JPH08282787A - 低温液化ガスタンク - Google Patents

低温液化ガスタンク

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JPH08282787A
JPH08282787A JP7082927A JP8292795A JPH08282787A JP H08282787 A JPH08282787 A JP H08282787A JP 7082927 A JP7082927 A JP 7082927A JP 8292795 A JP8292795 A JP 8292795A JP H08282787 A JPH08282787 A JP H08282787A
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JP
Japan
Prior art keywords
tank
lng
liquefied gas
receiving pipe
receiving
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7082927A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Koda
康雄 国府田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 異種の低温液化ガスを受け入れた際のロール
オーバーを確実に防止することのできる低温液化ガスタ
ンクを提供する。 【構成】 タンク1下部からタンク1内に導入され先端
がタンク1頂部に向けて鉛直方向に延在する受入管3が
設置され、受入管3の先端が閉塞されるとともにLNG
をタンク1内に流入させるための複数の流入口9、9、
…が、これら流入口9の各々からLNGが均等に流入す
るように受入管3の高さ方向にそれぞれ離間して設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LNG等の低温液化ガ
スを収容するための低温液化ガスタンクに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、LNG(Liquefied Natural Ga
s 、液化天然ガス)はメタン、エタン、プロパン等のパ
ラフィン系炭化水素を主成分とし、他に少量の窒素、炭
酸ガス等の成分を含む沸点−162℃の低温液体であ
り、産地による組成の違いを有している。すなわち、こ
の組成の違いのためにLNGは産地によって比重が異な
るということになる。
【0003】そこで、仮に一つのタンクに予め貯蔵され
ていたLNGとは比重の異なるLNGを受け入れたとす
ると、タンク内へのLNGの流入速度が比較的遅いため
に各LNGが混合されずにそれぞれ層を形成し、ある時
間が経過した後に層の逆転が起こるといった、いわゆる
ロールオーバーという現象が生じる。ロールオーバーが
生じる際には、層の逆転が穏やかに起こるわけではな
く、極めて多量のガスが激しく発生するため、設備の運
転上問題となる。したがって、ロールオーバーを防止す
るために、基本的に一つのタンク内には異種のLNGを
受け入れないようにしており、例えば輸送船からLNG
を受け入れるLNG基地には、LNGの比重別、すなわ
ち産地別のタンクが多数用意され、受け入れるLNGの
産地によってこれらタンクを使い分けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ロールオー
バー防止策として上記の手段を採った場合には次のよう
な不具合があった。すなわち、LNG基地においては、
種々の産地から常に同じ割合ずつLNGが入荷されるわ
けではないので、産地別のタンクを多数用意したところ
で場合によって稼動率の高いタンク、低いタンクといっ
たアンバランスが生じ、LNG基地全体として見た場
合、決して効率の良いものではなかった。
【0005】そこで、一つのタンク内で予め貯蔵された
LNG(以下、貯蔵残液という)と新たに受け入れるL
NG(以下、受入液という)を混合するのに次のような
手段も考えられた。すなわち、タンクの頂部と底部にL
NGを受け入れるための受入管をそれぞれ設けておき、
貯蔵残液より受入液の比重が大きい場合はタンク頂部か
ら液を受け入れ、貯蔵残液より受入液の比重が小さい場
合はタンク底部から液を受け入れることによって、比重
差を利用して貯蔵残液と受入液を混合するというもので
ある。ところが、この手段では、断熱性能の高い受入管
をタンクの頂部と底部に2系統設置しなければならず、
タンク全体のコストの高騰を招くという問題があった。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、タンクのコストを高騰させることなく、異
種の低温液化ガスを受け入れた際のロールオーバーを確
実に防止することのできる低温液化ガスタンクを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の低温液化ガスタンクは、タンク下部から
タンク内に導入され先端がタンク頂部に向けて鉛直方向
に延在する受入管が設置され、該受入管の先端が閉塞さ
れるとともに、該受入管には低温液化ガスをタンク内に
流入させるための複数の流入口が、これら流入口の各々
から前記低温液化ガスが均等に流入するように前記受入
管の高さ方向にそれぞれ離間して設けられたことを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】本発明の低温液化ガスタンクによれば、タンク
