JPH08279721A - ビープ信号合成回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビープ信号出力中はオーディオ信号のレベル
に対して十分高いベルのビープ信号が得られ、かつオー
ディオ信号のレベルが低下させられるビープ信号合成回
路を提供する。 【構成】 ビープ信号とオーディオ信号とを合成して出
力するビープ信号合成回路であって、ビープ音源装置２
から出力されるビープ信号をオン・オフするトランジス
タ８と、ビープ音源装置２からビープ信号の出力期間の
みトランジスタ８をオン状態に制御するトランジスタ９
とを備え、オーディオ信号とトランジスタ８を介したビ
ープ信号とを合成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はビープ信号とオーディオ
信号とを合成して出力するビープ信号合成回路に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】ビープ信号とオーディオ信号とを合成し
て出力する従来のビープ信号合成回路は図３に示すよう
に構成されている。すなわち、オーディオ信号は演算増
幅器１によって増幅し、抵抗５を介して送出し、例えば
マイクロコンピュータ等で構成されたビープ音源装置２
から出力されるビープ信号は抵抗３１およびコンデンサ
３２からなるローパスフィルタ３を介して出力し、ロー
パスフィルタ３から出力されるビープ信号は演算増幅器
４によって増幅し、演算増幅器４からの出力信号はコン
デンサ６および抵抗７を介して送出して、抵抗５を介し
て送出されたオーディオ信号と合成するようにされてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のビープ信号合成回路によるときは、ビープ信号
出力中ビープ信号合成回路の出力端子にレベルの高いビ
ープ信号を得ようとするときは抵抗７の抵抗値を小さく
すればよいが、演算増幅器４の出力抵抗は極めて低く抵
抗７の抵抗値を小さくすれば、オーディオ信号のレベル
は抵抗７の抵抗値に基づいて減衰されるために、ビープ
信号合成回路の出力端子から得られるオーディオ信号の
レベルは低くなるという問題点があった。

【０００４】このため、ビープ信号合成回路の出力端子
にレベルの高いオーディオ信号を得るべく抵抗７の抵抗
値を大きく設定すると、ビープ信号合成回路の出力端子
から得られるビープ信号のレベルは相対的に低くなると
いう問題点があった。

【０００５】本発明はビープ信号出力中はオーディオ信
号のレベルに対して十分高いベルのビープ信号が得ら
れ、かつオーディオ信号のレベルが低下させられるビー
プ信号合成回路を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明にかかる請求項１
記載のビープ信号合成回路は、ビープ信号とオーディオ
信号とを合成して出力するビープ信号合成回路であっ
て、ビープ音源装置から出力されるビープ信号をオン・
オフするスイッチ回路と、ビープ音源装置からビープ信
号の出力期間のみスイッチ回路をオン状態に制御する制
御回路とを備え、オーディオ信号とスイッチ回路を介し
たビープ信号とを合成することを特徴とする。

【０００７】本発明にかかる請求項２記載のビープ信号
合成回路は、ビープ信号とオーディオ信号とを合成して
出力するビープ信号合成回路であって、オーディオ信号
を増幅する第１の演算増幅器と、ビープ音源装置から出
力されるビープ信号を増幅する第２の演算増幅器と、第
２の演算増幅器から出力されるビープ信号をオン・オフ
する第１のトランジスタと、ビープ音源装置から出力さ
れるビープ信号の出力期間中のみ第１のトランジスタを
オン状態に制御する第２のトランジスタと、第１の増幅
器から出力されるオーディオ信号が一端に印加される第
１の抵抗と、第１のトランジスタを介したビープ信号が
一端に印加され、かつ他端が第１の抵抗の他端に接続さ
れた第２の抵抗とからなる合成回路と、を備え、第１の
抵抗を介したオーディオ信号と第２の抵抗を介したビー
プ信号とを合成することを特徴とする。

【０００８】

【作用】本発明にかかる請求項１記載のビープ信号合成
回路は、ビープ音源装置からビープ信号が出力されてい
る期間中、スイッチ回路は制御回路の制御のもとにオン
状態にされて、ビープ信号がオーディオ信号と合成さ
れ、ビープ音源装置からビープ信号が出力されていない
期間中、スイッチ回路は制御回路の制御のもとにオフ状
態にされて、ビープ信号は遮断される。したがって、前
者の期間中においてはビープ信号経路中の抵抗によって
オーディオ信号が減衰されて、オーディオ信号のレベル
は低下させられてビープ信号のレベルは相対的に増加す
る。後者の期間中においては、ビープ信号経路は遮断さ
れて、オーディオ信号のレベルはビープ信号経路中の抵
抗によって影響を受けることはない。

【０００９】本発明にかかる請求項２記載のビープ信号
合成回路は、ビープ音源装置からビープ信号が出力され
ている期間中、第１のトランジスタは第２のトランジス
タの制御のもとにオン状態にされて、ビープ信号がオー
ディオ信号と合成され、ビープ音源装置からビープ信号
が出力されていない期間中、第１のトランジスタは第２
のトランジスタの制御のもとにオフ状態にされて、ビー
プ信号は遮断される。したがって、前者の期間中におい
てはビープ信号経路中の第２の抵抗によってオーディオ
信号が減衰されて、オーディオ信号のレベルは低下させ
られてビープ信号のレベルは相対的に増加する。後者の
期間中においては、第１のトランジスタによってビープ
信号経路は遮断されて、オーディオ信号のレベルはビー
プ信号経路中の第２の抵抗によって影響を受けることは
ない。

【００１０】

【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。図１
は本発明にかかるビープ信号合成回路の一実施例の構成
を示すブロック図である。

【００１１】本実施例のビープ信号合成回路は、オーデ
ィオ信号を演算増幅器１によって増幅し、抵抗５を介し
て送出する。一方、例えばマイクロコンピュータ等で構
成されたビープ音源装置２のビープ信号出力端子ａから
出力されるビープ信号は抵抗３１およびコンデンサ３２
からなるローパスフィルタ３を介して出力し、ローパス
フィルタ３から出力されるビープ信号は演算増幅器４に
よって増幅し、演算増幅器４からの出力信号はスイッチ
回路を構成するトランジスタ８を介して出力する。

【００１２】ビープ音源装置２のビープ信号出力期間中
高電位信号を出力するビープ音源装置２の端子ｂから出
力される信号は、トランジスタ８のオン・オフを制御す
る制御回路を構成するトランジスタ９に印加する。トラ
ンジスタ８を介して出力され演算増幅器４からの出力信
号はコンデンサ６および抵抗７を介して送出して、抵抗
５を介して出力されるオーディオ信号と合成して出力す
る。

【００１３】上記のように構成された本実施例のビープ
信号合成回路において、オーディオ信号は演算増幅器１
に供されて所定レベルに増幅され、抵抗５を介して出力
される。一方、図２（ａ）に示すビープ信号はビープ音
源装置２のビープ信号出力端子ａから出力され、ビープ
信号の出力期間中、ビープ音源装置２の端子ｂから図２
（ｂ）に示す高電位信号が出力される。したがって、ト
ランジスタ９はビープ信号の出力期間中のみオン状態に
制御され、トランジスタ９がオン状態に制御されている
期間中のみトランジスタ８はオン状態に制御される。

【００１４】ビープ音源装置２から出力されたビープ信
号はローパスフィルタ３によって高域成分が除去され
て、演算増幅器４によって所定レベルに増幅される。演
算増幅器４によって増幅されたビープ信号は、トランジ
スタ８がオン状態にされている期間中のみトランジスタ
８を介して、コンデンサ６および抵抗７を通して出力さ
れ、抵抗５を介して出力されたオーディオ信号と合成さ
れる。

【００１５】この結果、ビープ音源装置２からビープ信
号が出力されていない期間中は、トランジスタ８はオフ
状態に制御され、演算増幅器１によって増幅されたレベ
ルのオーディオ信号がビープ信号合成回路から出力され
て、この期間中においてはオーディオ信号のレベルは抵
抗７の抵抗値によって左右されることはない。

【００１６】ビープ音源装置２からビープ信号が出力さ
れている期間中は、トランジスタ８はオン状態に制御さ
れて、演算増幅器４によって所定レベルに増幅されたビ
ープ信号はトランジスタ８、コンデンサ６および抵抗７
を介して送出され、抵抗５を介したオーディオ信号と合
成される。しかるに、この期間中においては、トランジ
スタ８はオン状態であるため、ビープ信号合成回路から
出力されるオーディオ信号のレベルは抵抗７の抵抗値に
よって低下させられる。この結果、ビープ信号合成回路
からの出力信号をスピーカにて再生したとき、オーディ
オ信号に基づく再生音に対してビープ信号の再生音が目
立つように動作することになる。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるビー
プ信号合成回路によれば、ビープ信号を出力しないとき
は、出力オーディオ信号のレベルを独立して設定でき、
ビープ信号出力期間中は出力オーディオ信号のレベルは
低下させれてビープ信号の再生音が目立つという効果が
得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかるビープ信号合成回路の一実施例
の構成を示すブロック図である。

【図２】本発明にかかるビープ信号合成回路の一実施例
におけるビープ音源装置の出力信号を示す波形図であ
る。

【図３】従来のビープ信号合成回路の構成を示すブロッ
ク図である。

【符号の説明】

１および４ 演算増幅器 ２ ビープ音源装置 ３ ローパスフィルタ ５および７ 抵抗 ８および９ トランジスタ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ビープ信号とオーディオ信号とを合成して
   出力するビープ信号合成回路であって、ビープ音源装置
   から出力されるビープ信号をオン・オフするスイッチ回
   路と、ビープ音源装置からビープ信号の出力期間のみス
   イッチ回路をオン状態に制御する制御回路とを備え、オ
   ーディオ信号とスイッチ回路を介したビープ信号とを合
   成することを特徴とするビープ信号合成回路。
2. 【請求項２】ビープ信号とオーディオ信号とを合成して
   出力するビープ信号合成回路であって、 オーディオ信号を増幅する第１の演算増幅器と、 ビープ音源装置から出力されるビープ信号を増幅する第
   ２の演算増幅器と、 第２の演算増幅器から出力されるビープ信号をオン・オ
   フする第１のトランジスタと、 ビープ音源装置から出力されるビープ信号の出力期間中
   のみ第１のトランジスタをオン状態に制御する第２のト
   ランジスタと、 第１の増幅器から出力されるオーディオ信号が一端に印
   加される第１の抵抗と、第１のトランジスタを介したビ
   ープ信号が一端に印加され、かつ他端が第１の抵抗の他
   端に接続された第２の抵抗とからなる合成回路と、 を備え、第１の抵抗を介したオーディオ信号と第２の抵
   抗を介したビープ信号とを合成することを特徴とするビ
   ープ信号合成回路。