JPH08275321A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置

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JPH08275321A
JPH08275321A JP7076840A JP7684095A JPH08275321A JP H08275321 A JPH08275321 A JP H08275321A JP 7076840 A JP7076840 A JP 7076840A JP 7684095 A JP7684095 A JP 7684095A JP H08275321 A JPH08275321 A JP H08275321A
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JP
Japan
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line
bus
lines
busbar
bushing
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Application number
JP7076840A
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English (en)
Inventor
Yuji Kunii
雄二 国井
Yoshihiro Tamai
義裕 玉居
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 将来的に増設の可能な構成を有し、各部の母
線の長さが短く、回線の占有面積の小さい、小型・簡略
なガス絶縁開閉装置を提供する。 【構成】 甲第2ユニット側の主母線12、甲第1ユニ
ット側の主母線11、乙第1ユニット側の主母線13、
乙第2ユニット側の主母線14が、この順序で互いに平
行に並べられる。主母線11〜14と直交する方向に、
甲側の母線区分回線21と一方の母線連絡回線24とが
同軸上に一列に配置され、乙側の母線区分回線22と他
方の母線連絡回線23とが同軸上に一列に配置される。
回線21〜24の遮断器41〜44は、2列の構造の各
端部に、互いに対向する形でそれぞれ垂直に配置され
る。遮断器41〜44の下側の口出しには、L形の断路
器51〜54を介して主母線12,14が接続され、上
側の口出しには、直線形の断路器61〜64を介して主
母線11,13が接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス絶縁開閉装置に係
り、特に、2回線の母線区分回線と2回線の母線連絡回
線を備えたガス絶縁開閉装置の配置構成に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、送電系統の強化、容量の増大など
の目的から、すでに使用中の気中変電所において、母線
区分回線、母線連絡回線を追加することが要求されるよ
うになっている。その反面、このような要求に対して、
変電所の建設当初よりそのような回線増設用のスペース
が確保されていない場合がある。このような場合に、空
気絶縁機器を使用して回線の増設を図っても、空気絶縁
機器に要求される大きな気中離隔距離を確保することは
できないため、回線の増設は不可能である。
【0003】これに対して、ガス絶縁開閉装置において
は、空気絶縁機器に要求されるような大きな気中離隔距
離が不要であるため、気中変電所の1回線分の敷地スペ
ースで母線区分回線、母線連絡回線を追加することが可
能である。図8は、このように母線区分回線と母線連絡
回線を追加したガス絶縁開閉装置の一例を示す単線結線
図である。このガス絶縁開閉装置は、4つの主母線11
〜14、2回線の母線区分回線21,22、2回線の母
線連絡回線23,24、および4回線のブッシング引き
出し回線31〜34を備えている。
【0004】すなわち、この図8において、併設された
甲側と乙側の2本の主母線は、それぞれ中央部に配置さ
れた甲側と乙側の母線区分回線21,22によって第1
ユニット側と第2ユニット側に分割されている。その結
果、甲第1ユニット側の主母線11、甲第2ユニット側
の主母線12、乙第1ユニット側の主母線13、乙第2
ユニット側の主母線14という4つの主母線が構成され
ている。また、第1ユニット側の2つの主母線11,1
3間は、母線連絡回線23で接続されており、第2ユニ
ット側の2つの主母線12,14間は、母線連絡回線2
4で接続されている。さらに、4つの主母線11〜14
には、各主母線をそれぞれ気中変電所に接続する4回線
のブッシング引き出し回線31〜34がそれぞれ接続さ
れている。
【0005】図9は、図8のガス絶縁開閉装置の具体的
な配置構成の一例を示す平面図である。この図9に示す
ように、第1ユニット側の2つの主母線11,13、お
よび第2ユニット側の2つの主母線12,14が、この
順序で互いに平行に並べられている。これらの主母線1
1,13,12,14は、その端部の位置が階段状にず
れる形で配置されている。
【0006】そして、これらの主母線11,13,1
2,14と直交する方向に、2回線の母線区分回線2
1,22と2回線の母線連絡回線23,24がそれぞれ
配置されている。この場合、2回線の母線区分回線2
1,22と2回線の母線連絡回線23,24は、2回線
の母線区分回線21,22の間に2回線の母線連絡回線
23,24を挟む形で互いに平行に配置されている。ま
た、2回線の母線区分回線21,22と2回線の母線連
絡回線23,24は、いずれも、同一方向に2つの口出
しを有するU形の遮断器41〜44をそれぞれ含んでい
る。これらの遮断器41〜44は、4つの主母線11〜
14を挟む形で、2つずつ垂直に配置されている。
【0007】この場合、甲側の母線区分回線21は、甲
第1ユニット側の主母線11の近傍に配置された遮断器
41を介して、甲側の2つの主母線11,12を接続し
ている。この母線区分回線21は、甲側の2つの主母線
11,12の間に配置された乙第1ユニット側の主母線
