JPH082817B2 - 置換アレーンジオールからのシクリトールの合成 - Google Patents

置換アレーンジオールからのシクリトールの合成

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JPH082817B2
JPH082817B2 JP3508629A JP50862991A JPH082817B2 JP H082817 B2 JPH082817 B2 JP H082817B2 JP 3508629 A JP3508629 A JP 3508629A JP 50862991 A JP50862991 A JP 50862991A JP H082817 B2 JPH082817 B2 JP H082817B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は置換アレーンジオールからのシクリトールの
合成に関する。
シクリトールは、ポリオキシ官能(すなわち、2−6
のヒドロキシ,アルコキシ,アリ−ロキシまたはホスフ
ェート官能性)シクロヘキサン誘導体であり、それらは
カルボハイドレート[Anderson,The Carbohydrates Che
mistry and Biochemistry,Pigman等,Eds.,Academic Pre
ss:New York,Vol.Ia.Chap.15,1972年]に分類される。
これらの化合物のあらゆる可能な立体異性体が天然に存
在することが知られている(7つのメソ体と1つのDLペ
ア)。実際、シクリトールは、ほとんど全ての生物の細
胞中に遊離および結合して存在すると考えられる[Post
ernak,T.The Cyclitols,Hermann:Paris,1962年]。ジヒ
ドロコンデュリトール(dihydroconduritol)は、存在
するヒドロキシル基の数が4つに減じられたイノシトー
ル(inositol)のサブクラスである。これらの化合物
は、コンデュリトール(シクロヘキセンテトロール(cy
clohexenetetrol))と共に、興味深い。と言うのは、
これらは、グリコシターゼの阻害剤として潜在的に有用
なためである[Posternak,T.The Cyclitols,Hermann:Pa
ris 1962年]。
これらのタイプの化合物の以前の合成は、アキラル
(achiral)ソースから出発し、ある点で不完全な立体
特異性を生じる種々の工程を含むか、光学的に純粋な生
成物を与えなかった[Posternak等,Helv.Chim.Acta 36:
251,1953年;Gorin,Can.J.Chem.42:1749,1946年;中島
等,S.Ber.92:173,1959年]。ベンゼン−シス−ジオール
は多くの天然物合成において使用されてきた[Carless
等,Tetrahedron Lett.30:3113,1989年;Carless等,Tetra
hedron Lett.30:1719,1989年]。Ley等は、(+)−ピ
ニトール[Tetrahedron Letters 45:3463,1989年]とミ
オ−イノシトール(myo−inositol)トリホスフェート
[Tetrahedron Letters 29:5305,1988年]を合成するの
にベンゼンジオールを使用した。しかしながら、天然物
合成にベンゼン−シス−ジオールを用いることの1つの
明らかな不都合は、メソ中間体のさらなる(通常酵素
的)操作を行わずに鏡像制御された合成(enantiocontr
olled synthesis)を排除することである。こういった
理由およびその他の理由により、本発明の方法は、モノ
置換ベンゼン誘導体の微生物酸化により生じる光学的に
純粋なキラルシントン(chiral synthon)を用いる。
シクリトールのその他の合成は、Secen et al.,Tetra
hedron Lett.31:1323,1990;Akbulut et al.,J.,Org.Che
m.53:3338,1988;Sutbeyaz et al.,J.Chem.Soc.Commun.1
330,1988;Bruce et al.,Tetrahedron Lett.30:7257,198
9;Kobayashi et al.,J.Org.Chem.55:1169,1990;and Gor
in,Canadian J.Chem.42:1748,1964に開示されている。
1970年に、Gibsonとその共同研究者は、Pseudomonasp
utida(土壌バクテリア)の突然変異体によるトルエン
のシス−トルエンジオール[(+)−シス−2,3−ジヒ
ドロキシルメチルシクロヘキサ−4,6−ジエン]への鏡
像選択性酸化(enantioselective oxidation)を報告し
た[Gibson等,J.Biochemistry 9:1626(1970年)]。そ
