JPH08280805A - キャップ付き注射器 - Google Patents

キャップ付き注射器

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JPH08280805A
JPH08280805A JP7087257A JP8725795A JPH08280805A JP H08280805 A JPH08280805 A JP H08280805A JP 7087257 A JP7087257 A JP 7087257A JP 8725795 A JP8725795 A JP 8725795A JP H08280805 A JPH08280805 A JP H08280805A
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cap
injection needle
syringe
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャップ付き注射器に関し、特に開放した状
態で、キャップがヒンジ部よりぶら付くのを防止でき
る。 【構成】 キャップ固定部50とキャップ本体70との
間には、前記キャップ本体50の収納部71内に注射針
20が収納された収納位置から、ヒンジ部60を中心に
キャップ本体70を回転させ、注射針20が露呈した使
用位置において、キャップ本体70をキャップ固定部5
0に係止する使用時係止手段(例えば係止突起52と係
止溝73)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、キャップ付き注射器
に関し、特にキャップを開閉位置に確実にロックできる
ようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の注射器としては、先端部
に注射針が装着された注射器本体と、この注射器本体の
注射針を被覆するキャップとを備えたものが知られてい
る(例えば実開昭63−189255号公報、実開昭6
4−17248号公報、実開平1−62849号公報
等)。
【0003】上記した従来のキャップは、注射器本体の
先端部に固定されるキャップ固定部と、このキャップ固
定部にヒンジ部を介して回転可能に連結されたキャップ
本体とを備えていた。上記した従来のキャップ本体は、
注射針を収納する収納部と、この収納部に連通し、注射
針が出入り可能な切欠部とを備えていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の注射器では、キャップをヒンジ部を中心に回転させて
開き、注射を行う際に、キャップがヒンジ部よりぶら付
き、医療の妨げとなるという第1の問題点があった。ま
た、注射器を使用後に、キャップをヒンジ部を中心に逆
転させて閉じてしまうと、未使用の注射器と変わりなく
なってしまうので、未使用の注射針か、使用済みの注射
針かがわからなくなってしまうという第2の問題点があ
った。
【0005】そこで、請求項1記載の発明は、上記した
従来の技術の有する第1の問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、使用時にキャップが
ぶら付くのを防止できるようにしたキャップ付き注射器
を提供しようとするものである。請求項2記載の発明
は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、上記し
た従来の技術の有する第2の問題点に鑑みてなされたも
のであり、次の点を目的とする。
【0006】すなわち、請求項2記載の発明は、注射針
が未使用か、使用済みかをキャップを被せた状態で外観
上、判別できるようにようにしたものである。請求項3
記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発
明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求
項3記載の発明は、破断部の状態を見ることで、注射針
が未使用か、使用済みかを一層、確実に判別できるよう
にようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項1記載の発明
は、次の点を特徴とする。すなわち、キャップ固定部(5
0)とキャップ本体(70)との間には、例えば図1,10に
示すように、前記キャップ本体(70)の収納部(71)内に注
射針(20)が収納された収納位置(図2参照)から、ヒン
ジ部(60)を中心にキャップ本体(70)を回転させ、注射針
(20)が露呈した使用位置において、キャップ本体(70)を
キャップ固定部(50)に係止する使用時係止手段(例えば
係止突起52と係止溝73)を備えている。
【0008】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴する。すなわ
ち、キャップ固定部(50)とキャップ本体(70)との間に
は、例えば図11,12に示すように、注射針(20)が露
呈した使用位置(図1参照)からヒンジ部(60)を中心に
キャップ本体(70)を逆転させ、使用後の注射針(20)を前
記収納部(71)内に収納し、かつ収納位置(図2参照)と
