JPH08273771A - 電極の接触構造および記録装置 - Google Patents

電極の接触構造および記録装置

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JPH08273771A
JPH08273771A JP7074983A JP7498395A JPH08273771A JP H08273771 A JPH08273771 A JP H08273771A JP 7074983 A JP7074983 A JP 7074983A JP 7498395 A JP7498395 A JP 7498395A JP H08273771 A JPH08273771 A JP H08273771A
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protrusion
electrodes
recording
protrusions
carrier
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JP7074983A
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Shunei Wada
俊英 和田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極が形成される領域での配線面積を確保し
つつも、電気的接続の信頼性を向上させる。 【構成】 キャリア202に固定されたフレキシブルケ
ーブル211の、記録ヘッド302のフレキシブルケー
ブル311との対向面には、複数の第1の突起103
と、複数の第2の突起104とが形成される。第1の突
起103の位置は、記録ヘッド302のフレキシブルケ
ーブル311に形成された電極314の位置に対応して
いる。各第1の突起103の頂部にはそれぞれ電極10
5が形成され、ヘッドカートリッジ301をキャリア2
02に装着すると、電極105、314が互いに接触
し、電気的に接続される。第2の突起104は、高さが
第1の突起103よりも低く、第1の突起103に混在
して形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電極の接触構造および
この電極の接触構造を用いた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録装置において、記録ヘッドを
搭載したキャリアへ装置本体からの電力や印字信号を記
録ヘッドへ送る手段として、フレキシブルケーブルが多
く用いられている。そして、キャリアに搭載される記録
ヘッドとフレキシブルケーブルとの接続には、コストダ
ウンや小型化等の目的で、コネクタによらないのが一般
的である。例えば、図8に示すように、キャリア120
2の、記録ヘッド1302との当接面にフレキシブルケ
ーブル1211を固定し、この部分に複数の電極110
5を突出して形成している。一方、記録ヘッド1302
のキャリア1202との当接面にも複数の電極1314
が形成され、記録ヘッド1302をキャリア1202に
搭載することで、電極1105、1314同士を接触さ
せてフレキシブルケーブル1211と記録ヘッド130
2とを接続している。ところが、このような構造では、
フレキシブルケーブル1211の、電極1105以外の
部分の変形により、電極1105、1314以外の導電
体同士が接触したり、接触部の圧力が不均一になり、電
気信号が正確に記録ヘッド1302へ伝達されなくなる
場合があった。電気信号が正確に伝達されなくなると、
記録ヘッド1302は誤動作を起こしてしまう。
【0003】そこで、実公平3−56966号公報に
は、フレキシブルケーブルの電極間にスリット孔を形成
し、電極の電気的接続の信頼性を向上させようとする構
造が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たフレキシブルケーブルの電極間にスリット孔を形成し
た構造では、フレキシブルケーブル上の導電体の配線面
積が小さくなってしまうため、多数の電極が必要な場合
には、電極を形成するための領域を確保するのが困難で
あるという問題点があった。
【0005】そこで本発明は、電極が形成される領域で
の配線面積を確保しつつも、電気的接続の信頼性を向上
