JPH08280786A - 消臭器 - Google Patents

消臭器

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Publication number
JPH08280786A
JPH08280786A JP7109034A JP10903495A JPH08280786A JP H08280786 A JPH08280786 A JP H08280786A JP 7109034 A JP7109034 A JP 7109034A JP 10903495 A JP10903495 A JP 10903495A JP H08280786 A JPH08280786 A JP H08280786A
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JP
Japan
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time
deodorant
deodorizer
switch
detecting
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Withdrawn
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JP7109034A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Takayama
仁史 高山
Masanori Ito
正則 伊藤
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者の存在を確実に検出し、誤動作なく送
風手段を動作させることの可能な消臭器を提供する。ま
た消臭剤を格納したカートリッジの寿命の報知、カート
リッジの消臭能力の自動回復もある。 【構成】 消臭器の近傍の人体から発する赤外線を検出
する受動型赤外線検出手段12を設け、検出される赤外
線のレベルが所定値を第1の所定時間以上にわたって超
えたときに送風手段17へ電力を供給するスイッチ手段
をオンとし、検出される赤外線のレベルが前記所定値を
超えなくなったときから第2所定時間経過後にスイッチ
手段をオフとする制御手段13を設けた。他の態様で
は、消臭剤の寿命を報知するために運転時間を計測する
手段を設けたり、消臭剤の再生のための加熱手段18が
設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消臭器に関し、特に活性
炭などの消臭剤を格納したカートリッジを収容可能で、
かつ消臭剤に空気を送る送風手段を有する消臭器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】消臭剤を用いる消臭器では、その消臭効
果を高めるためにファンなどの送風手段を用いて消臭剤
を空気流の中に置く構成のものがある。かかる消臭器で
は消臭剤の持続効果を維持するとともに、使用者に対し
て効果的に消臭効果を提供するために、使用者が消臭器
の近傍に存在するときのみ、あるいは近傍にいたときか
ら所定時間にわたってのみ送風手段をオンとすべく人間
の検出装置が用いられているものがある。特にトイレ用
などの消臭器においては、その場所の使用時に消臭効果
を得るため、消臭器から赤外線や超音波などを出射し、
その反射光、反射波を感知したときに人が使用している
と判断し、自動的に内蔵した送風手段を動作させるもの
がる。
【0003】またトイレ用や冷蔵庫用などの消臭器にお
いては、活性炭などの消臭剤を格納したカートリッジを
有するタイプのものが多く、使用開始後消臭剤の消臭能
力が低下し、破過寸前若しくは破過した後、使用者が消
臭剤を取り替えるよう作られており、消臭剤の交換時期
はもっぱら使用者が臭気除去能力の低下に気づいたと
き、またはメーカの推奨使用期間を過ぎたときとされて
いる。さらに消臭器、特にトイレ用の消臭器などにおい
ては、使用開始後活性炭をはじめとする消臭剤の消臭能
力が低下し、破過寸前若しくは破過した後、使用者が消
臭剤を取り替えるよう作られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の消臭器に
