JPH08282468A - 液圧倍力装置 - Google Patents

液圧倍力装置

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JPH08282468A
JPH08282468A JP7093508A JP9350895A JPH08282468A JP H08282468 A JPH08282468 A JP H08282468A JP 7093508 A JP7093508 A JP 7093508A JP 9350895 A JP9350895 A JP 9350895A JP H08282468 A JPH08282468 A JP H08282468A
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JP
Japan
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piston
valve
power
hydraulic pressure
hydraulic
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JP7093508A
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English (en)
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Toshifumi Maehara
利史 前原
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ピストンとシリンダとの摺動部に設けたシール
部材には非作動時には液圧が作用しないようにしてシー
ル部材の変形を防止し、摺動抵抗増大の防止を図る。 【構成】ブレーキぺダルが踏まれ、アクションピストン
4が前進すると、液圧排出弁35が閉じ、リザーバRと
パワー液圧室7との連通が断たれる。一方、液圧供給弁
15は、プレート25とガイド16が図中左方に移動
し、バルブピストン20とバルブスリーブ16との相対
位置が変化する。この結果、アキュムレータAからの液
圧は、横穴12→ガイドロッドの内孔22a→バルブピ
ストンの孔21→バルブスリーブの孔→ガイド16に形
成した孔を介して、パワー液圧室7に供給され、これに
よってパワーピストン5を作動する。パワーピストン5
の移動によりクリップ29を介してアクションピストン
4も左方に移動しこれによってブレーキペダルの踏力を
軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液圧源から供給される
液圧を利用して倍力を行う液圧倍力装置に関するもので
あり、特に摺動抵抗による作動遅れの無い液圧倍力装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液圧倍力装置は例えば自動車の液圧ブレ
ーキ装置において操作力を倍力するために用いられてい
る。この種の液圧倍力装置は、特公平6−71880号
公報に示されているように、一般に、倍力圧力室の液圧
によって作動するピストンと、操作部材の操作に応じて
作動する入力部材と、ピストンと入力部材との間に設け
られ、入力部材とピストンの相対移動により作動させら
れて倍力圧力室の液圧を制御する制御弁とを備えるよう
に構成されている。
【0003】この装置では、操作部材の操作に応じて入
力部材が前進すれば制御弁が倍力圧力室の液圧を上昇さ
せる状態となり、これによってピストンが前進し、マス
タシリンダのプッシュロッドを押圧して、操作者のブレ
ーキぺダルの踏力を軽減するようにしている。そしてこ
の時、倍力圧力室の液圧を入力部材にも比較的小さい受
圧面において作用させて、ピストンの作動力に比例した
反力が入力部材に作用し、操作者が液圧倍力装置の出力
の増大を感知し得るようにされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な一般的な液圧倍力装置の制御弁構造は、ロスストロー
クの低減と作動の安定化のために直列に配列し、かつ、
一体的に配置されてため、アキュムレータからの液圧を
倍力圧力室に導入するための通路をピストンとシリンダ
ボディとの間に形成し、この通路に常時アキュムレータ
からの高液圧が作用する構造となっている。即ち、前述
の通路を出力液圧室側と遮断するためにピストンとシリ
ンダとの摺動部のピストン側にシール部材が設けられて
おり、このシール部材によってアキュムレータからの高
液圧が出力液圧室側に流れ込まぬよう構成されている。
【0005】しかし、ピストンとシリンダとの摺動部に
設けたシール部材にはアキュムレータからの液圧が常時
作用しているため、この液圧によってシール部材が変形
し、シリンダとピストンとの隙間に食い込むような状態
となり、これが原因でピストンの摺動抵抗が大きくなり
作動遅れが生じるという問題点があった。
