JPH08280483A - 起床式ベッド装置 - Google Patents

起床式ベッド装置

Info

Publication number
JPH08280483A
JPH08280483A JP8539795A JP8539795A JPH08280483A JP H08280483 A JPH08280483 A JP H08280483A JP 8539795 A JP8539795 A JP 8539795A JP 8539795 A JP8539795 A JP 8539795A JP H08280483 A JPH08280483 A JP H08280483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
floor
mattress
raised
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8539795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3012781B2 (ja
Inventor
Shunichi Sekiya
俊一 関谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
France Bed Co Ltd
Original Assignee
France Bed Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by France Bed Co Ltd filed Critical France Bed Co Ltd
Priority to JP7085397A priority Critical patent/JP3012781B2/ja
Publication of JPH08280483A publication Critical patent/JPH08280483A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3012781B2 publication Critical patent/JP3012781B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は背床部を回動上昇させるときに、
利用者に圧迫感を与えるのをなくすことができるように
した起床式ベッド装置を提供することにある。 【構成】 背床部28bを起伏駆動する駆動機構31
と、上記背床部が上記駆動機構によって起伏されるとき
の基端側となる一端部に設けられたスライド体としての
ロ−ラ37と、ベッドフレ−ムとしての支持フレ−ム2
5の長手方向に沿って設けられ上記ロ−ラをスライド自
在に支持したガイド部としてのガイドレ−ル38と、一
端が上記背床部の一端部に枢着され他端が上記支持フレ
−ムに枢着されて設けられ上記駆動機構によって上記背
床部を起伏させたときに上記ロ−ラを上記ガイドレ−ル
に沿ってスライドさせるための連結リンク39とを具備
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はとくに病人用として好
適する起床式ベッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病人用のベッド装置においては、体力が
低下した患者が食事をする場合などに上半身を起こすの
を支援するために、いわゆる起床式ベッド装置が用いら
れることがある。上記起床式ベッド装置は、ベッドフレ
−ムの上面に設けられる床板体を、上記ベッドフレ−ム
の長手方向に対して複数の床部に分割し、そのうちの利
用者の上半身に対応する部分の床部である、背床部を駆
動機構によって起伏駆動できる構成になっている。
【0003】したがって、上記背床部を起立方向に駆動
すれば、上記床板体上にマットレスを介して仰臥した患
者はほとんど体力を使うことなく上半身を起こすことが
できることになる。
【0004】従来、上記床板体は、上記背床部の他に、
上記ベッドフレ−ムに固定して設けられる固定床部を有
し、この固定床部に上記背床部の一端部を回動自在に連
結して構成されていた。
【0005】そのため、患者の上半身を起こすために上
記背床部を駆動機構によって起立方向に駆動すると、こ
の背床部は固定床部との連結部を支点として起立方向に
回動上昇することになる。
【0006】上記背床部を起立方向に回動上昇させる
と、床板体上に載置されたマットレスは患者の背面を押
圧しながら屈曲される。上記マットレスは所定の厚さを
有するため、上記背床部の起立にともなって屈曲された
とき、湾曲の内側となる上面には長手方向内方に沿う圧
縮力が発生し、外面となる下面には長手方向外方に沿う
引張力が発生する。
【0007】そのため、マットレスの上面によって押圧
されながら上半身が起こされる患者の背面には、上記マ
ットレスの上面で発生する圧縮力も作用することになる
ため、その圧縮力によって背中が下方へ押圧され、臀部
や大腿部が後方へ押圧されるから、身体の、とくに腹部
が圧迫されるということがある。
【0008】患者に体力があって、自力でマットレスの
