JPH08274157A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JPH08274157A
JPH08274157A JP7074947A JP7494795A JPH08274157A JP H08274157 A JPH08274157 A JP H08274157A JP 7074947 A JP7074947 A JP 7074947A JP 7494795 A JP7494795 A JP 7494795A JP H08274157 A JPH08274157 A JP H08274157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trench
substrate
semiconductor substrate
semiconductor device
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7074947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3307149B2 (ja
Inventor
Takashi Suzuki
隆司 鈴木
Masayasu Ishiko
雅康 石子
Koichi Mitsushima
康一 光嶋
Susumu Sugiyama
進 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP07494795A priority Critical patent/JP3307149B2/ja
Publication of JPH08274157A publication Critical patent/JPH08274157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3307149B2 publication Critical patent/JP3307149B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Element Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トレンチのコーナー部を滑らかな形状とし
て、結晶欠陥の発生を防止可能な半導体装置を提供す
る。 【構成】 半導体基板1に形成されているトレンチ2
は、その半導体基板1の表面近傍部が基板表面に向かっ
て拡大するテーパ形状のV字溝17となっており、この
V字溝17の底部から半導体基板1の垂直方向に向かっ
て更に溝が伸びてトレンチ下部18が構成されている。
V字溝17は、半導体基板1をアルカリエッチングする
ことによって形成されている。トレンチ下部18はV字
溝17形成後にRIEによって形成する。そして、トレ
ンチ底辺部19はV字溝17の底部のV字形状を反映し
て丸みを帯びたラウンド形状となっている。このため、
トレンチ2のコーナー部E及びトレンチ底辺部19に
て、酸化処理等に際して発生する応力の集中が緩和され
結晶欠陥の発生が防止されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置、特に半導
体基板に形成するトレンチの構造及びこのトレンチの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置等の形成の際、半導体基板に
凹状のトレンチ(溝)を形成し、このトレンチに絶縁性
の埋め込み材を埋め込んで素子分離を行ったり、トレン
チキャパシタ等を形成することが行われている。
【0003】例えば、図6に示すようにトレンチ32を
用いて素子分離を行うと、半導体基板1に選択的に酸化
膜を形成するいわゆるLOCOS法による素子分離構造
に比較して、小さい面積で半導体基板の深い位置まで素
子分離を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来シ
リコン等の半導体基板に形成されていたトレンチは、シ
リコン基板をその基板表面から反応性イオンエッチング
(RIE)等によってエッチングして形成していたた
め、形状が矩形となり、熱酸化処理によりトレンチの各
コーナーエッジ部で局部的な応力が発生して、基板の結
晶にダメージを与えるという問題があった。
【0005】以下に、半導体装置の一般的な製造プロセ
スおいて発生する問題について図2、図6を用いて説明
する。
【0006】図2(c)に示すように、まず、半導体基
板(シリコン基板)1をRIE等によってエッチング
し、アスペクト比の大きい(深い)トレンチ32を形成
する。次に、トレンチ32内部の側壁を酸化し、得られ
た側壁酸化膜20上に多結晶シリコン(Poly−S
i)等の絶縁性の埋め込み材を埋め込み、埋め込み部3
を形成する。
【0007】次に、半導体素子として、例えば一般的な
MOS構造のトランジスタを形成する場合には、半導体
基板1上にゲート絶縁膜を介してゲート電極5を形成す
る。更に、ソース・ドレイン(S/D)領域を形成する
ために、ゲート電極5をマスクとして高濃度の不純物注
入(例えばイオン注入)を行う。不純物が注入された領
域は、図6(a)及び図2(d)に示すようにアモルフ
ァス領域6となっており、この領域6は熱処理(アニー
ル)を行うことにより、注入された不純物が活性化され
ソース・ドレイン領域が形成される。
【0008】ところが、この熱処理の際に、図6(b)
