JPH08275195A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH08275195A
JPH08275195A JP7076285A JP7628595A JPH08275195A JP H08275195 A JPH08275195 A JP H08275195A JP 7076285 A JP7076285 A JP 7076285A JP 7628595 A JP7628595 A JP 7628595A JP H08275195 A JPH08275195 A JP H08275195A
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Japan
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JP7076285A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ide
賢一 井手
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH08275195A publication Critical patent/JPH08275195A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】視聴者の操作頻度が格段に少なくなり、利便性
が向上するとともに副画像表示機能を快適に使用できる
ようになる画像表示装置を提供する。 【構成】画像変換部22は、入力された主画像を色差成
分、輝度成分の各デジタル画像に変換し、画像記憶部2
3に記憶する。顔候補領域検出部24は、画像記憶部2
3内の色差画像を用いて顔の特徴である肌色領域を検出
することにより顔候補領域を検出する。文字列候補領域
検出部25は、画像記憶部23内の輝度画像を用いて主
画像中に表示される文字列の候補領域を検出する。副画
像移動位置制御部27は、上記検出された顔候補領域お
よび文字列候補領域の各位置を用いて、主画像の中でそ
れらの各領域を避けた比較的注目度の低い領域を求める
ことによって、副画像の表示候補位置を決定し、この決
定した表示候補位置に副画像の表示位置を移動するよう
画像表示部28を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、画面の一部
分に主たる視聴中の画像(以降、これを主画像とする)
以外の従たる画像(以降、これを副画像とする)を表示
するテレビジョン受像機などの画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、テレビジョン受像機に
おいて、画面の一部分に主たる視聴中の番組(主画像)
以外の従たる画像(副画像)、たとえば、別の番組やビ
デオテープ、ビデオディスクなどの再生画像を表示する
機能を有するものがある。
【0003】図10は、この機能の説明図であり、同図
(a)に示す画像Aと同図(b)に示す画像Bを同図
(c)に示すように順に主画像および副画像として表示
した例である。この副画像の表示位置は、通常、テレビ
ジョン受像機に付属の遠隔操作装置などによって変化さ
せることができるが、あくまで手動で行なわなければな
らないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した副画像表示機
能の一般の家庭での使用状況を考えた場合、主画像の視
聴者と副画像の視聴者とが異なる場合が存在する。この
ような場合、主画像を見ている視聴者は、画像の中でも
特に注目している部分が副画像によって隠される場合に
不快感を感じていることが多い。
【0005】そこで、主画像を見ている視聴者は、副画
像の表示位置を、主画像中の注目領域以外の部分に変え
たいと思うことがしばしばある。ところが、表示位置を
手動で変えなければならない現状では、操作回数が多い
場合に苛立ちを感じている場合が少なくない。このた
め、副画像表示機能そのものをあまり使おうとしなくな
る傾向が見受けられるという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、主画像の視聴者の注目
度が低い位置に副画像の表示位置を半自動的に移動させ
ることができ、これにより、視聴者の操作頻度は従来に
比べて格段に少なくなり、利便性が向上するとともに副
画像表示機能を快適に使用できるようになる画像表示装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の画像表示装置
は、少なくとも2種の画像を入力する画像入力手段と、
この画像入力手段で入力された各画像のうち1種を主画
