JPH09289437A - デジタルリミッタ装置 - Google Patents
デジタルリミッタ装置Info
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- JPH09289437A JPH09289437A JP8100351A JP10035196A JPH09289437A JP H09289437 A JPH09289437 A JP H09289437A JP 8100351 A JP8100351 A JP 8100351A JP 10035196 A JP10035196 A JP 10035196A JP H09289437 A JPH09289437 A JP H09289437A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アンチエイリアシングノイズの発生を軽減す
ることのできるデジタルリミッタ装置を得る。 【解決手段】 デジタル信号が供給されるオーバーサン
プリングフィルタ42と、そのオーバーサンプリングフ
ィルタ42の出力が供給されるデジタル非線形リミッタ
43とを有する。
ることのできるデジタルリミッタ装置を得る。 【解決手段】 デジタル信号が供給されるオーバーサン
プリングフィルタ42と、そのオーバーサンプリングフ
ィルタ42の出力が供給されるデジタル非線形リミッタ
43とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタルリミッタ装
置に関する。
置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル音声信号を、磁気テープ、光デ
ィスク、光磁気ディスク等の記録媒体に記録して販売す
る場合、そのデジタル音声信号の音質を向上させるため
に、デジタル音声信号を、デジタルリミッタに供給して
信号処理することが行われている。しかし、一般に、デ
ジタル音声信号をデジタル非線形リミッタに通すと、ア
ンチエイリアシングノイズ(anti-aliasing noise)が発
生する。
ィスク、光磁気ディスク等の記録媒体に記録して販売す
る場合、そのデジタル音声信号の音質を向上させるため
に、デジタル音声信号を、デジタルリミッタに供給して
信号処理することが行われている。しかし、一般に、デ
ジタル音声信号をデジタル非線形リミッタに通すと、ア
ンチエイリアシングノイズ(anti-aliasing noise)が発
生する。
【0003】次に、図4を参照して、デジタル非線形リ
ミッタの従来例(特開平1−129521号公報参照)
を説明する。1は、信号処理手段を全体として示す。2
はCPUで、信号処理手段1に数値情報を供給する。3
は表示装置で、CPU2に制御されて、種々の情報を表
示する。4は操作装置で、表示装置3及びCPU2の作
動状態を操作する操作信号を入力するためのものであ
る。
ミッタの従来例(特開平1−129521号公報参照)
を説明する。1は、信号処理手段を全体として示す。2
はCPUで、信号処理手段1に数値情報を供給する。3
は表示装置で、CPU2に制御されて、種々の情報を表
示する。4は操作装置で、表示装置3及びCPU2の作
動状態を操作する操作信号を入力するためのものであ
る。
【0004】次に、信号処理手段1について説明する。
この信号処理手段1は、入力デジタルデータ(デジタル
信号)のレベルに応じて、3つの異なる態様の変換を行
うように構成されている。入力端子1aから入力される
デジタルデータが数値pに対応する所定の範囲内のデー
タであるときは、このデジタルデータをxとして、
この信号処理手段1は、入力デジタルデータ(デジタル
信号)のレベルに応じて、3つの異なる態様の変換を行
うように構成されている。入力端子1aから入力される
デジタルデータが数値pに対応する所定の範囲内のデー
タであるときは、このデジタルデータをxとして、
【0005】
【数1】f(x)=kx
【0006】で表される関数に基づいて、即ち、入力さ
れたデジタルデータに数値kを乗じた新たなデジタルデ
ータに変換して、出力端子1bから出力する。デジタル
データxが所定の範囲より小であるときは、このデジタ
ルデータを、
れたデジタルデータに数値kを乗じた新たなデジタルデ
ータに変換して、出力端子1bから出力する。デジタル
データxが所定の範囲より小であるときは、このデジタ
ルデータを、
【0007】
【数2】f(x)=ax3 +bx2 +cx+d
【0008】で表される関数に基づいて新たなデジタル
データに変換して、出力端子1bから出力する。デジタ
ルデータxが所定の範囲より大であるときは、このデジ
タルデータを、