は異なる廃棄位置において、キャップ本体(70)をキャッ
プ固定部(50)に係止する廃棄時係止手段(例えば係止突
起52と係止孔82)とを備えている。
【0009】請求項3記載の発明は、上記した請求項1
又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴
する。すなわち、キャップ固定部(50)とキャップ本体(7
0)との間には、例えば図2,8に示すように、キャップ
本体(70)の収納部(71)内に未使用の注射針(20)が収納さ
れた位置に、キャップ本体(70)をキャップ固定部(50)に
対して固定する折損可能な破断部(90,91)を備えてい
る。
【0010】
【作 用】請求項1記載の発明によれば、次のような作
用を奏する。すなわち、例えば図2に示すように、キャ
ップ(40)が被さった状態より、キャップ本体(70)をヒン
ジ部(60)を中心に回転させ、例えば図1,10に示すよ
うに、注射針(20)を露呈する。
【0011】この使用位置において、キャップ本体(70)
は、例えば図1に示すように、使用時係止手段(例えば
係止突起52と係止溝73)によりキャップ固定部(50)に固
定され、キャップ本体(70)がぶら付かなくなる。請求項
2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の
作用に加え、次のような作用を奏する。
【0012】すなわち、使用後、例えば図1の状態から
図11,12に示すように、キャップ本体(70)をヒンジ
部(60)を中心に逆転させ、使用後の注射針(20)をキャッ
プ本体(70)の収納部(71)内に収納する。このとき、キャ
ップ本体(70)は、例えば図11に示すように、廃棄時係
止手段(例えば係止突起52と係止孔82)により、収納位
置とは異なる廃棄位置に、キャップ固定部(50)に対して
固定される。
【0013】このため、キャップ本体(70)の被着状態を
みれば、注射針(20)が使用済みか、未使用か判別でき
る。これに加え、廃棄時係止手段(例えば係止突起52と
係止孔82)により、キャップ本体(70)がキャップ固定部
(50)に対して係止されているので、不用意に使用済みの
注射針(20)が露呈するおそればない。
【0014】請求項3記載の発明によれば、上記した請
求項1又は請求項2記載の発明の作用に加え、次のよう
な作用を奏する。すなわち、例えば図9に示すように、
破断部(90,91)を折損し、ヒンジ部(60)を中心としてキ
ャップ本体(70)を回転させ、注射針(20)を露呈すること
により、注射針(20)の使用が可能となる。
【0015】このため、破断部(90,91)の状態を見るこ
とにより、注射針(20)が使用済みか、未使用か判別でき
る。これに加え、未使用の状態では、破断部(90,91)を
介してキャップ本体(70)70がキャップ固定部(50)に対し
て固定されているので、不用意に注射針(20)が露呈する
おそればなく、安全で且つ衛生的である。
【0016】
【実施例】図1〜11は、本発明の第1実施例を示すも
のである。図1は、キャップ本体を使用位置に係止した
状態を示す注射器の一部断面図を示す。図2は、未使用
の未使用の注射器の平面図を示す。
【0017】図3〜8は、未使用のキャップをそれぞれ
示し、図2はキャップの平面図、図3は図2の平面図、
図4は図3の上面図、図5は図3のキャップ本体の一部
を破砕した状態を示す底面図、図6は図3のキャップ本
体の一部を破砕した状態を示す側面図、図7は図3のVI
I−VII線に沿う断面図、図8は図4のVIII−VIII線に沿
う断面図をそれぞれ示す。
【0018】図9は、キャップの破断部を破断した状態
を示す注射器の一部断面図を示す。図10は、キャップ
本体を使用位置に係止した状態を示す注射器の一部平面
図を示す。図11,12は、キャップ本体を破棄位置に
係止した状態をそれぞれ示し、図11は注射器の一部平
面図、図12は図11のキャップの縦断面図をそれぞれ
示す。
【0019】図2中、10は、医療用の注射器を示し、こ
の注射器10は、大別すると、先端部に注射針20が装着さ
れた注射器本体30と、この注射器本体30の注射針20を被
覆するキャップ40とを備えている。上記キャップ40は、
更に大別すると、図2に示すように、注射器本体30の先
端部に固定されるキャップ固定部50と、このキャップ固
定部50にヒンジ部60を介して回転可能に連結されたキャ
ップ本体70とを備えている。そして、キャップ40は、適
度な剛性と弾性とを有する、例えばPP等の熱可塑性合
成樹脂等により一体的に成形され、成形後、殺菌処理が
施されている。
【0020】上記キャップ固定部50は、図6,8に示す
ように、中空な筒形を成し、その内部には、注射器本体
30の先端部がはまり込む、上面が開放した断面C字形の
装着部51が形成されている。そして、装着部51の開放上
面から、注射器本体30の先端部を樹脂の弾性を利用して
装着し、樹脂の復元力を利用して注射器本体30の先端部
に固定される。
【0021】前記ヒンジ部60は、図8に示すように、薄
肉構造で、キャップ固定部50とキャップ本体70との両下
端部を互いに連結している。前記キャップ本体70は、図
7,8に示すように、注射針20を収納する収納部71と、
