JPH08275957A - 電気的外科手術装置 - Google Patents

電気的外科手術装置

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JPH08275957A
JPH08275957A JP7082437A JP8243795A JPH08275957A JP H08275957 A JPH08275957 A JP H08275957A JP 7082437 A JP7082437 A JP 7082437A JP 8243795 A JP8243795 A JP 8243795A JP H08275957 A JPH08275957 A JP H08275957A
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JP
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electric
valve
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electrosurgical
handpiece
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JP7082437A
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Inventor
Tomohisa Sakurai
友尚 櫻井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は効率的な手術を継続できるとともに手
術時間の短縮を図り、能率的な手術を行う電気的外科手
術装置を提供することを目的とする。 【構成】本発明は生体部位に対する電気的な手術を行う
電気的外科手術装置において、前記生体部位に対する電
気的な手術を施す電気的手術手段14,15と、電気的
な手術を施す際に流体を通すチューブ22を有しその管
路の開閉を行うバルブ16と、前記電気的手術手段の出
力の動作/停止に同期して前記バルブの開閉動作を制御
する制御部20とを具備したものである。電気的な手術
を施す電気的手術手段の出力動作に対応してバルブが動
作する。このバルブの開閉で吸引あるいは送水などの制
御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生体部位に対する電気的
な手術、例えば電気メスにより電気的な処置を施す電気
的外科手術装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波電流を利用して生体組織を切開し
たり止血凝固する電気手術装置は例えば電気メスが外科
手術に広く使われている。ところが、近年、低侵襲の外
科手術方法として、内視鏡を応用した生体腔内の部位に
対する外科手術が、盛んに行われる様になってきてお
り、それのための手術器械も多く開発されている。
【0003】上述の内視鏡下外科手術でも特に電気メス
は体腔内の生体組織の切除や止血の処置のために使用さ
れている。しかし、この内視鏡下外科手術では例えば腹
腔をCO2 ガス等で膨らませた限られた空間内での作業
であるため、電気メスにより生体組織の凝固を行なう
と、煙が発生し、その煙が、術野を観察する内視鏡像を
くもらせ、内視鏡による観察を妨げることがしばしば発
生する。この煙を無くするためには腹腔内の換気を行っ
たり、煙を吸引する方法が考えられている。
【0004】一方、電気メスにはバイポーラ方式と呼ば
れる、隣接した2極の電極間に高周波電流を流し処置す
る方式のものがある。この方式の電気メスも内視鏡下手
術に用いられる。バイポーラ方式の電気メスでは隣接し
た2電極間で組織を凝固するが、こげた組織がその電極
にこびりついて電流が流れにくくなり易い。そのため、
電極に組織がこびり付くたびにその電気メスを清掃する
必要があった。電極に組織がこびりつくのを防止する方
法として、2電極間に微量の生理食塩水を流し、その状
態で組織を凝固する処置を行うと、比較的こびり付きが
少なくなるので、例えばシリンジで電極部に生理食塩水
を供給するなどの方法をとっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先に説明のような内視
鏡下外科手術では電気メスを使用したときに発生する煙
は手術の進行の妨げになるので、煙が発生したときには
その煙の吸引を行って解消するが、その場合、腹腔内の
