JPH08275196A - 画像データ処理装置 - Google Patents

画像データ処理装置

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JPH08275196A
JPH08275196A JP7073297A JP7329795A JPH08275196A JP H08275196 A JPH08275196 A JP H08275196A JP 7073297 A JP7073297 A JP 7073297A JP 7329795 A JP7329795 A JP 7329795A JP H08275196 A JPH08275196 A JP H08275196A
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JP
Japan
Prior art keywords
signal
graphic
image data
data processing
yiq
Prior art date
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Abandoned
Application number
JP7073297A
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English (en)
Inventor
Toru Sugiyama
徹 杉山
Seijirou Yasuki
成次郎 安木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH08275196A publication Critical patent/JPH08275196A/ja
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】NTSC信号と3次元グラフィック信号の合成
で、2つの信号の切り替えと混合をユーザが任意に設定
でき、また2つの信号を合成した際その画像に不自然さ
を生じさせないようにする。 【構成】デコーダ201はNTSC信号をYIQ信号に
変換しマルチプレクサ205に供給し、グラフィックエ
ンジン202、フレームメモリ203、マトリクス回路
204は、3次元コンピュータグラフィック信号を生成
し、YIQ信号に変換しマルチプレクサ205に供給
し、比較器208は、前記マルチプレクサ205が前記
2つの信号の入力から1つの信号のみを出力する際にグ
ラフィック信号のYIQ成分を参照して、マルチプレク
サ205の選択動作を制御している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば複数のデジタ
ル化された画像データを合成して、1つのデイスプレイ
に表示する場合において、特にNTSC信号と3次元グ
ラフィック信号を合成する際の方法および回路を有する
画像データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、複数の画像データを合成
して出力する画像処理装置が開発されている。複数の画
像データを合成する手法の1つにクロマキーと呼ばれる
手法がある。
【0003】図20はクロマキーの手法を示す一般的な
ブロック図であり、この例では2つの映像信号1と2を
マルチプレクサ2104に供給して合成している。この
場合映像信号1は、色デコーダ2103によってデコー
ドされる。映像信号1が特定の階調値をもつとき、例え
ば色デコーダは、マルチプレクサ2104に '1' を出
力し、それ以外は '0' を出力する。例えば映像信号2
が特定の階調値をもつときは画面上でその領域には、映
像信号1がはめ込まれ、それ以外は映像信号2がはめ込
まれることになる。
【0004】一般に、映像信号2は、クロマキーバック
と呼ばれる一定の階調値をもつ特殊なスクリーンを背景
にして被写体を撮影している。これにより映像信号1を
バックとして、映像信号2の被写体の領域を合成するこ
とができる。しかしこの手法ではクロマキーバック以外
で撮影された画像に適用できないという欠点がある。ま
た映像信号2の被写体中にクロマキーバックと等しい階
