JP3062091B2 - 帰還制御回路 - Google Patents
帰還制御回路Info
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- JP3062091B2 JP3062091B2 JP8197299A JP19729996A JP3062091B2 JP 3062091 B2 JP3062091 B2 JP 3062091B2 JP 8197299 A JP8197299 A JP 8197299A JP 19729996 A JP19729996 A JP 19729996A JP 3062091 B2 JP3062091 B2 JP 3062091B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帰還制御回路、特
に呼出信号発生装置およびスイッチング電源装置におい
て出力電圧の制御を行う帰還制御回路に関する。
に呼出信号発生装置およびスイッチング電源装置におい
て出力電圧の制御を行う帰還制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の呼出信号発生装置では、呼出信号
を安定に出力するための帰還制御回路を1回路で構成
し、全ての周波数帯域に対して帰還制御を行っている。
を安定に出力するための帰還制御回路を1回路で構成
し、全ての周波数帯域に対して帰還制御を行っている。
【0003】図3は、従来の呼出信号発生装置を示す。
入力電源1はコンバータ回路2の入力(1)および
(2)に接続され、コンバータ回路2の出力(3)およ
び出力(4)はそれぞれ整流回路3,整流回路4に接続
される。整流回路4の出力(1),(2)は、整流回路
3の出力(2),(1)にそれぞれ接続され、出力平滑
用コンデンサ5に接続され、負荷6に接続される。整流
回路3,4の出力は誤差増幅回路31の反転入力端子に
接続され、誤差増幅回路31の非反転入力端子は、基準
正弦波生成回路10に接続される。帰還回路32は、誤
差増幅回路31の出力端子および反転入力端子に接続さ
れる。また、誤差増幅回路31の出力端子は、コンパレ
ータ回路33の入力端子に接続される。鋸波生成回路9
はクロック生成回路8からの呼出信号を入力し、出力を
コンパレータ回路33の他方の入力端子に接続してい
る。コンパレータ回路33の出力とクロック生成回路8
の出力はデコーダ回路7にそれぞれ入力されデコーダ回
路7の出力(1),(2),(3)は、それぞれコンバ
ータ回路2,整流回路3および整流回路4の制御信号入
力端子に接続される。
入力電源1はコンバータ回路2の入力(1)および
(2)に接続され、コンバータ回路2の出力(3)およ
び出力(4)はそれぞれ整流回路3,整流回路4に接続
される。整流回路4の出力(1),(2)は、整流回路
3の出力(2),(1)にそれぞれ接続され、出力平滑
用コンデンサ5に接続され、負荷6に接続される。整流
回路3,4の出力は誤差増幅回路31の反転入力端子に
接続され、誤差増幅回路31の非反転入力端子は、基準
正弦波生成回路10に接続される。帰還回路32は、誤
差増幅回路31の出力端子および反転入力端子に接続さ
れる。また、誤差増幅回路31の出力端子は、コンパレ
ータ回路33の入力端子に接続される。鋸波生成回路9
はクロック生成回路8からの呼出信号を入力し、出力を
コンパレータ回路33の他方の入力端子に接続してい
る。コンパレータ回路33の出力とクロック生成回路8
の出力はデコーダ回路7にそれぞれ入力されデコーダ回
路7の出力(1),(2),(3)は、それぞれコンバ
ータ回路2,整流回路3および整流回路4の制御信号入
力端子に接続される。
【0004】誤差増幅回路31と、帰還回路32と、コ
ンパレータ回路33とは、1つの帰還制御回路を構成し
ている。
ンパレータ回路33とは、1つの帰還制御回路を構成し
ている。
【0005】このような1つの帰還制御回路で必要な低
周波数領域での利得特性と高周波数領域での利得特性を
決定するため、設計において1つの回路定数の値が他の
周波数領域の利得特性を決定する回路定数の決定に影響
を与える。呼出信号の出力変動を抑えるためには、低周
波数領域の利得を高くする必要があり、負荷の急変など
急峻な変化による出力電圧の変化に対しては高周波数領
域の利得を高める必要があるが、整流回路と平滑用コン
デンサとよりなる出力平滑フィルタ回路の遮断特性と帰
還制御回路の位相特性の設定によっては、出力の位相余
裕が殆ど無くなり、発振現象が起きやすくなる。従っ
て、設定できる利得特性は1から10程度となるため、
