JPH08274544A - デジタル振幅変調装置 - Google Patents

デジタル振幅変調装置

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JPH08274544A
JPH08274544A JP7076197A JP7619795A JPH08274544A JP H08274544 A JPH08274544 A JP H08274544A JP 7076197 A JP7076197 A JP 7076197A JP 7619795 A JP7619795 A JP 7619795A JP H08274544 A JPH08274544 A JP H08274544A
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晴彦 由良
Kiyoshi Murayama
清志 村山
Nobuyuki Miki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可変振幅出力増幅器から固定振幅出力増幅器
への切り換えの頻度を少なくすることによって雑音を少
なくしたディジタル振幅変調装置を提供すること。 【構成】 搬送波をほぼ一定振幅で変調する複数の固定
振幅出力増幅器A1〜A15と、搬送波を変調する可変
振幅出力増幅器A0とで構成されており、そして、可変
振幅出力増幅器の最大出力時の振幅が固定振幅出力増幅
器の出力振幅より大きく設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,中波帯や短波帯などの
放送に使用されるディジタル振幅変調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル振幅変調装置につい
て、図3を参照して説明する。31は搬送波を発生する
搬送波信号源である。また、32は、アナログ音声信号
などの搬送波を変調する変調信号の変調信号源である。
【0003】変調信号は、A/D変換器33で、複数ビ
ット、例えば12ビット(20 、21 、22 ……211
のデジタル信号に変換される。A/D変換器33で変換
されたデジタル信号のうち、下位ビット成分例えば20
〜27 はD/A変換器34でアナログ信号に変換され
る。このアナログ信号は、可変振幅出力増幅器A0に加
えられる。可変振幅出力増幅器A0には、搬送波信号源
31で生成された搬送波が加えられており、この搬送波
がアナログ信号で変調される。なお、可変振幅出力増幅
器A0で変調された変調波は、出力合成トランスT1の
1次側巻線taに入力される。
【0004】また、A/D変換器33で変換されたデジ
タル信号のうち、上位ビット成分例えば28 〜211は、
デコ−ダ36に加えられる。デコ−ダ36は、上位ビッ
ト成分(28 〜211)を4桁の2進信号(例えば100
0、……、1111)として解読する。例えば28 の桁
のみが「1」の場合(即ち1000の場合)は、出力端
B1のみから信号が出力される。また、4桁の上位ビッ
ト成分が全て「1」の場合(即ち1111の場合)は、
15個の出力端B1〜B15の全てから信号が出力され
る。このようにして、上位ビット信号の解読結果をもと
に、15個の出力端B1〜B15のいずれかに信号が出
力される。
【0005】デコ−ダ36の出力端B1〜B15は、そ
れぞれスイッチS1〜S15に接続され、出力端B1〜
B15の出力はスイッチS1〜S15を閉じるように作
用する。スイッチS1〜S15が閉じると、搬送波信号
源31で生成された搬送波が閉じたスイッチS1〜S1
5を通して固定振幅出力増幅器A1〜A15に入力され
る。固定振幅出力増幅器A1〜A15には、電源35か
ら直流電圧が供給されており、固定振幅出力増幅器A1
〜A15それぞれから、搬送波を一定振幅に増幅した高
周波電力が出力される。なお、固定振幅出力増幅器A1
〜A15の出力は、それぞれ出力合成トランスT2〜T
16の1次側巻線taに入力される。
【0006】出力合成トランスT1〜T16の1次側巻
線taに入力された可変振幅出力増幅器A0や固定振幅
出力増幅器A1〜A15の出力は、互いに直列に接続さ
れた出力合成トランスT1〜T16の2次側巻線tbで
合成される。
【0007】上記した構成において、電源35は、固定
振幅出力増幅器A1〜A15や可変振幅出力増幅器A0
に電源電圧を供給している。したがって、電源35の出
力電圧が変動すると、出力合成トランスT1〜T16の
2次側巻線tbで合成される出力振幅が変動する。この
場合、出力振幅が変動しないように、電源35の出力の
一部が出力電力安定化処理回路39で処理され、そし
て、加算器40において変調信号源32の変調信号に加
算される構成になっている。このようにして電源電圧の
変動に対する補償が行われている。なお、このような補
償回路としては、例えば特開平2−125507公報の
第1図および第2図に示された回路が用いられる。
【0008】ところで、可変振幅出力増幅器A0の最大
出力は、各固定振幅出力増幅器A1〜A15の出力と等
しくなるように設定されている。また、可変振幅出力増
幅器A0の出力は、デジタル信号の下位ビット成分に対
応して実質的に連続して変化する信号になる。したがっ
て、可変振幅出力増幅器A0の出力は、固定振幅出力増
幅器A1〜A15の出力を合成した場合に、その合成出
力が変化する1つのステップ間を補完する形になる。こ
の結果、出力合成トランスT1〜T16の出力端には、
変調信号によって搬送波がディジタル振幅変調された振
幅変調波が得られる。なお、ディジタル振幅変調された
振幅変調波は、帯域フィルタ37によって高調波成分が
除去され基本波だけの振幅変調波となり、負荷38に供
給される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した構成の従来の
ディジタル振幅変調装置では、例えば音声信号が入力さ
れない場合、変調信号源32から入力される変調信号の
大きさに応じて、可変振幅出力増幅器A0や固定振幅出
力増幅器A1〜A15のうち、その一定数が動作する。
そして、それらの出力が出力合成トランスT1〜T16
で合成され、負荷38に供給される。
【0010】このような状態で、可変振幅出力増幅器A
0や固定振幅出力増幅器A1〜A15に印加されている
電源35の出力電圧が、何らかの原因で変動すると、可
変振幅出力増幅器A0や固定振幅出力増幅器A1〜A1
5の出力も電源電圧の増減に応じて増減する。
【0011】ここで、電源電圧が増加する場合を例にと
り、可変振幅出力増幅器A0や固定振幅出力増幅器A1
〜A15の動作について説明する。音声入力がない場
合、例えば、3つの固定振幅出力増幅器A1〜A3と可
変振幅出力増幅器A0が動作しているものとする。この
とき、合成された全体の出力は、図4に示されるよう
に、動作状態にある3つの固定振幅出力増幅器A1〜A
3それぞれの一定出力aと可変振幅出力増幅器A0の出
力v´(v´≦a)が加算されたものになる。
【0012】したがって、このままの状態であると電源
電圧の増加で出力電力も変化する。しかし、例えば放送
に使用されるデジタル振幅変調装置は、出力電力が一定
であることが要求される。このため、出力電力が変化し
ないように出力電力を自動的に安定化する補償回路、例
えば出力電力安定化処理回路や加算回路が設けられてい
る。補償回路が働くと、電源電圧の上昇などによって、
可変振幅出力増幅器A0や固定振幅出力増幅器A1〜A
3の出力v´、aが増加すると、可変振幅出力増幅器A
0の出力が下げるように制御される。このような制御に
よって、可変振幅出力増幅器A0の出力v´が小さくな
る。そして、可変振幅出力増幅器A0の出力v´が0に
なると、動作状態にあった固定振幅出力増幅器、例えば
A3が停止状態に入り、可変振幅出力増幅器A0の出力
が最大の値aに制御される。
【0013】このとき、可変振幅出力増幅器A0の最大
出力と固定振幅出力増幅器A3の出力が等しくなるよう
に設計されているため、理論上は出力に変動は生じな
い。しかし、可変振幅出力増幅器A0や各固定振幅出力
増幅器の出力を等しくすることは難しく、出力のばらつ
きは避けられない。したがって、停止状態に入った固定
振幅出力増幅器(この場合A3)の出力aと可変振幅出
力増幅器A0の最大出力vが等しくないと、両出力の差
(v〜a)の分だけ出力が変化する。そして、この変化
分が雑音となって再生される。
【0014】上記した説明は、電源電圧の変動で出力が
変化する場合である。しかし、可変振幅出力増幅器や固
定振幅出力増幅器は、通常、電界効果トランジスタ素子
を利用して構成される。これら電界効果トランジスタ素
子は、利得が温度で変化する特性がある。このため、上
記したような出力の変化は、可変振幅出力増幅器や固定
振幅出力増幅器の温度の増減によっても生じる。
【0015】この発明は、上記した欠点を解決するもの
で、可変振幅出力増幅器から固定振幅出力増幅器への切
り換えによる雑音を少なくしたディジタル振幅変調装置
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、搬送波を発生
する搬送波信号源と、前記搬送波を変調する変調信号を
複数ビットのデジタル信号に変換するA/D変換器と、
このA/D変換器で変換されたデジタル信号の下位ビッ
ト成分で前記搬送波を変調する可変振幅出力増幅器と、
それぞれが前記搬送波をほぼ一定振幅で変調する複数の
固定振幅出力増幅器と、前記デジタル信号が供給され、
前記複数の固定振幅出力増幅器のうち動作する固定振幅
出力増幅器と前記可変振幅出力増幅器の出力振幅とを定
めるデコ−ダと、前記可変振幅出力増幅器の出力および
前記固定振幅出力増幅器の出力を合成する出力合成トラ
ンス装置とを具備したデジタル振幅変調装置において、
前記可変振幅出力増幅器の最大出力時の振幅が前記固定
振幅出力増幅器の出力振幅より大きく設定されている。
【0017】また、搬送波を発生する搬送波発生器と、
前記搬送波を変調する変調信号を複数ビットのデジタル
信号に変換するA/D変換器と、このA/D変換器で変
換されたデジタル信号の下位ビット成分で前記搬送波を
変調する可変振幅出力増幅器と、それぞれが前記搬送波
をほぼ一定振幅で変調する複数の固定振幅出力増幅器
と、前記デジタル信号が供給され、前記複数の固定振幅
出力増幅器のうち動作する固定振幅出力増幅器と前記可
変振幅出力増幅器の出力振幅とを定めるデコ−ダと、前
記固定振幅出力増幅器の出力および前記可変振幅出力増
幅器の出力を合成する出力合成トランス装置とを具備し
たデジタル振幅変調装置において、それぞれが前記固定
振幅出力増幅器の1つより小さい出力で、全体では前記
固定振幅出力増幅器の1つより出力が大きくなる複数の
増幅器で、前記可変振幅出力増幅器が構成されている。
【0018】
【作用】上記した構成によれば、デジタル振幅変調装置
が、搬送波をほぼ一定振幅で変調する複数の固定振幅出
力増幅器と、搬送波を変調する可変振幅出力増幅器とで
構成されており、そして、可変振幅出力増幅器の最大出
力時の振幅が前記固定振幅出力増幅器の出力振幅より大
きく設定されている。
【0019】したがって、電源電圧などの変動で、可変
振幅出力増幅器や固定振幅出力増幅器の出力が増加する
場合、可変振幅出力増幅器の出力が固定振幅出力増幅器
1つの出力をある値だけ越えた後に、その出力分が、別
の固定振幅出力増幅器に切り替えられる。このため電源
電圧などの変動があっても、固定振幅出力増幅器への切
り替え頻度がそれだけ少なくなり、雑音の発生が少なく
なる。
【0020】
【実施例】この発明によるディジタル振幅変調装置の実
施例について、図1を参照して説明する。11は、搬送
波を発生する搬送波信号源である。また、12は、アナ
ログ音声信号など搬送波を変調する変調信号の変調信号
源である。
【0021】変調信号は、A/D変換器13で、複数ビ
ット例えば12ビット(20 、21、22 ……211)の
デジタル信号に変換される。A/D変換器13で変換さ
れたデジタル信号のうち、下位ビット成分はデコーダ1
6を通り、D/A変換器14でアナログ信号に変換され
る。D/A変換器14で変換されたアナログ信号は、可
変振幅出力増幅器A0に加えられる。可変振幅出力増幅
器A0には、搬送波信号源11から搬送波が加えられて
おり、この搬送波はアナログ信号で変調される。そし
て、可変振幅出力増幅器A0から出力される変調波はト
ランスT1の一次巻線に入力される。
【0022】ところで、デコ−ダ16は、A/D変換器
13で変換されたデジタル信号の値の一部の制御につい
て、1つの値に対し複数の出力状態を持っている。例え
ば、デジタル信号の値が2値表示で000100011
010である場合に、その1つ出力状態が、B1〜B1
5のうちB1のみが1で他は0、そしてD0〜D8が0
00001010の場合である。また、もう1つの出力
状態が、B1〜B15は全て0、そしてD0〜D8が1
00001010の場合である。
【0023】この場合、2通りの出力状態のどちらを出
力するかは、デコ−ダ16における過去の入出力値など
を参照して決定される。例えば、直前の出力のうちB1
〜B15の部分が全て0であった場合は、今回もB1〜
B15が0の出力状態が選択される。また、直前の出力
のうちB1〜B15の部分についてB1が1、B2〜B
15が0であった場合は、今回もB1が1で、B2〜B
15が0の出力状態が選択される。
【0024】このようにして、解読結果をもとに15個
の出力端B1〜B15のいずれか、および端子D0〜D
8のいずれかに信号が出力される。
【0025】なお、デコ−ダ15の出力端B1〜B15
は、それぞれスイッチS1〜S15に接続され、出力端
B1〜B15の出力はスイッチS1〜S15を閉じるよ
うに作用する。スイッチS1〜S15が閉じると、搬送
波信号源11で生成された搬送波が、閉じたスイッチS
1〜S15を通して固定振幅出力増幅器A1〜A15に
加えられる。また、固定振幅出力増幅器A1〜A15に
は、電源15から直流電圧が印加されている。そして、
この電源15の直流電圧で決まる一定振幅になるように
搬送波が変調され、固定振幅出力増幅器A1〜A15か
ら出力される。これらの変調波は、トランスT2〜T1
6の一次巻線taに入力される。
【0026】なお、出力合成トランスT1〜T16の1
次側巻線taに入力された可変振幅出力増幅器A0や固
定振幅出力増幅器A1〜A15の出力は互いに直列に接
続された2次側巻線tbで合成され取り出される。
【0027】このとき、固定振幅出力増幅器A1〜A1
5の出力はほぼ一定である。したがって、固定振幅出力
増幅器A1〜A15の出力が合成されると、ステップ状
に振幅が変化する信号になる。一方、可変振幅出力増幅
器A0の出力は、デジタル信号に対応して実質的に連続
して変化する信号である。このため、可変振幅出力増幅
器A0や固定振幅出力増幅器A1〜A15の出力が合成
されると、固定振幅出力増幅器A1〜A15の出力を合
成した場合に、その合成出力が変化するステップ間を、
可変振幅出力増幅器A0の出力が補完する形になる。
【0028】この結果、出力合成トランスT1〜T16
の出力端には、変調信号によって搬送波がディジタル振
幅変調された振幅変調波が得られる。このディジタル振
幅変調された振幅変調波は、帯域フィルタ17で高調波
成分が除去され基本波だけの振幅変調波となり、負荷1
8に供給される。
【0029】ここで、電源15は、固定振幅出力増幅器
A1〜A15や可変振幅出力増幅器A0に電源電圧を供
給している。したがって、電源15の出力電圧が変動す
ると、出力合成トランスT1〜T16の2次側巻線tb
で合成される出力振幅が電源電圧の変動で変動する。こ
の場合、出力振幅が変動しないように、電源15の出力
の一部が出力電力安定化処理回路19で処理され、そし
て、加算器20において変調信号源12の変調信号に加
算される構成になっている。このように電源電圧が変動
しても、出力振幅が変動しないようにする電源電圧変動
補償回路が設けられている。電源電圧変動補償回路の具
体的な回路としては、先に説明したように例えば特開平
2−125507公報の第1図や第2図の回路が用いら
れる。
【0030】ところで、上記した構成において、可変振
幅出力増幅器A0の最大出力は固定振幅出力増幅器A1
〜A15の1つの出力より例えば2割ほど大きく設定さ
れている。このように、可変振幅出力増幅器A0の最大
出力が、各固定振幅出力増幅器A1〜A15の出力より
大きく設定されている場合において、音声信号の入力が
なく、例えば電源電圧が降下する際の、可変振幅出力増
幅器A0や固定振幅出力増幅器A1〜A15の動作につ
いて説明する。
【0031】音声信号のない状態では、A/D変換器1
3に入力される変調信号によって、例えば、3つの固定
振幅出力増幅器A1〜A3と可変振幅出力増幅器A0が
動作しているものとする。このとき、出力合成トランス
T1〜T16で合成される全体の出力は、図4で説明し
たように、3つの固定振幅出力増幅器A1〜A3それぞ
れの一定出力aと可変振幅出力増幅器A0の出力v´
(v´≦a)が加算されたものになる。そして、電源電
圧が降下すると、可変振幅出力増幅器V0や固定振幅出
力増幅器A1〜A3の出力v´、aが減少する。
【0032】この場合、A/D変換器13に入力される
変調信号に、電源の出力電圧を処理した信号が加えられ
ている。したがって、電源電圧が降下しても全体の出力
電力が一定となるように、A/D変換器13から出力さ
れる下位ビット成分が大きくなり、可変振幅出力増幅器
A0の出力が増加する。
【0033】ところで、上記したように可変振幅出力増
幅器A0の最大出力は、固定振幅出力増幅器A1〜A1
5の出力より例えば2割ほど大きい値に設定されてい
る。
【0034】ここで、デコーダ16での処理として28
ビットが立った時に固定振幅出力増幅器の動作台数を1
台増加させる代わりに、可変振幅出力増幅器A0の出力
振幅を固定振幅出力増幅器A1〜A15の出力より大き
な値とする組合わせを選択したことになる。
【0035】この結果、可変振幅出力増幅器A0の出力
v´が固定振幅出力増幅器A1〜A15の出力aを越え
ても、しばらくは次の固定振幅出力増幅器A4に切り替
わらない。そして、可変振幅出力増幅器A0の出力v´
が固定振幅出力増幅器の例えば1.2倍(v´=1.2
a)程度にまで上昇した時に、次の固定振幅出力増幅器
A4に切り替わる。このとき、可変振幅出力増幅器A0
の出力は、固定振幅出力増幅器A4の出力aの分だけ減
少し、例えばv´=0.2aとなる。
【0036】次に、電源電圧が逆に上昇する場合につい
て説明する。この場合も、図4で説明したように、3つ
の固定振幅出力増幅器A1〜A3と可変振幅出力増幅器
A0が動作状態にあるものとする。したがって、出力
は、固定振幅出力増幅器A1〜A3の出力aと可変振幅
出力増幅器A0出力v´(v´≦a)が加算されたもの
になる。そして、電源電圧が上昇すると、可変振幅出力
増幅器V0や固定振幅出力増幅器A1〜A3の出力v
´、aが増加する。
【0037】この場合、出力電力が一定になるように、
可変振幅出力増幅器A0の出力が減少する。そして、可
変振幅出力増幅器A0の出力が0になると、動作状態に
あった1つの固定振幅出力増幅器、例えばA3が停止
し、可変振幅出力増幅器A0の出力v´がaになる。こ
のように、可変振幅出力増幅器A0の出力が減少する方
向では、可変振幅出力増幅器A0の出力が例えば0にな
ると、1つの固定振幅出力増幅器A3の動作が停止す
る。
【0038】上記したように、本発明では、例えば電源
電圧が降下し全体の出力が減少する場合は、可変振幅出
力増幅器A0の出力が増大する。そして、可変振幅出力
増幅器A0の出力が、1つの固定振幅出力増幅器の出力
の例えば1.2倍程度になるまで、固定振幅出力増幅器
A4への切り替えが行われない。このため、切り換えの
頻度がそれだけ少なくなり、雑音の発生が少なくなる。
【0039】なお、上記した説明は、電源電圧の変動で
出力が変化する場合である。しかし、出力の変化は、可
変振幅出力増幅器や固定振幅出力増幅器の出力が温度の
増減によって変化する場合でも同様である。この場合、
可変振幅出力増幅器や固定振幅出力増幅器の温度、ある
いは、各増幅器の冷却空気の温度が測定され、これらの
温度情報を処理した信号が変調信号の中に加えられる。
【0040】また、上記した実施例は、可変振幅出力増
幅器が1つで構成され、この可変振幅出力増幅器におい
て、変調信号の下位ビット成分で搬送波が変調される構
成になっている。しかし、本発明は、可変振幅出力増幅
器を図2で示すように構成することもできる。
【0041】21はデコーダで、デコーダ21は、A/
D変換器13(図1)出力の下位ビット信号の大きさに
応じてスイッチSW1〜SW4のすべてあるいはそのい
ずれかを閉じる。スイッチSW1〜SW4が閉じると、
閉じたスイッチSW1〜SW4を通して、搬送波信号源
22の搬送波が固定振幅出力増幅器PA1〜PA4に供
給される。これら固定振幅出力増幅器PA1〜PA4の
出力は、それぞれが固定振幅出力増幅器A1〜A15
(図1)の1つより小さく、全体では固定振幅出力増幅
器A1〜A15(図1)の1つより大きくなっている。
例えば、固定振幅出力増幅器A1〜A15(図1)の出
力を1とした場合に、固定振幅出力増幅器PA1〜PA
4の出力は、1/2、1/2、1/4、1/8などのよ
うに設定される。なお、固定振幅出力増幅器PA1〜P
A4の出力は、加算器23で加算され、可変振幅出力増
幅器の出力となる。
【0042】
【発明の効果】この発明によれば、可変振幅出力増幅器
から固定振幅出力増幅器への切り替えの頻度を減らすこ
とができ、雑音の少ないデジタル振幅変調装置を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す回路構成図である。
【図3】従来例を示す回路構成図である。
【図4】従来例の動作を説明する図である。
【符号の説明】 11…搬送波信号源 12…変調信号源 13…A/D変換器 14…D/A変換器 15…電源 16…デコーダ 17…帯域フィルタ 18…負荷 A0…可変振幅出力増幅器 A1〜A15…固定振幅出力増幅器 S1〜S15…スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送波を発生する搬送波信号源と、前記
    搬送波を変調する変調信号を複数ビットのデジタル信号
    に変換するA/D変換器と、このA/D変換器で変換さ
    れたデジタル信号の下位ビット成分で前記搬送波を変調
    する可変振幅出力増幅器と、それぞれが前記搬送波をほ
    ぼ一定振幅で変調する複数の固定振幅出力増幅器と、前
    記デジタル信号が供給され、前記複数の固定振幅出力増
    幅器のうち動作する固定振幅出力増幅器と前記可変振幅
    出力増幅器の出力振幅とを定めるデコ−ダと、前記可変
    振幅出力増幅器の出力および前記固定振幅出力増幅器の
    出力を合成する出力合成トランス装置とを具備したデジ
    タル振幅変調装置において、前記可変振幅出力増幅器の
    最大出力時の振幅が前記固定振幅出力増幅器の出力振幅
    より大きく設定されていることを特徴とするデジタル振
    幅変調装置。
  2. 【請求項2】 搬送波を発生する搬送波発生器と、前記
    搬送波を変調する変調信号を複数ビットのデジタル信号
    に変換するA/D変換器と、このA/D変換器で変換さ
    れたデジタル信号の下位ビット成分で前記搬送波を変調
    する可変振幅出力増幅器と、それぞれが前記搬送波をほ
    ぼ一定振幅で変調する複数の固定振幅出力増幅器と、前
    記デジタル信号が供給され、前記複数の固定振幅出力増
    幅器のうち動作する固定振幅出力増幅器と前記可変振幅
    出力増幅器の出力振幅とを定めるデコ−ダと、前記固定
    振幅出力増幅器の出力および前記可変振幅出力増幅器の
    出力を合成する出力合成トランス装置とを具備したデジ
    タル振幅変調装置において、それぞれが前記固定振幅出
    力増幅器の1つより小さい出力で、全体では前記固定振
    幅出力増幅器の1つより出力が大きくなる複数の増幅器
    で、前記可変振幅出力増幅器が構成されていることを特
    徴とするデジタル振幅変調装置。
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