JPH0827674A - 天然ポリアミド系繊維の黄変防止加工方法 - Google Patents

天然ポリアミド系繊維の黄変防止加工方法

Info

Publication number
JPH0827674A
JPH0827674A JP6162156A JP16215694A JPH0827674A JP H0827674 A JPH0827674 A JP H0827674A JP 6162156 A JP6162156 A JP 6162156A JP 16215694 A JP16215694 A JP 16215694A JP H0827674 A JPH0827674 A JP H0827674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yellowing
fiber
natural polyamide
fabric
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6162156A
Other languages
English (en)
Inventor
Teijiro Nishimura
悌二郎 西村
Mieko Inaoka
美恵子 稲岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP6162156A priority Critical patent/JPH0827674A/ja
Publication of JPH0827674A publication Critical patent/JPH0827674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウール,絹等の天然ポリアミド繊維の黄変を
未然に防止する加工方法を提供する。 【構成】 ウール,絹等の天然ポリアミド繊維にセミカ
ルバジド系化合物と多価アルコール系エポキシ化合物を
含む処理液を付与し,乾熱処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ウールや絹等の天然ポ
リアミド系繊維の黄変を未然に防止する加工方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ウール等の天然ポリアミド系獣毛繊維
は,風合や保湿性等の機能性に優れているため,衣料は
もとより,飛行機,自動車の内装材をはじめとするイン
テリア素材等にも広く使用されている。しかしながらこ
の天然ポリアミド系獣毛繊維は,繊維自体が光や熱によ
り容易に黄変するという欠点を有しており,また,漂白
や染色を施した天然ポリアミド系獣毛繊維に至っては,
光や熱による黄変に起因する退色や変色が大きく,長年
の懸案となっている。
【0003】現在までのところ,天然ポリアミド系獣毛
繊維の黄変の原因および機構の究明が行われ,特に光に
よる黄変を防止する方法として,紫外線吸収剤や黄変防
止剤を繊維に付与する方法が検討されている。
【0004】まず,ベンゾトリアゾール系化合物やベン
ゾフェノン系化合物,ヒンダートアミン系化合物等の代
表的な紫外線吸収剤は,水溶性基を有していないため,
獣毛繊維に吸収されず,その黄変防止効果は全く認めら
れていない。近年になって,1994年の第8回国際羊
毛研究会議の報告によれば,これらの化合物にスルフォ
ン基を導入し,無色の酸性染料として獣毛繊維に吸着可
能な2−ヒドロキシベンゾフェノン,2−ヒドロキシフ
ェニルベンゾトリアゾール,2−ヒドロキシフェニル−
S−トリアジン等が開発され,これらを使用することに
より繊維の黄変防止効果は認められるようになったが,
市場が要求する水準の効果には達していない。
【0005】一方,天然ポリアミド系の絹繊維に対して
は,黄変防止剤としてセミカルバジド系化合物が有効と
されているが,その効果の耐久性に乏しいという欠点を
有している。このセミカルバジド系化合物は,獣毛繊維
には容易に吸着されず,たとえ吸着されても,洗濯,ド
ライクリーニング処理により容易に脱落し,実用耐久性
に乏しい欠点がある。
【0006】このように,獣毛繊維や絹繊維等の天然ポ
リアミド系繊維の黄変を防止する実用的な加工方法は,
現在に至っても未だ確立されていないのが実状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
現状に鑑みて行われたもので,天然ポリアミド系繊維に