おいては、使用者が消臭器の近傍に存在しなくても、人
を検出するために消臭器から出射した赤外線や超音波な
どが、たまたま置かれた備品などで反射し、消臭器側で
反射光,反射波を検出しても、使用者が存在していると
判断して、消臭器の送風手段が動作してしまうという誤
動作しばしばあった。また人が消臭器の前を横切る程度
の短時間で、使用者が存在していると判断して、消臭器
の送風手段が動作してしまうケースもあった。
【0005】また従来の消臭器においては、使用者が前
回交換した日時あるいはメーカの推奨使用期間を忘れて
しまったときなど、消臭剤の交換時期が不明になってし
まうことも多く、臭気除去能力が全くないか又はほとん
どない消臭器を使用しているケースも見受けられ、消臭
器として使用価値のない状態を回避することが大きな課
題の1つになっていた。さらに従来の消臭器において
は、破過前に予め消臭剤を購入し、破過の度に消臭剤の
交換に伴う煩雑さを伴っていた。また交換頻度も数カ月
から1年に一回程度と多く、そのため消臭剤を取り替え
るのがついつい遅れて、破過状態で使用される時間が比
較的長いケースも見受けられた。
【0006】本発明はこのような不都合に鑑み、使用者
の存在を確実に検出し、誤動作なく送風手段を動作させ
ることの可能な消臭器を提供することを第1の目的とす
る。また本発明は、消臭剤を格納したカートリッジの寿
命に相当する時間以上消臭器が使用されたことを使用者
に明確に示すことのできる消臭器を提供することを第2
の目的とする。さらに本発明は、活性炭などの消臭剤を
格納したカートリッジの消臭能力の回復を自動的に行
い、消臭剤の交換に伴う煩雑さを大幅に低減した消臭器
を提供することを第3の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため本発明では消臭器の近傍の人体から発する赤外線
を検出する受動型赤外線検出手段を設け、検出される赤
外線のレベルが所定値を第1の所定時間以上にわたって
超えたときに送風手段へ電力を供給するスイッチ手段を
オンとし、検出される赤外線のレベルが前記所定値を超
えなくなったときから第2所定時間経過後にスイッチ手
段をオフとする制御手段を設けている。
【0008】すなわち、本発明によれば、消臭剤を格納
したカートリッジを収容可能な保持手段と前記消臭剤に
空気を送る送風手段と、前記送風手段への電力供給をオ
ン・オフするスイッチ手段とを有する消臭器において、
近傍の人体から発する赤外線を検出する受動型赤外線検
出手段と、前記受動型赤外線検出手段の出力信号に応答
し、前記受動型赤外線検出手段により検出される赤外線
のレベルが所定値を第1の所定時間以上にわたって超え
たことを検出するレベル・経過時間検出手段と、前記レ
ベル・経過時間検出手段の出力信号に応答し、前記検出
される赤外線のレベルが所定値を第1の所定時間以上に
わたって超えとき、前記スイッチ手段をオンとし、前記
検出される赤外線のレベルが前記所定値を超えなくなっ
たときから第2所定時間経過後に前記スイッチ手段をオ
フとする制御手段とを、有することを特徴とする消臭器
が提供される。
【0009】上記第2の目的を達成するため本発明では
消臭器の送風手段への電力供給をオン・オフするスイッ
チ手段のオン状態を検出するとともに、そのオン状態の
継続時間を累積時間として保持する検出・累積時間算出
手段を設け、算出された累積時間が所定時間を超えたと
き、制御信号を発生する制御手段と、この制御信号に応
答する報知手段とを設けている。
【0010】すなわち、本発明によれば、消臭剤を格納
したカートリッジを収容可能な保持手段と前記消臭剤に
空気を送る送風手段と、前記送風手段への電力供給をオ
ン・オフするスイッチ手段とを有する消臭器において、
前記スイッチ手段のオン状態を検出するとともに、その
オン状態の継続時間を累積時間として保持する検出・累
積時間算出手段と、前記検出・累積時間算出手段に応答
し、算出された前記累積時間が所定時間を超えたとき、
制御信号を発生する制御手段と、前記制御信号に応答す
る報知手段とを、有することを特徴とする消臭器が提供
される。
【0011】上記第3の目的を達成するため本発明では
消臭器の送風手段への電力供給をオン・オフするスイッ
