JPH08281238A - アルミニウム残灰無害化処理装置 - Google Patents

アルミニウム残灰無害化処理装置

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JPH08281238A
JPH08281238A JP7112580A JP11258095A JPH08281238A JP H08281238 A JPH08281238 A JP H08281238A JP 7112580 A JP7112580 A JP 7112580A JP 11258095 A JP11258095 A JP 11258095A JP H08281238 A JPH08281238 A JP H08281238A
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JP
Japan
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residual ash
combustion furnace
aluminum
ash
burner
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Pending
Application number
JP7112580A
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English (en)
Inventor
Kunio Amino
郡雄 網野
Sadao Sugiyama
貞男 杉山
Haruo Yoshitane
晴雄 吉種
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ARUTETSUKU AMINO KK
Original Assignee
ARUTETSUKU AMINO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 転動する横形円筒状の燃焼炉1の一部に処理
用残灰の出し入れ口を設けるとともに、他の一部に燃焼
バーナー及び排ガス筒を配設し、又は前記燃焼炉の内壁
面筒方向に処理用残灰の掻き上げ翼17を配設すること
によって、回転する燃焼炉中における残灰を左右上下に
移動せしめることができることになり、残灰が集合状態
となることを阻止し、したがって燃焼炉中で分散しつつ
乱舞する残灰を万遍なくかつ短時間で燃焼させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミニウム残灰中
に含まれている金属アルミニウムを完全に燃焼させるこ
とができるようにするとともに、窒化アルミニウム等の
化合態窒素を分解させることができるようにしたアルミ
ニウム残灰無害化処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム及び/又はアルミニウム合
金の溶解精練時には、酸化アルミニウムを主体とする溶
解滓が発生するが、この溶解滓には金属アルミニウムが
60〜80w%も含有されているため、灰搾機にかけ、
あるいは再溶解する等して金属アルミニウムを回収する
ことが行われているが、このようにして生じるアルミニ
ウム残灰には、回収しきれない金属アルミニウム分が残
存含有されている。
【0003】このように回収しきれない金属アルミニウ
ム分を含むアルミニウム残灰は、産業廃棄物として投棄
処理されるが、微粉状をしているために運搬や廃棄の作
業が困難であるとともに、アルミニウム残灰は水に浸か
ると水と反応しアンモニアが発生し、このアンモニアガ
スによる悪臭が二次公害の原因ともなる。すなわち、ア
ルミニウム残灰には窒素が窒化アルミニウム等の化合態
窒素として、通常2〜6w%含有されているために、含
有されている窒化化合物が水と反応し加水分解してアン
モニアを発生し、このアンモニアガスによる悪臭が放散
され、二次公害の原因ともなるのみならず、含有してい
る金属アルミニウムが水と反応して水素ガスを発生させ
るのであった。 AlN+3H2 O→Al(OH)3 +NH3 ↑…(1) 2Al+6H2 O→2Al(OH)3 +3H3 ↑…(1)
【0004】そこで上記の問題を解決するものとして、
例えば特開平5−51601号公報に示されているよう
に、アルミニウム残灰を加熱処理することによって含有
されている金属アルミニウムを燃焼させる技術が提示さ
れている。
【0005】すなわち、同公報に示されているものにあ
っては、サイクロン形の燃焼炉に微粉状のアルミニウム
残灰を供給しながら、その供給過程でバーナー(180
0〜2100℃)で燃焼せしめる旨が記載されている。
つまりアルミニウム残灰を連続的に供給させ、その移動
過程できわめて高温雰囲気で燃焼させようとするもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、供給さ
れるアルミニウム残灰は、バーナーによる燃焼火炎によ
って噴出されるとはいうものの、その移動速度が決して
遅くないため、バーナーの火炎と接する時間が短いこ
と、及びアルミニウム残灰は連続的に供給移動するため
に、長尺な棒状の集合状態をなして移動することにな
り、その結果、集合状態をなしたアルミニウム残灰の深
部には火炎が達せず、含有されている金属アルミニウム