データに変換して、出力端子1bから出力する。デジタ
ルデータxが所定の範囲より大であるときは、このデジ
タルデータを、
【0009】
【数3】f(x)=ax3 −bx2 +cx−d
【0010】で表される関数に基づいて新たなデジタル
データに変換して、出力端子1bから出力する。
データに変換して、出力端子1bから出力する。
【0011】上述の数1、数2及び数3の関数f(x)
の数値k及び係数a、b、c、d並びに上述の所定の範
囲を決定する数値pは、CPU2から信号処理手段1に
供給される。
の数値k及び係数a、b、c、d並びに上述の所定の範
囲を決定する数値pは、CPU2から信号処理手段1に
供給される。
【0012】入力端子6からの入力デジタル音声信号
は、バランサ増幅器7及び減衰器増幅器8を通じて、デ
エンファシス回路5に供給されると共に、第1の増幅器
9及び第2の増幅器10にも供給される。このデエンフ
ァシス回路5は、エンファシス処理されているデジタル
音声信号を元のデジタル音声信号に戻す回路である。デ
エンファシス回路5の出力信号は、第3の増幅器11を
通じて第1の加算器12に供給されて、第2の増幅器1
0の出力信号と加算される。即ち、第2及び第3の増幅
器10、11において、デジタル音声信号に乗算される
係数によって、デエンファシス回路5を経由する信号及
びデエンファシス回路5を経由しない信号のいずれか一
方を選択したり、又は、両信号を任意の比率で加算する
ことができる。第1の加算器12の出力は、信号処理手
段1の入力端子1aと第4の増幅器13に供給される。
は、バランサ増幅器7及び減衰器増幅器8を通じて、デ
エンファシス回路5に供給されると共に、第1の増幅器
9及び第2の増幅器10にも供給される。このデエンフ
ァシス回路5は、エンファシス処理されているデジタル
音声信号を元のデジタル音声信号に戻す回路である。デ
エンファシス回路5の出力信号は、第3の増幅器11を
通じて第1の加算器12に供給されて、第2の増幅器1
0の出力信号と加算される。即ち、第2及び第3の増幅
器10、11において、デジタル音声信号に乗算される
係数によって、デエンファシス回路5を経由する信号及
びデエンファシス回路5を経由しない信号のいずれか一
方を選択したり、又は、両信号を任意の比率で加算する
ことができる。第1の加算器12の出力は、信号処理手
段1の入力端子1aと第4の増幅器13に供給される。
【0013】加算器12からのデジタルデータは、第1
のレベル弁別回路14に供給される。この第1のレベル
弁別回路14は、これに供給されるデジタルデータx
が、CPU2から供給される数値−pより小のときは、
そのデジタルデータxを第1の演算回路15に供給し、
数値−p以上であるときは、そのデジタルデータxを第
2のレベル弁別回路16に供給する。この第2のレベル
弁別回路16は、これに供給されるデジタルデータxが
CPU2より供給される数値pより小のときは、そのデ
ジタルデータxを第2の演算回路としての第5の増幅器
17に供給し、数値p以上のときは、そのデジタルデー
タxを第3の演算回路18に供給する。
のレベル弁別回路14に供給される。この第1のレベル
弁別回路14は、これに供給されるデジタルデータx
が、CPU2から供給される数値−pより小のときは、
そのデジタルデータxを第1の演算回路15に供給し、
数値−p以上であるときは、そのデジタルデータxを第
2のレベル弁別回路16に供給する。この第2のレベル
弁別回路16は、これに供給されるデジタルデータxが
CPU2より供給される数値pより小のときは、そのデ
ジタルデータxを第2の演算回路としての第5の増幅器
17に供給し、数値p以上のときは、そのデジタルデー
タxを第3の演算回路18に供給する。
【0014】第1の演算回路15では、デジタルデータ
xが第1の乗算器19に供給されて3乗された後、第6
の増幅器20に供給されて、CPU2から供給される係
数aが乗算され、その第6の増幅器20の出力ax
3 が、第2の加算器21に供給される。又、デジタルデ
ータxが第2の乗算器22に供給されて2乗された後、
第7の増幅器23に供給されて、CPU2から供給され
る係数bが乗算され、その第7の増幅器23の出力bx
2 が、第2の加算器21に供給される。更に、デジタル
データxが第8の増幅器24に供給されて、CPU2か
ら供給される係数cが乗算され、その第8の増幅器24
の出力cxが第2の加算器21に供給される。第2の加
算器21には、CPU2により供給される係数dが供給
される。従って、第2の加算器21の出力側には、ax
3 、bx2 、cx及びdの和である上述の数2の式の右
辺に相当する信号が出力される。
xが第1の乗算器19に供給されて3乗された後、第6