調値の色が含まれてはならないという制約がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
手法では、予め合成を意識して映像信号を作らなければ
ならない、またキーと等しい階調値をもつ色がその被写
体の領域に含まれてはならないという問題がある。
【0006】そこでこの発明は上記の問題を解決するた
めになされたもので、特にNTSC信号と3次元グラフ
ィック信号の合成に関して、2つの信号の切り替えと混
合をユーザが任意に設定できるようにし、またNTSC
信号と3次元グラフィック信号を合成した際、その画像
に不自然さを生じさせないようにした画像データ処理装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
にこの発明に係る画像データ処理装置は、NTSC信号
と3次元グラフィック信号の2つの信号の合成の切り替
え、また混合する場合は、その重みに3次元グラフィッ
ク信号YIQ信号値と、奥行きを示すZ値を参照して切
り換えや、合成を行うようにしている。また2つの信号
に垂直方向、水平方向にフィルタリング処理を施すよう
にしている。
【0008】具体的には、この発明は、NTSC信号を
デコードしYIQ信号に変換するデコーダ手段と、3次
元コンピュータグラフィック信号を生成しYIQ信号に
変換するグラフィック信号処理手段と、前記グラフィッ
ク処理手段と前記デコーダ手段からの2つの信号を入力
とし、画素毎に1つの信号のみを選択して合成画像を得
るマルチプレックス手段と、前記合成画像を表示する表
示手段と、前記マルチプレックス手段が前記2つの信号
の入力から1つの信号のみを選択して出力するのを制御
するために、前記グラフィック信号のYIQ信号を参照
し、所定の条件に応じて前記マルチプレックス手段の制
御を行う制御手段とを備える。また前記マルチプレクス
手段を制御するのに、前記制御手段は、3次元グラフィ
ック信号の奥行き値Zを更に参照して制御している。
【0009】またこの発明は、NTSC信号をデコード
しYIQ信号に変換するデコーダ手段と、3次元コンピ
ュータグラフィック信号を生成しYIQ信号に変換する
グラフィック信号処理手段と、前記グラフィック処理手
段と前記デコーダ手段からの2つの信号を入力とし、画
素毎に2つの信号を混合して合成画像を得る混合手段
と、前記合成画像を表示する表示手段と、前記2つの信
号の混合を行う際、各信号に重み付けを行うのに、前記
グラフィック信号のYIQ成分を参照して行う重み付け
手段とを備える。また前記2つの信号の重み付けを行う
のに、前記重み付け手段は、前記3次元グラフィック信
号の奥行き値Zを更に参照して行なっている。
【0010】またこの発明では前記2つの信号を混合す
る場合の前記重み付けは、画面上2つの信号の領域の境
界に生じるエリアジングを除去するように設定される。
さらにまた前記グラフィック信号を順次走査から飛び越
し走査信号に変換する手段を有し、この変換の際に、垂
直方向の低域通過型フィルタを用いることにより、飛び
越し走査によって生じる折り返し成分を除去するように
構成される。また、前記グラフィック信号に、垂直方向
と水平方向の低域通過型フィルタを用いることにより、
グラフィック信号生成の際に生じるエリアジングを除去
するように構成される。更にまた前記NTSC信号の垂
直方向、水平方向にフィルタリング処理を施すことによ
って、前記グラフィック信号の周波数成分と合わせるよ
うに構成される。また、前記NTSC信号の垂直方向、
水平方向にフィルタリング処理をグラフィック信号の奥
行き値Zを参照して行うように構成される。
【0011】
【作用】上記の手段によりNTSC信号とグラフィック
信号の切り替えにYIQ値とZ値を用い、ユーザが任意
に設定できることによって、その信号の切り出したい領
域が他の領域とYIQ値とZ値のいずれかが違っていれ
ば切り出しが可能となる。2つの信号の混合の重みに、
グラフィック信号のYIQ信号値とZ値を用いることに
より、例えばグラフィック信号の輝度値の高い領域、奥
行きで手前にある領域はNTSC信号に対して高い重み
で合成されることになる。また、NTSC信号とグラフ
ィック信号の切り替えレベル付近のみを2つの信号の混
合することによって、NTSC信号とグラフィック信号
