JPH08277703A - 蒸気タービンのケーシング冷却装置 - Google Patents

蒸気タービンのケーシング冷却装置

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JPH08277703A
JPH08277703A JP7080184A JP8018495A JPH08277703A JP H08277703 A JPH08277703 A JP H08277703A JP 7080184 A JP7080184 A JP 7080184A JP 8018495 A JP8018495 A JP 8018495A JP H08277703 A JPH08277703 A JP H08277703A
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慶一 黒木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外部ケーシングの温度上昇を材料の許容温度内
に抑えて機械的強度が低下するのを防止すること。 【構成】入り口蒸気管1からの再熱蒸気を内部ケーシン
グ4に導くインレットスリーブ7が内部ケーシング4と
入り口蒸気管1との間に配置され、ボルト(図示せず)
によって入り口蒸気管1に固定される。インレットスリ
ーブ1を含めて内部ケーシング4が外部ケーシング3に
よって覆われ、双方のケーシング3、4の間およびイン
レットスリーブ7と入り口蒸気管1との間に冷却用蒸気
が流動する冷却用蒸気通路8が形成される。入り口蒸気
管1には蒸気出口9が設けられ、冷却用蒸気通路8がそ
の出口で蒸気出口9と連絡している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蒸気タービンに係り、特
に高温の作動蒸気から外部ケーシングを隔離して機械的
強度が失われるのを防止するのに好適な蒸気タービンの
ケーシング冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地球規模での環境汚染の広がりに対処す
るために化石燃料の使用量を減少させることが強く求め
られている。蒸気タービンにおいても入り口蒸気条件を
より高温、高圧に保ち、タービン効率の向上を達成する
ことで、化石燃料の使用量を減少し、併せて経済性を向
上させることが要求され、蒸気タービンの入り口蒸気温
度についてはこれまでの主流の538℃ないし566℃
級から、より高温の593℃級に高めることに努力が傾
けられ、既に一部においてはこれが実現し、今後はそれ
以上高くすることが当面の課題となっている。
【0003】こうした高温化が進むとき、その温度に見
合う適切な材料を選定できるか、否かは最大の関心事で
ある。高温に耐える鋼材、つまり耐熱網からこの種の材
料を選ぶことになるが、これは高価なものが大部分であ
り、特にタービンケーシングのような重さのある大形の
製品は経済性も考慮してこれを決定する必要がある。と
ころで、大容量蒸気タービンでは2重化したケーシング
構造が好んで採用される。この構造は内部ケーシングと
外部ケーシングとを組み合わせたもので、このうち、高
温蒸気に直接さらされるのは蒸気通路の一部を構成する
内部ケーシングであり、外部ケーシングは蒸気通路から
離れていることから、高温蒸気とは直接触れることはな
い。しかし、外部ケーシングも極く限られた部分は高温
蒸気と直接触れることでこの部分の温度は非常に高くな
る。これは再熱蒸気入り口部で、この部分は図6に示す
ように限られた一部ではあるが、再熱蒸気温度と平衡す
るまで上昇する可能性がある。ここで、再熱蒸気は入り
口蒸気管1からインレットスリーブ2を介して外部ケー
シング3の内部に備えられる内部ケーシング4内に入
り、ノズルの環状列(図示せず)へと導かれる。
【0004】入り口蒸気管1からインレットスリーブ2
にかけての外部ケーシング3の一部は蒸気通路5を構成
しており、再熱蒸気が外部ケーシング3と直接触れてこ
の部分が高温になる。なお、図中、符号6は溶接部を示
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した入り口蒸気管