13の上方を横切る形で配置されている。乙側の母線区
分回線22は、乙第2ユニット側の主母線14の近傍に
配置された遮断器42を介して、乙側の2つの主母線1
3,14を接続している。この母線区分回線22は、乙
側の2つの主母線13,14の間に配置された甲第2ユ
ニット側の主母線12の上方を横切る形で配置されてい
る。一方の母線連絡回線23は、甲第1ユニット側の主
母線11の近傍に配置された遮断器43を介して、第1
ユニット側の隣接する2つの主母線11,13を接続し
ている。他方の母線連絡回線24は、乙第2ユニット側
の主母線14の近傍に配置された遮断器44を介して、
第2ユニット側の隣接する2つの主母線12,14を接
続している。
【0008】一方、2つの母線区分回線21,22のさ
らに外側には、4つの主母線11〜14の各々を気中変
電所に接続する4回線のブッシング引き出し回線31〜
34が2回線ずつ配置されている。より詳細には、甲側
の母線区分回線21の近傍には、甲第1ユニット側の主
母線11を気中変電所に接続するためのブッシング引き
出し回線31と、乙第1ユニット側の主母線13を気中
変電所に接続するためのブッシング引き出し回線33と
が並べて配置されている。この場合、ブッシング引き出
し回線31は、母線区分回線21と平行な母線部分、こ
の母線部分に接続された3相分のブッシング101、お
よび母線部分から直交方向に突出する形で配置された避
雷器、計器用変圧器、接地開閉器などからなる部分によ
って構成されている。ブッシング引き出し回線33も、
同様に構成されている。また、乙側の母線区分回線22
の近傍には、甲第2ユニット側の主母線12を気中変電
所に接続するためのブッシング引き出し回線32と、乙
第2ユニット側の主母線14を気中変電所に接続するた
めのブッシング引き出し回線34とが並べて配置されて
いる。これらのブッシング引き出し回線32,34につ
いても、前述したブッシング引き出し回線31,33と
同様に構成されている。
【0009】このうち、例えば、ブッシング引き出し回
線31に接続された3相分のブッシング101は、ブッ
シング引き出し回線31と平行にかつ互いに一定の間隔
をおいて配置されている。他のブッシング引き出し回線
31〜34のブッシング102〜104についても、同
様に配置されている。また、この4回線のブッシング引
き出し回線31〜34のブッシング101〜104は、
他の構成機器を囲む4方に四角形を形成する形で配置さ
れており、隣接するブッシング間には、十分な距離が確
保されている。
【0010】なお、以上のようなガス絶縁開閉装置の周
囲には、複数の鉄塔100が規則的に配置されている。
そして、4つの主母線11〜14は、将来の回線の増設
を可能とするために、これらの鉄塔100を避けた位置
に配置されている。すなわち、第1ユニット側の2つの
主母線11,13と、第2ユニット側の2つの主母線1
2,14との間には、これらの主母線が鉄塔100と重
ならないように十分に大きな距離が確保されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な構成を有する従来のガス絶縁開閉装置には、次のよう
な問題点がある。すなわち、図9に示すガス絶縁開閉装
置においては、第1ユニット側の2つの主母線11,1
3と、第2ユニット側の2つの主母線12,14との間
に十分な距離が確保されているため、母線区分回線2
1,22を構成する母線201,202の長さが非常に
長くなっている。例えば、甲側の母線区分回線21の遮
断器41と甲第2ユニット側の主母線12とを接続する
母線201は、遮断器41から甲第1ユニット側の主母
線11と乙第1ユニット側の主母線13の上方を横切
り、さらに、この主母線13と甲第2ユニット側の主母
線12との間の十分な距離を経て、主母線12まで達し
ている。その結果、この母線201の長さは、非常に長
くなっている。乙側の母線区分回線22の遮断器42と
乙第1ユニット側の主母線13とを接続する母線202
についても、同様である。そして、このように母線20
1,202の長さが非常に長くなっている上、2回線の
母線区分回線21,22と2回線の母線連絡回線23,
24が各々独立して配置されているため、母線区分回線
21,22と母線連絡回線23,24の占有面積が非常
に大きくなっている。
【0012】また、以上のように第1ユニット側の2つ
の主母線11,13と、第2ユニット側の2つの主母線
12,14との間に十分な距離が確保されている上に、
ブッシング101〜104間に互いに十分な距離が確保
されているため、ブッシング引き出し回線33,32を
構成する母線203,204の長さは非常に長くなって
いる。そのため、ブッシング引き出し回線33,32の
占有面積が非常に大きくなっている。
【0013】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
将来的に増設の可能な構成を有し、各部の母線の長さが
短く、回線の占有面積の小さい、小型・簡略なガス絶縁
開閉装置を提供することである。
【0014】より具体的に、本発明の第1の目的は、母
線区分回線と母線連絡回線を構成する母線の長さを短く
し、これらの回線の占有面積を縮小することである。本
発明の第2の目的は、母線区分回線、母線連絡回線、お
よびブッシング引き出し回線を構成する母線の長さを短
くし、これらの回線の占有面積を縮小することである。
本発明の第3の目的は、安全性を向上することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、4つの主母
線、2回線の母線区分回線、および2回線の母線連絡回
線を備えたガス絶縁開閉装置において、回線の配置と構
成に一定の特徴を有するものである。この場合、4つの
主母線は、併設された甲側と乙側の2本の主母線がそれ
ぞれ第1ユニット側と第2ユニット側に分割されて構成
される。そして、2回線の母線区分回線は、甲側の第
1、第2のユニット側の主母線間を接続する甲側の母線
区分回線と、乙側の第1、第2のユニット側の主母線間