この収納部71に連通し、注射針20が出入り可能な切欠部
72とを備えている。前記キャップ本体70は、図7,8に
示すように、中空な筒形を成し、その全長を注射針20よ
り長く設定している。
【0022】具体的には、キャップ本体70の内部には、
図7,8に示すように、上面が開放した断面U字形の溝
が形成され、この溝の溝幅を注射針20の直径以上に設定
するとともに、溝の全長を注射針20より長く設定してい
る。そして、キャップ本体70の溝内部を、注射針20を収
納する収納部71とし、又、溝の開放上面を注射針20が出
入り可能な切欠部72としている。また、切欠部72は、図
4に示すように、注射針20の軸方向に長い長円形状を成
している。
【0023】一方、キャップ本体70には、図3,8に示
すように、開閉時に使用する操作取っ手80を備え、操作
取っ手80の一端部が薄肉部81を介してキャップ本体70の
底面に連結されている。前記キャップ固定部50とキャッ
プ本体70との間には、図8に示すように、折損可能な2
つの破断部90,91が形成されている。
【0024】まず、上記第1の破断部90は、図4,8に
示すように、キャップ固定部50とキャップ本体70との両
上端部を互いに連結するもので、左右に一対形成され、
薄肉構造となっている。前記第2の破断部91は、図6,
8に示すように、キャップ固定部50と操作取っ手80との
間に形成され、薄肉構造なっている。そして、キャップ
固定部50とキャップ本体70とは、第2の破断部91を有す
る操作取っ手80を介して互いに連結されている。
【0025】なお、図面に示した実施例では、破断部9
0,91を2箇所に形成したが、1箇所でも良いし、或いは
3箇所以上に形成してもよい。前記キャップ固定部50と
キャップ本体70との間には、図8に示すように、キャッ
プ本体70の収納部71内に注射針20が収納された収納位置
(図2参照)から、ヒンジ部60を中心にキャップ本体70
を回転させ、注射針20が露呈した使用位置(図1参照)
において、キャップ本体70をキャップ固定部50に係止す
る使用時係止手段と、注射針20が露呈した使用位置(図
1参照)からヒンジ部60を中心にキャップ本体70を逆転
させ、使用後の注射針20を前記収納部(71)内に収納し、
かつ収納位置(図2参照)とは異なる廃棄位置(図1
1,12参照)において、キャップ本体70をキャップ固
定部50に係止する廃棄時係止手段とを備えている。
【0026】まず、上記使用時係止手段は、図1,8に
示すように、キャップ固定部50の底部から下方に向かっ
て突出した係止突起52と、この係止突起52がはまり込
む、キャップ本体70の底部に形成された係止溝73とから
構成されている。上記係止突起52の先端部には、図8に
示すように、注射針20の先端方向に向かってL字状に突
出したフック部53を備えている。また、フック部53の下
端部に、前記した第2の破断部91が形成され、成型時に
は第2の破断部91を介して操作取っ手80につながってい
る。
【0027】前記係止溝73は、図5に示すように、注射
針20の軸方向に長い長方形状を成し、その左右の溝幅を
係止突起52の厚み未満に設定している。このため、係止
突起52は、樹脂の弾性を利用して係止溝73内に差し込ま
れ、樹脂の弾性復元力と摩擦力とにより係止溝73内に保
持される。なお、図面に示した実施例では、キャップ固
定部50に係止突起52を、キャップ本体70に係止溝73をそ
れぞれ形成したが、逆にキャップ固定部50に係止溝を、
キャップ本体70に係止突起をそれぞれ形成しておいても
良く、使用時係止手段としては、互いに係合する凹凸部
の一方をキャップ固定部50に、他方をキャップ本体70に
それぞれ形成しておけば良い。
【0028】前記廃棄時係止手段は、図8,12に示す
ように、キャップ固定部50に形成された前記係止突起52
と、この係止突起52がはまり込む、操作取っ手80の長さ
の途中に形成された係止孔82とから構成されている。上
記係止孔82は、図4に示すように、キャップ本体70の係
止溝73と同様に、注射針20の軸方向に長い長方形状に形
成されている。また、係止孔82の左右の溝幅は、係止突
起52の厚み以下に設定すれば良く、係止孔82内に差し込
まれた係止突起52のフック部53が、係止孔82の縁部に引
っ掛かることで、係止孔82が係止突起52から外れなくな
る。
【0029】なお、係止孔82を係止溝73と同様の構造と
して、樹脂の弾性復元力と摩擦力とを利用しても良い。
また、図面に示した実施例では、キャップ固定部50に係
止突起52を、操作取っ手80に係止孔82をそれぞれ形成し
たが、逆にキャップ固定部50に係止孔を、操作取っ手80
に係止突起をそれぞれ形成しておいても良く、破棄時係
止手段としては、互いに係合する凹凸部の一方をキャッ
プ固定部50に、他方をキャップ本体70又はその操作取っ
手80の片方或いは両方に形成しておけば良い。
【0030】つぎに、上記した構成を備えたキャップ40
の使用手順について説明する。まず、キャップ固定部50
の装着部51に、図2に示すように、注射器本体30が装着
され、かつ注射針20が未使用な未使用状態では、キャッ
プ本体70が第1の破断部90を介してキャップ固定部50に
