JPH08275426A - 回転電機の円筒形回転子 - Google Patents

回転電機の円筒形回転子

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JPH08275426A
JPH08275426A JP7488495A JP7488495A JPH08275426A JP H08275426 A JPH08275426 A JP H08275426A JP 7488495 A JP7488495 A JP 7488495A JP 7488495 A JP7488495 A JP 7488495A JP H08275426 A JPH08275426 A JP H08275426A
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JP
Japan
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wedge
rotor
insertion portion
axial direction
wedge insertion
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JP7488495A
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English (en)
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Takeshi Ubusawa
猛 生澤
Takeaki Shimanuki
健明 島貫
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定子巻線の非同期電流成分が流れた場合、
その非同期磁束によって発生する回転子表面電流による
回転子胴部表面の局部加熱損傷を防止する構造を持つ回
転電機の円筒形回転子を提供する。 【構成】 円筒形鉄心の胴部の外周面に、偶数個の磁極
を構成する部分を除き軸方向に多数のスロットを有し、
この各スロットの外周面開口部側にダブテール形状の楔
挿入部が形成され、かつ各スロットの底部側にコイル導
体挿入部が形成されており、この各コイル導体挿入部に
はコイル導体が挿入されると共に、前記各楔挿入部に楔
を挿入してコイル導体等のスロット内容物が遠心力によ
りスロットから飛散するのを防止するようにした回転電
機の円筒形回転子において、前記楔と前記楔挿入部との
間のギャップをなくした回転電機の円筒形回転子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転電機の円筒形回転子
に関する。
【0002】
【従来の技術】タービン発電機のような円筒形回転子
は、円筒形塊状鉄心の胴部の外周面に軸方向に多数のス
ロットを有し、この各スロットの表面開口部側にダブテ
ール形状の楔挿入部が形成され、かつ各スロットの底部
側にコイル導体挿入部が形成されており、各コイル導体
挿入部には、スロット絶縁物を介してコイル導体が挿入
されると共に、コイル導体の外周側にダンパーバーを納
めてから楔挿入部に楔を挿入してコイル導体およびスロ
ット絶縁物のスロット内容物が遠心力によりスロットか
ら飛散するのを防止するように構成されている。
【0003】この場合、スロットの楔挿入部の表面と楔
との間に、0.1mmオーダーの組立ギャップが必要で
あるため、楔挿入部寸法より楔寸法は小さく製作してい
る。図6はこの種従来の円筒形回転子の胴部を示すもの
で、図中9は楔であり、10は通風穴であり、12は軸
方向端部側に有する保持環である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構成の円
筒形回転子を使用した発電機の場合、接続されている線
路の線路間故障や負荷の状態により不平衡負荷運転、高
調波負荷運転あるいは非同期運転といった状態になった
ときには、固定子巻線に非同期電流が流れ、これに伴う
磁束波によって誘起される電流が、ダンパーバー、回転
子の歯部表面、楔および保持環12を循環して流れる。
【0005】楔9は組立の都合上ある一定の長さのもの
を軸方向に複数挿入しているため、その継目部において
回転子表面電流は一旦楔9から回転子歯部(スロット相
互間に形成されている鉄心部)又はダンパーバーに流れ
込むことになる。