1および外部ケーシング3は再熱蒸気温度がたとえば5
66℃であれば、これに見合う低Cr耐熱鋼が使用され
ている。しかし、蒸気温度が593℃からさらにそれ以
上になると、従来の低Cr耐熱鋼を用いたのでは上記し
た蒸気との直接接触により、また入り口蒸気管1からの
熱伝導および内部ケーシング4からのふく射熱等から、
外部ケーシング3の温度が上昇し、長時間にわたり機械
的強度を保てるという保証はない。
【0006】より高温に耐える高Cr耐熱鋼に外部ケー
シング3等の材料を代えることも考えられるが、大形の
構造物である外部ケーシング3をこうした高価な耐熱鋼
に代えることは得策でない。従来の低Cr耐熱鋼の使用
を妨げている一因は外部ケーシング3の一部が高温の再
熱蒸気と直接触れることから、ケーシング全体の温度が
上昇してしまうためで、こうした温度上昇の原因をでき
る限り除くことで、温度上昇を避け、許容温度内に保つ
ことが可能であれば、ケーシング材料として信頼性のあ
る低Cr耐熱鋼を高価な高Cr耐熱鋼に代えることは必
要としない。
【0007】本発明の目的は外部ケーシングの温度上昇
を材料の許容温度内に抑えて材料の機械的強度が低下す
るのを防止するようにした蒸気タービンのケーシング冷
却装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は入
り口蒸気管から外部ケーシングの内側に備えられる内部
ケーシングに至る蒸気経路にインレットスリーブを備え
てなる蒸気タービンにおいて、外部ケーシングと内部ケ
ーシングとの間および入り口蒸気管とインレットスリー
ブとの間に冷却用蒸気通路を形成し、この冷却用蒸気通
路の出口を絞り手段を介して入り口蒸気管を貫く蒸気出
口に接続したことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2に係る発明は入り口蒸気管
から外部ケーシングの内側に備えられる内部ケーシング
内のノズルボックスに至る蒸気経路にインレットスリー
ブを備えてなる蒸気タービンにおいて、外部ケーシング
とインレットスリーブとの間にケーシングと内部ケーシ
ングとの間の蒸気空間と連通する冷却用蒸気通路を形成
し、この冷却用蒸気通路の出口を絞り手段を介して入り
口蒸気管を貫く蒸気出口に接続したことを特徴とするも
のである。
【0010】さらに、請求項3に係る発明は入り口蒸気
管から外部ケーシングの内側に備えられる内部ケーシン
グ内のノズルボックスに至る蒸気経路にインレットスリ
ーブを備えてなる蒸気タービンにおいて、外部ケーシン
グとインレットスリーブとの間に冷却用蒸気通路を形成
し、この冷却用蒸気通路のほぼ中間付近に接続するよう
に外部ケーシングを貫く蒸気入り口を設け、冷却用蒸気
通路の一の出口を絞り手段を介して入り口蒸気管を貫く
蒸気出口に接続すると共に、他の出口を絞り手段を介し
て外部ケーシングと内部ケーシングとの蒸気空間に連通
するようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】蒸気タービン運転中、外部ケーシングは、たと
えば593℃の高温の主蒸気または再熱蒸気に直接さら
される入り口蒸気管、インレットスリーブおよび内部ケ
ーシングからの熱伝導およびふく射により加熱され、そ
の蒸気温度とほぼ平衡する温度になる。この状態に置か
れたまま、長時間運転した場合、ケーシング材料の低C
r耐熱鋼の許容温度限界を超えてしまい、機械的強度が
著しく低下する。本発明はこれを回避するために外部ケ
ーシング全体を所望の温度に保つように冷却用蒸気を用
いて冷却する。
【0012】図3を参照して説明すると、高圧タービン
HPの主蒸気入り口部HPIについては200℃程度温
度の低い高圧タービン排気Exと同等に保つことを主眼
におき、冷却用蒸気を高温の入り口蒸気管、インレット
スリーブにかけて流動させる。また、再熱蒸気入り口部
IPIについては再熱蒸気温度よりも100℃程度低
い、たとえば中圧タービンIPの第3抽気Etと同等に
保つことを主眼におく。すなわち、運転中、主蒸気入り