の時から、他の多くの単純なアレーンが、微生物酸化技
術によってこのタイプのジオールを生じさせることが示
された[Jerina et al.,Arch.Biochem,Biophys.142:394
(1971);Gibson et al.,Biochemistry 7:3795(196
8);Jeffrey et al.,Biochemistry 14:575(1975);Bur
lingame et al.,J.Bacteriol.168:55(1986);Gibson e
t al.,Biochem.Biophys.Res.Commun.50:211(1973);Gi
bsom et al.,J.Bacteriol.119:930(1974);Whited et
al.,J.Bacteriol.166:1028(1986);Ziffer et al.,Tet
rahedron 33:2491(1977)]。
そのようなジオールを生成する反応の実施容易性およ
び完全な立体特異性にもかかわらず、いくつかの最近の
報告を除いて、この変換は、有機合成においてほとんど
用いられなかった。Hudlicky等[J.Am.Chem.Soc.110:47
35(1988年)]は、プロスタグランジン合成に有用なエ
ノン(enones)、クロテプオキシド(crotepoxide)の
デスカルボベンゾキシ(descarbobenzoxy)誘導体であ
るシクロエキセン酸化物,ペルヒドロアズレンテルペン
(perhydroazulene terpene)の潜在的シントン(synth
ons)であるアルデヒドを合成するためにトルエンジオ
ールを使用した。Hudlicky等はまた(J.Org.Chem.54:42
39(1989年)]、ゼイレナ(Zeylena)、その他のシク
ロヘキセン酸化物を合成するためにスチレンジオールを
使用した。しかしながら、キラルシントンの合成のため
の前記のようなジオールの完全な潜在性については十分
に理解されていなかった。
発明の概要 本発明は、シクリトールを簡単かつ有効に生成するた
め、アレーンジオールの微生物酸化に導入されたキラリ
ティーを利用するものである。シクリトールへの鏡像選
択的アプローチについて簡単に記載する。合成アプロー
チにおける1つのキー工程は、アレーンの微生物酸化に
より生成されたキラルアレーンジオールを使用すること
である。そのようなジオールにおいて、分子は、後のヒ
ドロキシル化シーケンスにおいて面選択性(face selec
tivity)を許容するよう適切に変更される。このよう
に、キラルシクリトールが、アキラル芳香族ソースから
得られた。
本発明の方法は、前記のような合成について、従来の
方法より経済的で比較的容易である。本発明によるさら
なる利点は、通常役に立たない有害ともなり得る廃棄物
質とみなされているC1置換アレーン(例えばハロベンゼ
ン、特にクロロベンゼン,トルエン,スチレンなど)か
らシクリトールを生成し得ることである。このように、
本発明によれば、廃棄物質が有用な糖質へと変換でき
る。本発明のこれらおよびその他の利点は本明細書の開
示内容から明らかであろう。
図面の説明 第1図は、キラルアレーンジオールからシクリトール
を合成する際の立体化学特性の制御を示す概略図、 第2図は、ホスフェートシクリトール誘導体の官能化
を示す概略図、 第3図は、ジヒドロコンデュリトールC(1)とコン
デュリトールC(45)の合成を示す概略図、 第4は、クロロベンゼン−シス−ジオール(5)から
のコンデュリトールF(14)の合成を示す概略図、 第5図は、(−)−ピニトール(17)の合成を示す概
略図、 第6図は、(+)−ピニトール(21)の合成を示す概
略図である。
発明の詳細な記述 本発明によれば、適切に置換されたキラルアレーンジ
オールからシクリトールが合成できる。
一般式(I) のアレーンジオールが本発明の方法に使用できる。R1
ハロゲン(特にクロロおよびブロモ)、低級アルキル
(特にメチル)または低級アルケニル(特にメテニル)
とすることができる。R2はnが0から5までのハロゲン
である。好ましくは、アレーンがクロロベンゼンとなる
ように、R1がクロロでnが0である。R2はまた、2つの
アレーン部分を架橋する基または構造、例えばポリクロ
ロビフェニールにおける架橋炭素結合、ポリスチレンに
おける架橋メチレン基およびポリアリールエーテルにお
ける架橋酵素など(もちろんこれらに限定されない)、
とすることができる。種々のR基の適切な値は所望する
シクリトール生成物に依存する。アレーンジオールは微
生物酸化によって合成されるので、アレーンジオールの
置換は微生物学的プロセスによって(すなわち、微生物
学的プロセスの代用として機能し得る置換アレーンによ
って)のみ制限される。
アレーンジオールからのシクリトールの合成を表わす
概略図が第1図に示されている。塩素化ジオールが第1
図に示されているが、同じ概略図が上記式(I)の他の