上面から身体の背面を浮かし、その背面に作用する圧縮
力を除去できる場合はよいが、十分な体力のない患者の
場合には圧縮力を自力で除去できないことがあり、その
ような場合には患者に与える苦痛が大きくなるというこ
とがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の起
床式ベッド装置においては、背床部を起立方向に上昇さ
せると、床板上に載置されたマットレスの上面が患者の
背面を押圧しながら屈曲されることで、そのマットレス
の上面に長手方向内方に向かって発生する圧縮力が患者
の背面に強く作用する。
【0010】そのため、自力によってマットレスから身
体を浮かさなければ、背面に作用した圧縮力を除去でき
ないから、背上げ時に身体の、とくに腹部が圧迫され、
利用者に不快感を与えるということがあり、とくに利用
者が病人や老人などで、身体をマットレスの上面から浮
かし、身体に加わる圧縮力を自力で除去できない場合、
利用者に与える苦痛が大きくなるとうことがあった。
【0011】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、背上げ時にマットレスの
上面で発生する圧縮力が利用者の背面に作用しにくいよ
うにすることで、利用者に与える不快感や苦痛を軽減で
きるようにした起床式ベッド装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、矩形状のベッドフレ−ムにマットレスを
載置するための床板体が設けられ、この床板体の一部が
起伏自在な背床部に形成された起床式ベッド装置におい
て、上記背床部を起伏駆動する駆動手段と、上記背床部
の上記駆動手段によって起伏されるときの基端側となる
一端部に設けられたスライド体と、上記ベッドフレ−ム
に長手方向に沿って設けられ上記スライド体がスライド
自在に支持されるガイド部と、一端が上記背床部の一端
部に枢着され他端が上記ベッドフレ−ムに枢着されて設
けられ上記駆動手段によって上記背床部を起伏させたと
きに上記スライド体を上記ガイド部に沿ってスライドさ
せるための連結リンクとを具備したことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記構成によれば、背床部を起立させると、こ
の背床部は基端側が後方へスライドする。そのため、背
床部を起立させることで発生する利用者の背面を押圧す
る押圧力が低減されるから、その押圧力の低減にともな
い利用者の背面に作用する圧縮力も低減されることにな
る。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図1に示すベッド装置はベ−ス1を備えてい
る。このベ−ス1は矩形枠状に形成されていて、その下
面四隅部にはストッパ付きのキャスタ2が設けられてい
る。上記ベ−ス1の両側の長手方向両端部には、幅方向
において対応する位置にそれぞれ一対のブラケット3が
立設されている。各一対のブラケット3には上下リンク
機構4を構成する一対の回転軸5が回転自在に架設され
ている。各回転軸5の両端部にはそれぞれ一対のレバ−
6の一端部が固着されている。各一対のレバ−6の他端
にはそれぞれ支軸7の両端部が固着されている。一対の
支軸7の両末端にはそれぞれロ−ラ8が回転自在に設け
られている。
【0015】一方の回転軸5の中途部には第1のア−ム
9の一端が固着され、他方の回転軸5の中途部には第2
のア−ム11の中途部が固着されている。第1のア−ム
9の他端と第2のア−ム11の下方へ突出した一端とに
は連動杆12の一端と他端とがそれぞれ枢着されてい
る。この連動杆12の中途部上面には上下駆動機構13
が設けられている。この上下駆動機構13は上記連動杆
12に揺動自在に取付けられた駆動源14およびこの駆
動源14によって進退駆動される駆動軸15からなり、
上記駆動軸15の先端が上記第2のア−ム11の他端に
枢着されている。
【0016】上記上下駆動機構13が作動してその駆動
軸15が突出方向に駆動されると、第2のア−ム11が
回動し、その回動に一方の回転軸5が連動する。上記第
2のア−ム11が回動すれば、その回動によって連動杆
12が図1に矢印aで示す方向にスライドするから、そ
れに連動して第1のア−ム9が回動する。
【0017】上記第1のア−ム9と第2のア−ム11と
が同じ方向に回動すれば、各ア−ムに一端を連結した各
一対のレバ−6が倒伏した状態から起立方向へ回動す
る。各レバ−6に連結された支軸7の両末端のロ−ラ8
は、矩形枠状をなした載置フレ−ム21の両側内面に設
けられた断面コ字状のガイドレ−ル22に転動自在に係
合している。したがって、上記一対のレバ−6が起立方
向に回動すれば、その回動によって上記載置フレ−ム2
1がロ−ラ8を介して上昇させられるようになってい
る。
【0018】なお、ガイドレ−ル22とロ−ラ8との係
合により、上昇させられた載置フレ−ム21が長手方向
に沿って自由に移動するのを防止するため、上記載置フ
レ−ム21とレバ−6とには連結リンク23の一端と他
端とが回動自在に連結されていて、この連結リンク23
を取り外すことで、上記載置フレ−ム21をベ−ス1か
ら分解できるようになっている。