の増幅器20に供給されて、CPU2から供給される係
数aが乗算され、その第6の増幅器20の出力ax
3 が、第2の加算器21に供給される。又、デジタルデ
ータxが第2の乗算器22に供給されて2乗された後、
第7の増幅器23に供給されて、CPU2から供給され
る係数bが乗算され、その第7の増幅器23の出力bx
2 が、第2の加算器21に供給される。更に、デジタル
データxが第8の増幅器24に供給されて、CPU2か
ら供給される係数cが乗算され、その第8の増幅器24
の出力cxが第2の加算器21に供給される。第2の加
算器21には、CPU2により供給される係数dが供給
される。従って、第2の加算器21の出力側には、ax
3 、bx2 、cx及びdの和である上述の数2の式の右
辺に相当する信号が出力される。
【0015】第2の演算回路となる第5の増幅器17で
は、デジタルデータxにCPU2から供給される数値k
が乗算されて、数1の式の右辺に相当する信号kxが出
力される。
は、デジタルデータxにCPU2から供給される数値k
が乗算されて、数1の式の右辺に相当する信号kxが出
力される。
【0016】第3の演算回路18では、デジタルデータ
xが第3の乗算器25に供給されて3乗された後、第9
の増幅器26に供給されて、CPU2から供給される係
数aが乗算され、その第9の増幅器26の出力ax
3 が、第3の加算器30に供給される。又、デジタルデ
ータxが第4の乗算器27に供給されて2乗された後、
第10の増幅器28に供給されて、CPU2から供給さ
れる係数−bが乗算され、その第10の増幅器28の出
力−bx2 が、第3の加算器30に供給される。更に、
デジタルデータxが第11の増幅器29に供給されて、
CPU2から供給される係数cが乗算され、その第11
の増幅器29の出力cxが第3の加算器30に供給され
る。第3の加算器30には、CPU2により供給される
係数−dが供給される。従って、第3の加算器30の出
力側には、ax3 、−bx2 、cx及び−dの和である
上述の数2の式の右辺に相当する信号が出力される。
xが第3の乗算器25に供給されて3乗された後、第9
の増幅器26に供給されて、CPU2から供給される係
数aが乗算され、その第9の増幅器26の出力ax
3 が、第3の加算器30に供給される。又、デジタルデ
ータxが第4の乗算器27に供給されて2乗された後、
第10の増幅器28に供給されて、CPU2から供給さ
れる係数−bが乗算され、その第10の増幅器28の出
力−bx2 が、第3の加算器30に供給される。更に、
デジタルデータxが第11の増幅器29に供給されて、
CPU2から供給される係数cが乗算され、その第11
の増幅器29の出力cxが第3の加算器30に供給され
る。第3の加算器30には、CPU2により供給される
係数−dが供給される。従って、第3の加算器30の出
力側には、ax3 、−bx2 、cx及び−dの和である
上述の数2の式の右辺に相当する信号が出力される。
【0017】第1、若しくは、第3の演算回路15、1
8、又は、第5の増幅器17から出力された信号は、信
号処理手段1の出力端子1bから出力され、第12の増
幅器31を通じて第4の加算器32に供給されて、第4
の増幅器13の出力信号と加算される。即ち、第4及び
第12の増幅器13、31に入力される信号に乗算され
る係数により、信号処理手段1を経由する信号と、信号
処理手段1を経由しない信号とのいずれか一方を選択し
たり、又、それらを任意の比率で加算することができ
る。
8、又は、第5の増幅器17から出力された信号は、信
号処理手段1の出力端子1bから出力され、第12の増
幅器31を通じて第4の加算器32に供給されて、第4
の増幅器13の出力信号と加算される。即ち、第4及び
第12の増幅器13、31に入力される信号に乗算され
る係数により、信号処理手段1を経由する信号と、信号
処理手段1を経由しない信号とのいずれか一方を選択し
たり、又、それらを任意の比率で加算することができ
る。
【0018】第4の加算器32の出力信号は、第13の
増幅器33を通じて第5の加算器34に供給されて、第
1の増幅器9の出力信号と加算される。即ち、第1及び
第13の増幅器9、33に供給される信号に乗算される
係数によって、デエンファシス回路5及び信号処理手段
1を経由する信号と、デエンファシス回路5及び信号処
理手段1を経由しない信号とのいずれか一方を選択した
り、又、それらを任意の比率で加算することができる。
増幅器33を通じて第5の加算器34に供給されて、第
1の増幅器9の出力信号と加算される。即ち、第1及び
第13の増幅器9、33に供給される信号に乗算される
係数によって、デエンファシス回路5及び信号処理手段
1を経由する信号と、デエンファシス回路5及び信号処
