JPH08281966A - インクジェット記録装置及びそのインク残量検知方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びそのインク残量検知方法

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JPH08281966A
JPH08281966A JP8810495A JP8810495A JPH08281966A JP H08281966 A JPH08281966 A JP H08281966A JP 8810495 A JP8810495 A JP 8810495A JP 8810495 A JP8810495 A JP 8810495A JP H08281966 A JPH08281966 A JP H08281966A
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JP
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ink
detection
light
recording apparatus
ink container
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JP8810495A
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Tamio Kayahara
民男 萱原
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
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    • B41J2/17566Ink level or ink residue control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41J2002/17573Ink level or ink residue control using optical means for ink level indication
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    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
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    • B41J2/17566Ink level or ink residue control
    • B41J2002/17576Ink level or ink residue control using a floater for ink level indication

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク切れの検知可能な信頼性,保全性に優
れたインクジェット記録装置及びそのインク残量検知方
法を提供することを目的とする。 【構成】 インクを吐出する吐出口を有する記録ヘッド
38と、記録ヘッド38に供給するインクを収容するイ
ンク容器21と、記録ヘッド38とインク容器21を搭
載し直線移動するキャリッジと、を備えたインクジェッ
ト記録装置であって、インク容器21内に遮光性を有す
る遮光部材33と遮光部材33の上部に配設された浮動
部材34とからなりインク上を浮動自在であるインク被
検知部材32と、インク容器21の下部が透明で凸形状
に掲載された検知用インク溜部31と、発光素子36と
発光素子36からの光を検知する受光素子37とを有す
る光学的検知部材35と、を備え、インク容器21の下
部において、インク被検知部材32が発光素子36と受
光素子37の間を遮断する構成をしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクに吐出エネルギー
を付与し、記録媒体にインクを付着させて画像の記録を
行うインクジェット記録装置及びそのインク残量検知方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ技術は著しく日々進
歩している。特に、オフィスオートメーション化におい
て種々の情報を活字化する役目を担うコンピュータやワ
ードプロセッサー等に接続されるプリンタ,複写機,フ
