
フタ2はこのコンベア44の上面と入口リフタ2のベル
トコンベア15の上面が一致したことをセンサ(図示せ
ず)が検知するまで下降する。
【0048】次に、ストッパー45を下降して、上記コ
ンベア44と入口リフタ2のベルトコンベア15を回転
することによって、入口リフタ2上に空きトレイ群を搬
送し、入口リフタ2の外方に設けられたストッパー46
までトレイ群が搬送されたことをセンサ(図示せず)が
検知すると、コンベア44と入口リフタ2のベルトコン
ベア15を回転を止め、入口リフタ2は前述の無人車1
の搬送面と同一の高さまで上昇して、ベルトコンベア1
5を回転させてトレイ群をこの無人車1に乗せる。無人
車1のセンサ(図示せず)によって空きトレイ群の搬入
が確認されると、この搬入確認を示す無人車1からの信
号によりベースモジュール7のベルトコンベア15の回
転を止める。
【0049】入口リフタ2は、空きトレイ群を前述のよ
うに無人車1に乗せ終わって、図示しないセンサがコン
ベア44のストッパー45の位置に段積みされたトレイ
群が検知されなくなると、この入口リフタ2のベルトコ
ンベア15の上面とベースモジュール7のコンベア23
の上面とが同一高さを取る位置に移動して初期状態に戻
る。
【0050】《ストックモジュール》図5は、ストック
モジュール81,2,3 の一つの概念的に示したもので
ある。このストックモジュールは、同一種類の部品を収
納した複数のトレイtからなるトレイ群Tを前記の入口
リフタ2から受入れて一旦収納するとともに、指定され
た部品を収納したトレイtを該当するトレイ群Tから分
離してトレイチェンジャ4に送り出すためのものであ
る。ストックモジュールは部品を分別して蓄積するスト
ック部を主な構成とする。
【0051】同図の右側のガイドレール22で囲まれた
空間は、前述した入口リフタ2が昇降する入口リフタス
ペースLI(図1)であり、このガイドレール22の少な
くとも1本には入口リフタ2の昇降用ピニオンと噛み合
うラック21が設けられている。
【0052】この入口リフタ2上が指定されたストック
モジュール8の高さまで上昇した後に、入口リフタ2の
コンベア15によって送出されたトレイ群Tは、複数の
トレイ群を一時貯蔵するためのストック部SS(図1)に
相当するフリーフローコンベア23上に移され、このコ
ンベア上に貯蔵されている複数のトレイ群の中で最前方
にあるトレイ群Tが倒伏可能なストッパー24に突き当
たる位置まで移動して停止する。
【0053】このストックモジュール8に貯蔵されてい
るトレイをロボットに供給する指示が制御装置から到来
し、分離機構SBの分離爪26の直下に設けられてコンベ
ア25上のトレイ群を検知するセンサ(図示せず)によ
り分離機構SBにトレイがないことが検知されると、バッ
ファーのストッパー24を下降してからフリーフローコ
ンベア23と分離爪26の直下のコンベア25を駆動回
転してバッファー内のトレイ群を分離機構SBに移動させ
る。
【0054】トレイ群の先端が分離爪26の直下のコン
ベア25に到達すると、分離爪26の直下のコンベア2
5はフリーフローコンベア23よりも回転速度が早いの
で、先頭のトレイ群と次のトレイ群の間に間隙を生じる
ので、この間隙にストッパー24を上昇させることによ
って、分離機構SBに移されたトレイ群Tとストック部に
残されるトレイ群との分離を行う。
【0055】このコンベア25の位置には、図5の斜視
図で示したように、ラック27,ピニオン28およびロ
ータリーアクチュエーター29によってトレイtのフラ
ンジ部にその下方から掛止する突出状態とこのフランジ
部から離間する引込状態との間で往復動可能な分離爪2
6が設けられている。
【0056】この分離爪26は左右一対、かつ、上下に
移動可能であり、これら一対の分離爪26の上下運動の
同期をとるために、モーター32は軸33を介して左右
のチェーン31を駆動しており、分離爪26はこのチェ
ーン31に結合されてガイド機構30に沿って上下に移
動するように構成されている。
【0057】Lトレイのフランジの高さより高く、か
つ、Sトレイを2個重ねたときの上段のSトレイのフラ
ンジの高さより低い高さからこの分離爪26を突出した
状態で上昇させることによって、分離位置にあるトレイ
群Tの下から2段目に位置しているトレイのフランジ部
にこの分離爪26が係合する。
【0058】さらに分離爪26の上昇を上下のトレイが
噛み合っている高さ(図3図示のトレイでは5mm)以上、
例えば10mm更に上昇を続けることによって、この2段目
より上段にあるトレイ群が持ち上げられて、このトレイ
群から最下段のトレイが分離して、この最下段にあるト
レイのみがコンベア25上に残るので、コンベア25を
駆動することによって出口リフタ6に押し出される。
【0059】なお、最下段のトレイが出口リフタに排出
された後には、モータ32を回転させて分離爪26を下
方に移動させて、この分離爪上に残ったトレイ群をコン
ベアに降ろした後、ロータリーアクチュエーター29が
前回とは逆に分離爪26が突出位置より引込み位置に移
動するよう動作して、このトレイ群をコンベア25上に
維持させる。また、照合が不一致となった部品トレイ
(照合不一致トレイ又は不一致トレイ)がトレイチェン
ジャ4からベースモジュール7に搬入された場合には、
空の入力リフタ2を降下させて照合不一致トレイを載置
して、上昇させてストックモジュール8の所定の部品が
ストックされた位置まで上昇させる機能を有する。
【0060】《出口リフタ》図7(a) に斜視図を示した
出口リフタ6は、前記のストックモジュール群81,2,
3 のそれぞれの分離装置で分離された部品入りトレイ
tをトレイチェンジャ4に移送するためのものであり、
基板の四隅にそれぞれ取付けられたガイドローラ49が
ガイドレール50に沿って上下に移動可能なように支持
されており、少なくとも1本のガイドレールに設けたラ
ック52に噛み合うピニオンをモータ48で回転駆動す
ることによってこの基板が上下に移動できるように構成
されている。
【0061】図7(b) の断面図および同図(c) の支持爪
56の移動機構を説明した図に示したように、出口リフ
タ6の基板の下面には、断面がコの字状でその垂直部に
ベルトコベア47が設けられた一対の支持爪56が、シ
リンダ53,54およびガイド機構55とによってこの
ベルトコベア47を内側に押付ける位置と押付けを解除
する位置とに移動可能なように設けられている。
【0062】この出口リフタ6の支持爪56の下縁の高
さ位置を、トレイチェンジャ4に運搬すべきトレイtが
存在しているストックモジュールの分離機構SBに対向す
る位置に移動させてから、図5のストックモジュールの
コンベア25および上記ベルトコンベア47を駆動する
