JP2001241850A - ロータリーキルンへの燃焼空気の吹込み方法及びロータリーキルンへの水蒸気の吹込み方法 - Google Patents

ロータリーキルンへの燃焼空気の吹込み方法及びロータリーキルンへの水蒸気の吹込み方法

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JP2001241850A
JP2001241850A JP2000049348A JP2000049348A JP2001241850A JP 2001241850 A JP2001241850 A JP 2001241850A JP 2000049348 A JP2000049348 A JP 2000049348A JP 2000049348 A JP2000049348 A JP 2000049348A JP 2001241850 A JP2001241850 A JP 2001241850A
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JP
Japan
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rotary kiln
blowing
combustion air
steam
spiral flow
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Application number
JP2000049348A
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English (en)
Inventor
Kazukuni Tetsuzan
一州 鉄山
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物の燃焼効率を向上させるとともに、ダ
ストの飛散や浮遊を減少させる。 【解決手段】 ロータリーキルン(1)の燃焼空気ある
いは水蒸気を吹き込み、ロータリーキルンの内面に沿っ
て周回するとともにロータリーキルンの回転軸方向へ進
む螺旋流(5)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はロータリーキルンの
燃焼空気の吹込み方法及び水蒸気の吹込み方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ロータリーキルンは、中空円筒形状であ
り、その回転軸をほぼ水平ではあるが、その上流開口端
をその下流開口端よりもわずかに高く傾斜して配置し、
回転軸のまわりに回転しつつ、上流開口端から投入され
た廃棄物を撹拌しつつ上流から下流へと移動させながら
加熱し、順々に廃棄物を乾燥、燃焼、溶融し、溶融スラ
グまたは、溶融金属と溶融スラグを生成し、下流開口端
から流出させる装置である。そして、処理対象の廃棄物
は、一般廃棄物、産業廃棄物あるいは金属含有廃棄物が
含まれる。必要に応じ、廃棄物とともにスラグ生成剤や
還元剤もロータリーキルン内へ投入される。
【0003】図3は従来のロータリーキルン及び二次燃
焼室の概要を示す正面断面図である。ロータリーキルン
1は中空円筒形状であり、その内面101は耐火レンガ
によって被覆されている。その回転軸102はほぼ水平
ではあるが、その上流開口端110がその下流開口端1
20よりわずかに高く傾斜して配置され、回転軸102
のまわりに回転している。廃棄物投入路11を通って上
流開口端110から廃棄物6はロータリーキルン1の中
へ投入される。上流開口端110はフロントウォール1
30によって閉じられているが、メインバーナー9がフ
ロントウォール130を貫通しており、火炎901がロ
ータリーキルン1の中へ放射され加熱している。同時に
燃焼空気ノズルがフロントウォール130を貫通してお
り、燃焼空気が吹き込まれている。吹き込まれる燃焼空
気は、必要に応じて、予熱されていてもよい。燃焼空気
の吹込み方向については、従来あまり考慮されておら
ず、燃焼空気はメインバーナー9や廃棄物投入路11か
ら、加圧されることなく導入されていた。
【0004】廃棄物6はロータリーキルン1の回転によ
り撹拌されつつ加熱され、上流から下流へ約30分から
約1時間かけて移動し、順々に乾燥、燃焼、溶融され、
下流開口端120の近くでは溶融スラグクが生じる。場
合によっては、溶融金属と溶融スラグが生じる。そし
て、溶融スラグクは下流開口端120から流出し落下
す。
【0005】ロータリーキルン1の下流開口端120は
直立円筒状の二次燃焼室12の側壁に回転自在に気密を
保ちつつ接続されている。二次燃焼室12の上部121
は不図示の空気予熱機、二次冷却機、サイクロン、バグ
フィルタなどに順々に連続している。一方、二次燃焼室
12の下部122は貯水槽13に蓄えられた冷却水14
の中に挿入されている。貯水槽13の底にはスラグを収
納する容器15が置いてある。
【0006】ロータリーキルン1の下流開口端120か
ら流出した溶融スラグは二次燃焼室の中を落下し、貯水
槽13の冷却水14によって、冷却され固化した後に容
器15の中に固化スラグ701として収納される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術においては、燃焼空気がロータリーキルンの回
転軸と平行に流れ、燃焼処理物への酸素の供給効率が低
く、そのため、燃焼効率があまり良くなく、かつ、多量
のダストが排ガス中に混入し飛散して問題であった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みて鋭意検討され
たものであり、その目的は、廃棄物の燃焼効率を向上さ
せるとともに、ダストの飛散や浮遊を減少させることで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1に
記載の本発明に係るロータリーキルンへの燃焼空気の吹
込み方法、すなわち、ロータリーキルンの中に燃焼空気
を吹込み、ロータリーキルンの内面に沿って周回すると
ともにロータリーキルンの回転軸方向へ進む螺旋流を形
成するロータリーキルンへの燃焼空気の吹込み方法によ
って、達成される。
【0010】また、上記目的は、請求項2に記載の本発
明に係るロータリーキルンへの水蒸気の吹込み方法、す
なわち、ロータリーキルンの中に水蒸気を吹込み、ロー
タリーキルンの内面に沿って周回するとともにロータリ
ーキルンの回転軸方向へ進む螺旋流を形成するロータリ
ーキルンへの水蒸気の吹込み方法によって、達成され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のロータリーキルン
への燃焼空気あるいは水蒸気の吹込み方法についての実
施形態を詳細に説明する。
【0012】第1実施形態 図1は本発明の第1実施形態のロータリーキルンの正面
断面図である。
【0013】ロータリーキルン1は中空円筒形であり、
その内面101は耐火レンガ及びモルタル等によって被
覆されている。上流開口端110はフロントウォール1
30によって回転自在に密閉されている。フロントウォ
ール130には燃焼空気ノズル132、134が形成さ
れ、フロントウォール130の一面(図1においては右
側面)のノズル先端133、135からロータリーキル
ン1の内部へ向かって80〜150m/secの吐出速
度で燃焼空気が吹き込まれている。ノズル先端133、
135の向きはロータリーキルン1の円周方向に近づけ
て配置してあるので、ノズル先端133、135から吐
出された燃焼空気はロータリーキルンの内面101に沿
って周回するとともにロータリーキルンの回転軸102
の方向へ進む螺旋流5となる。本第1実施形態において
は、螺旋流5の周回方向とロータリーキルンの回転方向
とは同一であり、かつ、ロータリーキルンの上流から下
流へ向かって進む螺旋流となっている。燃焼ノズル13
2、134へは燃焼空気ヘッダー管2を経由してコンプ
レッサー3から燃焼空気が供給されている。
【0014】また、水蒸気ノズル8もフロントウォール
130を貫通して配置されており、ノズル先端81から
ロータリーキルン1の内部へ80〜150m/sec前
後の吐出速度で水蒸気が吹き込まれている。ノズル先端
81の向きもロータリーキルンの円周方向に近づけて配
置されており、ノズル先端81から吐出された水蒸気は
螺旋流となるが、ロータリーキルン1の中で加熱され、
処理物中のCによって、水性ガス化反応
【式1】C+H2 O→CO+HO が生じ、廃棄物の燃焼及び溶融が促進される。
【0015】なお、水蒸気の吹き込み方法として、螺旋
流を形成しないようにしても水性ガス化反応は生じる
が、気体中に混入するダスト等の固体物を遠心力によっ
てロータリーキルンの内面101に押し付ける効果は得
られず、不十分である。
【0016】第2実施形態 図2は本発明の第2実施形態のロータリーキルンの正面
断面図である。
【0017】燃焼空気ノズル21はロータリーキルン1
の下流開口端120の近くに配置され、ノズル先端21
1の向きはロータリーキルンの円周方向に近づけて配置
されている。したがって、ノズル先端211から吐出さ
れた燃焼空気は、ロータリーキルンの内面101に沿っ
て周回するとともにロータリーキルンの回転軸102の
方向へ進む螺旋流5となる。本第2実施形態において
は、螺旋流の周回方向とロータリーキルンの回転方向と
は逆であり、かつ、ロータリーキルンの下流から上流へ
向かって進む螺旋流となっている。
【0018】
【発明の効果】本発明に係るロータリーキルンへの燃焼
空気の吹込み方法によれば、ロータリーキルンの中に燃
焼空気を吹き込み、ロータリーキルンの内面に沿って周
回するとともにロータリーキルンの回転軸方向へ進む螺
旋流を形成しているため、焼却しようとする廃棄物へ燃
焼空気がより接触しやすくなるので、燃焼を促進すると
ともに、吹き込むのに必要な燃焼空気の量を低減し排出
ガス量を低減できる。さらに、燃焼空気の中に混入して
くる固体物は、微細粒子でなく、螺旋流の遠心力によっ
て、ロータリーキロンの内面に押し付けられ、燃焼・溶
融されるので、未燃焼のままロータリーキルンの外部へ
排出される未燃焼固体物の量を大幅に低減できる。
【0019】また、本発明に係るロータリーキルンへの
水蒸気の吹込み方法によれば、ロータリーキルンの中に
水蒸気を吹き込み、ロータリーキルンの内面に沿って周
回するとともにロータリーキルンの回転軸方向へ進む螺
旋流を形成しているため、水性ガス化反応が生じ、燃焼
を促進するとともに還元雰囲気となり、酸化金属を還元
するのに有利となる。さらに、燃焼空気の中に混入して
くる固体物は、微細粒子でなく、螺旋流の遠心力によっ
て、ロータリーキロンの内面に押し付けられ、燃焼・溶
融されるので、未燃焼のままロータリーキルンの外部へ
排出される未燃焼固体物の量を大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のロータリーキルンの正
面断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態のロータリーキルンの正
面断面図である。
【図3】従来のロータリーキルン及び二次燃焼室の概要
を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 ロータリーキルン 101 内面 102 回転軸 110 上流開口端 120 下流開口端 2 ヘッダー管 3 コンプレッサー 5 螺旋流 6 廃棄物 8 水蒸気ノズル 9 メインバーナー 901 火炎 11 廃棄物投入路 12 二次燃焼室 121 上部 122 下部 13 貯水槽 14 冷却水 15 容器 21 燃焼空気ノズル 211 ノズル先端 81 ノズル先端 130 フロントウォール 132 燃焼空気ノズル 133 ノズル先端 134 燃焼空気ノズル 135 ノズル先端 701 固化スラグ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月29日(2000.2.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 ロータリーキルンへの燃焼空気の吹
込み方法及びロータリーキルンへの水蒸気の吹込み方法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータリーキルンの中に燃焼空気を吹き
    込み、ロータリーキルンの内面に沿って周回するととも
    にロータリーキルンの回転軸方向へ進む螺旋流を形成す
    るロータリーキルンへの燃焼空気の吹込み方法。
  2. 【請求項2】 ロータリーキルンの中に水蒸気を吹き込
    み、ロータリーキルンの内面に沿って周回するとともに
    ロータリーキルンの回転軸方向へ進む螺旋流を形成する
    ロータリーキルンへの水蒸気の吹込み方法。
JP2000049348A 2000-02-25 2000-02-25 ロータリーキルンへの燃焼空気の吹込み方法及びロータリーキルンへの水蒸気の吹込み方法 Pending JP2001241850A (ja)

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Effective date: 20040608