させる電極の接触構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の電極の接触構造は、互いに対面する2つの部材
の相対する部位にそれぞれ複数の電極が形成され、前記
各電極同士を接触させて両者を電気的に接続させる電極
の接触構造において、前記2つの部材のうち一方の部材
には、前記電極の数と等しい数の第1の突起と、前記第
1の突起よりも高さが低い第2の突起とが一体的に設け
られ、前記一方の部材の各電極は、それぞれ前記第1の
突起の頂部に形成されていることを特徴とする。
【0007】また、前記一方の部材の配線が、前記第2
の突起の頂部を通らずに配線されているものや、前記第
1の突起および第2の突起が、ともに同一部材で構成さ
れるものであってもよい。
【0008】さらに、前記第2の突起は、略半球形状で
あってもよいし、複数個設けられていてもよい。
【0009】本発明の記録装置は、電気信号が印加され
る複数の電極を有し前記電気信号の印加により駆動され
る記録ヘッドを着脱自在に保持するとともに、前記記録
ヘッドに電気信号を印加するために、前記記録ヘッドと
の対向面に複数の電極が形成された信号伝達部材が固定
された保持手段が備えられた記録装置において、前記信
号伝達部材には、前記電極の数と等しい数の第1の突起
と、前記第1の突起よりも高さが低い第2の突起とが一
体的に設けられ、前記信号伝達部材の各電極は、それぞ
れ前記第1の突起の頂部に形成されていることを特徴と
する。
【0010】また、前記信号伝達部材の配線が、前記第
2の突起の頂部を通らずに配線されているものや、前記
第1の突起および第2の突起が、ともに同一部材で構成
されるものであってもよい。
【0011】さらに、前記第2の突起は、略半球形状で
あってもよいし、複数個設けられていてもよい。
【0012】
【作用】上記のとおり構成された本発明の電極の接触構
造では、一方の部材には第2の突起が設けられているの
で、一方の部材が変形した場合でも、一方の部材と他方
の部材とが接触するときには第2の突起が他方の部材に
当り、一方の部材の変形量が規制される。また、第2の
突起の高さは第1の突起の高さよりも低いので、第2の
突起が他方の部材に当っても、第1の部材の頂部に形成
された電極と他方の部材に形成された電極との接触の妨
げになることはない。その結果、一方の部材の各電極は
他方の部材の電極にほぼ均一の接触圧で接触され、両者
の電気的接続の信頼性が向上する。しかも、第2の突起
の側面は一方の部材の配線のために使用することができ
るので、電極の数が増加しても配線面積は十分に確保さ
れる。
【0013】また、一方の部材の配線を、第2の突起の
頂部を通らずに配線させることで、第2の突起が他方の
部材に当っても、電極以外の導電体部分同士の接触は生
じないので、電極の電気的接続の信頼性がより向上す
る。
【0014】本発明の記録装置では、保持手段に着脱自
在に保持される記録ヘッドと信号伝達部材との電気的接
続構造に上記本発明の電極の接触構造を適用しているの
で、記録ヘッドと信号伝達部材との電気的接続の信頼性
が向上し、記録ヘッドの誤動作が防止される。しかも、
信号伝達部材の配線面積は十分に確保される。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0016】図1は、本発明の電極の接触構造をキャリ
アと記録ヘッドとの電気的接続に適用した記録装置の一
例の概略斜視図である。また、図2は、図1に示した記
録装置のヘッドカートリッジの概略斜視図である。
【0017】図1において、保持手段としてのキャリア
202には、インクジェット記録方式の記録ヘッド30
2(図2参照)と、記録ヘッド302に供給するインク
が収納されるインクタンク303(図2参照)とが一体
となったヘッドカートリッジ301が搭載されている。
キャリア202の前端部は、シャーシ201に回転自在
に取り付けられたリードスクリュ203に、その軸方向
に摺動可能に嵌合される。また、キャリア202の後端
部にはガイド204が一体的に設けられ、このガイド2
04がシャーシ201に形成されたガイドレール205
に、リードスクリュ203の軸方向と平行な方向に摺動
自在に嵌合している。これによりキャリア202は、そ
の姿勢が常に一定に保たれながら、リードスクリュ20
3の回転に伴ってその軸方向に往復移動される構成とな
っている。
【0018】リードスクリュ203は、両端がシャーシ
