JPH0827407B2 - 微細グレーティング形成方法 - Google Patents

微細グレーティング形成方法

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JPH0827407B2
JPH0827407B2 JP13196393A JP13196393A JPH0827407B2 JP H0827407 B2 JPH0827407 B2 JP H0827407B2 JP 13196393 A JP13196393 A JP 13196393A JP 13196393 A JP13196393 A JP 13196393A JP H0827407 B2 JPH0827407 B2 JP H0827407B2
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forming
electron beam
fine grating
substrate
mask
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JP13196393A
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喜正 杉本
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物半導体を用いた
光機能素子の表面に形成された周期的な凹凸よりなるレ
リーフ型のグレーティング作成方法、特に、化合物半導
体基板を空気に曝すことなく真空容器から真空容器に移
動させると共に、それらの真空容器のなかで電子ビーム
などを照射することによるパターン形成する技術を用い
た微細グレーティングの作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光機能素子を用いた光技術、特に、集積
光技術の分野ではグレーティングは不可欠の光素子の一
つである。グレーティングは基板上の光導波路への光の
入力または光導波路からの光の出力のための入出力結合
器として、光導波路間光結合器として、光導波路上での
光路変換器,偏向器,分波器として、光導波路上で光を
コリメートするまたは収束する導波路レンズとして、光
導波路から空中に光を出射させかつ集光する集光カプラ
として、更に透過型のレンズとして、その他多くの光機
能素子として利用されている。
【0003】このようなグレーティングとしては通常凹
凸の形状を持ったものが利用されているが、この断面形
状を鋸歯(ブレーズ)形状にすることで回折効率等光利
用効率の改善が図れることが知られている。例えば、+
1次の回折光の効率は格子形状が正弦波の場合は33
%、矩形状の場合は41%、理想的にできたブレーズ形
状の時は100%に達する。しかしこのブレーズ形状を
精度良く造ることは難しく通常は階段状のステップで近
似する多値のデジタルブレージングで置き換えることが
現実的であり、かなり高い効率を得ることができる。例
えば、4値の場合80%、8値の場合90%程度の効率
が得られる。
【0004】以下多値のデジタルブレージングとしては
一番シンプルな2値(単純な凹凸構造)の例に関して図
3を用いて従来例を説明する。この例では波長1μmの
光が300μmのGaAs基板を透過して約130μm
離れた隣接する素子に光を飛ばすことを想定している。
【0005】まず、GaAs基板31上にレジスト32
を塗布する(図3(a))。その後、レジスト32を露
光し、現像して2値のパターンを形成する(図3
(b))。この時、ピッチは1.96μmである。その
レジストをマスクとして下地のGaAs基板31にドラ
イエッチングを用いてパターン転写する(図3
(c))。この時のエッチング深さは71nmとした。
そのあとでレジストを除去し2値のパターンが形成され
る。(図3(d))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように一番簡単
な2値の加工例ですら光学露光法のほとんど限界に近い
精度でのプロセスを行なう必要がある。図4に示すよう
にさらに4値等の加工になると電子ビーム露光を繰り返
して用いるようなプロセスが必要になる。例えば4値の
場合では、ひとつの階段ステップの幅が0.65nm、
深さが23.7nmとなり高精度な加工が要求される。
【0007】本発明の目的は、制御性,再現性に優れた
微細グレーティングの形成ができる微細グレーティング
形成方法を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、化合物半導体を用い
た光機能素子の表面に形成された周期的な凹凸よりなる
レリーフ型のグレーティング作成方法、特に、化合物半
導体基板を空気に曝すことなく真空容器から真空容器に
移動させると共に、それらの真空容器の中で電子ビーム
などを照射することによるパターンを形成する技術を用
いた微細グレーティングの形成方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の微細グレーティ
ング形成方法は、真空に排気できる、容器内に化合物半
導体を設置する第1の工程と、前記化合物半導体の基板
表面にマスク層を単原子層ないし数原子層形成す第2の
工程と、前記化合物半導体表面に反応性ガスを照射また
は接触させると同時に、電子ビームを基板表面に照射す
る第3の工程と、前記電子ビームが隣接する領域に移動
後、電子ビーム照射領域が反応性ガスによってエッチン
グが進行する第4工程とを含み、更に第3の工程と第4
の工程とを空間的に繰り返すことで階段状生の加工形状
を得ることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明では、超高真空中で電子ビームと反応性
ガスを照射することで、加工を行なうため1μm以下の
加工サイズでも十分対処可能である。また、電子ビーム
照射時間と反応性ガス照射時間とを最適化することでセ
ルフアライン的に深さ制御することも可能であり、制御
性,再現性に優れた微細グレーティングの形成ができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0012】図1は本発明の第1の実施例を示す工程図
である。
【0013】図1(a)に示すようにGaAs基板11
上に酸化膜マスク12をECRプラズマ酸化法で形成す
る。ECRプラズマ酸化は基板温度を室温、酸素分圧を
5×10-5Torrとし、マイクロ波の出力を120W
として、2分間で形成した。その時の厚さは約3mm程
度であった。酸化マスク形成後、超高真空試料搬送機構
を用いて試料表面を大気中に曝すことなくエッチング室
に搬送する。
【0014】続いて図1(b)に示すように、電子ビー
ム13と塩素ガス14とを同時に照射して階段状ステッ
プの最初の段の酸化マスク12をエッチングする。この
時のパターン幅は、図4に示すように4値の場合を考え
ると0.65μmである。この加工の時の条件は、電子
ビームの加速電圧25kV、ドーズ2×1018cm-2
り、塩素ガス圧は5×10-5Torr、基板温度100
℃であった。
【0015】続いて図1(c)に示すように電子ビーム
が所定の領域を描画した後、隣接する次の領域に移動し
て行く。すでに描画が終わった領域では、塩素ガスによ
るガスエッチングが進行する。この条件でのガスエッチ
ング速度は3.6nm/minであり、この条件を基に
エッチング深さを決める。この場合では、ひとつのステ
ップの段差が23.7nmであることから6.6分とし
た。以上の工程を繰り返すことで多値の階段状ステップ
が形成できる。
【0016】最終的には図1(d)に示すような階段状
の加工ができ、4値のデジタルブレージングが形成され
る。
【0017】引き続き第2の実施例について図2を用い
て説明する。
【0018】図2(a)に示すように、GaAs基板2
1上にInGaAsエピマスク22をMBE成長法で形
成する。この時、InGaAsとGaAs基板とは格子
整合系でないため臨界膜厚をこえない範囲で結晶成長す
る必要がある。ここでは基板温度510℃、In組成
0.15で行ない、その時の膜厚は約5nm程度であっ
た。InGaAsエピマスク形成後、超高真空試料搬送
機構を用いて試料表面を大気中に曝すことなくエッチン
グ室に搬送する。
【0019】続いて図2(b)に示すように、電子ビー
ム23と塩素ガス24とを同時に照射して階段状ステッ
プの最初の段InGaAsエピマスクをエッチングす
る。この時のパターン幅は、図4に示すように4値の場
合を考えると0.65μmである。この加工の時の条件
は、電子ビームの加速電圧25kV、ドーズ1×1018
cm-2あり、塩素ガス圧は5×10-5Torr、基板温
度100℃であった。
【0020】続いて図2(c)に示すように、電子ビー
ムが所定の領域を描画した後、隣接する次の領域に移動
していく。すでに描画が終わった領域25では塩素ガス
によるガスエッチングが進行する。この条件でのガスエ
ッチング速度は3.6nm/minであり、この条件を
基にエッチング深さを決める。この場合では、ひとつの
ステップの段差が23.7nmであることから6.6分
とした。以上の工程を繰り返すことで多値の階段状ステ
ップが形成できる。
【0021】最終的には図2(d)に示すような階段状
の加工ができ、4値のデジタルブレージングが形成され
る。
【0022】本実施例ではGaAs基板への加工例を示
したが、他の化合物半導体例えばInP,InGaA
s,InGaAsP等の材料にも適用できることは言う
までもない。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の微細グレーティン
グ形成方法によれば、4値以上の微細なデジタルブレー
ジングでも作成可能となり回折効率の良好な制御性,再
現性に優れた微細グレーティング形成が実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の工程図である。
【図2】本発明の第2の実施例の工程図である。
【図3】従来例による作成方法の工程図である。
【図4】多値のデジタルブレージングと理想的なブレー
ジングの説明図である。
【符号の説明】
11,21,31 GaAs基板 12 酸化膜マスク 13,23 電子ビーム 14,24 塩素ガス 15,25 電子ビーム照射終了領域 22 InGaAsエピマスク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空に排気できる容器内に、化合物半導体
    を設置する第1の工程と、前記化合物半導体の基板表面
    にマスク層を単原子層ないし数原子層形成する第2の工
    程と、 前記化合物半導体表面に反応性ガスを照射または接触さ
    せると同時に、電子ビームを基板表面に照射する第3の
    工程と、 前記電子ビームが隣接する領域に移動後、電子ビーム照
    射領域が反応性ガスによってエッチングが進行する第4
    の工程とを含み、 更に第3の工程と第4の工程とを空間的に繰り返すこと
    で階段状の加工形状を得ることを特徴とする微細グレー
    ティング形成方法。
  2. 【請求項2】前記マスク層を形成する第2の工程におい
    て、光照射下で形成した光酸化膜、あるいは、プラズマ
    で解離された酸素ラジカルを用いて形成するプラズマ酸
    化膜等の酸化物マスクを用いることを特徴とする請求項
    1記載の微細グレーティング形成方法。
  3. 【請求項3】前記マスク層を形成する第2の工程におい
    て、反応性ガスに対するエッチング耐性の高いエピタキ
    シャル成長した半導体マスクを用いることを特徴とする
    請求項1記載の微細グレーティング形成方法。
  4. 【請求項4】前記電子ビームを基板表面に照射する第3
    の工程において、微小寸法に絞った電子ビームを基板表
    面で走査することにより、その走査領域で選択的にガス
    と反応させて前記マスク層を除去し、パターンを形成す
    ることを特徴とする請求項1記載の微細グレーティング
    形成方法。
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DE102017100997A1 (de) * 2017-01-19 2018-07-19 Osram Opto Semiconductors Gmbh Halbleiterlaser und Verfahren zur Herstellung eines solchen Halbleiterlasers
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