実用耐久性のある黄変防止性能を付与する加工方法を得
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するために,次の構成を有するものである。すなわ
ち,本発明は,天然ポリアミド系繊維にセミカルバジド
系化合物および多価アルコール系エポキシ化合物を含む
処理液を付与し,しかる後に乾熱処理することを特徴と
する天然ポリアミド系繊維の黄変防止加工方法を要旨と
するものである。以下,本発明方法を詳細に説明する。
【0009】本発明では,天然ポリアミド系繊維を黄変
防止加工の対象として用いる。ここでいう天然ポリアミ
ド系繊維とは,羊,カシミヤ,モヘア,アンゴラ,ラク
ダ,アルパカ,ビキューナー等の動物より得られる天然
ケラチン質繊維並びに天然ケラチン質繊維と同様に分子
中にペプチッド結合を有する絹,コラーゲン繊維等を意
味するものとする。上記繊維の形態は,バラ毛,スライ
バーの他,糸,編物,織物,不織布,縫製品等の形態で
あってもよく,また,繊維自体は,天然ポリアミド系繊
維100%であってもよく,85%未満の範囲で他繊維
と混用されていてもよい。
【0010】本発明方法では,まず,上述の天然ポリア
ミド系繊維にセミカルバジド系化合物および多価アルコ
ール系エポキシ化合物を含む処理液を付与する。ここで
用いられるセミカルバジド系化合物としては,下記化1
に示す1,6−ヘキサメチレンビスN,N−ジメチルセミ
カルバジド,化2に示す1,1,1',1'−テトラメチル
−4,4'(メチレン−ジ−P−フェニレン)ジセミカル
バジド,化3に示すごときジアルキルヒドラジン誘導
体,化4に示すN,N,Nトリメチルセミカルバジド等
を挙げることができる。
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】上述のセミカルバジド系化合物は,繊維に
対して0.1〜3.0重量%の範囲で使用するが,好ましく
は0.5〜2.0重量%の範囲である。
【0016】本発明で用いられる多価アルコール系エポ
キシ化合物としては,下記化5,化6に示すグリセロー
ルポリグリシジルエーテル,化7に示すエチレンポリエ
チレングリコールジグリシジルエーテル,化8に示すソ
ルビトールポリグリシジルエーテル,化9に示すソルビ
タンポリグリシジルエーテル,化10に示すポリグリセ
ロールポリグリシジルエーテル,化11に示すジグリセ
ロールポリグリシジルエーテル,化12,化13に示す
トリメチルプロパンポリグリシジルエーテル等を挙げる
ことができる。
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】
【化9】
【0022】
【化10】
【0023】
【化11】
【0024】
【化12】
【0025】
【化13】
【0026】上述の多価アルコール系エポキシ化合物
は,繊維に対して0.1〜3.0重量%の範囲で使用する
が,好ましくは0.5〜2.0重量%の範囲である。
【0027】本発明では上述のセミカルバジド系化合物
と多価アルコール系エポキシ化合物を含有する処理液を
天然ポリアミド系繊維に付与するが,このときの付与方
法としては,浸漬法,パッド法,スプレー法等適宜の手
段で実施することができる。浸漬法を採用する場合に
は,濃度2〜60g/リットルのセミカルバジド化合物
と濃度10〜150g/リットルの多価アルコール系エ
ポキシ樹脂を含む水溶液を常温〜50℃に調整し,5〜
20分間浸漬させた後,遠心脱水機にて30〜80%の
絞液率で脱液し,乾燥する。パッド法を採用する場合に
は,浸漬法と同様に,濃度5〜100%のセミカルバジ
ド化合物と濃度10〜100g/リットルの多価アルコ
ール系エポキシ樹脂を含む水溶液を常温〜50℃に調整
し,含浸後,マングルにて50〜100%の絞液率で脱
液し,乾燥する。
【0028】この後,本発明方法では,処理された繊維
を温度50〜110℃にて乾熱処理することにより,実
用耐久性のある黄変防止効果を有する本発明の天然ポリ
アミド系繊維を得ることができる。
【0029】
【作用】セミカルバジド系化合物自体は,優れた黄変防
止性能を有しているが,ウール等の天然ポリアミド系繊
維との間に結合し得る官能基がないため,繊維に吸着さ
れず,洗濯,ドライクリーニング等の処理により容易に
脱落し,無加工の天然ポリアミド系繊維と同程度に黄変
するが,本発明のごとく,セミカルバジド系化合物に多
価アルコール系エポキシ樹脂を併用して天然ポリアミド