ァクシミリ等の画像記録装置は、画像情報に基づいて、
紙やプラスチック薄板等の被記録材に画像を形成できる
ように構成されている。この画像記録装置において、低
騒音化,高速化,高精細化,低価格化及びカラー化等様
々な要求がある。これらの要求に対して、現在、ワイヤ
ードット式,サーマル式,ペンプロット式,レーザービ
ーム式,及びインクジェット式等の記録装置が開発、提
供されている。この中で、インクジェット記録装置は高
密度な画像を高速で記録することが可能で、ノンインパ
クト方式であるため、記録騒音が小さい、複数色のイン
クを使用してカラー画像を記録すること、及び装置の構
成が簡単で小型化が容易である等の、多くの特徴を有し
ている。インクジェット記録装置に用いられる記録ヘッ
ドにおけるインクを吐出させる方法として、ピエゾ圧電
素子等の電気機械変換体によりインク室の容積を変化さ
せて記録媒体へインクを吐出飛翔させて記録を行うピエ
ゾ方式と、電気熱エネルギ変換体によって発生される熱
エネルギによって形成される膜沸騰による気泡の発生,
膨張,収縮によって生じる圧力変化を利用して、記録媒
体へインクを吐出飛翔させて記録を行う方式がある。特
に、最近、インクジェット記録装置は、黒色単色印字の
他にカラー印字が主流となりつつある。そのため、印字
装置においても複数のインク色に対応した複数個のイン
ク容器及び記録ヘッドを設けている場合がある。しかし
ながら、この記録ヘッドは、インクがないに等しい状態
で駆動していると過電流により、電極が破壊させること
があるため、インクタンク内にインクが残っているかを
否かを検知することが必要である。
【0003】以下に従来のインクジェット記録装置のイ
ンク検知方法について説明する。一例として、インク容
器中に一対の電極を配置して、インク残量を検知する方
法がある。この原理は、一対の電極間の抵抗変化を監視
することにより行われる。すなわち、インクの量が少な
くなり一定量以下になると、電極間のインクの介在がな
くなる。インクはその組成の多くが水であるため、数K
Ω以下の比較的小さな電気抵抗を示すので、電極の間の
インクの有無による抵抗値の変化を監視しておけば、イ
ンクの量が残り少ないかどうかを判定できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、各インク容器毎に独立した検知用電極、接
続端子及び検知回路を設けなければならず、検知手段が
複雑になりコストも嵩むという問題点を有していた。特
に、一対の電極に印加する電圧が直流電圧の場合、イン
クが電気分解を起こしインク容器内にガス又はこのガス
による気泡が発生し、電極によるインク検知の誤動作が
生じていた。又、この気泡がインク供給路を通して記録
ヘッド内に入ると、インク滴の吐出不良等を起こし、印
字品質が劣化するという問題点を有していた。又、電気
抵抗が、環境変化及び振動等による外的変化により不安
定となり正確な電気抵抗が測定できない。又、検知用電
極、接続端子及び検知回路を設ける必要があり、部品点
数が増加し、インクジェット記録装置の構成が複雑にな
るという問題点を有していた。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、簡単な構成でインク容器内のインク残量の検知又は
インク切れの予告可能な信頼性,保全性に優れたインク
ジェット記録装置、及び、インク切れの予告可能な保全
性,利便性に優れたインクジェット記録装置のインク残
量検知方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載のインクジェット記録装置
は、インクを吐出する吐出口を有する記録ヘッドと、記
録ヘッドに供給する前記インクを収容するインク容器
と、前記記録ヘッドと前記インク容器を搭載し直線移動
するキャリッジと、装置全体を制御するメイン制御部
と、を備えたインクジェット記録装置であって、前記イ
ンク容器内に遮光性を有する遮光部材と前記遮光部材の
上部に配設された浮動部材とからなり前記インク上を浮
動自在であるインク被検知部材と、前記インク容器の下
部が透明で凸形状に形成された検知用インク溜部と、発
光素子と発光素子からの光を検知する受光素子とを有す
る光学的検知部材と、を備え、検知用インク溜部が前記
インク被検知部材が光学的検知部材の発光素子と前記受
光素子の間を遮断する構成を有している。
【0007】本発明の請求項2に記載のインクジェット
記録装置は、請求項1において、浮動部材が、インク比