を接続する乙側の母線区分回線である。また、2回線の
母線連絡回線は、甲側の2つの主母線のいずれか一方と
乙側の2つの主母線のいずれか一方を接続する母線連絡
回線と、甲側の他方の主母線と乙側の他方の主母線を接
続する母線連絡回線である。
【0016】請求項1記載のガス絶縁開閉装置は、母線
区分回線と母線連絡回線の配置に次のような特徴を有す
る。すなわち、まず、2回線の母線区分回線は互いに平
行に配置される。そして、甲側の母線区分回線と2回線
の母線連絡回線のいずれか一方とが同軸上に配置され
る。また、乙側の母線区分回線と2回線の母線連絡回線
の他方とが同軸上に配置される。
【0017】請求項2記載のガス絶縁開閉装置は、請求
項1記載のガス絶縁開閉装置の構成に加えて、母線区分
回線と母線連絡回線を構成する機器の配置に次のような
特徴を有する。すなわち、まず、2回線の母線区分回線
と2回線の母線連絡回線は、いずれも、同一方向に2つ
の口出しを有するU形の遮断器をそれぞれ含む。そし
て、同軸上に配置された母線区分回線と母線連絡回線に
おいて、一方の回線に含まれる遮断器と他方の回線に含
まれる遮断器は、それぞれの2つの口出しが互いに対向
するようにして垂直に配置される。また、対向する2つ
の遮断器の各々について、下側の口出しにはL形の断路
器が接続され、上側の口出しには直線形の断路器が接続
される。さらに、対向する2つの遮断器にそれぞれ接続
された2つの直線形の断路器は、T形の母線を介して互
いに接続される。そしてまた、4つの主母線の各々は、
L形の断路器および直線形の断路器のいずれか一方に接
続される。
【0018】請求項3記載のガス絶縁開閉装置は、請求
項1記載のガス絶縁開閉装置の構成に加えて、4つの主
母線をそれぞれ気中変電所に接続する4回線のブッシン
グ引き出し回線をさらに備え、このブッシング引き出し
回線をも含めた回線の配置に次のような特徴を有する。
すなわち、まず、第1ユニット側の2回線のブッシング
引き出し回線は同軸上に配置され、第2ユニット側の2
回線のブッシング引き出し回線は同軸上に配置される。
そして、第1ユニット側の2回線のブッシング引き出し
回線と第2ユニット側の2回線のブッシング引き出し回
線は、互いに平行に配置され、かつ、2回線の母線区分
回線および2回線の母線連絡回線を挟む形でこれらの回
線と平行に配置される。
【0019】請求項4記載のガス絶縁開閉装置は、請求
項3記載のガス絶縁開閉装置の構成に加えて、母線区分
回線、母線連絡回線、およびブッシング引き出し回線を
構成する機器の配置に次のような特徴を有する。すなわ
ち、まず、2回線の母線区分回線と2回線の母線連絡回
線は、いずれも、同一方向に2つの口出しを有するU形
の遮断器をそれぞれ含む。そして、同軸上に配置された
母線区分回線と母線連絡回線において、一方の回線に含
まれる遮断器と他方の回線に含まれる遮断器は、それぞ
れの2つの口出しが互いに対向するようにして垂直に配
置される。また、対向する2つの遮断器の各々につい
て、下側の口出しにはL形の断路器が接続され、上側の
口出しには直線形の断路器が接続される。さらに、対向
する2つの遮断器にそれぞれ接続された2つの直線形の
断路器は、T形の母線を介して互いに接続される。そし
てまた、4つの主母線の各々は、L形の断路器および直
線形の断路器のいずれか一方に接続される。なお、以上
のような母線区分回線と母線連絡回線の構成は、請求項
2記載のガス絶縁開閉装置の構成と同様である。
【0020】また、この請求項4記載のガス絶縁開閉装
置において、4回線のブッシング引き出し回線は、4つ
の主母線の各々からそれぞれ上方に分岐して引き出され
たブッシング引き出し母線を含み、このブッシング引き
出し母線にブッシングが接続される。そして、4回線の
ブッシング引き出し回線のうち、L形の断路器に接続さ
れた主母線を接続対象とするブッシング引き出し回線に
ついては、そのブッシング引き出し母線の前記ブッシン
グと反対側に避雷器、計器用変圧器、接地開閉器が配置
される。また、4回線のブッシング引き出し回線のう
ち、直線形の断路器に接続された主母線を接続対象とす
るブッシング引き出し回線については、そのブッシング
引き出し母線の下部に避雷器、計器用変圧器が配置され
るとともに、その接続対象となる主母線に接続された直
線形の断路器に接地開閉器が内蔵される。
【0021】請求項5記載のガス絶縁開閉装置は、請求
項3記載のガス絶縁開閉装置の構成に加えて、母線区分
回線と母線連絡回線を構成する機器の操作箱の配置に次
のような特徴を有する。すなわち、2回線の母線区分回
線および前記2回線の母線連絡回線は、操作箱付きの開
閉器をそれぞれ含む。そして、開閉器の操作箱は、4回
線のブッシング引き出し回線に含まれる各ブッシングか
ら離れた位置に配置される。
【0022】
【作用】以上のような構成を有する本発明の作用は次の
通りである。請求項1記載の発明においては、母線区分
回線と母線連絡回線とを同軸上に配置することにより、
2回線の母線区分回線と2回線の母線連絡回線とを2列
に配置することができる。また、本質的に構造の類似し
た母線区分回線と母線連絡回線とを同軸上に配置するこ
とにより、母線区分回線と母線連絡回線の各母線の一部
を共通に使用することができる。そのため、母線区分回
線と母線連絡回線を別個に独立して構成した場合に比べ
て、これらの回線の母線の長さを短くすることができ、
これらの回線をコンパクトに配置することができる。
【0023】請求項2記載の発明においては、請求項1
記載の発明の作用に加えて、さらに、次のような作用が
得られる。すなわち、母線区分回線と母線連絡回線の遮
断器を対向して配置し、これらの遮断器の上下の口出し
に直線形の断路器とL形の断路器を介して主母線を接続
しているため、構成機器全体を上下に立体配置できる。
したがって、母線区分回線と母線連絡回線において、主
母線と遮断器との間の母線の長さをできる限り短くする
ことができ、これらの回線をできる限りコンパクト化す
ることができる。
【0024】請求項3記載の発明においては、請求項1
記載の発明の作用に加えて、さらに、次のような作用が