201で回転可能に支持されている。リードスクリュ2
03の左端にはギア(不図示)が固着されており、この
ギアがキャリアモータ206の出力軸に固着されたピ二
オンギア(不図示)と噛み合い、キャリアモータ206
の回転力がリードスクリュ203に伝達される。リード
スクリュ203には螺旋状の案内条207が所定のピッ
チで形成されている。案内条207には、キャリア20
2に取り付けられたリードピン(不図示)が、リードピ
ンばね(不図示)により付勢されつつ、摺動自在に嵌合
している。これにより、キャリアモータ206の正転・
逆転に伴ってリードスクリュ203が回転すると、キャ
リア202はリードスクリュ203の軸方向に沿って往
復移動する。
【0019】ホームポジションセンサ220は、電源投
入時にキャリア202に一体的に設けられた遮蔽板を検
出し、キャリア220のホームポジションを決めるため
のものである。また、信号伝達部材としてのフレキシブ
ルケーブル211は、後述する電気回路から記録ヘッド
302に印字信号を伝えるためのものである。フレキシ
ブルケーブル211の、記録ヘッド302との接触構造
については後述する。上記キャリア202の往復移動に
同期して記録ヘッド302を駆動し、インクを記録信号
に応じて吐出することにより、被記録材212に1行分
の記録が行われる。すなわちこの記録ヘッド302は、
液滴を吐出する微細な吐出口(オリフィス)と、吐出口
へインクを供給する液路と、液路の一部に設けられるエ
ネルギー作用部と、この作用部にある液体に作用して液
体を吐出するために利用される液滴形成エネルギーを発
生するエネルギー発生手段とを備えている。
【0020】このようなエネルギー発生手段を用いた記
録方法として、ピエゾ素子等を用いた記録方法、レーザ
等の電磁波を照射して発熱させ、この発熱による作用で
液体を吐出させる記録方法、あるいは、発熱抵抗体を有
する発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱し、
液体を吐出させる記録方法等がある。
【0021】その中でも、熱エネルギーによって液体を
吐出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘ
ッドは、上記吐出口を高密度に配列することができるた
め、高解像度の記録をすることが可能である。特に、電
気熱変換体をエネルギー発生手段として用いた記録ヘッ
ドは、コンパクト化も容易であり、かつ、最近の半導体
分野における技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技
術やマイクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、高密
度実装かが容易で、製造コストも安価なことから有利で
あるといえる。
【0022】キャリア202の移動により1行分の記録
が行われると、以下に説明する搬送手段により被記録材
212が1行分だけ搬送され、次の行の記録が行われ
る。被記録材212の搬送は、搬送ローラ213とこれ
に圧接するピンチローラ214との回転対、および、排
出ローラ215とこれに圧接する拍車216との回転対
で行われる。
【0023】これを具体的に説明すると、記録ヘッド3
02の吐出口が形成された面に対面する被記録材212
をピンチローラ214によって搬送ローラ213に圧接
させ、搬送ローラ213を紙送りモータ217によって
回転させることにより、被記録材212を記録位置に搬
送する。被記録材212が記録位置に達したか否かは、
ペーパセンサ218によって検出される。記録後は、拍
車216によって被記録材212を排出ローラ215に
圧接させ、この排出ローラ215の回転によって装置外
へと排出する。搬送ローラ213および排出ローラ21
5の駆動は紙送りモータ217によって行われるが、そ
の駆動力の伝達は減速歯車列(不図示)によって行われ
る。
【0024】被記録材212の記録面に接触する拍車2
16の回転軸は固定され、被記録材212の厚さに関わ
らず、拍車216と被記録材212との接触位置は変化
しない。これに対し、被記録材212の非記録面に接触
する排出ローラ215は、非記録材212の厚さによっ
て、排出ローラ215が変形して被記録材212の厚さ
の変化に対応するようになっている。具体的には、排出
ローラ215は円錐状に形成された薄肉のゴムよりな