理手段1を経由しない信号とのいずれか一方を選択した
り、又、それらを任意の比率で加算することができる。
【0019】このように、かかるデジタルリミッタにお
いて、信号処理手段1を経由して出力される信号は、図
5Aに示すように、数値−pから数値pまでの範囲にお
いては、供給されるデジタル音声信号が数1の式の数値
kに従ってk倍された信号として出力され、数値−pか
ら数値pまでの範囲の外側においては、数2、又は、数
3の式に従って変換されて信号として出力される。
いて、信号処理手段1を経由して出力される信号は、図
5Aに示すように、数値−pから数値pまでの範囲にお
いては、供給されるデジタル音声信号が数1の式の数値
kに従ってk倍された信号として出力され、数値−pか
ら数値pまでの範囲の外側においては、数2、又は、数
3の式に従って変換されて信号として出力される。
【0020】かかるデジタルリミッタにおいては、関数
f(x)中の数値k及び係数a、b、c、d及び所定の
範囲を決定する数値pは、操作装置1を通じてCPU2
により任意に設定することができる。
f(x)中の数値k及び係数a、b、c、d及び所定の
範囲を決定する数値pは、操作装置1を通じてCPU2
により任意に設定することができる。
【0021】ここで、特に、数値kを3/2、係数aを
0、係数bを9/8、係数cを9/4、係数dを1/
8、数値pを正規化した量子化レベルにおいて1/3と
し、
0、係数bを9/8、係数cを9/4、係数dを1/
8、数値pを正規化した量子化レベルにおいて1/3と
し、
【0022】
【数4】−1≦x<−(1/3)のとき、 f1 (x)=(9x2 +18x+1)/8 −(1/3)≦x<(1/3)のとき、 f2 (x)=(3/2)x (1/3)≦x<1のとき、 f3 (x)=(−9x2 +18x−1)/8
【0023】で表される各関数によりデジタル音声信号
が処理されるようにする。かくすると、出力されるデジ
タル音声信号においては、図5Aに示すように、入力レ
ベルが−9.5dB以下のときは約3.5dB程度利得
が上昇し、入力レベルが−9.5dBを越えると、徐々
に利得が減少し、入力レベルが0dBのときに利得は0
dBになる。このような特性は、聴感上音量感を増大さ
せ、レベルの低い音声であっても、大きな音量の音声と
して聴こえる。又、聴感上の歪みやノイズが目立たない
音声信号が得られる。
が処理されるようにする。かくすると、出力されるデジ
タル音声信号においては、図5Aに示すように、入力レ
ベルが−9.5dB以下のときは約3.5dB程度利得
が上昇し、入力レベルが−9.5dBを越えると、徐々
に利得が減少し、入力レベルが0dBのときに利得は0
dBになる。このような特性は、聴感上音量感を増大さ
せ、レベルの低い音声であっても、大きな音量の音声と
して聴こえる。又、聴感上の歪みやノイズが目立たない
音声信号が得られる。
【0024】このように、各係数a、b、c、d及び数
値k、pを設定しら場合には、関数f1 (x)により処
理された範囲と、関数f2 (x)により処理された範囲
との間、及び関数f2 (x)により処理された範囲と関
数f3 (x)により処理された範囲との間の出力信号の
変化が円滑に連続すると共に、入力されるデジタル音声
信号が、量子化レベルの最大値(例えば、24ビットの
デジタルデータで2の補数を用いた場合には7FFFF
F)及び最小値(例えば、24ビットのデジタルデータ
で2の補数を用いた場合には800000)に接近する
につれて、出力信号の変化率が減少しているためであ
る。
値k、pを設定しら場合には、関数f1 (x)により処
理された範囲と、関数f2 (x)により処理された範囲
との間、及び関数f2 (x)により処理された範囲と関
数f3 (x)により処理された範囲との間の出力信号の
変化が円滑に連続すると共に、入力されるデジタル音声
信号が、量子化レベルの最大値(例えば、24ビットの
デジタルデータで2の補数を用いた場合には7FFFF
F)及び最小値(例えば、24ビットのデジタルデータ
で2の補数を用いた場合には800000)に接近する
につれて、出力信号の変化率が減少しているためであ
る。
【0025】又、数値kを2、係数aを200/72
9、係数bを1140/729、係数cを1680/7
29、係数dを11/729、数値pを正規化した量子
化レベルにおいて1/10とし、
9、係数bを1140/729、係数cを1680/7
29、係数dを11/729、数値pを正規化した量子
化レベルにおいて1/10とし、
【0026】
【数5】−1≦x<−(1/10のとき、 f1 (x)=(200x3 +1140x2 +1680x