【0019】上記載置フレ−ム21の上面には、この載
置フレ−ム21よりも大きな矩形枠状をなしたベッドフ
レ−ムとしての支持フレ−ム25が着脱自在に載置固定
されている。この支持フレ−ム25は図2と図1に示す
ように幅方向に沿う4本の横杆26の両端に縦杆27が
取付けられてなる。
【0020】上記支持フレ−ム25の上面には図2に示
すように床板体28が載置されている。この床板体28
は上記支持フレ−ム25の長手方向中途部に固定された
固定床部28a、この固定床部28aの一端側に配置さ
れ後述するごとく起伏駆動される背床部28b、上記固
定床部28aの他端側に順次回動自在に連結された第1
の脚床部28cおよび第2の脚床部28dとから形成さ
れている。この床板体28の上面には屈曲自在なマット
レスMが載置されている。
【0021】上記支持フレ−ム25の中途部に位置する
2本の横桟26の下面には、図1に示すように上記背床
部28bを起伏駆動させるための駆動機構31が配設さ
れている。この駆動機構31は図示しない駆動源を内蔵
したボックス32を有する。このボックス32の長手方
向一端側には上記駆動源によって回転駆動される駆動軸
33が支持フレ−ム25の幅方向に沿って設けられてい
る。
【0022】上記駆動軸33の両端部は上記支持フレ−
ム25の長手方向一端側の一対の横杆26の間に所定の
間隔で架設された一対の支持杆34に回転自在に支持さ
れている。各支持杆34から突出した上記駆動軸33の
両端には第1のア−ム35の一端が固着されている。各
第1のア−ム35の他端には第1のロ−ラ35aが回転
自在に設けられている。これら第1のロ−ラ35aは図
5(a)、(b)に示すように上記背床部28bの下面
に転接している。
【0023】上記背床部28bには、上記固定床部28
a側に位置する一端部下面の幅方向両端部に図1と図5
(a)、(b)に示すように可動部材36の一端が固着
されている。この可動部材36の他端にはスライド体と
なるロ−ラ37が回転自在に設けられている。このロ−
ラ37は上記支持フレ−ム25の縦杆27の長手方向一
端側の内面に設けられたガイド部となるガイドレ−ル3
8に転動自在に係合している。
【0024】また、上記一対の支持杆34の中途部には
それぞれ連結リンク39の一端が枢着されている。各連
結リンク39の他端は上記背床部28bの下面側の一端
部に幅方向に沿って架設された連結軸41(図5
(a)、(b)に示す)に枢着されている。
【0025】したがって、上記駆動機構31によって第
1のア−ム31が上昇方向に回動駆動されると、背床部
28bは図5(a)から図5(b)に示すように起立方
向に駆動される。
【0026】上記背床部28bの下端部は連結リンク3
9によって支持杆34に連結されている。そのため、背
床部28bが図中矢印Xで示す起立方向に回動させられ
ると、上記連結リンク39は矢印Y方向に回動するか
ら、その回動にともなって上記背床部28bの一端部
(下端部)が後方へ移動する。つまり、背床部28bの
一端部に設けられた可動部材36のロ−ラ37が図5
(a)に矢印Zで示す方向、つまりマットレスMに仰臥
した利用者の背面から離れる方向へスライドすることに
なる。
【0027】したがって、利用者は後方へ移動しながら
起立する上記背床部28bによって上半身が起こされる
ため、マットレスMの上記背床部28bによって屈曲さ
れた部分が利用者の上半身の背面を押圧する力が弱めら
れる。その結果、マットレスMが屈曲されることでその
上面側に発生する圧縮力が利用者の背面に作用する度合
が軽減されるから、利用者は上半身が起こされるときに
腹部などが圧迫されにくくなる。
【0028】上記支持フレ−ム25の上記第1の脚床部
28cに対応する部分には従動軸42が支持フレ−ム2
5の幅方向に沿って回転自在に架設されている。この従
動軸42には動力伝達機構43によって上記駆動軸33
の回転が伝達されるようになっている。
【0029】上記従動軸42の両端部には一対の第2の
ア−ム44の一端部が固着されている。各第2のア−ム
44の他端部には第2のロ−ラ45が回転自在に設けら
れている。各第2のロ−ラ45は上記第1の脚床部28
cの下面に転接する。
【0030】したがって、上記従動軸42が上記駆動軸
33の回転に後述するごとく連動して回転し、各第2の
ア−ム44が倒伏した状態から起立する方向へ駆動され
れば、上記第2のロ−ラ45によって図2に鎖線で示す
ように第1の脚床部28cが押し上げられるから、それ
に第2の脚床部28dも連動する。つまり、背床部28
bが起立させられることで、第1の脚床部28cと第2
の脚床部28dとは上方に山形状(への字状)に屈曲す
る。
【0031】上記動力伝達機構43は図1に示すように
上記駆動軸33の中途部に一端部が固着された第1の伝
達リンク48を有する。この第1の伝達リンク48の他
端部には帯板状の連動杆49の一端が枢着されている。
この連動杆49の他端には図3に示すようにその下端側
に開放した係合凹部51が形成されている。
【0032】上記従動軸42の中途部には図4(a)、
(b)に示すように一対の第2の連動リンク52の一端
部が所定の間隔で離間して固着されている。これら第2
の連動リンク52の他端部には係合軸53が架設されて
いる。この係合軸53には上記連動杆49の他端部に形
成された上記係合凹部51が後述する動力遮断機構61
によって係脱されるようになっている。
【0033】したがって、上記係合凹部51が上記係合
軸53に係合した状態で第1の伝達リンク48が上記駆
動軸33の回転に連動して図1に矢印で示す方向へ揺動
すれば、上記連動杆49が図4(b)に矢印で示す方向
へスライドするから、上記第2の連動リンク52が従動
軸42とともに同図に矢印で示す方向に回動する。それ
によって、上記第2のア−ム44は倒伏した状態から起
立方向へ駆動される。
【0034】上記連動杆49の中途部には上記連動杆4
9の係合凹部51と上記係合軸53との係合状態を適宜
に解除することのできる上記動力遮断機構61が設けら
れている。この動力遮断機構61は図1に示すように上
記支持フレ−ム25の長手方向中途部に幅方向に沿って
回転自在に架設された作動軸62を有する。この作動軸
62の一端部には操作レバ−63が設けられ、上記作動
軸62を回転操作できるようになっている。
【0035】上記作動軸62の中途部には図3に示すよ
うに係脱リンク63の一端部が固着されている。この係
脱リンク63の他端部両側には一対のリフトリンク64
の一端部がピン65によって枢着されている。
【0036】上記リフトリンク64の一端部には図3お
よび図4(a)、(b)に示すようにその幅方向一端側
に開放した保持凹部66が形成され、それによって上記
一端部はフック状をなしている。一対のリフトリンク6
4は上記連動杆49の中途部を挟む状態に設けられ、そ
の他端部には上記連動杆49の下面側に位置するリフト
ピン67が架設されている。
【0037】図4(a)は上記保持凹部66が上記作動
軸62に係合した状態を示している。この状態では、上
記リフトピン67が上記連動杆49を持ち上げている。
それによって、上記連動杆49の他端に形成された係合
凹部51が連動リンク52の係合軸53から外れてい
る。したがって、上記駆動軸33が回転駆動されても、
その回転が連動杆49から連動リンク52を介して従動
軸42に伝達されるのが遮断される。
【0038】図4(a)の状態から上記作動軸62を図
4(b)に示す矢印方向へ270度回転させると、この
回転に係脱リンク63が連動するから、リフトリンク6
4の保持凹部66が作動軸62から外れ、リフトリンク
64は下降する。つまり、リフトリンク64は図4
(a)の状態から図4(b)に示す位置へ下降する。
【0039】リフトリンク64が下降すると、リフトピ
ン67によって持ち上げられていた連動杆49の他端部
も下降するから、その係合凹部51が連動リンク52の
端部に設けられた係合軸53に係合する。したがって、
この状態で上記駆動軸33が回転駆動され、その回転に
応じて連動杆49が同図に矢印で示す方向へスライドす
れば、そのスライドに連動して上記連動リンク52が回
動するから、従動軸42が回転するようになっている。
【0040】上記構成のベッド装置によれば、図4
(b)に示すように連動杆49の係合凹部51を連動リ
ンク52の係合軸53に係合させた状態で駆動機構31
を作動させると、まず駆動軸33が回転し、その回転に
第1のア−ム35が連動する。したがって、第1のア−
ム35に取り付けられた第1のロ−ラ35aが床板体2
8の背床部28bを起立方向へ上昇させるから、マット
レスMに仰臥した利用者の上半身が起こされることにな
る。
【0041】上記背床部28bには、起立時に下端とな
る、固定床部28a側の一端が可動部材36に設けられ
たロ−ラ37によってスライド自在に支持され、しかも
連結リンク39によって支持フレ−ム25に回動自在に
支持されている。そのため、背床部28bは、図5
(a)に示す状態から図5(b)に示すように起立させ
ると、下端となる、固定床部28a側の一端が後方へ後
退するから、背上げ時にマトレスMの上記背床部28b
によって屈曲される部分が利用者の背面を押圧する力が
弱められる。
【0042】その結果、マットレスMが屈曲されること
で、その上面側に圧縮力が発生しても、その圧縮力は利
用者の背面に伝わりにくくなるから、利用者の身体、と
くに腹部を圧迫して不快感や苦痛を与えるのを軽減ある
いはほとんどなくすことができる。
【0043】一方、上記駆動軸33が回転駆動される
と、上記連動杆49が図4(b)に矢印で示す方向へス
ライドする。この連動杆49の他端に形成された係合凹
部51は連動リンク52の係合軸53に係合している。
そのため、上記連動リンク52が同図に矢印で示す方向
へ回動し、その回動に従動軸42を連動させる。したが
って、従動軸42に設けられた第2のア−ム44が倒伏
状態から起立する方向へ回動するから、そのア−ム44
の先端に設けられた第2のロ−ラ45が第1の脚床部2
8cを押し上げる。
【0044】第1の脚床部28cが押し上げられると、
それに第2の脚床部28dが連動するから、これら床部
28c、28dは図2に鎖線で示すようにへの字状に屈
曲して利用者の脚部を曲げることになる。
【0045】したがって、利用者は上半身が起こされて
も、脚部が折り曲げられることで、臀部が前方へ移動し