重より軽い発泡体又は中空状に形成され、インク被検知
部材がインク上を浮動自在である構成を有している。
【0008】本発明の請求項3に記載のインクジェット
記録装置は、請求項1又は2において、インク容器が、
垂直方向に分離され少なくとも下部において連通する主
インク容器部と検知用インク容器部を備え、検知用イン
ク容器部にインク被検知部材が挿入され、検知用インク
容器部の下部に検知用インク溜部が形成されている構成
を有している。
【0009】本発明の請求項4に記載のインクジェット
記録装置は、請求項1乃至3の内いずれか1において、
光学的検知部材が、キャリッジの位置指標となるホーム
位置検知遮光部材の検知も行う構成を有している。
【0010】本発明の請求項5に記載のインクジェット
記録装置は、請求項1乃至4の内いずれか1において、
インク容器が着脱自在である構成を有している。
【0011】本発明の請求項6に記載のインクジェット
記録装置は、請求項1乃至5の内いずれか1において、
メイン制御部が、光学的検知部材がインク容器のインク
切れ又はインク切れを予め検知する際に、インク切れ又
はインク切れを予め表示部又は音声出力部に伝達する告
知制御部を備えた構成を有している。
【0012】本発明の請求項7に記載のインクジェット
記録装置は、請求項1乃至6の内いずれか1において、
遮光部材が、下部に遮光性を有する部位と、遮光部材の
上部に透過性を有する部位又は遮光部材の上部に配設さ
れた浮動部材が透過性を有する部位と、を備えた構成を
有している。
【0013】本発明の請求項8に記載のインクジェット
記録装置のインク残量検知方法は、請求項7に記載のイ
ンクジェット記録装置において、告知制御部が、遮光部
材の遮光性を有する部位が光学的検知部材に検知される
位置に下降した際に、インク切れの予告を表示部又は音
声出力部により行うインク切れ予告工程と、次に、遮光
部材の透過性を有する部位又は遮光部材の上部に配設さ
れた透過性を有する浮動部材が下降した際に、インク切
れによる印字動作を停止する印字停止工程を、備えた構
成を有している。
【0014】ここで、インクとしては、グリセリン等が
用いられる。光学的検知部材としては、発光素子が発光
ダイオード等、受光素子がフォトダイオード等から構成
される透過型フォトインタラプタが用いられる。
【0015】
【作用】この構成によって、インク液層がある程度薄く
形成された場合、インクのブラウン運動等により光学的
検知部の発光部の光がインク液を通過して受光素子に到
達し、光を検知することができるため、インク容器のイ
ンク残量をインク容器内に設けたインク被検知部材を用
いて、光を遮光された際に、光学的検知部材により光の
遮光を検知することができ、信頼性の高いインク残量の
検知ができ、又、インクジェット記録装置の構成が容易
で、装置の小型化を図ることができる。更に、インク残
量の検知時のみ、光学的検知部材の電源を投入させるこ
とにより、電力の低下を図ることができる。又、インク
容器の下部が、透明の凸形状となる検知用インク溜部を
備えたことにより、インクを溜めることができることに
より、インクがインク容器壁面に付着乾燥してインクが
遮光性を有することを防止でき、インク検知の信頼性を
向上させることができる。更に、インク容器の下部に凸
形状に形成した検知用インク溜部は、容易に光学的検知
部材間を主走査方向に対して通過することができる構造
にでき、インク残量を確実に検知できる。
【0016】又、浮動部材が、インク比重より軽い発泡
体又は中空状に形成されることにより、インク被検知部
材がインク上を浮動自在に動くことができ、インク残量
に応じたインク量の検知ができる。更に、インク容器
が、垂直方向に分離され少なくとも下部において連通す
る主インク容器部と検知用インク容器部を備え、検知用
インク容器部にインク被検知部材が挿入され、検知用イ
ンク容器部の下部に凸形状の検知用インク溜部が形成さ
れることにより、インク被検知部材が上下方向に安定し
て動作でき、精度良くインク残量を検知でき、信頼性を
向上させることができる。光学的検知部材が、キャリッ
ジの位置指標となるホーム位置検知遮光部材の検知も行
うことにより、装置の小型化及び低原価を実現すること
ができる。又、インク容器が着脱自在であることによ
り、インク容器の交換やインク容器へのインクの充填が
容易であり、保全性を向上させることができる。
【0017】更に、メイン制御部が、光学的検知部材が
インク容器のインク切れ又はインク切れを予め検知する