置換アレーンジオールにも適用できる。
2つの官能基(22)を有するシクリトールは、所望の
R基を与える適当な試薬を用いて、アセトニド(aceton
ide)(6)の完全還元(full reduction)によって生
成し得る。
3つの官能基(25および26)を有するシクリトール
は、水またはアルコール(ROH)のエポキシドへの酸性
付加(acidic addition)(それぞれ23および24)によ
って生成し得る。エポキシド(23および24)は、第3の
官能基がシン付加(syn addition)であるか、アンチ付
加(antiaddition)であるかによって、それぞれジオー
ル(5)およびアセトニド(6)から形成される。水で
はなく、アルコール(ROH)を使用すると、C4にORが得
られる。第3の官能基のアンチ付加は、一量状態(sing
lot)酵素およびチオ尿素で逐次処理することにより、
アセトニド(6)から直接達成できる。
第1B図に示すように、過酸化物で処理することによっ
てエノン(enone)をエポキシドに変換することによ
り、さらなる官能基を加えることができる。エポキシド
官能性の付加は、直前の炭素の基が保護されていれば
(すなわち、−OR)アンチ付加であり、C4基が保護され
ていなければ(すなわち、−OH)、シン付加である。例
えばC4が−CH3を有していれば、エポキシド官能基の付
加はアンチ付加である。第1C図に示すように、エポキシ
ドを酸性水またはアルコール(ROH)で処理すると、エ
ポキシドエポキシド炭素(29)に−OHまたは−OR官能性
を与える。さらに還元すると、得られる保護されたテト
ロール(tetrol)(30)は、オスミウムテトラオキシド
(シン付加,31)またはmCPBAおよび酸性アルコール(RO
H)(アンチ付加,32)で処理することにより、さらに官
能化できる。
この一般的なスキーム(scheme)において、相対立体
化学性は、直前の炭素上の官能基の特性をコントロール
することにより、所定の工程で制御できる。例えば、所
定の工程がC4およびC5に官能性を与える場合、相対立体
化学性はC3上の官能基の特性によって制御できる。直前
の官能基が−OHの場合、次の官能基はシン付加され、直
前の官能基が保護されている場合(すなわち、−OR)、
次の官能基はアンチ付加される。同様に、酸性水ではな
く酸性ROHを用いて官能性を付加すると、メソ化合物お
よび反応中の立体特異性の制御不能を生じさせる対称中
間体の生成が防止される。
一般的なスキームを通してシン付加またはアンチ付加
の区別のみを用いるので、ここに開示した変数を用いる
ことにより、各中心を意識的に上下して形成することが
できる。C2およびC3において所望の構成を達成するため
に元のジオールがタン(tans)である必要がある場合、
どちらの炭素中心も、Hudlicky等(J.Org.Chem.54:423
9,1989年)に記載されたミツノブプロセスを用いて反転
(inverted)できる。
シクリトールのホスフェース誘導体もまた、例えば第
2図に示すように、適当なリン酸誘導体を官能化するこ
とにより生成し得る。
合成プロセスの適当な段階で放射性標識化試薬を用い
ることにより、本発明に従って放射性標識化シクリトー
ルを生成することもできることは自明である。
空気および水分を排除するための標準的技術を用い
て、窒素またはアルゴン雰囲気中で全ての加水分解反応
を行わせた。水分に敏感な反応のために用意したガラス
器具は、内部を不活性ガスで清掃すると共に火炎乾燥し
た。THF,エチルエーテル,DMFおよびベンゼンをベンゾフ
ェノンケチルから蒸溜し、ジクロロメタンおよびトルエ
ンをカルシウムハイドライドから蒸溜した。
実施例1 クロロベンゼン−シス−ジオール(5)からジヒドロ
コンデュリトールC(1)の合成が第3図に示されてい
る。アセトニド(6)としてクロロベンゼン−シス−ジ
オール(5)を保護し、つづいて一量状態酵素を用いて
ジエンを反応させてエンドペルオキシド(7)を与え
る。レスヒンダードα−面(less hindered α−fac
e)から起こる攻撃を伴って、エンドペルオキシド
(7)のただ1つのレジオアイソマー(regioisomer)
が形成された。アセトニド(6)などのキラルジエンと
一量状態酵素の立体特異性反応が最初にHudlicky等によ
って報告された[J.Am.Chem.Soc.108:5655,1988年]。
チオ尿素によるエンドペルオキシド(7)の還元によ
り、ヒドロキシエノン(8)への変換が生じる。あるい
は、還元の前にエンドペルオキシド(7)を分離するこ
とが不必要である。そのかわりに、ワンポットシーケン
ス(one−pot Sequence)において、コンデュリトール
CのC4における必要なα−ヒドロキシルが、C1における
ケトン官能性と共に導入される。アルコールがまず、te
rt−ブチルジメチルシリルエーテル(9)またはtert−
