JPH08277761A - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

蓄圧式燃料噴射装置

Info

Publication number
JPH08277761A
JPH08277761A JP8121095A JP8121095A JPH08277761A JP H08277761 A JPH08277761 A JP H08277761A JP 8121095 A JP8121095 A JP 8121095A JP 8121095 A JP8121095 A JP 8121095A JP H08277761 A JPH08277761 A JP H08277761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
chamber
valve
fuel injection
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8121095A
Other languages
English (en)
Inventor
Sachihiro Tsuzuki
祥博 都筑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP8121095A priority Critical patent/JPH08277761A/ja
Publication of JPH08277761A publication Critical patent/JPH08277761A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M51/00Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically
    • F02M51/06Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle
    • F02M51/0603Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using piezoelectric or magnetostrictive operating means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M63/00Other fuel-injection apparatus having pertinent characteristics not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00; Details, component parts, or accessories of fuel-injection apparatus, not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M39/00 - F02M61/00 or F02M67/00; Combination of fuel pump with other devices, e.g. lubricating oil pump
    • F02M63/0012Valves
    • F02M63/0031Valves characterized by the type of valves, e.g. special valve member details, valve seat details, valve housing details
    • F02M63/0054Check valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M2200/00Details of fuel-injection apparatus, not otherwise provided for
    • F02M2200/40Fuel-injection apparatus with fuel accumulators, e.g. a fuel injector having an integrated fuel accumulator
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/04Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00 having valves, e.g. having a plurality of valves in series

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ニードルの閉弁不良、シート力不足を解消し
てエンジン筒内燃焼ガスの逆流を防止する。 【構成】 高圧ポンプから圧送された作動流体をなす燃