+11)/729 −(1/10)≦x<(1/10)のとき、 f2 (x)=2x (1/10)≦x<1のとき、 f3 (x)=(200x3 −1140x2 +1680x
−11)/729
+11)/729 −(1/10)≦x<(1/10)のとき、 f2 (x)=2x (1/10)≦x<1のとき、 f3 (x)=(200x3 −1140x2 +1680x
−11)/729
【0027】で表される各関数によりデジタル音声信号
が処理されるようにする。かくすると、出力デジタル音
声信号においては、図5Bに示すように、入力レベルが
−20dB以下のときは、約6dB程度利得が上昇し、
入力レベルが−20dBを越えると徐々に利得が減少
し、入力レベルが0dBのときに、利得0dBとなる。
このような特性においても、上述の例と同様に、聴感上
の音量感を増大させ、レベルの低い音声においても、大
きな音量の音声として聴こえる。又、聴感上の歪みやノ
イズが目立たない音声信号が得られる。
が処理されるようにする。かくすると、出力デジタル音
声信号においては、図5Bに示すように、入力レベルが
−20dB以下のときは、約6dB程度利得が上昇し、
入力レベルが−20dBを越えると徐々に利得が減少
し、入力レベルが0dBのときに、利得0dBとなる。
このような特性においても、上述の例と同様に、聴感上
の音量感を増大させ、レベルの低い音声においても、大
きな音量の音声として聴こえる。又、聴感上の歪みやノ
イズが目立たない音声信号が得られる。
【0028】この図4のデジタルリミッタによれば、デ
ジタルデータが入力される信号処理手段1と、この信号
処理手段1にa、b、c、d、p及びkの数値情報を供
給できる制御手段2とを有し、信号処理手段1は、これ
に供給されるデジタルデータが数値pに対応する所定の
範囲内のデータであるときには、このデジタルデータ
を、 f(x)=kx で表される関数に基づいて新たなデジタルデータに変換
して出力し、デジタルデータが所定の範囲より小さいと
きには、そのデジタルデータを、 f(x)=ax3 +bx2 +cx+d で表される関数に基づいて新たなデジタルデータに変換
して出力し、デジタルデータが所定の範囲より大である
ときは、そのデジタルデータを、 f(x)=ax3 −bx2 +cx−d で表される関数に基づいて新たなデジタルデータに変換
して出力するようにしたので、信号処理手段1の変換特
性を任意に設定して、所望の変換特性によって変換され
たデジタルデータの得られるデジタルリミッタを得るこ
とができる。
ジタルデータが入力される信号処理手段1と、この信号
処理手段1にa、b、c、d、p及びkの数値情報を供
給できる制御手段2とを有し、信号処理手段1は、これ
に供給されるデジタルデータが数値pに対応する所定の
範囲内のデータであるときには、このデジタルデータ
を、 f(x)=kx で表される関数に基づいて新たなデジタルデータに変換
して出力し、デジタルデータが所定の範囲より小さいと
きには、そのデジタルデータを、 f(x)=ax3 +bx2 +cx+d で表される関数に基づいて新たなデジタルデータに変換
して出力し、デジタルデータが所定の範囲より大である
ときは、そのデジタルデータを、 f(x)=ax3 −bx2 +cx−d で表される関数に基づいて新たなデジタルデータに変換
して出力するようにしたので、信号処理手段1の変換特
性を任意に設定して、所望の変換特性によって変換され
たデジタルデータの得られるデジタルリミッタを得るこ
とができる。
【0029】又、このデジタルリミッタにおいて、デジ
タルデータがデジタル音声信号である場合は、入力デジ
タル音声信号のレベルが所定の値より小であるときは、
1次関数に基づいて処理され、入力デジタル音声信号の
レベルが所定の値を越えるときは、そのレベルの増加に
伴って徐々に変化率の減少する高次関数により処理され
る。このような特性は、聴感上の音量感を増大させ、レ
ベルの低い音声においても、音量を大きく聴かせる効果
がある。又、聴感上の歪みやノイズが目立たない音声信
号が得られる。
タルデータがデジタル音声信号である場合は、入力デジ
タル音声信号のレベルが所定の値より小であるときは、
1次関数に基づいて処理され、入力デジタル音声信号の
レベルが所定の値を越えるときは、そのレベルの増加に
伴って徐々に変化率の減少する高次関数により処理され
る。このような特性は、聴感上の音量感を増大させ、レ
ベルの低い音声においても、音量を大きく聴かせる効果
がある。又、聴感上の歪みやノイズが目立たない音声信
号が得られる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
デジタルリミッタでも、アンチエイリアシングノイズの