チ手段のオン状態を検出するとともに、そのオン状態の
継続時間を運転時間として計測する検出・運転時間計測
手段を設け、消臭剤又は前記カートリッジを加熱する加
熱手段と、計測された運転時間が所定時間を超えたと
き、制御信号を発生する制御手段と、この制御信号に応
答し加熱手段を動作させる加熱手段制御手段を設けてい
る。
【0012】すなわち、本発明によれば、消臭剤を格納
したカートリッジを収容可能な保持手段と前記消臭剤に
空気を送る送風手段と、前記送風手段への電力供給をオ
ン・オフするスイッチ手段とを有する消臭器において、
前記スイッチ手段のオン状態を検出するとともに、その
オン状態の継続時間を運転時間として計測する検出・運
転時間計測手段と、前記消臭剤又は前記カートリッジを
加熱する加熱手段と、前記検出・運転時間計測手段に応
答し、計測された前記運転時間が所定時間を超えたと
き、制御信号を発生する制御手段と、前記制御信号に応
答し前記加熱手段を動作させる加熱手段制御手段とを、
有することを特徴とする消臭器が提供される。
【0013】
【作用】上記第1の目的を達成するための本発明の消臭
器では、受動型赤外線検出手段により検出される赤外線
のレベルが所定値を所定時間以上にわたって超えたとき
に送風手段へ電力を供給するスイッチ手段をオンとし、
また検出される赤外線のレベルが前記所定値を超えなく
なったときから所定時間経過後にスイッチ手段をオフと
する制御手段を設けているので、本来の使用者以外の備
品や、通過するだけの人によって誤動作することがな
く、効果的な消臭剤を行うことができるとともに、消臭
剤を無駄に使用することを防止することができる。
【0014】また上記第2の目的を達成するための本発
明の消臭器では、送風手段への電力供給をオン・オフす
るスイッチ手段のオン状態を検出するとともに、そのオ
ン状態の継続時間を累積時間として保持する検出・累積
時間算出手段を設け、算出された累積時間が所定時間を
超えたとき制御信号を発生し、これにより報知手段を動
作せしめているので、消臭剤の寿命が尽きたことを使用
者又は管理者に報知することができ、消臭剤の交換を促
すことができる。
【0015】さらに上記第3の目的を達成するための本
発明の消臭器では、送風手段への電力供給をオン・オフ
するスイッチ手段のオン状態を検出するとともに、その
オン状態の継続時間を運転時間として計測する検出・運
転時間計測手段と、消臭剤又はカートリッジを加熱する
加熱手段とを設け、計測された運転時間が所定時間を超
えたとき、制御信号を発生し、これにより前記加熱手段
を動作せしめているので、消臭効果を回復させることが
でき、よって、頻繁な消臭剤の交換の煩わしさがなくな
る。なお、消臭剤の加熱時に送風手段の送風力を通常運
転時より低く設定する送風力制御手段を更に有すること
により、消臭剤付近の空気流を通常動作時より遅くし、
ゆっくりとした風の流れによって消臭剤の温度上昇がそ
の全体にわたって均一化されるようにすることは好まし
い態様である。
【0016】
【実施例】以下本発明の消臭器の好ましい実施例につい
て図面とともに説明する。図2は本発明の消臭器の第1
実施例を示す模式的断面図であり、電気回路部分はブロ
ック図にて示されている。消臭器本体1のケーシング1
A内には、消臭剤としての活性炭を格納したカートリッ
ジ16が着脱可能に保持されている。カートリッジ16
の取り付け位置の近傍には送風のためのファン21が設
けられ、さらにファン20を駆動するファンモータ20
が設けられている。ファン21及びファンモータ20は
送風手段17を構成する。ケーシング1Aには空気の取
入れ口22と空気の吹き出し口24が設けられ、取入れ
口22から吹き出し口24までの空気通路がケーシング
1A内に設けられ、この空気通路内にカートリッジ16
と送風手段17のファン21が位置する。
【0017】図2の第1実施例においては、上記構成の
他にケーシング1A内に受動型赤外線検出手段12が取
り付けられている。受動型赤外線検出手段12としては
焦電検出器を用いることができる。受動型赤外線検出手
段12の入射端面(図中12の上方端)には、赤外線バ
ンドパスフィルタ11が取り付けられている。赤外線バ
ンドパスフィルタ11は、太陽光線や白熱灯などの照明
光線を遮断し、人体から発する赤外線のみを主として受
動型赤外線検出手段12に入射させるため設けらるもの
である。かかる赤外線バンドパスフィルタ11としては
シリコンフィルタとフレネルレンズを使用することがで
きる。なお受動型赤外線検出手段12の受光感度や入力
波長特性によっては、赤外線ハイパスフィルタで代用可
能である。
【0018】受動型赤外線検出手段12は人体から発す
る赤外線を受光し、内蔵の増幅器で信号レベルを増幅す
る。受動型赤外線検出手段12の出力信号は、制御手段
13に与えられ、内蔵の波形整形回路で信号処理可能な
状態に波形整形される。制御手段13はさらに図示省略
のA/Dコンバータ、D/Aコンバータ,CPU(中央
演算処理装置)、メモリ、インタフェースなどを有して
いる。かかる構成の制御手段13は、受動型赤外線検出
手段12からの入力信号により人間の接近を検知し、信
号処理後に,送風手段17の駆動その他の制御を行う。
なお、制御手段13はCPUを用いないワイヤードロジ
ックなどに置き換えることも可能である。
【0019】電源14は、受動型赤外線検出手段12、
制御手段13、表示手段15、送付手段17を含めた電
子回路全体の駆動電源で、電池、ACアダプタ、AC/
DCコンバータなどが使用可能である。15は後述する
表示手段15であり、制御手段13によりその動作が制
御されている。 表示手段15は、消臭器のオン/オ
フ、すなわち送風手段のオン/オフ状態,電池駆動時の
電池切れ予告などを表示するもので、LED、LCDな
どを用いることができる。
【0020】消臭剤としての活性炭を格納したカートリ
ッジ16は、消臭器外から吸入した空気の臭気を消臭す
るためのもので、本実施例ではハニカム構造の活性炭を
使用している。求められる消臭効果の程度により、粒状
活性炭を使用してもよい。送風手段17は、消臭器外か
ら吸入した臭気を活性炭を格納したカートリッジ16に
送り込むとともに、消臭後の空気を消臭器外へ放出す
る。本実施例では、シロッコファンを使用しているが、
活性炭を格納したカートリッジ16の圧力損失次第で
は、通常の軸流ファンの使用も可能である。
【0021】次に本発明の消臭器の第1実施例の動作に
ついて図1に沿って説明する。図1は第1実施例におけ
る制御手段13内の上記CPUの動作を示したフローチ
ャートである。図2において図示していない電源スイッ
チがオンとされると、ステップS1で所定のイニシャラ
イズ(初期化)が行われ、次のステップS2で受動型赤
外線検出手段12で検出した赤外線のレベルIRが所定
の基準値REFを超えたか否かを判断する。IRが基準
値REFを超えなければ、ステップS7で送風手段17
のファンモータ20はオフとされる(図示省略の通電ス
イッチがオフとなる)。一方IRが基準値REFを超え
たときは、ステップS3でその状態の継続時間t1が所
定時間tref1を超えたか否かを判断する。
【0022】所定時間tref1は検知された被検知物が本
来の使用者かどうかを見るためのものであり、例えば5
秒程度に設定する。t1>tref1となると、ステップS
4でファンモータ20はオンとされ、消臭器が運転を開
始する。すなわち、外気が取入れ口22から消臭器内に
取り入れられ、消臭剤を格納したカートリッジ16に臭
気が吸い込まれ、活性炭に臭気成分が吸着し消臭した
後、吹き出し口24から外部へ放出される。
【0023】その後、ステップS5でファンモータ20
がオンとされた後の経過時間t2が所定時間tref2を超
えたか否かを判断する。所定時間tref2は一旦オンとさ
れたファンモータ20を持続運転し、消臭効果を得るた
めのものである。また、短時間でオン/オフを繰り返す
ことは、使用者に不快感を与え、ファンモータ20に多
大な負荷を掛けることにもなることから、好ましくな
い。所定時間tref2としては、例えば3〜5分程度に設
定する。この所定時間tref2は設置場所の広さなどによ
り所望の値を設定できるよう可変としておくことが望ま
しい。ステップS5t2>tref2となると、次のステッ
プS6で再びIRが基準値REFを超えたかどうかを見
て、超えていなければステップS7でファンモータ20
はオフとされ、超えているときは、ステップS4に戻
る。すなわち、所定時間運転した後も、使用者が未だい