と、図7(b) に示されるように、このトレイtは出口リ
フタ6の支持爪56によって保持される。なお、このベ
ルトコンベア47を駆動するときには、トレイtを引き
込み易くするために、このベルトコンベア47を内側
(トレイ側)に押付けておくことが望ましい。
【0063】このようにトレイtを保持した出口リフタ
6をトレイチェンジャ4の入側に設けられている受入機
構CI(図1)に対応する位置まで移動させた後、支持爪
56をシリンダ53,54によって押付解除位置に移動
するとともにベルトコンベア47を駆動することによっ
て、トレイはトレイチェンジャ4の受入機構に移され
る。
【0064】より詳細に説明すると、初期状態において
は、出口リフタ6のシリンダ53が後退して爪56が閉
じた状態でストックモジュールの最上段に位置してお
り、ロボット3によって指示されたストックモジュール
から分離されたトレイをトレイチェンジャに運ぶため
に、出口リフタ6の上端面と所定のストックモジュール
のコンベアの上端面とが同一高さになったことを近接ス
イッチ(図示せず)が検知するまで、上下モータ48を
回転させることによって移動する。
【0065】この位置に到達すると、ストックモジュー
ルのコンベアにより押し出されたトレイは、出口リフタ
6の爪56によってガイドされて、その両側に設けられ
たベルトコンベア47によりこの出口リフタに引き込ま
れる。
【0066】次いで出口リフタは下降し、トレイチェン
ジャの上で停止し、ベルトコンベア47の押しつけを解
除するためにシリンダ54を前進させた状態でシリンダ
53を前進させ、トレイチェンジャの受入機構のコンベ
アの上端にトレイの下面がつくまで入口リフタを下降さ
せる。
【0067】そこでシリンダ54を後退させると、カム
55によりシリンダ53がさらに前進し、爪56が開い
てトレイはトレイチェンジャの受入機構のコンベア上に
解放される。
【0068】その後、出口リフタ6本体は、シリンダ5
4が前進するとともにシリンダ53が後退して爪56を
閉じた状態で、初期状態である最上段のストックモジュ
ールの位置に移動する。
【0069】《トレイチェンジャ》図8(a)に斜視図
で示すトレイチェンジャは、上述のようにストックモジ
ュール8から出口リフタ6によって搬送されてきたトレ
イtをトレイチェンジャ4のトレイキャリア(トレイ受
け)62に搬入するための図1に示すように受入機構CI
を備えている。なお、この図は便宜上、図1,図2とは
逆方向から見た斜視図で示されており、したがって、入
口リフタからのトレイは左から右に移送される。
【0070】この受入機構CIは、トレイを受けるローラ
60と、トレイの停止位置を決めるストッパー61と、
トレイを搬入するための上下する押し爪65と、搬入シ
リンダ66、およびトレイ受け開閉用シリンダ64、ト
レイの種類検知センサ68からなる。
【0071】この受入機構CIへのトレイの搬入は、受入
機構CI内にトレイが有るか否かを判断してトレイがない
場合に搬入が行なわれるものであり、このトレイは前述
のように最下段のストックモジュール81 からは水平方
向に、また、最下段以外のストックモジュール82,3
からは出口リフタ6によって上方向から搬送されてく
る。
【0072】水平方向から来るストックモジュール81
からのトレイは受入機構CI内の駆動ローラ60によりス
トッパー61に当たるまで搬送され、また、ストックモ
ジュール82,3 からの上方向から来るトレイは出口リ
フタ6によって受入機構CIに載置されてから駆動ローラ
60によりストッパー61に当たるまで搬送される。何
れにしても、トレイtがストッパ61に当たるとトレイ
検知手段が働いて駆動ローラ60を停止させて、受入機
構CIの所定の位置にトレイtを停止させる。
【0073】このとき、トレイの搬送面より少し低い位
置に設けられているトレイの種類検知のためのセンサ6
8が、トレイの下部に付いているマーク14(図3)を
検知して、所要の部品用のトレイと合致していることを
確認している。
【0074】トレイキャリア62内にあったトレイが空
になってこのトレイキャリアから排出されたことを示す
信号を受けると、このトレイキャリア62はトレイを受
入れる受入位置に停止し、図8(b) に示すように、開閉
式扉63がシリンダ64に押されて開くと同時にストッ
パー61が下降してトレイをトレイキャリアに搬送する
ことが可能となる。
【0075】その後、トレイの後部に位置して搬送用シ
リンダ66に取り付けられている左右2か所の押し爪6
5が上昇し、この押し爪65が出たことが検知されると
トレイを駆動ローラ60によってトレイキャリア62に
搬送・載置する。なお、受入機構CIとトレイキャリア6
2との隙間は、開閉扉63が開いた状態でレールとなっ
て埋められて、トレイtのトレイキャリア62への搬送
を助ける。
【0076】トレイがトレイキャリア62に載置される
と、上記搬送用シリンダ66が定位置に戻り、開閉扉6
3が閉じてスプリングによってトレイtはトレイキャリ
ア62上の所定の位置まで押される。また、トレイキャ
リア62にトレイの搬入が完了した時点で搬送用シリン
ダ66が元の位置に戻って押し爪65が下降し、トレイ
tのトレイキャリア62への搬送処理は完了する。
【0077】上記のようにして、トレイtがトレイキャ
リア62上に載置されるとトレイtの位置決めが行なわ
れるが、このトレイ位置決めは、位置決め用のテーパー
形状のコマをつけた位置決め用のシリンダ82がトレイ
キャリア62の一方の側面の左右2か所に取り付けてあ
り、そのシリンダ82のトレイチェンジャの逃げ穴を介
した先端にはテーパー形状のコマが設けられていて、図
3(a)に示したトレイtの縁部のテーパー形状の切欠
きt3,t4にこのコマが入り込むことによりトレイをトレ
イキャリアの進行方向に位置決めする。
【0078】なお、このシリンダ82と対向する位置に
図示しないシリンダを設けて、上記シリンダ82と同時
に駆動することによって、トレイtの中心線をトレイキ
ャリア62の中心線に合わせるようにすることが望まし
い。
【0079】このトレイキャリア62は、このトレイチ
ェンジャの循環機構(図1のCL)に組み込まれた複数の
トレイキャリアの1つ(図1,図8では4つのトレイキ
ャリアが例示されている)であり、この循環機構は、ト
レイキャリア62が保持しているトレイを水平に保ちな
がら循環させるもので、組立ロボット3がこのトレイが
収容している部品を取出す取出位置をその循環経路の一
部に含んでいる。また、トレイチェンジャの循環機構CL
に組み込まれた複数のトレイキャリア(トレイ受け)の
空きトレイキャリア62に照合不一致トレイを移載する
ようになれさている。
