JPH08276587A - インクジェットプリントヘッド - Google Patents

インクジェットプリントヘッド

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JPH08276587A
JPH08276587A JP7910695A JP7910695A JPH08276587A JP H08276587 A JPH08276587 A JP H08276587A JP 7910695 A JP7910695 A JP 7910695A JP 7910695 A JP7910695 A JP 7910695A JP H08276587 A JPH08276587 A JP H08276587A
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ink
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heat generating
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14032Structure of the pressure chamber
    • B41J2/1404Geometrical characteristics
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクのリフィル挙動における慣性力と抵抗
力の制御を容易にして高速且つ高品質の印字を行えるイ
ンクジェットプリントヘッドを提供すること。 【構成】 基板6に形成されたインク供給穴12から各
発熱部2に対応するノズル部(図示しない)へインクを
導くインク供給流路部14内の経路上に、少なくとも一
箇所以上の曲がり部16が形成されている。この曲がり
部16の形状は、各ノズル部において等しい吐出性能が
得られるように個別に調整されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
トヘッドに係り、特に、インクを吐出させて印字を行な
うインクジェットプリントヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインクジェットプリント
ヘッドとしては、サイドシュート型のプリントヘッドが
知られている。
【0003】これは、図4及び図5(図4のB部におけ
るノズルプレート58を取り除いた拡大図)に示すよう
に、インクを部分的に沸騰させてバブルを発生させる発
熱部50を有すると共にこの発熱部50へ通電させるた
めの電極52を有する基板54と、発熱部50に対応し
たノズル部56を有するノズルプレート58と、このノ
ズルプレート58と基板54との間に配設された流路形
成部材60とから概略構成されている。
【0004】更に、基板54上にはノズル部56にイン
クを供給するインク供給穴62が形成されており、ノズ
ルプレート58と基板54との間には、流路形成部材6
0によってインク供給穴62からノズル部56へインク
を導くためのインク供給流路部64が形成されている。
【0005】そして、上記構成の下、発熱部50に通電
するとバブルが発生し、このバブル圧でノズル部56か
らインク飛翔滴が吐出するようになっている。
【0006】インク供給流路部64は、図5から明らか
なように、発熱部50の近傍が狭くなる絞り形状に形成
されており、インク供給穴62から発熱部50へのイン
クの供給距離66は、破線で示すように、直線状のダイ
レクト到達形態となっている。また、全てのインク供給
流路部64は画一的に同一形状に形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高速、高品
質に印字を行おうとする際、各ノズル部(吐出部)にお
けるインクのリフィル挙動のコントロールは非常に重要
な課題となっている。
【0008】特にインク供給流路部において、インクの
リフィル挙動を支配している要素として挙げられるの
は、インク供給流路部の断面形状による流れの慣性力
(以下「慣性力」という)と、インク供給流路部の壁面
との摩擦による流れに対する摩擦抵抗力(以下「摩擦抵
抗力」という)、そしてインク供給流路部の形状の変化
による局所抵抗力(以下「局所抵抗力」という)であ
る。
【0009】上記慣性力と摩擦抵抗力との間には相関が