口部HPIの入り口蒸気管、インレットスリーブ内部ケ
ーシングICが主蒸気MSによって高温に加熱されると
きも、より低温の冷却用蒸気を主蒸気入り口部HPIに
かけて流すようにして外部ケーシングOCを冷却する。
【0013】また、再熱蒸気入り口部HPIの入り口蒸
気管、インレットスリーブ、内部ケーシングICが再熱
蒸気RSによって高温に加熱されるときも、より低温の
冷却用蒸気を再熱蒸気入り口部IPIにかけて流すよう
にして外部ケーシングOCを冷却する。この冷却により
温度降下した主蒸気入り口部HPIの冷却用蒸気は第3
抽気Etに回収し、同様に温度降下した再熱蒸気入り口
部IPIの冷却用蒸気は第4抽気Etに回収するもので
ある。
【0014】これを効果的に行うために請求項1に係る
発明は外部ケーシングと内部ケーシングとの間、さらに
は入り口蒸気管とインレットスリーブとの間に形成した
冷却用蒸気通路にかけて低温の冷却用蒸気を流動させ、
蒸気出口において回収し、抽気系統に導く。また、請求
項2に係る発明は外部ケーシングとインレットスリーブ
との間に形成した冷却用蒸気通路にかけて低温の冷却用
蒸気を流動させ、蒸気出口から抽気系統に導く。
【0015】さらに、請求項3に係る発明においては外
部ケーシングとインレットスリーブとの間に形成した冷
却用蒸気通路にかけて蒸気入り口から低温の冷却用蒸気
を流す。蒸気入り口を冷却用蒸気通路の中間に開口させ
ることで一部の蒸気を入り口蒸気管側に、また、残りの
一部を内部ケーシング側に流動させることができる。い
ずれの発明に置いても冷却用蒸気通路の出口に絞り手段
を設けるのが望ましい。これにより出口での靜圧を上昇
させ、周方向に均一な流れを保って冷却効果を高めるこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0017】図1において、入り口蒸気管1からの再熱
蒸気を内部ケーシングに導くインレッシスリーブ7は内
部ケーシング4と入り口蒸気管1との間に配置され、図
示しないボルトによって入り口蒸気管1に固定されてい
る。インレットスリーブ7を含めて内部ケーシング4は
外部ケーシング3によって覆われており、双方のケーシ
ング3、4の間、およびインレーツトスリーブ7と入り
口蒸気管1との間に冷却用蒸気が流動する冷却用蒸気通
路8が形成されている。
【0018】また、インレットスリーブ2と接続する部
分の入り口蒸気管1には蒸気出口9が設けられており、
冷却用蒸気通路8はその出口9と出口で蒸気出口9連絡
している。なお、図に示すように入り口蒸気管1の端部
は外部ケーシング3と溶接部10で接合される。
【0019】図2にインレットスリーブ7の詳細を示し
ている。このインレットスリーブ7は円筒部7aと、入
り口蒸気管1と接続されるフランジ部7bとからなり、
フランジ部7bには半径方向に突出する環状フィン7c
が形成されている。このフィン7cによって冷却用蒸気
通路8の出口は流路が絞られる。
【0020】次に、上記構成による実施例の作用を説明
する。
【0021】再熱器(図示せず)で加熱されて入り口蒸
気管1に流れた再熱蒸気は、インレットスリーブ7を通
り、内部ケーシング4に流入する。この再熱蒸気により
加熱されて入り口蒸気管1および内部ケーシング4は共
に再熱蒸気温度と平衡する温度になる。一方、外部ケー
シング3と内部ケーシング4との間の冷却用蒸気通路8
にかけては再熱蒸気より温度の低い冷却用蒸気が蒸気出
口9にかけて流れており、この低温の蒸気によって外部
ケーシング3が冷却される。
【0022】また、冷却用蒸気通路8の出口はフィン7
cによって絞られ、出口での靜圧が上昇して冷却用蒸気
が環状のインレットスリーブの全周に等しく流れ、入り
口蒸気管1から外部ケーシング3にかけての加熱が抑え
られる。
【0023】本実施例の入り口蒸気管1はインレットス
リーブ2の軸方向に長く延びた先端で外部ケーシング3
と溶接部10によって接続されており、再熱蒸気が外部
ケーシング3と触れることがないので、外部ケーシング
3の温度上昇は入り口蒸気管1および内部ケーシング4
程には上昇しない。このため、上記した冷却蒸気による
冷却の効果と相まって冷却用蒸気として抽気される蒸気