に示すようにトレンチ32のコーナーエッジ部E1,E
2に結晶欠陥Dが生じることがある。原因は、以下の理
由によるものと考えられる。
【0009】(1)トレンチ32形成後に行う側壁酸化
によってコーナーエッジ部E1,E2で応力集中が発生
し結晶がダメージを受ける。更に、トレンチ32内へ埋
め込み材料を埋め込む際の膜応力等によりダメージを受
ける。そしてこれらのダメージが相乗して結晶欠陥Dが
生じる。
【0010】(2)ソース・ドレイン領域形成のために
高濃度の不純物導入を行う際、即ちイオン注入時にトレ
ンチ32のコーナエッジ部E1の領域にアモルファス領
域6が形成される。熱処理によって前記アモルファス領
域6が固相成長する過程では、固相成長速度の結晶方位
依存性により、このトレンチ32のコーナーエッジ部E
1が最後に固相成長する。このため、コーナーエッジ部
E1でミスフィットが発生し、これが結晶欠陥Dとな
る。
【0011】以上のような理由により発生した結晶欠陥
Dが存在する領域では、リーク電流が発生しやすくな
る。そして、一般に、上記のようにトレンチ32を埋め
込んで素子分離を行う構成(トレンチアイソレーショ
ン)にあっては、発生するリーク電流が、通常のLOC
OS構造による素子分離に比べ1〜2桁多いことが知ら
れている。
【0012】そこで、対策の一つとしてトレンチ32の
コーナーエッジ部E1,E2を滑らかにし、トレンチ3
2の側壁酸化処理や不純物活性化のための熱処理等の際
に、半導体基板1へ加わる応力を低減することが要求さ
れていた。
【0013】本発明は上記要求に対応するために、トレ
ンチのコーナー部を滑らかな形状として、結晶欠陥の発
生を防止可能な半導体装置を提供することを目的として
いる。
【0014】
【課題を解決するための手段】半導体基板にトレンチが
設けられている半導体装置であって、前記トレンチは、
その基板表面近傍部が、表面に向けて拡大するテーパ状
に形成され、トレンチ底辺部がまるみを帯びたラウンド
状に形成されていることを特徴とする。
【0015】半導体基板にトレンチが設けられている半
導体装置の製造方法であって、前記半導体基板上に酸化
膜を形成する工程と、前記酸化膜上に少なくとも1層の
第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜及び
前記酸化膜の一部を除去して前記半導体基板が露出する
開口部を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上及び前記
開口部上に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記開口部
の側面部に形成された第2の絶縁膜を残して、前記第2
の絶縁膜を除去する工程と、前記半導体基板を前記開口
部からアルカリエッチング液を用いてエッチングするこ
とによりテーパ状のV字溝を形成する工程と、前記開口
部の側面に形成されている前記第2の絶縁膜をマスクと
して、前記半導体基板のV字溝の底部を垂直方向にエッ
チングする工程と、により半導体基板にトレンチを形成
することを特徴とする。
【0016】以上に記載の半導体装置及びその製造方法
であって、前記半導体基板は、表面が(100)面のシ
リコン基板であることを特徴とする。
【0017】前記半導体装置の製造方法であって、更
に、形成された前記トレンチ内に所定の埋め込み材を充
填して埋め込み部を形成する工程と、熱処理によって前
記埋め込み部の基板表面側を酸化し、前記トレンチの上
部に選択的に酸化膜を形成する工程と、を有することを
特徴とする。
【0018】
【作用及び効果】本発明によれば、トレンチの基板表面
近傍部が、基板表面に向けて拡大するテーパ形状を有し
ている。このため、トレンチの表面近傍部側壁と基板表
面との交差角度が大きくなり、トレンチの側壁酸化処理
等においてトレンチのコーナ部での応力集中を低減で
き、結晶欠陥の発生を防止することができる。
【0019】また、本発明では、半導体基板をその開口
部からアルカリエッチング液を用いてエッチングするこ
とにより寸法精度良くV字溝を形成する。これにより、
結晶欠陥が発生しやすい基板表面付近の面方位が除去さ
れる。従って、トレンチ形成後に行われる酸化処理や熱
処理等に際して、トレンチのコーナー部において半導体
基板の結晶がダメージを受けることがなく結晶欠陥の発
生を防止できる。
【0020】更に、V字溝形成後に、開口部の側面部に
残った第2の絶縁膜をマスクとして、V字溝の底部を基
板の垂直方向にエッチングする。これにより、V字溝の
基板表面近傍部のテーパ形状が維持されつつ、トレンチ
の下部領域が形成され、更に、トレンチ底辺部がV字溝
の底部のV字形状を反映してラウンド形状となる。従っ
て、トレンチ底辺部においても応力の集中が緩和され、
その後の酸化処理等に際してトレンチ底辺部での結晶欠
陥の発生を防止することが可能となる。
【0021】また、半導体基板としてその表面が(10
0)面のシリコン基板を用い、開口部から半導体基板を
アルカリエッチング液によりエッチングすると、シリコ
ン結晶の(111)面が露出するまで異方性エッチング
が行われ、開口部の幅に応じた深さで(111)面が露
出するとエッチングが自動的に停止する。また、開口部
から基板の表面方向へエッチングは、基板の上部に第1
絶縁膜が存在する部分で停止する。このように、開口部
のパターンに対応した広さ及び深さのV字溝が極めて容