得られる。すなわち、2列に配置した各2回線の母線区
分回線と母線連絡回線の両側に、各2回線のブッシング
引き出し回線をそれぞれ1列に配置することができる。
そのため、ブッシング引き出し回線の母線の長さを短く
することができ、ブッシング引き出し回線をコンパクト
に配置することができる。
【0025】請求項4記載の発明においては、請求項
2、3記載の発明の作用に加えて、さらに、次のような
作用が得られる。すなわち、2回線の母線区分回線と2
回線の母線連絡回線とを、両端に遮断器をそれぞれ配置
するようにして2列に構成することから、4つの主母線
は、これらの遮断器の間に配置される。この場合、L形
の断路器に接続される主母線は遮断器に近い端部側に配
置され、T形の母線を介して直線形の断路器に接続され
る主母線は遮断器から遠い中央部側に配置される。その
結果、端部側の主母線から引き出されたブッシング引き
出し母線のブッシングと反対側には、端部側の主母線と
中央部の主母線との位置関係に応じた空きスペースが形
成される。請求項4の発明では、このような空きスペー
スが形成されるブッシング引き出し回線については、こ
の空きスペースを利用して避雷器、計器用変圧器、母線
用の接地開閉器を配置できるため、この回線をできる限
りコンパクト化することができる。また、このようなブ
ッシングと反対側の空きスペースが形成されないブッシ
ング引き出し回線については、その母線下部の空きスペ
ースを利用して避雷器、計器用変圧器を配置するととも
に、母線用の接地開閉器を直線形の断路器に内蔵させて
いるため、この回線についても、できる限りコンパクト
化することができる。
【0026】請求項5記載の発明においては、請求項3
記載の発明の作用に加えて、さらに、次のような作用が
得られる。すなわち、断路器などの開閉器の操作箱をブ
ッシングから離れた位置に配置することにより、これら
の操作箱とブッシングとの気中離隔距離を十分に確保す
ることができる。
【0027】
【実施例】以下には、本発明によるガス絶縁開閉装置の
実施例について、図面を参照して説明する。
【0028】[1]第1実施例…図1〜図5 [1−1]構成 図1は、請求項1〜5の全ての発明を適用してなるガス
絶縁開閉装置の第1実施例の具体的な配置構成を示す平
面図であり、図2〜図4は、それぞれ、図1のX矢視
図、Y矢視図、およびZ矢視図である。また、図5は、
図1のガス絶縁開閉装置の単線結線図である。
【0029】図1に示すように、本実施例のガス絶縁開
閉装置は、2つの鉄塔100a,100bの間に、4つ
の主母線11〜14、2回線の母線区分回線21,2
2、2回線の母線連絡回線23,24、および4回線の
ブッシング引き出し回線31〜34を備えており、この
4回線のブッシング引き出し回線31〜34によって4
つの気中母線111〜114に接続されている。ここ
で、本実施例のガス絶縁開閉装置の基本的な接続構成
は、図8および図9に示した従来例と同様であるが、本
実施例においては、母線連絡回線23,24に特徴があ
る。以下には、まず、本実施例のガス絶縁開閉装置の接
続構成について図5を参照して簡単に説明する。
【0030】すなわち、図5に示すように、併設された
甲側と乙側の2本の主母線は、それぞれ中央部に配置さ
れた甲側と乙側の母線区分回線21,22によって第1
ユニット側と第2ユニット側に分割されている。その結
果、甲第1ユニット側の主母線11、甲第2ユニット側
の主母線12、乙第1ユニット側の主母線13、乙第2
ユニット側の主母線14という4つの主母線が構成され
ている。また、本実施例において、2回線の母線連絡回
線23,24は、同じユニット側の主母線間を接続する
のではなく、甲側と乙側において反対のユニット側の主
母線間を接続するように構成されている。すなわち、一
方の母線連絡回線23は、甲第2ユニット側の主母線1
2と乙第1ユニット側の主母線13を接続しており、他
方の母線連絡回線24は、甲第1ユニット側の主母線1
1と乙第2ユニット側の主母線14を接続している。さ
らに、4つの主母線11〜14には、各主母線をそれぞ
れ気中変電所に接続する4回線のブッシング引き出し回
線31〜34がそれぞれ接続されている。
【0031】続いて、本実施例のガス絶縁開閉装置の具
体的な配置構成について、図1〜図4を参照して説明す
る。まず、図1に示すように、甲側の2つの主母線1
1,12、および乙側の2つの主母線13,14は、甲
第2ユニット側の主母線12、甲第1ユニット側の主母
線11、乙第1ユニット側の主母線13、乙第2ユニッ
ト側の主母線14、という順序で互いに平行に並べられ
ている。これらの主母線12,11,13,14は、第
1ユニット側の端部では第1ユニット側の主母線11,
13が突出し、かつ、第2ユニット側の端部では第2ユ
ニット側の主母線12,14が突出するようにして配置
されている。また、第1ユニット側の2つの主母線1
1,13は、その第1ユニット側の端部の位置が一致す
るように配置され、これらの端部は、将来的に増設可能
なエンドカバーとして構成されている。同様に、第2ユ
ニット側の主母線12,14は、その第2ユニット側の
端部の位置が一致するように配置され、これらの端部
も、将来的に増設可能なエンドカバーとして構成されて
いる。
【0032】そして、これらの主母線12,11,1
3,14と直交する方向に、2回線の母線区分回線2
1,22および2回線の母線連絡回線23,24が2列
に配置されている。すなわち、甲側の母線区分回線21
と一方の母線連絡回線24とが同軸上に一列に配置され
るとともに、乙側の母線区分回線22と他方の母線連絡
回線23とが同軸上に一列に配置されている。この2列
の構造は、互いに平行でかつその両端部の位置が一致す
るようにして配置されている。また、回線21〜24
は、いずれも、同一方向に2つの口出しを有するU形の
遮断器41〜44をそれぞれ含んでいる。そして、これ
らの遮断器41〜44は、この2列の構造の各端部に、
互いに対向する形でそれぞれ垂直に配置されている。
【0033】この場合、甲側の母線区分回線21は、甲
第2ユニット側の主母線12の近傍に配置された遮断器