【0006】そこで本発明は、液圧供給弁と、液圧排出
弁とを並列に配置し、液圧供給弁をアキュムレータ液圧
による作用力で開閉するべく構成することにより、ピス
トン(以下本例ではパワーピストンという)とシリンダ
との摺動部に設けたシール部材には非作動時にはアキュ
ムレータからの液圧が作用しないようにしてシール部材
の変形を防止するとともに、それに伴う摺動抵抗増大の
防止を図り、上記の問題点を解決することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明に係わ
る液圧倍力装置は、シリンダボディ1と、同シリンダボ
ディ1に設けたプラグ(封止部材)2に摺動自在に配置
したアクションピストン4と、前記シリンダボディ1に
摺動自在に嵌合しているパワーピストン5と、同パワー
ピストンの移動により出力液圧を発生する出力液圧室8
と、前記アクションピストン4、パワーピストン5、プ
ラグ2によってシリンダボディ内に区画されたパワー液
圧室7と、前記パワー液圧室7内に配置され、かつ前記
パワー液圧室とアキュムレータとの連通を開閉する液圧
供給弁15と、前記パワー液圧室7とリザーバRとの連
通を開閉する液圧排出弁35とを備え、前記液圧供給弁
15はアクションピストン4と並列に配置され常時はア
キュムレータからの液圧をカットする機能を備え、また
前記液圧排出弁35はアクションピストン4とパワーピ
ストン5との間に直列に配置されており、アクションピ
ストンの前進によりパワー液圧室とリザーバとの連通を
断つべく機能するよう構成されてなり、これを課題解決
の手段とするものである。
【0008】
【作用】ブレーキぺダルが踏まれ、スプリング37の付
勢力に抗してアクションピストン4が前進すると、バル
ブピストン38とバルブスリーブ41との相対位置がづ
れ、液圧排出弁35が閉じる。この結果、リザーバRと
パワー液圧室7との連通が断たれる。一方、液圧供給弁
15は、アクションピストン4の移動により、スプリン
グ26によって付勢されているプレート25とガイド1
6が図中左方に移動し、バルブピストン20とバルブス
リーブ16との相対位置が変化する。この結果、アキュ
ムレータAからの液圧は、横穴12→ガイドロッドの内
孔22a→バルブピストンの孔21→バルブスリーブの
孔19→ガイド16に形成した孔18を介して、パワー
液圧室7に供給され、これによってパワーピストン5を
作動する。パワーピストン5の移動によりクリップ29
を介してアクションピストン4も左方に移動しこれによ
ってブレーキペダルの踏力を軽減することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の実施例に係る液圧倍力装置の断面
図であり、この図を参照して本液圧倍力装置の概略構成
を説明し、その後各構成部材の詳細を追って説明するこ
ととする。
【0010】図において、1はシリンダボディであり、
このシリンダボディ1に形成したシリンダ端部にはプラ
グ(封止部材)2がスクリュウ3にて取付けられてお
り、前記プラグ2の内径部にはアクションピストン4が
摺動自在に取付けられている。また、このアクションピ
ストン4はシリンダボディ1内に摺動自在に配置したパ
ワーピストン5内径部に摺動自在に嵌合しており、更に
シリンダボディ1内にはパワーピストン5と直列にフロ
ーティングピストン6が設けられている。前記アクショ
ンピストン4のプラグ2部分での断面積A1 と、パワー
ピストン5内径部との摺動部分のアクションピストン4
の断面積A0 とはA1 >A0 の関係となっており、この
断面積差によってブレーキ作動時の反力をブレーキペダ
ルに伝達できるようになっている。
【0011】また、パワーピストン5端面、プラグ2端
面、アクションピストン4の外周部およびシリンダボデ
ィ1内周面とによってパワー液圧室7が区画されてお
り、このパワー液圧室7内に液圧供給弁15(詳細は後
述する)が、また、こアクションピストン4とパワーピ
ストンと5の間には、僅かな相対移動によりリザーバと
前述のパワー液圧室7との連通を開閉する液圧排出弁3
5(詳細は後述する)が設けられている。液圧供給弁1
5は常時はアキュムレータAとパワー液圧室7とを遮断
し、ブレーキ作動時にアクションピストン4の作動で、
アキュムレータAとパワー液圧室7とを連通する機能を
有しており、液圧排出弁35は、常時はパワー液圧室7
とリザーバRとを連通し、ブレーキ作動時にはパワー液
圧室7とリザーバRとの連通を遮断する機能を有してい
る。液圧源としてのアキュムレータAと液圧供給弁15
は、プラグ2の中に形成した流路12を介して接続して
おり、この液圧供給弁15によって非作動時にはアキュ
ムレータAとパワー液圧室7との連通が断たれた状態と
なっている。
【0012】パワーピストン5とフローティングピスト
ン6との間には第1出力液圧室8が形成されており、さ
らにフローティングピストン6とシリンダボディ1端部
に設けたバルブシート9との間には第2出力液圧室10
が形成されている。前記第1、第2出力液圧室8、10
は、同じ構成を有する開閉弁11を介してリザーバRに
連通されている。
【0013】そして上記の構成からなる液圧倍力装置で
は、ブレーキペダルが踏まれ、アクションピストンが前
進すると、液圧排出弁35が閉じてリザーバRとパワー
液圧室7との連通を断ち、これと略同時に液圧供給弁1
5が開いてアキュムレータAからパワー液圧室7に高液
圧を供給し、パワー液圧室7に供給された液圧によって
パワーピストン5が移動し、第1、第2出力液圧室の液
圧を上昇してブレーキをかけることができるようになっ
ている。そしてブレーキ作動時には、アクションピスト
ンの断面積差(A1 −A0 )によってブレーキ作動時の
反力をブレーキペダルに伝達できるようになっている。
なお、アキュムレータAには液圧ポンプPにより常時所
定の液圧が蓄圧されている。図中SWはプレッシャース
イッチである。
【0014】次に、上記液圧倍力装置を構成するパワー
液圧室7、液圧供給弁15および液圧排出弁35の各要
素の詳細を図2〜図5を参照してさらに説明する。図2
は液圧倍力装置の要部拡大図、図3は液圧供給弁の拡大
断面図、図4は図2中のXX断面図、図5は液圧排出弁
35の拡大断面図である。
【0015】〔パワー液圧室7〕図2において、アクシ
ョンピストン4の外周部、パワーピストン5端面、プラ
グ2端面およびシリンダボディ1内周面によって囲まれ
たスペース内にパワー液圧室7が区画されている。この
パワー液圧室7内には液圧供給弁15が配置されており
この液圧供給弁15によって非作動時はアキュムレータ
Aとパワー液圧室7とは非連通状態となっている。また
パワー液圧室7は、液圧排出弁35(詳細は後述する)
を介して非作動時はリザーバRと連通状態となってい
る。このパワー液圧室7内にアキュムレータAからの液
圧が導入されと、パワーピストン5に作動力を付与でき
るようになっている。
【0016】〔液圧供給弁15〕図2〜図4において、
アクションピストン4の外周には図4に示すような略卵
型をしたガイド16が摺動自在に設けられ、このガイド
16の図中上方にはバルブスリーブ17が摺動自在に配
置されている。ガイド16にはパワー液圧室7に連通す
る孔18が形成され、またバルブスリーブ17にはガイ
ド16に形成した上記孔18と連通している孔19が形
成されており、さらにバルブスリーブ17の内径部には
バルブピストン20が摺動自在に配置されている。バル
ブピストン20にはバルブピストン20の移動によりバ
ルブスリーブ17の孔19と連通あるいは遮断する孔2
1が形成されており、此の孔21はバルブピストン20
に固定された円管状のバルブロッド22と連通してい
る。バルブロッド22はプラグに形成した横穴12内に
遊嵌されており、さらにこの横穴12は通路24(図
2)を介してアキュムレータAと連通している。
【0017】また、ガイド16、バルブスリーブ17、
バルブピストン20の端面はアクションピストン4に外
嵌したプレート25に当接しており、このプレート25
はアクションピストン4に取付けたスプリング26の付
勢力により、ガイド16を介して、アクションピストン
4の外周に形成した段部27に当接している。また、ア
クションピストン4に形成したフランジ部28は、パワ
ーピストン5側に固定されたクリップ29と当接してい
る。このクリップ29は、パワーピストン5の移動に連
れてアクションピストン4をも移動させる機能を有して
いる。なお、図中30はシリンダボディ1とプラグ2と
の間に設けられたプレートであり、31、32、33は
シール部材である。
【0018】前記液圧供給弁15は、非作動時には、図
3に示す如く、バルブスリーブ17に形成した孔19と
バルブピストン20に形成した孔21とは非連通状態と
なっており、このため、アキュムレータAからの液圧は
プラグ2に形成した横穴12→バルブロッドの円管内2
2a→バルブピストン20に形成した孔21の段階で遮
断された状態となっているとともに、バルブピストン2
0にも作用し、プレート25を介してアクションピスト
ンを押圧している。
【0019】作動時には、アクションピストン4の移動
により、スプリング26によって付勢されているガイド
16とプレート25が図中左方に一体的に移動し、この
結果プレート25とバルブピストン20との間に隙間が
生じ、この隙間分だけバルブピストン20がアキュムレ
ータAからの液圧によってプレート25側に移動して、
バルブピストン20とバルブスリーブ17との相対位置
が変化してバルブピストン20に形成した孔21とバル
ブスリーブ17に形成した孔19とが連通し、アキュム
レータAからの液圧は、横穴12→ガイドロッド内の孔
22a→バルブピストンの孔21→バルブスリーブの孔
19→ガイド16に形成した孔18を介して、パワー液
圧室7に供給され、これによってパワーピストン5を作
動できるようになっている。
【0020】〔液圧排出弁35〕図2、図5においてア
クションピストン4の先端外周部とパワーピストン5の
内径部5aとの間には、シール部材36、アクションピ
ストン4およびパワーピストン5を互いに離反する方向
に付勢するスプリング37が配置されている。また、ア
クションピストン4の中心部には中空状のバルブピスト
ン38が配置され、このバルブピストン38はスプリン
グ39によってパワーピストン5側に付勢されている。
バルブピストン38の外周には孔40を有するバルブス
リーブ41が設けられており、さらにバルブピストン3
8には前記孔40と連通遮断する孔42が形成されてい
る。バルブスリーブ41に形成した孔40はアクション
ピストン4に形成した孔43を介してパワー液圧室7に
連通しており、また、バルブピストン38の中空部はバ
ルブピストン38の先端部に形成した孔44(図2参
照)およびアクションピストン4に形成した孔45、パ
ワーピストン5に形成した孔46、シリンダボディ1と
パワーピストン5との間に形成されたスペース47を介
してリザーバRに連通している。
【0021】そして、常時は、バルブピストン38に形
成した孔42と、バルブスリーブ41に形成した孔40
とは連通状態となっており、この結果、リザーバRはパ
ワーピストンの孔46→アクションピストンの孔45あ
るいはアクションピストンとパワーピストンとの間のス
ペース→バルブピストンの孔44→バルブピストンの中
空部48→バルブピストンの孔42→バルブスリーブの
孔40→アクションピストンの孔43を介してパワー液
圧室7と連通している。また、アクションピストン4が
作動してスプリング37に抗して図中左方に移動する
と、バルブピストン38もスプリング39を撓め、これ
によってバルブピストン38とバルブスリーブ41との
相対位置が変化し、孔42、40の連通が断たれ液圧排
出弁が閉じ、リザーバRとパワー液圧室7の連通が断た
れることになる。
【0022】〔開閉弁11〕開閉弁11は第1、第2出
力液圧室8、10とリザーバRとの連通を制御するため
の弁であり、図1を参照して前記開閉弁11の構成を説
明する。開閉弁11のセンターバルブ50はシール部材
51と兼用に構成されており、このシール部材51によ
って前記出力液圧室8あるいは10とリザーバRとを連
通する流路を閉じることができるように成っている。こ
のため、この開閉弁11ではアクションピストン4が操
作され、パワーピストン5とともにセンターバルブ50
が図1中左方に移動すると、センターバルブ50はリザ
ーバRとの連通を断ち、第1出力液圧室8に液圧が発生
し、この液圧はホイールシリンダに供給されると共にフ
ローティングピストン6を左方に移動する。フローティ
ングピストン6の移動によって第2出力液圧室10中の
開閉弁11も上記と同様にリザーバRとの連通を絶ち、
第2出力液圧室10でも液圧を発生し、この液圧がホイ
ールシリンダに供給される。
【0023】本実施例は以上のように構成されており、
以下のように作動する。 〔非作動状態〕非作動状態の時は、液圧供給弁15はア
キュムレータAとパワー液圧室7との連通を断ってお
り、また、パワー液圧室7は開いている液圧排出35を
介してリザーバRと連通している。このため、パワー液
圧室7は無圧状態となっており、パワー液圧室7内に配
置したシール部材32には何ら液圧は作用していない。
したがって、シール部材32には常時は高圧の液圧が作
用しないため、パワーピストン5とシリンダボディ1内
面との間にシール部材32が食い込むことがなく、作動
時の摺動抵抗を減らすことができるとともにシール部材
の耐久性も向上する。
【0024】〔作動状態〕ブレーキぺダルが踏まれ、ス
プリング37の付勢力に抗してアクションピストン4が
前進すると、バルブピストン38とバルブスリーブ41
との相対位置がづれ、液圧排出弁35が閉じる。この結
果、リザーバRとパワー液圧室7との連通が断たれる。
一方、液圧供給弁15は、アクションピストン4の移動
により、スプリング26によって付勢されているプレー
ト25とガイド16が図中左方に移動し、この結果プレ
ート25とバルブピストン20との間に隙間が生じ、こ
の隙間分だけバルブピストン20がアキュムレータから
の液圧によってプレート25に当接するまで移動し、バ
ルブピストン20とバルブスリーブ16との相対位置が
変化する。この結果、アキュムレータAからの液圧は、
横穴12→ガイドロッドの内孔22a→バルブピストン
の孔21→バルブスリーブの孔19→ガイド16に形成
した孔18を介して、パワー液圧室7に供給され、これ
によってパワーピストン5を作動する。
【0025】パワーピストン5の移動によりクリップ2
9を介してアクションピストン4も左方に移動しこれに
よってブレーキペダルの踏力を軽減することができる。
なお、倍力時、パワー液圧室7に導入された液圧は、ア
クションピストンの断面積差(A1 −A0 )部分に作用
し、これによってパワーピストン5の作動力に比例した
反力がアクションピストン4を介して操作者に伝達さ
れ、操作者が液圧倍力装置の出力の増大を感知し得るよ
うにされている。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、
液圧供給弁と液圧排出弁とを平行に配置し、非作動時に
は液圧供給弁によってアキュムレータ圧をカットするよ
うにしているため、非作動時にはパワー液圧室は無圧状
態となっており、この結果、パワーピストンとシリンダ
内周面とをシールするシール部材には液圧が作用せず、
アキュムレータ圧によるシール部材の食い込み現象を防
止することができる。またアクションピストンの動きに
よりアキュムレータからの液圧の作用で液圧供給弁を開
くように構成したため、摺動抵抗による作動力ロスを軽
減することができる。さらに、安定した液圧供給弁の開
閉を実現できる、等々の優れた効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る液圧倍力装置の側断
面図である。
【図2】図1中の要部の拡大図である。
【図3】図1中の液圧供給弁の拡大図である。
【図4】図2中のX−X断面図である。
【図5】図2中の液圧排出弁の拡大図である。
【符号の説明】
1 シリンダボディ 2 プラグ 3 スクリュウ 4 アクションピストン 5 パワーピストン 6 フローティングピストン 7 パワー液圧室 8 第1出力液圧室 9 パルブシート 10 第2出力液圧室 11 開閉弁 12 横穴 15 液圧供給弁 16 ガイド 17 バルブスリーブ 20 バルブピストン 22 バルブロッド 25 プレート 35 液圧排出弁 38 バルブピストン 41 バルブスリーブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液圧倍力装置において、同装置は、シリ
    ンダボディ1と、同シリンダボディ1に設けたプラグ
    (封止部材)2に摺動自在に配置したアクションピスト
    ン4と、前記シリンダボディ1に摺動自在に嵌合してい
    るパワーピストン5と、同パワーピストンの移動により
    出力液圧を発生する出力液圧室8と、前記アクションピ
    ストン4、パワーピストン5、プラグ2によってシリン
    ダボディ内に区画されたパワー液圧室7と、前記パワー
    液圧室7内に配置され、かつ前記パワー液圧室とアキュ
    ムレータとの連通を開閉する液圧供給弁15と、前記パ
    ワー液圧室7とリザーバRとの連通を開閉する液圧排出
    弁35とを備え、前記液圧供給弁15はアクションピス
    トン4と並列に配置され常時はアキュムレータからの液
    圧をカットする機能を備え、また前記液圧排出弁35は
    アクションピストン4とパワーピストン5との間に直列
    に配置されており、アクションピストンの前進によりパ
    ワー液圧室とリザーバとの連通を断つべく機能すること
    を特徴とする液圧倍力装置。
  2. 【請求項2】 前記液圧供給弁15は、アクションピス
    トンに嵌装したガイド16と、同ガイド16内に配置さ
    れたバルブスリーブ17と、同バルブスリーブ内に設け
    られアキュムレータからの液圧が常時作用すべく構成し
    たバルブピストン20とを備え、前記バルブスリーブお
    よびバルブピストンとはアクションピストンの移動によ
    りアキュムレータからの液圧の作用によりバルブスリー
    ブおよびバルブピストンとが相対移動し、アキュムレー
    タとパワー液圧室とを連通すべく構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の液圧倍力装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド16は、アクションピストン
    側に配置したスプリング26の付勢力により常時パワー
    ピストン側に付勢されており、アクションピストンの移
    動につれて、ガイドも一体に移動すべく構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の液圧倍力装置。
JP7093508A 1995-04-19 1995-04-19 液圧倍力装置 Withdrawn JPH08282468A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006507986A (ja) * 2002-12-02 2006-03-09 ロバート ボッシュ コーポレイション 電気−油圧式ブレーキブースタ

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JP2006507986A (ja) * 2002-12-02 2006-03-09 ロバート ボッシュ コーポレイション 電気−油圧式ブレーキブースタ

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