易かつ寸法精度良く形成することが可能となる。
【0022】更にまた、本発明では、半導体基板に形成
されたトレンチ内に所定の埋め込み材を充填して埋め込
み部を形成し、この埋め込み部の上部に酸化膜を形成す
る。このようなトレンチ及び埋め込み部を、これらの形
成後に半導体基板に形成される半導体素子の素子分離に
用いることにより、小さい面積でリーク電流の少ない素
子分離構造が得られ、半導体素子の高集積化及び高耐圧
化を実現することが可能となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。但し、本発明は以下の実施例により限定を受
けるものではない。
【0024】まず、図1及び図2を用いて本実施例の半
導体装置の構成について説明する。例えば、半導体基板
1に形成されているトレンチ2は、その基板表面近傍部
が基板表面に向かって拡大するテーパ形状のV字溝17
となっており、このV字溝17の底部から半導体基板1
の垂直方向に向かって更に溝が伸びてトレンチ下部18
が形成されている。そして、このトレンチ下部18のト
レンチ底辺部19は、丸みを帯びたラウンド形状となっ
ている(図2(a)参照)。なお、本実施例において
は、半導体基板1としてその表面が(100)面の単結
晶シリコンを用いている。
【0025】また、図1に示すように、トレンチ2の内
側には、トレンチ2の側壁を熱酸化して得られた酸化膜
(SiO2 )20が形成されており、この酸化膜20上
には多結晶シリコン等の絶縁性の埋め込み材が埋め込ま
れ埋め込み部3が形成されている。
【0026】埋め込み部3の基板表面側には選択的に厚
い酸化膜(LOCOS部)4が形成されている。なお、
このLOCOS部4は、トレンチ2上部から基板の表面
方向に突出して形成されている。そして、トレンチ2及
びトレンチ2内に埋め込まれた絶縁性の埋め込み部3
と、上記LOCOS部4とによって半導体素子を電気的
に分離するための溝型素子分離部(トレンチアイソレー
ション)が構成されている。
【0027】以上のようにして構成されるトレンチアイ
ソレーションの形成後には、図1(a),(b)に示す
ように、半導体基板1に例えばMOS型トランジスタが
形成される。具体的には、図1(a)に示すように半導
体基板1上にゲート電極5が形成されると、このゲート
電極5をマスクとして半導体基板1に高濃度の不純物が
注入(イオン注入)され、これによりアモルファス領域
6が形成される。更に、熱処理(アニール)を施すこと
により不純物が活性化しソース・ドレイン領域26が形
成される。このようにして形成されたMOS型トランジ
スタのソース・ドレイン領域26の端部は、図1(b)
に示すように、トレンチ2のコーナ部Eに一部重なって
いる。
【0028】ここで、図2(b)に示すような本実施例
のトレンチ2を用いてトレンチアイソーレションを構成
した場合と、図2(d)に示すような従来の矩形のトレ
ンチ32を用いてトレンチアイソレーションを構成した
場合と比較してみる。
【0029】図2(b),(d)から明らかなように、
本実施例の半導体装置及び従来の半導体装置の双方と
も、ソース・ドレイン(アモルファス)領域6がトレン
チ2、32のコーナー部E又はコーナーエッジ部E1に
重なっている。
【0030】ところが、本実施例では、トレンチ2のコ
ーナー部Eはテーパ形状を有しており、トレンチ2の側
壁酸化処理に際して発生する応力集中によって結晶が受
けるダメージと、図1(a)に示すソース・ドレイン領
域形成のためのイオン注入時において結晶が受けるダメ
ージとが、このコーナー部Eに相乗して加わらない構成
となっている。更に、トレンチ底辺部19についても、
その形状がラウンド形状となっているため、トレンチ底
辺部19にトレンチ2の側壁酸化処理等に際して応力が
集中することが防止されている。
【0031】一方、従来の構造のトレンチ32の場合、
図2(c)に示すように各コーナーエッジ部E1,E2
には、トレンチ32の側壁酸化処理に際して局所的に酸
化誘起応力(例えば約160MPa)が発生する可能性
が高く、アモルファス領域6の結晶回復(固相成長)の
際に残留応力が存在し、コーナエッジ部E1,E2に結
晶欠陥が発生する可能性が高い。
【0032】このように、本実施例では、図1、図2
(a),(b)に示すようなトレンチ構造とすることに
より、図1(b)の熱処理(アニール)によってアモル
ファス領域6が結晶回復する場合等に、結晶欠陥が発生
することを防止可能となっている。
【0033】[製造方法]以下に、本実施例における具
体的な製造方法について図3〜図5を用いて説明する。
【0034】まず、図3(a)に示すように半導体基板
1であるシリコン基板を熱酸化して、その表面に酸化膜
11を形成(例えば10nm〜50nm)し、CVD等
によって、多結晶シリコン12(例えばl00nm〜6
00nm)及びSi3N4 (窒化膜)13を形成(例えば
100nm〜250nm)する。更に、CVD等によっ
てこのSi3N4 13上にUSG(Undoped Slicate Glas
s )14を形成する(例えばl00nm〜250n
m)。
【0035】次に、図3(b)に示すように、フォトリ
ソグラフィー技術を用い、RIE等によって多層のCV
D膜及び酸化膜11をエッチング加工してシリコン基板
1の一部を露出させ、素子分離領域形成用の開口部15
を形成する。
【0036】開口部15形成後、図3(c)に示すよう
に、CVDによって形成されたUSG14及び開口部1