系繊維を処理すると,多価アルコール系エポキシ樹脂の
エポキシ基が天然ポリアミド系繊維の活性基である−N
2 ,−COOH,−OH,−SH等と容易に反応して
繊維上に固着され,洗濯,ドライクリーニング処理等に
対する実用耐久性のある黄変防止効果を有する天然ポリ
アミド系繊維が得られるようになる。
【0030】
【実施例】次に,本発明方法を実施例によってさらに具
体的に説明するが,実施例における獣毛繊維の黄変の測
定,評価は,下記の方法で行った。
【0031】(1)黄変防止性 耐光試験法 試料を,JIS L−0842により,カーボンアーク
燈耐光試験機を用いて,アーク電流(交流)15〜17
A,アーク電圧(交流)125〜140V,機内温度6
3±3℃の条件で80時間照射し,照射後の黄変度を肉
眼判定により次の4段階で評価した。 ○ : 黄変が見られない △ : やや黄変している × : 黄変している ×× : 非常に黄変している
【0032】 測色評価法 上記項の耐光試験法による照射を行った後,マクベス
MS−2020型測色機を用いて分光反射率を測定し,
CIEL* * * 表色系の色差により評価した。
【0033】 酸化窒素ガス試験法 試料をブチルヒドロキシルトルエン濃度1%のアルコー
ル液に浸漬した後,アルコールを気化させ,次いで酸化
窒素ガス堅牢度試験機を用いて,リン酸,亜硝酸により
約500ppm の酸化窒素ガスを発生させ,30℃の雰囲
気中で2時間処理した直後の試料並びにこの黄変試験後
の試料を基布とし,黄変試験を行っていない同一の試料
を添付布としてその上に重ね,7日間放置後の基布と添
付布の双方について,肉眼判定により次の4段階で評価
した。 ○ : 黄変が見られない △ : やや黄変している × : 黄変している ×× : 非常に黄変している
【0034】(2)実用耐久性試験 ドライクリーニング 浴比1:8のチャージソープ入りパークロロエチレンで
常温にて10分間処理してドライクリーニング1回と
し,これを10回繰り返す。
【0035】 揉み洗い洗濯法 JIS L−0217(106法)により,液温30
℃,2g/リットルの洗剤溶液に試料を折り畳んで2分
間押し洗い,押し絞り後,再びすすぎ洗いを行い,脱水
機で脱水するサイクルを洗濯1回とし,これを10回繰
り返す。
【0036】 家庭洗濯法 JIS L−0217(103法)により,液温40
℃,2g/リットルの洗剤を添加した溶液で,家庭洗濯
機にて,浴比1:30,強流で5分間洗濯−30秒間脱
水−2分間すすぎ洗い−30秒間脱水−2分間すすぎ洗
い後,30秒間脱水するサイクルを洗濯1回とし,これ
を10回繰り返す。
【0037】実施例1 ウール番手1/52の純毛の梳毛糸を用いた平織物の精
練後のものを用意し,これを下記処方1の処理液にディ
ッピング後,マングルで絞液率65%にて圧搾絞液し,
乾燥後,100℃で2分間の乾熱処理を行い,本発明方
法による黄変防止加工布帛を得た。
【0038】処方1 HN−130 20g/リットル (日本ヒドラジン工業株式会社製,セミカルバジド系化
合物) デナコールEX313 40g/リットル (ナガセ化成株式会社製,多価アルコール系エポキシ化
合物)
【0039】本発明との比較のため,本実施例において
処方1からデナコールEX313を省く他は,本実施例
と全く同一の方法により比較用の加工布帛(比較例1)
を得た。また,参考までに,加工前の精練後の未加工布
帛(比較例2)を用意し,比較用に供した。
【0040】本発明および比較用の布帛の性能を前記第
(2)項の実用耐久性試験(および)後,第(1)
項の耐光試験法により測定,評価し,その結果を合わせ
て表1に示した。
【0041】
【表1】
【0042】表1より明らかなごとく,本発明方法によ
る加工布帛は,実用耐久性を有する黄変防止性能を有し
ていた。
【0043】実施例2 上記実施例1で用いた平織物の精練後のものに代えて,
絹糸21中を経糸に,綿糸50/1を緯糸に用いた5枚
朱子織物の精練後のものを用いる他は,実施例1と全く
同一の方法により本発明の加工布帛を得た。
【0044】本発明との比較のため,本実施例2におい
て上記実施例1で援用した処方1からデナコールEX3
13を省く他は,本実施例と全く同一の方法により比較
用の加工布帛(比較例3)を得た。また,参考までに,
加工前の精練後の未加工布帛(比較例4)を用意し,比
較用に供した。
【0045】本発明および比較用の布帛の性能を前記第