料が入口ポートから第1の逆止弁を介して制御油圧室へ
連通する通路と、入口ポートから第2の逆止弁を介して
蓄圧室へ連通する通路とをそれぞれ独立に形成している
から、噴射開始時には従来と同様に圧電アクチュエータ
が収縮し、制御油圧室の圧力が低下することによりニー
ドル弁が上昇して蓄圧室に蓄えられた高圧燃料を噴射
し、噴射終了時に圧電アクチュエータが伸長しても、制
御油圧室から蓄圧室へは第1の逆止弁により燃料が流出
されないので、制御油圧室の圧力は上昇して十分なニー
ドル弁の閉弁力が発生し、すみやかにニードル弁が着座
し、噴射が確実に終了し、シート力不足も解消され、エ
ンジン筒内燃焼ガスの逆流も防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の燃料噴射装置
に関し、特に圧電アクチュエータを用いた蓄圧式燃料噴
射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来技術の一例にかかる蓄圧式燃
料噴射装置すなわちアキュームレータノズル1Pの断面
図を示す。このアキュームレータノズル1Pはエンジン
の燃焼室内に燃料を噴射するために用いられるものであ
って、各気筒に一個ずつ例えば4気筒の場合4個装着さ
れる。図示しない公知の高圧ポンプをなす列型噴射ポン
プから圧送されてきた燃料は、後述するように、入口ポ
ート11Pからこのアキュームレータノズル1P内の蓄
圧室をなすアキュームレータ室40Pに流入し、ニード
ル弁12Pの開閉動作によって噴口13Pから噴射され
る。噴射ポンプによる送油時期は、通常のようにそれぞ
れの気筒の圧縮上死点(TDC)近辺ではなく、その充
分前、例えば圧縮上死点前(BTDC)60°クランク
アングルには既に終了している。噴射ポンプによる1回
の送油量は、従来公知のように噴射ポンプのレバー開度
で調量される。
【0003】アキュームレータノズル1Pのハウジング
は、圧電アクチュエータとしてのピエゾアクチュエータ
31Pを保持するアクチュエータ保持体としてのピエゾ
ホルダ20P、後述するように制御油圧室34Pを規定
する中空円筒形の隔離基台(ディスタンスピース)21
P、制御油圧室34Pの底部を規定しアキュームレータ
ノズル1Pを保持する保持基台(ノズルホルダ)22
P、および後述する蓄圧室としてのアキュームレータ室
40Pを規定し下端部が閉鎖された中空円筒形のノズル
ボディー23Pによって形成される。ピエゾホルダ20
Pはピエゾアクチュエータ31Pを固定するように一端
が閉鎖され、他端の開口部側にはディスタンスピース2
1Pが面着配設され、このディスタンスピース21Pの
ピエゾホルダ20Pとは反対側には対向して同心状にノ
ズルホルダ22Pが設けられている。ノズルホルダ22
Pはフランジ24Pをディスタンスピース21Pに密着
されており、このノズルホルダ22Pとディスタンスピ
ース21Pとピエゾホルダ20Pは、ノズルボディー2
3Pにより外周から相互に密着して一体結合されてい
る。例えば、ノズルボディー23P内壁に形成されたネ
ジ穴にこれらノズルホルダ20Pが螺入されることによ
り、ノズルホルダ22P、ディスタンスピース21Pお
よびノズルホルダ20Pがノズルボディー23Pと一体
結合される。
【0004】ピエゾホルダ20Pの内部に形成されたボ
ア30Pには、ピエゾアクチュエータ31Pとピストン
32Pとサラばね33Pが収容されている。ピエゾアク
チュエータ31Pの上端はボア30Pの底部すなわち、
ピエゾホルダ20Pの底部に固定され、またピエゾアク
チュエータ31Pの下端とピストン32Pの上面が面着
連結されている。ピエゾアクチュエータ31Pの外径
は、後述するようにピエゾアクチュエータ31Pの伸張
収縮変位を考慮してボア30Pの内径よりも小さくして
ある。ピストン32Pはボア30Pの内径とほぼ同じ径
を有する大径部321Pと、ボア30P内径、例えば1
5mmΦより径の小さい、例えば12mmΦの小径部3
22Pとから成る。すなわちピストン32Pは、大径部
321Pがボア30P内において摺動自在であり、且
つ、小径部322Pがディスタンスピース21Pのボア
211P内に摺動自在であるように形成され、これらボ
ア30P、211P内に収容されている。なお、前記の
如く、小径部322Pの径をボア30Pの内径、すなわ
ちピエゾアクチュエータ31Pの径より小さくしている
のは、ピエゾアクチュエータ31Pに大きな応力が繰り
返し印加された場合、ピエゾアクチュエータ31Pにか
かる受圧力を緩和し、ピエゾアクチュエータ31Pの劣
化および破壊を防止するためである。
【0005】ディスタンスピース21Pの下部とノズル
ホルダ22Pとが密着して結合されている。ピストン3
2Pの下面とノズルホルダ22Pの上面との間、および
ディスタンスピース21Pの内壁で規定される空隙に
は、ピストン32Pの摺動によりその容積が変化する制