【0080】トレイキャリア62はそれを水平に保つた
めに軸69,リンク板72,軸ピン73,軸受71によ
って支持されており、また、循環経路に沿ってこのトレ
イキャリア62を移送するために一対のベルト701,
2,プーリ77,駆動ベルト75,駆動プーリ76,駆
動軸78,駆動モータ80を備えている。
【0081】トレイチェンジャ4において各トレイが収
容している部品の種類を判別する手段として、例えばト
レイキャリア62の側方に貼られたマーク74を検出す
る図示しない反射型光電スイッチを設けることができ
る。
【0082】より詳細に説明すると、このトレイキャリ
ア62の中央部の下方にはその走行経路の形状が互いに
同一な一対の回転ベルト701,702 の一方のベルト7
1に取り付けてある軸受71により保持されている軸
69が固定されており、この軸69の図で手前側の端部
にはリンク板72が固定されていて、このリンク板72
の端部に設けられているピンは上記一対の回転ベルトの
他方のベルト702 に取り付けてあるピン受73に保持
されている。
【0083】これら一対の回転ベルトの一方のベルト7
1 は1つの駆動用プーリ76と3つの従動プーリ77
とによって保持されていて、その駆動用プーリ76はモ
ータ80からベルト79,駆動軸78を介して駆動さ
れ、また、この駆動軸78からは駆動ベルト75を介し
て他方のベルト702 が同時に回転する。
【0084】しかしながら、このベルト701 とベルト
702 とは上記軸受71とリンク板72の端部に設けら
れているピンとの間隔に相当する距離だけ左右にずれた
位置に配置されているので、これら一対の回転ベルト7
1,702 が同時に回転すると、リンク板72に固定さ
れているトレイキャリア62は水平を維持しながらベル
ト70の経路にしたがって循環する。
【0085】なお、この図8では、回転ベルト70に等
しいピッチ間隔で4個のトレイキャリア62が付いてお
り、これらトレイキャリア62には異なるマーク74が
付されていて、トレイキャリア62をこのマークで識別
することによって、当該トレイキャリア62に載置して
いるトレイtがどのような種類の部品を収容しているを
判断できるようにしている。
【0086】上記のように、トレイはトレイチェンジャ
の循環経路を循環しながら、その部品供給位置CSでトレ
イtからは部品が組立ロボットによって順次取出され、
ついには収容している部品が無くなってこのトレイは空
になるが、この空になった空きトレイは、排出機構C0に
よって循環経路から外されてベースモジュール7(図
2)に向けて搬出されることになる。
【0087】この排出機構C0は、トレイキャリア62を
自動で開くカムホロワー83と搬出用ベルト85、駆動
用プーリ86、従動用プーリ87、駆動モータ88、搬
出用駆動ローラ89、ストッパー90からなる。
【0088】空きトレイ又は照合不一致トレイを載置し
たトレイキャリア62は搬出位置で一旦停止し、トレイ
キャリア62の開閉扉63はトレイチェンジャ4の下部
に設けられたカムホロワ83により停止した時点で自動
的に開いて空きトレイは搬出可能な状態になり、次いで
搬出位置の下部に設けられたトレイ押しコマ84により
空きトレイを後部から押出して、空きトレイ又は照合不
一致トレイをトレイキャリア62から排出する。
【0089】上記のトレイ押しコマ84は、駆動モータ
88によって駆動される駆動プーリ86と従動プーリ8
7に掛け渡されている搬出用ベルト85に取り付けられ
ていて、トレイキャリア62が循環経路を循環している
ときにはトレイキャリア62に干渉しないようになされ
ている。しかし、空きトレイの搬出時は、トレイキャリ
ア62の底面から側板に至る開口部に、トレイ押しコマ
84を貫通させながらトレイキャリア62に載置された
空きトレイをトレイキャリア62の面上を滑らせながら
搬出部へ送り出す。
【0090】このとき、トレイキャリア62と搬出部と
の隙間はトレイキャリアの開閉扉63が開いた状態でレ
ールとなって空きトレイの排出を助ける。また、トレイ
押しコマ84は、空きトレイを押出し終わると駆動モー
タ88が逆回転して元の位置に戻る。
【0091】その後、空きトレイは搬出部に設けられた
駆動ローラ89によってベースモジュールに向かって搬
送され、このローラ89の前方に設けられたストッパー
90に当たって停止して、空きトレイは搬出されてトレ
イチェンジャでの動作が完了する。
【0092】トレイチェンジャ4から排出された空きト
レイを段積みするための段積機構BDには、図6に示すよ
うに、コンベア34と、コンベア34上に設けられた上
下可能で空きトレイのフランジ部t1に両側から掛止可能
な爪35と、段積み位置を決めるストッパー36が設け
られている。
【0093】すなわち、一対の爪35は、裏面にガイド
機構を有し、コンベア34上に積み上げられたトレイ群
のフランジ部が下方から掛止される突き出し位置と、こ
れらフランジ部から離間した引込み位置との間で往復運
動するためのラック37、ピニオン38及び駆動のため
のロータリーアクチュエーター39を備えている。
【0094】また、この一対の爪35を上下に移動させ
るために、ガイド機構40、チェーン41および駆動・
停止のためのモーター42を備えており、左右の爪35
の上下運動の同期をとるために、このモーター42は軸
43を介して一対のチェーン41を同時に駆動してい
る。
【0095】この段積機構BDによる段積みの動作を具体
的に説明するが、トレイチェンジャ4では、厚さ125mm
のLトレイと、厚さ85mmのMトレイと、45mmのSトレイ
とがトレイキャリアに載置されて循環しているものと仮
定する。
【0096】各トレイから部品がロボットにより取出さ
れ、トレイについての位置座標テーブルの予め定めた最
終位置から部品がロボットにより取出されると、ロボッ
トからの取出し完了信号と後述するトレイ内最終部品
(トレイ空)信号とによりトレイチェンジャ4の排出機
構C0から空きトレイが排出され、この空きトレイはベー
スモジュール7に移され、コンベア34によりストッパ
ー36に突き当たるまで搬送される。
【0097】段積機構BDにトレイがない状態では、爪3
5は開いていて段積みの対象となる空きトレイと干渉し
ない高さ位置に待機しており、この位置はトレイの最大
厚さがLトレイの125mm なのでコンベア34面より130m
m の位置に設定される。
【0098】ストッパー36に空きトレイが到着すると
爪35は開いたままで最小厚さのトレイのフランジより
低い位置に移動するが、この位置はトレイの最小厚さが
45mmでフランジ部の厚さが10mmなので、コンベア34面
より30mmの位置となる。
【0099】この位置でロータリーアクチュエーター3