るときは継続して運転することが必要だからである。ス
テップS7でファンモータ20がオフとされた後は、ス
テップS2に戻り、ステップS2以下が繰り返される。
【0024】上記動作により、受動型赤外線検出手段1
2の人間検出エリアに人体の一部が入り、かつ検出エリ
アに一定時間(tref1)継続して人体の一部が入っていた
とき、制御手段13は送風手段17への通電を行うよう
制御して消臭器の運転動作を開始させる。上記の動作に
より、わずかな時間人体の一部が受動型赤外線検出手段
12の人間検出エリアに入っても、消臭器の動作を開始
させないので、掃除などでたまたま短時間人間が受動型
赤外線検出手段12の人間検出エリアに入ったとき、消
臭器が誤動作することはない。また受動型赤外線検出手
段12の人間検出エリアから人体が離れたとき、離れた
状態が一定時間(tref2)継続すると、制御手段13は送
風手段17をオフとして消臭器の動作を停止させる。
【0025】次に本発明の消臭器の第2実施例について
図3のフローチャートに沿って説明する。第2実施例も
その概略構成は図1に示したものと同一である。図1の
フローチャートと異なる点を中心に説明する。第2実施
例では制御手段13が第1実施例の動作の他に、内蔵の
積算タイマを使用してそのリセット後の消臭器運転開始
からの積算運転時間の算出と記憶を行う。図3におい
て、図1と同一番号のステップは同一内容であるので、
異なるステップのみを説明する。なお、ステップS1の
イニシャライズでは積算タイマはリセットされない。消
臭剤を格納したカートリッジ16の交換時に、図示省略
のの手動スイッチにより積算タイマの積算時間は0にリ
セットされているものとする。ステップS4でファンモ
ータ20がオンとなると、ステップS9で積算タイマを
オンとして、次のステップS10で運転時間の積算時間
3が所定時間tref3を超えたか否かを判断する。所定
時間tref3はその消臭器に用いられる消臭剤の寿命によ
り定められる。例えば1日平均40分間の使用で1年間
使用可能なものであれば、40*365=14600分
≒243時間程度とされる。
【0026】積算時間t3が所定時間tref3を超えるま
では、ステップS5以下が図1と同様に実行される。積
算時間t3が所定時間tref3を超えると、ステップS1
1で報知手段としてのアラームをオンとする。アラーム
としては、図1の表示手段15に運転状態を示すLED
などとは別個にLEDなど(又はLCD)を設けること
ができる。第2実施例は上記構成なので、消臭剤を格納
したカートリッジ16の交換時に初期化された積算タイ
マに、消臭器運転開始からの積算運転時間が記憶され、
消臭器運転休止時は、積算時間が記憶保持される。その
後の運転再開時は再開後の運転時間が積算タイマにより
積算される。よって積算された消臭器運転時間が予め設
定した時間(寿命)tref3に達したとき、消臭剤をの寿
命を知らせるため、報知手段として動作する表示手段1
5にて消臭剤寿命到達表示を行い、使用者に消臭剤を格
納したカートリッジ16の交換を促すことができる。な
お、消臭剤を格納したカートリッジ16交換の際には、
前述のスイッチを操作して制御手段13に内蔵の積算タ
イマを初期化し、再び0から運転時間を積算する。
【0027】上記第2実施例は第1実施例における使用
者の検出による送風手段のオン/オフ制御を含んだ形で
説明したが、送風手段のオン/オフ制御はこれに限るも
のではない。したがって、受動型赤外線検出手段12を
用いない他の方式に積算タイマとアラームを組み合わせ
ることが可能である。
【0028】次に本発明の消臭器の第3実施例について
図4の模式的断面図と図5のフローチャートに沿って説
明する。図4中、図2と部分は同一番号にて示されてい
る。第3実施例では図2に示されている受動型赤外線検
出手段12及び赤外線バンドパスフィルタ11は特に示
されていない。これは、本実施例が人の接近を検知して
オン/オフ制御するタイプより、例えば一定時間のサイ
クルでオン/オフするタイプを適用例としているからで
あるが、必要に応じて、第1実施例と同様の構成を加え
ることは可能である。
【0029】第3実施例では図4に示すように消臭剤と
しての活性炭を格納したカートリッジ16が保持される
位置の近傍に加熱手段18が配置されている。この加熱