御油圧室34Pが形成される。また、ピストン32Pの
Oリング323Pは制御油圧室34Pの油密を一定に保
つのに用いられる。
【0006】ノズルホルダ22Pの軸中心に穿孔された
ボア221Pには、ニードル弁12Pの受圧棒121P
が気密性を保って摺動自在に収容されている。ニードル
弁12Pは前記受圧棒121Pと、弁体122Pに分割
され、これらはピン123Pで結合されている。弁体1
22Pはノズルボディー23Pの中心軸に穿孔された小
径ボア231P内で摺動自在に収容されている。この様
にニードル弁12Pを受圧棒121Pと弁体122Pの
2つに分割したのは、ノズルホルダ22Pのボア221
Pと、ノズルボディー23Pのボア231Pの軸が若干
ずれてもニードル弁12Pが両者の中で摺動自在となる
様にする為である。
【0007】ノズルボディー23Pはディスタンスピー
ス21Pの内径と同等の内径を有するボアがアキューム
レータ室40Pを規定し、該アキュームレータ室40P
内にはニードル弁12Pが昇降自在に収容され、さらに
ニードル弁12Pを常に閉弁方向へ付勢しているばね4
1Pが設けられている。ディスタンスピース21Pには
閉弁方向にばね50aPにより付勢された逆止弁(チェ
ック弁)50Pが設けられ、所定の圧力の燃料が印加さ
れた場合、入口ポート11Pと油圧制御室34Pとを連
通する。また、ノズルホルダ22Pにも閉弁方向にばね
51aPにより付勢された逆止弁51Pが設けられてお
り、入口ポート11Pおよび油圧制御室34Pとアキュ
ームレータ室40Pとを連通する。
【0008】ピエゾホルダ20P、ディスタンスピース
21P、ノズルホルダ22Pは、ノックピン(図示せ
ず)により位置決めされている。従って入口ポート11
Pに流入する燃料は、通路54P、逆止弁50P、通路
55Pを通り、油圧制御室34Pに導かれる。そして、
さらに通路56P、逆止弁51Pを通りアキュームレー
タ室40Pに導かれる。
【0009】前記の制御油圧室34Pの容積は、ピエゾ
アクチュエータ31Pが軸方向に膨張し、皿ばね33P
に抗してピストン32Pを押し下げたとき収縮する。一
方、ピエゾアクチュエータ31Pが軸方向に収縮したと
きあるいはピエゾアクチュエータ31Pを収縮させるの
に充分な高圧の燃料が油圧制御室34Pに供給された
時、ピストン32Pを押し上げてピエゾアクチュエータ
31Pを収縮させ、制御油圧室34Pの容積が膨張す
る。
【0010】ピエゾアクチュエータ31Pは、例えば、
直径15mm、厚さ0.5mmの円板状の圧電トランス
デューサ(PZT)素子と、直径15mm、厚さ0.0
1mmの銅板とを交互に積層して円柱状にしたものであ
り、各々のPZT素子の厚み方向に並列に電圧を印加で
きるように、図4に図示の如く、リード線35Pと前記
銅板とが結合される。リード線35Pは絶縁索環(グロ
メット)36Pを介してピエゾホルダ20Pの外部へ伸
びており、電気回路100Pに接続されている。PZT
素子は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛を主成分として焼
成された強誘電体セラミックスが用いられる。該強誘電
体セラミックスは、ピエゾ効果を有する代表的な素子で
ある。その物性は、前記の1個当たり、厚み方向に50
0Vの電圧を印加すると0.5μmだけ厚みが増し、逆
に500Vの電圧が発生している時その両端を短絡して
その蓄積電荷を放出させると0.5μm厚みが減少す
る。また厚み方向に200kg/cm2 の圧力を印加す
ると、その収縮に伴って厚み方向に200Vの電圧を発
生する。本例においては、ピエゾアクチュエータ31P
は、PZT素子を100枚電気的並列に結合してあるの
で、500Vの電圧を印加すると合計で50μmの伸長
が得られる。かかるピエゾアクチュエータ31Pの軸方
向伸長収縮によりピストン32Pが上下動することとな
る。またピストン32Pを介して収縮されることによ
り、電荷が蓄積される。
【0011】この構成において、ピエゾアクチュエータ
31Pが収縮すると、制御油圧室34Pが減圧されニー
ドル弁12Pが開弁し、逆に、ピエゾアクチュエータ3
1Pが伸長し、制御油圧室34Pが増圧されニードル弁
12Pが閉弁し、噴射が終了する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のアキュームレー
タノズルは、噴射を停止しようとしてピエゾアクチュエ
ータ31Pを伸長しピストン32Pを前進させて、制御
油圧室34Pの圧力を高めようとすると、制御油圧室3
4Pからアキュームレータ室40Pへ連通する逆止弁5
1Pを介して燃料が流出し、制御油圧室34Pが十分に
昇圧されず、ニードル弁12Pの閉弁力が弱まり、ニー
ドルの閉弁不良、または、シート力不足によるエンジン
筒内燃焼ガスの逆流といった問題が生じていた。
【0013】本発明はニードルの閉弁不良、シート力不