9が起動して爪35が突出位置に移動するので、空きト
レイのフランジ部は爪35に下方から掛止される。その
後、爪35はモータ42によって上昇してコンベア34
面より130mm の高さまで空きトレイを持ち上げて待機状
態になる。
【0100】また、段積機構BDに既に空きトレイがある
状態では爪35は閉じてトレイをコンベア面より130mm
の位置に持ち上げて待機しており、ストッパー36にト
レイが到着すると、爪35はこの爪35の移動手段に設
けられている光電スイッチ(図示せず)が新たに搬入さ
れた空きトレイを検知する位置まで下降するが、この位
置は空きトレイの上に持ち上げていた空きトレイ群を降
ろす位置でもあり、ここでロータリーアクチュエーター
39が起動して爪35が引込み位置に移動するので、新
たに搬入された空きトレイの上に既に段積機構BDにあっ
た空きトレイ(群)が降ろされて段積みされる。
【0101】その後、爪35が引込み状態のままこの爪
の上面の高さが30mmになるまで爪35は下降し、次いで
ロータリーアクチュエーター39が起動して爪35が突
出位置に移動するのでトレイのフランジ部は爪35に下
方から掛止され、その後爪35がモータ42によって上
昇するので、空きトレイ群はコンベア面より130mm の位
置に持ち上げられて待機状態に戻る。
【0102】上記のように、新たに搬入された空きトレ
イの上に、持ち上げていた空きトレイ群を降ろしたとき
に段積み上限スイッチ(図示せず)がオンしたとき、す
なわち、予定した高さまで空きトレイが積み重ねられた
とき、ロータリーアクチュエーター39は起動して爪3
5を引込み位置に移動し、空きトレイ群をコンベア34
に載置する。
【0103】そしてストッパー36を下げることによっ
て、この空きトレイ群をこのコンベア34で次のフリー
フローコンベア44へ送って一時的にストックする。な
お、爪35は、上記のように空きトレイ群をコンベア3
4に載置した後、コンベア34面から130mm の高さの待
機位置に移動する。
【0104】上記のように、コンベア44にストックさ
れている空きトレイ群が後続する空きトレイ群によって
押されてストッパー45に突き当たる位置に移動し、こ
の空きトレイ群をセンサ(図示せず)が検知すると、入
口リフタ2はこのコンベア44の上面と入口リフタ2の
ベルトコンベア15の上面が一致したことをセンサ(図
示せず)が検知するまで下降する。
【0105】次にストッパー45を下降して、上記コン
ベア44と入口リフタ2のベルトコンベア15を回転す
ることによって、入口リフタ2上に空きトレイ群を搬送
し、入口リフタ2の外方に設けられたストッパー46ま
でトレイ群が搬送されたことをセンサ(図示せず)が検
知すると、コンベア44と入口リフタ2のベルトコンベ
ア15を回転を止め、入口リフタ2は前述の無人車1の
搬送面と同一の高さまで上昇して、ベルトコンベア15
を回転してトレイ群をこの無人車に乗せる。
【0106】無人車1のセンサ(図示せず)によって空
きトレイ群の搬入が確認されると、この搬入確認を示す
無人車からの信号によりベースモジュール7のベルトコ
ンベア15の回転を止める。
【0107】入口リフタ2は、空きトレイ群を前述のよ
うに無人車1に乗せ終わって図示しないセンサがコンベ
ア44のストッパー45の位置に段積みされたトレイ群
が検知されなくなる。すると入口リフタ2のベルトコン
ベア15の上面とベースモジュール7のコンベア44の
上面とが同じ高さになる位置に移動して初期状態に戻
る。
【0108】《組立ロボット》本発明による部品供給装
置から部品の供給を受けて、所定の製品を組立てる組立
ロボット3の構成の概略を説明する。
【0109】図2に示すように、この組立ロボット3
は、トレイチェンジャ4の循環経路内の部品供給位置CS
にあるトレイから部品を取り上げて把持できるアームを
備えており、また、ロボットの下方の架台にはフィンガ
ーに把持された部品を組立てるための組立台12や個々
の部品に対応したフィンガーが着脱自在に取り付けられ
ルフィンガーストック、ネジやE型止輪などの汎用締結
部品を供給する台なども設けられている。
【0110】また、部品供給制御装置や、コンベア11
上の板として示されていて部品を組付けられる被組立部
材と組立が終了した部材を載置するプラテンを運ぶコン
ベアは、架台の側方にそれぞれ取り付けられている。
【0111】以上のように構成されている組立ロボット
で本発明の部品供給装置によって供給された部品を被組
立体に取付ける組立動作について説明する。
【0112】コンベア11上を移動するプラテンが所定
の位置に到着すると、図示しないセンサがこのプラテン
の到着を検出し、システム全体を制御するセルコントロ
ーラ13の制御によって図示しない位置決め機構によっ
てこのプラテンの位置が位置決めされる。
【0113】次いでロボットはセル全体を制御するセル
コントローラより、実行するプログラム・ナンバー及び
スタート信号を受けて動作を開始するが、このプログラ
ム・ナンバーで指示を受けて実行するプログラムには、
トレイ内の部品位置を記憶した座標テーブル、部品をチ
ャックするハンドの種類、組付けを行う座標データ等動
作に必要な情報が記述され、組立ロボットのメモリー内
に記憶されている。また、部品トレイに載置された部品
が必要とする部品であるか否かを部品IDで照合して一
致する場合は“1”と不一致の場合は“0”に設定して
そのデータをセルコントローラ(制御装置)の記憶装置
で記憶して、その部品IDの照合結果に基づいて、トレ
イチェンジャ4とストックモジュール7及び入力リフタ
2を制御する。
【0114】部品をトレイから取出す部品位置CSは、そ
れぞれの部品(X1,X2,……) を収納しているトレイ(t1,
t2,……) ごとに、トレイ内の部品のある位置の位置座
標がテーブルとして内部メモリーに記憶されており、セ
ルコントローラによって指定されたトレイについての座
標テーブルを内部メモリーより呼び出して部品の取出し
を実行する。
【0115】トレイからの部品の取出しを1回実行する
度にそのトレイの位置座標テーブルのデータを1つシフ
トして、次に取出す部品の位置の座標データを進める。
この処理(動作)を繰り返すことによって、トレイから
順次部品を取出して被組立体(ワーク)にこの部品を組
付けていく。
【0116】この組立ロボットに割当てられている組立
作業が終了した被組立体は、このロボットのアームによ
ってコンベア11上のプラテンに載置され、このプラテ
ンの位置決めがセルコントローラによって解除されてか
ら、コンベア11によって後続する組立作業を行なう別
の組立システム運ばれて次の組立作業が行なわれ、ある
いは、完成品として保管場所等に運ばれる。
【0117】《部品供給装置の制御装置》図9は本発明
