JPH08280365A - 杜仲茶・梅エキスのブレンド品 - Google Patents

杜仲茶・梅エキスのブレンド品

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JPH08280365A
JPH08280365A JP7086555A JP8655595A JPH08280365A JP H08280365 A JPH08280365 A JP H08280365A JP 7086555 A JP7086555 A JP 7086555A JP 8655595 A JP8655595 A JP 8655595A JP H08280365 A JPH08280365 A JP H08280365A
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JP
Japan
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tea
extract
tochu
bark
eucommia ulmoides
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7086555A
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English (en)
Inventor
Yutaka Sera
豊 世良
Chitose Nakada
千登世 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 杜仲茶と梅エキスとのブレンドを行うことに
より、商品形態に変化を持たせ、飲用物やキャンディな
どのように加工し易くかつ必要量の杜仲有効成分を摂取
できるようにし、しかも、梅エキスの有する清涼感と漢
方薬としての薬効を備えた形態を提供する。 【構成】 杜仲茶と、梅エキスとの混合物からなり、杜
仲茶と梅エキスとの混合割合が杜仲茶抽出物(乾燥重量
で)1に対し梅エキス(乾燥重量で)0.1〜1.3で
ある杜仲茶・梅エキスのブレンド品である。また、杜仲
茶抽出液の濃度が1.5〜15g/リットルである上記
ブレンド品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、杜仲(Eucommia ul
moides)の茶葉由来の抽出エキスと、梅エキスとの混合
物からなるブレンド品に関し、より詳しくは、杜仲茶の
効果効能と梅エキスの効果効能とを兼ね備え、かつ杜仲
茶特有の苦味を梅エキスの香りや酸味で消した杜仲茶・
梅エキスのブレンド品に関する。
【0002】
【従来技術および解決すべき課題】中国原産の落葉性植
物であるトチュウ科トチュウの樹皮は、生薬として神農
本草経の上物に収載されている。
【0003】杜仲の薬効として中薬大辞典、中華人民共
和国薬典には「肝腎を補う、筋骨を強める、胎を安らげ
る効能があり、腰、背の酸痛、足膝萎弱(膝の麻痺)、
残尿、女性の不正出血、早流産、高血圧を治す」などと
記載されており、成分としてタンパクが16.71%、
脂質が3.43%、カフェインが0%、ビタミンCが0
%、タンニンが6%含まれ、薬用成分としてゲニポシド
酸、シリンガーレジノール、ピノレジノール・ジ−O−
β−D−グルコシド(Pinoresinol-di−O−β−D−gl
ucoside )などのイリドイド類化合物やその他のリグナ
ン(Lignan)類化合物が報告されている。
【0004】他方、梅エキスは梅特有の香りとクエン酸
やリンゴ酸による酸味を有し、清涼感を醸し出し、また
これ自体が抗菌作用や整腸作用を発揮し、慢性ないしは
細菌性の下痢を抑える漢方薬でもある。
【0005】従来の杜仲茶は、一般的なお茶の形態をベ
ースとしており、杜仲茶単独ではお茶以外の商品形態を
なすことは困難であった。
【0006】また、杜仲の上記有効成分を十分な量摂取
するには、乾燥茶葉にして1日36g必要という結果が
得られているが、これをお茶として摂るには1日5〜6
リットルは飲まなければならないことになる。茶葉の最
適量は水1リットルに対し4gで多くても5〜6g程度
までであり、それ以上多くした場合は苦みが強くなり、
飲用物として好ましくない。
【0007】この発明の目的は、上記の点に鑑み、杜仲