足を解消してエンジン筒内燃焼ガスの逆流を防止するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、請求項1として、通電により伸縮する圧電
アクチュエータと、これと一体的に前後動するピストン
部材と、作動流体が封入され、前記ピストン部材の前進
時に昇圧せしめられ、後退時に減圧せしめられる制御油
圧室と、該制御油圧室と連通し、前記ピストン部材より
も径の小さい背圧室と、該背圧室に基端が臨み前記背圧
室の圧力上昇に応じて前進して燃料噴口を閉じ、圧力低
下に応じて後退して前記燃料噴口を開けて蓄圧室に蓄え
られた高圧燃料を噴射するニードル弁とを有する蓄圧式
燃料噴射装置において、高圧ポンプから圧送された燃料
が入口ポートから第1の逆止弁を介して前記制御油圧室
へ連通する通路と、前記入口ポートから第2の逆止弁を
介して前記蓄圧室へ連通する通路とをそれぞれ独立に形
成するという技術的手段を採用し、請求項2として、前
記ニードル弁の開弁時よりも閉弁時に、より高い正電圧
を前記圧電アクチュエータに印加して、閉弁時の前記制
御油圧室の圧力を増圧するという技術的手段を採用する
ものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明によれば高圧ポンプから圧送さ
れた作動流体をなす燃料が入口ポートから第1の逆止弁
を介して制御油圧室へ連通する通路と、入口ポートから
第2の逆止弁を介して蓄圧室へ連通する通路とをそれぞ
れ独立に形成しているから、噴射開始時には従来と同様
に圧電アクチュエータが収縮し、制御油圧室の圧力が低
下することによりニードル弁が上昇して蓄圧室に蓄えら
れた高圧燃料を噴射し、噴射終了時に圧電アクチュエー
タが伸長しても、制御油圧室から蓄圧室へは第1の逆止
弁により燃料が流出されないので、制御油圧室の圧力は
上昇して十分なニードル弁の閉弁力が発生し、すみやか
にニードル弁が着座し、噴射が確実に終了し、シート力
不足も解消され、エンジン筒内燃焼ガスの逆流も防止さ
れる。
【0016】請求項2の発明によれば、閉弁時により高
い正電圧を圧電アクチュエータに印加して閉弁時の制御
油圧室の圧力を増圧するから、更に十分なニードル弁の
閉弁力が発生し、すみやかにニードル弁が着座し、噴射
がより確実に終了し、シート力不足も解消され、エンジ
ン筒内燃焼ガスの逆流も確実に防止される。
【0017】
【実施例】実施例において、特に記載の無い点について
の構成、作動については従来の技術と同様とする。本発
明の第1実施例の蓄圧式燃料噴射装置をなすアキューム
レータノズルの断面図を図1に示す。
【0018】入口ポート1へは図示しない公知の間欠圧
送式ポンプが接続され、間欠的に高圧燃料を入口ポート
1へ圧送する。入口ポート1から第2の逆止弁2を介し
て蓄圧室をなすアキュームレータ室3へ連通し、公知の
ノズル4の油だまり5へ通じる経路と、第1の逆止弁6
を介して制御油圧室7へ通じ、さらに、スプリング8の
収容された背圧室9へと連通する経路とで構成されてい
る。
【0019】背圧室9は、ロッド10とホルダ11との
すきまを介してニードル弁12の上端へと導入されてい
る。制御油圧室7の上部には、ピストン部材13がシリ
ンダ14と摺動自在に収容され、圧電アクチュエータを
なすピエゾアクチュエータ15の収縮、伸長に伴って、
ピストン部材13を上下動する。ピストン部材13は皿
バネ16により、ピエゾアクチュエータ15へ圧縮力が
かかるように構成されている。これは、セラミックス製
品であるピエゾアクチュエータの破損防止のために常に
圧縮力をかけてやるためである。
【0020】次に作動を説明する。噴射を開始するため
に、図示しない駆動回路からピエゾアクチュエータ15
へ印加されている電圧を0Vか、若干の負電圧へ切り換
えると、ピエゾアクチュエータ15が収縮し、ピストン
部材13が上昇し、制御油圧室7内の圧力が低下する。
この時、図示しない間欠圧送式ポンプからの圧送はすで
に終了しているので、入口ポート1の圧力は十分に低下
している。従って、制御油圧室7の圧力が低下しても、
第1の逆止弁6が開くことは無い。制御油圧室7の圧力
の低下に伴い、連通した背圧室9の圧力も低下し、ニー
ドル弁12の上下の圧力バランスがくずれてニードル弁
12が上昇し、噴射が開始する。
【0021】次に噴射を停止するためには、ピエゾアク
チュエータ15への電圧を正電圧へ切り換える。する
と、ピエゾアクチュエータ15が伸長し、ピストン部材
13が下降し、制御油圧室7内の圧力がもとの圧力まで
上昇する。この時、第1の逆止弁6により制御油圧室7
は密閉されているので、背圧室9の圧力もすみやかに上
昇し、ニードル弁12の上端に作用する閉弁力により、
ニードル弁12は下降し、燃料噴口17が閉じて噴射が
終了する。
