JPH08279008A

JPH08279008A - ホール用従業員管理システム

Info

Publication number: JPH08279008A
Application number: JP10162995A
Authority: JP
Inventors: Kenji Saito; 健治斉藤
Original assignee: AKAGI SEISAKUSHO KK
Current assignee: AKAGI SEISAKUSHO KK
Priority date: 1995-04-04
Filing date: 1995-04-04
Publication date: 1996-10-22

Abstract

(57)【要約】【目的】従業員の行動等を効率良く管理することがで
きるホール用従業員管理システムを提供する。【構成】ホール２内に複数箇所設置され、設置位置を
示す投光器ＩＤを設置赤外線で送信する赤外線送信部１
１を有するホール用投光器１と；従業員４が装着し、ホ
ール用投光器１からの投光器ＩＤを受信する赤外線受信
部２２と、この赤外線受信部２２で受信した投光器ＩＤ
とその受信時間を含む従業員情報を記録するためのメモ
リ２３とを有する従業員用受光器３と；従業員用受光器
３のメモリ２３に記憶された従業員情報を読み取る入力
部３１と、この入力部３１で読み取った従業員情報に基
づき、予め設定した各従業員の管理情報を処理して求め
る情報処理部３５とを有する情報処理装置５と；からホ
ール用従業員管理システムを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ店、ショッピ
ングセンター等の大規模なホール内において、従業員の
行動等を効率良く管理することができるホール用従業員
管理システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ店、ショッピングセンター等の
大規模なホール内では、多数の従業員が働いている。近
年、強く要望されている接客サービスの向上のために
は、これら多数の従業員の個々の行動を把握し管理する
必要がある。従業員が少ないときは、従業員個々の行動
を管理者が的確に把握することができる。しかし、従業
員の数が多くなると、管理者が全従業員個々の行動を的
確に把握することは難しかった。そのため、これらの大
規模なホール内で大人数の従業員が働いている場合、従
業員の行動を個別にかつ経時的に把握し管理することは
ほとんど行われていなかった。監視モニタを用いて従業
員の行動を管理することも考えられるが、この方法で
は、モニタを随時監視しているか、ビデオテープ等に録
画しておいて、後にその画像を見る必要があるため、管
理に時間がかかると共に、個々の従業員の行動をデータ
として捕らえることができない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の管理方法では、各従業員の個々の行動を的確に把
握できなかった。そのため、従業員の勤務怠慢等の行為
を注意することができなかったり、また個々の従業員を
客観的かつ正当に評価できない問題があった。

【０００４】本発明の目的は上述した課題を解消して、
従業員の行動等を効率良く管理することができるホール
用従業員管理システムを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のホール用従業員
管理システムは、ホール内に複数箇所設置され、設置位
置を示す投光器ＩＤを赤外線で送信する赤外線送信部を
有するホール用投光器と；従業員が装着し、ホール用投
光器から送られてくる投光器ＩＤを受信する赤外線受信
部と、この赤外線受信部で受信した投光器ＩＤとその受
信時間を含む従業員情報を記録するためのメモリとを有
する従業員用受光器と；当該従業員用受光器のメモリに
記憶された従業員情報を読み取る入力部と、この入力部
で読み取った従業員情報に基づいて、予め設定した各従
業員の管理情報を求める情報処理部とを有する情報処理
装置と；からなることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】上述した構成において、まず、ホール内の複数
箇所に設置されたホール用投光器から送信されその設置
位置を示す投光器ＩＤを、従業員が装着した従業員用受
光器が受信し、受信した投光器ＩＤとその受信時間を含
む従業員情報をメモリに記憶し、例えば業務終了後に情
報処理装置でメモリの内容を読み取って処理するよう構
成することで、例えば、ホール用投光器の下を従業員が
通過するごとに従業員情報を記憶するようにすれば、業
務中の従業員の動きを把握することができる。また、こ
のようにして業務終了後に個別に読み取った従業員情報
を情報処理装置で処理して、例えば、各従業員の移動軌
跡、移動距離、あるいは移動レスポンス時間等の管理情
報を求めて、個々の従業員を客観的かつ正当に評価する
ことができる。

【０００７】なお、好ましい態様として、従業員用受光
器に会釈センサを設けた場合は、従業員情報に会釈回
数、総会釈箇所等の情報を含ますことができ、従業員個
々の接客サービスをより正当に評価することができる。
また、ホール用投光器にホール天井の蛍光灯へ装着可能
な装着部を設けた場合は、ホール用投光器をホール天井
へ簡単に装着できる。さらに、ホール用投光器に太陽電
池ユニットを設けた場合は、ホールの蛍光灯の光を電源
とすることができ、ホール用投光器の構成を簡単にする
ことができる。

【０００８】

【実施例】図１は本発明のホール用従業員管理システム
の一例として、パチンコ店のホールに本発明を適用した
例を示す図である。図１において、ホール用投光器１は
ホール２内の天井の複数箇所に設置する。このホール用
投光器１は、ホール内の設置位置を示す投光器ＩＤを赤
外線で送信するのに使用される。ホール投光器１の数が
多いほど、従業員の位置情報を正確に把握することがで
きる。また、従業員用受光器３は従業員４に装着され
る。この従業員用受光器３は、ホール用投光器１からの
投光器ＩＤを受信し、その投光器ＩＤおよびその投光器
ＩＤの受信時間を含む従業員情報を内部のメモリに記憶
する。従業員用受光器３は名札としても使用できる外形
を有している。情報処理装置５はホール２とは別の管理
室に設けられており、例えば業務終了後従業員用受光器
３のメモリから従業員情報を個別に読み取って、この情
報を処理して、予め設定した各従業員の管理情報を求め
るのに使用される。

【０００９】図２は本発明のホール用従業員管理システ
ムの詳細な構成を示す図である。図２において、図１に
示す部材と同一の部材には同一の符号を付す。図２に示
す例において、ホール用投光器１は、赤外線ＬＥＤから
なる赤外線送信部１１と、ホール天井の蛍光灯１２へ装
着するための装着部１３と、太陽電池ユニット１４とか
ら構成される。投光器ＩＤは、赤外線送信部１１から赤
外線パルスに乗せて送信される。装着部１３を可撓性部
材で構成し、ホール天井蛍光灯１２の径より若干小さい
開口部を設けることにより、ホール用投光器１の設置を
ホール天井の蛍光灯１２にはめ込むだけの簡単な操作で
行うことができる。太陽電池ユニット１４を設けている
ので、ホール天井の蛍光灯１２の光を電源として使用す
ることができる。もちろん、例えば電池、ホール用蛍光
灯１２の電源等、他の電源の使用も可能である。なお、
ホール用投光器１には、図示しない赤外線制御用ＬＳＩ
と、投光器ＩＤを設定するための設定用スイッチが設け
られている。

【００１０】従業員用受光器３は、赤外線用フォトトラ
ンジスタ２１を有する赤外線受信部２２と、受信した投
光器ＩＤとその受信時間を含む従業員情報を記憶するた
めのメモリ２３と、水銀スイッチよりなる会釈センサ２
４と、充電可能なカード型ニッカド電池２５と、従業員
に装着するためのクリップ２６と、名前等をかき込む名
札部２７とから構成される。メモリ２３としては、従来
から公知のいずれのメモリＩＣをも使用できる。会釈セ
ンサ２４は必要に応じて設けられる。会釈センサ２４と
して水銀スイッチを使用することで、会釈時の傾き方で
スイッチがＯＮ／ＯＦＦするため、会釈回数およびその
時間等の会釈データを得ることができる。なお、従業員
用受光器３には、図示しない制御用のマイコンＩＣ、及
び受光器ＩＤ設定用のスイッチを設けている。さらに、
カード型ニッカド電池２５は、例えば業務終了後情報処
理装置５内へメモリ２３内の従業員情報を転送する際
に、同時に充電機により充電するうように構成してい
る。

【００１１】情報処理装置５は、従業員用受光器３のメ
モリ２３内の従業員情報を読み取るための入力ユニット
３１と、キーボード３３およびＣＲＴモニタ３４を有す
るパーソナルコンピュータ３５からなる情報処理部とか
ら構成される。従業員用受光器３のメモリ２３から読み
取った従業員情報は、ＲＣ−２３２Ｃのインターフェー
スを介してパーソナルコンピュータ３５へ送られる。送
られた従業員情報は、その都度内部に蓄積されるととも
に処理され、読み取りが終了した後操作員のキーボード
３３の操作により、処理結果等をモニタ３４上に表示す
ることができる。

【００１２】上述した構成の本発明のホール用従業員管
理システムにおいて、従業員の位置等の管理情報の判断
は以下のように行われる。すなわち、ホール２内を従業
員用受光器３を装着した従業員が行動すると、天井に設
けられたホール用投光器１の下を従業員が通過するごと
に、従業員情報が従業員用受光器３のメモリ２３に蓄積
される。この従業員情報には、投光器ＩＤとそこを通過
した時間を含むため、例えば業務終了後メモリ２３内の
従業員情報を読み取ることで、業務中の従業員個々の移
動軌跡、移動距離、移動時間（レスポンス時間）を求め
ることができる。さらに、従業員用受光器３に会釈セン
サ２４を設けた場合は、従業員が会釈するごとに会釈デ
ータを従業員情報としてメモリ２３内に記憶すること
で、従業員情報を読み取って会釈回数やその時間、また
は総会釈箇所等の管理情報を求めることができる。

【００１３】図３〜図６はそれぞれ本発明のホール用従
業員管理システムにおけるモニタ表示の一例を示す図で
ある。これらの表示は、例えば、業務終了後、従業員情
報を読み取った後に表示するようにする。図３はホール
内の見取図を示している。そして、見取図とともに従業
員Ｔの移動軌跡とを示している。また、画面の右側には
管理すべき従業員全員のＩＤが表示されている。表示対
象となる従業員および移動軌跡を表示する時間帯等は任
意に設定できる。図４は各従業員の移動詳細グラフにし
て示した画面を示す図である。各従業員の移動距離を棒
グラフで示すとともに、棒グラフの右端には、サークル
内に拡大して示すように、この移動距離を数値で示すと
共に、設定された任意の区間の移動時間を移動レスポン
スとして示している。図５は会釈管理図を示している。
そして、各従業員の会釈回数とともに、従業員Ｂがどこ
で会釈したかを見取図内に示している。図６は総合評価
を示す図である。総合評価は、例えば移動距離が多い、
移動時間が短い、会釈回数が多い、停滞時間が少ない等
の場合を高い評価として、従業員個々について求めてい
る。

【００１４】また、上述した本発明のホール用従業員管
理システムをパチンコ店に応用した場合は、パチンコ台
の一列から構成される島の両端に設けられている代表ラ
ンプの表示を検出することで、各従業員の対応の速さを
求めることができる。すなわち、トラブルが発生し代表
ランプが点灯してから、どの従業員がどこから何秒でそ
れに対処したかを本発明のホール用従業員管理システム
で求めることができ、その内容を管理情報の一つとして
記録することもできる。

【００１５】以上の説明から、本発明のホール用従業員
管理システムの特長をまとめると、以下の通りである。（１）業務終了時データ転送方式を採用することで、シ
ステムを小型軽量にでき、また小電力で動作させること
ができる。（２）従業員の詳細な行動、例えば移動距離（多い、少
ない）、移動時間（速い、遅い）、停滞時間（多い、少
ない）、接客サービス（会釈）の回数等が記録でき、ま
たその軌跡をモニタに表示できる。そのため、これらの
結果を見ることで、従業員の細かい指導をすることがで
きる。（３）従業員を正当に評価できる。（４）従業員を効率良く配置することができる。（５）従業員の勤怠管理ができる。（６）代表ランプの検出により、従業員の対応の速さを
記録できる。

【００１６】尚、本発明は、上述の実施例に限定される
ものではない。例えば、上述した例ではホール用投光器
をホール天井の蛍光燈に装着するように構成している
が、投光器の取り付け位置は必ずしもホール天井に限ら
ず、投光器から送られてくる投光器ＩＤを従業員が受光
できる位置であればよい。例えば、パチンコ店では、各
パチンコ台の一部に、また病院などでは、各病室のドア
など様々な態様が考えられる。また、本発明では、赤外
線を用いてホール用投光器から投光器ＩＤを送るように
しているが、赤外線に替えて超音波や微弱電波を使用す
ることも考えられる。

【００１７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ホール内の複数箇所に設置されたホール用投
光器からその位置を示す投光器ＩＤを送信し、従業員の
装着する従業員用受光器がこの投光器ＩＤを受信し、受
信した投光器ＩＤと受信時間を含む従業員情報をメモリ
に記憶し、例えば業務終了後に情報処理装置で読み取っ
て処理しているため、例えばホール用投光器の下を従業
員が通過するごとに従業員情報を記憶するようにすれ
ば、例えば業務終了後に、容易に業務中の従業員の動き
を把握することができる。また、個別に読み取った従業
員情報を情報処理装置で処理して、例えば移動軌跡、移
動距離等の管理情報を求めることができるため、全従業
員個々の行動をデータとして把握でき、従業員を客観的
かつ正当に評価することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のホール用従業員管理システムの一例を
示す図である。

【図２】本発明のホール用従業員管理システムの詳細な
構成を示す図である。

【図３】本発明におけるモニタ表示の一例を示す図であ
る。

【図４】本発明におけるモニタ表示の他の例を示す図で
ある。

【図５】本発明におけるモニタ表示のさらに他の例を示
す図である。

【図６】本発明におけるモニタ表示のさらに他の例を示
す図である。

【符号の説明】

１ホール用投光器２ホール３従業員用受光器４従業員５情報処理装置１１赤外線送信部１３装着部１４太陽電池ユニット２２赤外線受信部２３メモリ２４会釈センサ３１入力ユニット３５パーソナルコンピュータ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ホール内に複数箇所設置され、設置位置
を示す投光器ＩＤを赤外線で送信する赤外線送信部を有
するホール用投光器と；従業員が装着し、ホール用投光
器から送られてくる投光器ＩＤを受信する赤外線受信部
と、この赤外線受信部で受信した投光器ＩＤとその受信
時間を含む従業員情報を記録するためのメモリとを有す
る従業員用受光器と；当該従業員用受光器のメモリに記
憶された従業員情報を読み取る入力部と、この入力部で
読み取った従業員情報に基づいて、予め設定した各従業
員の管理情報を求める情報処理部とを有する情報処理装
置と；からなることを特徴とするホール用従業員管理シ
ステム。
【請求項２】前記従業員用受光器が会釈センサを有
し、前記従業員情報が前記会釈センサで求めた会釈デー
タを含む請求項１に記載のホール用従業員管理システ
ム。
【請求項３】前記ホール用投光器が、前記赤外線送信
部を前記ホールの天井に設置された蛍光灯に装着可能な
装着部を有する請求項１または２に記載のホール用従業
員管理システム。
【請求項４】前記ホール用投光器が太陽電池ユニット
を有する請求項１ないし３のいずれかに記載のホール用
従業員管理システム。
【請求項５】前記予め設定した各従業員の管理情報
が、各従業員の移動軌跡、移動距離、会釈センサを有す
る場合は会釈回数と総会釈箇所、および総合評価である
請求項１〜４のいずれか１項に記載のホール用従業員管
理システム。
【請求項６】従業員がホール用投光器を通過するごと
に前記従業員情報を前記メモリに順次記憶し、この記憶
した従業員情報に基づいて前記各従業員の管理情報を求
める請求項１〜５のいずれか１項に記載のホール用従業
員管理システム。
【請求項７】前記情報処理装置がモニタとキーボード
を有し、キーボードの操作により操作員が任意の管理情
報をモニタ上に表示することができる請求項１〜６のい
ずれか１項に記載のホール用従業員管理システム。