の領域の境界部に生じるエリアジングを除去することが
できる。
【0012】NTSC信号に対するフィルタリング処理
は、グラフィック信号と合成した際の両者の周波数成分
の違いによる不自然さと、奥行き値に対応しない周波数
成分の不自然さを取り除く。3次元グラフィック信号に
対するフィルタリング処理はDDAによるエリアジング
を除去する効果と飛び越し走査の際に生じる折り返し雑
音を除去する効果がある。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1はこの発明に係るテレビジョン受信機の第
1の実施例の構成を示す。この装置は、NTSC信号を
デコードするNTSCデコーダ201と、全体を制御す
る中央演算処理装置(CPU)210と、CPU210
のコマンドを格納するメモリ211と、データを転送す
るシステムバス212とを有する。さらに、システムバ
ス212には、グラフィックの描画を行うグラフィック
エンジン202が接続されている。またグラフィックデ
ータRGB値を格納するフレームメモリ203と、3次
元グラフィックデータの奥行き値Zを格納するフレーム
メモリ(Zバッファ)213とがあり、マトリクス回路
204は、RGB信号値をYIQ値に変換する。さら
に、比較器208は、マトリクス回路204から入力さ
れる信号値と設定されている値とを比較し、結果を出力
し、遅延調整器207を介してマルチプレクサ205に
供給している。マルチプレクサ205は、NTSC信号
とグラフィック信号の2つの入力のいずれかを1つを選
択し出力し、出力は、画像を表示するモニター部209
に供給される。遅延調整器206は、NTSC信号とグ
ラフィック信号の合成のタイミングを調整しており、遅
延調整器207は、NTSC信号とグラフィック信号の
切り替えのタイミングを調整するための遅延調整器20
7から成る。グラフィック信号は、マトリクス回路20
4から遅延調整器206を介してマルチプレクサ205
に供給されている。
【0014】TV信号側は、まず入力端子213より飛
び越し走査によるTV信号が入力される。この信号は、
NTSCデコーダ201においてデコードされデジタル
化され、Y,I,Qのコンポーネントに変換され、マル
チプレクサ205に供給される。
【0015】グラフィック側はCPU210によりポリ
ゴンの頂点データとして3次元座標値とRGB値がグラ
フィックエンジン202に送られる。グラフィックエン
ジン202は、このデータをもとにポリゴン内の全画素
の3次元座標値、つまり画面上の画素位置に対応するx
yアドレスとその画素毎の奥行きZ値、またRGB値を
生成する。
【0016】画素毎に、Z値はZバッファ213に送ら
れ、以前に記憶されたZ値との比較を行なう。送られた
Z値が以前の値より小さいとき、つまり奥行きで手前に
あると判断されたときはZバッファ213の値は更新さ
れ、同時にフレームメモリ203のRGB値が更新され
る。送られたZ値が以前の値より大きいとき、つまり奥
行きで奥にあると判断されたときはZバッファ213の
値は以前のもので保持され、フレームメモリ203のR
GB値も以前のもので保持される。このようにして隠面
処理が行われる。
【0017】フレームメモリ203のRGBデータは、
シーケンシャルに読み出されマトリクス回路204に送
られる。この例ではフレームメモリは飛び越し走査の形
で読み出されるものとする。
【0018】マトリクス回路204ではRGB値からY
IQ値への変換が行われる。変換されたYIQ信号は、
比較器208とマルチプレクサ205に送られる。この
変換マトリクスは例えば式1で与えられる。
【0019】 Y = (77/256)*R + (150/256)*G + (29/256)*B I = (128/256)*R + (-59/256)*G + (-69/256)*B Q = (52/256)*R + (-128/256)*G + (76/256)*B …式1 図2は、比較器208の詳細な構成例を示す。
【0020】この例ではY1、I1、Q1はグラフィッ
ク信号であり、Y2,I2,Q2はユーザが設定した信
号である。Y、I、Q信号はそれぞれ比較部302、3
03、304において各成分ごとに比較が行われる。例