ずらくなる。つまり、利用者はマットレスM上で上半身
を起こした姿勢を楽に維持することができる。
【0046】利用者が上半身を起こす場合であっても、
その利用者の病状によっては脚部を屈曲させない方がよ
い場合がある。そのような場合には、動力遮断機構61
に設けられたハンドル63によって作動軸62を図4
(b)に示す状態から矢印方向へ約270度回転させ
る。それによって、リフトリンク64が図4(a)に示
す状態へ上昇してその保持凹部66が作動軸62に係合
して上昇状態が保持される。
【0047】上記リフトリンク64が上昇すれば、連動
杆49の係合凹部51が形成された他端側が持ち上げら
れ、その係合凹部51が係合軸53から外れ、連動杆4
9と連動リンク52との結合状態が解除されるから、上
記駆動軸33が回転しても、その回転に従動軸42が連
動することがない。
【0048】したがって、背床部28bを起立方向に上
昇させても、第1、第2の脚床部28c,28dが連動
して屈曲することがないから、利用者の脚部が屈曲させ
られるということがない。
【0049】つまり、利用者は背床部28bの上昇に対
して第1、第2の脚部材28c、28dをへの字状に屈
曲させるか否やかを動力遮断機構61の操作によって選
択することができる。
【0050】この発明は上記一実施例に限定されず、種
々変形可能である。たとえば、上記一実施例ではガイド
部としてガイドレ−ル38を支持フレ−ム25に設けた
が、上記ガイド部はガイドレ−ル38に代わり、上記支
持フレ−ム25に長溝を形成し、ここにスライド体とし
てのロ−ラ37をスライド可能に設けるようにしてもよ
い。
【0051】また、スライド体としてはロ−ラ37に代
わり、可動部材36にキ−を回動自在に設け、このキ−
を支持フレ−ム25に形成されたキ−溝にスライド自在
に係合させるようにしてもよく、要は背床部28bを回
動起立させたときに、連結リンク39の回動に連動させ
てその一端部を支持フレ−ム25の長手方向に沿ってス
ライドさせることができる構成であればよい。
【0052】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明は、利用者の
上半身を起こすために、床板体の背床部を上昇方向に回
動させたとき、この背床部の基端側を後方へスライドさ
せることで、マットレスの上記背床部によって屈曲され
る部分が利用者の背面を強く押圧することがないように
した。
【0053】そのため、上記マットレスが屈曲されるこ
とで、その上面に圧縮力が発生しても、その圧縮力が利
用者の背面に強く作用するのが防止され、腹部が圧迫さ
れることがほとんどなくなるから、利用者に与える不快
感や苦痛を軽減あるいはほとんどなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の全体構成を示す分解斜視
図。
【図2】同じく全体構成の側面図。
【図3】同じく動力遮断機構の斜視図。
【図4】同じく動力遮断機構の動作説明図。
【図5】同じく背床部を回動上昇させるときのその動き
の説明図。
【符号の説明】
25…支持フレ−ム、28…床板体、28a…固定床
部、28b…背床部、28c…第1の脚床部、28d…
第2の脚床部、31…駆動機構、43…動力伝達機構、
61…動力遮断機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状のベッドフレ−ムにマットレスを
    載置するための床板体が設けられ、この床板体の一部が
    起伏自在な背床部に形成された起床式ベッド装置におい
    て、 上記背床部を起伏駆動する駆動手段と、 上記背床部の上記駆動手段によって起伏されるときの基
    端側となる一端部に設けられたスライド体と、 上記ベッドフレ−ムに長手方向に沿って設けられ上記ス
    ライド体がスライド自在に支持されるガイド部と、 一端が上記背床部の一端部に枢着され他端が上記ベッド
    フレ−ムに枢着されて設けられ上記駆動手段によって上
    記背床部を起伏させたときに上記スライド体を上記ガイ
    ド部に沿ってスライドさせるための連結リンクとを具備
    したことを特徴とする起床式ベッド装置。
JP7085397A 1995-04-11 1995-04-11 起床式ベッド装置 Expired - Fee Related JP3012781B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7085397A JP3012781B2 (ja) 1995-04-11 1995-04-11 起床式ベッド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7085397A JP3012781B2 (ja) 1995-04-11 1995-04-11 起床式ベッド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08280483A true JPH08280483A (ja) 1996-10-29
JP3012781B2 JP3012781B2 (ja) 2000-02-28

