JP2005125696A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】リフィル時間を短くしつつ、後方流の影響を緩和することができるインクジェット記録ヘッドを提供すること。
【解決手段】熱エネルギーにより液体に気泡を発生させる複数の吐出エネルギー発生素子を同一面に有する素子基板と、該素子基板の前記吐出エネルギー発生素子が形成されている面に、前記吐出エネルギー発生素子を内包する複数の発泡室及び該各発泡室に液体を導くための複数の供給路を形成し、且つ、前記各発泡室をヘッド外部に連通させる複数のノズルを有する供給路構成基板と、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、前記供給路の流出入口となる、前記素子基板に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列において、前記素子基板に対して垂直方向にずれて交互に構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクを吐出してインク液滴を形成し、記録を行うインクジェット記録装置に用いられるインクジェット記録ヘッドに関する。
インクジェット記録方式は、所謂ノンインパクト記録方式の1つである。このインクジェット記録方式は、記録時に発生する騒音が無視し得る程度に小さく、高速記録が可能である。又、インクジェット記録方式は、種々の記録媒体に対して記録が可能であり、所謂普通紙に対しても特別な処理を必要としないでインクが定着し、しかも、高精細な画像が廉価に得られる。このような利点から、インクジェット記録方式は、コンピューターの周辺機器としてのプリンタばかりでなく、複写機、ファクシミリ、ワードプロセッサ等の記録手段として近年急速に普及している。
一般的に利用されているインクジェット記録方式のインク吐出方法には、インク滴を吐出するために用いられる吐出エネルギー発生素子として、例えばヒータ等の電気熱変換素子を用いる方法と、例えばピエゾ素子等の圧電素子を用いる方法があり、何れの方法も電気信号によってインク滴の吐出を制御することができる。電気熱変換素子を用いるインク吐出方法の原理は、電気熱変換素子に電圧を印加することにより、電気熱変換素子近傍のインクを瞬時に沸騰させて、沸騰時のインクの相変化により生じる急激な発泡圧によってインク滴を高速に吐出させる。一方、圧電素子を用いるインク吐出方法の原理は、圧電素子に電圧を印加することにより、圧電素子が変位してこの変位時に発生する圧力によってインク滴を吐出させる。
電気熱変換素子を用いるインク吐出方法は、吐出エネルギー発生素子を配設するためのスペースを大きく確保する必要がなく、記録ヘッドの構造が簡素で、ノズルの集積化が容易であること等の利点がある。
この種の記録ヘッドの構成について、以下で説明する。
インクを吐出させる電気熱変換素子が設けられた素子基板と、この素子基板に接合されてインクの供給路を構成する供給路構成基板(オリフィス基板とも称す)とを備えている。供給路構成基板は、インクが流動する複数のノズルと、これら各ノズルにインクを供給する供給室と、インク滴を吐出するノズル先端開口である複数の吐出口とを有している。ノズルは、電気熱変換素子によって気泡が発生する発泡室と、この発泡室にインクを供給する供給路とから成る。素子基板には、発泡室内に位置して電気熱変換素子が配設されている。又、素子基板には、供給路構成基板に接する主面とは反対側の裏面から供給室にインクを供給するための供給口が設けられている。そして、供給路構成基板には、素子基板上の電気熱変換素子に対向する位置に吐出口が設けられている。
又、以上のように構成された記録ヘッドは、供給口から供給室内に供給されたインクが、各ノズルに沿って供給されて発泡室内に充填される。発泡室内に充填されたインクは、電気熱変換素子により膜沸騰されて発生する気泡によって、素子基板の主面に対してほぼ直交する方向に飛翔されて吐出口からインク滴として吐出される。
図13に従来のバブルジェット方式のインクジェット記録ヘッドを示す。図13(a)は従来ヘッドの複数ノズル6のうちの4つを表した平面透視図、図13(b)は図13(a)の吐出口及びインク供給路を通るようにA1−A1線及びA2−A2線で切断したときの断面図、図13(c)は図13(a)のB−B線に沿った断面図である。
図13に示すように、インクジェット記録ヘッドは素子基板1の上層に電気熱変換素子であるヒータ3を有する。そして、素子基板1上には、ヒータ3の配置面に面して形成されヒータを内包する空間部である発泡室4と、発泡室からインクを所定の方向に吐出させるためのインク吐出ノズル口部5と、ヒータ3の配置面に面して発泡室に供給室8からインクを導く供給路7とを形成する平板状の供給路構成部材2が設けられている。尚、本明細書では、発泡室から、インク液滴をヘッド外部に吐出する開口である吐出口5aまでの間の部分を吐出口部5と記述する。又、供給路7から吐出口5aまでの部分をノズル6と記述する。
上記インクジェット記録ヘッドにおいて、より高い解像度でのプリントを達成するためには、液滴を小さくし、プリント媒体に形成されるドット径を小さくする必要がある。このように液滴を小さくしようとした場合には、インク吐出ノズル6先端の開口である吐出口5aの面積を小さくすることにより可能となる。
特開2003−025577号公報
しかしながら、液滴を小さくしようとした場合に特に以下のような問題があった。
即ち、吐出口の面積を小さくすることにより、吐出方向の粘性抵抗が上昇し吐出させるためには多大なパワーが必要になっていた。粘性抵抗は下式で表されるが、
Figure 2005125696
η:インク粘度、S(x):断面積、G(x):形状係数
例えば、吐出口径がφ10μmよりも小さくなると吐出方向の粘性抵抗が極めて高くなるために、特に上記傾向が顕著であった。又、吐出方向への流抵抗が増加したことにより、エネルギー発生素子としての電気熱変換素子によって発泡した時にインクが吐出口側へ流れにくく、むしろ供給路側へ流れ易くなるために、供給路側への発泡の成長も大きくなっていた。即ち、このような場合、供給側への流動(以下、後方流と呼ぶ)が、従来に比して大きくなる。このように、或るノズルの近接にあるノズルの後方流が大きいと、近接ノズルからの後方流がそのノズルに流入し、そのノズルの吐出に悪影響を与える。即ち、通常、バックの少ないノズルの場合、或は、近接ノズルで後方流が発生しない場合では、吐出後に吐出口部にインクが再充填させる特性(以下、リフィル特性と呼ぶ)は、ノズルの流抵抗のみで殆ど決まるが、近接ノズルの後方流が大きい場合は、それらの後方流がノズルのリフィル特性を乱す。又、近年の高密度配列ノズル化に伴い、以上のような後方流による悪影響は強くなるばかりである。
そこで、従来は、単に供給路幅を狭める等して供給路の粘性抵抗を大きくし、後方流を低減させていた(勿論、供給路巾を狭めることは、供給路側への発泡の成長を抑制し、吐出口側へ発泡を成長させ易くし、吐出口側へのエネルギー配分を増やす効果も含んでいる)。
しかし、単に供給路幅を狭めることは、供給路の粘性抵抗を増大させるので、リフィル時間が長くなり、次の吐出が可能になるまでの時間が長くなり、結果として、印字駆動が遅くなり、記録速度が低下する。更には、小液滴化によって液滴を吐出させるために多大なパワーを必要とすると、エネルギー発生素子が電気熱変換素子であった場合には、投入電力の増加により素子基板の温度上昇が発生し、その結果、発泡が不安定になり吐出不良が発生する。
そこで、温度上昇を防止するように時間を掛けてゆっくりと記録することが必要となるので、ゆとりを持たせた高周波数のリフィル特性を実現しなければならない。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、リフィル時間を短くしつつ、後方流の影響を緩和することができるインクジェット記録ヘッドを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、熱エネルギーにより液体に気泡を発生させる複数の吐出エネルギー発生素子を同一面に有する素子基板と、該素子基板の前記吐出エネルギー発生素子が形成されている面に、前記吐出エネルギー発生素子を内包する複数の発泡室及び該各発泡室に液体を導くための複数の供給路を形成し、且つ、前記各発泡室をヘッド外部に連通させる複数のノズルを有する供給路構成基板と、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、前記供給路の流出入口となる、前記素子基板に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列において、前記素子基板に対して垂直方向にずれて交互に構成されていることを特徴とする。
同じノズル列において、或るノズルの近接ノズルの後方流がそのノズルに流入して、リフィル特性を悪化させることは先述したが、本発明によれば、隣接ノズルの後方流の発生している、ノズル断面における最大速度位置を、従来ノズルに比して遠ざけることができる(図11(b))。即ち、前記供給路の流出入口となる、前記素子基板に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列において、前記素子基板に対して垂直方向にずれて交互に構成されているので、隣り合うノズルの後方流の最大流速位置が従来のノズル(図11(a))に比して遠く、仮に同じ流量であれば、後方流によるそのノズルへの流体の流入を弱め、後方流の悪影響を緩和することができる(図9)。
本発明に好適なインクジェット記録ヘッドの実施の形態を一部切り欠いて見た斜視図を図1に示す。
図1に示す記録ヘッド10は、発熱抵抗素子である複数のヒータ3毎にノズル6を個別に独立して形成するための隔離壁が、吐出口5aからインク供給室8近傍まで延設された構成とされている。このような記録ヘッド10は、特開平4−10940号公報、特開平4−10941号公報に開示されたインクジェット記録方法が適用されたインク吐出手段を有しており、インクの吐出時に発生する気泡が吐出口を介して外気に通気されている。このインクジェット記録方法を採用することにより、飛翔するインク滴の体積の安定化を図り、微少量のインク滴を高速に吐出することを可能とし、気泡の消泡時に発生するキャビテーションを解消することでヒータの耐久性の向上を図ること等が可能となり、更なる高精細画像が容易に得られるようになる。
そして、記録ヘッド10は、複数のヒータ3及び複数のノズル6を有し、各ノズルの長手方向が平行に配列された第1のノズル列9aと、供給室を挟んで第1のノズル列に対向する位置に配列された第2のノズル列9bとを備えている。各第1及び第2のノズル列9a,9bは、隣接する各ノズルのピッチが600dpiに形成されている。又、第2のノズル列9bの各ノズルは、第1のノズル列9aの各ノズルに対して、隣接する各ノズルのピッチが互いに1/2ピッチずれて配列されている。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。
<実施の形態1>
図2は本発明の第1の実施形態によるインクジェット記録ヘッドのノズル構造を示している。図2(a)はインクジェット記録ヘッドの複数のノズルのうちの1つを基板1に対して垂直な方向から見た平面透視図、図2(b)は図2(a)のA1−A1線及びA2−A2線に沿った断面図、図2(c)は図2(a)のB−B線に沿った断面図である。
本実施の形態は、熱エネルギーにより液体に気泡を発生させる複数の吐出エネルギー発生素子を同一面に有する素子基板1と、該素子基板1の前記吐出エネルギー発生素子3が形成されている面に、前記吐出エネルギー発生素子3を内包する複数の発泡室4及び該各発泡室4に液体を導くための複数の供給路7を形成し、且つ、前記各発泡室4をヘッド外部に連通させる複数の吐出口部5を有する(複数のノズル6を有する)供給路構成基板(オリフィス基板)2と、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、前記供給路7の流出入口となる、前記素子基板1に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列9において、前記素子基板1に対して垂直方向にずれて、交互に構成されていることを特徴とする。
又、同じノズル列9における発泡室の前記素子基板1に対して垂直方向の高さは一定であり、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から供給路高さが異なる。即ち、同じノズル列9において、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から、オリフィス基板2が彫られているノズル6bと通常のノズル6aとが交互に存在する。
以上のような構成により、以下のような効果がある。
同じノズル列において、或るノズルの近接ノズルの後方流がそのノズルに流入して、リフィル特性を悪化させることは先述したが、本発明によれば、隣接ノズルの後方流の発生している、ノズル断面における最大速度位置を、従来ノズルに比して遠ざけることができる。即ち、前記供給路の流出入口となる、前記素子基板に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列9において、前記素子基板に対して垂直方向にずれて交互に構成されているので、隣り合うノズルの後方流の最大流速位置が従来のノズルに比して遠いため、仮に同じ流量であれば、後方流によるそのノズルへの流体の流入を弱め、後方流の悪影響を緩和することができる(図9)。
しかしながら、本実施の形態によれば、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から、オリフィス基板が彫られているノズルは、供給路断面が大きくなっているので、粘性抵抗が減少し、却って後方流が大きくなってしまい、後方流の悪影響を増大させてしまう可能性がある。
<実施の形態2>
図3は本発明の実施の形態2に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を示している。図3(a)はインクジェット記録ヘッドの複数のノズル6のうちの1つを基板に対して垂直な方向から見た平面透視図、図3(b)は図3(a)のA1−A1線及びA2−A2線に沿った断面図、図3(c)は図3(a)のB−B線に沿った断面図である。
本実施の形態は、熱エネルギーにより液体に気泡を発生させる複数の吐出エネルギー発生素子3を同一面に有する素子基板1と、該素子基板1の前記吐出エネルギー発生素子3が形成されている面に、前記吐出エネルギー発生素子3を内包する複数の発泡室4及び該各発泡室4に液体を導くための複数の供給路7を形成し、且つ、前記各発泡室4をヘッド外部に連通させる複数の吐出口部5を有する(複数のノズル6を有する)供給路構成基板2と、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、前記供給路7の流出入口となる、前記素子基板1に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列9において、前記素子基板1に対して垂直方向にずれて交互に構成されていることを特徴とする。
又、同じノズル列9における発泡室4の前記素子基板1に対して垂直方向の高さは一定であり、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から供給路高さが異なる。即ち、同じノズル列9において、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から、素子基板1が彫られているノズル6cと通常のノズル6bとが交互に存在する。
以上のような構成により、以下のような効果がある。
同じノズル列において、或るノズルの近接ノズルの後方流が、そのノズルに流入して、リフィル特性を悪化させることは先述したが、本発明によれば、隣接ノズルの後方流の発生している、ノズル断面における最大速度位置を、従来ノズルに比して遠ざけることができる。即ち、前記供給路の流出入口となる、前記素子基板に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列において、前記素子基板に対して垂直方向にずれて交互に構成されているので、隣り合うノズルの後方流の最大流速位置が、従来のノズルに比して遠いため、仮に同じ流量であれば、後方流によるそのノズルへの流体の流入を弱め、後方流の悪影響を緩和することができる(図9)。
しかしながら、本実施の形態によれば、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から、素子基板が彫られているノズルは供給路断面が大きくなっているので、粘性抵抗が減少し、却って後方流が大きくなってしまい、後方流の悪影響を増大させてしまう可能性がある。
<実施の形態3>
図4は本発明の実施の形態3に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を示している。図4(a)はインクジェット記録ヘッドの複数のノズルのうちの1つを基板に対して垂直な方向から見た平面透視図、図4(b)は図4(a)のA1−A1線及びA2−A2線に沿った断面図、図4(c)は図4(a)のB−B線に沿った断面図である。
本実施の形態は、熱エネルギーにより液体に気泡を発生させる複数の吐出エネルギー発生素子3を同一面に有する素子基板1と、該素子基板1の前記吐出エネルギー発生素子3が形成されている面に、前記吐出エネルギー発生素子3を内包する複数の発泡室4及び該各発泡室4に液体を導くための複数の供給路7を形成し、且つ、前記各発泡室4をヘッド外部に連通させる複数の吐出口部5を有する(複数のノズル6を有する)供給路構成基板2と、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、前記供給路7の流出入口となる、前記素子基板1に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列9において、前記素子基板1に対して垂直方向にずれて交互に構成されていることを特徴とする。
又、同じノズル列9における発泡室4の前記素子基板1に対して垂直方向の高さは一定であり、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から供給路高さが異なる。即ち、同じノズル列9において、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から、オリフィス基板が彫られているノズル6bと、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から、素子基板1が彫られているノズル6cとが交互に存在し、又、各ノズルの供給路開口面の断面を見たとき、各ノズルの供給路開口面は同面積である。
以上のような構成により、以下のような効果がある。
同じノズル列において、或るノズルの近接ノズルの後方流がそのノズルに流入して、リフィル特性を悪化させることは先述したが、本発明によれば、隣接ノズルの後方流の発生している、ノズル断面における最大速度位置を、従来ノズルに比して遠ざけることができる。即ち、前記供給路の流出入口となる、前記素子基板に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列において、前記素子基板に対して垂直方向にずれて交互に構成されているので、隣り合うノズルの後方流の最大流速位置が従来のノズルに比して遠く、仮に同じ流量であれば、後方流によるそのノズルへの流体の流入を弱め、後方流の悪影響を緩和することができる(図9)。
しかしながら、本実施の形態によれば、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から、オリフィス基板が彫られているノズル及び発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から素子基板が彫られているノズルは、通常のノズルに比して供給路断面が大きくなっているので、粘性抵抗が減少し、却って後方流が大きくなってしまい、後方流の悪影響を増大させてしまう可能性がある。但し、供給路断面を大きくすることは、リフィル特性を向上させるメリットもあるため、これらはトレードオフの関係にある。
<実施の形態4>
図5は本発明の実施の形態4に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を示している。図5(a)はインクジェット記録ヘッドの複数のノズルのうちの1つを素子基板1に対して垂直な方向から見た平面透視図、図5(b)は図5(a)のA1−A1線及びA2−A2線に沿った断面図、図5(c)は図5(a)のB−B線に沿った断面図である。
本実施の形態は、熱エネルギーにより液体に気泡を発生させる複数の吐出エネルギー発生素子3を同一面に有する素子基板1と、該素子基板1の前記吐出エネルギー発生素子3が形成されている面に、前記吐出エネルギー発生素子3を内包する複数の発泡室4及び該各発泡室4に液体を導くための複数の供給路7を形成し、且つ、前記各発泡室4をヘッド外部に連通させる複数の吐出口部5を有する(複数のノズル6を有する)供給路構成基板2と、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、前記供給路7の流出入口となる、前記素子基板1に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列9において、前記素子基板1に対して垂直方向にずれて交互に構成されていることを特徴とする。
又、同じノズル列9における発泡室4の前記素子基板1に対して垂直方向の高さは一定であり、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から供給路高さが異なる。即ち、同じノズル列9において、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から、素子基板1が彫られており、且つ、オリフィス基板が素子基板方向に隆起しているノズル6dと通常のノズル6aとが交互に存在し、又、各ノズルの供給路開口面の断面が同面積である。
以上のような構成により、以下のような効果がある。
同じノズル列において、或るノズルの近接ノズルの後方流がそのノズルに流入して、リフィル特性を悪化させることは先述したが、本発明によれば、隣接ノズルの後方流の発生している、ノズル断面における最大速度位置を、従来ノズルに比して遠ざけることができる。即ち、前記供給路の流出入口となる、前記素子基板に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列において、前記素子基板に対して垂直方向にずれて交互に構成されているので、隣り合うノズルの後方流の最大流速位置が従来のノズルに比して遠く、仮に同じ流量であれば、後方流によるそのノズルへの流体の流入を弱め、後方流の悪影響を緩和することができる(図9)。
<実施の形態5>
図6は本発明の実施の形態5に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を示している。図6(a)はインクジェット記録ヘッドの複数のノズルのうちの1つを素子基板に対して垂直な方向から見た平面透視図、図6(b)は図6(a)のA1−A1線及びA2−A2に沿った断面図、図6(c)は図6(a)のB−B線に沿った断面図である。
本実施の形態は、熱エネルギーにより液体に気泡を発生させる複数の吐出エネルギー発生素子ヒータ3を同一面に有する素子基板1と、該素子基板1の前記吐出エネルギー発生素子ヒータ3が形成されている面に、前記吐出エネルギー発生素子ヒータ3を内包する複数の発泡室4及び該各発泡室4に液体を導くための複数の供給路7を形成し、且つ、前記各発泡室4をヘッド外部に連通させる複数の吐出口部5を有する(複数のノズル6を有する)供給路構成基板2と、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、前記供給路7の流出入口となる、前記素子基板1に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列9において、前記素子基板1に対して垂直方向にずれて交互に構成されていることを特徴とする。
又、同じノズル列9における発泡室4の前記素子基板1に対して垂直方向の高さは一定であり、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から供給路高さが異なる。即ち、同じノズル列9において、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から、オリフィス基板が彫られており、且つ、素子基板1がオリフィス基板方向に隆起しているノズル6dと、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から、素子基板1が彫られており、且つ、オリフィス基板が素子基板方向に隆起しているノズル6とが交互に存在し、又、各ノズルの供給路開口面の断面が同面積である。
以上のような構成により、以下のような効果がある。
同じノズル列において、或るノズルの近接ノズルの後方流がそのノズルに流入して、リフィル特性を悪化させることは先述したが、本発明によれば、隣接ノズルの後方流の発生している、ノズル断面における最大速度位置を、従来ノズルに比して遠ざけることができる。即ち、前記供給路の流出入口となる、前記素子基板に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列において、前記素子基板に対して垂直方向にずれて交互に構成されているので、隣り合うノズルの後方流の最大流速位置が、従来のノズルに比して遠く、仮に同じ流量であれば、後方流によるそのノズルへの流体の流入を弱め、後方流の悪影響を緩和することができる(図9)。
<実施の形態6>
図7は本発明の実施の形態6に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を示している。図7(a)はインクジェット記録ヘッドの複数のノズルのうちの1つを基板に対して垂直な方向から見た平面透視図、図7(b)は図7(a)のA1−A1線及びA2−A2線に沿った断面図、図7(c)は図7(a)のB−B線に沿った断面図である。
本実施の形態は、熱エネルギーにより液体に気泡を発生させる複数の吐出エネルギー発生素子3を同一面に有する素子基板1と、該素子基板1の前記吐出エネルギー発生素子3が形成されている面に、前記吐出エネルギー発生素子3を内包する複数の発泡室4及び該各発泡室4に液体を導くための複数の供給路7を形成し、且つ、前記各発泡室4をヘッド外部に連通させる複数の吐出口部5を有する(複数のノズル6を有する)供給路構成基板2と、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、前記供給路7の流出入口となる、前記素子基板1に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列9において、前記素子基板1に対して垂直方向にずれて交互に構成されていることを特徴とする。
又、同じノズル列9における発泡室4の前記素子基板1に対して垂直方向の高さは一定であり、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から供給路高さが異なる。即ち、同じノズル列9において、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から、オリフィス基板が彫られているノズル6bと、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から、素子基板1が彫られており、且つ、オリフィス基板が素子基板方向に隆起しているノズル6fとが交互に存在し、又、各ノズルの供給路開口面の断面が同面積である。
以上のような構成により、以下のような効果がある。
同じノズル列において、或るノズルの近接ノズルの後方流がそのノズルに流入して、リフィル特性を悪化させることは先述したが、本発明によれば、隣接ノズルの後方流の発生している、ノズル断面における最大速度位置を、従来ノズルに比して遠ざけることができる。即ち、前記供給路の流出入口となる、前記素子基板に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列において、前記素子基板に対して垂直方向にずれて交互に構成されているので、隣り合うノズルの後方流の最大流速位置が、従来のノズルに比して遠く、仮に同じ流量であれば、後方流によるそのノズルへの流体の流入を弱め、後方流の悪影響を緩和することができる(図9)。
しかしながら、本実施の形態によれば、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から、オリフィス基板が彫られているノズル及び発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から、素子基板が彫られているノズルは、供給路断面が大きくなっているので、粘性抵抗が減少し、却って後方流が大きくなってしまい、後方流の悪影響を増大させてしまう可能性がある。但し、供給路断面を大きくすることは、リフィル特性を向上させるメリットもあるため、これらはトレードオフの関係にある。
<実施の形態7>
図8は本発明の実施の形態7に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を示している。図8(a)はインクジェット記録ヘッドの複数のノズルのうちの1つを基板に対して垂直な方向から見た平面透視図、図8(b)は図8(a)のA1−A1線及びA2−A2線に沿った断面図、図8(c)は図8(a)のB−B線に沿った断面図である。
本実施の形態は、熱エネルギーにより液体に気泡を発生させる複数の吐出エネルギー発生素子3を同一面に有する素子基板1と、該素子基板1の前記吐出エネルギー発生素子3が形成されている面に、前記吐出エネルギー発生素子3を内包する複数の発泡室4及び該各発泡室4に液体を導くための複数の供給路7を形成し、且つ、前記各発泡室4をヘッド外部に連通させる複数の吐出口部5を有する(複数のノズル6を有する)供給路構成基板2と、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、前記供給路7の流出入口となる、前記素子基板1に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列9において、前記素子基板1に対して垂直方向にずれて交互に構成されていることを特徴とする。
又、同じノズル列9における発泡室4の前記素子基板1に対して垂直方向の高さは一定であり、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から供給路高さが異なる。即ち、同じノズル列9において、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から、オリフィス基板が彫られているノズル6b’と、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から、素子基板1が彫られていて、且つ、オリフィス基板が素子基板方向に隆起しているノズル6f’とが交互に存在する。
又、オリフィス基板が彫られているノズルは、素子基板が彫られているノズルよりも、供給路開口面が大きく、且つ、大きいヒータを有する(以下、前者ノズルを小ノズル、後者ノズルを大ヒータとも呼ぶ)。
以上のような構成により、以下のような効果がある。
同じノズル列において、或るノズルの近接ノズルの後方流がそのノズルに流入して、リフィル特性を悪化させることは先述したが、本発明によれば、隣接ノズルの後方流の発生している、ノズル断面における最大速度位置を、従来ノズルに比して遠ざけることができる。即ち、前記供給路の流出入口となる、前記素子基板に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列において、前記素子基板に対して垂直方向にずれて交互に構成されているので、隣り合うノズルの後方流の最大流速位置が、従来のノズルに比して遠く、仮に同じ流量であれば、後方流によるそのノズルへの流体の流入を弱め、後方流の悪影響を緩和することができる(図9)。
しかしながら、本実施の形態によれば、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から、オリフィス基板が彫られているノズル及び発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から、素子基板が彫られているノズルは、供給路断面が大きくなっているので、粘性抵抗が減少し、却って後方流が大きくなってしまい、後方流の悪影響を増大させてしまう可能性がある。但し、供給路断面を大きくすることは、リフィル特性を向上させるメリットもあるため、これらはトレードオフの関係にある。
又、後方流は、粘性抵抗の小さい基板側(インク供給室側)に逃げていくので、基板側に供給路開口面を設けたノズルの後方流は、隣接ノズルに影響を与えにくい。このことから、本実施の形態では、後方流の大きい大ノズルを素子基板側に設けているので、その逆の構成(小ノズルを素子基板側に設ける場合)よりも、後流側の悪影響を緩和することができる(図12)。
<実施の形態8>
図9は本発明の実施の形態8に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を示している。図9(a)はインクジェット記録ヘッドの複数のノズルのうちの1つを基板に対して垂直な方向から見た平面透視図、図9(b)は図9(a)のA1−A1線及びA2−A2線に沿った断面図、図9(c)は図9(a)のB−B線に沿った断面図である。
本実施の形態は、熱エネルギーにより液体に気泡を発生させる複数の吐出エネルギー発生素子3を同一面に有する素子基板1と、該素子基板1の前記吐出エネルギー発生素子3が形成されている面に、前記吐出エネルギー発生素子3を内包する複数の発泡室4及び該各発泡室4に液体を導くための複数の供給路7を形成し、且つ、前記各発泡室4をヘッド外部に連通させる複数の吐出口部5を有する(複数のノズル6を有する)供給路構成基板2と、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、前記供給路7の流出入口となる、前記素子基板1に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列9において、前記素子基板1に対して垂直方向にずれて交互に構成されていることを特徴とする。
又、同じノズル列9における発泡室の前記素子基板1に対して垂直方向の高さは一定であり、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から供給路高さが異なる。即ち、同じノズル列9において、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から、オリフィス基板が彫られているノズル6gと通常のノズル6aとが交互に存在する。
以上のような構成により、以下のような効果がある。
同じノズル列において、或るノズルの近接ノズルの後方流がそのノズルに流入して、リフィル特性を悪化させることは先述したが、本発明によれば、隣接ノズルの後方流の発生している、ノズル断面における最大速度位置を、従来ノズルに比して遠ざけることができる。即ち、前記供給路の流出入口となる、前記素子基板に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列において、前記素子基板に対して垂直方向にずれて交互に構成されているので、隣り合うノズルの後方流の最大流速位置が、従来のノズルに比して遠く、仮に同じ流量であれば、後方流によるそのノズルへの流体の流入を弱め、後方流の悪影響を緩和することができる(図9)。
又、本実施の形態で、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から、オリフィス基板が彫られているノズル6gは、供給路断面が大きくなっているので、粘性抵抗が減少し、却って後方流が大きくなってしまい、後方流の悪影響を増大させてしまう可能性があったが、本実施の形態では、上記ノズルの粘性抵抗が低下しないように、供給路の巾を狭くしている。
<実施の形態9>
図10は本発明の実施の形態9に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を示している。図10(a)はインクジェット記録ヘッドの複数のノズルのうちの1つを基板に対して垂直な方向から見た平面透視図、図10(b)は図10(a)のA1−A1線及びA2−A2線に沿った断面図、図10(c)は図10(a)のB−B線に沿った断面図である。
本実施の形態は、熱エネルギーにより液体に気泡を発生させる複数の吐出エネルギー発生素子3を同一面に有する素子基板1と、該素子基板1の前記吐出エネルギー発生素子3が形成されている面に、前記吐出エネルギー発生素子3を内包する複数の発泡室4及び該各発泡室4に液体を導くための複数の供給路7を形成し、且つ、前記各発泡室4をヘッド外部に連通させる複数の吐出口部5を有する(複数のノズル6を有する)供給路構成基板2と、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、前記供給路7の流出入口となる、前記素子基板1に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列9において、前記素子基板1に対して垂直方向にずれて交互に構成されていることを特徴とする。
又、同じノズル列9における発泡室4の前記素子基板1に対して垂直方向の高さは一定であり、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から供給路高さが異なる。即ち、同じノズル列9において、発泡室4から供給路開口面に至る供給路7の途中から、素子基板1が彫られているノズル6hと通常のノズル6aとが交互に存在する。
以上のような構成により、以下のような効果がある。
同じノズル列において、或るノズルの近接ノズルの後方流がそのノズルに流入して、リフィル特性を悪化させることは先述したが、本発明によれば、隣接ノズルの後方流の発生している、ノズル断面における最大速度位置を、従来ノズルに比して遠ざけることができる。即ち、前記供給路の流出入口となる、前記素子基板に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列において、前記素子基板に対して垂直方向にずれて交互に構成されているので、隣り合うノズルの後方流の最大流速位置が、従来のノズルに比して遠く、仮に同じ流量であれば、後方流によるそのノズルへの流体の流入を弱め、後方流の悪影響を緩和することができる(図9)。
又、本実施形態では、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から、素子基板が彫られているノズル6hは、供給路断面が大きくなっているので、粘性抵抗が減少し、却って後方流が大きくなってしまい、後方流の悪影響を増大させてしまう可能性があったが、本実施の形態では、上記ノズルの粘性抵抗が低下しないように、供給路の巾を狭くしている。
本発明に係るインクジェット記録ヘッドの一部切り欠いて見た斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を説明するための図である。 本発明の実施の形態3に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を説明するための図である。 本発明の実施の形態4に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を説明するための図である。 本発明の実施の形態5に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を説明するための図である。 本発明の実施の形態6に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を説明するための図である。 本発明の実施の形態7に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を説明するための図である。 本発明の実施の形態8に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を説明するための図である。 本発明の実施の形態9に係るインクジェット記録ヘッドのノズル構造を説明するための図である。 後方流の最大流速の位置の距離を遠くしたときの効果を説明するための図である。 後方流の大きい大ノズルの後方流について効果を説明するための図である。 本発明との比較例のインクジェットプリントヘッドにおける複数のノズルのうちの1つを代表して示す図である。
符号の説明
1 素子基板
2 供給路構成基板(オリフィス基板)
3 電気熱変換素子(ヒータ)
4 発泡室
5 吐出口部
5a 吐出口
6,6a〜6g ノズル
7 供給路
8 供給室
9,9a,9b ノズル列
10 インクジェット記録ヘッド

Claims (15)

  1. 熱エネルギーにより液体に気泡を発生させる複数の吐出エネルギー発生素子を同一面に有する素子基板と、該素子基板の前記吐出エネルギー発生素子が形成されている面に、前記吐出エネルギー発生素子を内包する複数の発泡室及び該各発泡室に液体を導くための複数の供給路を形成し、且つ、前記各発泡室をヘッド外部に連通させる複数のノズルを有する供給路構成基板と、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記供給路の流出入口となる、前記素子基板に対して垂直な供給路開口面の位置が、同じノズル列において、前記素子基板に対して垂直方向にずれて交互に構成されていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 同じノズル列における発泡室の前記素子基板に対して垂直方向の高さが一定であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 同じノズル列において、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中からオリフィス基板が彫られているノズルと通常のノズルとが交互に存在することを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中からオリフィス基板が彫られているノズルの供給路の巾が通常より狭くなっていることを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 同じノズル列において、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から素子基板が彫られているノズルと通常のノズルとが交互に存在することを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から素子基板が彫られているノズルの供給路の巾が通常より狭くなっていることを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 同じノズル列において、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中からオリフィス基板が彫られているノズルと発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から素子基板が彫られているノズルとが交互に存在することを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録ヘッド。
  8. 同じノズル列において、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から素子基板が彫られており、且つ、オリフィス基板が素子基板方向に隆起しているノズルと通常のノズルとが交互に存在し、各ノズルの供給路開口面の断面が同面積であることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録ヘッド。
  9. 同じノズル列において、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中からオリフィス基板が彫られており、且つ、素子基板がオリフィス基板方向に隆起しているノズルと、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から素子基板が彫られており、且つ、オリフィス基板が素子基板方向に隆起しているノズルとが交互に存在し、各ノズルの供給路開口面の断面が同面積であることを特徴とすることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録ヘッド。
  10. 同じノズル列において、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中からオリフィス基板が彫られているノズルと、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から素子基板が彫られており、且つ、オリフィス基板が素子基板方向に隆起しているノズルとが交互に存在し、各ノズルの供給路開口面の断面が同面積であることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録ヘッド。
  11. 同じノズル列において、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中からオリフィス基板が彫られているノズルと、発泡室から供給路開口面に至る供給路の途中から素子基板が彫られており、且つ、オリフィス基板が素子基板方向に隆起しているノズルとが交互に存在し、オリフィス基板が彫られているノズルの供給路開口面よりも素子基板が彫られているノズルの供給路開口面の方が大きいことを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録ヘッド。
  12. オリフィス基板が彫られているノズルが有する吐出エネルギー発生素子よりも素子基板が彫られているノズルが有する吐出エネルギー発生素子の方が大きいことを特徴とする請求項11記載のインクジェット記録ヘッド。
  13. 前記ノズルは、前記吐出口から液滴が飛翔される吐出方向と前記供給路内を流動する液体の流動方向とが直交して形成されていることを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載のインクジェット記録ヘッド。
  14. 前記供給路構成基板には、複数の前記吐出エネルギー発生素子及び複数の前記ノズルを有し、各ノズルの長手方向が平行に配列された第1のノズル列と、前記供給室を挟んで前記第1のノズル列に対向する位置に各ノズルの長手方向が平行に配列された第2のノズル列とがそれぞれ設けられていて、前記第2のノズル列の各ノズルは、前記第1のノズル列の各ノズルに対して、隣接する前記各ノズル間のピッチが互いに1/2ピッチずれて配列されていることを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載のインクジェット記録ヘッド。
  15. 前記吐出エネルギー発生素子によって発生する気泡が前記吐出口を通って外気に連通することを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載のインクジェット記録ヘッド。
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JP2009012367A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Canon Inc 液体吐出ヘッド及び記録装置

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