(2)項の実用耐久性試験(および)後,第(1)
項の耐光試験法により測定,評価し,その結果を合わせ
て表2に示した。
【0046】
【表2】
【0047】表2より明らかなごとく,本発明方法によ
る加工布帛は,実用耐久性を有する黄変防止性能を有し
ていた。
【0048】実施例3 平均繊維径20.5μのオーストラリア産メリノ種原料の
トップを用い,酢酸でpH5に調整した水溶液に投入
し,ジクロロイソシアヌール酸ナトリウムを有効塩素量
で2.5%o.w.f.加え,25℃にて20分間浸漬し,水洗
後,亜硫酸ナトリウム8.0%o.w.f.を加えて35℃にて
15分間処理し,十分水洗して酸化処理を行った。酸化
処理後,ハーコセット57(ディックハーキュレス社
製,ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂)を16%o.w.
f.取り,その稀釈溶液を重炭酸ナトリウムでpH8に調
節した処理浴に加え,40℃にて20分間処理した後,
80℃にて乾燥することにより,酸化/樹脂処理防縮ト
ップを得た。この防縮トップを用いて,常法によりウー
ル番手2/60のメリヤス糸を紡績し,天竺編組織の純
毛防縮編物を製造した。
【0049】次に,ウィンス染色機を用いて,過酸化水
素(35%)30ミリリットル/リットル,ピロリン酸
ナトリウム1g/リットル,非イオン活性剤0.5g/リ
ットルの溶液をアンモニアでpH8〜8.5に調整した染
浴で上記編物に45℃で2時間の処理を行い,酸化漂白
処理を完了した。続いて,水洗後,新浴にて,ハイドロ
サルファイト1g/リットルを加え,45℃にて30分
間の処理を行い,漂白防縮編物を得た。
【0050】上述の漂白防縮編物をウィンス染色機にて
下記処方2の処理液に常温で10分間含浸した後,絞液
率40%で遠心脱水機を用いて脱水し,続いてタンブル
乾燥機にて70℃で20分間の乾燥兼乾熱処理を行い,
本発明の加工布帛を得た。 処方2 HN−130 40g/リットル デナコールEX810 80g/リットル (ナガセ化成株式会社製,多価アルコール系エポキシ化
合物)
【0051】本発明との比較のため,本実施例において
処方2からデナコールEX810を省く他は,本実施例
と全く同一の方法により比較用の加工布帛(比較例5)
を得た。また,参考までに,加工前の精練後の未加工布
帛(比較例6)を用意し,比較用に供した。
【0052】本発明および比較用の布帛の性能を前記第
(2)項の実用耐久性試験(および)後,第(1)
項のの耐光試験法およびの酸化窒素ガス試験法によ
り測定,評価し,その結果を合わせて表3に示した。
【0053】
【表3】
【0054】表3の耐光試験法の欄より明らかなよう
に,未加工の布帛(比較例6)は,ドライクリーニン
グ,103法の実用洗濯処理により大きく黄変するのに
比し,本発明の黄変防止加工を施した布帛は,黄変も少
なく,優れた黄変防止効果を有していることが分かる。
また同表の酸化窒素ガス試験法の欄より明らかなごと
く,未加工漂白防縮編物(比較例6)が黄変しているの
に比べ,本発明の黄変防止加工布帛は,優れた黄変防止
効果を有していることが分かる。さらに,7日間放置後
の結果においても,基布,添付布ともに本発明の黄変防
止加工布帛は黄変があまり認められず,しかも7日間放
置後の添付布においても,本発明の黄変防止加工布帛
は,フェノール系誘導体の移染による黄変を防止する効
果をも有していることが分かる。
【0055】実施例4 上記実施例3において,ウィンス染色機にて漂白防縮編
物に処方2の処理液の処理を行う前に,下記処方3によ
り98℃で60分間染色する他は,実施例3と全く同一
の方法により本発明および比較用の加工布帛(EX81
0を含まないものを比較例7,未加工布帛を比較例8と
する。)を得た。 処方3(グレー) Lanyl Grey B 1.0%o.w.f. (住友化学工業株式会社製,含金染料) Albegal A 1.0%o.w.f. (Ciba-Geigy社製,均染剤)
【0056】本発明および比較用の加工布帛の性能を前
記第(2)項の実用耐久性試験(および)後,第
(1)項のの測色評価法により測定,評価し,その結
果を合わせて表4に示した。
【0057】
【表4】
【0058】表4より明らかなごとく,比較例8の未加
工布帛は,ドライクリーニングおよび103法の実用洗
濯により,色相が黄味をおびて黄変しているのに比し,
本発明の黄変防止加工布帛は,加工上がりは勿論,ドラ