の全てが燃焼しきれずに残存することが判明した。すな
わち、前記公報に示されているものにあっては、金属ア
ルミニウム分の完全燃焼を行うことができないことにな
るのであり、実用性はなく、また実施された事実もな
い。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明に係るア
ルミニウム残灰無害化処理装置(請求項1)は前記の課
題を解決するために、転動する横形円筒状の燃焼炉の一
部に処理用残灰の出し入れ口を設けるとともに、他の一
部に燃焼バーナー及び排ガス筒を配設したものである。
【0008】またこの発明に係るアルミニウム残灰無害
化処理装置(請求項2)は前記の課題を解決するため
に、前記燃焼炉の内壁面筒方向に処理用残灰の掻き上げ
翼を配設したものである。
【0009】
【作用】すなわち、請求項1に記載したアルミニウム残
灰無害化処理装置にあっては、回転する燃焼炉中におけ
る残灰を左右上下に移動せしめることができることにな
り、残灰が集合状態となることを阻止し、燃焼炉中で分
散しつつ乱舞する残灰を万遍なくかつ短時間で燃焼させ
ることになる。したがって金属アルミニウムは酸化され
化学的に安定な酸化アルミニウムに、また窒化アルミニ
ウム等の化合態窒素は分解され無害化することができ
る。
【0010】また請求項2に記載したアルミニウム残灰
無害化処理装置にあっては、前記の作用に加え、前記燃
焼炉中の残灰は掻き上げ翼によってより確実に持ち上げ
られることになり、その結果、残灰の上下動の範囲がよ
り大となり、短時間で燃焼せしめることができるのであ
る。
【0011】
【実施例】次にこの発明に係るアルミニウム残灰無害化
処理装置の実施例を図面に基づいて述べると、1は一部
に処理用アルミニウム残灰の出し入れ口2を設けた燃焼
炉であり、この出し入れ口2には開閉自在な扉体3を配
設し、かつこの扉体3に排ガス筒4を配設してある。
尚、前記扉体3は、前記出し入れ口2の全面を閉塞する
構造とし、かつその一部に覗き窓を配設してもよいが、
図2に示すように、出し入れ口2の全面を閉塞せず、解
放された部分を設け、これを覗き口5としてもよい。
【0012】6は燃焼炉1の一部に配設したバーナーで
あり、このバーナー6はパイプ7等を介して重油等の燃
料源ならびに燃焼用エアー源に連結し、バーナー6から
生じる火炎が燃焼炉1内に、特にこの内部に収納したア
ルミニウム残灰に向けて噴出するように角度設計がなさ
れている。
【0013】8は燃焼炉1の外周胴部に配設した二条の
無端状のレールであり、9はこのレール8に当接する回
転輪である。この回転輪9はモータ10の回転軸に連結
された主軸11に配設されており、したがって前記モー
タ10の作動によって回転するとともに、前記レール8
を介して燃焼炉1を下方両側から支承するものである。
本実施例に示す図にあっては、4個の回転輪9が用いら
れている。
【0014】燃焼炉1は、その中央は正円筒状をなして
おり、その前後は截頭円錐形状に形成されている。そし
て前記したレール8は正円筒状部に配設されており、出
し入れ口2及び扉体3は一方の截頭円錐形上の頂部に、
またバーナー6は他方の截頭円錐形状部の頂部にそれぞ
れ配設されているのである。
【0015】12は燃焼炉1の出し入れ口2下端に配設
した回動軸であり、この回動軸12は、設置基盤13に
固定された支柱14の上端に配設されたカラー15中に
一部を収納する状態で配設されている。
【0016】16は正円筒状部と設置基盤13とを連結
するシリンダーであり、このシリンダー16を作動せし
めることによって、前記回動軸12を中心に、燃焼炉1
自体が図1に二点鎖線で示すように傾転するのである。
その意味においてこの燃焼炉1は傾転式回転炉と称する
こともできる。
【0017】17は燃焼炉1の内壁面に配設した複数の
残灰掻き上げ翼であり、この残灰掻き上げ翼17は、少
なくとも正円筒形状部の内壁面円筒方向に向けて配設さ
れているが、その両側の截頭円錐形状部の内壁面にも配
設することがある。
【0018】尚、図中18は扉体3の開閉装置である。
【0019】しかして、この開閉装置18によって扉体
3を開くことによって出し入れ口2を開放し、ここから
アルミニウム残灰を燃焼炉1内に供給する。そして適当
量の供給が終了した後、再び開閉装置18を作動せしめ
て扉体3によって出し入れ口2を閉じる。
【0020】その後、バーナー6から火炎を発射させる
とともに、モータ10を作動せしめ、主軸11を介して
回転輪9を回転せしめる。そしてこの回転輪9が当接し
ている無端状のレール8を介して燃焼炉1のを回転せし
めるのである。
【0021】燃焼炉1が回転すると、その内部に収納さ
れているアルミニウム残灰は、燃焼炉1の内壁面に沿っ
て上昇落下を繰り返すことになる。したがって前記アル
ミニウム残灰は、燃焼炉1中において集合状態を呈する
ことがなく上下左右に分散して乱舞することになり、前
記バーナー6の火炎によって万遍なく燃焼することにな
る。
【0022】この場合、燃焼炉1内壁面に前記残灰掻き
上げ翼17を配設したものにあっては、この残灰掻き上
げ翼17が残灰の受皿的機能を発揮することになるた
め、燃焼炉1のかなり高い位置まで導くことができるた
め、この残灰掻き上げ翼17を配設しないものに比し
て、残灰の上下動の範囲は、よりいっそう広くなり、し