像として大画面で表示し、前記主画像以外の画像を副画
像として、前記主画像の表示領域の一部分に設定された
副画像表示領域に表示する画像表示手段と、前記画像入
力手段で入力された主画像により、視聴者が注目する画
像を含む注目領域を検出する注目領域検出手段と、この
注目領域検出手段で検出された注目領域の位置を用い
て、前記主画像中でその注目領域を避けた注目度の低い
領域を求めることにより、前記副画像の表示位置を移動
させる表示候補位置を決定する副画像移動位置決定手段
と、この副画像移動位置決定手段で決定された表示候補
位置に前記副画像の表示位置を移動するよう前記画像表
示手段を制御する制御手段とを具備している。
【0008】また、本発明の画像表示装置は、少なくと
も2種の画像を入力する画像入力手段と、この画像入力
手段で入力された各画像のうち1種を主画像として大画
面で表示し、前記主画像以外の画像を副画像として、前
記主画像の表示領域の一部分に設定された副画像表示領
域に表示する画像表示手段と、前記画像入力手段で入力
された主画像の色差画像および輝度画像をそれぞれ生成
する画像変換手段と、この画像変換手段で生成された色
差画像を用いて、前記主画像中で視聴者が注目する画像
を含む第1の注目領域を検出する第1の注目領域検出手
段と、前記画像変換手段で生成された輝度画像を用い
て、前記主画像中で視聴者が注目する画像を含む第2の
注目領域を検出する第2の注目領域検出手段と、前記第
1の注目領域検出手段で検出された第1の注目領域およ
び前記第2の注目領域検出手段で検出された第2の注目
領域の各位置を用いて、前記主画像中でその第1の注目
領域および第2の注目領域を避けた注目度の低い領域を
求めることにより、前記副画像の表示位置を移動させる
表示候補位置を決定する副画像移動位置決定手段と、こ
の副画像移動位置決定手段で決定された表示候補位置に
前記副画像の表示位置を移動するよう前記画像表示手段
を制御する制御手段とを具備している。
【0009】また、本発明の画像表示装置は、少なくと
も2種の画像を入力する画像入力手段と、この画像入力
手段で入力された各画像のうち1種を主画像として大画
面で表示し、前記主画像以外の画像を副画像として、前
記主画像の表示領域の一部分に設定された副画像表示領
域に表示する画像表示手段と、前記画像入力手段で入力
された主画像の色差画像および輝度画像をそれぞれ生成
する画像変換手段と、この画像変換手段で生成された色
差画像を用いて前記主画像中で肌色領域を求め、この求
めた肌色領域の中で最も人物の顔領域の一部分とみなせ
る部分を顔候補領域として検出する顔候補領域検出手段
と、前記画像変換手段で生成された輝度画像を用いて前
記主画像中に表示される文字列とみなせる候補領域を検
出する文字列候補領域検出手段と、前記顔候補領域検出
手段で検出された顔候補領域および前記文字列候補領域
検出手段で検出された文字列候領域の各位置を用いて、
前記主画像中でその顔候補領域および文字列候補領域を
避けた注目度の低い領域を求めることにより、前記副画
像の表示位置を移動させる表示候補位置を決定する副画
像移動位置決定手段と、この副画像移動位置決定手段で
決定された表示候補位置に前記副画像の表示位置を移動
するよう前記画像表示手段を制御する制御手段とを具備
している。
【0010】また、本発明の画像表示装置は、少なくと
も2種の画像を入力する画像入力手段と、この画像入力
手段で入力された各画像のうち1種を主画像として大画
面で表示し、前記主画像以外の画像を副画像として、前
記主画像の表示領域の一部分に設定された副画像表示領
域に表示する画像表示手段と、前記画像入力手段で入力
された主画像の色差画像および輝度画像をそれぞれ生成
する画像変換手段と、この画像変換手段で生成された色
差画像を用いて前記主画像中で肌色領域を求め、この求
めた肌色領域の中で最も人物の顔領域の一部分とみなせ
る部分を顔候補領域として検出する顔候補領域検出手段
と、前記画像変換手段で生成された輝度画像を用いて前
記主画像中に表示される文字列とみなせる候補領域を検
出する文字列候補領域検出手段と、前記顔候補領域検出
手段で検出された顔候補領域および前記文字列候補領域
検出手段で検出された文字列候領域の各位置を用いて、
前記主画像中でその顔候補領域および文字列候補領域を
避けた注目度の低い領域を求めることにより、前記副画
像の表示位置を移動させる表示候補位置を決定する副画
像移動位置決定手段と、この副画像移動位置決定手段で
決定された表示候補位置を視聴者に提示し、視聴者に対
して拒絶の有無の確認を求める確認手段と、この確認手
段で拒絶されない場合、前記副画像移動位置決定手段で
決定された表示候補位置に前記副画像の表示位置を移動
するよう前記画像表示手段を制御する制御手段とを具備
している。
【0011】さらに、本発明の画像表示装置は、少なく
とも2種の画像を入力する画像入力手段と、この画像入
力手段で入力された各画像のうち1種を主画像として大
画面で表示し、前記主画像以外の画像を副画像として、
前記主画像の表示領域の一部分に設定された副画像表示
領域に表示する画像表示手段と、前記画像入力手段で入
力された主画像の色差画像および輝度画像をそれぞれ生
成する画像変換手段と、この画像変換手段で生成された
色差画像を用いて前記主画像中で肌色領域を求め、この
求めた肌色領域の中で最も人物の顔領域の一部分とみな
せる部分を顔候補領域として検出する顔候補領域検出手
段と、前記画像変換手段で生成された輝度画像を用いて
前記主画像中に表示される文字列とみなせる候補領域を
検出する文字列候補領域検出手段と、前記顔候補領域検
出手段で検出された顔候補領域および前記文字列候補領
域検出手段で検出された文字列候領域の各位置を用い
て、前記主画像中でその顔候補領域および文字列候補領
域を避けた注目度の低い領域を求めることにより、前記
副画像の表示位置を移動させる表示候補位置を決定する
副画像移動位置決定手段と、この副画像移動位置決定手
段で決定された表示候補位置を視聴者に提示し、視聴者
に対して拒絶の有無の確認を求める確認手段と、この確
認手段で拒絶されない場合、前記副画像移動位置決定手
段で決定された表示候補位置に前記副画像の表示位置を
移動するよう前記画像表示手段を制御し、拒絶された場
合、前記副画像移動位置決定手段で決定された表示候補
位置に前記副画像の表示位置を移動させるのを禁止せし
める制御手段とを具備している。
【0012】
【作用】本発明によれば、上記構成により、主画像の視
聴者の注目度が低い位置に副画像の表示位置を半自動的
に移動させることができる。これにより、主画像の視聴
者は、従来、主画像中の注目位置に副画像が表示されな
いように随時行なう必要があった移動のための操作を行
なわずにすみ、あるいは、操作を行なう場合でも、その
操作頻度が非常に少なくなるという効果が得られる。
【0013】また、本発明によれば、主画像中で視聴者
が注目する頻度が高い場合の多い、人物の顔らしい領域
および文字列らしい領域の位置を検出した結果を用い
て、副画像の表示候補位置を決定するので、提示される
副画像の表示候補位置は主画像の視聴者が許容できる位
置に含まれる場合が多く、表示候補位置に副画像を自動
的に移動できる場合が提示回数のうち大部分を占めるこ
とが期待できる。もしも、視聴者が許容できない位置が
提示された場合には、コマンドを入力することによっ
て、副画像の移動を拒否することができる。しかし、こ
のような場合は少ないため、視聴者の操作頻度は従来の
副画像移動手段を用いた場合に比べて格段に少なくな
り、利便性が向上するとともに快適に使用できるように
なる。この結果、副画像表示機能の利用者が増えること
が期待できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。本実施例では、表示画像が主画像と一種
類の副画像の場合で、また、副画像の表示可能位置が4
箇所の場合について述べる。なお、本実施例における副
画像の数は一種類であるが、複数種類の場合であっても
かまわず、表示可能位置が4箇所以外であってもかまわ
ない。
【0015】図1は、本実施例に係る画像表示装置の構
成を概略的に示すものである。この画像表示装置は、た
とえば、外部から入力された主画像、すなわち、ディス
プレイ上に大きく表示して主として視聴したい画像と、
副画像、すなわち、主画像の一部分の比較的小さな領域
に補助的に表示したいという画像がある場合、主画像の
視聴者が許容できる部分に半自動的に副画像を表示する
ことによって、同一ディスプレイ上に前記2種の画像を
表示するものである。
【0016】図1において、画像入力部21は、外部機
器から送られる主画像および副画像を入力する部分であ
る。この入力された主画像は、画像変換部22で色差成
分および輝度成分の各デジタル画像に変換される。変換
された、これらの画像は、画像記憶部23にそれぞれ記
憶され、以後の処理で必要に応じて参照される。
【0017】顔候補領域検出部24は、画像記憶部23
内の色差画像を用いて、顔の特徴である肌色の領域を検
出し、それらの中で最も顔領域の一部分である可能性が
高い部分の代表点を求める。文字列候補領域検出部25
は、画像記憶部23内の輝度画像を用いて、主画像中に
表示される文字列領域の候補位置を検出する。
【0018】副画像移動位置制御部27は、顔候補領域
検出部24で検出された顔候補領域の代表点および文字
列候補領域検出部25で検出された文字列領域の候補位
置を用いて、主画像の中でその顔候補領域および文字列
候補領域を避けた比較的注目度の低い領域を求めること
によって、副画像の表示候補位置を求めるとともに、副
画像表示位置の制御を行なう。
【0019】コマンド入力部26は、副画像の表示候補
位置に対する視聴者の拒否の意志の入力部である。画像
表示部28は、ディスプレイ上のあらかじめ定められた
小領域に副画像を表示し、それ以外の部分に主画像を表
示する。また、副画像表示候補位置を表示し、視聴者に
移動の可否を選択させる。処理制御部29は、各部の制
御を行なう。
【0020】以下、各部の処理について詳細に説明す
る。画像入力部21は、外部機器からの入力画像を本装
置内部の色表現形式に変換する。本装置内部の色表現形
式としては、たとえば、RGB表色系やYIQ表色系な
ど、適当なものを選べばよい。入力画像はカラー動画像
であり、RGB表色系あるいはYIQ表色系など、カラ
ーを表現できる形式で入力するものとする。また、処理
制御部29からの制御信号にしたがって、主画像と副画
像との切換えを行なう。
【0021】画像変換部22は、画像入力部21で入力
されたカラー動画像から、あらかじめ定められた時間間
隔ごとに色差画像および輝度画像をそれぞれ作成する。
この場合、色表現形式としてRGB表色系を用いた場合
には、各画素ごとに下記式1および式2で示される演算
を行なうことにより、色差画像および輝度画像を作成す
る。色表現形式としてYIQ表色系を用いた場合には、
この演算を行なう必要はない。また、入力画像がアナロ
グ画像信号の場合には量子化を行ない、その後、デジタ
ル画像信号に変換する。画像の階調値は必要に応じて決
められるが、本実施例の場合は、最小値「0」から最大
値「255」までの256段階とした。他の階調値の範
囲にすることも勿論、可能である。
【0022】 色差画像の各画素値I=0.60R-0.28G-0.32B …… 式1 輝度画像の各画素値Y=0.299R+0.587G+0.114B …… 式2 (R,G,Bは各画素のR,G,B値) 画像記憶部23は、デジタル画像を記憶する機能を持
ち、画像変換部22で生成された色差画像および輝度画
像をそれぞれ保存する。画像記憶部23の構成方法とし
ては、たとえば、半導体メモリを用いることで可能であ
り、他の方法であっても機能的に同じであれば構わな
い。
【0023】顔候補領域検出部24は、画像記憶部23
に記憶された色差画像をあらかじめ定められた閾値で2
値化することによって、色差画像で顕著なピークを呈す
る肌色領域の候補画素を検出する。2値化閾値の決め方
は、たとえば、次のように行なう。図2(a)に示すよ
うな、色差画像の各濃度階調値ごとの画素数を示す濃度
ヒストグラムを作成し、階調値の高い方からヒストグラ
ムの山を探索する。画像中に面積の大きい肌色領域が存
在する場合、このようにして探した最初の山30が肌色
領域の画素に対応することが多いため、最初の山の階調
値が低い側の裾付近の階調値を閾値TH1として用い、
閾値以上の階調値の画素を肌色領域の候補画素とするこ
とができる。
【0024】次に、図2(b)に示すように、検出した
画素群の重心位置32を求め、検出された画素数があら
かじめ定められた規定値よりも多い場合に、前述の重心
位置を顔候補領域の代表位置とする。画素数が前記規定
値以下の場合には、顔候補領域は存在しないと判断す
る。
【0025】文字列候補領域検出部25は、まず、画像
記憶部23に記憶されている輝度画像の、あらかじめ定
められた階調値以上の画素について、図3(a)に示す
4箇所の矩形領域(イ,ロ,ハ,ニ)ごとに、矩形内に
含まれる画素の長辺方向への投影波形(図3b参照)を
求める。
【0026】次に、それぞれの投影波形を波高値から開
始して、あらかじめ定められた下限値まで徐々に小さく
する可変の閾値で2値化を繰り返す。そして、図3
(b)に示すように、閾値の下限値に達するまでの間
に、閾値TH2以上の値の波形の区間で、あらかじめ定
められた区間長L以上のものが現れた場合、繰り返しを
中止して、当該矩形領域を文字列候補領域とする。閾値
が下限値に達するまでに、前記条件を満たす区間が見つ
からない場合は、当該矩形領域に文字列は存在しないと
判断する。
【0027】副画像移動位置制御部27は、顔候補領域
検出部24、文字列候補領域検出部25、および、後述
するコマンド入力部26からの出力を受けて、副画像の
表示位置の制御を行なう。図4は、副画像移動位置制御
部27の動作を説明するフローチャートであり、以下、
このフローチャートにしたがって動作を説明する。
【0028】まず、始めに副画像表示候補位置を求める
処理を行なう。ここでは、顔候補領域の代表点および文
字列候補領域の位置によって、視聴者の注目度が低い位
置を選択し、副画像表示候補位置とする。画像中の注目
されやすい対象は様々なものが考えられるが、本実施例
の場合は顔領域と文字列領域を用いた。他の注目対象を
用いることも勿論、可能であり、視聴者の注目部分を推
定するための手掛かりとなり得るものを用いて、副画像
の移動位置の候補を決めればよい。
【0029】副画像表示候補位置の決定は、たとえば、
図5に示すフローチャートにしたがって行なわれる。す
なわち、まず、図6に示すように、顔候補領域の代表点
の位置(A〜I)によって、顔画像を隠す確からしさが
低く、副画像の表示を許容できる位置が優先度付きで決
められる。
【0030】同様にして、図7に示すように、文字列候
補領域の位置(イ,ロ,ハ,ニ)によって、文字列を隠
す確からしさが低い位置にある副画像表示可能位置が、
表示許容位置として決められる。
【0031】次に、図8に示すように、共通する表示許
容位置のうちで、優先度が最高である位置を副画像表示
候補位置(1,2,3,4)とする。両者に共通する表
示許容位置が存在しない場合には、表示候補位置は存在
しないものとする。
【0032】このようにして、副画像表示候補位置が見
つかった場合、前回の候補位置と異なり、かつ、現在の
副画像表示候補位置と異なる際は、表示候補位置の提示
を行ない、移動を予告する。この表示候補位置の提示
は、視聴者の意志と本装置で求められる表示候補位置と
が同一であるか否かを確認するために行なう。
【0033】表示候補位置の提示の方法は、たとえば、
図9(a)に示すように、副画像の表示領域を囲む枠W
を設け、移動方向によって枠Wの表示色を変化させる
(斜線部分)ことによって行なう。あるいは、図9
(b)に示すように、表示画面周囲の4角に移動方向を
示す表示部Pを設けて、それらによって提示する方法が
考えられる。要は、視聴者に確実に提示できる方法であ
れば、どのような方法であってもかまわない。
【0034】視聴者は提示された位置へ副画像を移動さ
せたくない場合は、あらかじめ定められた時間内に、コ
マンド入力部26から移動拒否のコマンドあるいは移動
させたい位置を示すコマンドを入力する。いずれの場合
も、提示した位置への移動は行なわれない。移動させた
い位置が指示された場合には、その位置へ副画像の表示
位置を移動させる。
【0035】なお、視聴者の意志による副画像の表示位
置の移動は、特にフローチャートには明記していない
が、コマンド入力部26からのコマンドの入力によって
随時行なうことができることは、従来と同様である。
【0036】視聴者が特にあらかじめ定められた時間内
にコマンドの入力を行なわなかった場合には、視聴者の
意志と本装置が提示した表示候補位置とが一致している
ものと判断し、提示した候補位置へ副画像の表示位置を
自動的に移動する。
【0037】なお、副画像表示候補位置が見つけられな
かった場合は、再び表示候補位置を求める処理を行な
う。画像表示部28は、主画像および副画像を表示する
部分であり、副画像移動位置制御部27の指示にしたが
って副画像の表示位置の変更および候補位置の提示など
を行なう。
【0038】コマンド入力部26は、視聴者の意志によ
る移動拒否コマンド、あるいは、移動位置の指示コマン
ドを入力する部分である。その入力方法は、たとえば、
指示ボタンを備えた遠隔操作装置による方法が考えられ
る。視聴者の意志を入力できる手段であれば、他の方法
であっても勿論、かまわない。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の画像表示装
置によれば、主画像の視聴者の注目度が低い位置に副画
像の表示位置を半自動的に移動させることができる。こ
れにより、主画像の視聴者は、従来、主画像中の注目位
置に副画像が表示されないように随時行なう必要があっ
た移動のための操作を行なわずにすみ、あるいは、操作
を行なう場合でも、その操作頻度が非常に少なくなると
いう効果が得られる。
【0040】また、本発明の画像表示装置によれば、主
画像中で視聴者が注目する頻度が高い場合の多い、人物
の顔らしい領域および文字列らしい領域の位置を検出し
た結果を用いて、副画像の表示候補位置を決定するの
で、提示される副画像の表示候補位置は主画像の視聴者
が許容できる位置に含まれる場合が多く、表示候補位置
に副画像を自動的に移動できる場合が提示回数のうち大
部分を占めることが期待できる。もしも、視聴者が許容
できない位置が提示された場合には、コマンドを入力す
ることによって、副画像の移動を拒否することができ
る。しかし、このような場合は少ないため、視聴者の操
作頻度は従来の副画像移動手段を用いた場合に比べて格
段に少なくなり、利便性が向上するとともに快適に使用
できるようになる。この結果、副画像表示機能の利用者
が増えることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施に係る画像表示装置の構成を概
略的に示すブロック図。
【図2】顔候補領域検出部を説明するための説明図。
【図3】文字列候補領域検出部を説明するための説明
図。
【図4】副画像移動位置制御部の動作を説明するフロー
チャート。
【図5】副画像表示候補位置を決定する処理を説明する
フローチャート。
【図6】表示許容位置決定を説明するもので、顔の代表
点存在領域の区分を示す図。
【図7】表示許容位置決定を説明するもので、文字列存
在領域の区分を示す図。
【図8】表示許容位置決定を説明するもので、副画像表
示可能領域を示す図。
【図9】副画像表示候補位置の提示方法を説明する図。
【図10】副画像表示機能を説明するための図。
【符号の説明】
21……画像入力部、22……画像変換部、23……画
像記憶部、24……顔候補領域検出部、25……文字列
候補領域検出部、26……コマンド入力部、27……副
画像移動位置制御部、28……画像表示部、29……処
理制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/18 G06F 15/62 322A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種の画像を入力する画像入
    力手段と、 この画像入力手段で入力された各画像のうち1種を主画
    像として大画面で表示し、前記主画像以外の画像を副画
    像として、前記主画像の表示領域の一部分に設定された
    副画像表示領域に表示する画像表示手段と、 前記画像入力手段で入力された主画像により、視聴者が
    注目する画像を含む注目領域を検出する注目領域検出手
    段と、 この注目領域検出手段で検出された注目領域の位置を用
    いて、前記主画像中でその注目領域を避けた注目度の低
    い領域を求めることにより、前記副画像の表示位置を移
    動させる表示候補位置を決定する副画像移動位置決定手
    段と、 この副画像移動位置決定手段で決定された表示候補位置
    に前記副画像の表示位置を移動するよう前記画像表示手
    段を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも2種の画像を入力する画像入
    力手段と、 この画像入力手段で入力された各画像のうち1種を主画
    像として大画面で表示し、前記主画像以外の画像を副画
    像として、前記主画像の表示領域の一部分に設定された
    副画像表示領域に表示する画像表示手段と、 前記画像入力手段で入力された主画像の色差画像および
    輝度画像をそれぞれ生成する画像変換手段と、 この画像変換手段で生成された色差画像を用いて、前記
    主画像中で視聴者が注目する画像を含む第1の注目領域
    を検出する第1の注目領域検出手段と、 前記画像変換手段で生成された輝度画像を用いて、前記
    主画像中で視聴者が注目する画像を含む第2の注目領域
    を検出する第2の注目領域検出手段と、 前記第1の注目領域検出手段で検出された第1の注目領
    域および前記第2の注目領域検出手段で検出された第2
    の注目領域の各位置を用いて、前記主画像中でその第1
    の注目領域および第2の注目領域を避けた注目度の低い
    領域を求めることにより、前記副画像の表示位置を移動
    させる表示候補位置を決定する副画像移動位置決定手段
    と、 この副画像移動位置決定手段で決定された表示候補位置
    に前記副画像の表示位置を移動するよう前記画像表示手
    段を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像表示装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも2種の画像を入力する画像入
    力手段と、 この画像入力手段で入力された各画像のうち1種を主画
    像として大画面で表示し、前記主画像以外の画像を副画
    像として、前記主画像の表示領域の一部分に設定された
    副画像表示領域に表示する画像表示手段と、 前記画像入力手段で入力された主画像の色差画像および
    輝度画像をそれぞれ生成する画像変換手段と、 この画像変換手段で生成された色差画像を用いて前記主
    画像中で肌色領域を求め、この求めた肌色領域の中で最
    も人物の顔領域の一部分とみなせる部分を顔候補領域と
    して検出する顔候補領域検出手段と、 前記画像変換手段で生成された輝度画像を用いて前記主
    画像中に表示される文字列とみなせる候補領域を検出す
    る文字列候補領域検出手段と、 前記顔候補領域検出手段で検出された顔候補領域および
    前記文字列候補領域検出手段で検出された文字列候領域
    の各位置を用いて、前記主画像中でその顔候補領域およ
    び文字列候補領域を避けた注目度の低い領域を求めるこ
    とにより、前記副画像の表示位置を移動させる表示候補
    位置を決定する副画像移動位置決定手段と、 この副画像移動位置決定手段で決定された表示候補位置
    に前記副画像の表示位置を移動するよう前記画像表示手
    段を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像表示装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも2種の画像を入力する画像入
    力手段と、 この画像入力手段で入力された各画像のうち1種を主画
    像として大画面で表示し、前記主画像以外の画像を副画
    像として、前記主画像の表示領域の一部分に設定された
    副画像表示領域に表示する画像表示手段と、 前記画像入力手段で入力された主画像の色差画像および
    輝度画像をそれぞれ生成する画像変換手段と、 この画像変換手段で生成された色差画像を用いて前記主
    画像中で肌色領域を求め、この求めた肌色領域の中で最
    も人物の顔領域の一部分とみなせる部分を顔候補領域と
    して検出する顔候補領域検出手段と、 前記画像変換手段で生成された輝度画像を用いて前記主
    画像中に表示される文字列とみなせる候補領域を検出す
    る文字列候補領域検出手段と、 前記顔候補領域検出手段で検出された顔候補領域および
    前記文字列候補領域検出手段で検出された文字列候領域
    の各位置を用いて、前記主画像中でその顔候補領域およ
    び文字列候補領域を避けた注目度の低い領域を求めるこ
    とにより、前記副画像の表示位置を移動させる表示候補
    位置を決定する副画像移動位置決定手段と、 この副画像移動位置決定手段で決定された表示候補位置
    を視聴者に提示し、視聴者に対して拒絶の有無の確認を
    求める確認手段と、 この確認手段で拒絶されない場合、前記副画像移動位置
    決定手段で決定された表示候補位置に前記副画像の表示
    位置を移動するよう前記画像表示手段を制御する制御手
    段と、 を具備したことを特徴とする画像表示装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも2種の画像を入力する画像入
    力手段と、 この画像入力手段で入力された各画像のうち1種を主画
    像として大画面で表示し、前記主画像以外の画像を副画
    像として、前記主画像の表示領域の一部分に設定された
    副画像表示領域に表示する画像表示手段と、 前記画像入力手段で入力された主画像の色差画像および
    輝度画像をそれぞれ生成する画像変換手段と、 この画像変換手段で生成された色差画像を用いて前記主
    画像中で肌色領域を求め、この求めた肌色領域の中で最
    も人物の顔領域の一部分とみなせる部分を顔候補領域と
    して検出する顔候補領域検出手段と、 前記画像変換手段で生成された輝度画像を用いて前記主
    画像中に表示される文字列とみなせる候補領域を検出す
    る文字列候補領域検出手段と、 前記顔候補領域検出手段で検出された顔候補領域および
    前記文字列候補領域検出手段で検出された文字列候領域
    の各位置を用いて、前記主画像中でその顔候補領域およ
    び文字列候補領域を避けた注目度の低い領域を求めるこ
    とにより、前記副画像の表示位置を移動させる表示候補
    位置を決定する副画像移動位置決定手段と、 この副画像移動位置決定手段で決定された表示候補位置
    を視聴者に提示し、視聴者に対して拒絶の有無の確認を
    求める確認手段と、 この確認手段で拒絶されない場合、前記副画像移動位置
    決定手段で決定された表示候補位置に前記副画像の表示
    位置を移動するよう前記画像表示手段を制御し、拒絶さ
    れた場合、前記副画像移動位置決定手段で決定された表
    示候補位置に前記副画像の表示位置を移動させるのを禁
    止せしめる制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像表示装置。
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