による部品供給システムの制御系の構成を示すものであ
るが、この図9図示の制御系は1セットの主制御装置
(セルコントローラ)で2系統の部品供給装置を並列的
に制御するものとして示してある。なお、2系統の部品
供給装置は同一のシリアルリンクに接続されており、伝
送信号に付加されるアドレスを変えることにより2系統
の部品供給装置のどちらにアクセスするかを区別してお
り、このアドレスは部品供給装置の番号を選択すること
によって自動的に設定される。
【0118】この制御系の主制御装置は、組立ロボット
や部品供給装置などの機器の制御部とは独立した制御系
統となっており、運転状態を監視しながら、シーケンス
コントローラを使用して部品供給装置やその他の周辺機
器などに対する制御を行っている。また、この制御装置
には記憶装置が設けられている。
【0119】すなわち、組立台、部品整列機、コンベア
など独自に制御部を持たない機器の動作制御はこの制御
系の主制御装置がシリアル系の入出力装置で行っている
が、それぞれが単独に制御部を持っている2組の部品供
給装置や組立ロボットなどの装置に対してはシリアルリ
ンクを介したコマンドによる動作命令と状態信号による
動作確認とで全体の動作の流れのみを制御しており、各
装置の動作そのものはそれぞれが備えている制御部が制
御している。
【0120】本発明の部品供給装置が、大きくは、ベー
スモジュールと、トレイを格納する複数のストックモジ
ュールと、組立ロボットに部品を供給するトレイチェン
ジャモジュールとに分けられることは前述のとおりであ
るが、これらのモジュールはシリアル伝送系の入出力装
置(I/0) とシリアル伝送路で部品供給装置の制御部と接
続されていて、動作指示信号、状態信号等の受け渡しを
行う。
【0121】上記の各モジュールは、機械的にそれぞれ
が分離や結合が容易なように設計されている。例えば、
供給する部品点数によりストックモジュールの数を変え
るようにすることは前述のとおりであって、制御系もこ
れらモジュールの組み替えに対応するために、制御部と
次のモジュール間、および、各モジュール間の接続は制
御信号,動力電源,制御電源などを含めてすべてコネク
タによって縦続接続するようにしてある。制御部の出側
および各モジュールの制御部から遠い側にはソケットが
取付けられ、また、各モジュールの制御部側にはケーブ
ルの先端にプラグが取付けられている。
【0122】なお、各モジュール間の制御線の着脱を容
易にするために、伝送する信号は全て各モジュール内で
パラレル信号からシリアル信号に変換して、制御部とシ
リアル伝送により信号の受け渡しを行っている。
【0123】部品供給装置を手動操作する場合には、手
動操作器をコネクタを介して部品供給装置の制御部に接
続して行なうが、この手動操作器は図9に示されている
ようにシリアルリンクを介してもう1台の部品供給装置
の制御部へも接続されているため、スイッチを選択して
手動操作することによって手動操作器の接続を変えるこ
となく両方の部品供給装置についての手動操作が可能と
なる。
【0124】次に、上記した制御系による組立作業につ
いての制御の概要を説明する。本発明の部品供給装置が
部品点数の変化に対応してストックモジュールの数を変
更するためにモジュールの着脱が簡単にできるようにな
されており、このモジュール数の変化に基づく動作制御
の切り換えのために、制御プログラムは予想されるすべ
てのモジュール数や接続のパターンに対応させてあり、
プログラムの最初にこのパターンに応じた設定や選択を
行うことによってこのモジュールパターンに対応した動
作に切り換えられる。
【0125】組立ロボットとトレイチェンジャの状態は
主制御装置が記憶しており、それに従ってこの組立ロボ
ットおよび部品供給装置にコマンドによる動作指令を順
次出力し、このコマンドに基づく各装置の動作状態をモ
ニターしながら組立作業を進めていくものである。
【0126】基本的な部品供給の1つのサイクルは次の
とおりである。 ・制御装置はトレイチェンジャに対して、使用する部品
を収容しているトレイを載置しているトレイキャリアを
部品供給位置CSにセットするよう命令する。 ・トレイチェンジャは、指定された部品を収容している
トレイを部品供給位置CSにセットし、セットし終わると
セット完了信号を返す。 ・制御装置は、トレイチェンジャがセットしたトレイが
収容している部品の種類を確認した上で、組立ロボット
に対して作業内容に対応するプログラムを指定した指令
を発行する。 ・組立ロボットは、このプログラムにしたがった処理を
実行し、この処理が終了すると処理完了信号を返す。 ・制御装置は、トレイチェンジャに対して部品の取出し
が完了したことを示す信号を送信する。 ・トレイチェンジャは、トレイの位置決めを解除して循
環経路のトレイをシフトする。 組付けるべき部品の数に応じて上記の処理を繰返えし
て、この部品組立システムでの組立処理を終了する。
【0127】以下、上記した処理について詳細に説明す
る。電源投入後、部品供給装置およびロボットを自動同
期運転の状態にセットするとともに原点復帰ボタンを押
して、すべての構成要素に原点復帰動作を行なわせる。
すなわち、ロボットアームを原点に戻すとともにシリン
ダなどは全て後退端に戻し、トレイチェンジャはトレイ
キャリアをトレイ受入位置へ移動させ停止する。
【0128】このトレイ受入位置にあるトレイキャリア
の実トレイ(部品を収容しているトレイ)がない場合、
トレイキャリアに載せる1つのトレイがストックモジュ
ールのトレイ群から分離されて、トレイチェンジャの受
入機構まで移送され、品種照合後トレイキャリアに供給
される。同様に、すべてのトレイを載置すべきトレイキ
ャリアに対し部品トレイの供給動作を自動的に行い、原
点状態で停止する。この状態が初期稼働状態である。
【0129】ワークの到着、周辺機器の起動準備状態等
を制御装置が確認し、組立条件が整うと制御装置からト
レイチェンジャに対して、使用する部品の種類を指示す
る信号とこの部品を部品供給位置CSにセットする指令信
号が出される。
【0130】このトレイチェンジャは、制御装置より受
けた部品種類と現在セットしているトレイの部品の種類
とを照合し、一致していればトレイの位置決め機構を動
作させ、セットしている部品の種類を示す信号をアンサ
ーバックするとともにセット完了信号を制御装置に返
す。
【0131】もし、両者が一致していない場合はトレイ
交換動作を行い、交換したいトレイの部品種類(部品I
D)と信号を比較する。トレイチェンジャ内のすべての
トレイに交換してみても一致する部品トレイがない場
合、品種不一致と判断し、図22に示したフローチャー
トに基づいて、トレイチェンジャ内の部品品種を照合し
