JPH08277006A - 収納棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各棚上に収納されているパレットが、地震な
どの振動により各棚から落下しないようにする。 【構成】 枠組みされたフレーム３が立設され、このフ
レーム３の高さ方向には適宜な間隔で複数の棚７が設け
られている。この各棚７にワークＷを載せたパレットＰ
が収納される。前記フレーム３の一側に上下動自在なエ
レベータ１１が設けられると共にこのエレベータ１１の
上，下にはフレーム３の一側の高さをカバーするシャッ
タ４３，４５が設けられているので、各棚７上に収納さ
れているパレットＰは、地震などの例えば上下方向にお
ける振動が生じても、左側へ移動しても落下するような
ことはない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ワークを載せたパレ
ットを各棚に収納せしめる収納棚に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、自動倉庫などの収納棚において
は、各棚にワークを積載したパレットが支持されて収納
されている。このワークＷを積載したパレットＰは図２
および図３に示されているように、各棚１０１上から落
下せぬよう、かつ出し入れが容易になるように出し入れ
方向（図２，図３において左右方向）の両端のうちの一
方には車輪１０３が設けられていると共に、他端にはス
トッパブロック１０５が幅方向段違いに設けられてい
る。前記各棚１０１上には別のストッパブロック１０７
が設けられ、前記ストッパブロック１０５と係止するよ
うになっている。前記パレットＰの図２，図３において
左側には複数のフック１０９が設けられている。

【０００３】また、前記収納棚の左側には、例えば図４
に示されているように上下方向へ走行自在なチエン１１
１にエレベータ１１３が取付けられている。このエレベ
ータ１１３上には図４において左右方向へ移動自在な自
走式のトラバーサ１１５が設けられており、このトラバ
ーサ１１５の右側には前記パレットＰが設けられたフッ
ク１０９に係合するフック１１７が設けられている。

【０００４】各棚１０１上に支持されているパレットＰ
を出し入れするときには、トラバーサ１１５を図４にお
いて右側へ移動させてフック１１７をパレットＰに設け
られたフック１０９に係合させると共に、エレベータ１
１１をわずか上昇せしめると、パレットＰの左側が図４
に示されているように、小量持ち上げられる。その結
果、パレットＰに設けられているストッパブロック１０
５が各棚１０１上のストッパブロック１０７と干渉せず
に、パレットＰが各棚１０１上を移動できるものであ
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の収納棚における各棚１０１にはワークＷを積載した
パレットＰが収納されている。そして、例えば地震時に
上下方向の振動が発生すると、パレットＰの下面に設け
られているストッパブロック１０５が各棚１０１上のス
トッパブロック１０７を乗り越えてしまい、各ストッパ
ブロック１０７がストッパの役目を果さず、パレットＰ
が特に各棚１０１の左右側から落下し危険である。

【０００６】この発明の目的は、各棚上に収納されてい
るパレットが、地震などの振動により各棚から落下しな
いようにした収納棚を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１によるこの発明の収納棚は、枠組みされたフ
レームを立設せしめると共に、このフレームの高さ方向
へ適宜な間隔でワークを載せたパレットを収納せしめる
複数の棚を設け、前記フレームの一側に上下動自在なエ
レベータを設けると共に、このエレベータの上，下に前
記フレームの一側における高さをカバーするシャッタを
設けてなることを特徴とするものである。

【０００８】請求項２によるこの発明の収納棚は、前記
各シャッタの幅を前記フレームの幅にほぼ等しく、しか
も各シャッタの一端を前記エレベータに取付けると共
に、各シャッタの他端を前記フレームの上，下部に設け
た巻き取りドラムに巻き取り自在に設けてなることを特
徴とするものである。

【０００９】請求項３による発明の収納棚は、前記フレ
ームの最下段に前記エレベータが上下動する一側とは他
の方向へ延伸したローダフレームを設け、このローダフ
レーム下におけるフレームのエレベータの上下する側面
とローダフレームが板材加工機方向へ突出している側面
を除いた側面と、エレベータが上下動するフレームの一
側を除いた残りの３方側にカバーを設けてなることを特
徴とするものである。

【００１０】

【作用】以上のような請求項１によるこの発明の収納棚
とすることにより、枠組みされたフレームが立設され、
このフレームの高さ方向には適宜な間隔で複数の棚が設
けられている。この各棚にワークを載せたパレットが収
納される。前記フレームの一側に上下動自在なエレベー
タが設けられると共にこのエレベータの上，下にはフレ
ームの一側の高さをカバーするシャッタが設けられてい
るので、各棚上に収納されているパレットは、地震など
の例えば上下方向における振動が生じた場合、左側へ移
動しても落下するようなことはない。

【００１１】請求項２によるこの発明の収納棚とするこ
とにより、各シャッタの幅がフレームの幅にほぼ等し
く、しかも各シャッタの一端がエレベータに取付けられ
ていると共に、各シャッタの他端がフレームの上，下部
に設けた巻き取りドラムに巻き取り自在に設けられてい
るので、エレベータが上下動した際に、各シャッタが巻
き取りドラムに巻き取られたり、あるいは巻き戻され
て、フレームの一側における上下全体は常にシャッタで
カバーされる。したがって、各収納棚に収納されている
パレットは地震などの振動で左側へ移動されても落下す
ることはなくなる。

【００１２】以上のような請求項３による発明の収納棚
とすることにより、フレームの最下段にエレベータが上
下動する一側とは他の方向へ延伸したローダフレームを
設け、このローダフレーム下におけるフレームのエレベ
ータの上下する側面とローダフレームが板材加工機方向
へ突出している側面を除いた側面と、エレベータが上下
動するフレームの一側を除いたローダフレームの上方に
おける残りの３方側にカバーが設けられているから、各
棚上におけるパレットが地震などの振動で前後左右に移
動したとしても、落下するようなことはなくなる。

【００１３】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。

【００１４】図１を参照するに、自動倉庫などの収納棚
１は、枠組みされたフレーム３を備えており、このフレ
ーム３は４本の立設されたサイドフレーム５Ａ，５Ｂ，
５Ｃ，５Ｄからなると共に、この各サイドフレーム５Ａ
〜５Ｄの上面には上部フレーム５Ｅが連結されている。
しかも、このサイドフレーム５Ａ，５Ｂとサイドフレー
ム５Ｃ，５Ｄとの間には上下方向へ適宜な間隔で棚７が
設けられている。

【００１５】最下段には図１において右方向へ延伸され
たローダフレーム９が設けられている。前記各棚７，ロ
ーダフレーム９上にはワークＷを積載したパレットＰが
収納されるものである。なお、パレットＰの構造はすで
に述べたものと同じなので同じ部品には同一符号を付し
て重複する説明を省略する。

【００１６】前記サイドフレーム５Ａ，５Ｂの図１にお
いて左側には上下動自在なエレベータ１１が設けられて
いる。このエレベータ１１上にはフック１３を備えた自
走式のトラバーサ１５が図１において左右方向へ移動自
在に設けられている。なお、トラバーサ１５の移動機構
はすでに公知であるから、詳細な構造の説明を省略す
る。

【００１７】前記サイドフレーム５Ａ，５Ｂの上，下部
にはそれぞれスプロケット１７，１９が回転自在に設け
られていると共に、このスプロケット１７とスプロケッ
ト１９とにはチエン２１が巻回されている。このチエン
２１の両端は前記エレベータ１１の後部に取付けられて
いる。

【００１８】また、前記上部フレーム５Ｅ上には支持ブ
ロック２３が設けられており、この支持ブロック２３上
にはモータブラケット２５を介して駆動モータ２７が設
けられており、この駆動モータ２７の出力軸には駆動ス
プロケット２９が回転自在に装着されている。この駆動
スプロケット２９と前記スプロケット１７の軸に装着さ
れたスプロケット３１とにはチエン３３が巻回されてい
る。

【００１９】上記構成により、駆動モータ２７を駆動せ
しめると、出力軸、駆動スプロケット２９，チエン３３
を介してスプロケット３１が回転される、このスプロケ
ット３１の回転によりスプロケット１７が回転され、チ
エン２１に取付けられたエレベータ１１が上下動される
ことになる。

【００２０】前記サイドフレーム５Ａ，５Ｂとサイドフ
レーム５Ｃ，５Ｄとの間におけるローダフレーム９の下
方には上下動自在なリフタ３５が設けられていると共
に、前記ローダフレーム９の下部には左右方向へ移動自
在なローダ３７が設けられている。このローダ３７には
上下動自在な吸着フレーム３９が設けられ、この吸着フ
レーム３９には複数の吸着パッド４１が設けられてい
る。

【００２１】上記構成により、各棚７，ローダフレーム
９上に収納されているパレットＰのフック１０９はサイ
ドフレーム５Ａ，５Ｂの側面を上下動するエレベータ１
１上に設けられたトラバーサ１５が図１において右方向
に移動され、かつエレベータ１１をわずか上昇せしめる
と、トラバーサ１５に設けられたフック１３と係合す
る。トラバーサ１５を左右方向へ移動せしめることによ
って、ワークＷを積載したパレットＰは各棚７，ローダ
フレーム９からエレベータ１５上へ移載される。

【００２２】エレベータ１５を下降せしめて最下段の位
置で停止せしめた後、エレベータ１１上のパレットＰを
トラバーサ１５の移動によってパレットＰはエレベータ
１１からリフタ３５上に移載される。このリフタ３５上
に移載されたパレットＰ上に積載されているワークＷ
は、吸着フレーム３９を下降せしめて吸着パッド４１に
より一番上から一枚ずつ吸着し、ローダ３７を前記ロー
ダフレーム９に沿って右方向へ移動せしめることによっ
て、タレットパンチプレスやレーザ加工機などの板材加
工機へ搬送されることとなる。