41を介して、甲側の隣接する2つの主母線11,12
を接続している。この甲側の母線区分回線21と同軸上
に配置された母線連絡回線24は、乙第2ユニット側の
主母線14の近傍に配置された遮断器44を介して、ま
た、乙側の母線区分回線22は、乙第2ユニット側の主
母線14の近傍に配置された遮断器42を介して、乙側
の隣接する2つの主母線13,14を接続している。こ
の乙側の母線区分回線22と同軸上に配置された母線連
絡回線23は、甲第2ユニット側の主母線12の近傍に
配置された遮断器43を介して、甲第2ユニット側の遮
断器12と乙第1ユニット側の主母線13を接続してい
る。
【0034】また、各回線21〜24の遮断器41〜4
4と主母線11〜14との接続は、遮断器41〜44の
下側の口出しにそれぞれ接続されたL形の断路器51〜
54と、上側の口出しにそれぞれ接続された直線形の断
路器61〜64を介して行われている。さらに、同軸上
に配置された2つの直線形の断路器61,64はT形の
母線121を介して接続されており、2つの直線形の断
路器63,62はT形の母線122を介して接続されて
いる。
【0035】より詳細に、これらの回線21〜24の機
器の配置構成について、図2を参照して説明する。ここ
で、図2は、一列に配置された母線連絡回線23と乙側
の母線区分回線22の機器の配置構成を示している。す
なわち、この図2に示すように、例えば、同軸上に配置
された乙側の母線区分回線22と母線連絡回線23の機
器配置を考えた場合、まず、この列の両端部には、U形
の2つの遮断器42,43が、その2つの口出しが互い
に対向するようにして垂直に配置されている。そして、
遮断器42の下側の口出しには、L形の断路器52を介
して乙第2ユニット側の主母線14が接続され、遮断器
43の下側の口出しには、L形の断路器53を介して甲
第2ユニット側の主母線12が接続されている。また、
遮断器42の上側の口出しと遮断器43の上側の口出し
との間には、遮断器42側から順に、断路器62、T形
の母線122、および断路器63が同軸上に配置されて
いる。さらに、T形の母線122の下方の分岐には、乙
第1ユニット側の主母線13が接続されている。ここ
で、L形の断路器51〜54の操作箱は、いずれも断路
器の上部に配置されており、直線形の断路器61〜64
の操作箱は、いずれも断路器の下部に配置されている。
なお、図示していないが、甲側の母線区分回線21と母
線連絡回線24の機器の配置も同様に構成されている。
【0036】一方、この2列の構造のさらに外側には、
4つの主母線11〜14の各々を気中母線111〜11
4を介して気中変電所に接続する4回線のブッシング引
き出し回線31〜34が2回線ずつ配置されている。す
なわち、乙側の母線区分回線22と母線連絡回線23の
列の近傍には、これらの回線22,23と平行となるよ
うにして、甲第1ユニット側のブッシング引き出し回線
31と乙第1ユニット側のブッシング引き出し回線33
とが、同軸上に一列に配置されている。また、甲側の母
線区分回線21と母線連絡回線24の列の近傍には、こ
れらの回線21,24と平行となるようにして、甲第2
ユニット側のブッシング引き出し回線32と乙第2ユニ
ット側のブッシング引き出し回線34とが同軸上に一列
に配置されている。
【0037】ここで、甲第1ユニット側のブッシング引
き出し回線31は、甲第1ユニット側の主母線11を甲
第1ユニット側の3相分の気中母線111に接続するた
めの回線であり、ブッシング引き出し母線131とその
上方に立体配置された3相分のブッシング101を備え
ている。乙第1ユニット側のブッシング引き出し回線3
3は、乙第1ユニット側の主母線13を乙第1ユニット
側の3相分の気中母線113に接続するための回線であ
り、ブッシング引き出し母線133とその上方に立体配
置された3相分のブッシング103を備えている。甲第
2ユニット側のブッシング引き出し回線32は、甲第2
ユニット側の主母線12を甲第2ユニット側の3相分の
気中母線112に接続するための回線であり、ブッシン
グ引き出し母線132とその上方に立体配置された3相
分のブッシング102を備えている。乙第2ユニット側
のブッシング引き出し回線34は、乙第2ユニット側の
主母線14を乙第2ユニット側の3相分の気中母線11
4に接続するための回線であり、ブッシング引き出し母
線134とその上方に立体配置された3相分のブッシン
グ104を備えている。なお、図1に示すように、この
4回線のブッシング引き出し回線31〜34のブッシン
グ101〜104は、ガス絶縁開閉装置の他の構成機器
を囲む4方に配置されており、隣接するブッシング間に
は、十分な距離が確保されている。これに関連して、図
1に示すように、2回線の母線区分回線21,22と2
回線の母線連絡回線23,24に含まれるL形の断路器
51〜54の操作箱は、ブッシング101〜104から
遠い側である中央側に、互いに対向する形で配置されて
いる。
【0038】また、これらのブッシング引き出し回線3
1〜34のうち、甲第2ユニット側のブッシング引き出
し回線32については、そのブッシング引き出し母線1
32のブッシング102と反対側に、避雷器71、計器
用変圧器72、および母線用の接地開閉器73が配置さ
れている。同様に、乙第2ユニット側のブッシング引き
出し回線34についても、そのブッシング引き出し母線
134のブッシング104と反対側に、避雷器71、計
器用変圧器72、および母線用の接地開閉器73が配置
されている。ここで、甲第2ユニット側のブッシング引
き出し回線32は、L形の断路器51,53に接続され
た甲第2ユニット側の主母線12を接続対象とするブッ
シング引き出し回線であり、乙第2ユニット側のブッシ
ング引き出し回線34は、L形の断路器52,54に接
続された乙第2ユニット側の主母線14を接続対象とす
るブッシング引き出し回線である。
【0039】これに対して、ブッシング引き出し回線3
1〜34のうち、甲第1ユニット側のブッシング引き出
し回線31については、そのブッシング引き出し母線1
31の下部に、避雷器74と計器用変圧器75が配置さ
れているが、母線用の接地開閉器は組み込まれていな
い。すなわち、甲第1ユニット側の主母線11を対象と
する母線用の接地開閉器は、このブッシング引き出し回
線31に組み込まれる代わりに、図1に示すように、甲
第1ユニット側の主母線11に接続された母線区分回線
21の直線形の断路器61に接地開閉器65として内蔵
されている。同様に、乙第1ユニット側の主母線13に
ついても、そのブッシング引き出し母線133の下部
に、避雷器74と計器用変圧器75が配置されており、
乙第1ユニット側の主母線13を対象とする母線用の接
地開閉器76は、乙第1ユニット側の主母線13に接続
された母線区分回線22の直線形の断路器62に内蔵さ
れている。ここで、甲第1ユニット側のブッシング引き
出し回線31は、直線形の断路器61,64に接続され
た甲第1ユニット側の主母線11を接続対象とするブッ
シング引き出し回線であり、乙第1ユニット側のブッシ
ング引き出し回線33は、直線形の断路器62,63に
接続された乙第1ユニット側の主母線13を接続対象と
するブッシング引き出し回線である。
【0040】より詳細に、これらのブッシング引き出し
回線31〜34の機器の配置構成について、図3および
図4を参照して説明する。ここで、図3は、甲第1ユニ
ット側のブッシング引き出し回線31の機器の配置構成
を示しており、図4は、甲第2ユニット側のブッシング
引き出し回線32の機器の配置構成を示している。すな
わち、まず、図3に示すように、甲第1ユニット側のブ
ッシング引き出し回線31においては、甲第1ユニット
側の主母線11から上方に分岐する形でブッシング引き
出し母線131が引き出されており、このブッシング引
き出し母線131は、主母線11から一方向に伸びる形
で配置されている。このブッシング引き出し母線131
の上方の3箇所には、3相分のブッシング101がそれ
ぞれ配置されている。また、ブッシング引き出し母線1
31の下部における主母線11近傍の空きスペースに
は、避雷器74と計器用変圧器75が配置されている。
なお、図示していないが、乙第1ユニット側のブッシン
グ引き出し回線33についても同様に構成されている。
【0041】次に、図4に示すように、甲第2ユニット
側のブッシング引き出し回線32においては、甲第2ユ
ニット側の主母線12の上方の分岐母線141から上方
に分岐する形でブッシング引き出し母線132が引き出
されており、このブッシング引き出し母線132は、主
母線12の両側の2方向に伸びる形で配置されている。
このブッシング引き出し母線132において、分岐母線
141から一方向に長尺に伸びる片側部分の上方の3箇
所には、3相分のブッシング102がそれぞれ配置され
ている。また、このブッシング引き出し母線132にお
いて、分岐母線141からブッシング102と反対側に
伸びる部分には、避雷器71、計器用変圧器72、およ
び母線用の接地開閉器73が配置されている。このう
ち、避雷器71と計器用変圧器72は、ブッシング引き
出し母線132の下部における主母線12の近傍に互い
に近接して配置されている。また、母線用の接地開閉器
73は、ブッシング引き出し母線132における計器用
変圧器72の上部の部分に内蔵されている。なお、図示
していないが、乙第2ユニット側のブッシング引き出し
回線34についても同様に構成されている。
【0042】[1−2]作用と効果 以上のような構成を有する本実施例の作用と効果は次の
通りである。すなわち、まず、図2に示すように、本実
施例においては、本質的に構造の類似した母線区分回線
22と母線連絡回線23を同軸上に配置しているため、
T形の母線122などを共通の母線として使用すること
ができる。母線区分回線21と母線連絡回線24につい
ても同様である。したがって、本実施例によれば、図8
および図9の従来例のように、母線区分回線21,22
と母線連絡回線23,24を別個にそれぞれ独立して構
成した場合に比べて、これらの回線21〜24の母線の
長さを短くすることができる。
【0043】その上、本実施例においては、この図2に
示すように、母線区分回線22と母線連絡回線23の遮
断器42,43を対向して配置し、これらの遮断器4
2,43の上下の口出しに直線形の断路器62,63と
L形の断路器52,53をそれぞれ接続しているため、
これらの回線の構成機器全体が、無駄な空きスペースを
生じることなく上下に立体配置されている。母線区分回
線21と母線連絡回線24についても同様である。した
がって、図1と図9を比較すれば明らかなように、本実
施例の回線21〜24においては、図9における母線2
01,202のような長い母線が不要である。そのた
め、本実施例の回線21〜24において、主母線11〜
14と遮断器41〜44との間の母線の長さは、従来よ
りも格段に短くなっている。したがって、これらの回線
21〜24の構成が格段にコンパクト化され、占有面積
が小さくなっている。
【0044】また、本実施例においては、図1に示すよ
うに、2回線のブッシング引き出し回線31,33と2
回線のブッシング引き出し回線32,34をそれぞれ1
列に配置している上、ブッシング101〜104をブッ
シング引き出し母線131〜134の上方に立体配置し
ている。したがって、図1と図9を比較すれば明らかな
ように、本実施例のブッシング引き出し回線31〜34
においては、図9における母線203,204のような
長い母線が不要である。そのため、本実施例のブッシン
グ引き出し回線31〜34において、ブッシング引き出
し母線131〜134の長さは、従来よりも格段に短く
なっている。
【0045】さらに、本実施例においては、ブッシング
引き出し母線132,134のブッシング102,10
4と反対側に形成される空きスペースおよび、ブッシン
グ引き出し母線131,133の下部に形成される空き
スペースを利用して、避雷器71,74、計器用変圧器
72,75、母線用の接地開閉器73を効率よく配置し
ている。また、ブッシング引き出し回線31,33にお
いてこれらの機器を配置可能な空きスペースは、ブッシ
ング引き出し回線32,34に比べて小さいが、これら
の回線31,33においては、従来組み込んでいた母線