て不一致となった部品トレイをトレイ回収部(排出機構
CO)からストックモジュールに排出する。品種照合不一
致と判断された部品トレイはストックモジュールに循環
して、再び、部品供給のために利用される。なお、この
ような状況が連続して発生する場合には、部品供給装置
を異常停止する。詳細な動作について、図22のフロー
チャートに基づいて説明する。
【0132】なお、部品種類信号と部品トレイを照合す
る際、トレイチェンジャ内でトレイ底面の部品種類信号
ラベルを直接読むことは不可能なため、トレイを載せて
いるトレイキャリアの側面に張り付けたビットマークで
示されるアドレスであり、それを実トレイ供給ポジショ
ンで光電センサにより読み込んで比較・検査する。トレ
イチェンジャのそれぞれのトレイキャリアには、載せる
部品の種類についてのデータをあらかじめ登録し、実ト
レイをトレイチェンジャのトレイキャリアに載置する
際、そのトレイ底面に付されたラベル(部品ID)から
部品種類信号を読取って登録されている部品種類と照合
し、トレイキャリアのアドレスとそれに載る部品種類の
相関を確認している。
【0133】トレイキャリア4に受入れられる部品トレ
イの部品種類を照合して、登録するデータを“0”(照
合不一致)、“1”(照合一致)として記憶装置に記憶
される。“1”の場合はそのトレイキャリアを部品供給
位置CSに循環(ラウンド)動作を行い、トレイキャリア
の部品は組立ロボット3が部品をチャックして組立てに
用いられる。“0”(照合不一致)の場合は、不一致と
なった部品トレイが載置されたトレイキャリアを排出位
置(排出機構)COまで循環(ラウンド)動作を行う。排
出機構COに移動したトレイキャリアに載置された部品ト
レイは、ベースモジュール7に排出されてストックモジ
ュール7に循環されて再利用される。
【0134】また、複数のトレイキャリアはベルトによ
り互いに接続されているので、これらトレイキャリアの
順序が入れ替わることはないため、実トレイ受入機構の
1ヶ所でトレイキャリアの上記アドレスを読み込み、他
のポジションのトレイキャリアのアドレスはシフトして
この位置にきたときに確認する。
【0135】トレイチェンジアより信号を受けた制御装
置は、出力した部品種類信号と返ってきたアンサーバッ
クの信号が一致しているか否かの照合を行い、一致しな
い場合は図22のフローチャートに基づく動作を行い、
不一致状態が連続する場合には異常停止する。一致した
場合は、ロボットに対し部品の組付け動作を行うプログ
ラムナンバー信号とスタート信号を出力し、ロボットは
部品の取出しを実行する。
【0136】部品取出しの実行命令を受信したロボット
は、先ずトレイが空きであるか否かをチェックし、空き
であればトレイ空き信号を、また、トレイが空きでなけ
れば動作完了信号を制御装置に送る。
【0137】この動作完了信号を受けた制御装置は、プ
ログラムナンバーを指定して起動指令をロボットに送出
し、この指令を受けたロボットはそのメモリーから該当
するプログラムを読出して、スタート信号により起動す
る。
【0138】なお、このプログラムには、使用する部品
のトレイ内の部品位置を記憶した座標テーブル、使用す
るハンドの種類、組み付け位置座標など動作に必要な全
ての情報が記述されている。
【0139】ロボットは、部品取出し後、トレイ内の部
品位置を示す座標テーブルの座標を1つ進め(シフトさ
せ)てから、部品取出し完了信号を制御装置に出力し、
制御装置はこの信号をトレイチェンジャに中継する。な
お、同一種類の部品を複数個連続して使用するために、
同一トレイから複数個連続部品を取出す場合には、制御
装置で取出す部品の個数を管理し、設定されている数の
部品を取出すまでロボットへの同一のプログラム指令の
出力を繰り返し、この設定数の取出しが終了すればトレ
イチェンジャに部品取出し完了信号を出力する。
【0140】部品取出し完了信号を受けたトレイチェン
ジャは、部品トレイの部品供給位置CSにおけるトレイの
位置決めを解除し、トレイをシフトする動作を行い、次
のトレイを部品供給位置CSに持ってくる。すなわち、部
品トレイはタイミングベルトで連結されたトレイチェン
ジャのトレイキャリアに載っており、インバーターで回
転速度が制御されるモーターによりこのタイミングベル
トを回転させることによって、トレイキャリアの位置し
たがってトレイの位置が順次シフトする。
【0141】トレイのシフト動作は、最初高速で上記の
タイミングベルトを駆動し、部品供給位置CSの手前で減
速センサがトレイキャリアを検知するとタイミングベル
トの速度を減速し、更にトレイキャリアが移動して停止
位置センサがトレイキャリアを検知するとモーターを瞬
時に停止させるとともに機械的なブレーキも作動させて
トレイキャリアをこの停止位置に固定する。なお、トレ
イキャリア内でのトレイの位置決めは、トレイチェンジ
ャ本体のフレームに取り付けられた4本のシリンダによ
り行う。
【0142】なお、トレイキャリアへのトレイのセット
は、基本的には使用する部品の順にセットとするように
して、最短のシフトによって最短の動作時間で部品供給
位置CSにあるトレイの入替えができるようにしている。
また、物品取出し後に次のアドレスのトレイをセットし
て次に使用する部品が直ちに取出せるようにしてタクト
タイムの短縮を図っている。
【0143】以上が1種類の部品をロボットが取出す制
御の流れであり、このような制御と動作を異なる種類の
部品ごとに繰り返し行うことによって、複数種類の部品
の組付けを自動的に行なって製品を組立てていく。
【0144】なお、ロボット、トレイチェンジャとも動
作中はインターロック信号を出力して、互いの動作が干
渉しないようにしている。
【0145】上記のように、ロボットはメモリー内に記
憶したトレイチェンジャ内の部品の種類毎のトレイにつ
いての内部品位置座標テーブルを参照しながらトレイか
ら部品を取出していくが、部品の取出しが進んで登録さ
れているトレイ内部品位置座標テーブルの予め定められ
ている最終位置から部品を取出した際、ロボットより部
品の取出し完了信号とともにトレイが空になることを示
すトレイ空き信号が出力される。
【0146】すなわち、ロボットによる部品の取出しが
進み、ロボットに記憶したトレイ内部品位置座標テーブ
ルの最終位置より部品を取出すと、ロボットは部品取出
し完了信号とともに、トレイ内最終部品(トレイ空)信
号を出力する。
【0147】この信号を部品供給システムが受け取る
と、そのとき位置決めしていた部品と同一の部品トレイ
を格納したストックモジュールは、分離したトレイをト
レイチェンジャ入り口まで搬送する動作を開始する。な
お、このトレイを供給したストックモジュールでは、次
のトレイの供給に備えトレイの分離を行う。