あり、例えば流路を細長くすると、慣性力,摩擦抵抗力
ともに上がり、流路を太く短くすると、慣性力,摩擦抵
抗力ともに下がることが実験的に確認されている。
【0010】ここで、理想的なインクのリフィル挙動に
ついて考えると、なるべく短い時間でリフィルし、しか
もリフィルしてきたインク液面がノズル部表面でメニス
カス振動を起こすことなく整定することが望ましい。こ
れをインク供給流路部の力学系について言い換えれば、
慣性力はできるだけ小さく、また、抵抗力については
「リフィル速度が早い」ことと「メニスカス振動が小さ
い」ことの両条件を満たすような抵抗力を見出すことが
最適化実現への鍵となる。
【0011】この観点に立って上記従来技術を見ると、
インク供給流路部には絞り部が設けてあるため、流れに
対して与える抵抗力はその殆どが絞り部における摩擦抵
抗力と、絞り形状からくる断面の急変化による局所抵抗
力である。
【0012】しかし、断面を発熱部側で絞っているた
め、流れの慣性力も相対的に大きくなり、リフィルした
インクのメニスカス振動が大きな慣性力のため整定しに
くくなる。そこで、メニスカス振動を早い時間で十分に
小さくするためには大きな抵抗力を与えて振動を減衰さ
せる必要があり、このため、相対的にインクのリフィル
も遅くなり、インク吐出後、供給されたインクがノズル
部表面に達するのは、約150〔μsec〕〜250
〔μsec〕とかなり遅い現状となっている。
【0013】また、実際に印字を行うときには、各ノズ
ル部が順番に吐出を行っていくが、これはシリアルプリ
ンタにおける主走査方向への移動と共に行うため、各ノ
ズル部の位置はその吐出順序に従って微妙にずれてい
る。しかし、基板に形成されるインク供給穴は一直線に
形成されることが多く、仮にインク供給穴の形状を各ノ
ズル部位置に応じて正確に調整しようとしても、現実的
には非常に困難である。
【0014】よって、各ノズル部についてインク供給穴
から発熱部までの距離(以下「インク供給距離」とい
う)はそれぞれ異なっているにも拘わらず、上述のよう
に各ノズル部に対応したインク供給流路部の形状は全て
同じであったため、インク供給距離の異なる各ノズル部
は抵抗値のバラツキによる異なったリフィル挙動を示
し、これは特に高速駆動時における吐出性能値向上の大
きな妨げとなっていた。
【0015】一方、抵抗力の最適化条件を見つける上
で、慣性力と抵抗力は個別にコントロールできることが
望ましいが、上述したように、慣性力と摩擦抵抗力との
間には常に相関があるため、それぞれを単独で調整する
手段としては断面積を変化させないまま断面の周長を変
えるか、或いは壁面の粗さを変える等の方法があるもの
の、いずれも条件設定がデリケートすぎて難しく、ま
た、コントロールできる領域にも自ずと限界がある。
【0016】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、慣性力と抵抗力の個別コントロールへのアプ
ローチが容易で、リフィル速度が早く且つメニスカス振
動が小さいという両条件を満足でき、よって高速,高品
質に印字を行い得るインクジェットプリントヘッドを提
供することを、その目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、インクを部分的に沸騰させてバブルを発生させる発
熱部およびこの発熱部へ通電させるための電極を有する
基板を備え、発熱部に対応したノズル部を有するノズル
プレートを基板上に装備し、ノズル部にインクを供給す
るインク供給穴を基板上に備えて成り、更にインク供給
穴から前記ノズル部へインクを導くためのインク供給流
路部をノズルプレートと基板との間に備えて成るインク
ジェットプリントヘッドにおいて、インク供給流路部の
経路上に少なくとも一箇所以上の曲がり部を形成する、
という構成を採っている。すなわち、慣性力と抵抗力を
個別にコントロールする方法の一つとして、局所抵抗力
を積極的に与えることに主眼をおいたものである。
【0018】請求項2記載の発明では、更に、前記曲が
り部の形状が各ノズル部について等しい吐出性能を示す
ように個別に調整されて成る構成を採っている。
【0019】請求項3の記載の発明では、上記請求項1
又は2記載の構成に加えて、前記曲がり部が略直角に形
成されていると共に前記インク供給穴側が断面積が小さ
く且つ前記発熱部側が断面積が大きく形成されている構