内で鉛直方向に延在する受入管に設けられた複数の流入
口から低温液化ガスが均等に流入するようになっている
ため、タンク内における高さ方向の種々の位置に低温液
化ガスが流入することによりタンク内に予め貯蔵された
低温液化ガスと新たに受け入れる低温液化ガスが充分に
混ざり合い、タンク内の低温液化ガスが均一な組成とな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照して説
明する。図1は本実施例のLNGタンク(低温液化ガス
タンク)1を示す図であって、図中符号2はタンク本体
の壁部、3は受入管である。
【0010】図1に示すように、地上に形成された基台
4の上部に高い断熱性を有する材料からなる底部保冷層
5が形成され、底部保冷層5の上方にタンク本体の壁部
2が形成されている。この壁部2は、頂板部6、側板部
7、底板部8からなるものであり、各板部6、7、8
は、高い断熱性を有する保冷層と、液密性を確保する内
殼板、外殼板の積層構造で形成されている(図示は省略
する)。
【0011】そして、側板部7の下部には、タンク1の
外部、例えばLNG輸送船等からLNGを受け入れるた
めの受入管3が壁面に対して垂直に導入され、タンク1
内部で鉛直方向に立ち上がっている。また、受入管3の
先端は閉塞されるとともに、受入管3にはLNGをタン
ク1内に流入させるための複数の流入口9、9、…が受
入管3の高さ方向にそれぞれ離間して設けられている。
なお、流入口9の孔径や各流入口9間の間隔について
は、LNGが各流入口9から均等に流れ込むように適宜
設計されている(図1においては各流入口9間の間隔が
タンク1の底部側で広く、頂部側で狭くなっている)。
【0012】本実施例のLNGタンク1においては、タ
ンク1内で鉛直方向に延在する受入管3に設けられた複
数の流入口9、9、…からタンク1内における高さ方向
の種々の位置にLNGが流入するが、その際に流入口9
の孔径や間隔等を最適化することによりLNGをほぼ均
等に各流入口9から流入させることができるので、タン
ク1内の貯蔵残液と受入液が充分に混ざり合い、タンク
1内のLNGが均一な組成となる。したがって、本実施
例のLNGタンク1によれば、従来のタンクのように頂
部と底部に2系統の受入管を設け、場合によって使い分
けるようなこともなく、簡単な構造かつ低コストのタン
クでロールオーバーを確実に防止することができる。そ
こで、一つのタンク内に異種のLNGを受け入れること
が可能となるので、本実施例のLNGタンク1を備えた
LNG基地を効率の良いものとすることができる。
【0013】なお、本実施例においては、タンク1内に
1本の受入管3のみを設けた例について説明したが、例
えば同様の受入管をタンクの周方向に複数本設けてもよ
い。また、図1においては受入管3の各流入口9間の間
隔をタンク1の底部側で広く頂部側で狭くしたが、この
間隔についてはこれに限るものではなく、タンク内の貯
蔵残液のヘッド、受入液の受入管との摩擦抵抗等、種々
の要因を考慮して適宜設計すればよく、場合によっては
等間隔でもよいし、本実施例と逆にタンクの底部側で狭
く、頂部側で広くしてもよい。そして、低温液化ガスと
しては例えばLPG等、他の低温液化ガスに対しても本
発明を適用することができる。
【0014】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
低温液化ガスタンクにおいては、タンク内で鉛直方向に
延在する受入管に設けられた複数の流入口からタンク内
における高さ方向の種々の位置に低温液化ガスが均等に
流入するので、タンク内の貯蔵残液と受入液が充分に混
ざり合い、タンク内の低温液化ガスを均一な組成とする
ことができる。したがって、従来のタンクのように頂部
と底部に2系統の受入管を設け、場合によって使い分け
るようなこともなく、簡単な構造かつ低コストのタンク
でロールオーバーを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示すLNGタンクの側
断面図である。
【符号の説明】
1 LNGタンク(低温液化ガスタンク) 3 受入管 9 流入口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク下部からタンク内に導入され先端
    がタンク頂部に向けて鉛直方向に延在する受入管が設置
    され、 該受入管の先端が閉塞されるとともに、該受入管には低
    温液化ガスをタンク内に流入させるための複数の流入口
    が、これら流入口の各々から前記低温液化ガスが均等に
    流入するように前記受入管の高さ方向にそれぞれ離間し
    て設けられたことを特徴とする低温液化ガスタンク。
JP7082927A 1995-04-07 1995-04-07 低温液化ガスタンク Withdrawn JPH08282787A (ja)

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JPH08282787A true JPH08282787A (ja) 1996-10-29

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JP7082927A Withdrawn JPH08282787A (ja) 1995-04-07 1995-04-07 低温液化ガスタンク

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