えば比較部302ではグラフィック信号のY値がユーザ
が設定したY値より大きいとき '1' が出力され、小さ
いときは '0' が出力され、比較部303、304では
グラフィック信号のY値の絶対値がユーザが設定したY
値の絶対値より大きいとき '1' が出力され、小さいと
きは '0' が出力される。3つの信号は305により論
理積が得られマルチプレクサ205へ送られる。
【0021】マルチプレクサ205では、例えば比較器
208より送られる信号が '0' のときNTSC信号、
信号が '1' のときグラフィック信号をモニター部20
9に出力する。このとき例えば画面上では、グラッフィ
ク信号の輝度、彩度の高い領域は、グラフィック信号が
出力され、それ以外はNTSC信号が出力されることに
なる。
【0022】図3はこの概念図を示している。x,y,
zがコンピュータグラフィック(CG)3次元座標であ
り、グラフィック信号による画像が、NTSC信号の画
像に嵌め込まれ、浮き出た状態で表示されている。
【0023】図1の例では映像信号としてNTSC信号
と3次元グラフィック信号を用いたが、この発明は、N
TSC信号と2次元グラフィック信号の合成、また前記
を含む三刺激値をもつ複数の画像の合成処理に適用可能
である。
【0024】第2の実施例は、第1の実施例に対し、N
TSC信号と3次元グラフィック信号の合成の切り替え
に、3次元グラフィック信号の奥行き値Zを用いて行う
ことを特徴とする。
【0025】図4は、第2の実施例の構成を示す。尚、
図4において図1と同一部分は同一符号で示す。Zバッ
ファ501は、第1の実施例で説明したZバッファ21
3と同じ動作を行うと共に、フレームメモリ203で読
み出されるアドレスに対応したZ値がシーケンシャルに
読み出され比較器502に送られる。
【0026】比較器502は、Zバッファ501より入
力されるZ値と、ユーザが設定した値との比較を行い、
結果をマルチプレクサ205に出力する。例えばZバッ
ファ501より入力されるZ値が、ユーザが設定した値
より小さいとき、つまり奥行きで手前にあるときは '1'
を出力し、Z値が、ユーザが設定した値より大きいと
き、つまり奥行きで奥にあるときは '0' を出力する。
【0027】マルチプレクサ205では、例えば比較器
502より送られる信号が '0' のときNTSC信号を
モニター部209に出力し、信号が '1' のときグラフ
ィック信号をモニター部209に出力する。このとき例
えば画面上では、グラッフィク信号のZ値が、ユーザが
設定した値より小さい領域ではグラフィック信号が出力
され、それ以外はNTSC信号が出力されることにな
る。
【0028】第3の実施例は、第1の実施例に対し、N
TSC信号と3次元グラフィック信号の合成に、領域毎
にいずれかの1つの信号のみを出力するのではなく、2
つの信号に重みをつけて加算し出力する、つまりαブレ
ンデイングを行うことを特徴とし、その重みα値を決定
するのにグラフィック信号のYIQ信号値を用いて行う
ことを特徴とする。
【0029】図5は、第3の実施例の構成を示す。尚、
図5において図1と同一部分は同一符号で示す。NTS
C信号をA、グラフィック信号をB、合成信号をCとす
るとαブレンデイングは次の式2によって与えられる。
混合器602ではα値発生器601より出力されたα値
に従って、YIQ各成分毎に式2の演算を行う。
【0030】 C = (1ーα)*A + α*B …式2 α値発生器601にはグラフィック信号のYIQ値が入
力される。図6は、α値発生器601の詳細な構成例を
示す。
【0031】図6の例ではY、I、Qに対応するYメモ
リ701、Iメモリ702、Qメモリ703により係数
を発生する。各メモリのデータはシステムバスにより書
き込まれ、各メモリのデータはグラフィック信号のYI
Q値をアドレスとして混合器602に送られる。
【0032】図7は、Yメモリ701のデータの例を示
す。データA801の例では、グラフィック信号のY値
が大きくなるに従ってαの値も大きくなる。つまりグラ
フィック信号の輝度の高い領域は低い領域にくらべて、
NTSC信号に対し高い重みで合成される。
【0033】データB802の例では、グラフィック信
号のY値が128以上の領域でグラフィック信号のみが
出力され、127以下でNTSC信号のみが出力される
ことになり、実施例1と同様な合成が行われることにな
る。
【0034】データC803の例ではY値が131以上
の領域でグラフィック信号のみが出力され、124以下
でNTSC信号のみが出力され、125以上130以下
の領域でグラフィック信号とNTSC信号の混合信号が
出力されることになる。実施例1ではNTSC信号とグ
ラフィック信号の境界部にエリアジングが生じるが、こ
れにより、この境界部のエリアジングを除去することが
できる。
【0035】図8には、第3の実施例を用いた場合の合
成画像例を示す。データB802を用いた場合の結果が
合成画像A901であり、データC803を用いた場合
の結果が合成画像B902である。黒の領域がグラフィ
ック、白の領域がNTSCであり、斜線領域がグラフィ
ックとNTSCの混合を示す。ここで合成画像Bでは、
合成画像AでNTSC信号の領域ととグラフィック信号
の領域の境界部に生じるエリアジングを取り除く結果と
なっている。
【0036】図5の例では映像信号としてNTSC信号
と3次元グラフィック信号を用いたが、この発明はNT
SC信号と2次元グラフィック信号の合成、また上記の
実施例を含む三刺激値をもつ複数の画像の処理に適用可
能である。
【0037】第4の実施例は、第3の実施例に対し、α
ブレンデイングのα値を決定するのに3次元グラフィッ
クスの奥行きZ値を用いることを特徴とする。図9は、
第4の実施例の構成を示す。尚、図9において図4と同
一部分は同一符号で示す。
【0038】これにより例えば、3次元グラフィックス
の奥行きで手前にある部分、つまりZ値が小さいほど、
グラフィック信号はNTSC信号に対して高い重みで合
成することができる。また例えば実施例2と同様の合成
ができるが、実施例3と同様に、この時に生じるエリア
ジングを除去するような合成を行うことができる。
【0039】第5の実施例は、第1、第2、第3、第4
の実施例に対し、グラフィック信号の順次画像に対して
垂直方向の低域フィルタを通過させた後、飛び越し画像
にすることを特徴とする。
【0040】図10は、第5の実施例を第4の実施例に
適用した場合の構成を示す。尚、図10において図9と
同一部分は同一符号で示す。図11では、フレームメモ
リ203とZバッファ1003からのグラフィック信号
の読み出しは、順次走査の形式で行われる。マトリクス
回路204でRGB値からYIQ値への変換がなされた
後、垂直低域通過フィルタ(VLPF)1102におい
て垂直方向のフィルタリング処理がなされる。フィルタ
リングされた信号は、インターレース処理回路1101
において、順次画像から飛び越し画像への変換が行わ
れ、混合器1002に送られる。
【0041】図11には、VLPF1102とインター
レース処理回路1101の詳細を示している。マトリク
ス回路204より出力されるグラフィック信号は、ライ
ンメモリ1203と1204により1ラインずつ遅延さ
れ、それぞれの入力と出力は垂直フィルタ演算器120
6に入力される。垂直フィルタ演算器1206からの出
力は、フィールドメモリ1207、1208に1ライン
毎に交互に書き込まれる。フィールドメモリ1207、
1208は、フィールド毎に交互に読み出され、フィー
ルド毎に入力を切り替えるマルチプレクサ1209を経
由して、混合器1002へ出力される。
【0042】図12、図13、図14を参照して垂直方
向のフィルタリングによる効果を説明する。図12は、
グラフィック信号の垂直方向と時間方向の周波数分布を
示す。例えば図13のようにグラフィック信号がfy=
525/2(cph) 、ft=0(Hz)の位置にパワーをもつ
場合、飛び越し走査による折り返しによってfy=0(c
ph)、ft=30(Hz)の位置に折り返し雑音が生じる。
このことは図13のような30Hzのフリッカが生じるこ
とを意味する。よって図14のようなローパスフィルタ
を通過させることによって、予め垂直方向の高周波数成
分を除去し、フリッカが生じるのを防ぐ。
【0043】第6の実施例は第1、第2、第3、第4、
第5の実施例に対しグラフィック信号に対して水平方向
の低域フィルタを通過させた後、NTSC信号と合成す
ることを特徴とする。
【0044】図15は、第6の実施例を第5の実施例に
適用した場合の構成を示す。尚、図15において図10
の実施例とと同一部分は同一符号で示す。図15におい
ては、順次画像のグラフィック信号がVLPF1102
で垂直方向のフィルタリング処理を経た後、水平低域通
過フィルタ(HLPF)1601で水平方向のフィルタ
リング処理がなされる。その後、インターレース処理回
路1101にて順次画像が飛び越し画像へ変換され、混
合器1002へ送られる。
【0045】図16に、HLPF1601の詳細を示
す。VLPF1102より出力されるグラフィック信号
は、画素メモリ1702、1703、1704により1
画素ずつ遅延され、それぞれの入力と出力は水平フィル
タ演算器1705に入力される。水平フィルタ演算器1
705からの出力はインターレース処理回路1101へ
送られる。水平方向の低域フィルタを通過させることに
よる効果は、デジタルディファレンシャル演算(DD
A)により生じるエリアジングを除去することである。
【0046】第7の実施例は、第1、第2、第3、第
4、第5、第6の実施例に対しNTSC信号に対してフ
ィルタリング処理を施した後、グラフィック信号と合成
することを特徴とする。
【0047】図17は、第7の実施例を第6の実施例に
適用した場合の構成を示す。尚、図17において図15
と同一部分は同一符号で示す。図17においてはNTS
Cデコーダ201によりYIQ値にコンポーネント化さ
れたNTSC信号は2つに分岐する。1つは垂直フィル
タ(VFILTER)1801で垂直方向のフィルタリ
ング処理が行われ後、水平フィルタ(HFILTER)
1802に供給され、HFILTER1802で水平方
向のフィルタリング処理が行われた後、演算器1804
に送られる。
【0048】もう1つは遅延調整器1803で遅延調整
が行われた後、演算器1804に送られる。ここでの遅
延調整器1803は、垂直、水平方向フィルタリング処
理によって生じる遅延と合わせるために必要となる。演
算器1804にて2つの信号の演算が行われた後、混合
器1002に送られる。
【0049】図18には、VFILTER1801、H
FILTER1802、遅延調整器1803の詳細を示
す。前述したように2つに分岐したNTSC信号の1つ
はVFILTER1801へ入力する。NTSC信号は
ラインメモリ1905、1906により1ラインずつ遅
延され、それぞれの入力と出力は垂直フィルタ演算器1
907に送られる。垂直フィルタ演算器1907からの
出力はHFILTER1802に送られる。垂直方向の
フィルタリング処理後のNTSC信号は、画素メモリ1
908、1909、1910により1画素ずつ遅延さ
れ、それぞれの入力と出力は水平フィルタ演算器191
1に送られる。水平フィルタ演算器1911からの出力
は、演算器1804に出力され、もう1つのNTSC信
号との合成がなされる。
【0050】NTSC信号に対するフィルタリングの目
的は、NTSC信号の周波数成分をグラフィック信号の
周波数成分に合わせ、2つの信号を合成させた際、自然
な画像を得ることにある。例えばNTSC信号に対して
グラフィック信号が高周波数成分を多く含む場合を仮定
する。このときVFILTER1801とHFILTE
R1802を高域通過型フィルタとし、元のNTSC信
号と足し合わせることによって、NTSC信号の周波数
成分をグラフィック信号の周波数成分に合わせることが
できる。
【0051】第8の実施例は、第7の実施例のシステム
構成において、NTSC信号とグラフィック信号の合成
にZ値を用いて行う場合において、ユーザが設定するZ
値を参照して、VFILTER1801、HFILTE
R1802のフィルタの係数を決定することを特徴とす
る。
【0052】この目的は例えば、ユーザが設定したZ値
よりも手前にあるグラフィック信号の領域のみを抽出し
てNTSC信号と合成する場合、NTSC信号はグラフ
ィック信号よりも奥行きで奥にあると仮定されている。
そのためNTSC信号の高周波数成分を除去し、グラフ
ィック信号と合成することによって自然な画像を得るこ
とができる。
【0053】第9の実施例は、第1、第2、第3、第
4、第5、第6、第7、第8の実施例に対し、グラフィ
ック信号が独自で色調整機能をもつことを特徴とする。
図19は、第9の実施例を第7の実施例に適用した場合
の構成を示す。尚、図19において図17と同一部分は
同一符号で示す。
【0054】グラフィックス信号は、マトリクス回路2
04にてRGB値からYIQ値に変換された後、カラー
バランス2001によりY' I' Q' に変換される。Y
IQからY' I' Q' への変換は、例えば式3により示
される。
【0055】 Y' = a*Y + b I' = c*I + d Q' = c*Q + e …式3 ここでaは輝度コントラストを変化させるための変数、
bは輝度レベルを変化させるための変数、cは彩度を変
化させるための変数、dはI方向の色度を変化させるた
めの変数、eはQ方向の色度を変化させるための変数で
ある。
【0056】例えばグラフィック信号とNTSC信号の
白色点がずれている場合、どちらが一方の信号の白が白
として知覚されなくなるが、グラフィック信号がNTS
C信号に対し独立にカラーバランスが調整できることに
よって2つの信号の白色点を合わせることにより、これ
を防ぐことができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像デ
ータ処理装置では、NTSC信号と3次元グラフィック
信号の合成の際に、グラフィック信号のYIQ信号値、
奥行き値Zを参照して2つの信号または混合を行うこと
によって、特定の領域の切り出しが容易となる。またそ
れぞれの信号にフィルタリング処理を施し、グラフィッ
ク信号に独立した色調整機能を設けることによって、2
つの信号を合成した際、自然な画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の構成を示すブロック
回路図。
【図2】図1に示した比較器の構成を示すブロック図。
【図3】NTSC信号とグラフィック信号の合成例を示
す概念図。
【図4】この発明の第2の実施例の構成を示すブロック
図。
【図5】この発明の第3の実施例の構成を示すブロック
図。
【図6】図5に示したα値発生器の構成を示すブロック
図。
【図7】図6に示したメモリのデータ例を示す図。
【図8】第3の実施例による合成画像の具体例を示す
図。
【図9】第4の実施例の構成を示すブロック図。
【図10】第5の実施例の構成を示すブロック図。
【図11】図10のVLPFとインターレース処理部の
構成例を示すブロック図。
【図12】グラフィック信号の垂直方向と時間方向の周
波数成分の例を示す図。
【図13】グラフィック信号が図12の周波数成分をも
つ場合の信号の水平、垂直、時間方向の成分を示す図。
【図14】垂直方向低域通過型フィルタの特性例を示す
図。
【図15】第6の実施例の構成を示すブロック図。
【図16】図15のHLPF部の構成を示すブロック
図。
【図17】第7の実施例の構成を示すブロック図。
【図18】図17のVFILTER部とHFILTER
部の構成を示すブロック図。
【図19】第9の実施例の構成を示すブロック回路図で
ある。
【図20】従来例の画像データ処理装置の構成を示すブ
ロック図。
【符号の説明】
201…NTSCデコーダ、202…グラフィックエン
ジン、203…フレームメモリ、204…マトリクス回
路、205…マルチプレクサ、206、207…遅延調
整器、208…比較器、209…モニター部、210…
CPU、211…主記憶装置、212…システムバス、
213…Zバッファ、302…Y信号比較器、303…
I信号比較器、304…Q信号比較器、305…論理積
器、501…Zバッファ、502…比較器、601…α
値発生器、602…混合器、701、702、703…
メモリ、801、802、803…メモリデータ、90
1、902…合成画像、1001…α値発生器、100
2…混合器、1003…Zバッファ、1101…インタ
ーレース処理器、1102…垂直方向低域通過フィル
タ、1203、1204…ラインメモリ、1206…垂
直フィルタ演算器、1207、1208…フィールドメ
モリ、1209…マルチプレクサ、1301…グラフィ
ック信号スペクトル、1302…折り返し雑音、130
3…折り返し点、1601…水平方向低域通過フィル
タ、1702、1703、1704…画素メモリ、17