成を採っている。
【0020】
【作用】インク飛翔滴が吐出された後の次のリフィル動
作において、インク流れは、インク供給流路部の曲がり
部に衝突し、これによって局所抵抗力が大きくなると共
に慣性力が減殺される。慣性力の減少によってインク液
面はメニスカス振動が小さい状態で整定する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3に基
づいて説明する。ここで、図2は図1のA部分における
ノズルプレートを取り除いた場合の拡大説明図、図3は
図2のIII−III線に沿った断面内における拡大動
作説明図である。
【0022】この図1乃至図3に示す実施例は、インク
を部分的に沸騰させてバブルを発生させる発熱部2及び
この発熱部2へ通電させるための電極4を有する基板6
とを備えている。また、この基板6上には、発熱部2に
対応したノズル部8を有するノズルプレート10が装備
されている。また、このノズル部8にインクを供給する
複数のインク供給穴12が基板6上に設けられている。
【0023】ノズルプレート10と基板6との間には流
路形成部材11が配されており、この流路形成部材11
によってインク供給穴12からノズル部8へインクを導
くためのインク供給流路部14が形成されている。そし
て、このインク供給流路部14の経路上には、曲がり部
16が形成されている。
【0024】曲がり部16は、全体としては略直角の交
差路状に形成されており、インク供給穴12側の断面積
は小さく且つ発熱部2側の断面積は大きく形成されてい
る。換言すれば、インク供給流路部14は、インク供給
穴12側の巾狭の流路部14aと、この巾狭の流路部1
4aに略直角に交差する発熱部2側の巾広の流路部14
bとから構成されている。
【0025】また、インク供給穴12からノズル部8ま
でのインク供給距離Lが各々異なることに対応して、各
ノズル部8における慣性力を均一にすべく、各曲がり部
16の形状はそれぞれ個別に調整されている。
【0026】以下に、慣性力と抵抗力の具体的な調整方
法を理論的に説明する。
【0027】まず、管路内の慣性力は下記の式1で表さ
れる。
【0028】
【式1】 ここで、M:慣性力 A(x) :位置xの管路内断面積 L:インク供給距離 km(x):位置xの流れの分布の係数
【0029】慣性力については、以下の2つの効果を得
る観点から、なるべく小さい方がよい。
【0030】図3に示すインク飛翔滴20の尾引きが
短くなる。インク飛翔滴20の尾引きは、ノズル部8内
を吐出方向に流れるインクの量が徐々に減少していくこ
とにより発生する。インクの吐出時に最大に成長したバ
ブル18が凝縮するとき、慣性力が小さい方が凝縮が早
く、短い時間で凝縮が終了するため、慣性力が小さいこ
とによってノズル部8内の流れが急速に減少すれば、そ
れだけ尾引きも短くなる。
【0031】メニスカス振動が小さくなる。吐出後に
リフィルしてきたインクは、ノズル部8の表面でメニス
カスを形成し、振動を起こす。この振動が十分小さくな
らない内に次の吐出を行うと正常な滴が吐出されず、印
字品質の劣化につながることが多い。よってこの振動は
できるだけ早く収まることが望ましく、慣性力が小さい
ほどこの振動は早く収まる。
【0032】また、慣性力は、インク供給距離Lが異な
る各ノズル部8について、同程度であることが望まし
い。これは、式1より、各インク供給流路部14の断面
積を各ノズル部8ごとに変化させることによって調整可
能であることがわかる。次に、管路内の抵抗力は下記の
式2及び式3で表される。
【0033】
【式2】
【式3】 ここで、Lfr :摩擦抵抗力 L :インク供給距離 Lsp :局所抵抗力 Dh(x):等価直径 ρ :流体密度 λ(x) :流路断面形状の係数 v(x):流体速度 ζ :局所抵抗部形状の係数
【0034】なお、摩擦抵抗力については慣性力とリン
クして変化するものであるため、慣性力のコントロール
の方を優先して行い、摩擦抵抗力については特に考慮し
ない。抵抗力の調整は局所抵抗力で行う。本発明の趣旨
は、インク供給流路部14内に少なくとも一箇所以上の
曲がり部16を設けて局所抵抗力を与えることである。
曲がり部16の形状により、式3中のζを与えるが、こ
の値は、数値シミュレーションにより各ノズル部8の抵
抗力(摩擦抵抗力と局所抵抗力の和)が等しくなるよう
求める。