用の接地開閉器76を回線31,33内に配置していな
い。そのため、図1に示すように、2つの回線31,3
3と2つの回線32,34の占有面積は、ほぼ等しくな
っている。この場合、回線31,33と関連する母線用
の接地開閉器76は、直線形の断路器61,62内の空
きスペースに組み込んでいるため、専用のスペースは不
要である。したがって、図1と図9を比較すれば明らか
なように、本実施例のブッシング引き出し回線31〜3
4においては、避雷器、計器用変圧器、接地開閉器など
の機器がブッシングから突出することはなく、その分だ
け回線31〜34の構成がコンパクト化され、占有面積
が小さくなっている。
【0046】そしてまた、本実施例においては、母線区
分回線21,22と母線連絡回線23,24の遮断器4
1〜44に接続される断路器51〜54,61〜64の
操作箱を、ブッシング101〜104から離れた位置に
配置しているため、これらの操作箱とブッシングとの気
中絶縁距離を十分に確保することができる。したがっ
て、保守点検時などにおいて高い安全性を得ることがで
きる。
【0047】一方、本実施例において、2回線の母線連
絡回線23,24は、同じユニット側の主母線間を接続
するのではなく、甲側と乙側において反対のユニット側
の主母線間を接続するように構成されている。そのた
め、仮に母線連絡回線23,24の遮断器43,44の
いずれか一方に事故を生じた場合でも、第1ユニット側
と第2ユニット側の両方について、いずれか一方の主母
線を継続して運転することができるため、甲側と乙側の
送電系統が同時停止することはなく、事故時の信頼性に
優れているという効果も得られる。
【0048】[2]第2実施例…図6、図7 [2−1]構成 図6は、請求項1〜5の全ての発明を適用してなるガス
絶縁開閉装置の第2実施例の具体的な配置構成を示す平
面図であり、図7は、図6のガス絶縁開閉装置の単線結
線図である。図6に示すように、本実施例のガス絶縁開
閉装置は、前述した第1実施例の一部の配置構成を変更
したものである。
【0049】すなわち、図6に示すように、本実施例に
おいては、甲第1ユニット側の主母線11と乙第2ユニ
ット側の主母線14が同軸上に一列に並べられ、この列
を挟む両側に、甲第2ユニット側の主母線12と乙第1
ユニット側の主母線13がそれぞれ配置されている。そ
して、甲側の母線区分回線21と一方の母線連絡回線2
3とが同軸上に一列に配置されるとともに、乙側の母線
区分回線22と他方の母線連絡回線24とが同軸上に一
列に配置されている。ここで、2回線の母線連絡回線2
3,24は、第1実施例のように、甲側と乙側において
反対のユニット側の主母線間を接続するのではなく、図
8および図9の従来例と同様に、同じユニット側の主母
線間を接続するように構成されている。すなわち、図6
および図7に示すように、一方の母線連絡回線23は、
甲第1ユニット側の主母線11と乙第1ユニット側の主
母線13を接続しており、他方の母線連絡回線24は、
甲第2ユニット側の主母線12と乙第2ユニット側の主
母線14を接続している。
【0050】一方、以上のような主母線11〜14の配
置の変更に伴い、乙第2ユニット側のブッシング引き出
し回線34は、第1実施例とは異なり、直線形の断路器
62,64に接続された乙第2ユニット側の主母線14
を接続対象とするブッシング引き出し回線となる。同様
に、乙第1ユニット側のブッシング引き出し回線33
は、第1実施例とは異なり、L形の断路器52,53に
接続された乙第1ユニット側の主母線13を接続対象と
するブッシング引き出し回線となる。これに対して、甲
第2ユニット側のブッシング引き出し回線32は、第1
実施例と同様に、L形の断路器51,54に接続された
甲第2ユニット側の主母線12を接続対象とするブッシ
ング引き出し回線となる。同様に、甲第1ユニット側の
ブッシング引き出し回線31は、直線形の断路器61,
63に接続された甲第1ユニット側の主母線11を接続
対象とするブッシング引き出し回線となる。
【0051】このようなブッシング引き出し回線31〜
34の主母線11〜14との接続関係に合わせて、甲第
2ユニット側のブッシング引き出し回線32と乙第1ユ
ニット側のブッシング引き出し回線33においては、ブ
ッシング引き出し母線132,133のブッシング10
2,103と反対側の空きスペースに、避雷器71、計
器用変圧器72、および母線用の接地開閉器73が配置
されている。また、甲第1ユニット側のブッシング引き
出し回線31と乙第2ユニット側のブッシング引き出し
回線34においては、ブッシング引き出し母線131,
134の下部に、避雷器74と計器用変圧器75が配置
されている。そして、甲第1ユニット側の主母線11と
乙第2ユニット側の主母線14を対象とする母線用の接
地開閉器76は、これらの主母線に接続された母線区分
回線21,22の直線形の断路器61,62にそれぞれ
内蔵されている。
【0052】[2−2]作用と効果 以上のような構成を有する本実施例においては、母線連
絡回線23,24によって同じユニット側の主母線間を
接続しているため、前述した第1実施例のように母線連
絡回線23,24の遮断器43,44の事故時における
作用と効果は得られない。しかしながら、第1実施例の
それ以外の作用と効果については、全く同様に得られる
ものである。
【0053】[3]他の実施例 なお、本発明は、前記第1、第2実施例に限定されるも
のではなく、他にも多種多様な変形例を実施することが
できる。すなわち、各回線の具体的な配置構成や回線に
おける機器の接続・配置構成などは適宜変更可能であ
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
本質的に構造の類似した母線区分回線と母線連絡回線と
を同軸上に配置することにより、将来的に増設の可能な
構成を有し、各部の母線の長さが短く、回線の占有面積
の小さい、小型・簡略なガス絶縁開閉装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス絶縁開閉装置の第1実施例を
示す平面図。
【図2】図1のX矢視図。
【図3】図1のY矢視図。
【図4】図1のZ矢視図。
【図5】図1のガス絶縁開閉装置の単線結線図。
【図6】本発明によるガス絶縁開閉装置の第2実施例を
示す平面図。
【図7】図6のガス絶縁開閉装置の単線結線図。
【図8】従来のガス絶縁開閉装置の一例を示す単線結線
図。
【図9】図8のガス絶縁開閉装置の具体的な配置構成の
一例を示す平面図。
【符号の説明】
11〜14…主母線 21,22…母線区分回線 23,24…母線連絡回線 31〜34…ブッシング引き出し回線 41〜44…遮断器 51〜54…L形の断路器 61〜64…直線形の断路器 71,74…避雷器 72,75…計器用変圧器 73,76…母線用の接地開閉器 100,100a,100b…鉄塔 101〜104…ブッシング 111〜114…気中母線 121,122…T形の母線 131〜134…ブッシング引き出し母線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 併設された甲側と乙側の2本の主母線が
    それぞれ第1ユニット側と第2ユニット側に分割されて
    なる4つの主母線、甲側の第1、第2のユニット側の主
    母線間を接続する甲側の母線区分回線、乙側の第1、第
    2のユニット側の主母線間を接続する乙側の母線区分回
    線、甲側の2つの主母線のいずれか一方と乙側の2つの
    主母線のいずれか一方を接続する母線連絡回線、甲側の
    他方の主母線と乙側の他方の主母線を接続する母線連絡
    回線を備えたガス絶縁開閉装置において、 前記2回線の母線区分回線は互いに平行に配置され、 前記甲側の母線区分回線と前記2回線の母線連絡回線の
    いずれか一方とが同軸上に配置され、 前記乙側の母線区分回線と前記2回線の母線連絡回線の
    他方とが同軸上に配置されたことを特徴とするガス絶縁
    開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記2回線の母線区分回線と前記2回線
    の母線連絡回線は、いずれも、同一方向に2つの口出し
    を有するU形の遮断器をそれぞれ含み、 前記同軸上に配置された母線区分回線と母線連絡回線に
    おいて、一方の回線に含まれる遮断器と他方の回線に含
    まれる遮断器は、それぞれの2つの口出しが互いに対向
    するようにして垂直に配置され、 前記対向する2つの遮断器の各々について、下側の口出
    しにはL形の断路器が接続され、上側の口出しには直線
    形の断路器が接続され、 前記対向する2つの遮断器にそれぞれ接続された2つの
    直線形の断路器は、T形の母線を介して互いに接続さ
    れ、 前記4つの主母線の各々は、前記L形の断路器および前
    記直線形の断路器のいずれか一方に接続されたことを特
    徴とする請求項1記載のガス絶縁開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記4つの主母線をそれぞれ気中変電所
    に接続する4回線のブッシング引き出し回線をさらに備
    え、 前記第1ユニット側の2回線のブッシング引き出し回線
    は同軸上に配置され、 前記第2ユニット側の2回線のブッシング引き出し回線
    は同軸上に配置され、 前記第1ユニット側の2回線のブッシング引き出し回線
    と前記第2ユニット側の2回線のブッシング引き出し回
    線は、互いに平行に配置され、かつ、前記2回線の母線
    区分回線および2回線の母線連絡回線を挟む形でこれら
    の回線と平行に配置されたことを特徴とする請求項1記
    載のガス絶縁開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記2回線の母線区分回線と前記2回線
    の母線連絡回線は、いずれも、同一方向に2つの口出し
    を有するU形の遮断器をそれぞれ含み、 前記同軸上に配置された母線区分回線と母線連絡回線に
    おいて、一方の回線に含まれる遮断器と他方の回線に含
    まれる遮断器は、それぞれの2つの口出しが互いに対向
    するようにして垂直に配置され、 前記対向する2つの遮断器の各々について、下側の口出
    しにはL形の断路器が接続され、上側の口出しには直線
    形の断路器が接続され、 前記対向する2つの遮断器にそれぞれ接続された2つの
    直線形の断路器は、T形の母線を介して互いに接続さ
    れ、 前記4つの主母線の各々は、前記L形の断路器および前
    記直線形の断路器のいずれか一方に接続され、 前記4回線のブッシング引き出し回線は、前記4つの主
    母線の各々からそれぞれ上方に分岐して引き出されたブ
    ッシング引き出し母線を含み、このブッシング引き出し
    母線に前記ブッシングが接続され、 前記4回線のブッシング引き出し回線のうち、前記L形
    の断路器に接続された主母線を接続対象とするブッシン
    グ引き出し回線については、そのブッシング引き出し母
    線の前記ブッシングと反対側に避雷器、計器用変圧器、
    接地開閉器が配置され、 前記4回線のブッシング引き出し回線のうち、前記直線
    形の断路器に接続された主母線を接続対象とするブッシ
    ング引き出し回線については、そのブッシング引き出し
    母線の下部に避雷器、計器用変圧器が配置されるととも
    に、その接続対象となる前記主母線に接続された前記直
    線形の断路器に接地開閉器が内蔵されたことを特徴とす
    る請求項3記載のガス絶縁開閉装置。
  5. 【請求項5】 前記2回線の母線区分回線および前記2
    回線の母線連絡回線は、操作箱付きの開閉器をそれぞれ
    含み、 前記開閉器の操作箱は、前記4回線のブッシング引き出
    し回線に含まれる各ブッシングから離れた位置に配置さ
    れたことを特徴とする請求項3記載のガス絶縁開閉装
    置。
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