JPH08281460A - 光加工機 - Google Patents

光加工機

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JPH08281460A
JPH08281460A JP7085282A JP8528295A JPH08281460A JP H08281460 A JPH08281460 A JP H08281460A JP 7085282 A JP7085282 A JP 7085282A JP 8528295 A JP8528295 A JP 8528295A JP H08281460 A JPH08281460 A JP H08281460A
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Tomomasa Haraguchi
奉昌 原口
Setsuo Terada
節夫 寺田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気部品などの精密加工用の光加工機におい
て、熱容量あるいは光反射率が大きく異なる2つの被加
工部材の接合・窄孔・切断に使用しても、溶融不足や焼
損を生じることのない、加工安定性がよく外観も優れ
た、高品質加工ができる光加工機を提供することを目的
とする。 【構成】 出射ユニット3の内部に配置され、異なった
光透過率を持つ2つの部分、すなわちレーザ透過率の低
い無色ガラスからなる低透過率部分4aと、100%透
過レンズからなる100%透過部分4bとからなり、レ
ーザ光5を局部的に減衰させる局部減衰フィルター4を
備えて、レーザ光5をこの局部減衰フィルター4に通す
ことにより、エネルギー密度分布の異なる2つのビーム
ゾーンを持つ複合エネルギーレーザ光とすることによ
り、加工安定性がよく外観も優れた、高品質加工ができ
る光加工機を得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気部品等の精密加工
用の光加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光エネルギーを利用した光加工機
の進歩が著しく、特に、レーザ発振器の進歩にともなっ
て、電気部品等の精密金属部材の精密接合や精密窄孔・
切断加工に光加工機が多用されている。
【0003】以下に従来の光加工機について説明する。
図5は従来の光加工機の、熱容量が大きく異なる2つの
金属部材の接合への使用例を示すものである。図5にお
いて、11はレーザ発振器、12はレーザ伝達ファイバ
ー、13は出射ユニット、16,17は被加工部材で、
ここでは熱容量が約1:2の2つの部材、第1接合端子
16と第2接合端子17を糸ハンダ18を用いてハンダ
付け加工する例を示した。15は出射ユニット13から
出射され被加工部材16,17に照射されるレーザ光で
ある。
【0004】以上のように構成された光加工機につい
て、その動作を説明する。まず、レーザ発振器11で発
振したレーザ光がレーザ伝達ファイバー12で出射ユニ
ット13へ導かれ、出射ユニット13で集光して出射さ
れる。出射されたレーザ光15は、被加工部材に照射さ
れこれにより第1接合端子16と第2接合端子17がと
もに加熱され、同時に加熱溶融された糸ハンダ18によ
り接合加工が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、第1接合端子16と第2接合端子17
の熱容量が大きく異なる場合には、熱容量が小さい第1
接合端子16の熱容量に適したレーザエネルギーで接合
を行うと、熱容量が大きい第2接合端子17は溶融不足
となり良好な接合ができない。逆に、第2接合端子17
の熱容量に適したレーザエネルギーで接合を行うと第1
接合端子16は焼損し外観を損なうなど、加工安定性や
品質が低下するという問題点を有していた。また、特に
光加工の特徴として、加工部材の光反射率の違いによっ
ても、同様な溶融不足や焼損を生じやすいという問題点
を有していた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、熱容量あるいは光反射率が大きく異なる2つの被加
工部材の接合・窄孔・切断に使用しても、溶融不足や焼
損を生じることのない、加工安定性がよく外観も優れ
た、高品質加工ができる光加工機を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の光加工機は、複数の被加工部材を接合すると
きに各被加工部材毎に異なった照射エネルギーの光を照
射する複合エネルギー光照射手段を備えた構成を有して
いる。
【0008】
【作用】この構成において、複合エネルギー光照射手段
はエネルギー分布の異なるビームゾーンを持つ光ビーム
