JPH08280576A - 手すり等の物品の取付金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 弱い構造の壁面への金具の取付。 【構成】 透孔５に挿入される奥側金具７及び奥側金具
７と一定間隔を置いて相対峙する基部側金具８及び前記
奥側金具７と前記基部側金具８とを連結する先端側ジャ
ッキ板１３と基部側ジャッキ板１４とからなる左右ジャ
ッキ板９及び先端は前記奥側金具７に取付られ基部側は
前記基部側金具８の透孔１１を弛く貫通して外部に突出
す引張ボルト１２よりなる金具本体６と、該引張ボルト
１２を外方に引出すことにより前記先端側ジャッキ板１
３と前記基部側ジャッキ板１４とをくの字状に曲げて開
脚させその状態で前記引張ボルト１２の基部側１０に中
心の透孔２０を挿通させて取付ける周面にネジ溝２２の
ある座金１９と、前記基部側１０に螺合するナット２１
とからなる手すり等の物品の取付金具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、手すり等の物品の取付
金具に関するものである。

【０００２】

【従来技術】従来、風呂場の壁面には、周面にネジ溝を
刻設した座金を固定し、その座金に手すり等の取付用の
ブラケットを螺合させて手すり等を取付ていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記の場合、その壁面
が弱い構造のときは、座金の取付けに課題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】よって、本発明は、壁面
１にドリル４で穿孔した透孔５と、該透孔５に挿入され
る奥側金具７及び奥側金具７と一定間隔を置いて相対峙
する基部側金具８及び前記奥側金具７と前記基部側金具
８とを連結する先端側ジャッキ板１３と基部側ジャッキ
板１４とからなる左右ジャッキ板９及び先端は前記奥側
金具７に取付られ基部側は前記基部側金具８の透孔１１
を弛く貫通して外部に突出す引張ボルト１２よりなる金
具本体６と、該引張ボルト１２を外方に引出すことによ
り前記先端側ジャッキ板１３と前記基部側ジャッキ板１
４とをくの字状に曲げて開脚させその状態で前記引張ボ
ルト１２の基部側１０に中心の透孔２０を挿通させて取
付ける周面にネジ溝２２のある座金１９と、前記基部側
１０に螺合するナット２１とからなる手すり等の物品の
取付金具としたものである。また、本発明は、前記座金
１９の周面のネジ溝２２には手すり２３等のブラケット
２４を螺合した手すり等の物品の取付金具としたもので
ある。

【０００５】

【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
１は壁面、２は壁面１の内側の石膏ボード、３は外側の
化粧鋼板（又はエフアールピーパネル）、４はドリル、
５はドリル４で形成した壁面の透孔、６は本発明の金具
本体である。

【０００６】前記金具本体６は前記透孔５より挿入され
る奥側金具７と、奥側金具７と一定間隔を置いて相対峙
する基部側金具８と、奥側金具７と基部側金具８とを連
結する左右ジャッキ板９と、先端は前記奥側金具７に固
定（溶着）され基部側１０は前記基部側金具８に形成し
た透孔１１に自在に貫通する引張ボルト１２よりなる。

【０００７】前記左右ジャッキ板９は、先端側ジャッキ
板１３と基部側ジャッキ板１４の２枚で形成され、透孔
５に挿入する前の先端側ジャッキ板１３と基部側ジャッ
キ板１４は引張ボルト１２と平行である。先端側ジャッ
キ板１３の先端は、軸１５で奥側金具７に軸着され、先
端側ジャッキ板１３の基部側には基部側ジャッキ板１４
の先端側が軸１６で軸着され、基部側ジャッキ板１４の
基部側は軸１７で基部側金具８に軸着される。

【０００８】前記金具本体６を透孔５に挿入してから、
引張ボルト１２の基部側１０を持って外方に引き、その
とき別のドライバーのような工具１８の先端で、図３の
ように基部側金具８を抑え付けると、先端側ジャッキ板
１３と基部側ジャッキ板１４はくの字状に曲って奥側金
具７は引き寄せられる。そこで、突出た引張ボルト１２
の基部側１０に座金１９の中心の透孔２０を嵌合させ、
ナット２１で締付ければ、開脚した金具本体６は壁面１
の内側に、座金１９は壁面１の外側に強固に取付けられ
る。前記座金１９の外周にはネジ２２を刻設し、該ネジ
２２には手すり２３等のブラケット２４を螺合させる。
２５は手すり２３に嵌合させた鍔、２６は鍔止めであ
る。