たがって残灰の燃焼炉1中に分散乱舞の度合いも大とな
る。
【0023】燃焼状態の確認は、覗き窓又は覗き口5か
ら燃焼炉1内を見ればよい。そしてテルミット反応を観
察することにより、残灰中に含有されている金属アルミ
ニウムの燃焼度合を知ることができるのである。
【0024】燃焼が終了した後は、バーナー6を止め、
扉体3を開閉装置18によって開き、シリンダー16を
作動することによって回動軸12を中心に、燃焼炉1を
傾転せしめれば、出し入れ口2から燃焼後の灰が排出さ
れることになる。
【0025】尚、アルミニウム残灰を燃焼せしめるため
の温度は、約700℃以上の雰囲気中であればよいが、
このことはテルミット反応の有無によって確認すること
ができるので、厳密に拘束されるものではない。また燃
焼炉1の材質等もその程度の高温に耐え得るように設計
すればよい。
【0026】
【発明の効果】前記のようにこの発明に係るアルミニウ
ム残灰無害化処理装置(請求項1)によれば、転動する
横形円筒状の燃焼炉の一部に処理用残灰の出し入れ口を
設けるとともに、他の一部に燃焼バーナー及び排ガス筒
を配設したものであるので、回転する燃焼炉中における
残灰を左右上下に移動せしめることができることにな
り、残灰が集合状態となることを阻止し、燃焼炉中で分
散しつつ乱舞する残灰を万遍なくかつ短時間で燃焼させ
ることができるという効果を有するとともに、金属アル
ミニウムは酸化され化学的に安定な酸化アルミニウム
に、また窒化アルミニウム等の化合態窒素は分解され無
害化することができるという効果を有する。
【0027】またこの発明に係るアルミニウム残灰無害
化処理装置(請求項2)はによれば、前記燃焼炉の内壁
面筒方向に処理用残灰の掻き上げ翼を配設してあるの
で、前記の効果に加え、前記燃焼炉中の残灰は掻き上げ
翼によってより確実に持ち上げられることになり、その
結果、残灰の上下動の範囲がより大となり、短時間で燃
焼せしめることができるという効果を有するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るアルミニウム残灰無害化処理装
置の一実施例を示す側面図である。
【図2】この発明に係るアルミニウム残灰無害化処理装
置の一実施例を示す正面図である。
【図3】図1のA−A線部における燃焼炉の切断部端面
図である。
【符号の説明】
1 燃焼炉 2 出し入れ口 3 扉体 4 排ガス筒 5 覗き口 6 バーナー 7 パイプ 8 レール 9 回転輪 10 モータ 11 主軸 12 回動軸 13 設置基盤 14 支柱 15 カラー 16 シリンダー 17 残灰掻き上げ翼 18 開閉装置
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】 またこの発明に係るアルミニウム残灰無
害化処理装置(請求項2)によれば、前記燃焼炉の内壁
面筒方向に処理用残灰の掻き上げ翼を配設してあるの
で、前記の効果に加え、前記燃焼炉中の残灰は掻き上げ
翼によってより確実に持ち上げられることになり、その
結果、残灰の上下動の範囲がより大となり、短時間で燃
焼せしめることができるという効果を有するのである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転動する横形円筒状の燃焼炉の一部に処
    理用残灰の出し入れ口を設けるとともに、他の一部に燃
    焼バーナー及び排ガス筒を配設したことを特徴とするア
    ルミニウム残灰無害化処理装置。
  2. 【請求項2】 燃焼炉の内壁面筒方向に処理用残灰の掻
    き上げ翼を配設した請求項1記載のアルミニウム残灰無
    害化処理装置。
JP7112580A 1995-04-14 1995-04-14 アルミニウム残灰無害化処理装置 Pending JPH08281238A (ja)

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JP7112580A JPH08281238A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 アルミニウム残灰無害化処理装置

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JP7112580A JPH08281238A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 アルミニウム残灰無害化処理装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108517414A (zh) * 2018-04-19 2018-09-11 重庆新格有色金属有限公司 炒灰机系统

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05105568A (ja) * 1991-10-15 1993-04-27 Miyata Technical:Kk 発酵乾燥装置
JPH0751652A (ja) * 1993-08-16 1995-02-28 Mitsubishi Alum Co Ltd アルミニウムドロス残灰の処理方法およびセメント用原料の製造方法

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