【0148】なお、トレイ内の最終部品の1、2個前に
空トレイ準備信号を出力することによりあらかじめ実ト
レイの供給準備(トレイチェンジャ入り口までの搬送)
を行うことも可能である。
【0149】トレイチェンジャは制御装置経由で上記の
空き信号を受け取ると、そのトレイが空であることをト
レイキャリアのアドレスとともに記憶すると同時に、該
当する部品トレイを格納したストックモジュールの分離
機構SBで分離された1つのトレイをトレイチェンジャの
受入機構に向かって搬送を開始する。
【0150】なお、トレイチェンジャの各トレイキャリ
アとそこに供給する部品トレイをストックするストック
モジュールとの割当ては、例えばトレイキャリア1には
下段ストックモジュール、トレイキャリア2には中段ス
トックモジュールのように固定しておくことが望まし
い。
【0151】トレイチェンジャの実トレイ受入位置では
トレイ検知センサによりトレイキャリア上のトレイの有
無がチェックされており、この位置にトレイがある場合
には当然のことながらそのままであり、トレイがない場
合にはそのトレイキャリアが空の設定(部品トレイを載
せない設定)なのか、空トレイを排出した空トレイキャ
リアなのかをトレイチェンジャの部品品種設定データで
チェックし、後者の場合には一連の実トレイ供給処理が
行われる。
【0152】上記したトレイキャリアの空の設定(部品
を載せない)は、各トレイ毎に登録するトレイキャリア
に載せる部品品種の登録を行わない(データ:0)こと
で設定されるので、実トレイ供給時、このデータを見る
ことにより実トレイを供給すべきトレイチェンジャであ
るかを判別することができる。
【0153】また、部品取出し完了後のトレイのシフト
時にもこのデータをチェックし、空トレイ設定時はその
トレイキャリアを飛ばして次のトレイキャリアをセット
するようにして、空のトレイキャリアについての処理を
パスさせる。
【0154】上記したロボットからのトレイ内最終部品
(空トレイ)信号により、ストックモジュールからトレ
イチェンジャの受入機構まで搬送された部品トレイの底
面に貼られた部品品種信号を光電センサにより読み込
み、その品種とトレイキャリアごとに登録されている載
せるべき部品品種とを部品IDで照合する。一致したな
らば実トレイ供給動作を行うが、不一致の場合はそのト
レイをトレイキャリアに移載して部品供給位置CSを通過
させて排出位置まで循環させてベースモジュール7に排
出する。そして、再度、必要とする新しいトレイをスト
ックモジュール8から供給する。ベースモジュール7に
排出された照合不一致となった部品トレイは再利用する
ためにストックモジュール8に循環される。
【0155】部品IDによって、トレイを載置したトレ
イキャリアが所要の部品を収納しているものであること
を確認した後に、シリンダによりトレイキャリアの入口
を開け、その後トレイ押し爪により実トレイをトレイキ
ャリア内に押し込む。
【0156】トレイキャリアへの押し込みが完了したこ
とを確認後、受入機構を全て元に戻し、トレイキャリア
の入口を閉めて実トレイの供給動作を完了する。なお、
この処理(動作)も、ロボットの他のトレイからの部品
取出し動作中に並行して同時に行われる。
【0157】一方、トレイチェンジャの空トレイ排出機
構C0にトレイキャリアが到着すると、そのトレイキャリ
アが載置しているトレイが空であるかどうかをチェック
し、空トレイでない場合にはそのままであり、空トレイ
の場合には前述した一連の空トレイの排出動作を実行
し、空トレイをトレイチェンジャからベースモジュール
の段積機構BDに排出する。また、その場合に、不一致ト
レイである場合は、空トレイではないが、制御装置から
の情報、例えば“0”データに基づいて、不一致トレイ
をベースモジュールの段積機構BDに排出する。その再、
段積機構BDの空トレイに段積みしてもよいし、空き収容
部に不一致トレイを排出して入力リフタ2によってこの
不一致トレイをストックモジュールの所要のストック部
に循環させるようにしてもよい。このように不一致トレ
イを単に排出するのではなくストックモジュール8に循
環させて再利用を図る。
【0158】空きトレイ排出の処理は、トレイキャリア
が空トレイを排出する排出機構C0の位置に移動してきた
とき、トレイチェンジャのメカ機構によりトレイキャリ
アの入口を開かせ、その後トレイ排出バーを駆動させて
空きトレイをトレイキャリアからベースモジュールの段
積機構BDに押出す。なお、トレイキャリアの入口は、次
のトレイのシフトでその排出機構C0の位置から外れると
自動的に閉じる。
【0159】一方、このトレイキャリアから押出された
空きトレイは、同時に駆動された移送機構のモーターロ
ーラにより搬送され、段積み部の先端まで運ばれて空き
トレイの到着を検知するセンサがオンになると、トレイ
排出バーは元に戻り、モーターローラは停止し排出動作
を完了する。
【0160】この処理・動作は、通常、ロボットの他の
トレイからの部品取出し動作と同時に行われる。
【0161】図10乃至図21は、以上に説明した動作
や処理を示したフローチャートであって、図10は起動
準備の動作を示す図、図11から図13は組立て動作の
1サイクルを示す図、図14はトレイの交換処理を示す
フローチャート、図15は空きトレイの排出処理を示す
フローチャート、図16は部品を収容した実トレイをト
レイキャリアに供給する処理を示すフローチャート、図
17と図18は入口リフタの処理を示すフローチャー
ト、図19は出口リフタの処理を示すフローチャート、
図20はストックモジュールの分離機構SBの処理を示す
フローチャート、図21はベースモジュールの段積機構
BDの処理を示すフローチャートである。
【0162】これらのフローチャートに示されている処
理・動作については、既に説明したところであるから、
これらのフローチャートの内容についての説明は省略す
る。図22は、品種照合不一致トレイの排出と再供給動
作を説明するためのフローチャートを示している。図1
6の待機トレイの品種を照合してその品種が受けの設定
品種と不一致の場合には、図22のフローチャートに進
む。
【0163】図22は、待機トレイのマーク14を設定
した部品品種の部品ID(インデックス)と照合して一
致すれば、トレイ受けへの通常の移載動作を行う。ま
た、待機トレイのマークが部品IDと照合され、不一致
であると判断されると、トレイチェンジャ4のトイレを
循環(ラウンド)させて、トレイ受けをトレイ供給位置
に位置決めして不一致トレイ(NGトレイ)に移動させ
る。そして、不一致トレイをトレイ受けに移載して、組
立ロボット4への部品供給位置CSに位置決めせずにその
ままトレイ排出位置までラウンド動作を行う。トレイ排