5上に、更にCVD等によってUSG16を形成する
(例えば200nm〜500nm)。
【0037】そして、RIEによりこのUSG16をエ
ッチング加工し、図3(d)に示すように、素子分離領
域形成用の開口部15の側壁にUSG16を残して、こ
のUSG膜16をエッチングし、開口部15の側壁にサ
イドウォール(USG16)16´を形成する。なお、
シリコン基板1に対してトレンチエッチングを行うため
の開口部の寸法、すなわちサイドウォール16´の間隙
は、サイドウォール長(USG16の膜厚)によって調
整している。
【0038】次に、アルカリエッチング液を用いてサイ
ドウォール16´の開口領域からシリコン基板1を異方
性エッチングして、図3(e)に示すようなV字溝17
を形成する。このとき、事前にシリコン基板1を開口部
15の幅の寸法以下でRIEしてからアルカリエッチン
グすれば、V字溝17の形成速度が速くなる。
【0039】上記アルカリエッチングに際しては、例え
ば表面が(100)面のシリコン基板1を所定のアルカ
リエッチング液によってエッチングすると、シリコン結
晶の(111)面が露出する点でエッチングが自動停止
(エッチング速度の低下)する。従って、形成されるV
字溝17の深さは、開口部15の間隙に応じたものとな
る。また、半導体基板1上に酸化膜11が存在する領域
で、基板表面と平行方向のエッチングが停止する。この
ため、アルカリエッチングによって得られるV字溝17
は、その寸法(深さ及び幅)精度が極めて高い。
【0040】また、以上のように基板表面近傍部をV字
溝17によって構成することにより、トレンチのコーナ
ー部Eでは、トレンチの側壁(V字溝17の側壁)と基
板表面との交差角度が大きくなりなだらかになってい
る。
【0041】次に、RIEによるトレンチエッチングに
より、サイドウォール16´の開口領域からシリコン基
板を異方性エッチングする。これにより、V字溝17の
表面近傍部におけるテーパ形状に損傷を与えることな
く、図4(a)に示すようにV字溝17の底部から垂直
に伸びる方向にトレンチ下部18が形成される。なお、
V字溝17の底部からトレンチエッチングを行うためト
レンチ底辺部19の形状は、V字溝17の底部形状を反
映してラウンド形状となる。
【0042】トレンチ下部18形成後、ウエットエッチ
ングによって、開口部15のサイドウォール16´を除
去する。更に、図4(b)に示すように、熱処理によっ
てトレンチ2の側壁を熱酸化し、酸化膜(SiO2 )2
0を形成する。この熱処理に際して、トレンチ2の基板
表面近傍におけるコーナー部Eがテーパー化されている
ため、例えば、側壁酸化時に基板表面で発生する残留応
力は酸化直後で従来に比べて約20MPa程度小さくな
る。また、トレンチ底辺部19がラウンド化されてい
て、従来のようにコーナーエッジが存在しない為、この
領域において発生する応力の集中を低減できる。
【0043】更に、図4(c)に示すように、側壁酸化
したトレンチ2に埋め込み材料を埋め込んで埋め込み部
3を形成する。埋め込み材料としては、トレンチアイソ
レーションを形成できるものであれば任意である。例え
ば、SiO2 やBPSG(Boro Phos Silicate Glass
)、その他の不純物含有ガラス等の平坦化材料を用い
ることができる。本実施例では、CVDによってトレン
チ2内に多結晶シリコンを埋め込む構造とした。
【0044】次に、図4(d)に示すように、熱酸化処
理を施し、多結晶シリコンの表面を選択的に酸化してL
OCOS部4を形成する。なお、BPSGを埋め込み材
料として用いた場合には、埋め込んだBPSGの上部に
更に多結晶シリコンを形成して、この多結晶シリコンを
選択的に酸化してLOCOS部4を形成する構成として
も良い。
【0045】LOCOS部4形成後、次にMOS型トラ
ンジスタのゲート絶縁膜21を、熱酸化によって形成
し、このゲート絶縁膜21上にCVD等によって多結晶
シリコン膜を形成する。そして、フォトリソグラフィー
工程(レジスト工程及びRIE)を施すことにより、図
5(a)のように、多結晶シリコンから構成されたゲー
ト電極5を形成する。
【0046】また、形成したゲート電極5をマスクとし
て、ソース・ドレイン領域形成用のイオン注入を行う
と、不純物が注入された領域に図5(b)に示すように
アモルファス領域6が形成される。
【0047】その後、熱処理による回復アニールを行
う。このアニールによって、図5(c)に矢印で示すよ
うな方向に結晶回復する。ここで、上述のようにトレン
チ2の基板表面近傍においてそのコーナー部Eがテーパ
ー化されており、結晶欠陥が発生しやすい半導体基板表
面付近の面方位が除去されているので、結晶回復に際し
てコーナー部Eにおいてミスフィットが発生せず、結晶
欠陥の発生を確実に防止している。
【0048】また、トレンチ底辺部19にコーナーエッ
ジが存在しないので、この底辺部19においても各処理
に際して結晶欠陥が発生しにくい。
【0049】なお、上記実施例においては、トレンチを
素子分離のためのトレンチアイソレーションとしてい用
いる場合の構成例について説明したが、これには限ら
ず、実施例のような構成のトレンチを、各種メモリなど
に用いられるトレンチキャパシタとして用いてもよい。
この本実施例の構成のトレンチをトレンチキャパシタと
して用いた場合においても、結晶欠陥の発生を防止して
リーク電流を低減することが可能とある。このため、記