手段18には商用電源(AC100V)で動作するヒー
タを用いることができる。加熱手段18には電源14か
らリレー19を介して電力が供給される。図中太線はA
C100Vの供給ラインを示している。加熱手段18
は、活性炭を格納したカートリッジ16の消臭効果を回
復させるために設けたものである。リレー19は、加熱
手段18を駆動するために制御手段13の指示によりオ
ン/オフ動作する。このリレー19としては基板搭載型
の小型のものを用いることができ、安全性の見地から不
活性ガス封入タイプのものを使用することが好ましい。
【0030】図5のフローチャートに示されるように、
他の実施例同様にイニシャライズをステップS1で行っ
た後、ステップS12で運転時間t4が所定時間tref4
を超えると、ステップS13でリレー19をオンとして
加熱手段18であるヒータに通電するとともに、送風手
段17を制御して、その送風力を通常運転時より低下さ
せる。送風力の低下は例えばファンモータ20への通電
電圧を低下させることにより行われる。ヒータ18への
通電と、送風手段17の制御による送風力の低下は所定
時間tref5にわたって行われるようステップS14でヒ
ータへの通電と、送風手段17の制御による送風力の低
下の開始からの経過時間t5が所定時間tref5を超えた
か否かを判断する。経過時間t5が所定時間tref5を超
えると、ステップS15でリレー19をオフとしてヒー
タ18への通電をするとともに、送風手段17を制御し
て、低下させていた送風力を通常運転時の値に戻す。
【0031】かかる処理により図1において図示してい
ない電源スイッチをオンにして、送風手段17を通常の
送風動作により消臭器の動作を開始させ、消臭器の運転
が一定時間を経過すると、リレー19をオンにして活性
炭を格納したカートリッジ16を加熱する加熱手段18
に通電して、活性炭に付着した臭気成分を気化蒸発させ
て、活性炭を再生させる。加熱手段18による加熱時
間、すなわち上記所定時間tref5は、例えば活性炭の量
が50g程度のときで、かつ加熱手段の容量が100W
程度のとき、60分程度が好ましい。所定時間tref5
加熱で消臭器の消臭効果が回復後するので、リレー19
をオフにして加熱手段18の動作を止める。
【0032】これらの一連の動作は消臭器動作の一定時
間経過毎に繰り返す。なお、加熱手段18の動作中、送
風手段17は送風力を小さくした状態で運転するのは、
活性炭を格納したカートリッジ16内にゆっくりとした
風の流れを作ることで加熱温度を活性炭の全体にわたっ
て極力均一化させるためである。図5のフローチャート
には示されていないが、活性炭を格納したカートリッジ
16の再生動作中であることを表示手段15のLED、
LCDなどで表示するようステップ13で制御すること
ができる。
【0033】次に本発明の消臭器の第4実施例について
図6のフローチャートに沿って説明する。第4実施例も
その概略構成は図1に示したものと同一である。図1の
フローチャートと異なる点を中心に説明する。第4実施
例では手動スイッチを設け、制御手段13が第1実施例
の動作の他、にこのスイッチがオンとされたか否かをス
テップS16で判断する。スイッチのオン状態を認識す
ると、ステップS17でファンモータ20への通電を開
始し、供給電圧を通常運転時より高くして送風量を増加
する。すなわち、急速に消臭効果を得たいとき、送風手
段17の送風力を一時的に増し、消臭器外の臭気を急速
に消臭することができる。次のステップS18では、送
風手段17の送風力を一時的に増加させたときからの経
過時間t 6が所定時間tref6を超えたか否かを判断す
る。経過時間t6が所定時間tref6を超えると、ステッ
プS2へ行き、前述の第1実施例と同様の動作を行う。
なお、第4実施例における特徴、すなわち手動スイッチ
を設けて、ファンモータ20への通電を開始し、供給電
圧を通常運転時より高くして送風量を多くする態様は第
1実施例以外の実施例と組み合わせることもできる。
【0034】なお消臭器の活性炭を格納したカートリッ
ジ16の寿命が、連続動作により著しく低下するのを未
然に防ぐため、一定時間連続運転すると送風手段17を
強制的に停止させる機能や、電源14に電池を使用した