出位置に移載された不一致トレイをベースモジュール7
の空きトレイ回収部に排出する。すなわち、段積機構に
積載して、不一致トレイを排出する。その際、入力リフ
タ2はベースモジュール7に降下させておく。ベースモ
ジュール(トレイ回収部)7に回収された不一致トレイ
を再び入力リフタ2に載置してストックモジュール(ス
トック部)8に循環させる。ストックモジュール8から
再び必要とする部品トレイをトレイチェンジャ4に供給
する。また、不一致トレイを空トレイに段積みすること
なく、ストックモジュール8に排出して、不一致トレイ
を再利用するように制御してもよい。
【0164】このように自動的に部品トレイの排出動作
がなされるので、照合不一致によるトレイを手動等によ
って除去した後に、再起動させることなく、自動的に不
一致トレイを排除することができる。無論、要求した部
品とトレイチェンジャ供給口に待機する部品トレイが連
続して照合不一致となった場合には、部品供給装置が異
常であるものと判断して異常停止する。
【0165】このような動作を行うことによって、仮
に、トレイチェンジャ供給口で、照合不一致となった部
品トレイが検出されたとしても、トレイチェンジャに受
け入れて処理されるので、設備が異常停止することな
く、かつ不一致トレイは再びストック部に循環されるの
で、不一致トレイの排出後の作業が簡便になる部品供給
装置である。
【0166】
【発明の効果】本発明によれば、照合不一致トレイをそ
のままの状態で放置することなく、照合不一致となった
部品トレイをトレイ受けに移載して通常の供給動作機構
を使って循環させるようにして、不一致トレイをベース
モジュールの空トレイ回収部に排出するようになされて
おり、手動等による照合不一致トレイの排出作業を行う
必要がなく、照合不一致が連続して多発する以外は、異
常停止することはなく、異常停止時に復旧を行うための
特別な機構も不要とする極めて効果的なものである。ま
た、トレイチェンジャ供給口で、部品IDを検索して、
照合一致と照合不一致トレイをデータを記憶して、その
データに基づいて、トレイチェンジャ供給口に待機する
部品トレイを順次処理するようになされているので、従
来の設備で不一致トレイを全自動で排出処理がなされる
利点がある。
【0167】また、照合不一致トレイにおける異常停止
がなくなり、手動等による照合不一致トレイの排出処理
を行うことなく、自動的に照合不一致トレイが排出され
ので、異常停止による再起動、復旧自体が無くなり、ト
レイ排出の一連の動作が全自動でなされるので、部品供
給装置の稼働率が向上する利点がある。更に、照合不一
致トレイがストック部に再循環されるので部品トレイの
供給作業が簡便なものとなる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部品供給装置の説明図である。
【図2】本発明が適用された部品供給装置の実施例を概
念的に示す図である。
【図3】図2の実施例で使用されるトレイを説明する図
である。
【図4】入口リフタの構造を示す概念図である。
【図5】ストックモジュールの構造を示す概念図であ
る。
【図6】ベースモジュールの構造を示す概念図である。
【図7】出口リフタの構造を示す概念図である。
【図8】トレイチェンジャの構造を示す概念図である。
【図9】制御システムの構成を示す図である。
【図10】起動準備の動作を示す図である。
【図11】組立て動作の1サイクルの一部を示す図であ
る。
【図12】組立て動作の1サイクルの一部を示す図であ
る。
【図13】組立て動作の1サイクルの残部を示す図であ
る。
【図14】トレイの交換処理を示すフローチャートであ
る。
【図15】空きトレイの排出処理を示すフローチャート
である。
【図16】部品を収容した実トレイをトレイキャリアに
供給する処理を示すフローチャートである。
【図17】入口リフタの処理を示すフローチャートの一
部である。
【図18】入口リフタの処理を示すフローチャートの残
部である。
【図19】出口リフタの処理を示すフローチャートであ
る。
【図20】ストックモジュールの分離機構SBの処理を示
すフローチャートである。
【図21】ベースモジュールの段積機構BDの処理を示す
フローチャートである。
【図22】品種照合不一致トレイの排出、再供給の動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 無人車 2 入力リフタ 3 組立ロボット 4 トレイチェンジャ 6 出力リフタ 7 ベースモジュール(トレイ回収部) 8,81 〜83 ストックモジュール(ストック部) CI 受入機構 CO 排出機構 t トレイ SB 分離機構 CL 循環経路 BD 段積機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立ロボットに必要な部品を順次供給す
    るトレイチェンジャを備えた部品供給装置に於いて、 ストック部から前記トレイチェンジャのトレイ受けへ部
    品トレイを供給する際に、要求した部品トレイであるか
    否かを照合して一致した部品トレイを前記トレイチェン
    ジャのトレイ受けに移載して部品供給位置まで循環させ
    るとともに、照合不一致となった部品トレイを前記トレ
    イチェンジャのトレイ受けに移載してトレイ排出位置ま
    で循環させ、前記トレイ受けから空トレイ回収部に排出
    するようにしたことを特徴とする部品供給装置。
  2. 【請求項2】 組立ロボットに必要な部品を順次供給す
    るトレイチェンジャを備えた部品供給装置に於いて、 ストック部から前記トレイチェンジャのトレイ受けへ部
    品トレイを供給する際に、要求した部品トレイであるか
    否かを照合して一致した部品トレイを前記トレイチェン
    ジャのトレイ受けに移載して部品供給位置まで循環させ
    て前記組立ロボットに部品を供給するとともに、照合不
    一致となった部品トレイを前記トレイチェンジャのトレ
    イ受けに移載してトレイ排出位置まで循環させて、前記
    トレイ受けから空トレイ回収部に排出するようにし、か
    つ前記空トレイ回収部に回収した部品トレイを前記スト
    ック部に再び循環するようにしたことを特徴とする部品
    供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020192644A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 澁谷工業株式会社 組立装置

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