憶内容の保持時間の延長等が可能となり、メモリとして
の信頼性の向上やメモリの高集積化に貢献することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における製造工程の概略を示
す図である。
【図2】 本発明及び従来の構成での作用を概念的に説
明する図である。
【図3】 本発明の実施例の製造工程を説明する図であ
る。
【図4】 図3の製造工程の続きを説明する図である。
【図5】 図4の製造工程の続きを説明する図である。
【図6】 従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体基板、2 トレンチ、3 埋め込み部、4
LOCOS部、5 ゲート電極、6 アモルファス領
域、17 V字溝、18 トレンチ下部、19トレンチ
底辺部、26 ソース・ドレイン領域。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8242 (72)発明者 光嶋 康一 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 杉山 進 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板にトレンチが設けられている
    半導体装置であって、 前記トレンチは、その基板表面近傍部が、表面に向けて
    拡大するテーパ状に形成され、トレンチ底辺部がまるみ
    を帯びたラウンド状に形成されていることを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板にトレンチが設けられている
    半導体装置の製造方法であって、 前記半導体基板上に酸化膜を形成する工程と、 前記酸化膜上に少なくとも1層の第1の絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記第1の絶縁膜及び前記酸化膜の一部を除去して前記
    半導体基板が露出する開口部を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜上及び前記開口部上に第2の絶縁膜を
    形成する工程と、 前記開口部の側面部に形成された第2の絶縁膜を残し
    て、前記第2の絶縁膜を除去する工程と、 前記半導体基板を前記開口部からアルカリエッチング液
    を用いてエッチングすることによりテーパ状のV字溝を
    形成する工程と、 前記開口部の側面に形成されている前記第2の絶縁膜を
    マスクとして、前記半導体基板のV字溝の底部を垂直方
    向にエッチングする工程と、 により半導体基板にトレンチを形成することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1及び請求項2のいずれかに記載
    の半導体装置及びその製造方法において、 前記半導体基板は、表面が(100)面のシリコン基板
    であることを特徴とする半導体装置及びその製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2及び請求項3のいずれかに記載
    の半導体装置の製造方法において、 更に、形成された前記トレンチ内に所定の埋め込み材を
    充填して埋め込み部を形成する工程と、 熱処理によって前記埋め込み部の基板表面側を酸化し、
    前記トレンチの上部に選択的に酸化膜を形成する工程
    と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP07494795A 1995-03-31 1995-03-31 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3307149B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07494795A JP3307149B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07494795A JP3307149B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08274157A true JPH08274157A (ja) 1996-10-18
JP3307149B2 JP3307149B2 (ja) 2002-07-24

Family

ID=13562040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07494795A Expired - Fee Related JP3307149B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3307149B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6043135A (en) * 1997-02-06 2000-03-28 Nec Corporation Process of fabricating a semiconductor device having trench isolation allowing pattern image to be exactly transferred to photo-resist layer extending thereon