通常、出力電圧変動幅は大きなものになる。
周波数領域での利得特性と高周波数領域での利得特性を
決定するため、設計において1つの回路定数の値が他の
周波数領域の利得特性を決定する回路定数の決定に影響
を与える。呼出信号の出力変動を抑えるためには、低周
波数領域の利得を高くする必要があり、負荷の急変など
急峻な変化による出力電圧の変化に対しては高周波数領
域の利得を高める必要があるが、整流回路と平滑用コン
デンサとよりなる出力平滑フィルタ回路の遮断特性と帰
還制御回路の位相特性の設定によっては、出力の位相余
裕が殆ど無くなり、発振現象が起きやすくなる。従っ
て、設定できる利得特性は1から10程度となるため、
通常、出力電圧変動幅は大きなものになる。
【0006】同様に、スイッチング電源装置において
も、1つの帰還制御回路で必要な低周波数領域での利得
特性と高周波数領域での利得特性を決定している。特
に、スイッチング電源装置では直流電圧の安定化は重視
されるため、直流利得は30から100程度が選択され
るが、出力平滑フィルタ回路の遮断特性と帰還制御回路
の位相特性の設定によっては、出力の位相余裕が殆ど無
く発振現象が起きやすくなるため、高周波数領域の利得
特性は1から10程度が選択され、場合によっては1未
満が選択される。
も、1つの帰還制御回路で必要な低周波数領域での利得
特性と高周波数領域での利得特性を決定している。特
に、スイッチング電源装置では直流電圧の安定化は重視
されるため、直流利得は30から100程度が選択され
るが、出力平滑フィルタ回路の遮断特性と帰還制御回路
の位相特性の設定によっては、出力の位相余裕が殆ど無
く発振現象が起きやすくなるため、高周波数領域の利得
特性は1から10程度が選択され、場合によっては1未
満が選択される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】1つの帰還制御回路を
用いた呼出信号発生装置あるいはスイッチング電源装置
では、出力平滑フィルタ回路の遮断特性と帰還制御回路
の位相特性の設定によっては、出力の位相余裕が殆ど無
くなり、発振現象が起きやすくなる。対策として発振現
象が生じる周波数領域の利得が1未満となるように利得
特性を下げるか、帰還制御回路の入力回路に位相補償回
路を追加することにより、位相余裕の改善を図ることが
できる。利得を下げた場合は負荷の急峻な動きに対して
追従しきれなくなるため出力の変動が大きくなる。ま
た、位相補償回路の追加は使用部品の増加および定数検
討が必要になる部品点数が増加することになる。
用いた呼出信号発生装置あるいはスイッチング電源装置
では、出力平滑フィルタ回路の遮断特性と帰還制御回路
の位相特性の設定によっては、出力の位相余裕が殆ど無
くなり、発振現象が起きやすくなる。対策として発振現
象が生じる周波数領域の利得が1未満となるように利得
特性を下げるか、帰還制御回路の入力回路に位相補償回
路を追加することにより、位相余裕の改善を図ることが
できる。利得を下げた場合は負荷の急峻な動きに対して
追従しきれなくなるため出力の変動が大きくなる。ま
た、位相補償回路の追加は使用部品の増加および定数検
討が必要になる部品点数が増加することになる。
【0008】本発明の目的は、相対的に出力の低雑音化
が実現でき、出力フィルタの小型化を可能にする帰還制
御回路を提供することにある。
が実現でき、出力フィルタの小型化を可能にする帰還制
御回路を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、回路定数の設定の自
由度を向上させ、設計の容易化を図ることのできる帰還
制御回路を提供することにある。
由度を向上させ、設計の容易化を図ることのできる帰還
制御回路を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、呼出信号発生
装置またはスイッチング電源装置に用いるのが好適な帰
還制御回路を提供することにある。
装置またはスイッチング電源装置に用いるのが好適な帰
還制御回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の帰還制御回路
は、低周波数領域の利得を高くした帰還制御回路と、高
周波数領域の利得を高くした帰還制御回路とに分割さ
れ、制御する周波数領域を分割している。このように、
帰還制御回路を分割し、帰還制御回路が制御する周波数
領域を分担させることで、各周波数領域における帰還特
性の最適化を行うことができる。
は、低周波数領域の利得を高くした帰還制御回路と、高