【0022】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図2、図3は第2実施例に関するものであり、図2
は第2実施例の各値のタイムチャート、図3は第2実施
例で用いる電気回路である。図1に示した本発明の第1
実施例の特徴である、閉弁時に第1の逆止弁6により制
御油圧室7を完全に密室にできることから、図2に示し
たタイムチャートのように、開弁時よりも閉弁時により
高い正電圧を印加することで、ピエゾアクチュエータ1
5をより大きく伸長させ、完全に密室となった制御油圧
室7内をポンプ作用によって増圧し、開弁力をより積極
的に高めてやるという駆動方法をとることができる。
【0023】使用する回路構成としては図3に示す様な
ものであり、閉弁時に高圧電源をサイリスタでピエゾ
アクチュエータへ導通させ、正電圧を印加し、次にサイ
リスタで電圧設定回路により設定されたコンデンサ電
圧に対して、ピエゾアクチュエータを導通させて放電す
る。ここで、コイルでなく抵抗を使用するのは、急激な
放電により、ピーク的な電流が発生し、ピエゾアクチュ
エータの発熱損失を防止するためである。次に、サイリ
スタを導通させ、ピエゾアクチュエータをGNDに接
続することでピエゾアクチュエータを収縮させて、開弁
させる。開弁時よりも閉弁時の方をより高い電圧とする
ことで、閉弁時にポンプ作用により発生したより高い閉
弁力を用い、より確実にニードル弁を閉弁させることが
できる。
【0024】この駆動方法は、本発明の構成に特有のも
のである。というのは、この駆動方法で従来のアキュー
ムレータノズルを駆動しても、閉弁時の制御油圧室の圧
力は、アキュームレータ室へと連通した逆止弁により全
て流出してしまうため、ポンプ作用が期待出来ないから
である。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、噴射終了時に
圧電アクチュエータが伸長しても、制御油圧室から蓄圧
室へは第1の逆止弁により燃料が流出されないので、制
御油圧室の圧力は上昇して十分なニードル弁の閉弁力が
発生し、すみやかにニードル弁が着座し、噴射が確実に
終了し、シート力不足も解消され、エンジン筒内燃焼ガ
スの逆流も防止される。
【0026】請求項2の発明によれば、閉弁時により高
い正電圧を圧電アクチュエータに印加して閉弁時の制御
油圧室の圧力を増圧するから、更に十分なニードル弁の
閉弁力が発生し、すみやかにニードル弁が着座し、噴射
がより確実に終了し、シート力不足も解消され、エンジ
ン筒内燃焼ガスの逆流も確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の蓄圧式燃料噴射装置をな
すアキュームレータノズルの断面図である。
【図2】第2実施例の各値のタイムチャートである。
【図3】第2実施例で用いる電気回路である。
【図4】従来技術の一例にかかる蓄圧式燃料噴射装置す
なわちアキュームレータノズル1Pの断面図である。
【符号の説明】
1 入口ポート 2 第2の逆止弁 3 蓄圧室 6 第1の逆止弁 7 制御油圧室 9 背圧室 12 ニードル弁 13 ピストン部材 15 圧電アクチュエータ 17 燃料噴口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電により伸縮する圧電アクチュエータ
    と、これと一体的に前後動するピストン部材と、作動流
    体が封入され、前記ピストン部材の前進時に昇圧せしめ
    られ、後退時に減圧せしめられる制御油圧室と、該制御
    油圧室と連通し、前記ピストン部材よりも径の小さい背
    圧室と、該背圧室に基端が臨み前記背圧室の圧力上昇に
    応じて前進して燃料噴口を閉じ、圧力低下に応じて後退
    して前記燃料噴口を開けて蓄圧室に蓄えられた高圧燃料
    を噴射するニードル弁とを有する蓄圧式燃料噴射装置に
    おいて、高圧ポンプから圧送された燃料が入口ポートか
    ら第1の逆止弁を介して前記制御油圧室へ連通する通路
    と、前記入口ポートから第2の逆止弁を介して前記蓄圧
    室へ連通する通路とをそれぞれ独立に形成したことを特
    徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記ニードル弁の開弁時よりも閉弁時
    に、より高い正電圧を前記圧電性アクチュエータに印加
    して、閉弁時の前記制御油圧室の圧力を増圧することを
    特徴とする請求項1に記載した蓄圧式燃料噴射装置。