05…水平フィルタ演算器、1801…垂直方向フィル
タ、1802…水平方向フィルタ、1803…遅延調整
器、1804…演算器、1905、1906…ラインメ
モリ、1907…垂直フィルタ演算器、1908、19
09、1910…画素メモリ、1911…水平フィルタ
演算器、2001…色調整器、214…NTSC信号、
2101…映像信号1、2102…映像信号2、210
3…色デコーダ、2104…マルチプレクサ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】NTSC信号をデコードしYIQ信号に変
    換するデコーダ手段と、 3次元コンピュータグラフィック信号を生成しYIQ信
    号に変換するグラフィック信号処理手段と、 前記グラフィック処理手段と前記デコーダ手段からの2
    つの信号を入力とし、画素毎に1つの信号のみを選択し
    て合成画像を得るマルチプレックス手段と、 前記合成画像を表示する表示手段と、 前記マルチプレックス手段が前記2つの信号の入力から
    1つの信号のみを選択して出力するのを制御するため
    に、前記グラフィック信号のYIQ信号を参照し、所定
    の条件に応じて前記マルチプレックス手段の制御を行う
    制御手段とを具備したことを特徴とする画像データ処理
    装置。
  2. 【請求項2】前記マルチプレクス手段を制御するのに、
    前記制御手段は、3次元グラフィック信号の奥行き値Z
    を参照して制御していることを特徴とする請求項1記載
    の画像データ処理装置。
  3. 【請求項3】NTSC信号をデコードしYIQ信号に変
    換するデコーダ手段と、 3次元コンピュータグラフィック信号を生成しYIQ信
    号に変換するグラフィック信号処理手段と、 前記グラフィック処理手段と前記デコーダ手段からの2
    つの信号を入力とし、画素毎に2つの信号を混合して合
    成画像を得る混合手段と、 前記合成画像を表示する表示手段と、 前記2つの信号の混合を行う際、各信号に重み付けを行
    うのに、前記グラフィック信号のYIQ成分を参照して
    行う重み付け手段とを具備したことを特徴とする画像デ
    ータ処理装置。
  4. 【請求項4】前記2つの信号の重み付けを行うのに、前
    記重み付け手段は、前記3次元グラフィック信号の奥行
    き値Zを参照して行うことを特徴とする請求項3記載の
    画像データ処理装置。
  5. 【請求項5】前記2つの信号を混合する場合の前記重み
    付けは、画面上2つの信号の領域の境界に生じるエリア
    ジングを除去するように設定されていることを特徴とす
    る請求項3記載の画像データ処理装置。
  6. 【請求項6】更に前記グラフィック信号を順次走査から
    飛び越し走査信号に変換する手段を有し、この変換の際
    に、垂直方向の低域通過型フィルタを用いることによ
    り、飛び越し走査によって生じる折り返し成分を除去す
    るように構成したことを特徴とする請求項3記載の画像
    データ処理装置。
  7. 【請求項7】更に前記グラフィック信号に、垂直方向と
    水平方向の低域通過型フィルタを用いることにより、グ
    ラフィック信号生成の際に生じるエリアジングを除去す
    るように構成したことを特徴とする請求項3記載の画像
    データ処理装置。
  8. 【請求項8】更に前記NTSC信号の垂直方向、水平方
    向にフィルタリング処理を施すことによって、前記グラ
    フィック信号の周波数成分と合わせるように構成したこ
    とを特徴とする請求項3記載の画像データ処理装置。
  9. 【請求項9】更に、前記NTSC信号の垂直方向、水平
    方向にフィルタリング処理をグラフィック信号の奥行き
    値Zを参照して行うように構成したことを特徴とする画
    像データ処理装置。
  10. 【請求項10】更に前記グラフィック信号のYIQ信号
    のみが変化するような色調整手段を備えることを特徴と
    する請求項3記載の画像データ処理装置。
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