イクリーニングおよび103法実用洗濯処理後も,黄変
を含む色相差が小さく,優れた効果を有していることが
分かる。
【0059】実施例5 上記実施例4において,処方3に代えて下記処方4を用
いる他は,実施例4と全く同一の方法により本発明およ
び比較用の加工布帛(EX810を含まないものを比較
例9,未加工布帛を比較例10とする。)を得た。 処方4(ベージュ) Lanyl Brown GR 0.2%o.w.f. (住友化学工業株式会社製,含金染料) Lanyl Orange R 0.2%o.w.f. (住友化学工業株式会社製,含金染料)
【0060】本発明および比較用の加工布帛の性能を前
記第(2)項の実用耐久性試験(および)後,第
(1)項のの測色評価法により測定,評価し,その結
果を合わせて表5に示した。
【0061】
【表5】
【0062】表5より明らかなごとく,本発明の黄変防
止加工布帛は,耐久性のある黄変防止効果を有している
ことが分かる。これに対して,比較例10の未加工布帛
は,ドライクリーニング,103法実用洗濯処理のいず
れの場合にも,色相が黄味を帯びて黄変しており,ま
た,黄変防止剤処理のみの比較例9の加工布帛は,加工
上がりが黄変防止効果を有しているとはいえ,ドライク
リーニング,103法実用洗濯処理により,黄味成分を
中心に色差が大きくなっており,黄変防止効果の耐久性
を有していないことが分かる。
【0063】
【発明の効果】本発明は,セミカルバジド系化合物と多
価アルコール系エポキシ樹脂からなる溶液を天然ポリア
ミド系繊維に含浸,乾熱処理する構成を有し,かかる構
成の本発明方法によれば,繊維固有の風合を損なわず,
天然ポリアミド系繊維の黄変を未然に実用耐久的に防止
することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ポリアミド系繊維にセミカルバジド
    系化合物および多価アルコール系エポキシ化合物を含む
    処理液を付与し,しかる後に乾熱処理することを特徴と
    する天然ポリアミド系繊維の黄変防止加工方法。
JP6162156A 1994-07-14 1994-07-14 天然ポリアミド系繊維の黄変防止加工方法 Pending JPH0827674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6162156A JPH0827674A (ja) 1994-07-14 1994-07-14 天然ポリアミド系繊維の黄変防止加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6162156A JPH0827674A (ja) 1994-07-14 1994-07-14 天然ポリアミド系繊維の黄変防止加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0827674A true JPH0827674A (ja) 1996-01-30

Family

ID=15749106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6162156A Pending JPH0827674A (ja) 1994-07-14 1994-07-14 天然ポリアミド系繊維の黄変防止加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0827674A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1817452A1 (en) * 2004-10-28 2007-08-15 Huntsman Advanced Materials (Switzerland) GmbH Method of improving thermal stability
JP2009534551A (ja) * 2006-04-24 2009-09-24 ハンツマン アドバンスト マテリアルズ (スイッツァランド) ゲーエムベーハー 熱安定性の強化方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1817452A1 (en) * 2004-10-28 2007-08-15 Huntsman Advanced Materials (Switzerland) GmbH Method of improving thermal stability