【0006】単機容量の増大に伴って、固定子巻線に流
れる非同期成分の電流も大きくなり、従って回転子胴部
表面の電流も大きくなり、従来の回転子構成では、回転
子表面電流による加熱、つまり逆相耐量が不足する場合
が出てきた。また、著しい不平衡負荷運転を要求された
場合も、同様に逆相耐量が不足する。
【0007】一方、静止状態から周波数制御により同期
速度で起動する同期電動機の場合、周波数制御装置の特
性上、固定子巻線に流れる電流に高調波成分が含まれ、
発電機の場合と同様、回転子胴部表面に電流が流れる。
【0008】しかしながら、低速回転機では、ダンパー
バーと楔9との間および楔9と楔挿入部(回転子歯部)
との間の接触面圧は非常に小さく、従って接触抵抗が大
きくなり、また均一な接触になりにくくなるため回転子
表面電流が接触部に集中して流れることになる。
【0009】これらの回転子表面電流は回転子胴部表面
を加熱し、損傷させるに十分な温度に達することが起こ
り得る。本発明は固定子巻線に非同期成分の電流が流れ
た場合、その磁束波によって回転子表面に流れる電流を
流れやすくし、回転子胴部表面が加熱損傷するのを防止
することができる回転電機の円筒形回転子を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、円筒形鉄心の胴部の外
周面に、偶数個の磁極を構成する部分を除き軸方向に多
数のスロットを有し、この各スロットの外周面開口部側
にダブテール形状の楔挿入部が形成され、かつ各スロッ
トの底部側にコイル導体挿入部が形成されており、この
各コイル導体挿入部にはコイル導体が挿入されると共
に、前記各楔挿入部に楔を挿入してコイル導体等のスロ
ット内容物が遠心力によりスロットから飛散するのを防
止するようにした回転電機の円筒形回転子において、前
記楔と前記楔挿入部との間のギャップをなくしたことを
特徴とする回転電機の円筒形回転子である。
【0011】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、前記楔挿入部に楔を挿入する際、前記楔挿
入部の外周面開口部側の軸方向に対して直交する幅方向
寸法を広げるための工具を係合させるために前記楔挿入
部に隣接または1つを除いた隣の回転子歯部の外周面側
で軸方向にそれぞれ形成した工具係合用段差部を設けた
ことを特徴とする請求項1記載の回転電機の円筒形回転
子である。
【0012】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、前記楔挿入部に楔を挿入する際、前記楔挿
入部の外周面開口部側の軸方向に対して直交する幅方向
寸法を広げるための工具を挿入させるために前記楔挿入
部に隣接または1つを除いた隣の回転子歯部の外周面側
で軸方向にそれぞれ形成した工具挿入穴を設けたことを
特徴とする請求項1記載の回転電機の円筒形回転子であ
る。
【0013】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、前記楔挿入部のうち少なくとも前記磁極に
隣接する楔挿入部をそれぞれ軸方向と直交する幅方向寸
法が徐々に変化するようなテーパ形状とし、このテーパ
形状に形成された楔挿入部に挿入する楔の形状をテーパ
形状としたことを特徴とする請求項1記載の回転電機の
円筒形回転子である。
【0014】
【作用】請求項1に対応する発明によれば、楔と楔挿入
部との間のギャップをなくした構成としたので、回転子
表面電流が流れやすくなり、従来の技術で問題であった
局部加熱のおそれはなくなる。
【0015】請求項2または請求項3に対応する発明に
よれば、回転子歯部に工具係合用段差部または工具挿入
穴を設けたので、このいずれかに工具を係合または挿入
させて楔挿入部の幅寸法を一時的に広げることができ、
楔を挿入する際の組立性が向上する。
【0016】請求項4に対応する発明によれば、楔挿入
部およびこれに挿入する楔をそれぞれテーパ形状とした
ので、該楔挿入部を広げることなく該楔を挿入すること
ができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1〜図5を
参照して説明する。 <第1実施例>図に示すように、円筒形鉄心11の胴部
の外周面に、偶数個(ここでは2個)の磁極11aを形
成するものであって、この磁極11aの部分を除き軸方
向に多数のスロット1a,1bを有し、この各スロット
