JPH08278217A - 高感度圧力センサ - Google Patents

高感度圧力センサ

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JPH08278217A
JPH08278217A JP9946895A JP9946895A JPH08278217A JP H08278217 A JPH08278217 A JP H08278217A JP 9946895 A JP9946895 A JP 9946895A JP 9946895 A JP9946895 A JP 9946895A JP H08278217 A JPH08278217 A JP H08278217A
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JP
Japan
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opening
container
pyroelectric element
heat source
gas
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JP9946895A
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English (en)
Inventor
Yuuki Murayama
勇樹 村山
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気体の圧力変化を高感度に検出する圧力セン
サを提供する。 【構成】 気体の圧力変化を熱により検知するために、
焦電素子を圧力センサの気体流入用開口部に設置すると
共に該開口部に熱源を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防犯装置、呼吸センサ
等に用いられる高感度圧力センサに関し、特に気体の圧
力変化を熱により感知する高感度圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】防犯上、扉の開閉を検出するため、空気
の振動を検出しうる圧電素子とインピーダンス変換回路
の組合せからなる空気圧変化検出器(圧力センサ)が開
示されている(特開平4−208827号公報、特開平
5−91593号公報)。これによれば、微弱で極低周
波の空気振動を圧力−電気変換で検出できる。すなわ
ち、特開平4−208827号公報によれば、図4に示
すように、開口部14を有する容器10内において、圧
電素子16の形状をストリップ状にすると共に、穴32
に対して張り出すように片持ち式に支持すると、圧力変
化によって外気が矢印のように侵入して圧電素子16が
振動し、これが電気的信号に変換されリード24を介し
て出力される。一方、図6に示すように、焦電素子と電
磁弁制御回路の組合せからなる酸素供給装置が開示され
ている(特開昭62−270170号公報、特開昭63
−143082号公報)。焦電気は、結晶の一部を加熱
したとき焦電素子(結晶)の表面に現われる電気であっ
て、制御回路内の外部負荷を接続するとリード24を介
して焦電流が出る。焦電素子16は、被測定対象の空気
などが衝突するようにセンサー容器10内に置かれる。
この構成では、焦電素子を反応させるものは気体の流れ
による振動ではなく、気体の流れによる温度の変化であ
る。焦電素子は温度変化に対する応答性がよく、呼吸に
応じてO2 を矢印のように鼻孔などに供給できる。しか
し、これらの従来技術の場合、温度変化により気体の流
れの存在の有無を検知するだけで、空気圧力の変動は検
出しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記圧力−電気変換方
式の圧力センサは、感度が比較的悪い欠点がある。従っ
て、本発明の目的は、従来より、高感度の検出が可能で
あって、しかも、小型、軽量で壊れにくく、防犯装置、
医療用呼吸センサ等の用途に最適な高感度圧力センサを
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の空
気圧変化検出器すなわち圧力センサの感度をさらに向上
させるため、外気の風上に熱源を配置し、焦電素子にあ
たるガス気体を強制的に暖めることによってこれを実現
した。これにより、従来の圧力−電気変換方式の圧力セ
ンサよりも感度の高い圧力センサを得られることを見出
した。すなわち、本発明の高感度圧力センサは、上面に
開口部を有する容器と、該容器の開口部の外側近傍に配
置された熱源と、該容器内の開口部直下に配置された焦
電素子と、該焦電素子に生じた電気的信号を取り出す電
極と、該電気的信号を処理する信号処理部とからなり、
該容器上面の開口部外側の圧力が高くなると、該熱源に
よって暖められた気体が該容器内に侵入して該焦電素子
を反応させ、一定の電気的信号を出力する。この構成に
よれば、圧力の正の変化を感知する。この圧力センサを
正圧センサと呼ぶ。
【0005】また、本発明の高感度圧力センサは、他の
態様によれば、上面に開口部を有すると共に側面部に出
口部を有する容器と、該容器の開口部の外側近傍に配置
された熱源と、該容器内の開口部直下に配置された焦電
素子と、該焦電素子に生じた電気的信号を取り出す電極
と、該電気的信号を処理する信号処理部とからなり、該
容器側面の出口部外側の圧力が低くなると、該熱源によ
って暖められた気体が前記開口部から該容器内に侵入し
て該焦電素子を反応させ、一定の電気的信号を出力す
る。この構成によれば、圧力の負の変化を感知する。こ
のセンサを負圧センサと呼ぶ。
【0006】さらに、別の態様によれば、気体が通過す
る開口部を有し、かつ、該開口部を通過した気体を排出
可能な室を有する容器と、該開口部の近くに配置され該
開口部を通る気体を熱する熱源と、該容器内に侵入した
気体が衝突するように前記室内に配置された焦電素子
と、該焦電素子に生じた電荷を電気的信号として取り出
す信号処理部とにより構成される。さらに、別の態様に
よれば、本発明の高感度圧力センサは、上面に開口部を
有する容器と、該容器の開口部の外側近傍に配置された
熱源と、該容器内の開口部直下に配置された焦電素子
と、該焦電素子に生じた電気的信号を取り出す電極とか
らなり、該容器上面の開口部外側の圧力が高くなると、
該熱源によって暖められた気体が該容器内に侵入して該
焦電素子を反応させ、一定の電気的信号を出力する。こ
の構成によれば、圧力の正の変化を感知する。この圧力
センサは正圧センサである。
【0007】さらに、本発明の高感度圧力センサは、他
の態様によれば、上面に開口部を有すると共に側面部に
出口部を有する容器と、該容器の開口部の外側近傍に配
置された熱源と、該容器内の開口部直下に配置された焦
電素子と、該焦電素子に生じた電気的信号を取り出す電
極とからなり、該容器側面の出口部外側の圧力が低くな
ると、該熱源によって暖められた気体が前記開口部から
該容器内に侵入して該焦電素子を反応させ、一定の電気
的信号を出力する。この構成によれば、圧力の負の変化
を感知する。このセンサは負圧センサである。
【0008】さらに、別の態様によれば、気体が通過す
る開口部を有し、かつ、該開口部を通過した気体を排出
可能な室を有する容器と、該開口部の近くに配置され該
開口部を通る気体を熱する熱源と、該容器内に侵入した
気体が衝突するように前記室内に配置された焦電素子と
により構成される。なお、前記開口部の外の圧力上昇を
検出するために、焦電素子を配置した室内の液体を平衡
的に移行させるか、該室内に留めるようにしてもよく、
また開口部を有する室が、吸引源に接続可能な出口部に
連通し、該出口部の外側の負圧により気体が開口部を介
して前記室に侵入するようにしてもよい。
【0009】
【作用】図1を参照して本発明の圧力センサの作用を説
明する。センサ容器10は、外部からの電磁誘導による
静電ノイズ、電磁ノイズの影響を考え、導電性が高く、
かつ、透磁率の高い材料で作ることが望ましいが、ある
程度の強度と耐食性をもっていれば十分である。例え
ば、一般的な炭素鋼、ステンレス鋼、アルミニウム合金
等を利用できる。センサ容器10は、熱源側開口部14
と側面開口部すなわち出口部18とを有する。熱源12
は、センサ容器内の温度より好ましくは20℃以上、少
なくとも10℃以上高ければ十分な感度が得られる。あ
まり熱源12の温度を高くするとエネルギー消費量が増
えて好ましくない。熱源12には公知の発熱体を用いる
ことができるが、低消費電力、高耐久性、小型軽量、低
価格である点から、チップ抵抗の使用が好ましい。チッ
プ抵抗では消費電力150mW程度で実現できる。熱源
12はセンサ容器10の熱源側開口部14の外側近傍に
配置される。熱源12によってセンサ容器10の温度が
上昇しないように、センサ容器10と熱源12の間を隔
離して空気層を挟むか、断熱材を挟むことが望ましい。
【0010】正圧センサの場合、センサ容器10の熱源
側開口部14は、外気圧の正の変化による外部からの気
体の流れが熱源を通って直接焦電素子16に十分に当た
るようにすることが感度向上の点から望ましい。外部か
ら流入した気体は、センサ容器10内に留まるか、極め
てゆっくりした動きで流路19を介して所定体積部へ流
通させる。負圧センサの場合、流路19を介してセンサ
容器10内の気体が吸引されて開口部14から気体が流
入する。しかし、側面側開口部18からの逆流で焦電素
子16を冷却したりすると誤動作する可能性があるの
で、側面側開口部18の大きさ、位置、焦電素子16の
配置等に注意を要する。
【0011】焦電素子16は公知のものが利用できる。
例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸バ
リウム(BaTiO3 )、PbTiO3 、LiNb
2 、LiTaO3 、SBN、BaSrNbO6 、Pb
5Ge3O等の材料を用いることができる。焦電素子16
はセンサ容器10内の熱源側開口部14直下に配置され
る。なお、焦電素子の保持は、本発明の実施例では片持
ち式で説明したが、片持ち式に限定されず、電極間から
電気的信号を取り出す構造がとれればよい。正圧センサ
では、該センサ容器10上面の熱源側開口部14の外側
の圧力が高くなると、該熱源12によって暖められた気
体が該センサ容器10内に侵入して、該焦電素子16を
反応させ、一定の電気的信号を該電極20a、20b間
に出力する。負圧センサでは、該センサ容器側面側開口
部18の外側の圧力が低くなると、該熱源12によって
暖められた気体が該センサ容器10内に侵入して、該焦
電素子16を反応させ、一定の電気的信号を該電極20
a、20b間に出力するようにして、圧力の負の変化を
感知する。焦電素子16の機能により電極20a、20
b間に発生した特定の電気的信号が、信号処理部22内
の電子回路で増幅・検知される。信号処理部22は、通
常はセンサ容器の外部にあって、例えばプリント基板上
に設けられる。しかし、センサ容器10内のスペースが
許せば、信号処理部22をセンサ容器10内に設けても
よい。
【0012】焦電素子16が発生する電気的信号は微弱
であるので、通常増幅する必要がある。このために、セ
ンサ容器10内に、電界効果型トランジスタ(FET)
およびリーク抵抗を配置するのが好ましい。しかし、こ
のFET等をセンサ容器の外の信号処理部22に配置す
ることも可能である。また、焦電センサ16からの信号
の直流成分は外部の温度変化などの気圧の変化以外の要
因に影響されるので、信号処理部22では、ローカット
フィルタ回路を使用した方がよい。さらに、高周波のノ
イズを除去することが望ましいので、ハイカットフィル
タも使用した方がよい。増幅回路に0.1から100H
z程度の周波数信号のみを増幅するバンドパスフィルタ
を用いるとなおよい。増幅率は70dB程度で十分であ
る。焦電素子16からの電気的信号により検出した圧力
変化は、バンドパスフィルタで増幅された後、コンパレ
ータで、ある閾値を信号が超えたか否かがアナログ処理
的に判断され、その結果が出力される。この出力信号を
用いて例えば、トランジスタ、リレー等を作動させるこ
とができる。なお、負圧センサーの場合、チューブなど
の流路19を介して特定の箇所から吸引を行うときに
は、図1のように熱源12を開放のまま設置してもよい
が、周囲空気の負圧を検出するような場合は、熱源12
の周囲空間は、流出空気に影響されない密閉空間とす
る。
【0013】
【実施例】以下、図2、図3に基づき本発明による圧力
センサ、すなわち、空気圧変化検出器の一実施例を説明
する。該空気圧変化検出器の慨略構成を示した図2にお
いて、透孔32を有するアルミナ、セラミックスまたは
エポキシ樹脂等で形成された基板30に、チタン酸ジル
コン酸鉛(PZT)またはチタン酸バリウム(BaTi
3 )等の焦電セラミックスを厚さ300μm以下のス
トリップ状に成形加工した焦電素子16が片持ち式に取
り付けられている。該焦電素子16の両面に金、銀また
はニッケル等の金属が蒸着法等により形成されてなる電
極20a、20bが付設されている。片持ち式の支持の
場合、焦電素子16は図2に示したように、基板30の
透孔32の上側に設けられ、その一端部がエポキシ樹脂
等の接着剤により基板30に固着せしめられる。また、
焦電素子16は基板30の透孔32の内幅よりも幅狭に
なっていて、基板30に固着された状態では焦電素子1
6の他端部が該透孔32の内側領域に配置されるように
なっている。センサ容器10は、基板30に連結・固着
した支持脚24を介して該基板30を固定する基盤34
と該基盤34に冠着する蓋体36とからなり、上記基板
30および上記焦電素子16を収納し得る導電性の容器
である。蓋体36は、通気孔(開口部)14を有する。
通気孔14の大きさは直径1mm程度に設定され、その
加工性の点からは0.5mm以上であることが好まし
い。基盤34は、プリント基板(図示せず)に取り付け
られる。また、このプリント基板にセンサ容器10をま
たぐようにアーチ形の支柱11がプリント基板(図示せ
ず)に取り付けられ、この支柱の頂部11aの開口部1
2の上における部分に開口部12に面して熱源14がハ
ンダ等で固着されている。なお、熱源14は断熱材を介
してセンサ容器10に直接に取り付けてもよい。この場
合、支柱11は不要である。
【0014】電極20a、20bからの電気的信号を増
幅するために、電界効果型トランジスタ(FET)と1
7 〜1010Ω程度のリーク抵抗器からなるインピーダ
ンス変化回路をセンサ容器10内に配置する。そして、
上記焦電素子16の一方の電極20aはFETのゲイト
に接続されると共に他方の電極20bが接地されてい
て、さらに上記ゲイトおよび該電極20a、20bの接
地側間に上記リーク抵抗器が接続される。焦電素子16
の電極にインピーダンス変換回路を接続するのは、焦電
素子16の内部抵抗が大きいため、そのままではその出
力を取り出すことができないからである。なお、FET
のドレイン、ソースおよびアースは3本の支持脚24の
各々に接続する。焦電素子16の電極20a、20bの
リード部は、センサ容器の外部に設けられた信号処理部
22と接続されている。信号処理部22は、フィルタ機
能と増幅機能を有するバンドパスフィルタと、検出機能
を有するコンパレータとで構成される。焦電素子16を
構成するチタン酸ジルコン酸鉛またはチタン酸バリウム
等の焦電特性のため、熱源による温度変化の影響で焦電
気が発生して電気的信号が生じる。特に、外圧の変化が
高いほど著しい急速な温度変化があるから、大きな焦電
気が瞬間的に発生して多量の電荷がFETのゲイトGに
蓄積する。このために、圧力変化に対する感度が極めて
よい。
【0015】[実施例1]センサ容器10には、型番T
O5の規格品を使用した。この規格品の上部に、直径
0.8mmの穴(熱源側開口部)14をあけた。熱源1
2には、大きさ2mm×1.25mm×0.6mmチッ
プ抵抗を使用し、図2に示すように、該チップ抵抗をセ
ンサ容器10に支柱11により前記穴14を覆うように
固定した。前記チップ抵抗に150mWの消費電力を加
えて、約30℃に加熱した。熱源12とセンサ容器10
との間は、0.8mmの間隔をあけた。測定時の気温は
20℃であった。なお、図2では、支柱11、基盤34
を固定する基板は省略してある。焦電素子16には、P
ZTを用いた。PZTは、基盤34の上側に固定し、基
盤34の下側にFETとチップ抵抗を固定した。当該F
ETのソース(S)、ドレイン(D)が支持脚24を介
して外部の電子回路部(信号処理部)22に接続され
た。センサ容器10の外部に設けた電子回路部22にお
いて、中心周波数28.2Hz、下限周波数7.1H
z、上限周波数100Hz、中心周波数の増幅率63.
7dBの増幅器で信号を増幅した。空気圧源(図示せ
ず)としてハンドブロア(カメラ等の清掃用の市販物)
をソレノイドで機械的に圧縮、復元する装置を作成し、
正圧センサの試験のために、ブロアを体積変化を0.1
6cm3 に設定して穴14の周囲の圧力を変化させて電
気的信号の波形を取り出した。
【0016】[実施例2]センサ容器10には、型番T
O5の規格品を使用した。この規格品の上部に、直径
0.8mmの穴(熱源側開口部)14をあけ、側面に、
直径1mmの側面側開口部(出口部)18をあけて樹脂
製のチューブ19(図1)を該出口部18に接続した。
熱源12には、大きさ2mm×1.25mm×0.6m
mのチップ抵抗を使用し、図2に示すように、該チップ
抵抗をセンサ容器10に支柱11により前記穴14を覆
うように固定した。前記チップ抵抗に150mWの消費
電力で、約30℃に加熱した。熱源12とセンサ容器1
0との間は、0.8mmの間隔をあけた。測定時の気温
は20℃であった。焦電素子16には、PZTを用い
た。PZTは、基盤34の上側に固定し、基盤34の下
側にFETとチップ抵抗を固定した。当該FETのソー
ス(S)、ドレイン(D)が支持脚24を介して外部の
電子回路部(信号処理部)22に接続された。電子回路
部22において、中心周波数28.2Hz、下限周波数
7.1Hz、上限周波数100Hz、中心周波数の増幅
率63.7dBの増幅器で信号を増幅した。空気圧源
(図示せず)としてハンドブロア(カメラ等の清掃用の
市販物)をソレノイドで機械的に圧縮、復元する装置を
作成し、ブロアの体積変化を0.16cm3 に設定し
て、負圧センサの試験のために、チューブ19を介した
吸引により出口部18の周囲の圧力を変化させて電気的
信号の波形を取り出した。図3にこの波形の例を示す。
【0017】[比較例]熱源を用いなかったほかは、実
施例と同様にした。比較例における電気的信号の波形の
例を図5に示す。
【0018】前述のような波形の電気的信号に対し、一
定の閾値を越えたものを信号と認め、かつ、閾値を越え
ないものをノイズと認めて、S/N比を求めた。比較例
では、ノイズが閾値を越えてしまうことがしばしば認め
られた。これに対し、実施例ではS/N比がよく、信号
の感度が極めて良好であることが認められた。実施例と
比較例のS/N比を表1に示す。
【表1】 なお、実施例および比較例の圧力センサを疑似呼吸器に
よる呼吸の検出に利用したところ、実施例の圧力センサ
は安定して使用できたが、比較例の圧力センサでは、吸
気検知のエラー率は測定開始後50回は0%だったのに
対し、次の50回では8%となり、さらに測定を続ける
うちに電気的信号が少しづつ小さくなり、ついには全く
出なくなってしまった。
【0019】
【発明の効果】本発明の圧力センサは以上のように構成
されるているので、従来より高感度の検出可能である。
本発明の高感度圧力センサは、小型、軽量で壊れにく
く、防犯装置、医療用呼吸センサ等の用途に最適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高感度圧力センサおよび信号処理回路
の概念図である。
【図2】本発明の高感度圧力センサの分解斜視図であ
る。
【図3】本発明の高感度圧力センサによる圧力変化を示
すグラフである。
【図4】従来の圧力センサの一例を示す断面説明図であ
る。
【図5】図4の形式の圧力センサによる圧力変化を示す
グラフである。
【図6】従来の焦電センサの一例を示す断面説明図であ
る。
【符号の説明】
10 センサ容器 11 支柱 12 熱源 14 開口部(通気孔) 16 焦電素子 18 出口部(開口部) 19 流路(チューブ) 20a、20b 電極 22 信号処理部 30 基板 32 透孔 34 基盤 36 蓋体 E アース S ソース D ドレイン G ゲイト

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に開口部を有する容器と、該容器の
    開口部の外側近傍に配置された熱源と、該容器内の開口
    部直下に配置された焦電素子と、該焦電素子から電荷を
    取り出す電極と、取り出した電荷を電気的信号として処
    理する信号処理部とからなり、該容器上面の開口部外側
    の圧力が高くなると該熱源によって暖められた気体が該
    容器内に侵入して該焦電素子を反応させ、一定の電気的
    信号を出力するようにした高感度圧力センサ。
  2. 【請求項2】 上面に開口部を有すると共に側面部に出
    口部を有する容器と、該容器の開口部の外側近傍に配置
    された熱源と、該容器内の開口部直下に配置された焦電
    素子と、該焦電素子から電荷を取り出す電極と、取り出
    した電荷を電気的信号として処理する信号処理部とから
    なり、該容器の側面部の出口部外側の圧力が低くなると
    該熱源によって暖められた気体が前記開口部から該容器
    内に侵入して該焦電素子を反応させ、一定の電気的信号
    を出力するようにした高感度圧力センサ。
  3. 【請求項3】 気体が通過する開口部を有し、かつ、該
    開口部を通過した気体を排出可能な室を有する容器と、
    該開口部の近くに配置され該開口部を通る気体を熱する
    熱源と、該容器内に侵入した気体が衝突するように前記
    室内に配置された焦電素子と、該焦電素子に生じた電荷
    を電気的信号として取り出す信号処理部とからなる高感
    度圧力センサ。
  4. 【請求項4】 開口部の外の圧力上昇を検出するため
    に、焦電素子を配置した室内の気体を平衡的に移行させ
    るか、該室内に留めるようにした請求項1〜3のいずれ
    かに記載の高感度圧力センサ。
  5. 【請求項5】 開口部を有する室が、吸引源に接続可能
    な出口部に連通し、該出口部の外側の負圧により気体が
    開口部を介して前記室に侵入するようにした請求項1〜
    3のいずれかに記載の高感度圧力センサ。
  6. 【請求項6】 上面に開口部を有する容器と、該容器の
    開口部の外側近傍に配置された熱源と、該容器内の開口
    部直下に配置された焦電素子と、該焦電素子から電荷を
    取り出す電極とからなり、該容器上面の開口部外側の圧
    力が高くなると該熱源によって暖められた気体が該容器
    内に侵入して該焦電素子を反応させ、一定の電気的信号
    を出力するようにした高感度圧力センサ。
  7. 【請求項7】 上面に開口部を有すると共に側面部に出
    口部を有する容器と、該容器の開口部の外側近傍に配置
    された熱源と、該容器内の開口部直下に配置された焦電
    素子とからなり、該容器の側面部の出口部外側の圧力が
    低くなると該熱源によって暖められた気体が前記開口部
    から該容器内に侵入して該焦電素子を反応させ、一定の
    電気的信号を出力するようにした高感度圧力センサ。
  8. 【請求項8】 気体が通過する開口部を有し、かつ、該
    開口部を通過した気体を排出可能な室を有する容器と、
    該開口部の近くに配置され該開口部を通る気体を熱する
    熱源と、該容器内に侵入した気体が衝突するように前記
    室内に配置された焦電素子とからなる高感度圧力セン
    サ。
  9. 【請求項9】 開口部の外の圧力上昇を検出するため
    に、焦電素子を配置した室内の気体を平衡的に移行させ
    るか、該室内に留めるようにした請求項6〜8のいずれ
    かに記載の高感度圧力センサ。
  10. 【請求項10】 開口部を有する室が、吸引源に接続可
    能な出口部に連通し、該出口部の外側の負圧により気体
    が開口部を介して前記室に侵入するようにした請求項6
    〜8のいずれかに記載の高感度圧力センサ。
JP9946895A 1995-04-03 1995-04-03 高感度圧力センサ Pending JPH08278217A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003047095A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd コンデンサマイクロホン及びその製造方法

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