を発生して、複数の被加工部材を接合するときに、各被
加工部材毎に異なる照射エネルギーの光を照射する。こ
れによって、各被加工部材毎の熱容量および照射光反射
率に応じて最も適当なエネルギーバランスの光を照射す
ることができる。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例について、図面
を参照しながら説明する。
【0010】図1において、1はレーザ発振器、3はレ
ーザ光5を被加工部材に集光させる出射ユニット、2は
レーザ発振器が発振したレーザ光5を出射ユニット3に
伝達するレーザ伝達ファイバー、4は出射ユニット内に
配置され、レーザ光を局部的に減衰させる局部減衰フィ
ルターであり、異なった光透過率を持つ2つの部分、す
なわちレーザ透過率が50%の無色ガラスからなる低透
過率部分4aと、100%透過レンズからなる100%
透過部分4bとからなっている。10は出射ユニット3
および局部減衰フィルター4を冷却する冷却装置であ
る。16は被加工部材である第1接合端子、17は同じ
く第2接合端子で、この2つの被加工部材は光反射率が
等しく、第1接合端子16と第2接合端子17の熱容量
比は約1:2である。本実施例では、この2つの被加工
部材を糸ハンダ18を用いてハンダ付け加工したが、ハ
ンダ付け加工を可能にするエネルギーは、第1接合端子
16が10W、第2接合端子17が20Wであった。な
お、本発明に直接関係しないその他の構成要素について
は図示と説明を省略した。
【0011】以上のように構成された光加工機につい
て、以下その動作を説明する。まず、レーザ発振器1が
発振したレーザ光5が、ビーム伝達ファイバー2によっ
て出射ユニット3に導かれ、局部減衰フィルター4を通
過して出射される。局部減衰フィルター4は50%と1
00%の2つの光透過率を持つ同面積の2つの部分4
a,4bからなるので、レーザ光5は局部減衰フィルタ
ー4を通過するときビームの半分のゾーンのエネルギー
密度が半減する。これにより出射ユニット3から出射さ
れるレーザ光は局部的に1:2の比のエネルギー密度分
布ゾーンをもつレーザ光となり、この2つのゾーンがそ
れぞれ被加工部材である第1接合端子16と第2接合端
子17に照射される。
【0012】このように、局部減衰フィルター4の異な
った光透過率を持つ2つの部分4aと4bのそれぞれの
光透過率比とその範囲が、第1接合端子16と第2接合
端子17の熱容量比に整合するように構成されているの
で、被加工部材に照射されるレーザ光5は、第1接合端
子16と第2接合端子17にそれぞれ照射されるエネル
ギーバランスが適正になるようなエネルギー密度分布ゾ
ーンを持つ光レーザとなり、両接合端子16,17が過
不足なく加熱される。
【0013】以上のように本実施例によれば、出射ユニ
ット3内に配置され、異なった光透過率を持つ2つの部
分、すなわちレーザ透過率が50%の無色ガラスからな
る低透過率部分4aと、100%透過レンズからなる1
00%透過部分4bとからなり、レーザ光5を局部的に
減衰させる局部減衰フィルター4を備えて、レーザ光5
をこの局部減衰フィルター4に通すことにより、エネル
ギー密度分布の異なる2つのビームゾーンを持つレーザ
光として、熱容量と光反射率が異なる2つの被加工部材
からなる被加工物を、溶融不足や焼損を生じることなく
接合することができる。
【0014】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0015】図2において、1はレーザ発振器、6はレ
ーザ光分岐装置で、第1レーザ光反射分岐ミラー6aと
第2レーザ光反射分岐ミラー6bとからなり、レーザ発
振器1から出射されたレーザ光5を2本のレーザ光ビー
ム5a,5bに分岐する。3a,3bはレーザ光ビーム
5a,5bを被加工部材に集光させる1組の出射ユニッ
ト、2a,2bはレーザ光ビーム5a,5bを出射ユニ
ット3a,3bに伝達するレーザ伝達ファイバー、1
6,17は実施例1で用いたものと同じ被加工部材であ
る。
【0016】以上のように構成された光加工機につい
て、以下その動作を説明する。まず、レーザ発振器1が
発振したレーザ光5は、レーザ光分岐装置6で2本のレ
ーザ光ビーム5a,5bに分岐され、レーザ伝達ファイ
バー2a,2bと出射ユニット3a,3bを経て出射さ
れる。この2本のレーザ光ビーム5a,5bは、それぞ
れ被加工部材である第1接合端子16と第2接合端子1
7に照射される。
【0017】このとき、レーザ光分岐装置6の第1レー
ザ光反射分岐ミラー6aと第2レーザ光反射分岐ミラー
6bの反射係数を選択して、2本のレーザ光ビーム5
a,5bのエネルギー強度を、第1接合端子16と第2
接合端子17のそれぞれの熱容量と光反射率に適合する