茶と梅エキスとのブレンドを行うことにより、商品形態
に変化を持たせ、飲用物やキャンディなどのように加工
し易くかつ必要量の杜仲有効成分を摂取できるように
し、しかも、梅エキスの有する清涼感と漢方薬としての
薬効を備えた形態を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明によるブレンド
品は、杜仲茶と、梅エキスとの混合物からなるものであ
る。
【0009】こうしたブレンド品は、杜仲茶独特の苦味
が香りや酸味によって消される上に、梅特有の香りと酸
味を有し、清涼感を醸し出し、また漢方薬としての薬効
も発揮し、飲用物として好適なものである。
【0010】杜仲茶抽出液は、上記茶葉を抽出処理する
ことにより得られる。抽出用の溶媒の代表的な例は、
水、特に加熱水である。
【0011】杜仲茶抽出液中の杜仲エキス固形分の濃度
は、好ましくは1.5〜15g/リットルである。
【0012】梅エキスも原料が乾燥梅である点を除いて
上記と同じ手法で得られる。
【0013】杜仲茶と梅エキスとの混合割合は、好まし
くは杜仲茶抽出物(乾燥重量で)1に対し梅エキス(乾
燥重量で)0.1〜1.3である。
【0014】本発明ブレンド品を製造するには、例え
ば、杜仲の茶葉が8〜72g(焙煎物として)/リット
ル入った水を加熱し、得られた杜仲茶抽出液に対し、シ
ョ糖を20%含んだ同液量の梅エキスをブレンドするの
が好ましい。こうしてブレンド品1リットルを得るのに
使用する杜仲茶葉の量は4〜36g(焙煎物として)/
リットルとなるが、この範囲内で液量当たりの茶葉の使
用量が多い程その効果は増大する。
【0015】この発明によるブレンド品には香料、酸味
料、甘味料などが含まれていた方がより嗜好性の高い味
となる。
【0016】この発明によるブレンド品は、飲用物以外
にも、ゼリー、グミ、氷菓子、キャンディーなどの形態
に加工できる。ブレンド品をゼリー状に加工するにはブ
レンド品に凝固剤としてゼラチン、寒天などを添加す
る。寒天を用いた場合、食物繊維の摂取が同時に行われ
る。
【0017】
【実施例】次に、この発明をその実施例によって具体的
に説明する。
【0018】杜仲茶抽出液の製造 落葉する前に摘採した杜仲葉を水分含量2%まで焙煎
し、この焙煎物8gを水1リットルに仕込み、95℃以
上に加熱して5〜10分間抽出処理し、杜仲茶抽出液
(1) を得た。杜仲茶抽出液(1) を別途濃縮乾固したとこ
ろ、杜仲茶抽出液(1) は1.6gの杜仲エキス固形分を
含むことが判った。
【0019】また、焙煎物の量をそれぞれ18g、36
gおよび72gとした点を除いて上記と同じ方法で杜仲
茶抽出液(2)(3)および(4) を得た。杜仲茶抽出液(2)(3)
および(4) はそれぞれ3.6g、7.2gおよび14.
4gの杜仲エキス固形分を含む。
【0020】梅エキスの製造 梅を水分含量が10%以下になるまで自然乾燥させた。
この乾燥梅20gを20〜30分間熱水抽出した。つい
で、得られた梅エキス2gにショ糖20重量%を添加
し、水の添加により最終的に1リットルの梅エキス液
(5) を調製した。
【0021】 ブレンド品(1) 杜仲茶抽出液(1) 約100ml 梅エキス液(5) 約100ml ブレンド品(2) 杜仲茶抽出液(2) 約100ml 梅エキス液(5) 約100ml ブレンド品(3) 杜仲茶抽出液(3) 約100ml 梅エキス液(5) 約100ml ブレンド品(4) 杜仲茶抽出液(4) 約100ml 梅エキス液(5) 約100ml
【0022】官能試験 つぎに、こうして得られたドリンク形態のブレンド品
(1) 〜(4) および杜仲茶抽出液(1) 単独についてそれぞ
れ官能試験を行った。
【0023】また、ブレンド品(1) 〜(4) にゼラチンを
添加し、ゼリー状に加工したものについてもそれぞれ官
能試験を行った。
【0024】試験方法は、杜仲茶の苦みに対して鋭敏な
感受性を持つパネルメンバ―12名が、上記ブレンド品
(1) 〜(4) および杜仲茶抽出液(1) 単独をそれぞれ同量
ずつランダムに取って直接試飲試食し、杜仲茶の苦みを
強く感じた試料から順に0、1、2、および3の番号を
付すことによって行った。
【0025】試験結果はつぎの表1および表2に示すと
おりである。
【0026】
【表1】
【表2】 表1および表2中、0は苦みを全く感じない、1は苦み
をほとんど感じない、2は苦みを感じる、3は苦みを強
く感じる、を意味する。
【0027】実施例2 ブレンド品に香料、酸味料および甘味料を含ませた場合
の味の傾向を検討するため、それらが添加されている市
販のウメエキスドリンク(果汁5%)と上記杜仲茶抽出
液(1) 〜(4) とをそれぞれブレンドして、ブレンド品
(5) 〜(8) を得た。
【0028】 ブレンド品(5) 杜仲茶抽出液(1) 約100ml ウメエキスドリンク 約100ml ブレンド品(6) 杜仲茶抽出液(2) 約100ml ウメエキスドリンク 約100ml ブレンド品(7) 杜仲茶抽出液(3) 約100ml ウメエキスドリンク 約100ml ブレンド品(8) 杜仲茶抽出液(4) 約100ml ウメエキスドリンク 約100ml
【0029】官能試験 つぎに、こうして得られたドリンク形態のブレンド品
(5) 〜(8) についてそれぞれ官能試験を行った。
【0030】また、ブレンド品(5) 〜(8) にゼラチンを
添加し、ゼリー状に加工したものについてもそれぞれ官
能試験を行った。
【0031】試験結果はつぎの表3および表4に示すと
おりである。
【0032】
【表3】
【表4】 表3および表4中、0は苦みを全く感じない、1は苦み
をほとんど感じない、2は苦みを感じる、3は苦みを強
く感じる、を意味する。
【0033】表1および表2と表3および表4とをそれ
ぞれ対比すると、苦味の度合いについては、ドリンクお
よびゼリーとも、大差は感じないという結果であった。
【0034】また、香料、酸味料、甘味料が添加されて
いるブレンド品(5) 〜(8) と、これらが添加されていな
いブレンド品(1) 〜(4) とについて、香り、甘味、酸味
等の評価を行った結果、前者は香り、甘味、酸味等のバ
ランスが良く、後者よりさらに飲み易いという評価が多
かった。また、ゼラチンを添加してゼリー状に加工した
場合、液状よりも更に苦みが軽減されて食べ易いという
結果であった。
【0035】
【発明の効果】この発明による杜仲茶・梅エキスのブレ
ンド品は、商品形態に変化を持たせることができ、飲用
物やキャンディなどのように加工し易くかつ必要量の杜
仲有効成分を摂取できるようにし、しかも、杜仲茶独特
の苦味が梅エキスの梅特有の香りとクエン酸やリンゴ酸
による酸味によって消される上に、梅エキスの有する清
涼感と漢方薬の薬効を発揮させることができ、飲用物と
して好適なものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杜仲茶と、梅エキスとの混合物からな
    り、杜仲茶と梅エキスとの混合割合が杜仲茶抽出物(乾
    燥重量で)1に対し梅エキス(乾燥重量で)0.1〜
    1.3である杜仲茶・梅エキスのブレンド品。
  2. 【請求項2】 杜仲茶抽出液中の杜仲エキス固形分の濃
    度が1.5〜15g/リットルである、請求項1記載の
    ブレンド品。
JP7086555A 1995-04-12 1995-04-12 杜仲茶・梅エキスのブレンド品 Withdrawn JPH08280365A (ja)

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JP7086555A JPH08280365A (ja) 1995-04-12 1995-04-12 杜仲茶・梅エキスのブレンド品

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JPH08280365A true JPH08280365A (ja) 1996-10-29

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JP7086555A Withdrawn JPH08280365A (ja) 1995-04-12 1995-04-12 杜仲茶・梅エキスのブレンド品

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100522621B1 (ko) * 2004-12-14 2005-10-18 충청북도 두충을 함유하는 두충음료

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 20020702