ときなど電池切れを未然に警告表示する機能なども、付
加することができる。電池切れ防止のためには、電池の
電圧を監視し、所定値以下となったときに表示手段14
のLEDを点灯させることができる。これらの態様は上
記各実施例付加することができる。また、各実施例を適
当に組み合わせて消臭の具体的ニーズに応じた消臭器を
提供することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明の消臭器は、受動型赤外線検出手段にて、人体から発
する赤外線を検出し、検出状態が一定時間以上継続した
とき、消臭器の送風手段の動作を開始し、消臭動作が行
われ、さらに受動型赤外線検出手段が人体から発する赤
外線が検出しなくなった後一定時間後に、送風手段の動
作を終了し次の動作まで待機するよう制御される。した
がって使用者が存在しないとき、消臭器の送風手段が誤
動作してしまうことがなくなり、また人が消臭器の前を
横切る程度の短時間の存在では、使用者が存在している
と判断して誤動作することがない。
【0036】また請求項2記載の本発明の消臭器は、消
臭器の送風手段への電力供給をオン・オフするスイッチ
手段のオン状態を検出するとともに、そのオン状態の継
続時間を累積時間として保持する検出・累積時間算出手
段を設け、算出された累積時間が所定時間を超えたと
き、制御信号を発生する制御手段と、この制御信号に応
答する報知手段とを設けているので、消臭剤を格納した
カートリッジの寿命を使用者などに明確に示すことが可
能になった。
【0037】さらに請求項3記載の本発明の消臭器は、
送風手段への電力供給をオン・オフするスイッチ手段の
オン状態を検出するとともに、そのオン状態の継続時間
を運転時間として計測する検出・運転時間計測手段と、
消臭剤又はカートリッジを加熱する加熱手段とを設け、
計測された運転時間が所定時間を超えたとき、制御信号
を発生するし、これにより加熱手段を動作せしめている
ので、消臭効果を回復させることができ、よって、頻繁
な消臭剤の交換の煩わしさがなくなる。なお、請求項4
記載の本発明の消臭器は、消臭剤の加熱時に送風手段の
送風力を通常運転時より低く設定する送風力制御手段を
更に有するので、消臭剤付近の空気流を通常動作時より
遅くし、ゆっくりとした風の流れによって消臭剤の温度
上昇がその全体にわたって均一化されるのでより好まし
い態様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における制御手段に含まれるCPU
の動作を示すフローチャートである。
【図2】本発明の消臭器の第1実施例を示す模式的断面
図と電気回路部を示すブロック図を併せて示した図であ
る。
【図3】第2実施例における制御手段に含まれるCPU
の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の消臭器の第3実施例を示す模式的断面
図と電気回路部を示すブロック図を併せて示した図であ
る。
【図5】第3実施例における制御手段に含まれるCPU
の動作を示すフローチャートである。
【図6】第4実施例における制御手段に含まれるCPU
の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】 1 本体 1A ケーシング 11 赤外線バンドパスフィルタ 12 受動型赤外線検出手段 13 制御手段 14 電源 15 表示手段 16 消臭剤を格納したカートリッジ 17 送風手段(ファンモータ・ファン) 18 加熱手段(ヒーター) 19 リレー 20 ファンモータ 21 ファン 22 取入れ口 24 吹き出し口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消臭剤を格納したカートリッジを収容可
    能な保持手段と前記消臭剤に空気を送る送風手段と、前
    記送風手段への電力供給をオン・オフするスイッチ手段
    とを有する消臭器において、 近傍の人体から発する赤外線を検出する受動型赤外線検
    出手段と、 前記受動型赤外線検出手段の出力信号に応答し、前記受
    動型赤外線検出手段により検出される赤外線のレベルが
    所定値を第1の所定時間以上にわたって超えたことを検