ように約1:2に調整してあるので、実施例1と同様
に、被加工部材に照射されるレーザ光5は、第1接合端
子16と第2接合端子17にそれぞれ照射されるエネル
ギーバランスが適正になるようなエネルギー密度分布ゾ
ーンを持つレーザ光ビーム5a,5bとなり、両接合端
子16,17が過不足なく加熱される。
【0018】以上のように本実施例によれば、第1レー
ザ光反射分岐ミラー6aと第2レーザ光反射分岐ミラー
6bとからなるレーザ光分岐装置6と、1組の出射ユニ
ット3a,3bとを備えて、分岐された2本のレーザ光
ビーム5a,5bのエネルギー強度を調整することによ
り、エネルギー密度分布の異なる2つのビームゾーンを
持つレーザ光として、熱容量と光反射率が異なる2つの
被加工部材からなる被加工物を、溶融不足や焼損を生じ
ることなく接合することができる。
【0019】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0020】図3において、1はレーザ発振器、2はレ
ーザ伝達ファイバー、16,17は実施例1で使用した
ものと同じ被加工部材である。7は図示を省略した出射
ユニット内に配置したレーザ光5を反射振動させるレー
ザ光振動反射ミラーで、モーターと回転−振動変換機
(いずれも図示せず)によりレーザ光振動反射ミラー軸
7aを軸として左右に微小回転振動するように構成され
ている。8はレーザ光を集光させるf−θレンズであ
る。
【0021】以上のように構成された光加工機につい
て、以下その動作を説明する。まず、レーザ発振器1が
発振し、ビーム伝達ファイバー2によって導かれたレー
ザ光5は、出射ユニット内でレーザ光振動反射ミラー7
によって反射され、f−θレンズ8を通過して出射され
る。このときレーザ光振動反射ミラー7を、レーザ光振
動反射ミラー軸7aを軸として左右に微小回転振動する
と、レーザ光5は図3の5a,5bに示した範囲に振動
しながらf−θレンズ8に入射する。f−θレンズ8で
は異なる部位に入射した光は異なる点に像を結ぶから、
被加工部材である第1接合端子16と第2接合端子17
に照射される照射点が微小振動する。このレーザ光振動
反射ミラー7の振動の角速度と振幅を、レーザ光5が第
1接合端子16の上に照射される時間と第2接合端子1
7の上に照射される時間の比や照射位置を、それぞれの
熱容量と光反射率に適合するように制御してあるので、
被加工部材に照射されるレーザ光5は、第1接合端子1
6と第2接合端子17にそれぞれエネルギーバランスが
適正になるように照射され、両接合端子16,17が過
不足なく加熱される。
【0022】なお、レーザ光5の振動周波数が低すぎる
と、レーザ光が照射されていない方の接合端子の温度が
低下し、2つの接合端子16および17が素早く、同時
に溶融しにくくなるため、この振動周波数は100Hz以
上が好ましかった。
【0023】以上のように本実施例によれば、左右に微
小振動するレーザ光振動反射ミラー7と、f−θレンズ
8を備えて、レーザ光5をこのレーザ光振動反射ミラー
7で振動反射させることにより、第1接合端子16と第
2接合端子17にそれぞれ照射されるエネルギーバラン
スが適正になるように照射時間が設定され、熱容量と光
反射率が異なる2つの被加工部材からなる被加工物を、
溶融不足や焼損を生じることなく接合することができ
る。
【0024】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0025】図4において、1はレーザ発振器、6は第
1レーザ光反射分岐ミラー6a、第2レーザ光反射分岐
ミラー6b、第3レーザ光反射分岐ミラー6cからなる
レーザ光分岐装置、9はレーザ光を集光するf−θレン
ズで、図示を省略した出射ユニット内に配置されてい
る。5aは第1レーザ光反射分岐ミラー6aで分岐した
第1分岐レーザ光、5bは第2分岐レーザ光、5cは第
3分岐レーザ光で、それぞれ第1ビーム伝達ファイバー
2a、第2ビーム伝達ファイバー2b、第3ビーム伝達
ファイバー2cによって、f−θレンズ9に導かれる。
このとき、f−θレンズ9に対して、第2分岐レーザ光
5bと第3分岐レーザ光5cを同一位置に入射し、第1
分岐レーザ光5aをこれと異なる他の位置に入射する。
5dはf−θレンズ9により集光され出射される第1出
射レーザ光、5eは同じく第2出射レーザ光である。第
1出射レーザ光5dは第1接合端子16の接合部に、第
2出射レーザ光5eは第2接合端子17の接合部に照射
するように構成されている。
【0026】以上のように構成された光加工機につい
て、以下その動作を説明する。まず、レーザ発振器1が
発振したレーザ光5が、レーザ光分岐装置6により均等
なエネルギーのレーザ光5a,5b,5cに分岐され、
ビーム伝達ファイバー2a,2b,2cによりf−θレ
ンズ9に入射する。このとき、f−θレンズ9の特性に
より、f−θレンズ9への入射位置が同一である第2分
岐レーザ光5bと第3分岐レーザ光5cは、入射角度が
異なっていても、f−θレンズ9からは同位置に焦点を
結ぶ一つの第2出射レーザ光5eとして出射される。ま
た、f−θレンズ9に対して、第2・第3分岐レーザ光
5b・5cの入射位置と異なる位置に入射する第1分岐
レーザ光5aは、f−θレンズ9からは、第2出射レー
ザ光5eと異なった位置に焦点を結ぶ第1出射レーザ光
5dとして出射される。なお、第1出射レーザ光5dの
焦点距離と第2出射レーザ光5eの焦点距離は同一であ
る。この2つの出射レーザ光は、それぞれ第1出射レー
ザ光5dは第1接合端子16の接合部に、第2出射レー
ザ光5eは第2接合端子17の接合部に照射される。
【0027】このf−θレンズ9によって集光され出射
される第1出射レーザ光5dと第2出射レーザ光5eの
レーザエネルギー比が、第1接合端子16と第2接合端
子17のそれぞれの熱容量と光反射率に適合するよう
1:2に調整してあるので、実施例と同様に被加工部材
に照射されるレーザ光5d,5eは、第1接合端子16
と第2接合端子17にそれぞれ照射されるエネルギーバ
ランスが適正になるようなエネルギー密度をもつレーザ
光となり、両接合端子16,17が過不足なく加熱され
る。
【0028】以上のように本実施例によれば、レーザ光
分岐装置6と、f−θレンズ9を備えて、レーザ光分岐
装置6により分岐した3条の分岐レーザ光5a,5b,
5cをf−θレンズ9を介してレーザエネルギー密度の
異なる2条の出射レーザ光5d,5eとすることによ
り、熱容量と光反射率が異なる2つの被加工部材からな
る被加工物を、溶融不足や焼損を生じることなく接合す
ることができる。
【0029】なお、第1の実施例において局部減衰フィ
ルターの低透過率部分4aは、レーザ透過率が50%の
無色ガラスとし、100%透過部分4bはレーザエネル
ギー100%透過レンズとしたが、低透過率部分4aは
色ガラス、レーザビーム反射および吸収コーティング済
みガラス、ビームスピリッターなどとし、100%透過
部分4bは何も配置しない構成としてもよい。また、低
透過率部分4aのレーザ透過率は、被加工部材16,1
7の熱容量比によって変更されるもので、レーザ透過率
の異なる低透過率部分4aをもつ局部減衰フィルターを
交換自在に配置することによって、種々の熱容量や光反
射率を持つ組合せの被加工部材にも最適なエネルギーバ
ランスを得ることができる。また、局部減衰フィルター
4は、出射ユニット内に配置するとしたが、出射ユニッ
ト3の外部に配置して、出射ユニット3から出射したレ
ーザ光5を局部的に減衰しても上記と同様に良好な加工
を行うことができる。
【0030】また、第1の実施例においてレーザ光5の
ビーム径が極小となる点では、異なるエネルギー密度を
持つエネルギー分布ゾーンが重なり易いので、被加工部
材である接合端子16,17を置く位置を、レーザ光5
の焦点からずらした位置にすることにより、熱容量と光
反射率が異なる2つの接合端子16,17へ照射される
レーザ光5の最適なエネルギーバランスを効果的に得る
ことができた。また、冷却装置10は送風機を図示した
が、出射ユニット3および局部減衰フィルター4に冷却
水を循環させる水冷式とすると一層効果的である。
【0031】また、第2の実施例では2本のレーザ光ビ
ーム5a,5bを得るのに、レーザ光分岐装置6を用い
たが、2基のレーザ発振器を用いてもよいことは言うま
でもない。
【0032】また、第3の実施例ではレーザ光を、レー
ザ光振動反射用ミラー7で反射した後f−θレンズ8で
集光するとしたが、f−θレンズ8を通常の集光レンズ
に変え、レーザ光5を集光レンズを通過した後、レーザ
光振動反射用ミラー7で反射して振動する構成としても
よい。また、レーザ光5を振動するのに、レーザ光振動
反射用ミラー7で振動するとしたが、出射ユニットを出
射レーザ光の光軸に直角な振動軸の回りに振動しても同
様な効果が得られる。
【0033】なおまた、第4の実施例において、f−θ
レンズ9の2つの異なる部分に入射するレーザ光を、レ
ーザ光分岐装置6を用いて3つの均等なエネルギー密度
のレーザ光5a,5b,5cに分岐して、第2分岐レー
ザ光5bと第3分岐レーザ光5cをf−θレンズ9の同
一部分に、第1分岐レーザ光5aをf−θレンズ9の他
の部分に入射するとしたが、2つのレーザ発振器14,
15を用いて2つの異なるエネルギーのレーザ光5を発
振して、f−θレンズ9のそれぞれ異なる部分に入射さ
せてもよい。また、レーザ光分岐装置を用いて、2つの
エネルギー密度の異なるレーザ光として、2本のビーム
伝達ファイバー2を介してf−θレンズ9のそれぞれ異
なる部分に入射させてもよい。
【0034】また、f−θレンズ9は1つとして2つの
位置にレーザ光を入射するとしたが、2つのf−θレン
ズを用いてもよい。また、f−θレンズ9は3枚のレン
ズで構成したものを図示したが、これに限定されるもの
でないことは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、複数の被加工部
材を接合するときに各被加工部材毎に異なった照射エネ
ルギーの光を照射する複合エネルギー光照射手段を設け
ることにより、熱容量あるいは光反射率が大きく異なる
2つの被加工部材の接合・窄孔・切断に使用しても、溶
融不足や焼損を生じることのない、加工安定性がよく外
観も優れた、高品質加工ができる光加工機を実現するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における光加工機の斜視
【図2】本発明の第2の実施例における光加工機の斜視
【図3】本発明の第3の実施例における光加工機の斜視
【図4】本発明の第4の実施例における光加工機の斜視
【図5】従来の光加工機の斜視図
【符号の説明】
1 レーザ発振器(光発生手段) 4 局部減衰フィルター(複合エネルギー光照射手段) 6 レーザ光分岐装置(分岐手段) 7 レーザ光振動反射用ミラー(振動手段) 9 f−θレンズ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被加工部材を接合するときに各被
    加工部材毎にそれぞれ異なった照射エネルギーの光を照
    射する複合エネルギー光照射手段を備えた光加工機。
  2. 【請求項2】 複合エネルギー光照射手段が、各被加工
    部材毎に光のエネルギー密度を変える手段を備えた請求
    項1記載の光加工機。
  3. 【請求項3】 複合エネルギー光照射手段が、各被加工
    部材毎に光の照射時間を変える手段を備えた請求項1記
    載の光加工機。
  4. 【請求項4】 複合エネルギー光照射手段が、複数の異
    なる光透過率を有する光透過手段を備えた請求項1記載
    の光加工機。
  5. 【請求項5】 光透過手段が、異なる光透過率を有する
    複数の区分からなるフィルターである請求項4記載の光
    加工機。
  6. 【請求項6】 複合エネルギー光照射手段が、異なる照
    射エネルギーの光を発生する複数の光発生手段である請
    求項1記載の光加工機。
  7. 【請求項7】 複合エネルギー光照射手段が、同一の照
    射エネルギーを発生する複数の光発生手段と、前記光発
    生手段に対応し、互いに異なる光透過率をもつ複数の光
    透過手段とからなる請求項1記載の光加工機。
  8. 【請求項8】 複合エネルギー光照射手段が、光発生手
    段と、この光発生手段から出射された光を複数の異なる
    照射エネルギーを有する光に分岐する分岐手段とからな
    る請求項1記載の光加工機。
  9. 【請求項9】 複合エネルギー光照射手段が、光発生手
    段と、この光発生手段から出射された光を複数の同一の
    照射エネルギーを有する光に分岐する分岐手段と、分岐
    されたそれぞれの光に対応し、互いに異なる光透過率を
    もつ複数の光透過手段とからなる請求項1記載の光加工
    機。
  10. 【請求項10】 複合エネルギー光照射手段が、光発生
    手段と、この光発生手段から出射された光を各被加工部
    材上に振動させながら照射する振動手段とからなる請求
    項1記載の光加工機。
  11. 【請求項11】 振動手段が、各被加工部材上に光を照
    射する時間を被加工部材毎に可変させる振動回転角速度
    可変手段を備えた請求項10記載の光加工機。
  12. 【請求項12】 複合エネルギー光照射手段が、光発生
    手段と、この光発生手段から出射された光を複数の光に
    分岐する分岐手段と、分岐された複数条の光を集光する
    f−θレンズとを備えた請求項1記載の光加工機。
  13. 【請求項13】 複合エネルギー光照射手段が、異なる
    照射エネルギーを有する複数の光を集光するf−θレン
    ズを備えた請求項6、7、8または9のいずれかに記載
    の光加工機。
  14. 【請求項14】 複合エネルギー光照射手段が、振動す
    る光を集光するf−θレンズを備えた請求項10または
    11に記載の光加工機。
  15. 【請求項15】 光透過手段の冷却手段を備えた請求項
    4、5、7または9のいずれかに記載の光加工機。
  16. 【請求項16】 光がレーザ光である請求項1から15
    のいずれかに記載の光加工機。
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