固定されている。また、キャップ本体70は、操作取っ手
80の第2の破断部91を介してキャップ固定部50に固定さ
れている。
【0031】このため、第1,第2の破断部90,91が破
断されていなければ、注射針20が未使用なことを外観
上、容易に判断できる。また、未使用の注射針20は、図
2に示すように、キャップ本体70の収納部71内に収納さ
れているので、安全で且つ衛生的である。さらに、第
1,第2の破断部90,91により、キャップ本体70がキャ
ップ固定部50に連結されているので、不用意にキャップ
本体70が開放されることも防止できる。
【0032】つぎに、注射針20を使用するには、図9に
示すように、キャップ本体70を持って下方に折り曲げれ
ば良い。キャップ本体70が下方に折り曲げられると、例
えば図9に示すように、第1,第2の破断部90,91を折
損される。つぎに、キャップ本体70の操作取っ手80を持
ち、注射器本体30の方向に操作取っ手80を引っ張ればよ
い。
【0033】こうして、操作取っ手80を引っ張ると、図
1,10に示すように、キャップ本体70は、ヒンジ部60
を中心に回転する。このとき、注射針20は、キャップ本
体70の切欠部72を通って、収納部71から抜け出る。さら
に、操作取っ手80を引っ張ると、キャップ本体70の係止
溝73がキャップ固定部50の係止突起52に係合する。
【0034】ここで、操作取っ手80を更に強く引っ張る
と、キャップ固定部50の係止突起52に押されて、キャッ
プ本体70の係止溝73の溝幅が、樹脂の弾性力により拡径
され、係止突起52が係止溝73内に窮屈にはまり込む。こ
のため、キャップ本体70がキャップ固定部50に係止さ
れ、露呈した注射針20を使用する際に、キャップ本体70
がぶら付くのを防止できる。
【0035】使用後は、操作取っ手80を持って、注射針
20の針先方向に操作取っ手80を押せば良い。操作取っ手
80を押すと、図11,12に示すように、キャップ本体
70は、ヒンジ部60を中心に逆転する。このとき、使用済
みの注射針20は、キャップ本体70の切欠部72を通って、
収納部71内に再度、はまり込む。
【0036】そして、図12に示すように、使用済みの
注射針20の針先がキャップ本体70の底に当たり、キャッ
プ本体70の回転が止まる。さらに、操作取っ手80を押す
と、図12に示すように、操作取っ手80が樹脂の弾性力
により、略V字形に折れ曲がり、キャップ本体70の係止
溝73とキャップ固定部50の係止突起52との位置が一致す
る。
【0037】ここで、操作取っ手80を上方に押し上げる
と、図12に示すように、係止突起52が係止突起52内に
はまり込む。ついて、操作取っ手80を押す力を開放する
と、略V字形に折れ曲がっていた操作取っ手80が樹脂の
復元力により少し伸張する。このとき、係止溝73の位置
が相対的に少し後退する。このため、操作取っ手80が下
方に外れようとすると、係止突起52のフック部53が係止
突起52の縁部に引っ掛かることで、係止孔82が係止突起
52から外れなくなる。
【0038】このため、図12に示すように、キャップ
本体70がキャップ固定部50に係止され、不用意にキャッ
プ本体70が開放されることを防止できる。また、キャッ
プ本体70は、図12に示すように、キャップ固定部50に
対して上方に折れ曲がった状態となるので、外観上、使
用済みであることが容易に判断できる。
【0039】さらに、操作取っ手80があるので、使用済
みの注射針20の針先の近傍に手が触れたり、針先が操作
者の方向に向くことが無い。このため、針先を誤って操
作者の手に刺したり、或いは触れたりするおそれも無
く、安全で且つ衛生的である。図13〜15は、本発明
の第2実施例を示すものであり、図13は未使用の注射
器の一部平面図、図14は図13のキャップ本体を使用
位置に係止した状態を示す注射器の一部断面図、図15
は図13のキャップ本体を破棄位置に係止した状態を示
す注射器の一部断面図をそれぞれ示す。
【0040】本第2実施例の特徴は、図13〜15に示
すように、キャップ固定部50の係止突起54をアンカー型
に形成した点にある。すなわち、操作取っ手80の係止孔
82を、図15に示すように、キャップ固定部50の係止突
起54より一回り小さく形成しておく。なお、本第2実施
例の説明においては、先に説明した第1実施例と同一の
構成部分については、同一符号を付し、説明を省略す
る。
【0041】これにより、注射針20の使用後、キャップ
固定部50の係止突起54を、図15に示すように、操作取
っ手80の係止孔82に挿入すると、係止孔82の孔縁に押さ
れて、樹脂の弾力により窄まりながら係止孔82を通る。
そして、係止孔82を通過すると、樹脂の復元力により拡
開して、係止孔82から抜けなくなる。このため、本第2
実施例によれば、キャップ固定部50の係止突起54を一層
抜け難くできる。
【0042】なお、本第2実施例では、キャップ固定部
50の係止突起54を、アンカー型に形成したが、これに限
らず、カヌー型に形成してもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明は、上記した構成からなるので、
以下に説明する効果を奏することができる。請求項1記