ブチルシリルエーテル(43)として保護される場合、ヒ
ドロキシエノン(8)の二重結合の水素化がよりスムー
ズにそしてより効率で進んだ。L−セレクトリド(L−
selectride)による保護ケトンの還元は完全な立体選択
性を伴って進行して、コンデュリトールCの4つのキラ
ル中心の正しい相対的かつ絶対的立体化学性を有する中
間体アルコールを得た。酸化条件下での中間アルコール
の脱保護は、スペクトルデータ[a]、mpおよび13C
NMRが文献値[Gorin等,27:325,1973年]と一致するコ
ンデュリトールC(1)を与えた。
1つの実験シーケンスにおいて、コンデュリトールC
は、次のようにしてアセトニド(6)から合成された: (1R,4S,5R,6S)−1−クロロ−7,8−ジオキサ−5,6
−O−イソプロピリデンビシクロ[2,2,2]oct−2−エ
ン(7) テトラフェニルポルフィン(tetraphenylporphine)
(3mg)を、反応の開始前10分に5mlのクロロホルムに溶
解した。この溶液を、50mlのCCl4を用いて反応容器(2
つのネックとガラスフリットバブラーを取付けた水ジャ
ケットフラスコ)に移した。アセトニド6a(736mg,4.65
m mol)を50mlのCCl4を用いて反応容器に加えた。反応
混合物の温度を20℃に保った。石英ランプ(500w)で照
射しながら溶液に酵素を吹込んだ。反応をTLCでモニタ
ーし(シリカゲル,ヘキサン−エチルアセテート,9:
1)、2.5時間で完了させた。溶剤を、加熱せずに減圧下
で除去した。80mlのヘキサン中に暗緑色の残留物を取り
出し、0.5gの木炭と共に5分間振盪した。混合物をセラ
イトを通して過した。溶剤を蒸発させると、ライトブ
ラウンの結晶として清浄なエンドペルオキシド950.9mg
(4.32mmol,93%)が得られた。これはさらなる純化を
することなく使用できる(mp=67−71℃)ものであっ
た。分析サンプルを昇華(<30℃,0.005トル)により得
た(mp=74−76℃)。
(4R,5S,6R)−4−ヒドロキシ−5−6−ジ−O−イ
ソプロピリデンシクロヘキス−2−エン−1−オン
(8) 5mlのMeOH中のチオ尿素364mg(4.79m mol,1.1eq)を1
0℃で6mlのMeOH中のエンドペルオキシド(7)951mg
(4.36m mol)に滴下して加えた。添加が完了した後、
反応混合物を室温で0.5時間かくはんし、溶剤を室温、
減圧下で蒸発させた。残留物を50mlのエチルエーテルで
すばやく希釈し、生成した沈澱物をセライトを通して
過した。液を蒸発させて粘性のある黄色油を得た。粗
生成物をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル,メ
チレンクロライド−アセトン,8:2)で純化して680mg
(3.71m mol,85%)の明るい黄色油を得、これはゆっく
りと凝固した(mp=72−72.5℃)。
(4R−5S,6R)−4−O−(t−ブチルジメチルシリ
ル)−5,6−ジ−O−イソプロピリデンシクロヘキス−
2−エン−1−オン(9) ドライDMF4ml中のt−ブチルジメチルクロロシラン1.
00g(6.67m mol,3eq)に、室温で、1.5mlのジイソプロ
ピルエチラミン(8.58m mol,3.8eq)を加えた。アルゴ
ンの流れで塩酸を除去した後、ドライDMF4ml中のエノン
8(415.4mg,2.258m mol)を滴下して加えた。反応混合
物を室温で8.5時間かくはんし、10mlのブラインと20ml
のエチルアセテートを加え、10分間かくはんをつづけ
た。層が分離し、水性層をエチルアセテート(2×4m
l)で洗浄した。一緒になった有機画分をブライン(3
×5ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、溶
剤を減圧下で除去して暗色油を得、これをただちにフラ
ッシュクロマトグラフィ(シリカゲル,エチルアセテー
ト−ヘキサン,3:7)で純化して579.5mg(5.74m mol,86
%)の粘性油を得た。これは、冷蔵により凝固した(mp
=50−54℃)。この生成物は次の反応に適していた。固
形物の蒸溜(kegelrohr,100−110℃/0.1トル)により分
析サンプルを得た(mp=56.6−57℃)。
(2S,3S,4R)−4−O−(t−ブチルジメチルシリ
ル)−2,3,ジ−O−イソプロピリデンシクロヘキサン−
1−オン(43) 6mlMeOH中のエノン(9)116mg(0.374m mol)溶液
に、9.5mgの10%Pb/C加えた。混合物を室温で5.5時間、
Parr容器で水素化(50psi)した。反応混合物をセライ
トを通して過し、溶剤を蒸発させて109mg(97%)の
無色液体を得た、これは冷蔵で結晶化した。この生成物
はさらなる純化を行わずに使用した。蒸溜(kugelrohr;
100℃/0.2トル)によって分析サンプルを得た(mp=44.