JP8121095A 1995-04-06 1995-04-06 蓄圧式燃料噴射装置 Pending JPH08277761A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8121095A JPH08277761A (ja) 1995-04-06 1995-04-06 蓄圧式燃料噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8121095A JPH08277761A (ja) 1995-04-06 1995-04-06 蓄圧式燃料噴射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08277761A true JPH08277761A (ja) 1996-10-22

Family

ID=13740132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8121095A Pending JPH08277761A (ja) 1995-04-06 1995-04-06 蓄圧式燃料噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08277761A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005113976A1 (de) * 2004-05-18 2005-12-01 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffeinspritzsystem
CN104018964A (zh) * 2014-05-29 2014-09-03 哈尔滨工程大学 蓄压限流式压电控制喷油器
CN109209712A (zh) * 2018-10-30 2019-01-15 中船动力研究院有限公司 一种喷油器及燃油喷射系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005113976A1 (de) * 2004-05-18 2005-12-01 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffeinspritzsystem
CN104018964A (zh) * 2014-05-29 2014-09-03 哈尔滨工程大学 蓄压限流式压电控制喷油器
CN109209712A (zh) * 2018-10-30 2019-01-15 中船动力研究院有限公司 一种喷油器及燃油喷射系统
CN109209712B (zh) * 2018-10-30 2024-03-19 中船动力研究院有限公司 一种喷油器及燃油喷射系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4688536A (en) Drive circuit for an electrostrictive actuator in a fuel injection valve
JPS62206238A (ja) 燃料噴射ポンプのパイロツト噴射装置
WO2005098228A1 (en) Control valve for fuel injector and method of use
US20080295805A1 (en) High Pressure Fuel Injector
JPH08277761A (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JP2009270554A (ja) 燃料噴射装置
US4610427A (en) Piezoelectric control valve for fuel injector of internal combustion engine
JPH07107372B2 (ja) 燃料噴射ポンプ
JPS61149568A (ja) 燃料噴射弁
JP6281296B2 (ja) 燃料噴射弁
JPS6255437A (ja) 液圧液体の噴射率制御装置
JP7014637B2 (ja) 燃料噴射装置
GB2366664A (en) Control method for a piezoelectric fuel injector
JPH0665868B2 (ja) 燃料圧力制御装置
JP3821027B2 (ja) 燃料噴射装置
JPS61160563A (ja) 電歪式流体噴射制御装置
JPS61200374A (ja) 内燃機関の燃料噴射弁
JPH0410361Y2 (ja)
JPH0621598B2 (ja) 燃料噴射弁用電歪式アクチユエ−タの駆動回路
JPH0425416B2 (ja)
JPH02252939A (ja) 燃料供給装置
JPS61237877A (ja) デイ−ゼル機関用燃料噴射装置
JPH056431B2 (ja)
JPH053231B2 (ja)
JPH11153068A (ja) 蓄圧式燃料噴射弁

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040309

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02