載の発明によれば、使用時にキャップがぶら付くのを防
止できるようにしたキャップ付き注射器を提供すること
ができる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、上記した請
求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏す
る。すなわち、請求項2記載の発明によれば、注射針が
未使用か、使用済みかをキャップを被せた状態で外観
上、判別することができる。請求項3記載の発明によれ
ば、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に
加え、次のような効果を奏する。
【0045】すなわち、請求項3記載の発明によれば、
破断部の状態を見ることで、注射針が未使用か、使用済
みかを一層、確実に判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャップ本体を使用位置に係止した状態を示す
注射器の一部断面図である。
【図2】未使用の注射器の平面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図3の上面図である。
【図5】図3のキャップ本体の一部を破砕した状態を示
す底面図である。
【図6】図3のキャップ本体の一部を破砕した状態を示
す側面図である。
【図7】図3のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】図4のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】キャップの破断部を破断した状態を示す注射器
の一部断面図である。
【図10】キャップ本体を使用位置に係止した状態を示
す注射器の一部平面図である。
【図11】キャップ本体を破棄位置に係止した状態を示
す注射器の一部平面図である。
【図12】図11のキャップの縦断面図である。
【図13】本発明の第2実施例を示すものであり、同図
は未使用の注射器の一部平面図である。
【図14】図13のキャップ本体を使用位置に係止した
状態を示す注射器の一部断面図である。
【図15】図13のキャップ本体を破棄位置に係止した
状態を示す注射器の一部断面図である。
【符号の説明】
10 注射器 20 注射針 30 注射器本体 40 キャップ 50 キャップ固定部 51 装着部 52 係止突起 53 フック部 54 アンカー型係止突起 60 ヒンジ部 70 キャップ本体 71 収納部 72 切欠部 73 係止溝 80 操作取っ手 81 薄肉部 82 係止孔 90,91 破断部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に注射針が装着された注射器本体
    と、 この注射器本体の注射針を被覆するキャップとを備え、 上記キャップは、注射器本体の先端部に固定されるキャ
    ップ固定部と、このキャップ固定部にヒンジ部を介して
    回転可能に連結されたキャップ本体とを備え、 上記キャップ本体は、注射針を収納する収納部と、この
    収納部に連通し、注射針が出入り可能な切欠部とを備え
    たキャップ付き注射器において、 上記キャップ固定部とキャップ本体との間には、前記キ
    ャップ本体の収納部内に注射針が収納された収納位置か
    ら、前記ヒンジ部を中心にキャップ本体を回転させ、注
    射針が露呈した使用位置において、キャップ本体をキャ
    ップ固定部に係止する使用時係止手段を備えたことを特
    徴するキャップ付き注射器。
  2. 【請求項2】 キャップ固定部とキャップ本体との間に
    は、注射針が露呈した使用位置からヒンジ部を中心にキ
    ャップ本体を逆転させ、使用後の注射針を前記収納部内
    に収納し、かつ収納位置とは異なる廃棄位置において、
    キャップ本体をキャップ固定部に係止する廃棄時係止手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のキャップ
    付き注射器。
  3. 【請求項3】 キャップ固定部とキャップ本体との間に
    は、キャップ本体の収納部内に未使用の注射針が収納さ
    れた位置に、キャップ本体をキャップ固定部に対して固
    定する折損可能な破断部を備えたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載のキャップ付き注射器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003310757A (ja) * 2002-03-20 2003-11-05 Becton Dickinson & Co 血液採取装置
JP2022113602A (ja) * 2021-01-25 2022-08-04 プンリム ファーマテック インコーポレーテッド 安全廃棄構造及び機能向上構造を有する注射器
JP2022541023A (ja) * 2019-07-15 2022-09-21 フィッシャー、シュテファン 注射器の針管用の保護デバイス

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