5−45℃)。
−(−)ジヒドロコンデュリトールC(1) THF4ml中のケトン(43)の255mg(0.89m mol)に、0
℃で、THF中のL−セレクトリド1.0M溶液1.8ml(1.8m m
ol)を加えた。反応混合物は室温まで暖められ、3時間
かくはんした。反応混合物は、H2O(1ml)、EtoH(3m
l)、3NaqNaOH(4ml)および30%aqH2O2(3ml)を加え
ることによって急冷された。水性相はK2CO3によって飽
和され、EtOAc(5×20ml)で抽出された。有機相は乾
燥され(MgSO4を用いて)、過され、濃縮されて黄色
油を得た。フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル,
ヘキサン−EtOAc,1:1)で純化後、193mg(68m mol,76
%)の純粋アルコールを得た。
(1R,2R,3R,4R)−1−ヒドロキシ−2,3−ジ−O−イ
ソプロピリデン−4−O−(t−ブチルジメチルシリ
ル)シクロヘキサン アセトン−H2Oの1:1混合物2ml中の前記得られたアル
コール35mg(0.12m mol)に、濃縮HClをpHが2になるま
で滴下した。溶液を室温で8時間かくはんした。溶剤と
HClを真空下で除去して、16mg(0.11m mol,92%)の純
粋テトロールを得た。このスペクトルデータは、文献の
値と一致した。
実施例2 コンデュリトールF(14)の合成が第4図に示されて
いる。m−クロロ過安息香酸(“mCPBA")で処理するこ
とにより、アセトニド(6)をエポキシド(11)に変換
する。エポキシド(11)の酸性処理により、保護された
塩素化テトロール(12)が得られ、これは保護されたテ
トロール(13)に還元される。酸性条件下で保護された
テトロール(13)を脱保護すると、コンデュリトールF
(14)が生成される。
(1R,4S,5S,6R)−3−クロロ−2,3−ジ−O−イソプ
ロピリデン−7−オキサ−ビシクロ[4,1,0]hept−2
−エン(11a) CH2Cl2(75ml)中のジエン(6a)1.915g(10.3m mo
l)に、0℃で、mCPBA1.78g(8.2mmol)を少しずつ加え
た。この溶液を室温まで暖まるにまかせ、8時間かくは
んした。この溶液を15%a q亜硫酸ナトリウム(2×50m
l)で洗浄し、a q炭酸水素ナトリウム(2×50ml)と水
(50ml)で飽和し、MgSO4を用いて乾燥し、濾過し、濃
縮した。未反応出発材料を真空下で除去して、無色固体
として1.50g(7.3mmol,89%)の純粋エポキシド(11a)
を得た(mp=59−60℃)。
(1R,4S,5S,6R)−3−ブロモ−2,3−ジ−O−イソプ
ロピリデン−7−オキサ−ビシクロ[4,1,0]hept−2
−エン(11b) CH2Cl2(40ml)中のアセトニド(6b)(1.0g,4.33mmo
l)溶液に、ワンポーションにて、mCPBA(85%,1.1g,1.
2aq)を加えた。混合物を室温で12時間かくはんした。
この混合物を濾過し、瀘液を10%水性亜硫酸ナトリウム
(5ml)で処理して分離した。有機層をH2O(10ml)、10
%a qNaOH(10ml)およびブライン(10ml)で洗浄し、N
a2SO4で乾燥した。溶剤を減圧下で蒸発させた。粗生成
物をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル,ヘキサ
ン−エチルアセテート,4:1)で純化して無色結晶(871m
g,82%)を得た(mp=76−78.5℃)。
実施例3 (−)−ピニトール(17)の合成が第5図に示されて
いる。酸性条件下でメタノールを用いてエポキシド(1
1)を処理することによってC5メトキシ官能性を付加
し、中間体メチルエーテル(15)を得る。これを還元す
ると、保護されたメトキシトリオール(16)が生成す
る。(−)−ピニトール(17)は、保護されたメチルト
リオール(6)を、オスミウムテトロオキシドで処理し
て(40におけるように)C1およびC6にヒドロキシル官能
性を導入し、さらに酸で処理してC2およびC3におけるヒ
ドロキシル基を脱保持することにより生成される。
(3R,4R,5S,6S)−1−シクロ−4−ヒドロキシ−5,6
−ジ−O−イソプロピリデン−3−O−メチルシクロヘ
キス(methylcyclohex)−1−エン(15a) MeOH(16ml)およびCHCl3(8ml)中のエポキシド(11
a)(1.03g,5.0mmol)に183mgのCSAを加えた。混合物を
室温で45分間かくはんした。この溶液をCH2Cl2(50ml)
に注ぎ込み、飽和aqNaHCO3(2×50ml)およびH2O(50m
l)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、黄色