    出するレベル・経過時間検出手段と、 前記レベル・経過時間検出手段の出力信号に応答し、前
    記検出される赤外線のレベルが所定値を第1の所定時間
    以上にわたって超えとき、前記スイッチ手段をオンと
    し、前記検出される赤外線のレベルが前記所定値を超え
    なくなったときから第2所定時間経過後に前記スイッチ
    手段をオフとする制御手段とを、 有することを特徴とする消臭器。
  2. 【請求項2】 消臭剤を格納したカートリッジを収容可
    能な保持手段と前記消臭剤に空気を送る送風手段と、前
    記送風手段への電力供給をオン・オフするスイッチ手段
    とを有する消臭器において、 前記スイッチ手段のオン状態を検出するとともに、その
    オン状態の継続時間を累積時間として保持する検出・累
    積時間算出手段と、 前記検出・累積時間算出手段に応答し、算出された前記
    累積時間が所定時間を超えたとき、制御信号を発生する
    制御手段と、 前記制御信号に応答する報知手段とを、 有することを特徴とする消臭器。
  3. 【請求項3】 消臭剤を格納したカートリッジを収容可
    能な保持手段と前記消臭剤に空気を送る送風手段と、前
    記送風手段への電力供給をオン・オフするスイッチ手段
    とを有する消臭器において、 前記スイッチ手段のオン状態を検出するとともに、その
    オン状態の継続時間を運転時間として計測する検出・運
    転時間計測手段と、 前記消臭剤又は前記カートリッジを加熱する加熱手段
    と、 前記検出・運転時間計測手段に応答し、計測された前記
    運転時間が所定時間を超えたとき、制御信号を発生する
    制御手段と、 前記制御信号に応答し前記加熱手段を動作させる加熱手
    段制御手段とを、 有することを特徴とする消臭器。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段制御手段が動作中には前記
    送風手段の送風力を通常運転時より低く設定する送風力
    制御手段を更に有する請求項3記載の消臭器。
  5. 【請求項5】 手動スイッチと、前記手動スイッチに応
    答し、前記手動スイッチがオンとされてから所定時間に
    わたって前記送風手段の送風力を通常運転時より高く設
    定する送風力制御手段を更に有する請求項1乃至4のい
    づれか一つに記載の消臭器。
JP7109034A 1995-04-10 1995-04-10 消臭器 Withdrawn JPH08280786A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017538479A (ja) * 2014-11-22 2017-12-28 フォシャン シュンデ マイディア エレクトリカル ヒーティング アプライアンスズ マニュファクチュァリング カンパニー リミテッドFoshan Shunde Midea Electrical Heating Appliances Manufacturing Co.,Limited 衣類ケア機器の制御方法、制御システム及び衣類ケア機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017538479A (ja) * 2014-11-22 2017-12-28 フォシャン シュンデ マイディア エレクトリカル ヒーティング アプライアンスズ マニュファクチュァリング カンパニー リミテッドFoshan Shunde Midea Electrical Heating Appliances Manufacturing Co.,Limited 衣類ケア機器の制御方法、制御システム及び衣類ケア機器
US10845772B2 (en) 2014-11-22 2020-11-24 Foshan Shunde Midea Electrical Heating Appliances Manufacturing Co., Limited. Method and system for controlling clothing care machine

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