周波数領域の利得を高くした帰還制御回路とに分割さ
れ、制御する周波数領域を分割している。このように、
帰還制御回路を分割し、帰還制御回路が制御する周波数
領域を分担させることで、各周波数領域における帰還特
性の最適化を行うことができる。
【0012】このような帰還制御回路を、呼出信号発生
装置あるいはスイッチング電源装置に適用すると、低周
波数領域の利得を高くした帰還制御回路は、呼出信号ま
たは出力電圧の低周波数領域の静的変動を低く抑え、高
周波数領域の利得を高くした帰還制御回路は、接続され
る負荷の急変による呼出信号または出力電圧の動的変動
の周波数領域に対して安定した信号または電圧の供給を
行う。
装置あるいはスイッチング電源装置に適用すると、低周
波数領域の利得を高くした帰還制御回路は、呼出信号ま
たは出力電圧の低周波数領域の静的変動を低く抑え、高
周波数領域の利得を高くした帰還制御回路は、接続され
る負荷の急変による呼出信号または出力電圧の動的変動
の周波数領域に対して安定した信号または電圧の供給を
行う。
【0013】したがって、それぞれの帰還制御回路を別
個に設計でき、選択する回路定数が他方の制御回路の回
路定数選択に影響を与えないため回路部品の選択の幅が
拡がる。また、周波数領域別に特性の設定ができるた
め、所望の出力特性を容易に実現できるほか、特性変更
時の調整が対応する帰還制御回路についてのみ行えば済
む。また、広い周波数範囲において高い利得特性が実現
できるため相対的に出力インピーダンスを低く抑えるこ
とで出力の低雑音化が容易となり、出力フィルタの時定
数を高く設定できるため小型化が可能となる。
個に設計でき、選択する回路定数が他方の制御回路の回
路定数選択に影響を与えないため回路部品の選択の幅が
拡がる。また、周波数領域別に特性の設定ができるた
め、所望の出力特性を容易に実現できるほか、特性変更
時の調整が対応する帰還制御回路についてのみ行えば済
む。また、広い周波数範囲において高い利得特性が実現
できるため相対的に出力インピーダンスを低く抑えるこ
とで出力の低雑音化が容易となり、出力フィルタの時定
数を高く設定できるため小型化が可能となる。
【0014】さらには、装置の広い周波数領域での高安
定動作と、高周波数領域における出力インピーダンスの
低インピーダンス化による出力フィルタの小型化および
出力雑音の低雑音化の実現と、帰還制御回路設計の定数
設定時の自由度の向上とを図ることができる。
定動作と、高周波数領域における出力インピーダンスの
低インピーダンス化による出力フィルタの小型化および
出力雑音の低雑音化の実現と、帰還制御回路設計の定数
設定時の自由度の向上とを図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の帰還制御回路を、呼出信
号発生装置に用いた場合の一実施例である。入力電源1
はコンバータ回路2の入力(1)および(2)に接続さ
れ、コンバータ回路2の出力(3)および出力(4)は
それぞれ整流回路3,整流回路4に接続される。整流回
路3の出力(1),(2)は、整流回路4の出力
(2),(1)にそれぞれ接続され、出力平滑用コンデ
ンサ5に接続され、負荷6に接続される。
て説明する。図1は、本発明の帰還制御回路を、呼出信
号発生装置に用いた場合の一実施例である。入力電源1
はコンバータ回路2の入力(1)および(2)に接続さ
れ、コンバータ回路2の出力(3)および出力(4)は
それぞれ整流回路3,整流回路4に接続される。整流回
路3の出力(1),(2)は、整流回路4の出力
(2),(1)にそれぞれ接続され、出力平滑用コンデ
ンサ5に接続され、負荷6に接続される。
【0016】整流回路3,4の出力は、誤差増幅回路1
4の反転入力端子に接続され、交流接続用コンデンサ1
7を介して誤差増幅回路16の反転入力端子に接続され
る。基準正弦波生成回路10の出力は誤差増幅回路14
の非反転入力端子に接続され、誤差増幅回路16の非反
転入力端子は接続される。帰還回路13は誤差増幅回路
14の出力端子および反転入力端子に接続され、帰還回
路15は誤差増幅回路16の出力端子および反転入力端
子に接続される。また、誤差増幅回路14および16の
出力端子は加算回路12に接続され、呼出信号が合成さ
れる。加算回路からの出力合成信号は、コンパレータ回
路11の入力端子に接続される。
4の反転入力端子に接続され、交流接続用コンデンサ1
7を介して誤差増幅回路16の反転入力端子に接続され
る。基準正弦波生成回路10の出力は誤差増幅回路14
の非反転入力端子に接続され、誤差増幅回路16の非反
転入力端子は接続される。帰還回路13は誤差増幅回路