発生を十分軽減することはできなかった。
デジタルリミッタでも、アンチエイリアシングノイズの
発生を十分軽減することはできなかった。
【0031】かかる点に鑑み、本発明は、アンチエイリ
アシングノイズの発生を、一層軽減することのできるデ
ジタルリミッタ装置を提案しようとするものである。
アシングノイズの発生を、一層軽減することのできるデ
ジタルリミッタ装置を提案しようとするものである。
【0032】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、デジタ
ル信号が供給されるオーバーサンプリングフィルタと、
そのオーバーサンプリングフィルタの出力が供給される
デジタル非線形リミッタとを有することを特徴とするデ
ジタルリミッタ装置である。
ル信号が供給されるオーバーサンプリングフィルタと、
そのオーバーサンプリングフィルタの出力が供給される
デジタル非線形リミッタとを有することを特徴とするデ
ジタルリミッタ装置である。
【0033】かかる本発明によれば、デジタル信号をオ
ーバーサンプリングフィルタに供給して信号処理してか
ら、デジタル非線形リミッタに供給する。
ーバーサンプリングフィルタに供給して信号処理してか
ら、デジタル非線形リミッタに供給する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、図1を参照して、本発明
の実施の形態を説明する。入力端子41からのデジタル
信号、例えば、デジタル音声信号をオーバーサンプリン
グフィルタ42に供給して、元のサンプリング周波数F
s(例えば、Fs=44.1kHz)のn倍(ここで
は、n=2であるが、nは一般に、2以上の整数、少
数、又は、分数が可能である)のサンプリング周波数の
デジタル音声信号を得てから、デジタル非線形リミッタ
43に供給して、リミット信号処理を行う。尚、上述の
nが大きい程、非線形リミッタ処理によるアンチエイリ
アシングの軽減の度合いが高くなる。
の実施の形態を説明する。入力端子41からのデジタル
信号、例えば、デジタル音声信号をオーバーサンプリン
グフィルタ42に供給して、元のサンプリング周波数F
s(例えば、Fs=44.1kHz)のn倍(ここで
は、n=2であるが、nは一般に、2以上の整数、少
数、又は、分数が可能である)のサンプリング周波数の
デジタル音声信号を得てから、デジタル非線形リミッタ
43に供給して、リミット信号処理を行う。尚、上述の
nが大きい程、非線形リミッタ処理によるアンチエイリ
アシングの軽減の度合いが高くなる。
【0035】デジタル非線形リミッタ43よりの信号処
理されたデジタル音声信号を、ダウンサンプリングフィ
ルタ44に供給して、そのサンプリング周波数を1/n
(ここでは、1/2)にして、入力端子41に供給され
たデジタル音声信号のサンプリング周波数Fsと同じサ
ンプリング周波数Fsのデジタル音声信号に戻して、出
力端子45に出力する。尚、出力端子45に、D/A変
換器を接続すれば、ダウンサンプリングフィルタ44か
ら出力されたデジタル音声信号を、アナログ音声信号に
変換することができる。
理されたデジタル音声信号を、ダウンサンプリングフィ
ルタ44に供給して、そのサンプリング周波数を1/n
(ここでは、1/2)にして、入力端子41に供給され
たデジタル音声信号のサンプリング周波数Fsと同じサ
ンプリング周波数Fsのデジタル音声信号に戻して、出
力端子45に出力する。尚、出力端子45に、D/A変
換器を接続すれば、ダウンサンプリングフィルタ44か
ら出力されたデジタル音声信号を、アナログ音声信号に
変換することができる。
【0036】図3A、Bは、それぞれ上述の実施の形態
のように、オーバーサンプリングフィルタ42を、デジ
タル非線形リミッタ43の前段に設け、オーバーサンプ
リングフィルタ42の出力デジタル音声信号のサンプリ
ング周波数が、入力デジタル音声信号のサンプリング周
波数Fsの2倍になるようにした場合と、オーバーサン
プリングフィルタを設けない場合(従来例)における基
本波(入力信号)の周波数が時間の経過と共に徐々に高
くなるときの、3次高調波の周波数が時間の経過と共に
変化する様子を示している。図3Aの実施の形態の場合
は、3次高調波は、周波数がFsのところで折り返され
ており、3次高調波の成分が可聴帯域内に含まれること
はないが、図3Bの従来例の場合は、3次高調波は、周
波数が0.5Fs及び0Hzの所で折り返されており、
3次高調波の成分が可聴帯域内に含まれてしまう。
のように、オーバーサンプリングフィルタ42を、デジ
タル非線形リミッタ43の前段に設け、オーバーサンプ
リングフィルタ42の出力デジタル音声信号のサンプリ
ング周波数が、入力デジタル音声信号のサンプリング周
波数Fsの2倍になるようにした場合と、オーバーサン
プリングフィルタを設けない場合(従来例)における基
本波(入力信号)の周波数が時間の経過と共に徐々に高
くなるときの、3次高調波の周波数が時間の経過と共に
変化する様子を示している。図3Aの実施の形態の場合
は、3次高調波は、周波数がFsのところで折り返され
ており、3次高調波の成分が可聴帯域内に含まれること
はないが、図3Bの従来例の場合は、3次高調波は、周
波数が0.5Fs及び0Hzの所で折り返されており、
3次高調波の成分が可聴帯域内に含まれてしまう。
【0037】次に、図2を参照して、本発明の他の実施
の形態を説明する。尚、図2において、図1と対応する
部分には同一符号を付してある。この実施の形態の場合
は、デジタル非線形リミッタ43の出力を、図1のよう
にダウンサンプリングフィルタ44に供給するのを省略
した場合で、デジタル非線形リミッタ43の出力を、そ
のままD/A変換器46に供給して、アナログ音声信号
に変換して、出力端子47に出力させるようにしてい
る。その他の構成は、図1と同様である。
の形態を説明する。尚、図2において、図1と対応する
部分には同一符号を付してある。この実施の形態の場合
は、デジタル非線形リミッタ43の出力を、図1のよう
にダウンサンプリングフィルタ44に供給するのを省略
した場合で、デジタル非線形リミッタ43の出力を、そ
のままD/A変換器46に供給して、アナログ音声信号
に変換して、出力端子47に出力させるようにしてい
る。その他の構成は、図1と同様である。
【0038】尚、図1及び図2の実施の形態において、
デジタル非線形リミッタ43として、図4で説明した公
知のデジタル非線形リミッタを採用することができる。
その場合は、nがn=8(8以上も可)になるように、
オーバーサンプリングフィルタ42を構成すると、アン
チエイリアシングノイズの発生の軽減効果を大きくする
ことができた。
デジタル非線形リミッタ43として、図4で説明した公
知のデジタル非線形リミッタを採用することができる。
その場合は、nがn=8(8以上も可)になるように、
オーバーサンプリングフィルタ42を構成すると、アン
チエイリアシングノイズの発生の軽減効果を大きくする
ことができた。
【0039】又、デジタル信号はデジタル音声信号に限
らず、デジタル映像信号等の他のデジタル信号であって
も良い。
らず、デジタル映像信号等の他のデジタル信号であって
も良い。
【0040】
【発明の効果】第1の本発明によれば、デジタル信号が
供給されるオーバーサンプリングフィルタと、オーバー
サンプリングフィルタの出力が供給されるデジタル非線
形リミッタとを有するので、アンチエイリアシングノイ
ズの発生を軽減することのできるデジタルリミッタ装置
を得ることができる。
供給されるオーバーサンプリングフィルタと、オーバー
サンプリングフィルタの出力が供給されるデジタル非線
形リミッタとを有するので、アンチエイリアシングノイ
ズの発生を軽減することのできるデジタルリミッタ装置
を得ることができる。
【0041】第2の本発明によれば、デジタル信号が供
給されるオーバーサンプリングフィルタと、オーバーサ
ンプリングフィルタの出力が供給されるデジタル非線形
リミッタと、そのデジタル非線形リミッタの出力が供給
されるダウンサンプリングフィルタとを有するので、ア
ンチエイリアシングノイズの発生を軽減することのでき
るデジタルリミッタ装置を得ることができる。
給されるオーバーサンプリングフィルタと、オーバーサ
ンプリングフィルタの出力が供給されるデジタル非線形
リミッタと、そのデジタル非線形リミッタの出力が供給
されるダウンサンプリングフィルタとを有するので、ア
ンチエイリアシングノイズの発生を軽減することのでき
るデジタルリミッタ装置を得ることができる。
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック線図であ
る。
る。
【図2】本発明の他の実施の形態を示すブロック線図で
ある。
ある。
【図3】本発明の実施の形態及び従来例における基本波
(入力信号)に対する3次高調波の影響を示す特性図で
ある。
(入力信号)に対する3次高調波の影響を示す特性図で
ある。
【図4】従来のデジタルリミッタを示すブロック線図で
ある。
ある。
【図5】従来のデジタルリミッタの説明に供する変換特
性図である。
性図である。
41 入力端子、42 オーバーサンプリングフィル
タ、43 ダウンサンプリングフィルタ、45 出力端
子、46 D/A変換器、47 出力端子
タ、43 ダウンサンプリングフィルタ、45 出力端
子、46 D/A変換器、47 出力端子
Claims (2)
- 【請求項1】 デジタル信号が供給されるオーバーサン
プリングフィルタと、 前記オーバーサンプリングフィルタの出力が供給される
デジタル非線形リミッタとを有することを特徴とするデ
ジタルリミッタ装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のデジタルリミッタ装置
において、 前記デジタル非線形リミッタの出力が供給されるダウン
サンプリングフィルタを設けたことを特徴とするデジタ
ルリミッタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8100351A JPH09289437A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | デジタルリミッタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8100351A JPH09289437A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | デジタルリミッタ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09289437A true JPH09289437A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14271692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8100351A Pending JPH09289437A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | デジタルリミッタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09289437A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011004687A1 (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-13 | シャープ株式会社 | 音声信号処理装置、当該音声信号処理装置を備えたオーディオ装置、オーディオビジュアル装置、映像表示装置、情報処理装置、音声信号処理方法、プログラム、及び、当該プログラムを記録した記録媒体 |
JP2011023982A (ja) * | 2009-07-15 | 2011-02-03 | Japan Radio Co Ltd | 振幅制限回路及びデジタル処理装置 |
CN113782043A (zh) * | 2021-09-06 | 2021-12-10 | 北京捷通华声科技股份有限公司 | 语音采集方法、装置、电子设备及计算机可读存储介质 |
CN114640796A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-06-17 | 北京字跳网络技术有限公司 | 视频处理方法、装置、电子设备及存储介质 |
-
1996
- 1996-04-22 JP JP8100351A patent/JPH09289437A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011004687A1 (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-13 | シャープ株式会社 | 音声信号処理装置、当該音声信号処理装置を備えたオーディオ装置、オーディオビジュアル装置、映像表示装置、情報処理装置、音声信号処理方法、プログラム、及び、当該プログラムを記録した記録媒体 |
JP2011023982A (ja) * | 2009-07-15 | 2011-02-03 | Japan Radio Co Ltd | 振幅制限回路及びデジタル処理装置 |
CN113782043A (zh) * | 2021-09-06 | 2021-12-10 | 北京捷通华声科技股份有限公司 | 语音采集方法、装置、电子设备及计算机可读存储介质 |
CN114640796A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-06-17 | 北京字跳网络技术有限公司 | 视频处理方法、装置、电子设备及存储介质 |
CN114640796B (zh) * | 2022-03-24 | 2024-02-09 | 北京字跳网络技术有限公司 | 视频处理方法、装置、电子设备及存储介质 |
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