際に、インク切れ又はインク切れを予め表示部又は音声
出力部に伝達する告知制御部を備えたことにより、突如
のインク切れによる装置の印字不能を防止でき、信頼性
を向上させることができる。又、インクの残量が少なく
なったことを表示部又は音声出力部に伝達することによ
り、利用者により確実にインク切れ又はその予告でき、
インク切れによる突如の印字不能を防止できる。又、浮
動部材の遮光部材が下部に遮光性を有する部位と、遮光
部材の上部に透過性を有する部位又は遮光部材の上部に
配設された浮動部材が透過性を有する部位と、を備えた
ことにより、インク切れを予め容易に検知すること及び
インク切れを検知することができ、インク切れの予知に
対応でき、保全性に優れる。
【0018】又、告知制御部が、浮動部材の遮光部材の
遮光性を有する部位が光学的検知部材に検知される位置
に下降した際に、インク切れの予告を表示部又は音声出
力部により行うインク切れ予告工程と、次に、遮光部材
の透過性を有する部位又は遮光部材の上部に配設された
透過性を有する浮動部材が下降した際に、インク切れに
よる印字動作を停止する印字停止工程を、備えたことに
より、装置の保全性,利便性を向上させることができ
る。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例におけるインクジェッ
ト記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0020】(実施例1)図1は本発明の第1実施例に
おけるインクジェット記録装置の制御系及び駆動系の構
成を示すブロック図である。1はインクジェット装置の
制御を行う中央演算処理装置(以下CPUと称す)、2
はインク容器のインクの残量を検知するインク残量検知
部、3は記録ヘッドのホーム位置を検知するキャリッジ
ホーム位置検知部、4はパージ動作のホーム位置を検知
するパージユニットホーム位置検知部、5は用紙の有無
を検知する用紙有無検知部である。6はCPU1が実行
する制御プログラム及び制御データ等の情報が前もって
記憶されているROM、7はプログラム及びデータ等の
一時記憶が行われるRAMである。8はインクの吐出制
御を行う記録ヘッド駆動部、9は記録ヘッドを搭載した
キャリッジを主走査方向に移動させるキャリッジ駆動
部、10は用紙(記録媒体)を副走査方向に送る用紙送
り駆動部、11は印字ヘッドのクリーニング動作を行う
パージユニット駆動部である。12は前述の各駆動部を
動作させるドライバである。さらに、13はインク残量
告知部であり、インク容器内のインクがあるインク残量
に達することによりインクジェット記録装置の前面パネ
ルの表示部や、音声発生部により、利用者にインク残量
情報を告知する。ここで、キャリッジホーム位置検知部
3は、光学的検知部材を用いてホーム位置の検出が行わ
れており、更に、インク残量検知部2も光学的検知部材
を用いて電気信号を検知し、CPU1への入力信号とし
て送信している。
【0021】以下に本発明の第1実施例のインクジェッ
ト記録装置のインク容器について説明する。図2(a)
は本発明の第1実施例におけるインクジェット記録装置
のインク容器の正断面図であり、図2(b)は図2
(a)のインク容器の側断面図である。21はインク容
器であり、インク容器上ケース22及びインク容器下ケ
ース23から構成されている。24は主インク容器部、
25は検知用インク容器部であり、インク容器21内に
分離して設けられている。26はインク容器21内に充
填されたインク、27はインク容器21の主インク容器
部24と検知用インク容器部25を分離するために上面
から垂設された仕切り部であり、下部にインク26が通
過するように空隙が設けられている。28は仕切り部2
7に貫通されたインク連通孔であり、これにより、主イ
ンク容器部24と検知用インク容器部25のインク26
が同一の高さで保持される。29はフィルターであり、
このフィルター29を通して記録ヘッドにインク26が
供給される。30は大気連通孔である。更に、31はイ
ンク容器21の検知用インク容器部25の下部に設けら
れた透明の凸形状からなる検知用インク溜部である。3
2は検知用インク容器部25内に挿入された浮動自在の
インク被検知部材であり、光を遮光する長方形状の遮光
部材33及び遮光部材33の上端部に配置され遮光部材
33をインク26上に浮動させる浮動部材34から構成
される。浮動部材34は、インク比重より軽い発泡体か
ら形成されている。この浮動部材34は、少なくともイ