KR100451494B1 (ko) * 1998-10-29 2004-12-03 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의소자분리막형성방법
JP2022043075A (ja) * 2015-07-17 2022-03-15 株式会社半導体エネルギー研究所 電子機器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6043135A (en) * 1997-02-06 2000-03-28 Nec Corporation Process of fabricating a semiconductor device having trench isolation allowing pattern image to be exactly transferred to photo-resist layer extending thereon
CN1094256C (zh) * 1997-02-06 2002-11-13 日本电气株式会社 制造半导体器件的工艺
KR100451494B1 (ko) * 1998-10-29 2004-12-03 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의소자분리막형성방법
JP2022043075A (ja) * 2015-07-17 2022-03-15 株式会社半導体エネルギー研究所 電子機器
US11777038B2 (en) 2015-07-17 2023-10-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device, method for manufacturing the same, and electronic device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3307149B2 (ja) 2002-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5945724A (en) Trench isolation region for semiconductor device
KR960016502B1 (ko) 집적 회로 분리 방법
EP0562127B1 (en) Method for fabrication of semiconductor device
US5264395A (en) Thin SOI layer for fully depleted field effect transistors
JPH07193121A (ja) 半導体装置の製造方法
US5246537A (en) Method of forming recessed oxide isolation
JPH06318687A (ja) Soiウェーハの形成方法
KR100214917B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
US5470782A (en) Method for manufacturing an integrated circuit arrangement
US6346457B1 (en) Process for manufacturing semiconductor device
KR100307651B1 (ko) 반도체장치의제조방법
US6017800A (en) Semiconductor device and method of fabricating thereof
US20050012158A1 (en) Locos trench isolation structure
KR100244847B1 (ko) 디봇 형성을 최소화하는 방법 및 집적 회로 칩
JP3307149B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3547279B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3196830B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH11284060A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US5763316A (en) Substrate isolation process to minimize junction leakage
US6444539B1 (en) Method for producing a shallow trench isolation filled with thermal oxide
JPH09289245A (ja) 半導体装置の製造方法
KR100475050B1 (ko) 스페이서로보호되는박막의질화막라이너를갖는트렌치소자분리방법및구조
JP3021850B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US7071072B2 (en) Forming shallow trench isolation without the use of CMP
JPH10144781A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees