JPH0827651A - 工業用編機の検品装置及びこれを用いた集荷方法 - Google Patents

工業用編機の検品装置及びこれを用いた集荷方法

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JPH0827651A
JPH0827651A JP16019294A JP16019294A JPH0827651A JP H0827651 A JPH0827651 A JP H0827651A JP 16019294 A JP16019294 A JP 16019294A JP 16019294 A JP16019294 A JP 16019294A JP H0827651 A JPH0827651 A JP H0827651A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工業用編機から排出される製品の検品をする
ため製品を籠に直接投入せず、一定時間水平移動を保持
する装置で受けるようにする。 【構成】 検品装置10はベルトコンベア11とこれを
駆動するための駆動力を伝達するための駆動部12を備
えている。ベルトコンベア11は所定長さでそのローラ
14の軸端に一方向クラッチを含むプーリ15と反対側
のプーリ16に駆動ベルト17が掛渡され、連結部材1
8を介して牽引ロッド19により駆動力が伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、手袋などを大量生産
する工業用編機の検品装置及びこれを用いた集荷方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に軍手と呼ばれる手袋などを大量生
産する工業用編機は、近年価格競争力の十分なものを生
産するため、例えば殆んどの工程がコンピュータ制御に
より自動化され、又これに使用する主糸などをリンク、
ワインダ工程を省略し撚りをかけないままで編まれるな
ど各種の工程の省略化も行なわれている。
【0003】製造された軍手は、編機本体の排出口から
次々と一定間隔で排出され、床面に置かれた籠の中に所
定量貯えられ、これらの籠は所定時間毎に作業員によっ
て集められる。
【0004】あるいは、省力化のため軍手が編機の排出
口から排出される方向と直交する方向に、多数の編機と
編機を一直線上に設けたラインに沿ってベルトコンベア
を設け、一定時間毎に編機から排出される軍手を集める
設備を設けた例もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例のように、籠に入れる方法、あるいはベルトコンベ
アで集める方法のいずれであれ、排出された軍手の中に
はたまに不良品が含まれることがある。これは主糸の供
給状態の不具合、あるいは編機の針に部分的に故障が生
じたりすることがあるからである。
【0006】このため編機で製造された軍手は、直ちに
籠に入れて次々とそれらが無秩序に積み重ねられるとそ
の不良品を見付けること、即ち検品作業ができなくな
り、不良品のまま出荷されると信用を損うことになる。
又、ベルトコンベアで集荷する方法では、ベルトコンベ
ア上を作業員が歩いて検品することができないから、大
量に集められた段階で一度に検品することになり、不良
品のチェックは一層困難となる。仮りに不良品を見つけ
出したとしてもどの編機で不良品が発生したのかが分か
らないなどの不都合がある。
【0007】この発明では、上述した従来の工業用編機
の排出方法の現状に鑑みてなされたものであり、編機の
排出口の直後で製品を一定時間ゆっくりと移動させて検
品作業ができる簡単な構成で経済的なコストで設置し得
る検品装置を提供することを課題とするものである。
【0008】この発明のもう1つの課題は、上記検品装
置を用いて極めて高効率に製品を集荷する方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
としてこの発明は、工業用編機の排出口から排出される
製品を一定時間保持するための排出口の直後で所定の高
さ位置で水平に設けられた所定長さのコンベアと、これ
を下流方向へ駆動する駆動部とを備えて成る工業用編機
の検品装置の構成としたのである。
【0010】その一実施態様として、前記コンベアを無
端状のベルトコンベアとし、前記駆動部がベルトコンベ
アのローラ軸に一方向クラッチを介して連結されたプー
リに掛け渡された駆動用無端ベルトとそのベルトの任意
の点で連結された水平移動するロッドとから成り、ロッ
ドを一方向へ直線移動させることにより駆動するように
したものとするのが好ましい。
【0011】そして、上記第二の課題を解決する方法と
して、前記2つの発明のいずれかによる検品装置を備え
た工業用編機を複数台ライン上に設置し、これに並行し
て工業用編機の設置面下に製品の搬送コンベアを設け、
検品装置の端に接して設けた製品投入手段から検品され
た製品を投入して搬送コンベアにより製品を一定方向に
集荷することから成る検品装置を用いた集荷方法とした
のである。
【0012】
【作用】上記の構成としたこの発明の検品装置は、編機
本体の排出口直下の適宜高さ位置に設けるのが好まし
い。排出口から排出された製品はコンベアの一端に投下
され、これがコンベアによりゆっくりと移動する。1つ
の製品が投下されこれが次の製品を編成している間に下
流側へ移動する程の速度で製品を送るようにする。
【0013】コンベアの長さ及び送り速度を適宜に設定
することにより上記のような移動が可能となり、その移
動中に製品の検品作業が行なわれる。検品作業の結果、
不良品がなければ籠又はコンベアに入れて一括集荷す
る。万一、不良品が発見されるとその製品は直ちに取り
除かれる。そしてその不良品がどの編機から排出された
のかをも特定でき、品質の向上と作業の省力化に役立つ
ことになる。
【0014】第三の発明の方法によると、ライン上に設
けた複数台の工業用編機のそれぞれに前述の検品装置が
設けられており、各編機で作られた例えば軍手のような
製品は検品装置上をゆっくりと送られてゆきその間に作
業員が定期的に見廻ることにより製品の出来、不出来を
検品する。
【0015】検品作業で特に異常や傷が製品に発生して
いない限り、製品は一定速度で検品装置上を送られて製
品投入手段へ投入されコンベア上へと投下される。コン
ベアで送られる製品は検品後の製品であるから大量に一
括して集荷するため一定方向へ送られて集荷される。
【0016】上記検品作業の際に、搬送コンベアは編機
の設置面下に埋設されているから、作業員は搬送コンベ
ア上を歩行することができる。従って、検品作業に搬送
コンベアは何らの支障も与えないのである。このため、
検品作業を有効に実施できるようにすると共に製品の集
荷を高効率に行なうこともできるようになる。
【0017】
【実施例】以下この発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1、図2は工業用編機に実施例の検品装
置を備えた状態の正面図、側面図である。1は軍手を大
量生産する工業用編機であり、編機本体2の上に立設さ
れた天ばね装置3を介して主糸Tが供給され、キャリッ
ジ5との作用で軍手が連続的に編まれ、その排出口4か
ら排出される。
【0018】6はリンク機構のルーパ駆動ロッドであ
り、下端の移動支点を介してキャリッジ5に連結され、
中間位置ではルーパカエルスロット7に、上端ではルー
パブロック連結ロッド8を介してルーパブロック(図示
省略)に連結されている。上記リンク機構はモータ駆動
部により駆動される。
【0019】上記工業用編機1の排出口4の前方には、
実施例の検品装置10が設けられている。その詳細を図
3、図4に示す。検品装置10は、投下される軍手を受
止め一定時間水平移動させるためのベルトコンベア11
と、これを駆動するための駆動部12とから成り、この
検品装置10は脚部13により適宜高さに設置されてい
る。
【0020】ベルトコンベア11は無端状のコンベアで
あり、その両端のローラ14間に掛け渡されており、下
流側のローラ14にはその片側の軸端に一方向クラッチ
を内蔵するプーリ15が連結され、このプーリ15と対
のもう1つのプーリ16間に無端状の駆動ベルト17が
掛けられている。
【0021】駆動ベルト17には連結部材18を介して
牽引力を伝達するための略L字状の牽引ロッド19が連
結されている。
【0022】牽引ロッド19は、支持部材19aにより
水平にかつベルトコンベア11と並行に移動自在に支持
されている。又、ベルトコンベア11は支持フレーム2
0、20間に設けられており、この片側の支持フレーム
20に上記支持部材19aが固定されている。
【0023】ベルトコンベア11の上流側端には落止め
21が設けられ、同じ側のローラ14’は調整部材22
により張力を調整するように設けられている。
【0024】なお、図1に示すように、脚部13はベル
トコンベア11の上面が編機の排出口4より少し低いが
集荷用の籠Xより高くなる適宜高さ位置となるように高
さが設定される。
【0025】又、牽引ロッド19はその端がこの実施例
では前記ルーパ駆動ロッド6の下端に連結されている。
【0026】以上の構成とした実施例の検品装置により
次のようにして検品作業が行なわれる。
【0027】図5に示すように、工業用編機1では、連
続して軍手Wが次々と生産される。例えば1つの軍手W
当り約数十秒間隔である。1つの軍手Wが検品装置10
に投下されると、図示の右側位置から左側位置へと次の
軍手の編機が進むのに連動してゆっくりとベルトコンベ
ア11により運ばれ、さらに次の軍手Wが投下される。
【0028】この実施例では、ベルトコンベア11の長
さは約30cm程度であるが、この長さは任意であり、
最小限2つ分の軍手が載置し得る程度であればよい。こ
れが多くなれば、ベルトコンベア11の送りを少し早
く、短かければ少し速くして少なくとも編機が1つの軍
手を編成する間に次の軍手を投下し得るスペースがその
後ろにできる程度の速さで送る。
【0029】このようにして検品装置10上に投下され
た軍手Wは、ゆっくりと投下位置から下流方向へ送られ
る間に作業員が一定時間毎に見回りすれば、直ちに軍手
Wに不良品が発生しているときはその不良品の軍手Wを
発見でき、かつその軍手がどの編機で生産されたのかを
知ることができる。
【0030】検品が終了した軍手Wはそのまま下流の籠
Xに投入され、万一不良品が発見されたときはその不良
品を取り除けばよい。
【0031】上記実施例では、検品装置10の駆動力
は、編機1内の駆動モータ(図示省略)により駆動され
るルーパ駆動ロッド6に牽引ロッド19を連結すること
により得るようにしている。1つの軍手で編成される工
程の間にルーパ駆動ロッド6は、図1の実線の状態から
一点鎖線で示す状態に移動し、その移動力を牽引ロッド
19に伝達するのである。従って、この実施例では別個
独立の駆動モータを設ける必要がないという利点があ
る。
【0032】しかし必らずしも編機1の駆動モータの動
力を兼用する必要はなく、独立の小さなモータを設ける
ことにより駆動してもよいことは勿論である。
【0033】この場合、図6に示すように、例えば上記
ベルトコンベア11に代えて多数の所定長さ範囲に亘っ
て設けたローラコンベア11’を設け、各ローラの端に
各1つのプーリ16’を設け、これらに駆動ベルト1
7’を掛け渡し、その一端のプーリ16’を独立の小さ
な低速のモータMで駆動するようにしてもよい。この場
合は一方向クラッチ付きのプーリ15は不要である。
【0034】次に、上記検品装置により検品された後の
製品の集荷方法を図7、図8により説明する。図7は複
数台の工業用編機を設置した設備の外観斜視図、図8は
図7の矢視VIII−VIIIから見た断面図である。
【0035】上記実施例では検品後の製品は籠Xに集め
られるとしているが、図7、図8の実施例では、検品装
置10を通過後は製品投入手段30により搬送コンベア
40へ送られて一定方向に集荷される。
【0036】製品投入手段30は、その入口開口31を
検品装置10の端に接して設け、その下方には製品の投
下方向を搬送コンベア40へ向けるためのシュート32
を設けて成る。
【0037】搬送コンベア40は、各工業用編機1を設
置した床面の下にトンネルを設け、その中に例えば無端
状のベルトコンベア41を設置したものから成る。そし
て、この搬送コンベア40は、図7に示すように、一直
線上に設けた複数台の工業用編機1の複数ラインの間に
位置するように設けられている。
【0038】なお、図8の2点鎖線で示すように、工業
用編機1は地上階の編機設備と同じ配置の設備を2階に
設けることもできる。この場合は、入口開口31は接続
部31’により上階にも設ければよい。
【0039】上記のような製品投入手段30を検品装置
10に隣接して設け、検品作業終了後投下される製品を
搬送コンベア40で一定方向に集荷すれば、検品作業も
確実に行なえ、検品作業中に製品に欠陥や傷が発見され
た場合でも、どの編機に不具合があるかを歩路を歩行中
に直ちに発見し特定できる。検品後何ら問題のない製品
は搬送コンベア40により一定方向に送られて集荷され
る。
【0040】
【効果】以上詳細に説明したように、この出願の第一の
発明は検品作業に必要な時間製品を載置して移動する所
要長さのコンベアとこれを駆動する駆動部を備えたもの
としたから、この装置を編機の排出口の直後に設置する
ことにより編成された製品に不良品が含まれていないか
を検品することができるようになり、作業の省力化と品
質の向上、保守点検作業の容易性を得るなど種々の利点
が得られる。
【0041】第二の発明では、コンベアをベルトコンベ
アとし、直線方向の移動力を回転力に変換する駆動部に
より上記ベルトコンベアを駆動するようにしたから、第
一の発明と同様な作用を確実に実現できかつコストの安
い経済的な装置により多大のコスト低減効果が得られ
る。
【0042】第三の発明による集荷方法では、検品装置
で検品された後何ら傷や欠陥のない製品は製品投入手段
により搬送コンベアへ送られ一定方向に送られて集荷さ
れる。検品作業中に何らかの傷や欠陥が発見されると、
どの編機でそのような製品が作られているのかが直ちに
特定され、その編機のみを停止すれば欠陥製品の送りが
停止される。従って、検品作業を有効に実施できると共
に、集荷を高効率に実行でき、かつ欠陥製品が生じても
直ちにその対策を施すことができるなど極めて有利な効
果が種々得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の検品装置を設けた工業用編機の正面概
略図
【図2】同上の側面図
【図3】検品側面図の拡大斜視図
【図4】同上の側面図
【図5】同上の説明図
【図6】他の実施例の検品装置の概略斜視図
【図7】複数台の工業用編機を設置した設備の外観斜視
【図8】図7の矢視VIII−VIIIから見た断面図
【符号の説明】
1 工業用編機 2 編機本体 3 天ばね装置 4 排出口 6 ルーパ駆動ロッド 10 検品装置 11 ベルトコンベア 12 駆動部 15 一方向クラッチ 19 牽引ロッド 30 製品投入手段 40 搬送コンベア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工業用編機の排出口から排出される製品
    を一定時間保持するための排出口の直後で所定の高さ位
    置で水平に設けられた所定長さのコンベアと、これを下
    流方向へ駆動する駆動部とを備えて成る工業用編機の検
    品装置。
  2. 【請求項2】 前記コンベアを無端状のベルトコンベア
    とし、前記駆動部がベルトコンベアのローラ軸に一方向
    クラッチを介して連結されたプーリに掛け渡された駆動
    用無端ベルトとそのベルトの任意の点で連結された水平
    移動するロッドとから成り、ロッドを一方向へ直線移動
    させることにより駆動するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の工業用編機の検品装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の検品装置を
    備えた工業用編機を複数台ライン上に設置し、これに並
    行して工業用編機の設置面下に製品の搬送コンベアを設
    け、検品装置の端に接して設けた製品投入手段から検品
    された製品を投入して搬送コンベアにより製品を一定方
    向に集荷することから成る検品装置を用いた集荷方法。
JP16019294A 1994-07-12 1994-07-12 工業用編機の検品装置及びこれを用いた集荷方法 Expired - Lifetime JP2912162B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102619015A (zh) * 2012-01-13 2012-08-01 宁波慈星股份有限公司 针织横机探针组件
CN109082766A (zh) * 2018-10-29 2018-12-25 广州科奥版权服务有限公司 一种具有自润滑结构落料位置可控的高速数控针织机械

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CN102619015A (zh) * 2012-01-13 2012-08-01 宁波慈星股份有限公司 针织横机探针组件
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