14の出力端子および反転入力端子に接続され、帰還回
路15は誤差増幅回路16の出力端子および反転入力端
子に接続される。また、誤差増幅回路14および16の
出力端子は加算回路12に接続され、呼出信号が合成さ
れる。加算回路からの出力合成信号は、コンパレータ回
路11の入力端子に接続される。
【0017】鋸波生成回路9はクロック生成回路8から
の呼出信号を入力し、出力をコンパレータ回路11の他
方の入力端子に接続している。コンパレータ回路11の
出力とクロック生成回路8の出力はデコーダ回路7にそ
れぞれ入力されデコーダ回路7の出力(1),(2),
(3)は、それぞれコンバータ回路2,整流回路3およ
び整流回路4の制御信号入力端子に接続される。
の呼出信号を入力し、出力をコンパレータ回路11の他
方の入力端子に接続している。コンパレータ回路11の
出力とクロック生成回路8の出力はデコーダ回路7にそ
れぞれ入力されデコーダ回路7の出力(1),(2),
(3)は、それぞれコンバータ回路2,整流回路3およ
び整流回路4の制御信号入力端子に接続される。
【0018】この実施例では、第1の帰還制御回路は、
誤差増幅回路14と帰還回路13とにより構成され、第
2の帰還制御回路は、誤差増幅回路16と帰還回路15
とにより構成される。
誤差増幅回路14と帰還回路13とにより構成され、第
2の帰還制御回路は、誤差増幅回路16と帰還回路15
とにより構成される。
【0019】次に、動作について説明する。入力電源1
が投入されると、デコーダ回路7からの駆動信号により
コンバータ回路2が動作を開始する。コンバータ回路2
の出力は、整流回路3および整流回路4に入力される。
整流回路3,4の出力端子(1),(2)は互い違いに
接続されるため、整流回路3が動作する場合、正側の出
力となり整流回路4は休止する。逆に整流回路4が動作
する場合は負側の出力となり整流回路3は休止する。コ
ンバータ回路2からの出力を、デコーダ回路7からの制
御信号により整流回路3,4を交互に動作させて出力を
合成し、負荷6へ伝達する。負荷6へ伝達された出力は
誤差増幅回路14へ入力され、出力電圧の変化分は交流
接続用コンデンサを介して誤差増幅回路16に入力され
る。出力の変化は、誤差増幅回路14において基準正弦
波生成回路10の呼出信号と比較され、出力の変化が緩
やかな場合は直流および低周波数領域で出力を安定化で
きるように低周波数領域の利得特性を高く設定した回路
定数の帰還回路13が接続された誤差増幅回路14が出
力の変化を抑える働きを行う。負荷6の急激な変動によ
り出力の変化が急峻な場合に安定した出力供給を行うた
めには、高周波数領域の利得特性を高く設定した回路定
数の帰還回路15が接続された誤差増幅回路16が出力
の急激な変化を抑える働きを行う。
が投入されると、デコーダ回路7からの駆動信号により
コンバータ回路2が動作を開始する。コンバータ回路2
の出力は、整流回路3および整流回路4に入力される。
整流回路3,4の出力端子(1),(2)は互い違いに
接続されるため、整流回路3が動作する場合、正側の出
力となり整流回路4は休止する。逆に整流回路4が動作
する場合は負側の出力となり整流回路3は休止する。コ
ンバータ回路2からの出力を、デコーダ回路7からの制
御信号により整流回路3,4を交互に動作させて出力を
合成し、負荷6へ伝達する。負荷6へ伝達された出力は
誤差増幅回路14へ入力され、出力電圧の変化分は交流
接続用コンデンサを介して誤差増幅回路16に入力され
る。出力の変化は、誤差増幅回路14において基準正弦
波生成回路10の呼出信号と比較され、出力の変化が緩
やかな場合は直流および低周波数領域で出力を安定化で
きるように低周波数領域の利得特性を高く設定した回路
定数の帰還回路13が接続された誤差増幅回路14が出
力の変化を抑える働きを行う。負荷6の急激な変動によ
り出力の変化が急峻な場合に安定した出力供給を行うた
めには、高周波数領域の利得特性を高く設定した回路定
数の帰還回路15が接続された誤差増幅回路16が出力
の急激な変化を抑える働きを行う。
【0020】誤差増幅回路14,16の呼出信号は、加
算回路12で合成されたコンパレータ回路11に入力さ
れ、クロック信号生成回路8のクロック信号に同期した
鋸波生成回路9の鋸波信号と比較され、PWM信号をデ
コーダ回路7に出力する。デコーダ回路7は、コンパレ
ータ回路11から出力されたPWM信号と、クロック生
成回路8からのクロック信号とによりコンバータ回路2
の駆動用信号および整流回路3,4の切換用信号を出力
する。
算回路12で合成されたコンパレータ回路11に入力さ
れ、クロック信号生成回路8のクロック信号に同期した
鋸波生成回路9の鋸波信号と比較され、PWM信号をデ
コーダ回路7に出力する。デコーダ回路7は、コンパレ
ータ回路11から出力されたPWM信号と、クロック生
成回路8からのクロック信号とによりコンバータ回路2
の駆動用信号および整流回路3,4の切換用信号を出力
する。
【0021】図2は、本発明の帰還制御回路をスイッチ
ング電源装置に用いた場合の一実施例である。入力電源
1はコンバータ回路2の入力(1),(2)に接続さ
れ、コンバータ回路2の出力(3)および出力(4)は
整流/平滑回路23の入力(1),(2)に接続され
る。整流/平滑回路23の出力(3),(4)は負荷6
に接続される。整流/平滑回路23の出力は誤差増幅回
路21の反転入力端子に接続され、交流接続用コンデン
サ14を介して誤差増幅回路23の反転入力端子に接続
される。基準電圧源26の出力は誤差増幅回路21の非
反転入力端子に接続され、誤差増幅回路23の非反転入
力端子は接地される。
ング電源装置に用いた場合の一実施例である。入力電源
1はコンバータ回路2の入力(1),(2)に接続さ
れ、コンバータ回路2の出力(3)および出力(4)は
整流/平滑回路23の入力(1),(2)に接続され
る。整流/平滑回路23の出力(3),(4)は負荷6
に接続される。整流/平滑回路23の出力は誤差増幅回
路21の反転入力端子に接続され、交流接続用コンデン
サ14を介して誤差増幅回路23の反転入力端子に接続
される。基準電圧源26の出力は誤差増幅回路21の非
反転入力端子に接続され、誤差増幅回路23の非反転入
力端子は接地される。
【0022】帰還回路20は誤差増幅回路21の出力端
子および反転入力端子に接続され、帰還回路22は誤差
増幅回路23の出力端子および反転入力端子に接続され
る。また、誤差増幅回路21および23の出力は加算回
路29で合成され、合成信号はコンパレータ回路28の
入力端子に接続される。鋸波生成回路5の出力はコンパ
レータ回路28の他方の入力端子に接続される。コンパ
レータ回路8の出力は、駆動回路27に入力され、駆動
回路27の呼出信号はコンバータ回路2に入力される。
子および反転入力端子に接続され、帰還回路22は誤差
増幅回路23の出力端子および反転入力端子に接続され
る。また、誤差増幅回路21および23の出力は加算回
路29で合成され、合成信号はコンパレータ回路28の
入力端子に接続される。鋸波生成回路5の出力はコンパ
レータ回路28の他方の入力端子に接続される。コンパ
レータ回路8の出力は、駆動回路27に入力され、駆動
回路27の呼出信号はコンバータ回路2に入力される。
【0023】この実施例では、第1の帰還制御回路は、
誤差増幅回路21と帰還回路20とにより構成され、第
2の帰還制御回路は、誤差増幅回路23と帰還回路22
とにより構成される。
誤差増幅回路21と帰還回路20とにより構成され、第
2の帰還制御回路は、誤差増幅回路23と帰還回路22
とにより構成される。
【0024】次に、動作について説明する。入力電源1
が投入されると、コンバータ回路2が動作を開始する。
コンバータ回路2の出力は、整流/平滑回路23に入力
され直流電圧を出力する。負荷6へ伝達された出力は誤
差増幅回路21へ入力され、出力電圧の変化分は交流接
続用コンデンサ14を介して誤差増幅回路23へ入力さ
れる。出力の変化は、誤差増幅回路21において基準電
圧源6の呼出信号と比較され、出力の変化が緩やかな場
合は直流および低周波数領域で出力を安定化できるよう
に低周波数領域の利得特性を高く設定した回路定数の帰
還回路20が接続された誤差増幅回路21が出力の変化
を抑える働きを行う。負荷6の急激な変動により出力の
変化が急峻な場合に安定した出力供給を行うためには、
高周波数領域の利得特性を高く設定した回路定数の帰還
回路22が接続された誤差増幅回路23が出力の急激な
変化を抑える働きを行う。誤差増幅回路21,23の呼
出信号は加算回路29で合成されコンパレータ回路28
に入力され、鋸波生成回路5の鋸波信号と比較され、P
WM信号を駆動回路27へ出力する。駆動回路27は、
コンパレータ回路28からのPWM信号によりコンバー
タ回路2を駆動する。
が投入されると、コンバータ回路2が動作を開始する。
コンバータ回路2の出力は、整流/平滑回路23に入力
され直流電圧を出力する。負荷6へ伝達された出力は誤
差増幅回路21へ入力され、出力電圧の変化分は交流接
続用コンデンサ14を介して誤差増幅回路23へ入力さ
れる。出力の変化は、誤差増幅回路21において基準電
圧源6の呼出信号と比較され、出力の変化が緩やかな場
合は直流および低周波数領域で出力を安定化できるよう
に低周波数領域の利得特性を高く設定した回路定数の帰
還回路20が接続された誤差増幅回路21が出力の変化
を抑える働きを行う。負荷6の急激な変動により出力の
変化が急峻な場合に安定した出力供給を行うためには、
高周波数領域の利得特性を高く設定した回路定数の帰還
回路22が接続された誤差増幅回路23が出力の急激な
変化を抑える働きを行う。誤差増幅回路21,23の呼
出信号は加算回路29で合成されコンパレータ回路28
に入力され、鋸波生成回路5の鋸波信号と比較され、P
WM信号を駆動回路27へ出力する。駆動回路27は、
コンパレータ回路28からのPWM信号によりコンバー
タ回路2を駆動する。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、呼出信号
発生装置の呼出信号あるいはスイッチング電源装置の出
力電圧を安定化するための帰還制御回路において、出力
誤差電圧の検出を行い、出力誤差電圧を帰還する回路の
周波数特性と利得特性を、動作する周波数および動的変
動に対する変化が最も少なくなるように帯域に合わせて
分割し、静的変動も少なくなるように各々の帰還特性を
変えた回路により構成することで、広い周波数領域にお
いて出力電圧の変動を低く抑えることを可能とする。
発生装置の呼出信号あるいはスイッチング電源装置の出
力電圧を安定化するための帰還制御回路において、出力
誤差電圧の検出を行い、出力誤差電圧を帰還する回路の
周波数特性と利得特性を、動作する周波数および動的変
動に対する変化が最も少なくなるように帯域に合わせて
分割し、静的変動も少なくなるように各々の帰還特性を
変えた回路により構成することで、広い周波数領域にお
いて出力電圧の変動を低く抑えることを可能とする。
【0026】また本発明は、帰還制御を行う周波数領域
それぞれの回路を別個に設計することにより、選択する
回路定数が他の制御回路の回路定数選択に影響を与えな
いため、回路部品の選択の幅が拡がる。また、周波数領
域別に特性の設定ができるため、所望の出力特性を容易
に実現できるほか、特性変更時の調整を対応する回路に
ついてのみ行えば済む。
それぞれの回路を別個に設計することにより、選択する
回路定数が他の制御回路の回路定数選択に影響を与えな
いため、回路部品の選択の幅が拡がる。また、周波数領
域別に特性の設定ができるため、所望の出力特性を容易
に実現できるほか、特性変更時の調整を対応する回路に
ついてのみ行えば済む。
【0027】また、広い周波数領域において高い帰還量
を実現することが可能となるため、出力の低インピーダ
ンス化が容易であり、出力雑音を低く抑えるために必要
となる時定数の大きな出力フィルタを用意することな
く、小型の出力フィルタを用いても低雑音化を図ること
が可能となる。
を実現することが可能となるため、出力の低インピーダ
ンス化が容易であり、出力雑音を低く抑えるために必要
となる時定数の大きな出力フィルタを用意することな
く、小型の出力フィルタを用いても低雑音化を図ること
が可能となる。
【図1】呼出信号発生装置の実施例を示す回路図であ
る。
る。
【図2】スイッチング電源装置の実施例を示す回路図で
ある。
ある。
【図3】従来の呼出信号発生装置を示す回路図である。
1 入力電源 2 コンバータ回路 3,4 整流回路 5 出力平滑用コンデンサ 6 負荷 7 デコーダ回路 8 クロック生成回路 9 鋸波生成回路 10 基準正弦波生成回路 11 コンパレータ回路 12,29 加算回路 13,15,20,22 帰還回路 14,16,21,23 誤差増幅回路 17 交流接続用コンデンサ 18 駆動回路 23 整流/平滑回路 27 駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−133568(JP,A) 特開 平4−227361(JP,A) 特開 平4−360413(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/00 H02M 7/48 H03K 3/00
Claims (4)
- 【請求項1】呼出信号発生装置の呼出信号を安定化する
帰還制御回路において、 反転入力端子に前記呼出信号発生装置から出力される呼
出信号が入力され、非反転入力端子に基準正弦波生成回
路の出力が入力される第1の誤差増幅回路と、第1の誤
差増幅回路の出力と反転入力端子の間に接続される第1
の帰還回路からなり、前記呼出力信号発生装置の低周波
数で出力される呼出信号の安定化に最適な周波数/利得
特性となる第1の帰還制御回路と、 反転入力端子に前記呼出信号発生装置から出力される呼
出信号が入力され、非反転入力端子が接地される第2の
誤差増幅回路と、第2の誤差増幅回路の出力と反転入力
端子の間に接続される第2の帰還回路からなり、呼出信
号を生成する前記呼出信号発生装置を制御する高周波数
領域での安定動作に対して最適な周波数/利得特性とな
る第2の帰還制御回路とを備え、 前記第1および第2の誤差増幅回路の出力と反転入力端
子の間に接続される第1および第2の帰還回路の回路定
数を調整し、呼出信号の静的変動を抑え、接続される負
荷の急変による呼出信号の動的変動を抑え安定した呼出
信号の供給を行うことを特徴とする帰還制御回路。 - 【請求項2】前記第2の帰還制御回路の時定数を調整し
呼出信号発生装置の出力インピーダンスを低く設定でき
るように高周波数領域の帰還量を調整することで、出力
雑音を低く抑えるために必要となる時定数の大きな出力
フィルタを用意することなく、小型の出力フィルタを用
いても低雑音化を図ることを特徴とする請求項1に記載
の帰還制御回路。 - 【請求項3】スイッチング電源装置の出力電圧を安定化
する帰還制御回路において、 反転入力端子に前記スイッチング電源装置からの出力電
圧が入力され、非反転入力端子に基準電圧源の出力が入
力される第1の誤差増幅回路と、第1の誤差増幅回路の
出力と反転入力端子の間に接続される第1の帰還回路か
らなり、前記スイッチング電源装置の出力電圧の低周波
数領域での安定動作に対して最適な周波数/利得特性と
なる第1の帰還制御回路と、 反転入力端子に前記スイッチング電源装置からの出力電
圧が入力され、非反転入力端子が接地される第2の誤差
増幅回路と、第2の誤差増幅回路の出力と反転入力端子
の間に接続される第2の帰還回路からなり、前記スイッ
チング電源装置の出力電圧の高周波数領域での安定動作
に対して最適な周波数/利得特性となる第2の帰還制御
回路とを備え、 前記第1および第2の誤差増幅回路の出力と反転入力端
子の間に接続される第1および第2の帰還回路の回路定
数を調整し、出力電圧の静的変動を抑え、接続される負
荷の急変による出力電圧の動的変動を抑え安定した出力
電圧の供給を行うことを特徴とする帰還制御回路。 - 【請求項4】前記第2の帰還制御回路の時定数を調整し
前記スイッチング電源装置装置の出力インピーダンスを
低く設定できるように高周波数領域の帰還量を調整する
ことで、出力雑音を低く抑えるために必要となる時定数
の大きな出力フィルタを用意することなく、小型の出力
フィルタを用いても低雑音化を図ることを特徴とする請
求項3に記載の帰還制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8197299A JP3062091B2 (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 帰還制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8197299A JP3062091B2 (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 帰還制御回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1052031A JPH1052031A (ja) | 1998-02-20 |
JP3062091B2 true JP3062091B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=16372158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8197299A Expired - Lifetime JP3062091B2 (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 帰還制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3062091B2 (ja) |
-
1996
- 1996-07-26 JP JP8197299A patent/JP3062091B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1052031A (ja) | 1998-02-20 |
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