CO2 ガスも同時に吸引されてしまうから、常時あるい
は長時間にわたり吸引を続けてしまうと、腹腔が潰れて
しまい、腹腔内での手術が不可能になってしまうか、C
2 ガスの再供給により空間が確保するまで、手術作業
を中断しなければならないという問題があった。
【0006】また、バイポーラ方式の電気メスにおい
て、その電極への組織のこびりつきを抑制するために電
極部へ供給する生理食塩水供給は微量で良いが、断えな
く送ることが必要である。しかし、シリンジでの供給で
は煩わしく持続的にできない。そこで、バイポーラ方式
の電気メスにおいて、その電極への組織のこびりつきを
簡単に防止できるものが望まれる本発明は前記課題に着
目してなされたもので、その目的とするところは効率的
な手術を継続できるとともに手術時間の短縮を図り、能
率的な手術を行うことができる電気的外科手術装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決する手段および作用】本発明は生体部位に
対する電気的な手術を行う電気的外科手術装置におい
て、前記生体部位に対する電気的な手術を施す電気的手
術手段と、電気的な手術を施す際に流体を通す管路を有
しその管路の開閉を行うバルブ手段と、前記電気的手術
手段の出力の動作/停止に同期して前記バルブ手段の開
閉動作を制御する制御手段とを具備したものである。電
気的な手術を施す電気的手術手段の出力動作に対応して
バルブ手段が動作する。このバルブの開閉で吸引あるい
は送水などの制御に適用できる。
【0008】
【実施例】図1は電気メスシステムの基本的な構成を示
し、同図中1は電気メス装置の本体であり、これにはフ
ットスイッチ2および対極板(体外電極)3が接続さ
れ、さらにバイポーラ処置具4、電気メスハンドピース
5および処置具6などの内視鏡下手術用器具が接続され
ている。手術方法によってその手術用器具から必要なも
のを選択して使用する。
【0009】<第1の実施例>図2ないし図5は本発明
の第1の実施例を示すものである。図2において示すよ
うに電気メス装置の本体11にはフットスイッチ12と
対極板13の他に、電気メスハンドピース14、処置具
15などの内視鏡下手術用器具が接続されるようになっ
ている。本体11にはピンチ式バルブ16が設けられて
いる。ピンチ式バルブ16は生体腔内に通じる後述する
排気手段の管路を形成するチューブを押し潰すことによ
りその管路を開閉する。また、本体11の内部は前記バ
ルブ16を駆動するバルブ駆動部17と、電気メス出力
電圧を発生する発振部19およびこれらをコントロール
する制御部20が設けられている。
【0010】さらに、電気メス装置には吸引器21が付
設されている。吸引器21は吸引したものを取り込む容
器を備えてもよいし、また直接または濾過して例えば大
気に排出するようにしてもよい。この吸引器21は前記
ハンドピース14や処置具15とチューブ22で結合さ
れており、このチューブ22の途中が前記ピンチ式バル
ブ16にセットされる。ピンチ式バルブ16はチューブ
22の途中部分を挟み込んで管路を閉じ、または解放す
ることにより管路を開放するバルブ手段を構成してい
る。
【0011】図3はその処置具15の構成を詳細に示し
ている。この処置具15は管状の絶縁部材で構成される
シース23を備える。このシース23には先端をフック
状に形成した処置用電極24が設けられている。シース
23の後端には前記処置用電極24に電気的に導通する
コネクタ部25が設けられている。コネクタ部25は電
気メス装置の本体11側と通電手段を介して接続され、
前記発振部19からの電気メス信号を受けるようになっ
ている。さらに、シース23の後端には前記吸引チュー
ブ22の一端を取り付ける口金26を設けている。シー
ス23には前記処置用電極24の近傍から口金26まで
連通した管路27が形成されている。
【0012】前記ハンドピース14は図4で詳細に示す
ようにその把持部31の先端から先端電極32を突き出
して設け、把持部31には出力を操作するスイッチ33
を設けてある。先端電極32の近傍にはそれの側面を囲
むフード34が設けられており、フード34は管35を
通じて口金36に連通している。また、ハンドピース1
4の把持部31には電気メス信号を供給し、及びスイッ
チ33の信号を伝達するコード37が接続されている。
コード37の先端には電気メス装置の本体11に接続す
る電気コネクタ38が設けられている。
【0013】(作用)電気メス装置を使用する場合には
その手術目的に応じて手術用器具が選択される。まず、
内視鏡下で手術する際には処置具15を用いる。この処
置具15はトラカールや内視鏡を通じて例えば気腹した
腹腔内に誘導し、これを内視鏡(腹腔鏡)で観察しなが
ら電極24を、この場合はフック状であるから、処置対
象部位に引っ掛ける。
【0014】そして、フットスイッチ12の操作によっ
て,電極24に電気メス信号を図5(a)で示すように
供給して生体組織に対する高周波処置、例えば切開や凝
固等の処置がされる。この場合、図5(a)で示すよう
に、フットスイッチ12の操作信号は制御部20により
バルブ駆動部17にも伝えられ、そのバルブ16を出力
に同期して開く。すると、チューブ22の締め付けを解
除して管路を開通させる。このため、排気手段の吸引器
21はチューブ22の管路を通じて、シース23の管路
27の先端開口が臨む電極24の近傍エリアと直接的に
連通する状態になる。この結果、その電極24付近の煙
が処置部位から吸引され、集中的に煙が排除される。電
極24の近傍エリアにおいての内視鏡による視野を確保
する。フットスイッチ12の操作を止めると、同時にバ
ルブ16が閉じ、吸引による排煙作用が停止する。
【0015】また、一般的な開腹手術に際しては、ハン
ドピース14が用いられ、スイッチ33の操作によって
先端電極32に電気メス信号が供給され、高周波による
切開処置がなされる。さらに、この信号はバルブ16を
開とし、チューブ22の締め付けを解除して開通させる
ため、吸引器21はフード34を介して先端電極32の
近傍で発生する煙が排除される。
【0016】(効果)電気メス信号が、電極部に供給さ
れている間だけ、その近傍を吸引するので、特に内視鏡
下手術の場合、腹腔圧を不必要に低下する虞がなく、か
つ効果的に視野における煙を排除できるので、手術が効
率良く進む。
【0017】なお、本実施例では電気メスのオン/オフ
に同期してバルブ16が開閉する場合を説明したが、こ
れの応用として、図5(b)で示すように電気メスがオ
フしてからディレイをもってバルブ16が閉じるように
してもよいし、使用状況に応じてバルブ16の開/閉を
行わない、例えば常時吸引するモードを選択可能にして
もよいものである。
【0018】<第2の実施例>図6ないし図8を参照し
て本発明の第2の実施例を説明する。図6はこの実施例
の電気メス装置の概略的な構成を示す。電気メス装置の
本体40にはフットスイッチ41およびピンチバルブ4
2が付設されている。ピンチバルブ42は前述した第1
の実施例のバルブと同様、チューブを押し潰すことによ
りその管路を開閉するバルブ手段を構成している。本体
40の内部は前記ピンチバルブ42を動作させるバルブ
駆動部43、バイポーラ電気メス出力を生成する発振部
44及びこれらをコントロールする制御部45が含まれ
る。
【0019】そして、本体40には用途に応じた手術器
具、例えばバイポーラ処置具46が接続される。このバ
イポーラ処置具46の構造の一例を図7に示す。バイポ
ーラ処置具46はシース47を備え、シース47の先端
から露出する先端電極48と、シース47の基端部49
に設けられた接続コネクタ50が設けられている。ま
た、シース47には前記先端電極48の近傍において開
口する送水管51がそのシース47に沿って付設されて
いる。送水管51の送水口金52はシース47の基端部
49に設けられている。送水口金52には図6で示す別
の可撓性チューブ53の一端が接続されており、チュー
ブ53の他方端は生理食塩水パック54に接続されてい
る。チューブ53はこれの管路を通じて前記バイポーラ
処置具46に生理食塩水を供給する。チューブ53の途
中にはこれの中を流れる流量を絞り式に調節する流量調
整手段55が設けてある。また、チューブ53の途中は
前記ピンチバルブ42にセットされる。
【0020】(作用)バイポーラ処置具46によれば、
高周波電流の経路が明確であり、安全性が高い。フット
スイッチ41の操作で制御部45が発振部44を動作さ
せ、バイポーラ処置具46に電力を供給するとともに、
バルブ駆動部43も動作させ、ピンチバルブ42を開閉
する。すると、バイポーラ処置具46の先端電極48で
バイポーラ高周波処置が行われるが、その出力と同時に
生理食塩水パック54から生食水がチューブ53を通っ
て先端電極48に導かれ、それに滴下することで、電極
部分での乾燥が限定され、電極部分への組織のこびりつ
きが防止される。フットスイッチ41の操作をやめると
電力供給が停止すると同時にピンチバルブ42も閉じ、
チューブ53を押し潰して管路を閉塞し、生理食塩水の
供給を遮断するから生理食塩水の滴下も停止する。
【0021】なお、電気メスの出力と、ピンチバルブ4
2の動作関係は、前記の例に限らず、図8に示すような
制御を行ってもよい。(A)の場合は前記に説明した様
な動作例である。(B)の例は電気メスの停止時に生理
食塩水を滴下し、出力時はその滴下を停止するものであ
る。これによれば、バイポーラ電気メス出力が低設定
で、湿潤状態では焼けない不具合をさけることができ
る。また、(C)の例は(B)の例を改良したもので、
電気メス停止後、一定時間tだけ滴下して生理食塩水の
量を押さえる方法である。また、(D)の例は別の方法
で、電気メスの出力開始時に一定の時間t´だけ滴下さ
せるものである。
【0022】(効果)しかして、本実施例によれば、バ
イポーラ電気メスの電極部分での組織のこびりつきを防
止することができる。また、生理食塩水の滴下を、従来
のシリンジで行っていた方法に比べて、容易に持続的に
行うことが可能となる。なお、バイポーラに限らず、モ
ノポーラの方式に応用しても良い。
【0023】<第3の実施例>図9を参照して本発明の
第3の実施例を説明する。図9はこの実施例の電気メス
装置の概略的な構成を示す。同図中、61は電気メス装
置の本体である。この本体61には発振回路62と、1
次側と2次側を絶縁したトランス63が設けられてい
る。発振回路62での電気メス出力をトランス63で増
幅・分離する。トランス63は1次側コイルと2次側コ
イルとが絶縁されている。そして、前記電気メス出力を
処置手段のハンドピース64と対極板65に伝えて処置
する電気メスを構成する。
【0024】ここで、本体61におけるトランス63の
出力端以降の部分は患者側回路と呼び、出力端以前の部
分を装置側回路と呼ぶ。患者側回路については商用電源
66の入力側からの電気的絶縁を確実に行い、患者や術
者の感電を防ぐ必要がある。また、対極板65が本体6
1側の回路に対して確実に接続されている必要がある。
そこで、本体61には対極板65との接続を検知するた
めの接続検知手段67が設けられている。接続検知手段
67の電源としては独立した電池68が設けられてい
る。接続検知手段67はその独立した電池68により駆
動される。電池68には例えばニッケルカドニウム電池
が用いられる。
【0025】接続検知手段67の検知信号は、電気的に
絶縁するための例えばフォトカプラ69を介して、装置
回路側における制御部70に伝える。そして、前記制御
部70はその検知信号に応じて前記発振回路62の発振
出力を停止/動作させるように制御するようになってい
る。なお、電気メス装置の本来の出力動作の操作は前述
した第1の実施例の場合と同様、フットスイッチ等で行
われる。
【0026】また、前記第2の実施例と同様のバルブ手
段としてのピンチバルブ71が設けられ、これには生理
食塩水パック72からハンドピース64に生理食塩水を
導くチューブ73の途中部分がセットされる。このピン
チバルブ71の動作は前記制御部70によって制御され
る。
【0027】(作用)これの一般的な動作は前述した第
1の実施例と同様なものであるが、本体61に対する対
極板65の接続状態は接続検知手段67によって検知さ
れ、この検知信号はフォトカプラ69を介して制御部7
0に伝えられる。前記制御部70はその検知信号に応じ
て前記発振回路62の発振出力を停止させる状態とした
り動作可能な状態とさせる。また、前記制御部70は接
続検知手段67からの検知信号に応じてピンチバルブ7
1の動作を制御し、生理食塩水パック72からハンドピ
ース64への生理食塩水の供給/停止の操作を行う。つ
まり、対極板65の非接続時には生理食塩水の供給を遮
断し、対極板65の接続時には生理食塩水の供給を可能
とする。
【0028】(効果)この実施例の接続検知手段67は
独立した電池68により駆動される。したがって、患者
側回路と他の回路との絶縁・分離が確実となり、患者や
術者の感電を確実に防ぐ。対極板65の非接続時には生
理食塩水の供給を遮断するため、対極板65のセット前
の準備時にむやみに生理食塩水の供給を行わない。
【0029】<第4の実施例>図10(a)(b)を参
照して本発明の第4の実施例を説明する。この実施例は
図9に示す第3の実施例の電気メス装置の変形例であ
り、その第3の実施例のものと同じものについての説明
は省略する。この実施例では図10(a)で示すように
接続検知手段67の独立した電池として、太陽電池81
によって充電する2次電池82を設けてなり、太陽電池
81から逆流防止用ダイオード83を介して2次電池8
2に充電するようにする。この太陽電池81、2次電池
82および逆流防止用ダイオード83は接続検知手段6
7のための独立した電源として回路84を構成する。な
お、前記2次電池82の代わりに図10(b)で示すよ
うなスーパーキャパシタ85を用いてもよい。
【0030】(作用)これによれば、図9の電池68の
替わりになる、2次電池とそれの充電手段とによって接
続検知手段67の動作電源とするものである。また、蓄
電効力の高いスーパーキャパシタ85によってその動作
電源とする。通常、電気メスは長くても十数秒しか連続
して使われず、長い手術時間中の大部分は待機状態にあ
るので、その待機中の期間で充電を行えば十分である。 (効果)したがって、電池の消耗を防ぐことができ、か
つ、先に述べた他の実施例と同様の効果が得られる。
【0031】<変形例>図11は独立した電源を用いる
他の例であり、超音波ハンドピースを用いる超音波手術
装置の場合を示す。この場合にも前記各実施例のものと
同様の構成で絶縁効果を高めることが可能となる。
【0032】この超音波手術装置は超音波ハンドピース
91の種別判別又は接続の有無判別に応用した例であ
る。92はハンドピース接続検知手段であり、93はそ
の独立した電源である。ハンドピース接続検知手段92
の検知信号は1次側コイルと2次側コイルとが絶縁され
ているトランス94によって判別回路95に伝えられ
る。判別回路95はその信号に応じて超音波発振器96
を制御し、その超音波発振器96の発振出力を停止/動
作させる。超音波ハンドピース91が接続されている場
合に超音波発振器96の発振動作可能とする。
【0033】さらに、図10における太陽電池の光源
を、手術室の明りから得るようにしてもよいし、内視鏡
システムと組合わせる場合であれば、内視鏡光源から得
ても良い。
【0034】[付記] 1.生体部位に対する電気的な手術を行う電気的外科手
術装置において、前記生体部位に対する電気的な手術を
施す電気的手術手段と、電気的な手術を施す際に流体を
通す管路を有しその管路の開閉を行うバルブ手段と、前
記電気的手術手段の出力の動作/停止に同期して前記バ
ルブ手段の開閉動作を制御する制御手段とを具備したこ
とを特徴とする電気的外科手術装置。これによれば、生
体腔の大きさを確保したまま、内視鏡下での電気的外科
手術によって発生する煙を排出できる電気的外科手術装
置を提供することができる。
【0035】2-1.生体腔内の部位に対する電気的な手
術を行う内視鏡下外科手術装置において、内視鏡下で生
体の腔内部位に対する電気的な手術を行う電気的手術手
段と、前記生体腔内に通じる管路を有しその管路を通じ
て前記腔内の気体を吸引する排気手段と、前記電気的手
術手段の出力の動作/停止に同期して前記管路を開閉す
るバルブ手段とを具備したことを特徴とする内視鏡下外
科手術装置。 2-2.内視鏡下で生体腔内の部位に対する電気的な手術
を行う内視鏡下外科手術装置において、内視鏡下で生体
の腔内部位に対する電気的な手術を施す先端電極部を有
しこの先端電極部まで連通した吸引用管路を備えたハン
ドピースと、前記吸引用管路に連結した管路手段と、前
記吸引用管路及び前記管路手段を通じて前記腔内の気体
を大気または吸引手段に連通させる排気手段と、前記管
路手段の管路を開閉するバルブ手段と、前記電気的手術
手段の出力の動作/停止に同期して前記バルブ手段の動
作を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする内
視鏡下外科手術装置。これは、電気的な処置を行ってい
る出力状態においてバルブ手段を開き、出力を停止した
ときにバルブ手段を閉じる。したがって、出力時には腔
内の煙が排出され、停止時は腔内のガスを外に出さな
い。
【0036】3-1.生体部位を処置する電気メス装置に
おいて、電気メス処置を行う、先端電極部まで連通した
液体供給管路を備えたハンドピースと、前記ハンドピー
スの液体供給管路に接続され液体供給源に連通する管路
手段と、前記管路手段の管路を開閉するバルブ手段と、
電気メスの出力のオン/オフにより前記バルブ手段の動
作を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする電
気メス装置。これによれば液体の供給が必要な場合にお
いてのみ、液体の供給がなされる。
【0037】3-2.電気メスの出力のオン/オフを操作
するスイッチ手段を前記ハンドピースに設けたことを特
徴とすることを特徴とする付記3-1 項に記載の電気メス
装置。
【0038】4-1.生体部位を処置する電気メス装置に
おいて、電気メス処置を行う先端電極部を備えたハンド
ピースと、前記ハンドピースに設けられ電気メス出力の
オン/オフを操作するためのスイッチ手段と、高周波電
流を発生する発振部と、この発振部の動作を制御する制
御部と、前記スイッチ手段の信号を電気的に絶縁して伝
達する伝達手段を備え、前記伝達手段の送信側の動作用
電源を、独立した電源(例えば電池)とした。ハンドピ
ース上のスイッチにより、電気メスの発振部をオンオフ
する様制御するが、スイッチの信号は制御部に、絶縁し
て伝えられる。絶縁して伝える手段の送信側は制御部と
は独立した電池電源で動作させることで発振部とスイッ
チ部は完全に分離される。 4-2.付記 4項において、前記伝達手段の送信側の動作
用電源を蓄電手段とし、前記蓄電手段を充電する手段を
もつ。例えばスタンバイ時に蓄電手段を充電することで
半永久的に使える。
【0039】(付記4群の従来例とその課題)上述の様
に、電気メスは今後も広く手術に応用、適用されて行く
ものであると思われるが、電気メスは高周波(数百KH
Z)、高電圧(数百〜数千V)を応用した装置であり、
安全性は重要である。つまり、処置のための高周波高電
圧を扱っている回路およびその付近の回路と、他の回路
部分、特に低周波であるため感電を引き起こす商用電源
回路との絶縁が重要となる。例えば、商用電源の供給で
動作する高周波高電圧回路部に、処置用具であるハンド
ピースに設けられたON/OFFスイッチの信号を伝達
する手段などは、確実な絶縁を保って伝達する必要があ
る。従来から、この信号伝達にはフォトカプラやパルス
トランス等が利用されているが、いずれも信号を伝達す
る側にエネルギー源が必要であり、このエネルギーは、
受け側から何らかの手段にて送信側に伝達させていた。
上述の電気メスの操作部のSW信号を、本体側に伝達す
るためのフォトカプラ等の動作に必要なエネルギーは、
本体側からトランス等を利用して電源供給する方法が取
られたりするが、この電源供給部にも確実な絶縁が要求
されるわけだから、複雑・大型化してしまう欠点があっ
た。そこで、安全性を簡易的により向上させた電気メス
用回路を目的とする。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
気的外科手術装置において、電気的手術手段の出力動作
に対応してバルブ手段が動作し、流体を供給や排気等の
制御を行うことによって、例えば内視鏡下手術時の必要
最小限の排煙による視野確保の継続、または手術用電極
への組織のこびりつきなどを防止し再出血の減少が図る
等の手術時の機能向上が図れ、効率的な手術を継続でき
るとともに手術時間の短縮を図り、能率的な手術を行う
ことができる電気的外科手術装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気メスシステムの基本的な構成
を示す斜視図。
【図2】第1の実施例に係る電気メス装置のシステム構
成図。
【図3】同実施例の処置具の断面図。
【図4】同実施例のハンドピースの斜視図。
【図5】同実施例の電気メス信号の波形図。
【図6】第2の実施例に係る電気メス装置のシステム構
成図。
【図7】同実施例のバイポーラ処置具の斜視図。
【図8】同実施例の制御信号の波形図。
【図9】第3の実施例に係る電気メス装置のシステム構
成図。
【図10】第4の実施例に係る電気メス装置のシステム
構成図。
【図11】変形例に係る超音波手術装置のシステム構成
図。
【符号の説明】
11…電気メス装置の本体、12…フットスイッチ、1
3…対極板、14…電気メスハンドピース、15…処置
具、16…ピンチ式バルブ、17…バルブ駆動部、19
…発振部、20…制御部、21…吸引器、22…チュー
ブ、24…処置用電極、25…コネクタ部、31…把持
部、32…先端電極、33…スイッチ、34…フード。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体部位に対する電気的な手術を行う電気
    的外科手術装置において、 前記生体部位に対する電気的な手術を施す電気的手術手
    段と、電気的な手術を施す際に流体を通す管路を有しそ
    の管路の開閉を行うバルブ手段と、 前記電気的手術手段の出力の動作/停止に同期して前記
    バルブ手段の開閉動作を制御する制御手段とを具備した
    ことを特徴とする電気的外科手術装置。
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