【００２３】前記エレベータ１１の上，下には上下方向
へ延伸したシャッタ４３，４５が設けられていると共
に、前記サイドフレーム５Ａ，５Ｂの上，下部には巻き
取り自在な巻き取りドラム４７，４９が設けられてい
る。前記シャッタ４３，４５の一端は前記エレベータ１
１における後部の上端，下端に取付けられていると共
に、シャッタ４３，４５の他端は前記巻き取りドラム４
７，４９に巻き取られたり、あるいは巻き戻されるよう
に取付けられている。なお、この巻き取りドラム４７，
４９の中心軸にバネが入っている。また、前記シャッタ
４３，４５の幅はエレベータ１１の幅とほぼ等しくなっ
ているものである。さらに、エレベータ１１の相当する
位置にはパレットＰの出入りのため、シャッタは設けら
れていない。

【００２４】前記エレベータ１１が上下動するサイドフ
レーム５Ａ，５Ｂの側面を除いたサイドフレーム５Ａと
５Ｃの側面、サイドフレーム５Ｃと５Ｄの側面およびサ
イドフレーム５Ｄと５Ａとの側面、すなわち３つの側面
にはカバーが設けられている。また、最下段のローダフ
レーム９の下方における左，右の側面すなわち、サイド
フレーム５Ａと５Ｂの側面、サイドフレーム５Ｃと５Ｄ
の側面にはカバーを設けず、サイドフレーム５Ａと５Ｃ
の側面、サイドフレーム５Ｂと５Ｄの側面にはカバーが
設けられている。

【００２５】上記構成により、エレベータ１１が上下動
され、上下方向のどの位置に停止されても、地震などの
振動が生じた場合には、各棚７におけるパレットＰは前
後左右へわずか移動しても、サイドフレーム５Ａ〜５Ｄ
の側面にはシャッタ４３，４５およびカバーが設けられ
ているから、落下するようなことはなくなる。エレベー
タ１１が停止している各棚７ではエレベータ１１に設け
られたトラバーサ１５と衝突して止まり、落下すること
はない。

【００２６】この発明は、前述した実施例に限定される
ことなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様
で実施し得るものである。

【００２７】

【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、請求項１によるこの発明によれば、前記フレ
ームの一側に上下動自在なエレベータが設けられると共
にこのエレベータの上，下にはフレームの一側の高さを
カバーするシャッタが設けられているので、各棚上に収
納されているパレットは、地震などの例えば上下方向に
おける振動が生じても、左側へ移動しても落下する恐れ
はなくなる。

【００２８】請求項２によるこの発明によれば、各シャ
ッタの幅がフレームの幅にほぼ等しく、しかも各シャッ
タの一端がエレベータに取付けられていると共に、各シ
ャッタの他端がフレームの上，下部に設けた巻き取りド
ラムに巻き取り自在に設けられているので、エレベータ
が上下動した際に、各シャッタが巻き取りドラムに巻き
取られたり、あるいは巻き戻されて、フレームの一側に
おける上下全体は常にシャッタでカバーされるから、各
収納棚に収納されているパレットは地震などの振動で左
側へ移動されても落下する恐れはない。

【００２９】また、請求項３によるこの発明によれば、
フレームの最下段にエレベータが上下動する一側とは他
の方向へ延伸したローダフレームを設け、このローダフ
レーム下におけるフレームのエレベータの上下する側面
とローダフレームが板材加工機方向へ突出している側面
を除いた側面と、エレベータが上下動するフレームの一
側を除いたローダフレームの上方における残りの３方側
にカバーが設けられているから、各棚上におけるパレッ
トが地震などの振動で前後左右に移動したとしても、落
下する恐れはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明を実施する一実施例の収納棚の正面図
である。

【図２】各棚に収納されるパレットの平面図である。

【図３】図２におけるパレットの正面図である。

【図４】従来の各棚に収納されているパレットをエレベ
ータへ移動せしめる説明図である。

【符号の説明】

１ 収納棚 ３ フレーム ７ 棚 １１ エレベータ １５ トラバーサ ４３，４５ シャッタ ４７，４９ 巻き取りドラム

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 枠組みされたフレームを立設せしめると
   共に、このフレームの高さ方向へ適宜な間隔でワークを
   載せたパレットを収納せしめる複数の棚を設け、前記フ
   レームの一側に上下動自在なエレベータを設けると共
   に、このエレベータの上，下に前記フレームの一側にお
   ける高さをカバーするシャッタを設けてなることを特徴
   とする収納棚。
2. 【請求項２】 前記各シャッタの幅を前記フレームの幅
   にほぼ等しく、しかも各シャッタの一端を前記エレベー
   タに取付けると共に、各シャッタの他端を前記フレーム
   の上，下部に設けた巻き取りドラムに巻き取り自在に設
   けてなることを特徴とする請求項１記載の収納棚。
3. 【請求項３】 前記フレームの最下段に前記エレベータ
   が上下動する一側とは他の方向へ延伸したローダフレー
   ムを設け、このローダフレーム下におけるフレームのエ
   レベータの上下する側面とローダフレームが板材加工機
   方向へ突出している側面を除いた側面と、エレベータが
   上下動するフレームの一側を除いた残りの３方側にカバ
   ーを設けてなることを特徴とする請求項１，２記載の収
   納棚。