Family

ID=13857647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7085397A Expired - Fee Related JP3012781B2 (ja) 1995-04-11 1995-04-11 起床式ベッド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3012781B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2458479A (en) * 2008-03-19 2009-09-23 Scan Mobility Ltd Profiling bed comprising a roller arranged within a channel
WO2013055057A2 (ko) * 2011-10-14 2013-04-18 한국생산기술연구원 의료용 전동 절첩침대

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2458479A (en) * 2008-03-19 2009-09-23 Scan Mobility Ltd Profiling bed comprising a roller arranged within a channel
GB2458479B (en) * 2008-03-19 2012-04-04 Scan Mobility Ltd A profiling bed with tilting back-support
WO2013055057A2 (ko) * 2011-10-14 2013-04-18 한국생산기술연구원 의료용 전동 절첩침대
WO2013055057A3 (ko) * 2011-10-14 2013-07-04 한국생산기술연구원 의료용 전동 절첩침대

Also Published As

Publication number Publication date
JP3012781B2 (ja) 2000-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2987290B2 (ja) ベッド装置
JP2923412B2 (ja) ベッド装置
JPH08280483A (ja) 起床式ベッド装置
JP4057343B2 (ja) 起床式ベッド装置
JP3910873B2 (ja) 背上げ式ベッド装置
JPH0620504Y2 (ja) ベッド装置
JP2004016558A (ja) 起床式ベッド装置
JP3122711B2 (ja) 起床式ベッド装置
JP3506571B2 (ja) ベッド装置
JPH07298958A (ja) ベッド装置
JPH11253277A (ja) ベッド装置
JPS6238970B2 (ja)
JP3710694B2 (ja) 起床式ベッド装置
JP3568738B2 (ja) ベッド装置
JP4718277B2 (ja) 背上げ式ベッド装置
CN218106256U (zh) 一种护理床多连杆联动结构
JP3562937B2 (ja) ベッド装置
JP2004057217A (ja) 起床式ベッド装置及びマットレス
JP4146682B2 (ja) 起床式ベッド装置
JP3642721B2 (ja) 起床式ベッド装置
JP3720323B2 (ja) 起立補助装置
JP2866810B2 (ja) 背上げ式ベッド装置
JPS6338849Y2 (ja)
JPH0219138Y2 (ja)
JP4681347B2 (ja) 背上げ式ベッド装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091210

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101210

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101210

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111210

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111210

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121210

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121210

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141210

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees