JPH0827885B2 - 磁気ヘッドの適正書き込み電流決定方法 - Google Patents

磁気ヘッドの適正書き込み電流決定方法

Info

Publication number
JPH0827885B2
JPH0827885B2 JP17994489A JP17994489A JPH0827885B2 JP H0827885 B2 JPH0827885 B2 JP H0827885B2 JP 17994489 A JP17994489 A JP 17994489A JP 17994489 A JP17994489 A JP 17994489A JP H0827885 B2 JPH0827885 B2 JP H0827885B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
write current
value
magnetic recording
recording medium
magnetic head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17994489A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0344802A (ja
Inventor
正一 長村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP17994489A priority Critical patent/JPH0827885B2/ja
Publication of JPH0344802A publication Critical patent/JPH0344802A/ja
Publication of JPH0827885B2 publication Critical patent/JPH0827885B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Digital Magnetic Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コンピュータシステムの外部記憶装置と
して使用される磁気記録媒体の電磁変換特性をメタル・
イン・ギャップ形磁気ヘッド(以下MIGヘッドと略称す
る)を用いて行う場合の適正書き込み電流の決定方法に
関する。
〔従来の技術〕
外部記憶装置用の磁気ディスク,磁気テープ等の磁気
記録媒体の特性評価には、従来Mn−Znフェライト鉄心を
有する磁気ヘッドが用いられており、その適正書き込み
電流は、例えば0.25MHz程度の孤立パルスからなる書き
込み電流を磁気ヘッドに供給し、その電流値を変化させ
て再生電圧の飽和特性を測定し、得られた飽和電圧の最
大値の70ないし95%を発生するに要する書き込み電流値
を求め、この電流値の1.3倍から2倍の電流値を適正書
き込み電流値とする決定方法が知られている。
一方、磁気記録層の保持力を高めることによって記録
密度が向上し、かつ飽和磁化を大きくすることによって
再生出力の低下やS:N比の低下を防止した高性能の磁気
記録媒体の開発が進み、このような記録密度の高い磁気
記録媒体の電磁変換特性を評価するための磁気ヘッドに
も、例えばギャップ付きフェライト環状鉄心の磁気ギャ
ップを挟む両壁面に飽和磁束密度が大きいセンダスト
(Al−Si−Fe合金)薄膜層を形成したMIGヘッドが用い
られるようになって来た。
〔発明が解決しようとする課題〕
MIGヘッドを用い、フェライト鉄心を有する従来の磁
気ヘッドにおけると同様な適正書き込み電流の決定方法
によって磁気記録媒体の評価を行なった場合、再生電圧
の飽和特性に最大値が得られず、したがって適正書き込
み電流の決定が不確実になるという問題があることが出
願人等の実験的検討によって明らかになった。また、こ
の状態で磁気記録媒体への重ね書き特性を測定したとこ
ろ、得られた重ね書き特性値のばらつきが大きく磁気記
録媒体の磁気特性(例えば残留磁束密度)と重ね書き特
性との比例関係が得られないという問題が明らかになっ
た。
この発明の目的は、MIGヘッドを用いて再生電圧の飽
和特性に明確な最大値が得られ、したがって適正書き込
み電流を正確に決定でき、かつ決定した適正書き込み電
流によって磁気記録媒体の電磁変換特性を適正に評価で
きるようにする点にある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、この発明によれば、メタ
ル・イン・ギャップ形磁気ヘッドによって磁気記録媒体
の電磁変換特性および再生信号を評価する場合の適正書
き込み電流の決定方法であって、周波数がMHzオーダの
連続した矩形波からなり電流値の異なる書き込み電流を
前記メタル・イン・ギャップ形磁気ヘッドに供給して前
記磁気記録媒体への書き込みを行ない、しかる後読み出
しを行なって再生出力の飽和特性を求め、得られた再生
出力の最大値の80%値を与えるに要する書き込み電流値
を2.5倍して得られる電流値を適正書き込み電流の下限
値とすることとする。
〔作用〕
上記手段において、数MHz程度の従来より周波が高く
かつ連続した矩形波の書き込み電流をMIGヘッドに供給
して再生電圧の飽和特性を測定するよう構成したことに
より、記録密度が高まることによって再生電圧は書き込
み電流の大きい領域でほぼ完全にフラットな飽和特性を
示し、したがって再生電圧最大値の80%に相応する書き
込み電流を正確に求めることができる。また、得られた
書き込み電流の2.5倍を適正書き込み電流値としたこと
により、例えば重ね書き特性を測定する際、最初に記録
された信号の再生成分(Vn)と重ね書きされた信号の再
生成分(Vs)の比Vn/Vsで表わされる重ね書き特性の下
限値に近い安定した領域で信号の再生が行われることに
なり、磁気記録媒体の磁気特性を適正に評価することが
できる。
〔実施例〕
以下この発明を実施例に基づいて説明する。
実施例の場合、巻線が巻装された環状フェライトコア
の磁気ギャップに対向する面に厚み1μmのセンダスト
薄膜を形成した磁気ギャップ長0.6μm,磁気ギャップ幅1
5μmのMIGヘッドを用い、これを浮上量0.25μmを保持
して磁気記録媒体に対向させ、周波数が3.33MHzの連続
した矩形波からなる書き込み電流を供給して記録を行
い、記録した信号の再生を行なった。なお、一般に書き
込み電流の周波数は記録密度が低い場合においても単独
パルスとならない例えば2MHz以上の周波数を選ぶ必要が
ある。
第1図はこの発明の実施例になる方法で得られた再生
電圧の飽和特性を従来方法のそれと比較して示す特性線
図であり、図にはMIGヘッドを用いて得られた重ね書き
特性の飽和曲線を併記した。図において、実施例曲線1
は周波数3.33MHzの書き込み電流Iwの値を変化させて得
られた実施例再生電圧飽和特性、比較例曲線2は書き込
み電流Iwを従来の0.25MHzの孤立パルスとして実施例と
同じMIGヘッドを用いて得られた再生電圧飽和特性、重
ね書き特性曲線3は実施例の方法を利用して得られた重
ね書き特性の飽和特性曲線であり、最初1.25MHzの書き
込み電流値を5ないし60mAo−pの範囲で変えて書き込
み行い、つぎにその上に3.33MHzの書き込み電流によっ
て重ね書きを行ない、その後再生を行なって再生信号中
の1.25MHz成分(Vn)と3.33MHz成分(Vs)との比Vn/Vs
を求めて重ね書き特性の飽和曲線としたものである。
図において、周波数が0.25MHzと低く、したがって孤
立パルスとなる書き込み電流Iwによって磁気記録媒体に
書き込まれた信号を読み出して得られた比較例曲線2
は、Iwが15mAo−pを超える領域で再生電圧VtAの増加率
が鈍化するものの飽和せず、したがって最大値を特定で
きない。これに対して周波数が3.33MHzと実用記録信号
の周波数領域の連続した矩形波の書き込み電流Iwで書き
込み,信号を読み出した実施例曲線1は明確な飽和特性
を示し、したがってその飽和電圧Vlooおよびその80%値
V8oを正確に求めることができる。実施例曲線1のV8oに
対応する書き込み電流Iwの値は14mAであり、その2.5倍
の35mAが最適書き込み電流値の下限値となる。また、比
較例曲線2において、VtAの最大値Vlooを二つの近似直
線の交点をVloo=1.21Vとしても、その95%値および70
%値に対応する書き込み電流は14mAおよび11.2mAとな
り、その1.3倍ないし2倍を適正書き込み電流とした場
合、適正書き込み電流は最大28mA,最小14.6mAとからな
り大きな幅を持つことになる。
つぎに、実施例方法,比較例方法それぞれで得られた
適正書き込み電流値が磁気記録媒体の電磁変換特性の評
価にどのような影響を及ぼすかについて、重ね書き特性
を例に説明する。一つのMIGヘッドを用いて一つの磁気
記録媒体に最初1.25MHzで書き込まれ、さらに重ねて3.3
3MHzで重ね書きされ、読み出された信号中の3.33MHz成
分Vsに占める1.25MHz成分Vnの割合Vn/Vsは、曲線3に示
すように書き込み電流Iwに逆比例して減少し、1wが40mA
を超える磁気記録媒体の過飽和領域では約−47dBで飽和
して下限値を示し、この下限値は磁気記録媒体の残留磁
束密度によって決まる固有な値を示す。実施例曲線1か
ら得られた適正書き込み電流値35mAは上記下限値に極め
て近い領域にあり、したがって磁気記録媒体の重ね書き
特性を適正に評価しうる電流値であるといえる。これに
対して比較例曲線2で得られた適正書き込み電流値14.6
mAないし28mAは重ね書き特性曲線3の未飽和領域にあ
り、したがって磁気記録媒体固有の下限値を把握してい
ないばかりか、得られる重ね書き特性値も適正書き込み
電流値をその許容範囲のいずれに決定するかによって大
幅に変化する。
第2図は残留磁束密度の異なる磁気記録媒体の重ね書
き特性を実施例方法および従来方法で評価した重ね書き
特性線図である。図において、実施例方法によって得ら
れた○印で示す測定値は磁気記録媒体の残留磁束密度の
増加に比例して増加する直線,すなわち実施例曲線4で
近似できる。これに対して△印で示す従来方法による測
定値は近似直線5,すなわち比較例曲線5に対するばらつ
きが大きく、かつ実施例曲線4に比べて全体的に高いVn
/Vs値を示し、従来方法で得られた適正書き込み電流値
が重ね書き特性の未飽和領域にあることを示唆してい
る。
なお、実施例方法においては、再生電圧最大値の80%
値に相応する書き込み電流の2.5倍を適正書き込み電流
としたが、得られた値は第1図からも明らかなように、
磁気記録媒体固有の重ね書き特性の下限値(最初の記録
信号の影響が最も少なくなるVn/Vs値)に近い値を得る
に必要な電流値を与えるものであり、80%値および2.5
倍という数値の両方またはいずれか一方を増加してより
下限値に近づけるよう構成しても磁気記録媒体の電磁変
換特性を適正に評価することができる。
〔発明の効果〕
この発明は前述のように、連続した矩形波からなり周
波数がMHzオーダの書き込み電流をMIGヘッドに供給して
磁気記録媒体への書き込みおよび読み出しを行い、得ら
れた再生電圧の飽和特性の最大値に対し、その80%値を
与える書き込み電流を2.5倍して得られる電流値を適正
書き込み電流の下限値とするよう構成した。その結果、
周波数が低い孤立パルスからなる書き込み電流をMIGヘ
ッドに供給して再生信号の飽和特性を求める従来の方法
では得られなかった再生信号の最大値を正確に把握で
き、したがって適正書き込み電流値の決定精度を大幅に
向上することができる。また、再生電圧の80%値を得る
に必要な書き込み電流の2.5倍を適正書き込み電流の下
限値としたことにより、得られた電流値は重ね書き特性
の飽和領域に近い安定領域にあり、これによって従来問
題となった磁気記録媒体の評価のばらつきが排除され、
磁気記録媒体の電磁変換特性を適正に評価しうる適正書
き込み電流値を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例になる再生電圧の飽和特性を
従来方法によるそれと比較して示す特性線図、第2図は
実施例方法で得られた適正書き込み電流によって評価し
た重ね書き特性を従来方法のそれと比較して示す特性線
図である。 Iw……書き込み電流、VtA……再生電圧、Vn/Vs……重ね
書き特性値。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタル・イン・ギャップ形磁気ヘッドによ
    って磁気記録媒体の電磁変換特性および再生信号を評価
    する場合の適正書き込み電流の決定方法であって、周波
    数がMHzオーダの連続した矩形波からなり電流値の異な
    る書き込み電流を前記メタル・イン・ギャップ形磁気ヘ
    ッドに供給して前記磁気記録媒体への書き込みを行な
    い、しかる後読み出しを行なって再生出力の飽和特性を
    求め、得られた再生出力の最大値の80%値を与えるに要
    する書き込み電流値を2.5倍して得られる電流値を適正
    書き込み電流の下限値とすることを特徴とする磁気ヘッ
    ドの適正書き込み電流決定方法。
JP17994489A 1989-07-12 1989-07-12 磁気ヘッドの適正書き込み電流決定方法 Expired - Lifetime JPH0827885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17994489A JPH0827885B2 (ja) 1989-07-12 1989-07-12 磁気ヘッドの適正書き込み電流決定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17994489A JPH0827885B2 (ja) 1989-07-12 1989-07-12 磁気ヘッドの適正書き込み電流決定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0344802A JPH0344802A (ja) 1991-02-26
JPH0827885B2 true JPH0827885B2 (ja) 1996-03-21

Family

ID=16074678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17994489A Expired - Lifetime JPH0827885B2 (ja) 1989-07-12 1989-07-12 磁気ヘッドの適正書き込み電流決定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0827885B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9953671B1 (en) * 2017-07-31 2018-04-24 Oracle International Corporation Saturation-based verification of magnetic tape storage

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0344802A (ja) 1991-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5590008A (en) Magnetic disc unit having a plurality of magnetic heads which include multilayer magnetic films
US4286299A (en) Magnetic head assembly for recording or reproducing vertically magnetized records
JPH0827885B2 (ja) 磁気ヘッドの適正書き込み電流決定方法
JPH04356713A (ja) 狭トラック幅磁気記録ヘッド
JPH0373921B2 (ja)
JPS60119618A (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPH0629769Y2 (ja) 磁気ヘツド
JP2795705B2 (ja) 浮上型磁気ヘッド
JPH0154766B2 (ja)
Shinohara et al. Recording characteristics of MIG heads
JPH022209B2 (ja)
JP2509073Y2 (ja) 磁気ヘッド
JPS63129511A (ja) 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘツド
JP3039033B2 (ja) 垂直磁気記録再生方法
JPS6059516A (ja) 垂直磁気記録再生用複合ヘッド
JPH05101310A (ja) 磁気記録方法
Kobayashi et al. Influence of insulators on R/W process in laminated film heads
JPS60202510A (ja) 磁気ヘツド
JPS6214302A (ja) 高密度磁気記録再生装置
JPS6220606B2 (ja)
JPS61202388A (ja) ベリ−ドサ−ボ方式用磁気2重層デイスク
JPH0562121A (ja) 磁気ヘツド
JPH02240809A (ja) 磁気ヘッド
JPH08315301A (ja) 磁気記録再生方式
JP2000030216A (ja) 薄膜磁気ヘッド