1a,1bのうち磁極11aに隣接するスロット1bを
除く各スロット1aには、外周面開口部側にダブテール
形状の楔挿入部1a1が形成され、かつ各スロット1の
底部側にコイル導体挿入部1a2が形成されている。
【0018】また、各スロット1a,1bのうち磁極1
1aに隣接するスロット1bには、外周面開口部側にダ
ブテール形状の楔挿入部1b1が形成され、かつ各スロ
ット1bの底部側にコイル導体挿入部1b2が形成され
ている。
【0019】そして、図2および図3に示すように各ス
ロット1a,1b相互間にそれぞれ有する回転子歯部6
には、円筒形鉄心11の外周面側の左右の位置に軸方向
に伸びる工具係合用段差部7aがそれぞれ形成され、工
具係合用段差部7aは楔挿入部1a1に楔9aを挿入す
る際、楔挿入部1a1の外周面開口部11c側の軸方向
に対して直交する幅方向寸法を広げるためのジャッキ8
を係合させるために用いる。
【0020】そして、円筒形鉄心11に有するスロット
1a,1bのうちの磁極11aに隣接するスロット1b
の楔挿入部1b1の形状および楔挿入部1b1に挿入す
る楔9bの形状は以下のようになっている。すなわち、
楔挿入部1b1はそれぞれ軸方向と直交する幅方向寸法
(幅寸法)が徐々に変化するようなテーパ形状となって
おり、またこのテーパ形状に形成された楔挿入部1b1
に挿入する楔9bの形状も楔挿入部1b1と同様に幅寸
法がテーパ形状となっている。
【0021】このような構成のものにおいて、楔挿入部
1a1,1b1に楔9a,9bを挿入するには、以下の
ようにする。回転子鉄心11のスロット1a,1bにそ
れぞれスロット絶縁物2を介してコイル導体3を納め、
各コイル導体3の上部にダンパーバー5を納める。この
後、回転子歯部6に設けた工具係合用段差部7aにジャ
ッキ8の移動腕8aを係合させて操作部8bを所定方向
すなわち移動腕8aが互いに遠ざかる方向に回転操作す
ることにより、楔挿入部1a1の幅寸法が広げられる。
この場合、楔挿入部1a1は回転子歯部6の弾性限度内
で広げるが、楔挿入組立時の楔9bと回転子歯部6のギ
ャップは両側面の合計で0.2mm前後あればスムーズ
な組立が可能である。
【0022】この楔挿入部1a1を広げた状態で、回転
子胴部の軸方向長さとほぼ等しい長さの一体の楔9aを
軸方向端部から挿入させ、この後ジャッキ8の操作部8
bを前述の回転操作と逆方向に操作することにより、移
動腕8a相互の間隔を狭めて、ジャッキ8の移動腕8a
と工具係合用段差部7aの係合を解く。次に、ジャッキ
8を隣接する工具係合用段差部7aに係合させて、前述
と同様に楔挿入部1a1の幅寸法を広げて楔9aを挿入
した後、ジャッキ8の移動腕8aと工具係合用段差部7
aの係合を解き、この工程を楔挿入部1a1の全てにつ
いて行う。
【0023】なお、ある楔挿入部1a1に楔9aを挿入
した状態で、これと隣接する一方側の回転子歯部6のみ
変形させて楔挿入部1a1の幅寸法を0.2mmだけ広
げる為には回転子歯部6の長さ1mあたり600〜10
00kg程度の力を加えれば良い。
【0024】このように、楔挿入部1a1の幅寸法を、
例えばジャッキ8により回転子歯部6の弾性限度内に広
げて、楔9aを挿入後、楔挿入部1a1の幅寸法を元に
戻すことにより、楔挿入部1a1と楔9aの間のギャッ
プを無くすことができる。
【0025】そして、最後に磁極11aと隣接し、かつ
テーパ形状の楔挿入部1b1に予め製作したテーパ形状
の楔9bを挿入させると共に、例えばハンマのごとき工
具により打ち込むが、この場合互いの末広がり部が同一
方向になるようにする。
【0026】以上の様にして挿入した楔9a,9bは発
電機運転中の熱伸びや回転曲げの影響による軸方向のず
れを防止する為に、従来と同様にコーキング(ティース
頂部に設けられた溝又は切欠きにあわせて楔上面端部を
タガネでたたいてロックする方法)等の方法で回転子歯
部6にロックする。
【0027】(実施例の作用効果)以上説明したように
回転子の各スロット1の楔9a,9bを軸方向に継目の
ない1本構成として、また楔9a,9bと楔挿入穴1a
1,1b1とのギャップをなくしたことにより、回転子
表面電流が流れやすくなり局部加熱のおそれがなくな
る。
【0028】又、この様な構成の円筒形回転子を実現す
るにあたり、従来問題となっていた組立性の問題も本実
施例において解決され、良好な組立性を実現している。
以上述べた実施例は、楔9a,9bとしては軸方向に継
目のない1本構成のものについて説明したが、図1のよ
うに、回転子の半径方向に冷却空気や冷却水素を通すた
めの冷却媒体流通穴10を回転子鉄心ならびに楔9a,
9bに形成しても、前述の実施例と同様な効果が得られ
る。この冷却媒体流通穴10を形成することにより、冷
却媒体流通穴10の存在する部分では、断面積が減少す
るため回転子表面電流の一部が回転子歯部6の方へ分流
し、冷却媒体流通穴10を通過したら、その分楔側に戻
るので、何等問題がない。。
【0029】以上述べた実施例の円筒形回転子をタービ
ン発電機に適用すれば、以下のような効果が得られる。
すなわち、電力系統上の不平衡負荷や事故等を含むあら
ゆる原因により発電機固定子巻線に不平衡電流、高調波
電流が流れた場合や、また、発電機が非同期運転状態に
なった場合等に、回転子胴部表面に渦電流が流れても、
この回転子胴部表面渦電流による局部加熱及びその結果
としての過熱損傷の生ずる危険性を著しく低減できる。
この結果、本実施例によれば、逆相耐量の大きな円筒形
回転子を提供できる。
【0030】逆相耐量の向上により、発電機運用上のメ
リットが得られる著しい例として特に以下の2つが挙げ
られる。第1の例として界磁喪失事故後の運用が挙げら
れる。
【0031】発電機の界磁回路の事故による界磁喪失が
発生した場合、非同期の状態となり、回転子の過熱損傷
につながる為、保護シーケンスにより負荷しゃ断等の対
策を自動的に行うのが一般的である。しかし、保護シー
ケンスが作動した場合でも、瞬間的に回転子の過熱損傷
が生じているおそれがあり、運転再開に先立って回転子
の精密な検査が必要となる。本発明による回転子を使用
すれば、界磁喪失により保護シーケンスが作動した場
合、回転子に過熱損傷が生じない可能性が高くなり、事
故状況によっては回転子に関しては簡略点検のみ或は点
検不要で運転再開が可能となる。
【0032】著しいメリットが得られる第2の例として
は、同期発電機を同期電動機として利用してタービン発
電ユニットを起動させる運用が挙げられる。自己起動能
力のないガスタービンを用いたガスタービン発電機ユニ
ットやコンバインドサイクルユニットにおいては起動用
電動機又はコンバインドサイクルの場合起動用ボイラ等
の設備を要していた。特に回転軸系の規模が大きいコン
バインドサイクルでは起動用電動機用のトルクコンバー
タの容量が足りず大規模な起動用ボイラ設備が必要とな
る場合があり、コスト上、運用上のデメリットは大きか
った。この様なユニットにおいて、周波数制御装置を用
い、発電機を同期電動機とみなして周波数制御により同
期速度で起動する、いわゆるスタティック・スタータ方
式又はサイリスタ起動方式と呼ばれる起動方式を採用す
れば、上記の問題は解決し、最も合理的な構成のユニッ
トを実現できる。しかしながら、この場合、周波数制御
装置の特性上、発電機の固定子巻線に流れる電流に高調
波成分が含まれ、回転子胴部表面に電流が流れる。
【0033】従来の発電機では低速回転域ではダンパー
バーと楔との間および楔と楔挿入部(回転子歯部)との
間の接触面圧は非常に低く、従って接触抵抗が大きくな
り、また均一な接触になりにくくなるため、回転子表面
電流が接触部に集中して流れ、回転子表面局部加熱によ
る過熱損傷に至る懸念があり、上記の様ないわゆるスタ
ティックスタータ方式は採用できなかった。
【0034】本実施例による円筒形回転子では楔と回転
子歯部間の接触は停止時および低速回転時より良好に保
たれ、回転子表面電流による過熱損傷のおそれもなく、
スタティックスタータ方式による合理的なコンバインド
サイクル発電ユニットないしガスタービン発電ユニット
を実現できる。
【0035】<変形例>前述の実施例では、図3に示す
ように楔挿入部1a1,1b1の幅寸法を広げるために
用いるジャッキ8の移動腕8aを、隣接しない一つ飛び
の回転子歯部6にそれぞれ形成した工具係合用段差部7
a間に係合させたが、これに限らず隣接する回転子歯部
6にそれぞれ形成した工具係合用段差部7a間に係合さ
せてもよい。
【0036】また、前述の実施例では、楔挿入部1a
1,1b1の幅寸法を広げるためにジャッキ8を使用し
たが、これに限らず他の手段で回転子外部から回転子歯
部6を変形させる力を加えるようにしてもよい。
【0037】さらに、図4に示すように、前述した回転
子歯部6に形成した工具係合用段差部7aを形成せず
に、各回転子歯部6の外周面に工具挿入穴7bをそれぞ
れ形成し、これらに挿入できるようにジャッキ8の左右
の移動腕の先端部にそれぞれ凸部8cを形成し、この各
凸部8cを工具挿入穴7bにそれぞれ挿入し、操作部8
bを操作することにより楔挿入部1a1,1b1の幅寸
法を広げるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、固定子巻線に非同期成
分の電流が流れた場合、その磁束波によって回転子表面
に流れる電流を流れやすくし、回転子胴部表面が加熱損
傷するのを防止することができる回転電機の円筒形回転
子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転電機の円筒形回転子の第1実
施例の胴部を示す正面図。
【図2】図1の回転子胴部の軸方向と直交する方向の断
面図。
【図3】図1,図2の円筒形回転子の組立て状態を説明
するための図であり、ジャッキを回転子歯部の段差に取
付けた状態を示す図。
【図4】図1,図2の円筒形回転子の組立て状態を説明
するための図であり、ジャッキを回転子歯部の穴に取付
けた状態を示す図。
【図5】図1,図2の磁極に隣接するスロットの入口部
の幅および楔が軸方向にテーパ状になっていることを示
す図。
【図6】従来の回転電機の円筒形回転子の1例の胴部を
示す正面図。
【符号の説明】
1a,1b…スロット 1a1,1b1…楔挿入部、 1a2,1b2…コイル導体挿入部、 2…スロット絶縁物、 3…コイル 4…絶縁物 5…ダンパーバー 6…回転子歯部 7a…工具係合用段差部 7b…工具挿入用穴 8…ジャッキ 9a,9b…楔 10…冷却媒体流通穴、 11…回転子鉄心、 12…保持環。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形鉄心の胴部の外周面に、偶数個の
    磁極を構成する部分を除き軸方向に多数のスロットを有
    し、この各スロットの外周面開口部側にダブテール形状
    の楔挿入部が形成され、かつ各スロットの底部側にコイ
    ル導体挿入部が形成されており、この各コイル導体挿入
    部にはコイル導体が挿入されると共に、前記各楔挿入部
    に楔を挿入してコイル導体等のスロット内容物が遠心力
    によりスロットから飛散するのを防止するようにした回
    転電機の円筒形回転子において、前記楔と前記楔挿入部
    との間のギャップをなくしたことを特徴とする回転電機
    の円筒形回転子。
  2. 【請求項2】 前記楔挿入部に楔を挿入する際、前記楔
    挿入部の外周面開口部側の軸方向に対して直交する幅方
    向寸法を広げるための工具を係合させるために前記楔挿
    入部に隣接または1つを除いた隣の回転子歯部の外周面
    側で軸方向にそれぞれ形成した工具係合用段差部を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の回転電機の円筒形回
    転子。
  3. 【請求項3】 前記楔挿入部に楔を挿入する際、前記楔
    挿入部の外周面開口部側の軸方向に対して直交する幅方
    向寸法を広げるための工具を挿入させるために前記楔挿
    入部に隣接または1つを除いた隣の回転子歯部の外周面
    側で軸方向にそれぞれ形成した工具挿入穴を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の回転電機の円筒形回転子。
  4. 【請求項4】 前記楔挿入部のうち少なくとも前記磁極
    に隣接する楔挿入部をそれぞれ軸方向と直交する幅方向
    寸法が徐々に変化するようなテーパ形状とし、このテー
    パ形状に形成された楔挿入部に挿入する楔の形状をテー
    パ形状としたことを特徴とする請求項1記載の回転電機
    の円筒形回転子。
JP7488495A 1995-03-31 1995-03-31 回転電機の円筒形回転子 Pending JPH08275426A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020245941A1 (ja) * 2019-06-05 2020-12-10 三菱電機株式会社 回転電機の回転子及びその改修方法

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