【０００９】

【作用】ドリル４により壁面１に透孔５を穿孔し、図２
のごとく、透孔５に金具本体６の奥側金具７側を挿入
し、引張ボルト１２の基部側１０をプライヤーのような
もので挾持しながら工具１８で基部側金具８を押すと、
左右ジャッキ板９の先端側ジャッキ板１３と基部側ジャ
ッキ板１４はくの字形に開いて奥側金具７は透孔５側に
引寄せられる。そこで、基部側１０に座金１９の中央に
形成した透孔２０を挿通させ、ナット２１を締付ければ
簡単に止着することができる。

【００１０】前記座金１９は透孔５より大径であるから
壁面１の外側に位置し、その外周にはネジ２２が刻設し
てあるので、手すり２３のブラケット２４を螺合させれ
ば、簡単に手すり２３を取付け得る。

【００１１】

【発明の効果】以上のように、本発明は、壁面１にドリ
ル４で穿孔した透孔５と、該透孔５に挿入される奥側金
具７及び奥側金具７と一定間隔を置いて相対峙する基部
側金具８及び前記奥側金具７と前記基部側金具８とを連
結する先端側ジャッキ板１３と基部側ジャッキ板１４と
からなる左右ジャッキ板９及び先端は前記奥側金具７に
取付られ基部側は前記基部側金具８の透孔１１を弛く貫
通して外部に突出す引張ボルト１２よりなる金具本体６
と、該引張ボルト１２を外方に引出すことにより前記先
端側ジャッキ板１３と前記基部側ジャッキ板１４とをく
の字状に曲げて開脚させその状態で前記引張ボルト１２
の基部側１０に中心の透孔２０を挿通させて取付ける周
面にネジ溝２２のある座金１９と、前記基部側１０に螺
合するナット２１とからなる手すり等の物品の取付金具
としたものであるから、先端側ジャッキ板１３と基部側
ジャッキ板１４は引張ボルト１２を外方に引っ張ればく
の字に開脚し、引張ボルト１２の基部側１０に、周面に
ネジ溝２２のある座金１９を嵌合させ、ナット２１を螺
合させて締付ければ、構造の弱い壁面１でも、取付金具
本体６を簡単強固に取付けられる。また、前記座金１９
のネジ溝２２には手すり２３等のブラケット２４を螺合
した手すり等の物品の取付金具としたものであるから、
ブラケット２４を螺合させるだけで手すり２３を簡単に
取付られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ドリルで壁面に透孔を開けた断面図。

【図２】透孔に金具本体を挿入した一部断面平面図。

【図３】透孔に挿入した金具本体を開脚させた一部断面
平面図。

【図４】壁面の外側に座金を取付けた一部断面平面図。

【図５】座金の平面図。

【図６】透孔と引張ボルトの拡大図。

【図７】金具本体の側面図。

【符号の説明】

１…壁面、２…石膏ボード、３…化粧鋼板、４…ドリ
ル、５…透孔、６…金具本体、７…奥側金具、８…基部
側金具、９…左右ジャッキ板、１０…基部側、１１…透
孔、１２…引張ボルト、１３…先端側ジャッキ板、１４
…基部側ジャッキ板、１５…軸、１６…軸、１７…軸、
１８…工具、１９…座金、２０…透孔、２１…ナット、
２２…ネジ溝、２３…手すり、２４…ブラケット、２５
…鍔、２６…鍔止め。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 壁面１にドリル４で穿孔した透孔５と、
   該透孔５に挿入される奥側金具７及び奥側金具７と一定
   間隔を置いて相対峙する基部側金具８及び前記奥側金具
   ７と前記基部側金具８とを連結する先端側ジャッキ板１
   ３と基部側ジャッキ板１４とからなる左右ジャッキ板９
   及び先端は前記奥側金具７に取付られ基部側は前記基部
   側金具８の透孔１１を弛く貫通して外部に突出す引張ボ
   ルト１２よりなる金具本体６と、該引張ボルト１２を外
   方に引出すことにより前記先端側ジャッキ板１３と前記
   基部側ジャッキ板１４とをくの字状に曲げて開脚させそ
   の状態で前記引張ボルト１２の基部側１０に中心の透孔
   ２０を挿通させて取付ける周面にネジ溝２２のある座金
   １９と、前記基部側１０に螺合するナット２１とからな
   る手すり等の物品の取付金具。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記座金１９の周面
   のネジ溝２２に手すり２３等のブラケット２４を螺合し
   た手すり等の物品の取付金具。