【0035】次に、上記の理論の基づいて具体化された
本実施例のリフィル動作について説明する。
【0036】バブル18の発生による吐出圧でインク飛
翔滴20が吐出した後の次のリフィル動作において、イ
ンク供給穴12からのインクはまずインク供給流路部1
4の巾狭の流路部14aを流れるが、ここで流速が大き
くなってリフィルの早さが確保される。次いで、インク
は流れ方向に立ちはだかる曲がり部16の壁面に衝突
し、方向を変えられて巾広の流路部14bに流入する。
これによって、大きな局所抵抗力が発生すると共に慣性
力が急激に減殺される。
【0037】慣性力が小さくなるので、メニスカス振動
は早く収まる。また、巾狭の流路部14aにおける流速
によって全体としてのリフィルの早さも確保される。こ
れによって、理想的なリフィル挙動が得られ、高速、高
品質の印字を行うことができる。
【0038】また、この実施例においては、各ノズル部
8において慣性力が等しくなるように各インク供給流路
部14の断面積が個別に調整されているので、各ノズル
部8におけるリフィル挙動が均一となり、よって更なる
高品質化を達成することができる。
【0039】なお、上記実施例では、曲がり部16の個
数、インク供給流路部14の形状を特定したが、これに
限定される趣旨ではなく、上述の各ノズル部8における
リフィル挙動の均一化機能が得られる範囲で適宜に設計
変更できるものである。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、アプロ
ーチがし易いインク供給流路部の簡単な形状変化によっ
て局所抵抗力を付与できると共に慣性力を小さくできる
ので、リフィルが早いこととメニスカス振動が小さいと
いう条件を容易に満足することができ、よってインク吐
出効率が良好となり少ないエネルギで吐出可能となるた
め省エネルギ化が可能となり、また、インク再充填時に
は流れに対する抵抗を小さくできるため再充填時間を短
かくすることができ、従って、高速,高品質の印字を行
い得るという従来にない優れたインクジェットプリント
ヘッドを提供することができる。
【0041】また、曲がり部の形状が各ノズル部につい
て等しい吐出性能を示すように個別に調整されている場
合には、高品質化を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1内のA部分に於けるノズルプレートを取り
除いた場合の部分拡大説明図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図であ
る。
【図4】従来例を示す平面図である。
【図5】図4内のB部分に於けるノズルプレートを取り
除いた場合の部分拡大説明図である。
【符号の説明】
2 発熱部 4 電極 6 基板 8 ノズル部 10 ノズルプレート 12 インク供給穴 14 インク供給流路部 16 曲がり部 18 バブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを部分的に沸騰させてバブルを発
    生させる発熱部と,この発熱部へ通電させるための電極
    とを有する基板を備え、前記発熱部に対応したノズル部
    を有するノズルプレートを前記基板上に装備し、前記ノ
    ズル部にインクを供給するインク供給穴を前記基板上に
    備え、当該インク供給穴から前記ノズル部へインクを導
    くためのインク供給流路部を前記ノズルプレートと前記
    基板との間に備えて成るインクジェットプリントヘッド
    において、 前記インク供給流路部の経路上に少なくとも一箇所以上
    の曲がり部を設けたことを特徴とするインクジェットプ
    リントヘッド。
  2. 【請求項2】 前記曲がり部の形状が、各ノズル部につ
    いて等しい吐出性能を示すように個別に調整されている
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリン
    トヘッド。
  3. 【請求項3】 前記曲がり部が、略直角に形成されてい
    ると共に前記インク供給穴側が断面積が小さく且つ前記
    発熱部側が断面積が大きく形成されていることを特徴と
    する請求項1又は2記載のインクジェットプリントヘッ
    ド。
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