ンク容器21中に封入されているインク26より比重が
軽く、インク被検知部材32がインク26面を浮動自在
であればどのような材質でも構わない。例えば、浮動部
材34が中空状に形成され、インク被検知部材32がイ
ンク26上を浮動するようにしてもよい。又、35はイ
ンクジェット記録装置内に設けられた光学的検知部材で
あり、発光素子36と受光素子37からなり、検知用イ
ンク容器部25の下部の検知用インク溜部31が、発光
素子36と受光素子37の間を通過するように配置され
る。
【0022】以上のように構成された本実施例のインク
ジェット記録装置のインク容器のインク残量検知方法に
ついて、以下に図を用いて説明する。図3は本発明の第
1実施例におけるインクジェット記録装置のインク残量
の光学的検知の動作を示す一部破断要部斜視図である。
21はインク容器、26はインク、31は検知用インク
溜部、32はインク被検知部材、33は遮光部材、34
は浮動部材、35は光学的検知部材、36は発光素子、
37は受光素子であり、又、38はインク容器21によ
りインク26を供給され印字を行う記録ヘッド、39は
記録ヘッド38及びインク容器21を搭載するキャリッ
ジ、40はキャリッジ39を図3の矢印Aで示す主走査
方向に摺動させるためのキャリッジシャフトである。
【0023】まず、印字動作により、インクジェット記
録装置のインク容器21内のインク26は、フィルター
29を通して吸収,消費されるに従って、主インク容器
部24及びインク連通孔28で結ばれた検知用インク容
器部25のインク26面が徐々に下がってくる。する
と、検知用インク容器部25内にある遮光部材33及び
浮動部材34からなるインク被検知部材32が、インク
26面の高さに応じて徐々に下がてくる。インク26の
残量がある高さになると遮光部材33はインク容器21
の透過性を有する検知用インク溜部31に下がってく
る。すると、検知用インク溜部31は、遮光部材33に
より透過性を失う。ここで、光学的検知部材35の発光
素子36から発光される光は、検知用インク溜部31が
光学的検知部材35を通過する際に遮光部材33により
光が透過せず、光学的検知部材35の受光素子37へは
光が到達しなくなる。このことにより、CPU1はイン
ク26の残量が少なくなったこと又はインク26が消費
されたことを検知できる。すなわち、図3において、イ
ンク容器21を搭載したキャリッジ39が、主走査方向
へ移動する。この際、インク容器21の検知用インク溜
部31を鉛直方向から挟んで互いに対向配置された発光
素子36及び受光素子37の間を通過することで、検知
用インク溜部31の状態が、透過又は遮光のいずれの状
態にあるのかを検知することになる。ここで、光学的検
知部材35は、キャリッジ39のホーム位置指標となる
キャリッジホーム位置検知用遮光部材の検知も行う。
【0024】以上のように本実施例によれば、インク液
層がある程度薄い場合、インク26のブラウン運動等に
より光学的検知部の発光部の光がインク液を通過して受
光素子37に到達し、光を検知することができるため、
インク容器21のインク残量をインク容器21内に設け
たインク被検知部材32を用いて、光学的検知部材35
により検知することができ、信頼性の高いインク残量の
検知ができ、又、インクジェット記録装置の構成が容易
で、装置の小型化を図ることができる。又、インク容器
21の下部が、透明の凸形状となる検知用インク溜部3
1を備えたことにより、インク26を溜めることができ
ることにより、インク26がインク容器壁面に付着乾燥
してインク26が遮光性を有することを防止でき、イン
ク検知の信頼性を向上させることができる。更に、イン
ク容器21の下部に凸形状に形成した検知用インク溜部
31により、容易に光学的検知部材35間を通過するこ
とができるとともに、インク残量を確実に検知できる。
【0025】(実施例2)以下に本発明の第2実施例の
インクジェット記録装置について説明する。図4は本発
明の第2実施例におけるインクジェット記録装置のカラ
ー用インクを備えた光学的検知の動作を示す要部斜視図
である。図4におけるインクジェット記録装置は、カラ
ー印字可能な4色のインク容器を有するシリアルタイプ
の記録装置である。又、図5は本発明の第2実施例にお
けるインクジェット記録装置のカラー用インクを備えた
操作パネルの平面模式図であり、図6は本発明の第2実
施例におけるインクジェット記録装置のカラー用インク
を備えたインク残量検知のタイミングチャートであり、
図7は本発明の第2実施例におけるインクジェット記録
装置のカラー用インクを備えたインク残量検知方法を示
すフローチャートである。図4において、21a,21
b,21c,21dは各インクの色が異なるインク容器
であるインクA用インク容器,インクB用インク容器,
インクC用インク容器,インクD用インク容器、35は
透過型フォトインタラプタからなる光学的検知部材であ
る。38は各インク容器21a,21b,21c,21
dに対応しインク容器に接続される記録ヘッド、39は
各インク容器21a,21b,21c,21d及び記録
ヘッド38を搭載したキャリッジ、40はキャリッジ3
9を主走査方向に摺動させるためのキャリッジシャフト
であり、キャリッジシャフト40とキャリッジ39は、
摺動部材で連結されている。41はキャリッジガイドプ
レート、42はキャリッジ39のホーム位置検知用のキ
ャリッジホーム検知用遮光部材であり、光学的検知部材
35を通過することにより、ホーム位置が検知される。
43はキャリッジ39を摺動する駆動力を発生するキャ
リッジモーターである。又、44はタイミングベルトで
あり、キャリッジモーター43の駆動力により回転さ
れ、キャリッジ39を主走査方向に移動させる。又、4
5はインク26による記録が行われる記録媒体である。
ここで、キャリッジ39にはタイミングベルト44が固
定されており、このタイミングベルト44をキャリッジ
モーター43で回転摺動させることによりキャリッジ3
9は、主走査方向へ移動が可能となる。このキャリッジ
39には、キャリッジホーム検知用遮光部材42が設け
られている。
【0026】図5において、46はインクジェット記録
装置の操作パネル、47a,47b,47c,47dは
各インク容器21a,21b,21c,21dに対応し
たインク切れを示すインクエンプティブLEDである。
又、キャリッジ39上には記録ヘッド38、インクA用
インク容器21a、インクB用インク容器21b、イン
クC用インク容器22c、インクD用インク容器22d
が搭載されている。
【0027】図6において、キャリッジホーム位置は常
に光学的検知部材35を遮光するため常に検知され、各
インク容器21a,21b,21c,21dに対して
は、インク切れが生じた場合にのみ、光学的検知部材3
5が遮光され、検知信号が得られる。このタイミング
は、図6に示すように各インク容器を搭載したキャリッ
ジ39の主走査方向の移動速度と、各インク容器の配置
位置に対して、ある所定の間隔をおいて検知される。こ
の検知信号は、ラッチ回路等に保持され、例えば図7の
フローチャートに従って、各インク容器のインク切れが
検知される。この時、インク切れを検知した場合、この
検知信号をCPU1で処理した後、操作パネル46上に
設けられているインクエンプティブLED47,47
b,47c,47dをインク色に応じて点灯させること
ができる。
【0028】以上のように本実施例によれば、カラー印
字に対応したインクジェット記録装置において、インク
残量の検知をキャリッジホーム検知用遮光部材の検知と
共用することにより、装置の構成が容易に、インク残量
を検知でき、小型化を図ることができる。
【0029】ここで、浮動部材の遮光部材が下部に遮光
性を有する部位と、遮光部材の上部に透過性を有する部
位とに構成することにより、インク切れを予め容易に検
知すること及びインク切れを検知することができ、イン
ク切れの予知に対応でき、保全性に優れる。更に、イン
クジェット記録装置のメイン制御部(図示せず)が、光
学的検知部材がインク容器のインク切れ又はインク切れ
を予め検知する際に、インク切れ又はインク切れを予め
表示部又は音声出力部に伝達する告知制御部を備えるこ
とにより、突如のインク切れによる装置の印字不能を防
止でき、信頼性を向上させることができる。又、インク
残量が少なくなったことを表示部又は音声出力部に伝達
することにより、利用者に確実にインク切れ又はその予
告でき、インク切れによる突如の印字不能を防止でき
る。この際、メイン制御部に設けられた告知制御部が、
遮光部材の遮光性を有する部位が光学的検知部材に検知
される位置に下降した際に、インク切れの予告を表示部
又は音声出力部により行うインク切れ予告工程と、次
に、遮光部材の透過性を有する部位又は遮光部材の上部
に配設された透過性を有する浮動部材が下降した際に、
インク切れによる印字動作を停止する印字停止工程を、
備えることにより、装置の保全性、利便性を向上させる
ことができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明は、簡単な構造でイ
ンクの残量を確実に検知でき、光学的検知部材が、キャ
リッジの位置指標となるキャリッジホーム検知用遮光部
材の検知も行うことにより、機械及び電気部品の数少な
く、構成が容易になり、小型化、軽量化が可能な低原価
で信頼性,量産性に優れたインクジェット記録装置を実
現することができる。特に、インク容器が、垂直方向に
分離され少なくとも下部において連通する主インク容器
部と検知用インク容器部を備え、検知用インク容器部に
インク被検知部材が挿入され、検知用インク容器部の下
部に凸形状の検知用インク溜部が形成されることによ
り、インク被検知部が上下方向に安定して動作でき、精
度良くインク残量を検知でき、信頼性に優れたインクジ
ェット記録装置を実現することができる。又、インク容
器が着脱自在であることにより、インク容器の交換やイ
ンク容器へのインクの充填が容易であり、保全性を向上
させることができる。又、浮動部材が、インク比重より
軽い発泡体又は中空状に形成され、インク被検知部材が
インク上を浮動自在に動くことにより、インク残量に応
じたインク量の検知ができ、保全性に優れたインクジェ
ット記録装置を実現することができる。
【0031】更に、メイン制御部が、光学的検知部材が
インク容器のインク切れ又はインク切れを予め検知する
際に、インク切れ又はインク切れを予め表示部又は音声
出力部に伝達する告知制御部を備えたことにより、突如
のインク切れによる装置の印字不能を防止でき、保全性
に優れたインクジェット記録装置を実現できる。又、イ
ンクの残量が少なくなったことを表示部又は音声出力部
に伝達することにより、利用者に確実にインク切れ又は
その予告でき、インク切れによる突如の印字不能を防止
でき、信頼性に優れたインクジェット記録装置を実現す
ることができる。又、浮動部材の遮光部材が下部に遮光
性を有する部位と、遮光部材の上部に透過性を有する部
位又は遮光部材の上部に配設された浮動部材が透過性を
有する部位と、を備えたことにより、インク切れを予め
容易に検知すること及びインク切れを検知することがで
き、インク切れに対応でき、保全性に優れたインクジェ
ット記録装置を実現することができる。
【0032】又、告知制御部が、浮動部材の遮光部材の
遮光性を有する部位が光学的検知部材に検知される位置
に下降した際に、インク切れの予告を表示部又は音声出
力部により行うインク切れ予告工程と、次に、遮光部材
の透過性を有する部位又は遮光部材の上部に配設された
透過性を有する浮動部材が下降した際に、インク切れに
よる印字動作を停止する印字停止工程を、備えたことに
より、装置の保全性,利便性に優れたインクジェット記
録装置のインク残量検知方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるインクジェット記
録装置の制御系及び駆動系の構成を示すブロック図
【図2】(a)本発明の第1実施例におけるインクジェ
ット記録装置のインク容器の正断面図 (b)本発明の第1実施例におけるインクジェット記録
装置のインク容器の側断面図
【図3】本発明の第1実施例におけるインクジェット記
録装置のインク残量の光学的検知の動作を示す一部破断
要部斜視図
【図4】本発明の第2実施例におけるインクジェット記
録装置のカラー用インクを備えた光学的検知の動作を示
す要部斜視図
【図5】本発明の第2実施例におけるインクジェット記
録装置のカラー用インクを備えた操作パネルの平面模式
【図6】本発明の第2実施例におけるインクジェット記
録装置のカラー用インクを備えたインク残量検知のタイ
ミングチャート
【図7】本発明の第2実施例におけるインクジェット記
録装置のカラー印字用インクを備えたインク有無検知の
方法を示すフローチャート
【符号の説明】
1 中央演算処理装置(CPU) 2 インク残量検知部 3 キャリッジホーム位置検知部 4 パージユニットホーム位置検知部 5 用紙検知部 6 ROM 7 RAM 8 印字ヘッド駆動部 9 キャリッジ駆動部 10 用紙送り駆動部 11 パージユニット駆動部 12 ドライバ 13 インク残量告知部 21,21a,21b,21c,21d インク容器 22 インク容器上ケース 23 インク容器下ケース 24 主インク容器部 25 検知用インク容器部 26 インク 27 仕切り部 28 インク連通孔 29 フィルター 30 大気連通孔 31 検知用インク溜部 32 インク被検知部材 33 遮光部材 34 浮動部材 35 光学的検知部材 36 発光素子 37 受光素子 38 記録ヘッド 39 キャリッジ 40 キャリッジシャフト 41 キャリッジガイドプレート 42 キャリッジホーム検知用遮光部材 43 キャリッジモーター 44 タイミングベルト 45 記録媒体 46 操作パネル 47a,47b,47c,47d インクエンプティブ
LED

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを吐出する吐出口を有する記録ヘッ
    ドと、前記記録ヘッドに供給する前記インクを収容する
    インク容器と、前記記録ヘッドと前記インク容器を搭載
    し直線移動するキャリッジと、装置全体を制御するメイ
    ン制御部と、を備えたインクジェット記録装置であっ
    て、前記インク容器内に遮光性を有する遮光部材と前記
    遮光部材の上部に配設された浮動部材とからなり前記イ
    ンク上を浮動自在であるインク被検知部材と、前記イン
    ク容器の下部が透明で凸形状に形成された検知用インク
    溜部と、発光素子と前記発光素子からの光を検知する受
    光素子とを有する光学的検知部材と、を備え、前記検知
    用インク溜部が前記光学的検知部材の前記発光素子と前
    記受光素子の間を遮断することを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  2. 【請求項2】前記浮動部材が、インク比重より軽い発泡
    体、又は中空状に形成され、前記インク被検知部材が前
    記インク上を浮動自在であることを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記インク容器が、垂直方向に分離され少
    なくとも下部において連通する主インク容器部と検知用
    インク容器部を備え、前記検知用インク容器部に前記イ
    ンク被検知部材が挿入され、前記検知用インク容器部の
    下部に前記検知用インク溜部が形成されていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装
    置。
  4. 【請求項4】前記光学的検知部材が、前記キャリッジの
    位置指標となるホーム位置検知遮光部材の検知も行うこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1に記載の
    インクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】前記インク容器が着脱自在であることを特
    徴とする請求項1乃至4の内いずれか1に記載のインク
    ジェット記録装置。
  6. 【請求項6】前記メイン制御部が、前記光学的検知部材
    が前記インク容器のインク切れ又は前記インク切れを予
    め検知する際に、前記インク切れ又は前記インク切れを
    予め表示部又は音声出力部に伝達する告知制御部を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1に記
    載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】前記遮光部材が、下部に遮光性を有する部
    位と、前記遮光部材の上部に透過性を有する部位又は前
    記遮光部材の上部に配設された前記浮動部材が透過性を
    有する部位と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至
    6の内いずれか1に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】前記告知制御部が、前記遮光部材の遮光性
    を有する前記部位が前記光学的検知部材に検知される位
    置に下降した際に、前記インク切れの予告を前記表示部
    又は前記音声出力部により行うインク切れ予告工程と、
    次に、前記遮光部材の透過性を有する前記部位又は前記
    遮光部材の上部に配設された透過性を有する前記浮動部
    材が下降した際に、前記インク切れによる印字動作を停
    止する印字停止工程を、備えたことを特徴とする請求項
    7に記載のインクジェット記録装置のインク残量検知方
    法。
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