油を得た。フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル,
ヘキサン−EtOAc,1:1)で純化後、油として80mg(4.3mm
ol,86%)のメチルエーテルを得た。
(3R,4R,5S,6S)−1−ブロモ−4−ヒドロキシ−5,6
−ジ−O−イソプロピリデン−3−O−メチルシクロヘ
キス−1−エン(15b) MeOH−CHCl3(2:1)25ml中のエポキシド(11b)(750
mg,3.036mmol)溶液に、樟脳スルホン酸(camphorsulfo
nic acid)133mg(0.572mmol,0.2eq)を加えた。反応混
合物を室温で45分間かくはんした。次にこの混合物を濃
縮し、エチルアセテート(2×20ml)で抽出した。有機
層を飽和炭酸水素ナトリウム(10ml)で洗浄し、Na2SO4
で乾燥した。溶剤を減圧下で蒸発させた。フラッシュク
ロマトグラフィ(シリカゲル,ヘキサン−エチルアセテ
ート,1:1)で純化後、750mg(89%)の無色液体が得ら
れた。
(3R,4R,5S,6S)−3−O−メチル−4−ヒドロキシ
−5,6−ジ−O−イソプロピリデンシクロヘキス−1−
エン(16)。
方法A:無水THF3ml中のブロモオレフィン(15b)60mg
(0.216mmol)溶液に、アルゴン雰囲気下でLiAlH4(8.4
mg,0.22mmol)を加えた。反応混合物を室温で8時間か
くはんした。反応混合物をブラインを急冷し、エチルア
セテート(2×20ml)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾
燥し、濃縮して黄色油を得た。フラッシュクロマトグラ
フィ(シリカゲル,ヘキサン−エチルアセテート,1:2)
で純化し、36.3mg(0.18mmol,85%)のシクロヘキセン
(16)を油として得た。
方法B:上記手順を塩化ビニル(15a)を用いてくり返
し、加熱して還流を起し、54%収率でシクロヘキセン
(16)を得た。これは上記方法で得られたものと全ての
点において同一であった。
(1S,2S,3S,4R,5S,6R)−2,3,6−トリヒドロキシ−4,
5−ジ−O−イソプロピリデン−1−O−メチルシクロ
ヘキサン(40) アセトン−H2O(3:1)6.8ml中のオレフィン(16)150
mg(0.75mmol)溶液に、室温で、t−BuOH中の2.5wt.%
OsO4溶液(0.2ml)およびMNO(67mg)を加えた。さらに
0.2mlのOsO4溶液を加えた際、反応混合物を室温で2日
間かくはんした。反応はさらに3日間つづいた(TLCに
よる分析は、いくらかの出発材料が残っていることを示
した)。反応混合物を15%NaHSO3(10ml)で急冷し、Na
Clで飽和し、エチルアセテート(2×15ml)で抽出し
た。混合有機層をNa2SO4で乾燥し、濃縮して171mlの油
を得た。これは冷蔵で結晶化した。カラムクロマトグラ
フィ(シリカゲル,ヘキサン−エチルアセテート,1:5)
による純化により、110mg(62.7%)のトリオール(4
0)および58mgの回収出発材料を得た。トリオール(4
0):mp=81.5℃。
(−)−ピニトール17 アセトン−H2O(2:1)3ml中トリオール(40)10mg
(0.043mmol)溶液に濃縮HCl3滴を加えた。反応混合物
を室温で10分間かくはんした。溶剤を真空下で除去し、
8.0mg(0.041mmol,96%)の無色固体を得た(mp=184.5
−185.0℃)。
実施例4 (+)−ピニトール(21)の合成が第6図に示されて
いる。
アセトニド(6)をオスミウムテトラオキシドで処理
して保護された塩素化テトロール(18)を得た。塩素を
還元によって除去し、中間体保護テトロール(19)を生
成し、これを、mCPBAで処理することによってエポキシ
ド(20)に変換した。(+)−ピニトールを、エポキシ
ド(20)をメタノールで処理して(41におけるように)
C6およびC1にエトキシおよびヒドロキシ官能性を導入
し、かつ酸で処理してC2およびC3を脱保護することによ
り、生成する。
(1R,2R,3S,4S)−5−クロロ−1,2−ジヒドロキシ−
3,4−ジ−O−イソプロピリデンシクロヘキス−5−エ
ン(18a) アセトン(50ml)と水(15ml)の混合物中のジエン
(6a)1.00g(5.38mmol)に、tert−ブタノール中のOsO
42.5%溶液2mlとMNO670mg(5.70mmol)を加えた。この
混合物を室温で24時間かくはんした。この溶液を減圧下
で濃縮し、1MHClで酸性化した。過剰のOsO4を15%NaHSO
3190ml添加で還元し、NaClを加えた飽和溶液を与えた。
得られた溶液をEtOAc(10×50ml)を用いて抽出した。
有機画分をMgSO4を用いて乾燥し、濾過し、濃縮した。
フラッシュクロマトグラフィによる純化により、油とし
て1.06g(4.84mmol,90%)の純粋ジオール(18a)を得
た。
(1R,2R,3S,4S)−5−ブロモ−1,2−ジヒドロキシ−
3,4−ジ−O−イソプロピリデンシクロヘキス−5−エ
ン(18b) アセトン−H2O(3:1)58mlの中のアセトニド(6b)88
7mg(3.33mmol)溶液に、t−ブタノール中の2.5wt.%O
sO42mlとMHO630mg(5.38mmol)を加えた。この溶液を室
温で8時間かくはんした。濃縮後、この溶液をpH8−9
まで酸性化し、亜硫酸水素ナトリウムで処理した。水性
相をEtOAc(30×10ml)を用いて抽出した。フラッシュ
クロマドラフィ(シリカゲル,EtOAc−ヘキサン,2:1)で
純化して、885mg(3.32mmol,97%)の無色結晶を得た
(mp=113−114℃)。
(1S,2R,3R,4S,5R,6S))−2,3−ジヒドロキシ−4,5
−ジ−O−イソプロピリデン−7−オキサ−ビシクロ
[4,1,0]ヘプタン(20) CH2Cl220ml中のシクロヘキセン(19)372mg(2.00mmo
l)溶液に、610mg(3.54mmol)のmCPBAを加えた。この
混合物を室温で24時間かくはんした。反応混合物を濃縮
水性亜硫酸水素ナトリウムと炭酸水素ナトリウムで洗浄
し、NaSO4を用いて乾燥し、濃縮して、オフホワイトの
固体を得た。フラッシュクロマトグラフィ(10%奪活シ
リカゲル、EtOAc−ヘキサン,9:1)で純化して、355mg
(1.76mmol,88%)の無色結晶を得た。
(1R,2R,3R,4S,5R,6S)−2,3,6−トリヒドロキシ−4,
5−ジ−O−イソプロピリデン1−O−メチルシクロヘ
キサン(41) メタノール50ml中のエポキシド(20)101mg(0.50mmo
l)溶液に、中性アルミナ(neutral almina;100℃で4
時間乾燥)5gを加えた。この混合物を活発にかくはんし
ながら24時間還流した。この混合物を濾過し、アルミナ
を温メタノール(2×15ml)で洗浄した。混合有機画分
を蒸発させ、残留物をフラッシュクロマトグラフィ(シ
リカゲル,EtOAc)で純化して、63mg(0.30mmol,60%)
の無色結晶を得た(mp=78.5−79℃)。
(+)−ピニトール(21) アセトン−H2O(2:1)3ml中のトリオール(41)13.5m
g(0.064mmol)溶液に、濃縮HCl3滴を加えた。この混合
物を室温で30分間かくはんし、真空下で濃縮して、無色
結晶として定量的に(+)−ピニトール(21)を得た
(mp=184.5−185℃)。
実施例5 コンデュリトールの合成が第3図に概略的に示されて
いる。コンデュリトールCを以下のようにして合成し
た。
(1R,2R,3R,4R)−1−ヒドロキシ−2,3−ジ−O−イ
ソプロピリデン−4−O−(t−ブチルメチルシリン)
シクロヘキス−5−エン(44) THF(0.15ml)中のエノン(9)107mg(0.359mmol)
に0℃で1.0ML−セレクトリド0.35ml(0.350mmol)を加
えた。この溶液を50分間かくはんした。反応混合物を、
10%NaOH1mlにつづいて30%H2O21mlを加えることによっ
て急冷し、0℃でさらに20分間かくはんをつづけた。水
性層をK2CO3で飽和し、EtOAc(4×3ml)を用いて抽出
した。混合有機画分をNa2SO4を用いて乾燥し、濾過し、
濃縮して、黄色油を得た。フラッシュクロマトグラフィ
(シリカゲル,ヘキサン−EtOAc,8:2)で純化後、55mg
(0.183mmol,51%)のアルコール(44)を得た。
コンデュリトールC(45) アセトン−水(2:1)3ml中のオレフィン(44)20mg
(0.0662mmol)溶液に、濃縮aqHClを3滴加えた。反応
混合物を室温で18時間かくはんし、真空下で濃縮した。
フラッシュクロマトグラフィ(10%奪活シリカゲル,CHC
l3−MeOH,4:1)で純化して、8.0mg(0.054mmol,82%)
の(−)−コンデュリトールC(45)を得た。
ここに記載した引例は全て本明細書に取り込む。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 41/28 43/196

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下式 (ただし、R3、R4、およびR5は水酸基である)で表され
    るトリオールの製造方法であって、 (a)下式 (ただし、R1はハロゲン、低級アルキル基もしくは低級
    アルケニル基であり、R2はハロゲンもしくは架橋基であ
    り、nは0〜5である)で表される置換アレーンジオー
    ルを与え、 (b)前記置換アレーンジオールのジオール官能性を保
    護し、 (c)一重項酸素を用いた処理により、前記保護された
    置換アレーンジオールの炭素1および4の間にエンドペ
    ルオキシドを形成し、 (d)チオウレアで前記エンドペルオキシドを処理して
    エノンを形成し、 (e)前記エノンの炭素1における官能性を還元して水
    素とすることからなる方法。
  2. 【請求項2】下式 (ただし、R3、R4、R5、およびR6は水酸基である)で表
    されるテトロールの製造方法であって、 (a)下式 (ただし、R1はハロゲン、低級アルキル基もしくは低級
    アルケニル基であり、R2はハロゲンもしくは架橋基であ
    り、nは0〜5である)で表される置換アレーンジオー
    ルを与え、 (b)前記置換アレーンジオールのジオール官能性を保
    護し、 (c)一重項酸素を用いた処理により、前記保護された
    置換アレーンジオールの炭素1および4の間にエンドペ
    ルオキシドを形成し、 (d)チオウレアで前記エンドペルオキシドを処理して
    エノンを形成し、 (e)前記エノンの炭素1における官能性を還元してR3
    を製造することからなる方法。
  3. 【請求項3】コンデュリトールCの製造方法であって、 (a)(2R,3S)−2,3−O−イソプロピリデン−1−ク
    ロロシクロヘキサ−4,6−ジエンを一重項酸素で処理し
    て(1S,2S,3S,4R)−1−クロロ−2,3−O−イソプロピ
    リデン−5,6−ジオキサビシクロ[2.2.2]オクタ−7−
    エンを製造し、 (b)チオウレアで前記(1S,2S,3S,4R)−1−クロロ
    −2,3−O−イソプロピリデン−5,6−ジオキサビシクロ
    [2.2.2]オクタ−7−エンを処理して(2S,3S,4R)−
    4−ヒドロキシ−2,3−O−イソプロピリデンシクロヘ
    キス−5−エノンを製造し、 (c)t−ブチルジメチルクロロシランで前記(2S,3S,
    4R)−4−ヒドロキシ−2,3−O−イソプロピリデンシ
    クロヘキス−5−エノンを処理して(2S,3S,4R)−4−
    t−ブチルジメチルシリロキシ−2,3−O−イソプロピ
    リデン−5−シクロヘキサノンを製造し、 (d)前記(2S,3S,4R)−4−t−ブチルジメチルシリ
    ロキシ−2,3−O−イソプロピリデン−5−シクロヘキ
    サノンを水素化して(2S,3S,4R)−2,3−O−イソプロ
    ピリデン−4−t−ブチルジメチルシリロキシ−シクロ
    ヘキサノンを製造し、 (e)L−セレクトリドで前記(2S,3S,4R)−2,3−O
    −イソプロピリデン−4−t−ブチルジメチルシリロキ
    シ−シクロヘキサノンを処理して(1R,2R,3R,4R)−1
    −ヒドロキシ−2,3,4−トリ−O−(t−ブチル)ジメ
    チルシロロキシ−シクロヘキサンを製造し、 (f)水とアセトンとの混合物で前記(1R,2R,3R,4R)
    −1−ヒドロキシ−2,3,4−トリ−O−(t−ブチル)
    ジメチルシリロキシ−シクロヘキサンを処理してコンデ
    ュリトールCを製造することからなる方法。
  4. 【請求項4】コンデュリトールFの製造方法であって、 (a)(2R,3S)−2,3−O−イソプロピリデン−1−ク
    ロロシクロヘキサ−4,6−ジエンをm−クロロ過安息香
    酸で処理して(1R,2S,3S,6R)−4−クロロ−2,3−ジ−
    O−イソプロピリデン−7−オキサ−ビシクロ[4.1.
    0]ヘプタンを製造し、 (b)酸性化した水で前記(1R,2S,3S,6R)−4−クロ
    ロ−2,3−ジ−O−イソプロピリデン−7−オキサ−ビ
    シクロ[4.1.0]ヘプタンを処理して(2S,3S,4R,5S)−
    1−クロロ−2,3−O−イソプロピリデン−4,5−ジヒド
    ロキシ−シクロヘキス−6−エンを製造し、 (c)前記(2S,3S,4R,5S)−1−クロロ−2,3−O−イ
    ソプロピリデン−4,5−ジヒドロキシ−シクロヘキス−
    6−エンを還元して(2S,3S,4R,5S)−2,3−O−イソプ
    ロピリデン−4,5−ジヒドロキシ−シクロヘキス−6−
    エンを製造し、 (d)前記(2S,3S,4R,5S)−2,3−O−イソプロピリデ
    ン−4,5−ジヒドロキシ−シクロヘキス−6−エンを脱
    保護してコンデュリトールFを製造することからなる方
    法。
JP3508629A 1990-04-16 1991-04-15 置換アレーンジオールからのシクリトールの合成 Expired - Lifetime JPH082817B2 (ja)

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