り、径方向に弾性変形する。これにより排出ローラ21
5は、拍車216に対する圧接力と、被記録材212の
厚さに応じて変形される。
【0025】また、排出ローラ215を、弾性変形量の
大きな材料、例えば多孔質のスポンジまたは硬度の非常
に低い樹脂もしくはゴム等の材料で構成しても、同様の
効果が得られる。さらには、排出ローラ215全体をば
ね等で拍車216に圧接してもよい。従って、被記録材
212の厚さに関わらず記録ヘッド302と被記録材2
12との間隔を所定量に保つことができ、被記録材21
2を安定して搬送することができる。
【0026】ピンチローラ214は両端に穴が形成され
ており、そこに端部を折り曲げて挿入されたピンチロー
ラばね(不図示)で支持される。ピンチローラ214は
ピンチローラばねの端部を中心として回動し、ピンチロ
ーラばねの付勢力で搬送ローラ213に圧接される。
【0027】記録ヘッド302がホームポジションに位
置するとき、記録ヘッド302の吐出口面と対向する部
位には、記録ヘッド302を保護するためのキャップ2
21が設けられている。キャップ221は、駆動機構
(不図示)により記録ヘッド302の吐出口面をキャッ
プする。キャップ221には、吸引ポンプ(不図示)が
接続されており、インクを吐出しないときにはキャッピ
ング状態で吸引動作を行うことにより、吐出口の目詰ま
り等を防止する。また、吸引された排インクは、中空の
プラテン223内に導かれ、外部に漏れることはない。
さらに、記録ヘッド302の吐出口面に付着した汚れを
払拭するため、ホープポジションの近傍には、駆動機構
(不図示)で駆動されるブレード222が設けられてい
る。これらキャップ221、吸引ポンプ、ブレード22
2を駆動する駆動機構は、それぞれ個別にアクチュエー
タを持っていてもよいが、本実施例では、キャリアモー
タ206の駆動力を利用した機構となっている。
【0028】ここで、ヘッドカートリッジ301につい
て説明する。図2において、記録ヘッド302は電気信
号によりインクを吐出させるもので、その電気信号は、
フレキシブルケーブル311から伝達される。フレキシ
ブルケーブル311のキャリア202との対向面には複
数の電極314が形成される。これら各電極314は、
ヘッドカートリッジ301がキャリア202に搭載され
たときに、図3に示すように、キャリア202の記録ヘ
ッド302との対向面に引き回されたフレキシブルケー
ブル211の複数の電極105に接触し、記録ヘッド3
02に電気信号が伝達される。
【0029】また、ヘッドカートリッジ301の側壁に
は、ヘッドカートリッジ301をキャリア202に装着
する際のガイドとなるガイド溝313が形成される。さ
らに、電極314が形成された面には、キャリア202
の位置決めピン101(図3参照)が嵌合する位置決め
穴315が形成される。ヘッドカートリッジ301は、
まず、ガイド溝313に沿ってキャリア202に挿入さ
れ、さらに、キャリア202のロックレバー219(図
1参照)の操作により位置決め穴315にキャリア20
2の位置決めピン101を嵌合させることで、キャリア
202に固定される。
【0030】記録ヘッド302は、インクを吐出するた
めに利用される熱エネルギーを発生する複数の電気熱変
換体と、これらを駆動するための駆動回路が形成された
基板に、各電気熱変換体に対応した複数の吐出口および
液路、さらに各液路に連通する共通液室を構成する凹部
が形成された天板を積層したものである。また、記録ヘ
ッド302には、前記駆動回路に記録装置本体からの信
号を与えるための電気的接点が設けられている。さら
に、記録ヘッド302の種々の状態を検知するために、
インク残量検知センサ、電気熱変換体近傍の温度を検知
する温度検知センサ、ヘッドカートリッジ301の種類
を判別するヘッド種類判別センサ等が設けられている。
これらセンサからの信号を記録装置本体で判断し、電気
熱変換体に印加する信号を制御して印字状態を最適にす
ることができる。そして、このように構成されたヘッド
カートリッジ301は、前述したように、記録ヘッド3
02の吐出口面が被記録材212に対面するように、キ
ャリア202に搭載される。
【0031】なお、図示しないが、図1に示した記録装
置には、積載された被記録材を1枚ずつ分離して搬送す
る自動給紙装置を取り付けることも可能である。自動給
紙装置は、自動給紙モータ、給紙イニシャルセンサ、手
差し給紙と自動給紙との切り替えを行うための給紙切り
替えセンサ等で構成される。
【0032】次に、図1に示した記録装置を組み込んだ
情報処理装置について説明する。
【0033】図4は、図1に示した記録装置を組み込ん
だ情報処理装置の概略斜視図である。図4に示すよう
に、この情報処理装置400は、図1に示した記録装置
を含むプリンタ部401と、文字や数字その他のキャラ
クタを入力するためのキーや、各種指令を与えるための
キー等を備えたキーボード部402と、表示器を備える
表示部403とを有する。
【0034】図5は、図4に示した情報処理装置の電気
回路構成のブロック図である。図5に示すように、本情
報処理装置は、電気回路構成的には、主コントローラ5
01とプリンタコントローラ507とに大別される。
【0035】主コントローラ501は、ある手順を実行
する、例えばマイクロコンピュータ形態のCPU502
と、テキストデータや画像データを展開したりする作業
用の領域等を設けたRAM503と、前記手順に対応し
たプログラムやその他のフォントデータ等の固定データ
を格納したROM504と、CPU502の実行サイク
ルを作り出したりプリンタ部401による記録動作の際
に必要なタイミングを作り出したりするタイマ505
と、CPU502からの信号と周辺装置を結ぶインター
フェイス部506とで構成される。
【0036】プリンタコントローラ507では、ヘッド
検出部508は、ヘッドカートリッジ301の有無、種
類、記録ヘッド302の温度を検出するセンサの出力
や、インクタンク303内のインクの有無を検出するセ
ンサの出力等の、ヘッドカートリッジ301に関する情
報を検出する。ラインバッファ509は、ヘッドカート
リッジ301の記録データを蓄える。ヘッドドライバ5
10は、ヘッドカートリッジ301に記録信号や電力等
を送出する。モータドライバ511a、511b、51
1cは、それぞれキャリアモータ206、紙送りモータ
217、自動給紙モータ520を駆動するのに必要な信
号や電力等を送出するもので、電流を検出する検出器5
23を介して各モータに接続される。センサ検出部51
2は、ホームポジションセンサ220、ペーパセンサ2
18、給紙イニシャルセンサ521、給紙切り替えセン
サ522、および記録装置の設置されている雰囲気温度
を測定するサーミスタ524等のセンサの出力を検出す
る。
【0037】さらに、この情報処理装置には、例えばF
DD、HDD、RAMカード等の外部記憶装置404
と、例えば他の情報処理装置と通信を行ったり、内部の
バスに直接接続して周辺装置を制御したりするための外
部インターフェイス405とを有する。
【0038】なお、図5のブロック図には含まれていな
いが、他に、上記の電気回路に電力を供給するための電
源部を有する。電源部には、例えば、充電式のバッテリ
ーや、使い捨ての乾電池、あるいは情報処理装置を固定
して使用する場合のAC電源用変換器等が用いられる。
【0039】次に、本発明の特徴である、キャリア20
2とヘッドカートリッジ301との電気的接続部の構造
について、図3を参照して説明する。
【0040】図3に示すように、キャリア202側のフ
レキシブルケーブル211には、キャリア202に設け
られた位置決めピン101が嵌合し、これによりフレキ
シブルケーブル211は、キャリア202の、記録ヘッ
ド302との対向面に位置決めされ固定される。位置決
めピン101は前述したように、ヘッドカートリッジ3
01をキャリア202に装着する際にヘッドカートリッ
ジ301の位置決め穴315にも嵌合され、ヘッドカー
トリッジ301とキャリア202との位置決めも行うも
のである。
【0041】フレキシブルケーブル211の記録ヘッド
302との対向面には、フレキシブルケーブル211を
部分的に突状に加工した、略半球形の複数の第1の突起
103が形成される。これら第1の突起103の位置
は、ヘッドカートリッジ301のフレキシブルケーブル
311の電極の位置に対応している。各第1の突起10
3の頂部には、それぞれ信号線102につながる電極1
05が形成されている。これにより、ヘッドカートリッ
ジ301をキャリア202に装着すると、ヘッドカート
リッジ301のフレキシブルケーブル311の各電極3
14と、キャリア202のフレキシブルケーブル211
の各電極105とが互いに接触し、電気信号等のやり取
りが可能となる。
【0042】さらに、フレキシブルケーブル211の記
録ヘッド302との対向面には、複数の第2の突起10
4が、第1の突起103と混在して形成されている。第
2の突起104も、図6に示すように、第1の突起10
3と同様にフレキシブルケーブル211を部分的に突状
に加工した略半球形の部分である。このように、第1の
突起103および第2の突起104は、ともに同一の部
材で構成されるので、第2の突起104は第1の突起1
03と同時に形成することができ、従来と比較して製造
工程も増えることはない。
【0043】また、第2の突起104の高さは、第1の
突起103の高さよりも僅かに低い。よって、キャリア
202のフレキシブルケーブル211と記録ヘッド側の
フレキシブルケーブル311とを当接させたとき、第1
の突起103の電極105は記録ヘッド側のフレキシブ
ルケーブル311の電極314と確実に接触し、第2の
突起104が第1の突起103による信号伝達を妨げる
ことはない。しかも、第2の突起104の頂部には導電
体は形成されておらず、導電体の誤接触はない。
【0044】ここで、フレキシブルケーブル211が、
何らかの外力、温度変化、あるいは湿度変化等で変形が
生じた場合、図7に示すように、第2の突起104が記
録ヘッド側のフレキシブルケーブル311に当り、それ
以上の変形が防止される。よって、電極105、314
以外の導電体の接触や、フレキシブルケーブル211の
過度の変形による第1の突起103の記録ヘッド側のフ
レキシブルケーブル311との接触圧の不均一が防止さ
れる。従って、電極105、314間の電気的接続ひい
ては信号伝達の信頼性が向上し記録ヘッド302の誤動
作が防止される。特に本実施例では、第2の突起104
は第1の突起103と混在して複数形成されているの
で、接触圧の均一化がより効果的に行われる、また、第
2の突起104の側面は導電体の配線に使用できるの
で、電極105、314の数が増えても配線面積は十分
に確保される。さらに、第2の突起104は略半球形状
であるので、第2の突起104が記録ヘッド側のフレキ
シブルケーブル311に当っても、そのフレキシブルケ
ーブル311が傷つけられることはない。
【0045】以上説明した実施例では、液体インクを用
いた記録装置の本体と記録ヘッドとの電気的接続に適用
した場合について説明したが、着脱可能な電気接合部を
有する装置ならば、本発明はいかなる形態でも応用は可
能である。また、第1の突起103および第2の突起1
04の数や配列については、本実施例に示したものに限
られるものではない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電極の接触
構造は、それぞれ頂部に電極が形成された複数の第1の
突起を有する一方の部材に、高さが第1の突起よりも低
い第2の突起を設けることで、一方の部材が変形しても
一方の部材の各電極は他方の部材の電極にほぼ均一の接
触圧で接触されるので、電極同士の電気的接続の信頼性
を向上させることができる。しかも、第2の突起の側面
は一方の部材の配線のために使用することができるの
で、電極の数が増えても配線面積を十分に確保すること
ができる。
【0047】また、一方の部材の配線を、第2の突起の
頂部を通らずに配線させることで、電極以外の導電体部
分同士の接触を防止し、電極同士の電気的接続の信頼性
をより向上させることができる。
【0048】さらに、第1の突起および第2の突起を、
ともに同一の部材で構成することで、第1の突起と第2
の突起とを同時に形成し、製造工程を簡略化することが
できる。
【0049】加えて、第2の突起の形状を略半球形状と
することで、第2の突起が他方の部材に当った際の他方
の部材の損傷を防止することができるし、第2の突起を
複数個設けることで、一方の部材の変形をより確実に規
制し、電極同士の接触圧をより均一とすることができ
る。
【0050】本発明の記録装置は、保持手段に着脱自在
に保持される記録ヘッドと信号伝達部材との電気的接続
構造に上記本発明の電極の接触構造を適用することによ
り、信号伝達部材の配線面積を十分に確保しつつ、電極
の接触不具合に起因する記録ヘッドの誤動作を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電極の接触構造をキャリアと記録ヘッ
ドとの電気的接続に適用した記録装置の一例の概略斜視
図である。
【図2】図1に示した記録装置のヘッドカートリッジの
概略斜視図である。
【図3】図1に示した記録装置の、キャリアとヘッドカ
ートリッジとの電気的接続部の構造を説明するための図
である。
【図4】図1に示した記録装置を組み込んだ情報処理装
置の概略斜視図である。
【図5】図4に示した情報処理装置の電気回路構成のブ
ロック図である。
【図6】図3に示したキャリアのフレキシブルケーブル
と記録ヘッドのフレキシブルケーブルとの接触状態を示
す断面図である。
【図7】キャリアのフレキシブルケーブルが変形した場
合の、記録ヘッドのフレキシブルケーブルとの接触状態
を示す断面図である。
【図8】従来の電極の接触構造を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
101 位置決めピン 102 信号線 103 第1の突起 104 第2の突起 105、314 電極 201 シャーシ 202 キャリア 203 リードスクリュ 204 ガイド 205 ガイドレール 206 キャリアモータ 207 案内条 211、311 フレキシブルケーブル 212 被記録材 213 搬送ローラ 214 ピンチローラ 215 排出ローラ 216 拍車 217 紙送りモータ 218 ペーパセンサ 219 ロックレバー 220 ホームポジションセンサ 221 キャップ 222 ブレード 223 プラテン 301 ヘッドカートリッジ 302 記録ヘッド 303 インクタンク 313 ガイド溝 315 位置決め穴

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対面する2つの部材の相対する部
    位にそれぞれ複数の電極が形成され、前記各電極同士を
    接触させて両者を電気的に接続させる電極の接触構造に
    おいて、 前記2つの部材のうち一方の部材には、前記電極の数と
    等しい数の第1の突起と、前記第1の突起よりも高さが
    低い第2の突起とが一体的に設けられ、 前記一方の部材の各電極は、それぞれ前記第1の突起の
    頂部に形成されていることを特徴とする電極の接触構
    造。
  2. 【請求項2】 前記一方の部材の配線は、前記第2の突
    起の頂部を通らずに配線されている請求項1に記載の電
    極の接触構造。
  3. 【請求項3】 前記第1の突起および第2の突起は、と
    もに同一部材で構成される請求項1または2に記載の電
    極の接触構造。
  4. 【請求項4】 前記第2の突起は略半球形状である請求
    項1、2または3に記載の電極の接触構造。
  5. 【請求項5】 前記第2の突起は複数個設けられている
    請求項1、2、3または4に記載の電極の接触構造。
  6. 【請求項6】 電気信号が印加される複数の電極を有し
    前記電気信号の印加により駆動される記録ヘッドを着脱
    自在に保持するとともに、前記記録ヘッドに電気信号を
    印加するために、前記記録ヘッドとの対向面に複数の電
    極が形成された信号伝達部材が固定された保持手段が備
    えられた記録装置において、 前記信号伝達部材には、前記電極の数と等しい数の第1
    の突起と、前記第1の突起よりも高さが低い第2の突起
    とが一体的に設けられ、 前記信号伝達部材の各電極は、それぞれ前記第1の突起
    の頂部に形成されていることを特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 前記信号伝達部材の配線は、前記第2の
    突起の頂部を通らずに配線されている請求項6に記載の
    記録装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の突起および第2の突起は、と
    もに同一部材で構成される請求項6または7に記載の記
    録装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の突起は略半球形状である請求
    項6、7または8に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の突起は複数個設けられてい
    る請求項6、7、8または9に記載の記録装置。
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