JPH08275843A - 簡易組み立て椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対の側板の間を側板連結梁、座及び背もた
れが延在する簡易組み立て椅子における座と背もたれ
を、任意の形状に形成可能にする。 【構成】 縦横に間隔をおいて多数の貫通孔１２を有す
る多孔板からなる両側板１１の座対応部の貫通孔１２間
と背もたれ対応部の貫通孔１２間にそれぞれ、紐１５を
並列状態で掛け渡して、並列紐群からなる座１６と背も
たれ１７を形成する。座１６と背もたれ１７を形成する
並列紐群は柔軟性を有するカバーで被覆することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、一対の側板間に側板
連結梁、座及び背もたれを延在させてなる簡易組み立て
椅子に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の椅子では、座と背もたれ
は平坦な板類で形成されており、それぞれ側板にねじや
ボルトなどでほぼ水平方向と垂直方向に延びるような形
態で組み付けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしこのように平坦
な板類を水平と垂直に配置して形成した座と背もたれ
は、椅子の幅方向や奥行き（前後）方向あるいは高さ方
向の一定した形態上、真っ直な姿勢を取ることが困難な
身障者などには使い勝手が悪いという問題がある。

【０００４】この発明は上記のような問題に鑑み、簡易
組み立て椅子の座や背もたれを使用に適合した任意の形
状（形態）に形成可能にすることを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係る簡易組み
立て椅子は、基本的には、座と背もたれを両側板間を延
びる紐群で構成すること、具体的には、当初に述べたよ
うな簡易組み立て椅子において、一対の側板の少なくと
も座対応部（域）と背もたれ対応部（域）のそれぞれ
に、縦横に間隔をおいて複数の貫通孔（穴）を形成し、
両側板の座対応部の複数の貫通孔間及び背もたれ対応部
の複数の貫通孔間のそれぞれに、紐を並列状態にかけ渡
して、並列紐群からなる座と背もたれを形成することを
特徴としている。

【０００６】座と背もたれを形成する紐群は、一般に
は、柔軟性を有するカバーで被覆することができる。

【０００７】側板としては、縦横に適宜の間隔をおいて
多数の貫通孔が形成してある多孔板（パンチングボー
ド）を用いることができ、紐としては撚紐、織紐、編
紐、組紐、束紐などのほか、これらと構造が近似するも
の、例えば比較的小径のロープ類も用いることができ
る。また座と背もたれを被覆する柔軟性を有するカバー
としては、発砲プラスチック材料（例えばウレタンフォ
ーム、フォームラバー）などからなるクッション（緩
衝）材料や、布類などからなる椅子張り材料などを用い
ることができ、これによる座及び背もたれを形成する紐
群の被覆は、単にこれらの上に設置する（載せたり掛け
たりなど）ほか、該当部を形成する一部の紐で挟み止め
るなどの形で行なうことができる。

【０００８】

【作用】この発明の簡易組み立て椅子では、側板の座対
応部及び背もたれ対応部において紐通しをするための貫
通孔を、上下及び前後左右において任意に選定するとと
もに必要に応じて紐相互の張力を変化させることによ
り、座及び背もたれを任意の延在形状に形成することが
できる。

【０００９】座と背もたれを形成する紐群を柔軟性を有
するなカバーで被覆すると、良好な座り心地が得られ
る。

【００１０】

【実施例】図面はこの発明に係る簡易組み立て椅子の一
実施例を示したもので、上部の前部を切り欠いた多孔板
からなる一対の側板１１の下部の前後部と、上部の後部
を、側板１１にねじ止めする板状の側板連結梁１３を介
して連結して、椅子基枠１４を形成した後、予め形成す
る座１６と背もたれ１７の延在形状に対応して選定した
側板１１の座対応部と背もたれ対応部の複数の貫通孔１
２間に、連続的に紐１５を通して、並列した紐群からな
る座１６と背もたれ１７を形成した構造からなってい
る。

【００１１】この図示例の簡易組み立て椅子はこのまま
で使用することもできるが、一般には座り心地を良くす
るために、座１６と背もたれ１７を形成する紐群を、ク
ッション材料などのカバーで被覆する。

【００１２】この発明の簡易組み立て椅子はこのほか、
側板を座対応部と背もたれ対応部のみに貫通孔を備えた
もので形成するなど、種々の態様で実施することができ
るもので、図示例の構成に限定されるものではない。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、この発明に係る簡易組み立て椅子は、座と背もたれ
を、使用に適合する任意の延在形状に簡単に形成するこ
とができるという実用上有用な効果を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る簡易組み立て椅子の一実施例の
一部を切り欠いた側面図である。

【図２】図１に示す実施例の正面図である。

【図３】図１に示す実施例の平面図である。

【符号の説明】

１１ 側板 １２ 貫通孔 １３ 側板連結梁 １４ 椅子基枠 １５ 紐 １６ 座 １７ 背もたれ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対の側板間に側板連結梁、座及び背も
   たれを延在させてなる簡易組み立て椅子であって、一対
   の側板の少なくとも座対応部と背もたれ対応部のそれぞ
   れに、縦横に間隔をおいて複数の貫通孔を形成し、両側
   板の座対応部の複数の貫通孔間及び背もたれ対応部の複
   数の貫通孔間のそれぞれに、紐を並列状態にかけ渡し
   て、並列紐群からなる座及び背もたれを形成することを
   特徴とする簡易組み立て椅子。
2. 【請求項２】 座と背もたれを形成する紐群を柔軟性を
   有するカバーで被覆してなる、請求項１記載の簡易組み
   立て椅子。