が、たとえば、再熱蒸気よりも100℃程度低い温度の
抽気であれば、それに近い温度に外部ケーシング3の温
度を保持することができる。この低い温度水準は低Cr
耐熱鋼の機械的強度を損ねる懸念のない許容温度内であ
り、長時間にわたり必要とする機械的強度を保持するこ
とが可能である。
【0024】さらに、本発明の他の実施例を図4を参照
して説明する。本実施例は主蒸気入り口に本発明を適用
したものである。
【0025】図4(a)において、入り口蒸気管11か
らの主蒸気をノズルボックス15に導くインレットスリ
ーブ12は外部ケーシング13と内部ケーシング14と
を貫いて配置され、シールリング(図示せず)によって
内部ケーシング14に固定されている。インレットスリ
ーブ12を含めて内部ケーシング14の外側は外部ケー
シング13によって覆われており、インレットスリーブ
12と外部ケーシング13との間に冷却蒸気が流れる冷
却用蒸気通路16が形成されている。
【0026】インレットスリーブ12と接続する部分の
入り口蒸気管11には蒸気出口17が設けられており、
冷却用蒸気通路16はこの蒸気出口17と連絡してい
る。この蒸気出口17は高圧タービンの排気よりも圧力
が低い中圧タービンの抽気系統に接続するのが望まし
い。
【0027】なお、図中、符号18は溶接部を示してい
る。
【0028】図4(b)にインレットスリーブ12の詳
細を示している。インレットスリーブ12には冷却用蒸
気通路16の出口に合わせて半径方向に突出する環状フ
ィン12aが形成されている。
【0029】次に、上記構成による作用を説明する。ボ
イラで発生した主蒸気入り口蒸気管11からインレット
スリーブ12に入り、ノズルボックス15に流入する。
この主蒸気により加熱されて入り口蒸気管11、インレ
ットスリーブ12および内部ケーシング14は共に主蒸
気温度と平衡した温度となる。外部ケーシング13と内
部ケーシング14との間の蒸気空間は主蒸気温度よりも
200℃以上低い高圧タービン排気で満たされており、
この低温の蒸気が冷却用蒸気通路16を通って蒸気出口
17にかけて流れ、外部ケーシング13が冷却される。
【0030】また、冷却用蒸気通路16の出口はフィン
19によって絞られ、出口付近の靜圧が上昇してインレ
ットスリーブ12の全周に冷却蒸気が流れ、インレット
スリーブ12から外部ケーシング13にかけての加熱が
防止される。こうして、外部ケーシング13の温度を主
蒸気温度よりも200℃以上低く保持することができ
る。これは低Cr耐熱鋼の機械的強度を損ねる懸念のな
い許容温度内であり、機械的強度を長時間にわたり維持
することができる。
【0031】さらに、異なる実施例を図5を参照して説
明する。本実施例では主蒸気入り口部に冷却蒸気を導く
ための蒸気入り口20が外部ケーシング13に形成され
る。この蒸気入り口20についてはインレットスリーブ
12と外部ケーシング13との間の冷却用蒸気通路16
のほぼ中間に設ける。したがって、冷却用蒸気通路16
は一方で蒸気出口17と連絡し、他方で外部ケーシング
13と内部ケーシング14との間の蒸気空間と通じてい
る。本実施例のインレットスリーブ12には蒸気出口1
7の手前に環状フィン12aを、また、内部ケーシング
14に至る手前に環状フィン12bをそれぞれ設けてい
る。
【0032】本実施例の蒸気入り口20は高圧タービン
排気よりも圧力の高いいずれかの高圧タービンの抽気系
統と結び、また、蒸気出口17は高圧タービンの排気よ
りも圧力が低い中圧タービンの抽気系統に接続するよう
にする。
【0033】上記構成において、冷却用蒸気は蒸気入り
口20から冷却用蒸気通路16に入り、一部が上方の出
口にかけて流動し、残りの一部が下方の出口にかけて流
動しつつ、外部ケーシング13を冷却する。すなわち、
2個のフィン12a、12bの間に形成される冷却用蒸
気通路16を通る間、冷却用蒸気はインレットスリーブ
12から外部ケーシング13にかけての熱伝導およびふ
く射による熱を効果的に奪い、外部ケーシング13の温
度上昇を防ぐ。
【0034】本実施例では半径方向に突出するフィン1
2a、12bのそれぞれの間隙を調節して双方の流量を
任意に変えることができる。特に、入り口蒸気管11と
外部ケーシング13との溶接部18付近の熱応力を下げ
ることが求められる場合、低温の冷却蒸気を多量に導い
てその付近の温度を下げ、溶接部18付近に発生する熱
応力を緩和させることが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明は外部ケーシ
ングと内部ケーシングとの間、入り口蒸気管とインレッ
トスリーブとの間、あるいは外部ケーシングとインレッ
トスリーブとの間に主蒸気あるいは再熱蒸気よりも低温
の蒸気を流動させる冷却用蒸気通路を形成したので、外
部ケーシングを効果的に冷却することができる。
【0036】したがって、本発明によれば外部ケーシン
グの温度上昇を低Cr耐熱鋼の許容温度内に抑えること
ができ、外部ケーシングを信頼性の高い低Cr耐熱鋼に
より構成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるケーシング冷却装置の一実施例を
示す断面図。
【図2】図1に示されるインレットスリーブの断面図。
【図3】本発明の他の実施例を示す断面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図。
【図5】従来の蒸気タービンの再熱蒸気入り口部を示す
断面図。
【図6】従来の技術を説明するための図。
【符号の説明】
1、11 入り口蒸気管 3、13 外部ケーシング 4、14 内部ケーシング 7、12 インレットスリーブ 8、16 冷却用蒸気通路 9、17 蒸気出口 20 蒸気入り口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 薫 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入り口蒸気管から外部ケーシングの内側
    に備えられる内部ケーシングに至る蒸気経路にインレッ
    トスリーブを備えてなる蒸気タービンにおいて、前記外
    部ケーシングと前記内部ケーシングとの間および前記入
    り口蒸気管と前記インレットスリーブとの間に冷却用蒸
    気通路を形成し、この冷却用蒸気通路の出口を絞り手段
    を介して該入り口蒸気管を貫く蒸気出口に接続したこと
    を特徴とする蒸気タービンのケーシング冷却装置。
  2. 【請求項2】 入り口蒸気管から外部ケーシングの内側
    に備えられる内部ケーシング内のノズルボックスに至る
    蒸気経路にインレットスリーブを備えてなる蒸気タービ
    ンにおいて、前記外部ケーシングと前記インレットスリ
    ーブとの間に該ケーシングと該内部ケーシングとの間の
    蒸気空間と連通する冷却用蒸気通路を形成し、この冷却
    用蒸気通路の出口を絞り手段を介して該入り口蒸気管を
    貫く蒸気出口に接続したことを特徴とする蒸気タービン
    のケーシング冷却装置。
  3. 【請求項3】 入り口蒸気管から外部ケーシングの内側
    に備えられる内部ケーシング内のノズルボックスに至る
    蒸気経路にインレットスリーブを備えてなる蒸気タービ
    ンにおいて、前記外部ケーシングと前記インレットスリ
    ーブとの間に冷却用蒸気通路を形成し、この冷却用蒸気
    通路のほぼ中間付近に接続するように該外部ケーシング
    を貫く蒸気入り口を設け、前記冷却用蒸気通路の一の出
    口を絞り手段を介して該入り口蒸気管を貫く蒸気出口に
    接続すると共に、他の出口を絞り手段を介して前記外部
    ケーシングと前記内部ケーシングとの蒸気空間に連通す
    るようにしたことを特徴とする蒸気タービンのケーシン
    グ冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記絞り手段が前記インレットスリーブ
    に一体に形成される環状フィンであることを特徴とする
    請求項1ないし3記載の蒸気タービンのケーシング冷却
    装置。
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