JP2008518115A (ja) * 2004-10-28 2008-05-29 ハンツマン アドバンスト マテリアルズ (スイッツァランド) ゲーエムベーハー 熱安定性を改善する方法
TWI415995B (zh) * 2004-10-28 2013-11-21 Ciba Sc Holding Ag 改善熱穩定性的方法
JP2009534551A (ja) * 2006-04-24 2009-09-24 ハンツマン アドバンスト マテリアルズ (スイッツァランド) ゲーエムベーハー 熱安定性の強化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Rippon et al. Improving the properties of natural fibres by chemical treatments
JP4358894B2 (ja) 後染め用繊維素材
CA2147350A1 (en) Fibre treatment
Milligan et al. Studies on wool yellowing: Part III: sunlight yellowing
EP1389645A2 (en) High protection against uv radiation fabric and process for the manufacture thereof
EP1373632A2 (en) Production of dyed lyocell garments
EP0268368B1 (en) Fabric treatment
EP0091769B1 (en) Oxidative afterwash treatment for crease resisting fabrics
JPH0827674A (ja) 天然ポリアミド系繊維の黄変防止加工方法
US4160051A (en) Zirconium flame-resist treatment
US5135541A (en) Flame retardant treatment of cellulose fabric with crease recovery: tetra-kis-hydroxy-methyl phosphonium and methylolamide
JPH04327274A (ja) 獣毛繊維製品の防縮加工方法
US4201805A (en) Zirconium flame-resist, low smoke emission treatment
EP1404917B1 (en) Dyeing and finishing of lyocell fabrics
JP2006200052A (ja) 防縮性獣毛紡績糸と杢調獣毛繊維布帛及びその製造方法
US20240229347A9 (en) Method for manufacturing a functionalised dyed textile, use of a bleaching solution to increase the durability of a chemical functionalisation on a dyed textile, and dyed textile
JP3293735B2 (ja) 蛋白繊維品の処理法
US3891389A (en) Shrinkage-control treatment for knitted fabrics
Levene et al. An oxidative batchwise shrink‐resist treatment for wool using monoperoxyphthalic acid
JPH07292572A (ja) 洗濯耐久性防虫抗菌繊維構造物
GB2384249A (en) Dyeing & finishing of regenerated cellulose fabric with controlled fibrillation involving treatment with acid or acid donor then heat in gaseous atmosphere
JP2022138399A (ja) 羊毛繊維の黄変防止処理、鮮明染色処理、及び耐洗濯性の付与方法
JP3344834B2 (ja) セルロース繊維材料の処理剤およびその処理方法
JP2002363865A (ja) セルロース繊維の加工方法
JP2852493B2 (ja) セルロース系織物の形態安定加工法