JPH08277400A - 粉末洗剤組成物 - Google Patents

粉末洗剤組成物

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JPH08277400A
JPH08277400A JP11350895A JP11350895A JPH08277400A JP H08277400 A JPH08277400 A JP H08277400A JP 11350895 A JP11350895 A JP 11350895A JP 11350895 A JP11350895 A JP 11350895A JP H08277400 A JPH08277400 A JP H08277400A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は 粉末洗濯洗剤の 特に水溶性に迅速
に対応できる しかもより 少量で有効にそれが 洗浄
作用に機能する ハイコンパクトな 経時安定性がよく
使用感もすぐれた 洗濯洗剤の提供を 目的とする。 【構成】上記目的を 必要にして十分に発揮させる為に
親水性界面活性剤(就中:非イオン系の HLBが
7以上)を ベースとして 炭酸カリウムを20W%
以上含有する テルペン系抽出物質と 有機酸塩の相乗
作用を期して しかも 簡単な設備で 商品化できるこ
とを 思い出したものである。 【効果】こうしてえられた 本発明品は 極めて簡単に
水溶性にすぐれておりしかも程良い 防湿効果もあり
経時安定性 芳香性 すすぎ性 特に スポツトクリ
ーニング効果の 大なる濃縮洗剤となし しかも 配合
成分の混合特性や 充填(パッケージング)のスムース
な 高能率化 低設備を 図ったものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は 衣料用洗濯洗剤 に関
するもので 水に迅速に溶け易い しかも高密度化が可
能な スポットクリーニング(部分洗浄用)にも好適で
洗い上りのすぐれた 安全性の高い 粉末用洗濯洗剤
に関するものである。年々 洗濯用洗剤は ハイコンパ
クト化が進み、又 全自動洗濯機の高性能化(節水 ス
ピードすすぎ ソフト仕上げ 少量化)と 高洗浄力の
要求が高まりより有効な成分や 製造(プロセス)改
良が 研究されてきたがいくつかの矛盾点に遭遇し 決
定的効果が 期待できない現状にある。
【0002】
【従来の技術】従来から 無りんタイプの粉末洗剤とし
て 必須成分として アルミノ珪酸ソーダ(A型ゼオラ
イト)や 珪酸ソーダや 有機酸塩(ポリマー型のも
の)などが利用されて これに各種 陰イオン 又は
非イオンの 界面活性剤を混合して粉末洗剤を 構成し
ている。更にこの中に各種の 酵素(たんぱく、脂肪、
繊維素、でんぷんなどを分解)漂白剤(酸素又は塩素
系)を含有させているものが 一般的になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、それぞれ一長
一短があり 大むね次に示した 問題点が集約される。 (1)ハイコンパクト化(高濃縮、密度圧縮)すること
と相反して 水溶性、水分散性が悪くなる。 (2)水溶性のよい ビルダーや 増量剤 又は 界面
活性剤は 逆に湿気を吸収し易く 経時によって いわ
ゆる ケーキング(固化)現象を発生させるのでユーザ
ーステージでの クレームになり易い。 (3)吸湿を改良する為に ゼオライト、タルク、アエ
ロジル(微粉末シリカ)シエラック、ロジン などを含
有させると 逆に水溶性が悪く すすぎなどで水不溶分
としての残留性 あるいは水の不透明化の為に すすぎ
の能率化が阻害される。 (4)ある種の有機溶剤(親水性タイプ又はテルペン系
の油溶性タイプのもの)を併用するものは ビルダーや
界面活性剤との相性が悪く 気化したり消失又は化学
変化して 異臭、色変などの現象を 派生させることが
ある。 (5)各種酵素を 2種以上併用して 汚れを分解する
ことを利用したものもあるが つけおき(30分以上)
や 水温の上昇(30℃ 〜 )の駆使を必要としなけ
れば 有効性に疑問が残る。 (6)特殊の製法を利用した ハイコンパクト化もある
が、設備、コスト、使用方法などで 問題発生が懸念さ
れる。 (7)使用時の ユーザーの使用感が 必ずしも好まし
くない(粉状物の飛散、特有の合成香料のかおり) 現在 これらの課題のすべてを 平均的に克服して ユ
ーザーのあらゆる利便を図ることを目的とし 併せて
排水の汚染から招来する環境保全の悪化を解消する面を
具備したものが 強く要求されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は これらの課
題を解決する方法として 親水性界面活性剤(とくに非
イオン系の HLBが 7以上のものを主体となす)と
共に テルペン系抽出物質有機酸塩の 3大物質を
炭酸カリウム単独 又はこれと 炭酸ナトリウムを 併
用し 単純混合して粘度を スクリーニングするだけで
簡単に確実に達成することを 見い出したものである。
と同時に 本来 油溶性の テルペン系抽出物質も 非
イオン界面活性剤と予めなじませておけば(プレミック
ス)安定に且つ 水溶性(完全に透明化)になることも
新たなる知見である。更に 各種無りんビルダーの内
有機酸塩が 炭酸カリウム主体の媒体に相溶性がよく
テルペン系抽出物質と 界面活性剤の 予混合系に自
然に均質化(ホモジナス)できることができるのも 大
きな特徴である。本発明の 各配合成分について説明す
る。水溶性界面活性剤としては 非イオン系のものが
一番好ましい。非イオン系の代表的なものは ポリオキ
シエチレン アルキルエーテル(EO:7〜30モル、
アルキルC〜C18)、ポリオキシエチレンアルキル
フェノールエーテル、(EO:7〜30モル、アルキル
〜C20)、ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノー
ルアミド(EO:2〜15モルC〜C18.モノエタ
ノールアミド)、アルキル脂肪酸ジエタノールアミド
(C〜C18)、ポリオキシエチレン ソルビタン脂
肪酸エステル(EO:7〜30、C〜C18)、アル
キルアミンオキシド(C〜C18)、エチレンオキソ
イドとプロピレンオキサイドの縮合形成体(例プルロニ
ック)アルキルグリコシド(C〜C18)ポリオキシ
エチレン 脂肪酸エステル(EO:7〜30、C〜C
18)、ポリオキシエチレン ヒマシ硬化油(EO:7
〜30)、ショ糖脂肪酸エステル(C〜C16)、な
ど挙げられる。陰イオン系のものとしては アルキル脂
肪酸塩(C〜C18)、アルキルベンゼンスルホン酸
塩(C〜C18)、アルファオレフィンスルホン酸塩
(C〜C18)、アルキルスルホン酸塩(C〜C
18)、アシルグルタミン酸塩(C〜C18)、アル
キル硫酸塩(C〜C18)、ポリオキシエチレン(E
O:2〜8)アルキル硫酸塩(C〜C18)、アルキ
ルリン酸塩(C〜C18)、アルキルザルコシン酸塩
(C〜C18)、ポリオキシエチレン(3〜30)ア
ルキル脂肪酸塩(C〜C18)ポリオキシエチレン
(3〜60)アルキルフェノール スルホン酸塩(C
〜C18)、などが代表で 非イオン系と併用の場合に
有用である。多くは 非イオン系単独 又は陰イオン
系が 全界面活性剤中の 50%以下好ましくは 60
%以下に制限する。何故なら 吸湿性と 発泡性を制御
する上で 又テルペン系抽出物質の前駆体(プレカーサ
ー)との 相溶に大きく影響するからである。当該テル
ペン系抽出物質は(C)を骨格とする イソプレ
ン誘導体であり モノテルペン(C10)から セスキ
テルペン(C15)の 炭化水素群である。例えば α
−ピネン、D−リモネン、β−ピネン、ショウノウ、シ
トロネロール、P−ペンタン、カンファン、ゲラニオー
ル、ボルネオール、ミルセン、ターピネオール、シトラ
ール、l−メントールなど 特にD−リモネン、α−ピ
ネン、シトラール、シトロネラール、のようにオレンジ
や レモンの芳香臭のものが好ましい。これらの テル
ペン系抽出物質は それ自体 香料や 防腐剤として利
用されている。最近では 有機溶剤としての用途も 開
発されているし 適度の防湿効果があることも 見逃せ
ない。本発明はこれを 粉末の洗濯洗剤に 積極的に利
用して 水への可溶化を図るのに 上記 プレカーサー
と 炭酸カリウムの組み合せが有用なることを見い出し
たものである。テルペン系抽出物質は 大体 0,5〜
15W% とくに 1〜7W% であって 炭酸カリウ
ムが 全体の約1/5(20%)以上が良好である。そ
の併用物として炭酸ソーダや 硫酸ソーダ、珪酸ソー
ダ、セスキ炭酸ソーダ、を利用してもよい。そして 今
一つの有機酸塩は カルボン酸系物質が 上記混合物と
旨く水への相溶性のある 組成剤となる。これらの カ
ルボン酸ビルダーとしては 古くは「油化学」VOI−
30,NO−1(1981年) 特公昭 54−381
22、R,G,Bistline、JAOCS 48
74(1971)、FRP−1553473、角田ら
「油化学」19.935(1970)に詳しく紹介され
て 所謂 無りんビルダーである。本発明で 特に有用
なものは クエン酸ソーダ、クエン酸カリウム、クエン
酸マグネシウム、リンゴ酸ソーダ、リンゴ酸カリウム、
EDTA−4Na、EDTA−4K、NTA−3NA、
ビニルメチルエーテルと無水マレイン酸の塩、コハク酸
塩、酒石酸ソーダ、ロッシェル塩、グルコン酸ソーダ、
グリコール酸ソーダ、乳酸ソーダ、乳酸カリウム、イタ
コン酸塩、ポリアクリル酸ソーダ(約 MW800〜1
2000)、酒石酸塩、などの水可溶性の粉状 又は
粒状物質が好ましい。有機酸塩は 少なく共 3〜25
W%が洗浄力、粉体安定性、コストバランス、の上で好
ましい。こうして 本発明は 水に溶け易い スピード
洗浄が 有効且つ適切に行えるように工夫した点が 最
大の特徴となり 水溶性(透明)の為に電気洗濯機との
相性もよく 水質汚染が 低減できることも みのがせ
ない。更に 本発明品は 市販品同様に 各種酵素、け
いこう剤、漂白剤、可溶化剤、色素(呈色剤)、再汚染
防止剤、カチオン又は 両性イオン界面活性剤、高分子
増粘剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤(BHT.BHA.
トコフェロール.アスコルビン酸塩、リン酸トリフェニ
ルなど)などを 含有させることを妨げない。今一つ
重要なことは 製造法が単純攪拌で すむこと と全体
のフリーフローネス(粉末流動性)にすぐれ 粉末の飛
散は殆んどなく簡易な方法で 製品化できる特徴を 有
するものである。以下本発明の 代表的例をあげて 説
明する。
【0005】
【実施例−1】次の 配合内容からなる 試作品を調整
して いくつかの 性能 評価などを行った。
【表1】 (性能テスト) 水溶性(0℃ の水道水 300RPM 1lの水
に 10gを入れて10秒後 20秒後の 水溶率
(%)を 測定した)
【表2】 洗浄力テスト
【表3】
【表4】 保存時の変化特性 −▲ア▼ 40℃ 3ケ月(RH=80%)の条件下で
放置する。ポリエチレン(0,05mm厚)袋に
/3容器入れて(100gづつ)開封して放置する。本発明品 1 − わずかに粒状物あり(5%未満)
外観は少し黄変 2 − わずかに粒状物あり(7〜10%) 3 − わずかに粒状物あり(5%位) 4 − わずかに粒状物あり(5%位) 5 − 殆ど変化なし.但し外観は少し黄変従来品 − 固まり(10〜15mmφ) 5
%位 存在 − 固まり( 5〜 7mmφ)10 %位 存在 − 固まり( 5〜 7mmφ)30 %位 存在 − 固まり( 5〜 7mmφ) 5 %位 存在 Swiss.st.GallanのEMPA 汚垢
布の洗浄率(%)(既出)を 検討した。
【表5】
【0006】
【実施例−2】次の処方例の 洗剤を試作して、以下の
とおりの事項について 検討した。(W%)
【表6】 (評価 その1) ○ 水の設定 : 硬度Cacl 水溶液(C
++、2×10−3 mol/l)(攪拌条件:10
0RPM)
【表7】 これから判断できることは 本発明品の水への溶解度
と溶解スピードの良好さ、温度依存性の少ないことであ
る。従って オールシーズン 節水型の洗濯機で スピ
ード洗浄に適合していることが判る。 (評価 その2)溶解速度(水道水 1lに 洗剤10
gを入れて 150 RPMで攪拌する。15℃ 設定
(攪拌温度)
【表8】 以上のように 本発明品は 単位時間当たりの 溶解時
間が早く 能率的、効率的な 洗剤であることが判る。
【0007】
【効 果】こうして 本発明の洗濯洗剤は 粉末特性の
欠点を 十分に考慮してどの洗濯機にも 適応できるも
のとして 炭酸カリウム塩 の中心にしたもので具体的
に次の効果を奏すものである。 いかなる水温 水質にも 能率よく 効率よく 溶
解するので洗濯作業のスピード化 洗剤の少量化が図れ
る。 テルペン系抽出物質が 適度な芳香性を有し 部分
洗浄(スポットクリーニング)、つけおき洗いには 極
めて有効で テルペン効果による腐敗臭、発酵臭などを
中和することによる除臭効果、除菌効果にすぐれてい
る。 低泡性で 且つハイコンパクト化(B,Dが 0,
80 以上)が図れるので 商品形態の 軽量化 紙パ
ック方式が採用できるので 好都合である。 すべての原料は 食品添加物など 天然素材であり
カリウムの 親水効果の為に 保湿性がすぐれており
水中での分解性に 有効であり 人的、環境的な 安
全性が高い。 粉末安定性がすぐれ 適度な防湿性を有しつつ ケ
ーキングが起こり 且つ粉末の飛散も少ないく 取扱い
が簡単である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】水溶性界面活性剤を 少なく共 7〜5
    0W%、テルペン系抽出物質を0,5〜15W%、有機
    酸塩 及び 炭酸カリウム単独 又は 炭酸ナトリウム
    と 併用したことを 特徴とする 粉末洗剤組成物。
  2. 【請求項 2】水溶性界面活性剤を 少なく共 (特に
    非イオン系を その内 50%以上)7〜50W%、テ
    ルペン系抽出物質を0,5〜15W% クエン酸塩、エ
    チレンジアミン四酢酸塩、マレイン酸塩、ビニルメチル
    エーテル と無水マレイン酸塩、ポリアクリル酸塩、ニ
    トリルトリ酢酸塩、酒石酸塩, イタコン酸塩、コハク
    酸塩、から選ばれた 有機カルボン酸塩(塩はNa
    、NH4、Mg++)に 炭酸カリウム単独
    又は 炭酸ナトリウム併用物が 少なく共 炭酸カリウ
    ムとして 1/5以上(20W%以上)で組成されたこ
    とを特徴とする 粉末洗剤組成物。
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