JPH08273161A - 円盤状記録媒体 - Google Patents

円盤状記録媒体

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JPH08273161A
JPH08273161A JP7073698A JP7369895A JPH08273161A JP H08273161 A JPH08273161 A JP H08273161A JP 7073698 A JP7073698 A JP 7073698A JP 7369895 A JP7369895 A JP 7369895A JP H08273161 A JPH08273161 A JP H08273161A
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JP
Japan
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area
recording
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recorded
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Application number
JP7073698A
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English (en)
Inventor
Gakushi Otsuka
学史 大塚
Goro Fujita
五郎 藤田
Minoru Hida
実 飛田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP7073698A priority Critical patent/JPH08273161A/ja
Publication of JPH08273161A publication Critical patent/JPH08273161A/ja
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/12Formatting, e.g. arrangement of data block or words on the record carriers
    • G11B20/1217Formatting, e.g. arrangement of data block or words on the record carriers on discs
    • G11B2020/1259Formatting, e.g. arrangement of data block or words on the record carriers on discs with ROM/RAM areas

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 RAM領域及びROM領域を有する光ディス
クにおいて、上記RAM領域にのみ、記録データの再生
時に基準とされるリファレンスパターンを記録する。ま
た、上記ROM領域のトラックピッチを狭くし、線密度
を高くして記録データの記録を行う。 【効果】 無駄な情報の記録を省略して光ディスクの記
憶容量を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光磁気ディス
ク,コンパクトディスク,磁気ディスク等の円盤状記録
媒体に関し、特に記録容量の向上を可能とする新規なフ
ォーマットを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、同心円状又は渦巻状に形成された
トラックをレーザビームで走査して各種データの記録/
再生を行う光ディスクシステムには、光ディスクを線速
度一定(CLV)に回転駆動して、データの記録/再生
を行うCLV方式や、光ディスクを角速度一定(CA
V)に回転駆動して、データの記録/再生を行うCAV
方式のものが知られている。また、トラックに沿って連
続的に設けられたプリグルーブを用いてトラッキング制
御等を行うコンティニアスサーボ方式や、トラック上に
離散的に設けれたサーボエリアを利用したトラッキング
制御などを行うサンプルサーボ方式のものが知られてい
る。
【0003】さらに、光ディスクとしては、再生専用の
ROMディスク、追記型ディスク、光磁気(MO)ディ
スク等の記録可能なRAMディスク、ROM領域とRA
M領域とを有するハイブリッドディスクなどが知られて
おり、マルチメディアに対応する極めて記録密度の高い
パーシャルROMディスクなども実用化されつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来より光デ
ィスクには、大容量化が求められていたが、例えば上記
ハイブリッドディスクの場合には、ROM領域及びRA
M領域とも同じフォーマットを採用しており、ROM領
域には必要のない情報まで記録するようにしていたた
め、記憶容量を向上させることはできなかった。このた
め、所定の記憶容量を維持するためには、今まで以上に
は小型化することはできず、また、いままで以上の記憶
容量を達成するためには、ディスク自体を大型化せざる
を得ず、ディスクプレーヤ装置等の大型化につながる問
題があった。
【0005】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、記憶容量の向上を図ることができ、これを通
じてディスクプレーヤ装置等の小型化に貢献することが
できるような円盤状記録媒体の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る円盤状記録
媒体は、再生専用領域及び記録再生領域を有する円盤状
記録媒体において、上記記録再生領域にのみ記録されて
いる、記録データの再生時に基準とされるリファレンス
パターンを有する。
【0007】また、本発明に係る円盤状記録媒体は、再
生専用領域及び記録再生領域を有する円盤状記録媒体に
おいて、上記記録再生領域のほうが上記再生専用領域よ
りも狭いトラックピッチを有する。
【0008】また、本発明に係る円盤状記録媒体は、再
生専用領域及び記録再生領域を有する円盤状記録媒体に
おいて、上記再生専用領域のほうが上記記録再生領域よ
りも高い線密度を有する。
【0009】また、本発明に係る円盤状記録媒体は、再
生専用領域及び記録再生領域を有する円盤状記録媒体に
おいて、上記記録再生領域にのみ、欠陥のある位置を示
す交代情報を有する。
【0010】また、本発明に係る円盤状記録媒体は、再
生専用領域及び記録再生領域を有するとともに、該各領
域に所定間隔でサーボパターンが記録されたサーボ領域
を有するサンプルサーボ方式の円盤状記録媒体におい
て、上記記録再生領域の各サーボ領域の前段に設けら
れ、記録レベルのレーザレベルを再生レベルとするため
のレベルダウン情報が記録されるレベルダウン情報記録
領域と、上記記録再生領域の各サーボ領域の後段に設け
られ、上記レベルダウン情報により記録レベルとされた
レーザレベルを再度記録レベルとするためのレベルアッ
プ情報が記録されるレベルアップ情報記録領域とを有す
る。
【0011】また、本発明に係る円盤状記録媒体は、少
なくとも再生専用領域を有し、上記再生専用領域の先
頭、若しくは、該再生専用領域を複数領域に分割した該
各領域の先頭毎に、記録データの再生時に基準とされる
リファレンスパターンを有する。
【0012】また、本発明に係る円盤状記録媒体は、少
なくとも再生専用領域を有し、この再生専用領域に、媒
体上で発生するピンホールの径以上のトラックピッチ
で、且つ、トラック1周毎に完結するように記録された
データセクタ、及び、該再生専用領域の終端、若しく
は、該再生専用領域を複数領域に分割した該各領域の終
端毎にまとめて記録される、記録データの誤り訂正を行
うための誤り訂正情報を有する。
【0013】
【作用】まず、再生専用領域は、プレス精度により書き
込み位置を正確に特定することができるため、記録デー
タの再生時に基準とされるリファレンスパターンの記録
を省略可能とすることができる。このため、本発明に係
る円盤状記録媒体では、再生専用領域及び記録再生領域
のうち、該記録再生領域にのみ、リファレンスパターン
を記録する。これにより、上記再生専用領域に記録する
はずのリファレンスパターンを省略することができる
分、当該円盤状記録媒体の記憶容量を向上させることが
できる。
【0014】次に、再生専用領域は、再生時に得られる
データレベルが記録再生領域から得られるデータレベル
よりも高いため、該再生専用領域のトラックピッチを記
録再生領域のトラックピッチよりも狭くしても、問題な
く記録データの再生を行うことができる。このため、本
発明に係る円盤状記録媒体は、再生専用領域及び記録再
生領域のうち、該記録再生領域のトラックピッチよりも
再生専用領域のトラックピッチを狭くして記録データの
記録を行う。これにより、トラックピッチを狭くした
分、再生専用領域の記憶容量を向上させることができ、
当該円盤状記録媒体全体の記憶容量を向上させることが
できる。
【0015】次に、再生専用領域は、再生時に得られる
データレベルが記録再生領域から得られるデータレベル
よりも高いため、該再生専用領域の線密度を高くしても
正確に記録データの再生を行うことができる。このた
め、本発明に係る円盤状記録媒体は、再生専用領域及び
記録再生領域のうち、該記録再生領域よりも再生専用領
域の線密度を高くして記録データの記録を行う。これに
より、再生専用領域の記憶容量を向上させることがで
き、当該円盤状記録媒体全体の記憶容量を向上させるこ
とができる。
【0016】次に、円盤状記録媒体上に傷等の欠陥があ
る場合、この欠陥のある位置には記録データの記録を行
うことができない。このため、上記欠陥のある位置を示
す交代情報を予め記録しておき、記録時には、この交代
情報を再生して欠陥位置を避けながら記録データの記録
を行う必要がある。しかし、この交代情報は、プレス形
成される再生専用領域にはほとんど必要のないものであ
る。このため、本発明に係る円盤状記録媒体は、再生専
用領域及び記録再生領域のうち、該記録再生領域にの
み、上記交代情報を記録する。これにより、再生専用領
域に記録するはずの交代情報を省略することができる
分、当該円盤状記録媒体全体の記憶容量を向上させるこ
とができる。
【0017】次に、所定のサーボパターンが所定間隔で
記録された、いわゆるサンプルサーボ方式の円盤状記録
媒体では、記録時に記録レベルとされているレーザレベ
ルをサーボパターンの直前で再生レベルに落としてサー
ボパターンを再生し、このサーボパターンの再生直後に
レーザレベルを記録レベルに戻して記録を継続するとい
う動作が必要となる。このため、上記サーボパターンの
直前にレーザレベルを再生レベルに落とすための情報で
あるレベルダウン情報の記録、及び、サーボパターンの
直後にレーザレベルを記録レベルに戻すための情報であ
るレベルアップ情報の記録が必要となる。しかし、上記
レベルダウン情報及びレベルアップ情報は、記録時にお
いてのみ必要な制御情報であり、再生専用領域には必要
のない情報である。このため、サンプルサーボ方式の円
盤状記録媒体である、本発明に係る円盤状記録媒体は、
再生専用領域及び記録再生領域のうち、該記録再生領域
のみ、上記レベルダウン情報が記録されるレベルダウン
情報記録領域及び上記レベルアップ情報が記録されるレ
ベルアップ情報記録領域を設ける。これにより、上記再
生専用領域に記録するはずのレベルダウン情報及びレベ
ルアップ情報を省略することができる。従って、レベル
ダウン情報及びレベルアップ情報を省略できた分、再生
専用領域の記憶容量を向上させることができ、これを通
じて当該円盤状記録媒体全体の記憶容量を向上させるこ
とができる。
【0018】次に、再生専用領域は、プレス精度により
書き込み位置を正確に特定することができるため、記録
データの再生時に基準とされるリファレンスパターンの
記録が省略可能なのであるが、リファレンスパターンを
記録しておくことにより、記録データのより正確な再生
を可能とすることができる。しかし、例えば全部のセク
タの先頭にそれぞれリファレンスパターンを記録したの
では記憶容量が減ってしまう。このため、本発明に係る
円盤状記録媒体は、再生専用領域の先頭、若しくは、該
再生専用領域を複数領域に分割した該各領域の先頭毎に
上記リファレンスパターンを記録する。これにより、上
記再生専用領域に記録するはずのリファレンスパターン
の数を1つ或いは数個に削減することができる。このた
め、このリファレンスパターンを削減することができる
分、当該円盤状記録媒体の記憶容量を向上させることが
できる。なお、この場合の円盤状記録媒体としては、再
生専用領域のみ有するものでも良いし、再生専用領域と
共に記録再生領域を有するものでも良い。
【0019】次に、円盤状記録媒体の形成時には、例え
ば80μm〜100μm程度のピンホールと呼ばれる穴
が生ずる場合がある。記録再生領域の場合は、このピン
ホールが生じてもその部分を欠陥位置として記憶し、こ
れを避けるようにして記録データの記録再生を行えばよ
いが、再生専用領域の場合は、予めエンボスピット等に
より記録データの記録を行うようになっているため、上
記ピンホールを避けて記録データの記録を行うことがで
きず、該ピンホールが発生していた場合は、その円盤状
記録媒体自体が不良品となってしまう。ここで、円盤状
記録媒体に記録データを記録する際、誤り訂正情報を記
録するのであるが、この誤り訂正情報による訂正能力
は、1セクタとなっている。このため、上記ピンホール
が2トラック間に股がって発生すると誤り訂正が不可能
となる。また、上記誤り訂正情報を付加するにしても、
これを各セクタ毎に付していたのでは、該誤り訂正情報
により記憶容量が低減してしまう。そこで、本発明に係
る円盤状記録媒体は、再生専用領域に、媒体上で発生す
るピンホールの径以上のトラックピッチで、且つ、トラ
ック1周毎に完結するようにデータセクタを形成する。
そして、再生専用領域の終端、若しくは、該再生専用領
域を複数領域に分割した該各領域の終端毎に、記録デー
タの誤り訂正を行うための誤り訂正情報をまとめて記録
する。これにより、媒体形成時に発生したピンホールが
2トラックに股がることがなく、誤り訂正情報による誤
り訂正を可能とすることができる。また、上記誤り訂正
情報をまとめて記録するようにしているため、全体的に
付加する誤り訂正情報の数を削減することができ、記憶
容量を向上させることができる。なお、この場合の円盤
状記録媒体としては、再生専用領域のみ有するものでも
良いし、再生専用領域と共に記録再生領域を有するもの
でも良い。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る円盤状記録媒体の実施例
について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】本発明に係る円盤状記録媒体は、図1に示
すような光ディスクに適用することができる。この第1
の実施例に係る光ディスクは、トラック1周が例えば1
400のセグメントに分割されている。このセグメント
は、アドレスグメントASEGとデータセグメントDS
EGが存在する。
【0022】上記アドレスセグメントASEGは、14
セグメントおきに1個の割合で設けられており、トラッ
ク1周で100個存在するように設けられている。この
アドレスセグメントASEGには、ラジアル方向の位置
情報とタンジェンシャル方向の位置情報がプリピットと
して記録されている。また、アドレスセグメントASE
Gから次のアドレスセグメントASEGまでの間が1フ
レームとなっており、トラック1周で100個のフレー
ムを形成するようになっている。そして、上記アドレス
セグメントASEGと次のアドレスセグメントASEG
との間の13セグメントが上記データセグメントDSE
Gとなっている。このデータセグメントDSEGは、1
周で1300セグメント設けられている。
【0023】次に、1セグメントは、24サーボクロッ
ク分のサーボエリアARsと192サーボクロック分の
データエリアARdとの、計216サーボロックで構成
されている。上記アドレスセグメントASEGでは、上
記データエリアARdがアドレスエリアARdaとレー
ザ制御エリアARdwapcとで構成されている。さら
に、サーボエリアARsには、例えば図2に示すよう
に、それぞれ2サーボクロック分の長さの3個のピット
PA,PB,PCが5サーボクロック以上離されて予め
記録されているとともに、6クロック分のフォーカスサ
ンプルエリアARfsが設けられている。
【0024】このように、サーボエリアARsのピット
PA,PB,PCをそれぞれ2サーボクロック分の長さ
とすることにより、ミラー部分を少なくすることがで
き、ディスク形成時に発生するゴーストピット等を発生
し難くすることができる。このため、ピット形成の困難
さを軽減することができ、サーボ信号を安定に再生可能
とすることができる。また、各ピットPA,PB,PC
を5サーボクロック以上離すことによって、ピット間の
干渉を極めて小さくすることができる。
【0025】次に、11〜12クロック期間に位置する
第2ピットPBと16〜17クロック期間に位置する第
3ピットPCは、互いにトラックのセンタから±1/4
トラックだけ偏位させて設けられたウォブルピットであ
り、これらのピットPB,PCの再生出力の振幅値の差
分を検出することにより、トラッキングエラー情報が得
られるようになっている。また、これらのピットPB,
PCの再生出力の両エッジ部分の振幅値の差分を検出す
ることによりクロック位相情報が得られるようになって
おり、さらに、この位相情報を加算処理することにより
トラッキングに依存しないクロック位相情報が得られる
ようになっている。
【0026】次に、サーボエリアARsの始めにある第
1ピットPAは、そのセグメントがアドレスセグメント
ASEGであるのか、或いは、データセグメントDSE
Gであるのかを示すとともに、セクタの先頭であるの
か、或いは、次のセグメントがセクタの先頭であるのか
を示すようになっている。
【0027】具体的には、上記第1ピットPAが9〜1
0クロック期間に位置する場合は、そのセグメントがデ
ータセグメントDSEGであることを示し、2〜3クロ
ック期間に位置する場合は、そのセグメントがアドレス
セグメントASEGであることを示し、3〜4クロック
期間に位置する場合は、そのセグメントがセクタの先頭
となるデータセグメントDSEGであることを示し、4
〜5クロック期間に位置する場合は、次のセグメントが
セクタの先頭となるデータセグメントDSEGであるこ
とを示すようになっている。
【0028】このような上記第1ピットPA により示さ
れる情報は、例えば図3に示すような差分最大値検出で
ある、いわゆるディファレンシャルディテクション法に
より最大振幅値を取るポジションを検出することにより
識別可能することができる。
【0029】このようにサーボエリアARsの始めにあ
る第1ピットPA によりアドレスセグメントASEGか
データセグメントDSEGかを示す情報とセクタの先頭
であるか次のセグメントがセクタの先頭であるかを示す
情報を与えるようにすることにより、セクタ単位にセク
タナンバやトラックアドレスを設ける必要がなく、デー
タエリアの冗長度を低くすることができる。
【0030】また、アドレスセグメントASEGには、
図4に示すように、ディスクのラジアル方向の位置の情
報として16ビットのトラックアドレス[AM],[A
2],[A3],[AL]とそのパリティ[P]からな
るアクセスコード、さらに、タンジェンシャル方向の情
報としてフレームアドレス[FM],[FL]を示すフ
レームコードがそれぞれグレーコード化されて予めピッ
トで記録されている。
【0031】上記アクセスコードは、16ビットのトラ
ックアドレスを4ビットずつに分割し、該4ビットのう
ち最下位ビットが「1」のときにそれに続く4ビット
を、AM=15〜12ビット(MSN)からA2=11
〜8ビット(2SN),A3=7〜4ビット(3S
N),AL=3〜0ビット(LSN)の順に、図4に示
すようなグレーコードテーブルに基づいて1の補数をと
った値に対してテーブル変換し、隣接するトラックでは
これらのアクセスコードが1パターンしか変化しないよ
うにグレーコード化している。また、パリティコードと
しては、アクセスコードの各ビット〔15,11,7,
3〕,〔14,10,6,2〕,〔13,9,5,
1〕,〔12,8,4,0〕毎の「1」の数が偶数のと
き1となるパリティを取った結果を記録している。これ
により、上記アクセスコードは、例えば図5に示すよう
なデータパターンでディスク上に形成される。
【0032】次に、上記フレームコードは、アドレスセ
グメントASEGのタンジェンシャル方向の番号を表す
8ビットのフレームアドレスを4ビットずつに分割し、
その上位4ビットFM=7〜4ビット(MSN)と下位
4ビットLM=3〜0ビット(MSN)を上記アクセス
コードと同じ方法でグレーコード化して記録している。
このフレームコードとしては8ビット分の情報が記録可
能であるが、実際にはアドレスセグメントASEGの数
分である0〜99までとなっている。
【0033】なお、フォーカス,リードパワーAPC,
RF信号のクランプなどの処理を行う際、各種サンプル
パルスの位相を正確に制御することは難しく±0.5ク
ロック以下の変動を生ずる。このため、上記サーボエリ
アARsのフォーカスサンプルエリアARfsは、ピッ
トの変調を受けないようにするために6クロック分のミ
ラー部としている。これにより、上記各処理の際のサン
プリングスペースを確保することができるため、上記ク
ロック変動が生じてもピットの変調の影響を受けること
なく確実に上記各信号をサンプリングすることができ
る。
【0034】次に、データセグメントDSEGのデータ
エリアARdは、図6に示すように通常のデータを記録
する176〜376データクロック分のデータエリアA
Rdaと、12データクロック分のプリライトエリアA
Rprと、4データクロック分のポストライトエリアA
Rpsとで形成されている。上記プリライトエリアAR
prは、レーザの照射からディスクが安定な温度になる
までに必要な距離を確保するとともに、MO信号の複屈
折などによるDC変動を抑えるクランプエリアとして用
いるために設けられている。上記ポストライトエリアA
Rpsは、オーバーライトにより消し残りを無くすとと
もに、グルーブエッジからの干渉を避ける距離を確保す
るために設けられている。
【0035】この光ディスクは出荷時に一方向にバルク
イレーズされる。これにより、フォーマット動作を必要
とすることなく使用することができる。また、上記プリ
ライトエリアARpr及びポストライトエリアARps
は、上記バルクイレーズと同じ極性のデータが記録され
る。これにより、ディスクが安定な温度となっていない
うちにデータの記録が行われ、正常にデータの記録が行
われなくても安定した再生出力を得ることができる。
【0036】ここで、上記光ディスクが光磁気(MO)
ディスク等の記録可能な光ディスクの場合、上記データ
エリアARdの部分にグルーブGrが設けられる。これ
により、上記ミラー部を削減することができ、ディスク
成型の際にサーボピットに悪影響が及ぶ不都合を防止す
ることができる。上記グルーブGrは、トラッキングに
用いるものではないので、その深さなどの精度は要求さ
れない。
【0037】また、上記光ディスクが再生専用のROM
ディスクの場合、図7に示すように上記データエリアA
Rdの先頭部分に3クロック分のアンカーピットPan
が設けられる。これにより、上記ミラー部を削減するこ
とができディスク成型の際にサーボピットに悪影響が及
ぶ不都合を防止することができる。
【0038】また、1データセクタは、リファレンスエ
リア66バイト、ユーザデータ2048バイト(D0〜
D2047)、ECC256バイト(E1,1〜E1
6,16)、CRC8バイト(CRC1〜CRC8)、
ベンダーユニーク8バイト(VU)、ユーザデファイン
ド32バイト(UD)の合計2418バイトで構成され
ている。
【0039】上記リファレンスエリアには、図8に示す
ように4ブロック分の8Tパターン及び2Tパターン
と、さらに検出された情報を設定するための余裕分とし
て2バイト分のオール0パターンとで構成される66バ
イト分の特定パターンとが記録される。上記1ブロック
は、4バイト分の8Tパターンと、12バイト分の2T
パターンとで構成されており、上記8Tパターンは、デ
ータ検出における3値レベル(高H・中M・低L)の設
定に用いられ、上記2Tパターンは記録パワー変動等に
よるDC的なピット位置のずれを再生時に補正するのに
用いられる。
【0040】そして、上記データセグメントDSEGの
データエリアARdには、66バイトのリファレンスエ
リア以外のデータにスクランブルがかけられ、さらに、
セグメント毎にNRZI化されたデータが記録されてい
る。
【0041】また、この光ディスクは図9(a)に示す
ように、外周側から736トラック分のGCPバンド、
2トラック分のバッファトラック、5トラック分のコン
トロールトラック、2トラック分のバッファトラック、
5トラック分のテストトラックを有している。また、ユ
ーザが所望の記録データを記録再生可能な領域であるR
AM領域、再生専用領域であるROM領域、5トラック
分のテストトラック、2トラック分のバッファトラッ
ク、5トラック分のコントロールトラック、2トラック
分のバッファトラック、820トラック分のGCPバン
ドを有している。
【0042】また、この光ディスクは、図10に示すよ
うにいわゆるゾーンCAVディスクであって、上記RA
M領域及びROM領域が、それぞれ16個の記録再生ゾ
ーン及び再生ゾーンに分割されている。
【0043】ここで、ゾーン内のトラック数をTRAC
zoneとし、あるゾーンにおける1セクタに必要なデ
ータセグメント数をDSEGsect−zoneとし、
1トラック当たりのデータセグメント数をDSEGtr
ackとして、ゾーン毎にセクタを完結させるとともに
セクタ数を一定にした場合、ゾーン内のセクタ数SCT
zoneは、 SCTzone=TRACzone・DSEGtrac
k/DSEGsect−zone であり、 TRACzone=K・DSEGsect−zone となるようにトラック数を決定すればよい。そして、K
の値として全体の容量に対してゾーン数で割った1ゾー
ン当たりの容量に近くなるものを用いて決定されるセク
タ数SCTzoneを外周から割り当て、そのゾーンの
最内周部分の記録密度が所定の密度以下にならないよう
にクロック(M)を決定することによって全てのパラメ
ータを得ることができる。
【0044】この場合、図11に示すように、あるセグ
メントからセクタが開始すると1セクタを構成するセグ
メント数とそのセクタを終了し、最後のセグメント内に
余ったバイトがあっても次のセクタは次のセグメントか
ら開始する。これにより、ゾーンの先頭では必ず0フレ
ームコードのセクタから始まるセククを連続的に構成す
ることができる。
【0045】なお、最内周のゾーンでは記録エリアとの
関係で他のゾーンと同じセクタ数にならず端数がでる可
能性があるが、セグメント0でセクタが終了するトラッ
クまでを最内周のゾーンとすることによりパリティセク
タの容量を容易に算出することができる。
【0046】そして、この光ディスクでは、上述のよう
にしてユーザゾーンが16のゾーンに分割されており、
サーボクロックSCLKのM/N倍されたデータクロッ
クDCLKによって1セグメントに入るデータバイト数
(byte/seg),セクタ当たりのセグメント数
(seg/sector)が決定されている。
【0047】すなわち、サーボエリアARs内のサーボ
クロック数をNとし、データクロックをサーボクロック
のM/N倍とすると、1セグメント内のサーボクロック
数SCLKseg及びデータクロック数DCLKseg
は、 SCLKseg=9N DCLKseg=SCLKsegM/N となる(N,Mは整数)。
【0048】さらに、上述のように1トラックは140
0セグメントに分割されており、このうちの1300個
がデータセグメントDSEGであるが、上記GCPバン
ドではデータは記録しないので1300個のデータセグ
メントDSEGのうちの100セグメントをメディア情
報などのGCP情報を記録するGCPセグメントGCP
segとして用い、GCPセグメントGCPsegは、
図12に示すように各アドレスセグメントASEGの中
間位置にあるデータセグメントに割り当てられている。
【0049】そして、GCPセグメントGCPseg
は、図13に示すように、サーボエリアARsとGCP
エリアARgcpとブランクARblkで構成されてお
り、上記GCPエリアARgcpには、上述のアドレス
セグメントASEGと同様にアクセスコードと同じ方法
でグレーコード化された7個の4ビットデータ、すなわ
ち〔GCPH〕,〔GCP2〕,〔GCP3〕,〔GC
PL〕とそのパリティ〔P〕からなるGCPコード、さ
らに、ページ番号〔PNH〕,〔PNL〕がそれぞれグ
レーコード化されてピットで記録されている。
【0050】上記GCPコードはパリティ〔P〕を付加
することによりエラー検出が可能になっている。また、
ページ番号〔PNH〕,〔PNL〕を付加することによ
り、複数のメディア情報などをGCP情報として与える
ことができるようになっている。上記ページ番号〔PN
H〕,〔PNL〕は、16ページまでの場合には、〔P
NH〕と〔PNL〕に同じ情報を記録することにより、
エラーに対して強くすることができる。
【0051】また、上記GCPエリアARgcpでは、
図14に示すように、アドレスセグメントASEGに記
録されているアドレス(フレーム番号)の下1桁の数字
のGCPセグメントGCPsegのページ番号とを一致
させた状態に各GCPセグメントGCPsegを配置す
ることにより、アドレスセグメントASEGのフレーム
番号とGCPセグメントGCPsegのページ番号の読
み間違いをなくすことができる。さらに、10ページす
なわち10種類のGCP情報を10回繰り返し記録して
おくことにより、各10種類のGCP情報の読み間違い
を少なくすることができる。
【0052】ここで、上記GCPセグメントGCPse
gに記録されるGCP情報は、例えば図15に示すよう
に、ページ番号0がメディア情報/メディアタイプを示
す情報であって、ビット15〜12でグループの有無や
セクタマークの有無などメディアの物理形式を示す情報
を与え、ビット15〜12でメディアのフォーマット形
式を示す情報を与え、ビット7〜0でMO,ROMなど
メディアの形式を示す情報を与える。
【0053】また、ページ番号1のGCP情報は、図1
6に示すように、データ情報/エラー訂正形式を示す情
報であって、ビット15〜8でサンプルサーボ方式、論
理CAV、NRZIコーディングなどのデータ情報を与
え、ビット7〜0でエラー訂正形式を示す情報を与え
る。また、ページ番号2のGCP情報は、図17に示す
ように、外周SFPトラック物理アドレスを示す情報で
あって、ビット15〜0で外周側のコントロールトラッ
クの物理アドレスを示す情報を与える。また、ページ番
号3のGCP情報は、図18に示すように、内周SFP
トラック物理アドレスを示す情報であって、ビット15
〜0で内周側のコントロールトラックの物理アドレスを
示す情報を与える。また、ページ番号4のGCP情報
は、図19に示すように、最大リードパワーを示す情報
であって、ビット15〜8で最大リードパワーを示す情
報を与える。なお、ビット8〜0は予備情報となってい
る。また、ページ番号5のGCP情報は、図20に示す
ように、外周コントロールトラッククロック比/セクタ
当たりのセグメント数を示す情報であって、ビット15
〜8で外周コントロールトラックのクロック制御数を示
す情報を与え、ビット8〜0でセクタ当たりのセグメン
ト数を示す情報を与える。また、ページ番号6のGCP
情報は、図21に示すように、内周コントロールトラッ
ククロック比/セクタ当たりのセグメント数を示す情報
であって、ビット15〜8で内周コントロールトラック
のクロック制御数を示す情報を与え、ビット8〜0でセ
クタ当たりのセグメント数を示す情報を与える。また、
ページ番号7のGCP情報は、図22に示すように、セ
グメント当たりのロック数/セグメント当たりのサーボ
クロック数を示す情報であって、ビット15〜8でセグ
メント当たりのロック数を示す情報を与え、ビット8〜
0でセグメント当たりのサーボクロック数を示す情報を
与える。また、ページ番号8のGCP情報は、図23に
示すように、トラック当たりのセグメント数を示す情報
であって、ビット15〜0でトラック当たりのセグメン
ト数を示す情報を与える。さらに、ページ番号9のGC
P情報は、図24に示すように、トラック当たりのアト
レスセグメント数/予備を示す情報であって、ビット1
5〜8でトラック当たりのアトレスセグメント数を示す
情報を与え、ビット8〜0は予備情報となっている。
【0054】次に、上記コントロールトラックには、上
述の20バイトのGCP情報、レーザ波長や反射率,ト
ラックピッチなど10バイトのメディア情報、各種の物
理ブロックアドレスやデータフィールドのバイト数,各
種エリアのデータクロック数,ゾーン数など70バイト
のシステム情報、さらに、各ゾーンの定義データなど3
20バイトのバンド情報が記録されている。
【0055】このコントロールトラックに、トラック当
たりのセグメント数(1バイト)を示す情報A(A=セ
グメント数/トラック)、各ゾーンのスタートトラック
番号(2バイト)を示す情報B、各ゾーンのトータルト
ラック数(2バイト)を示す情報及びセクタ当たりのセ
グメント数(1バイト)を示す情報D(D=セグメント
数/セクタ)等を記録しておくことにより、例えばシリ
アルセクタアドレスから次のようにしてフィジカルトラ
ックアドレスやフィジカルセグメントアドレスを算出す
ることができる。
【0056】すなわち、テーブルを用いてシリアルセク
タアドレスをゾーン番号E及びオフセット番号Fに変換
し、そのオフセット番号Fから F×D/A=G(商)...H(余り) なる演算を行うことにより、 フィジカルトラックアドレス=B+G フィジカルセグメントアドレス=H として、そのゾーン内でのフィジカルトラックアドレス
とフィジカルセグメントアドレスを算出することができ
る。
【0057】このような構造の光ディスクでは、複数ト
ラックに亘るGCPゾーンにより、アドレスセグメント
ASEGに記録されたアドレス情報と同じフォーマット
でグレーコード化されたコードとしてメディア情報を与
えるので、再生装置側に専用のデコーダを必要とするこ
となく上記メディア情報を与えることができる。また、
カッティング時も特別な信号発生器を必要としない。さ
らに、再生装置側でGCPの読み取り中にアドレス情報
も読み取ることができ、ピックアップの位置を確実に管
理することができる。また、上記GCPゾーンでは、ト
ラック一周で同じ内容のメディア情報を複数回与えるの
で、信頼性の高いメディア情報を再生装置に与えること
ができる。また、上記GCPゾーンでは、各トラックの
径方向に位置する各データセグメントDSEGが同じ内
容のメディア情報を与えるので、再生装置側でトラッキ
ングをかけなくても、メディア情報を読み出すことがで
きる。さらに、上記GCPゾーンを内周側と外周側に設
けてあるので、再生装置側で内周側スタートと外周側ス
タートのどちらも選択することができる。
【0058】次に、このような光ディスクにおいては、
上記2Tパターン及び8Tパターンが記録されるリファ
レンス領域が、図25(a)に示すように上記RAM領
域の各ゾーンの先頭にのみ設けられている。上記ROM
領域は、プレス精度により書き込み位置を正確に特定す
ることができるため、図25(b)に示すように上記2
Tパターン及び8Tパターンの記録を省略することがで
きる。このため、上記ROM領域に設けるはずのリファ
レンス領域を省略することができるうえ、上記RAM領
域においても、各セクタの先頭にリファレンス領域を設
けた場合と比較して無駄な記録領域を省略することがで
き、この分、当該光ディスクの記憶容量を向上させるこ
とができる。
【0059】なお、この場合、図25(c)に示すよう
に上記リファレンス領域をRAM領域の先頭にのみ設け
るようにしてもよい。これにより、上記RAM領域の無
駄な記録領域を省略することができ、さらに当該光ディ
スクの記憶容量を向上させることができる。
【0060】次に、記録データの記録を行う場合、上記
図2で説明したような所定のサーボパターンを再生する
には、記録レベルとされているレーザレベルをサーボパ
ターンの直前で再生レベルに落としてサーボパターンを
再生し、このサーボパターンの再生直後にレーザレベル
を記録レベルに戻して記録を継続するという動作が必要
となる。このため、上記サーボパターンの直前にレーザ
レベルを再生レベルに落とすための情報であるレベルダ
ウン情報の記録、及び、サーボパターンの直後にレーザ
レベルを記録レベルに戻すための情報であるレベルアッ
プ情報の記録が必要となる。しかし、上記レベルダウン
情報及びレベルアップ情報は、記録時においてのみ必要
な制御情報であり、再生専用領域であるROM領域には
必要のない情報である。このため、この光ディスクに
は、図26に示すように上記RAM領域にのみ、上記レ
ベルダウン情報が記録されるPOST領域及び上記レベ
ルアップ情報が記録されるPRE領域が設けられてい
る。これにより、上記ROM領域に設けるはずの記録す
るはずのPOST領域及びPRE領域を省略することが
できる。従って、POST領域及びPRE領域を省略で
きた分、ROM領域の記憶容量を向上させることがで
き、これを通じて当該光ディスク全体の記憶容量を向上
させることができる。
【0061】次に、上記光ディスクにおいては、上記R
OM領域のトラックピッチをRAM領域のトラックピッ
チよりも狭くしている。上記ROM領域は、再生時に得
られるデータレベルがRAM領域から得られるデータレ
ベルよりも高いため、このようにしても問題なく記録デ
ータの再生を行うことができる。このため、上記ROM
領域のトラックピッチを狭くした分、該ROM領域の記
憶容量を向上させることができ、これを通じて当該光デ
ィスク全体の記憶容量を向上させることができる。
【0062】次に、上記ROM領域は、再生時に得られ
るデータレベルがRAM領域から得られるデータレベル
よりも高いため、再生時に得られるデータレベルがRA
M領域から得られるデータレベルよりも高いため、該R
OM領域の線密度をRAM領域の線密度より狭くして
も、問題なく記録データの再生を行うことができる。こ
のため、上記光ディスクにおいては、上記RAM領域の
線密度が図27(a)に示すように0.41μmである
のに対し、上記ROM領域の線密度を同図(b)に示す
ように0.40μmとし、該RAM領域よりもROM領
域の線密度を高くしている。これにより、線密度を高く
した分、ROM領域の記憶容量を向上させることがで
き、当該光ディスク全体の記憶容量を向上させることが
できる。この場合、図26(a)に示すようにRAM領
域の記憶容量が627.148MBであるのに対し、同
図(b)に示すように上記ROM領域の記憶容量を63
9.843MBとすることができた。
【0063】次に、光ディスク上に傷等の欠陥がある場
合、この欠陥のある位置には記録データの記録を行うこ
とができない。このため、上記欠陥のある位置を示す交
代情報を記録する交代情報記録領域(DMA領域:Defe
ct Management Area)を設け、記録時には、この交代情
報を再生して欠陥位置を避けながら記録データの記録を
行う必要がある。しかし、この交代情報は、プレス形成
されるROM領域にはほとんど必要のないものである。
このため、上記光ディスクは、ROM領域及びRAM領
域のうち、該RAM領域にのみDMA領域が設けられて
いる。
【0064】具体的には、上記光ディスクには、図28
(a)に示すようにROM領域及びRAM領域が、それ
ぞれ第1のROM領域,第1のRAM領域,第2のRO
M領域,第2のRAM領域の順に設けられており、上記
DMA領域は、同図(a)中斜線で示すように上記第1
のRAM領域の先頭及び第2のRAM領域の後尾にそれ
ぞれ設けられている。
【0065】これにより、ROM領域に設けるはずのD
MA領域を省略することができる分、当該光ディスク全
体の記憶容量を向上させることができる。
【0066】なお、上記光ディスクは、上記RAM領域
及びROM領域を図28(b)に示すように第1〜第3
のRAM領域を連続的に設け、その後にROM領域を設
ける構成としてもよい。この場合、上記DMA領域は、
図28(b)中斜線で示すように第1のRAM領域の先
頭及び第3のRAM領域の後尾にそれぞれ設けられる。
そして、このようにしてもROM領域にの設けるはずの
DMA領域を省略することができる分、当該光ディスク
の記憶容量の向上を図ることができる。
【0067】次に、光ディスクの形成時には、図29に
示すように例えば80μm〜100μm程度のピンホー
ルPが生ずる場合がある。このピンホールPが上記RA
M領域に発生しているのであれば、このRAM領域には
上述のようにDMA領域が設けられているため、該ピン
ホールPの生じた位置を交代情報として記憶しておくこ
とにより、これを避けるようにして記録データの記録再
生を行うことができるが、ROM領域の場合は、予めエ
ンボスピット等により記録データが形成されるため、上
記ピンホールPを避けて記録データの記録を行うことが
できない。このため、上記ピンホールPが発生していた
場合は、その光ディスク自体が不良品となってしまう。
【0068】ここで、光ディスクに記録データを記録す
る際、誤り訂正情報(パリティデータ)を記録するので
あるが、このパリティデータによる訂正能力は、1セク
タとなっている。このため、上記ピンホールPが2トラ
ック間に股がって発生すると誤り訂正が不可能となる。
また、上記パリティデータを付加するにしても、これを
各セクタ毎に付していたのでは、該パリティデータによ
り記憶容量が低減してしまう。
【0069】このため、当該光ディスクのROM領域に
は、図29に示すように記録トラック1周毎にそれぞれ
完結するように、かつ、上記ピンホールPの径以上のト
ラックピッチである、例えば1.21μmのトラックピ
ッチでデータセクタDが形成されている。また、図30
(a)中斜線で示すようにゾーン0〜ゾーン15の各ゾ
ーンの終端にそれぞれ記録データの誤り訂正を行うため
のパリティデータがまとめて記録されている。
【0070】具体的には、上記ゾーン0を例にとると、
このゾーン0は図31に示すようにセクタ0〜セクタ
9,セクタ10〜セクタ19,セクタ20〜セクタ29
・・・のように10セクタで構成された1ブロックを1
60ブロック分集めて1グループとされ、この1グルー
プを130グループ分集めて構成されている。このゾー
ン1つ分は、2080ブロックとなっており、全体で2
0800セクタとなっている。なお、ゾーン0〜ゾーン
14は、それぞれ20800セクタを有するのである
が、最後のゾーンであるゾーン15だけは9100セク
タとなっている。上記ゾーン0〜ゾーン14の各208
00セクタのうち、上記サーボパターン等を除いた実質
的な記録データは18900セクタとなっており、ま
た、上記ゾーン15の9100セクタのうち、上記サー
ボパターン等を除いた実質的な記録データは8190セ
クタとなっている。この各ゾーン毎にパリティデータを
付加する場合、10データセクタに対して1パリティセ
クタを形成する。
【0071】すなわち、1セクタは2352バイトとな
っており、そのうち上記サーボパターン等を除いた実質
的な記録データは2088バイトとなっている。このた
め、上記パリティセクタは、この2088バイトの記録
データの排他的論理和(Exculusive OR)をとって形成
されている。これにより、上記ゾーン0〜ゾーン14の
場合は、図32に示すように上記18900セクタの後
段に1セクタ分のパリティセクタが付加され、上記ゾー
ン15の場合は、同図に示すように上記8190セクタ
の後段に1セクタ分のパリティセクタが付加される。
【0072】これにより、媒体形成時に発生したピンホ
ールが2トラックに股がることがなく、パリティデータ
による誤り訂正を可能とすることができる。また、上記
パリティデータをまとめて記録するようにしているた
め、全体的に付加するパリティデータの数を削減するこ
とができ、記憶容量を向上させることができる。この場
合におけるパリティセクタ数は29247セクタとな
り、各データセクタ毎にパリティセクタを付加した場合
と比較して、58.35MB(1890×15+82
7)分記録データの記憶容量を増やすことができる。
【0073】なお、上記パリティセクタは、上記ROM
領域の終端に一括して記録するようにしてもよい。この
場合、ゾーン0〜ゾーン14は、図33に示すように1
600セクタおきに10セクタを13組分抽出し、この
130データセクタに対して1パリティセクタを形成し
てROM領域の終端に一括して記録し、ゾーン15は、
同図に示すように500セクタおきに10セクタを13
組分抽出し、この130データセクタに対して1パリテ
ィセクタを形成して上記ROM領域の終端に一括して記
録する。これにより、パリティセクタ数を2450セク
タとすることができ、該パリティセクタのための容量減
を4.9MB(2450×2K)に抑えることができ
る。従って、上記ゾーン毎にパリティセクタを付加した
場合よりも当該光ディスクの記憶容量の向上を図ること
ができる。
【0074】次に、本発明に係る円盤状記録媒体の第2
の実施例の説明をする。上述の第1の実施例の説明で
は、上記ROM領域は、プレス精度により書き込み位置
を正確に特定することができるため、上記リファレンス
パターンを記録するためのリファレンス領域を省略する
こととしたが、リファレンスパターンを記録しておくこ
とにより、上記ROM領域における記録データのより正
確な再生を可能とすることができる。しかし、例えば全
部のセクタの先頭にそれぞれリファレンスパターンを記
録したのでは記憶容量が減ってしまう。
【0075】このため、この第2の実施例では、上記光
ディスクの各ゾーンの先頭毎に上記リファレンス領域を
設け、ここにリファレンスパターンを記録するようにし
た。
【0076】これにより、上記リファレンスパターンに
よりROM領域の記録データを、より正確に再生可能と
することができるうえ、上記ROM領域に設けるリファ
レンス領域を16個に抑えることができるため、各セク
タ毎にリファレンスパターンを記録したときよりも記憶
容量の向上を図ることができる。
【0077】なお、この場合、上記ROM領域に設ける
リファレンス領域を該ROM領域の先頭にのみ設けるよ
うにしてもよい。これにより、上記各ゾーンの先頭毎に
リファレンス領域を設けるよりも、さらに記憶容量の向
上を図ることができる。
【0078】次に、本発明に係る円盤状記録媒体の第3
の実施例の説明をする。上述の第1,第2の実施例の説
明では、本発明に係る円盤状記録媒体をRAM領域及び
ROM領域を有する光ディスクに適用することとした
が、これは図9(b)に示すようなユーザ領域がすべて
ROM領域(Embossed Zone)となっている光ディスク
に適用することができる。
【0079】この第3の実施例に係る光ディスクは、上
述の第1の実施例に係る光ディスクと同様に、上記ピン
ホールPの径以上のトラックピッチとなるように、例え
ば1.21μmのトラックピッチ,高線密度、かつ、ト
ラック完結でデータセクタDが形成されるとともに、各
ゾーン毎にパリティセクタがまとめて記録されている。
また、第2の実施例に係る光ディスクと同様、各ゾーン
の先頭にそれぞれリファレンス領域が設けられており、
ここにリファレンスパターンが記録されている。これに
より、上述の第1,第2の実施例に係る光ディスクと同
様に記憶容量の向上を図ることができる。
【0080】なお、この場合においても、上記パリティ
セクタをディスクの終端に記録し、また、上記リファレ
ンス領域をディスクの終端に設け、ここにリファレンス
パターンを記録するようにしてもよい。これにより、さ
らに記憶容量の向上を図ることができる。
【0081】次に、このようなフォーマットの光ディス
クに対して記録データの記録再生を行う記録再生装置
は、上述の第1,第2の実施例に係る光ディスクである
RAM領域,ROM領域を有する光磁気ディスクの記録
再生、及び、上述の第3の実施例に係る光ディスクであ
るROM領域のみ有する光磁気ディスクの再生が可能と
なっており、例えば図34に示すように、制御回路ブロ
ック100とディスクドライブ200とで構成され、S
CSIインターフェースを介して接続されたホストコン
ピュータ300との間でコマンド及びデータの受け渡し
を行うようになっている。
【0082】上記コマンド及びデータの受け渡しのため
の処理は、制御回路ブロック100のコントローラ10
1により行われる。上記コントローラ101は、記録時
にはホストコンピュータ300からのデータに対してC
RCやエラー訂正コード等を付加してディスクドライブ
200に渡し、また、再生時にはディスクドライブ20
0からのデータに対してエラー訂正を行いユーザデータ
部分のみをホストコンピュータ300に転送する。さら
に、ディスクドライブ200のサーボ系及び各ブロック
に対する指令はコントローラ101からのコマンドに対
して必要な処理を行うデジタル信号処置回路(DSP)
102により行われる。
【0083】この記録再生装置において、DSP102
は、光磁気ディスク201がローディング機構202に
よりスピンドルモータ203に装着された状態でホスト
コンピュータ300からの要求に応じて、あるいは自動
スピンアップモードが設定されている場合に光磁気ディ
スク201がローディングされると、I/Oブロック1
03を介してスピンドルドライバ204にスピンドルモ
ータ203を回転駆動するように指示を出す。そして、
スピンドルドライバ204は、スピンドルモータ203
が所定の回転数になるとロック信号を出力し、DSP1
02に対して回転が安定したことを知らせる。また、こ
の間に、DSP102は、パルス幅変調(PWM)回路
104を介してピックアップドライバ105によりピッ
クアップ205を外周又は内周側に移動させ、ビームス
ポットをユーザエリア外に位置させるようにする。
【0084】ユーザエリアでフォーカスの引込みを行う
と、感度の高いディスクのデータを誤って消してしまう
虞れがあるが、ユーザエリア外の例えば上述のGCPゾ
ーン等でフォーカスの引込みを行うことにより、このよ
うな誤消去を防止することができる。
【0085】スピンドルモータ203が一定回転になり
ピックアップ205が例えば外周側に移動すると、DS
P102は、I/Oブロック106からD/A変換器1
07を介してレーザドライバ206に対してピックアッ
プ205に設けられているレーザダイオード207のバ
イアス電流LDbiasを設定し、レーザダイオード207
のオン/オフを制御するサーボ系タイミングジェネレー
タ(STG)108にレーザを発光するするようにコマ
ンドを出す。上記レーザダイオード207からレーザが
発光されると、ピックアップ205に設けられているフ
ォトディテクタ208にレーザ光が入り、このフォトデ
ィテクタ208による検出出力が電流・電圧(I−V)
変換&マトリクス・アンプ209を介してI−V変換ブ
ロックにより電圧に変換されたフロントAPC信号とし
てマルチプレクサ109に入力される。
【0086】このフロントAPC信号は上記マルチプレ
クサ109により時分割的に選択された信号としてA/
D変換器110によりディジタル化されI/Oブロック
111を介してDSP102に入力される。DSP10
2は、ディジタル化されたフロントAPC信号により上
記レーザ光の光量を認識し、ディジタルフィルタにより
計算される光量制御データを上記I/Oブロック106
からD/A変換器107を介してレーザドライバ206
に帰還することによって、上記レーザダイオード207
のレーザパワーが一定となるように制御する。
【0087】次に、DSP102は、PWM回路104
からピックアップドライバ105のフォーカスドライバ
に電流を流すことにより、ピックアップ205のフォー
カスアクチュエータを上下に駆動してフォーカスサーチ
状態とする。このとき光磁気ディスク201から反射し
てきたレーザ光はフォトディテクタ208により検出さ
れ、このフォトディテクタ208による検出出力がI−
V変換&マトリクス・アンプ209のI−V変換ブロッ
クにより電圧に変換されマトリクス・アンプを介してフ
ォーカスエラー信号としてとしてマルチプレクサ109
に入力される。
【0088】このフォーカスエラー信号は上記フロント
APC信号と同様にマルチプレクサ109により時分割
的に選択された信号としてA/D変換器110によりデ
ィジタル化されI/Oブロック111を介してDSP1
02に入力される。DSP102は、ディジタル化され
たフォーカスエラー信号に対してディジタル的にフィル
タ処理を施して得られるフォーカス制御データを上記P
WM回路104からピックアップドライバ105のフォ
ーカスドライバに帰還することによって、フォーカス制
御用のサーボループを構成する。フォーカス制御が安定
すると上記フォトディテクタ208による検出出力から
I−V変換&マトリクス・アンプ209により得られる
RF信号は、その振幅がある程度一定になり、セレクタ
&クランプ112によって適当な電位にクランプされて
からA/D変換器113によってA/D変換される。
【0089】このときのクロックはサーボ系クロック生
成(SPLL)回路114のフリーラン状態の周波数と
なる。クランピングのタイミングパルスもこのフリーラ
ンの周波数を所定の値で分周した信号が用いられる。
【0090】SPLL回路114は、A/D変換器11
3によりデジタル化されたRF信号の振幅差を見ること
によってピットのパターンをチェックし、サーボエリア
のピット列と同じパターンを探す。そして、パターンが
見つかると次のパターンが現れるべき位置にウインドウ
を開くようにクロックセレクタ115を制御し、そこで
再びパターンが一致するかを確認する。この動作がある
回数連続して確認されると、SPLL回路114がディ
スクに対してロックしたものと見做す。位相情報はサー
ボエリア内のウォブルピットの両肩の振幅差を取ること
で得る。さらに2個のウォブルピット両方から得られた
位相情報を加算することでトラッキング位置のよる振幅
変化から生じるゲンイ変動を吸収している。
【0091】SPLL回路114がロックするとセグメ
ント単位の位置が明確になり、セグメントマークピット
の位置も認識できるようになり、上述の図3に示した4
つの位置A,B,C,Dにウインドウを開くようにクロ
ックセレクタ115を制御し、この4つの位置A,B,
C,DでサンプリングされたRF信号のなかで最大振幅
となる位置を探す。その結果がAであるときにアドレス
マークであって、このセグメンドがアドレスセグメント
であり、フレームの先頭を認識することができるので、
フレームカウンタをクリアすることでフレーム同期をと
ることができる。1フレームは14セグメントで構成さ
れているので14セグメント毎にウインドウを開くよう
にクロックセレクタ115を制御して、アドレスマーク
として連続して認識できるときフレーム同期がロックし
たものと判断する。
【0092】フレーム同期がかかるとアドレスの記録さ
れている位置が認識できるので、アドレスデコータ(A
DEC)116によりトラックアドレス及びフレームコ
ードのデコードを行う。このADEC116では、4ビ
ットずつグレーコード化されているパターンを上述の図
4に示したグレーコドテーブルとの一致を見ることによ
り行われる。ここで、上記ADEC116では、図4に
示した各位置a,b,c,dの再生信号をサンプリング
しその振幅値が最大となる位置を差分最大値検出法(デ
ィファレンシャルディテクション法)によって求める。
同様にして、図4に示した各位置e,f,g,hの再生
信号をサンプリングしその振幅値が最大となる位置を求
め、これらの組合せとグレーコードテーブルによりデコ
ードを行う。上記方法によってトラックアドレス〔A
M〕〜〔AL〕,パリティ〔P〕,フレームアドレス
〔FM〕,〔FL〕をデコードし、結果をレジスタに格
納する。DSP102は、これらのデータが確定したと
きに、このレジスタを読み出すことで、ピックアップ2
05の現在位置を検出することができる。ただし、4ビ
ットのみでなく全体でグレーコド化されているので単純
に一致をみるのではなく、上位4ビットのうちのLSB
が「1」か「0」かによって反転したテーブルとの比較
を行う。ここで、最初にデコードされたフレームコード
をフレームカウンタにロードして、このフレームカウン
タをフレーム毎にインクリメントして得られる数値と実
際の再生されたフレームコードとを比較して連続して一
致することを確認したときに、回転同期がかかったもの
する。これ以降、フレームカウンタにより得られる数値
をフレームコードとしてDSP102に返すことによっ
て、ディフェクト等が多少あってもフレーム位置を誤認
識しないようにしている。
【0093】また、アドレスデコータ(ADEC)11
6は、GCP情報を上記トラックアドレス及びフレーム
コードと同様な方法でデコードする。ただし、アドレス
セグメントではなく、GCP情報の記録されているGC
PセグメントGCPsegでレジスタ内容を読み出すこ
とにより、GCPエリアARgcpの内容を確認するこ
とができる。
【0094】また、DSP102は、先のグレーコード
化されたトラックアドレスを読みながらピックアップ2
05の速度を演算して、PWM回路104からピックア
ップドライバ105のスライドドライバを介してピック
アップ205のスライドモータを制御することにより、
ピックアップ205を目的のトラックに移動する。
【0095】そして、ピックアップ205が目的のトラ
ックに到着すると、トラッキング動作に入る。上述のよ
うにトラッキングエラー信号はサーボエリアにある2つ
のウォブルピットに対するRF信号の振幅値の差分を取
ることで得られる。DSP102は、この値をディジタ
ル的にフィルタ処理を施して得られるトラッキング制御
データを上記PWM回路104からピックアップドライ
バ105のガルバノドライバ及びスライドドライバに帰
還することによって、トラッキング制御用のサーボルー
プを構成する。上記スライドドライバでスライドモータ
を駆動することによって低周波数成分の変動をコントロ
ールし、さらに、上記ガルバノドライバでピックアップ
205のガルバノモータを駆動することによってレーザ
スポットがトラックの中心に位置するようにトラッキン
グ制御を行う。
【0096】トラッキングをかけた状態で目的のセクタ
の先頭位置を検出する。上述のように各セクタの先頭と
なるセグメントとその1つ前のセグメントにはセクタマ
ークがあり、各セクタマークは、上述の図3に示した4
つの位置A,B,C,Dにウインドウを開くようにクロ
ックセレクタ115を制御し、この4つの位置A,B,
C,DでサンプリングされたRF信号のなかで最大振幅
となる位置がBであるときにセクタの先頭セグメントで
あることを示し、Cであるときにセクタの先頭の1つ前
のセグメントであることを示す。基本的にセクタの先頭
となるセグメントはホストコンピュータ300により与
えられるセクタアドレスに対して物理セクタに変換して
そのセクタがどのトラックの何番目のセグメンであるか
を演算することによって決定されるが、上記2種類のセ
クタマークが同時にディフェクトになる確率は経験的に
10-10 以下になり、これによる不良セクタの発生確率
は極めて小さい。
【0097】また、データクロック生成(DPLL)回
路117は、上記SPLL回路114により得られるフ
レーム同期がかかったサーボクロックsclkをM/N
倍したデータクロックdclkを生成して、このデータ
クロックdclkをデータ系タイミングジェネレータ1
19や記録再生回路120に与える。
【0098】上記記録再生回路120は、記録動作モー
ド時には上記コントローラ101を介してホストコンピ
ュータ300から記録データが供給される。そして、上
記記録再生回路120は、上記記録データに対して例え
ば127周期の乱数を加算(EXOR)することにより
Y=X7 +Xに従ったスクランブル処理をセクタ単位で
行い、スクランブルされた記録データを上記データクロ
ックdclkに同期したNRZI系列のデータに変調す
る。このとき、各セグメント毎に初期値を「0」とす
る。そして、その変調信号wdatを磁気ヘッドドライ
バ210を介して磁気ヘッド211に供給する。上記磁
気ヘッド211は、変調信号wdatに応じた磁界を発
生し、この磁界を上記レーザダイオード207が発光す
るレーザビームによりキュリー温度まで過熱された上記
光磁気ディスク201のデータエリアARdに印加する
ことにより、NRZI系列のデータを記録する。
【0099】また、再生動作モード時には、上記フォト
ディテクタ208による検出出力からI−V変換&マト
リクス・アンプ209により得られる再生MO信号が、
セレクタ&クランプ112によって適当な電位にクラン
プされてからA/D変換器113によってA/D変換さ
れて上記記録再生回路120に供給される。そして、上
記記録再生回路210は、上記A/D変換器113によ
りディジタル化された再生MO信号について、パーシャ
ルレスポンス(1,1)に合わせるディジタルフィルタ
処理を施してからビタビ復号によりNRZI系列のデー
タを再生する。そして、このNRZI系列のデータをセ
グメント単位でNRZ系に変換した後にセクタ単位でデ
・スクランブルしてから再生データに変換して、この再
生データを上記コントローラ101を介してホストコン
ピュータ300に転送する。
【0100】このように記録データにスクランブル処理
を施しておくことにより、データパターンがランダマイ
ズされ、ビタビ復号の際に確定できないパスが続く確率
が小さくなり、メモリ容量を削減することができ、か
つ、ROMディスクでのピット配列がランダマイズされ
ることにより、盤面上のピット有無の比が50%に近づ
き、ディスク成形し易くすることができる。
【0101】上述のように上記光磁気ディスク201
(当該光ディスク)は、大容量化することができるた
め、上記光磁気ディスク201を小型化することができ
る。このため、上記光磁気ディスク201のターンテー
ブル等の小型化を通じて、上記記録再生装置の小型化に
貢献することができる。
【0102】なお、本発明に係る円盤状記録媒体は、上
記光磁気ディスク201以外にも、例えばいわゆるコン
パクトディスクやライトワンス及び磁気ディスク等の他
の円盤状記録媒体にも適用可能であり、この他、本発明
に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば種々の変更
が可能であることは勿論である。
【0103】
【発明の効果】本発明に係る円盤状記録媒体は、全体の
記憶容量の向上を図ることができる。このため、当該円
盤状記録媒体自体を小型化することができるうえ、長時
間記録或いは長時間再生を可能とすることができ、当該
円盤状記録媒体に記録或いは再生を行う記録再生装置等
の小型化及びローコスト化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円盤状記録媒体のセグメント構造
を示す図である。
【図2】上記光ディスクにおけるサーボエリアのフォー
マットを示す図である。
【図3】上記光ディスクにおけるサーボエリアの第1ピ
ットの検出方式を示す図である。
【図4】上記光ディスクにおけるアドレスセグメントに
記録されているアクセスコードのフォーマットを示す図
である。
【図5】上記アクセスコードの一部を示す図である。
【図6】上記光ディスクにおけるデータセグメントのフ
ォーマットを示す図である。
【図7】ROMディスクにおけるサーボエリアのフォー
マットを示す図である。
【図8】上記光ディスクにおけるデータセクタのリファ
レンスパターンを示す図である。
【図9】上記光ディスクにおけるゾーン分割の設定状態
を示す図である。
【図10】上記光ディスクにおけるゾーン分割の状態を
示す図である。
【図11】上記光ディスクにおけるデータセクタフォー
マットを示す図である。
【図12】上記光ディスクにおけるGCPセグメントの
配置状態を示す図である。
【図13】上記GCPセグメントの構造を示す図であ
る。
【図14】上記光ディスクにおけるGCPセグメントの
ページ番号とアドレスセグメントのフレームアドレスと
の関係を示す図である。
【図15】上記GCPセグメントのページ番号1のGC
P情報の内容を示す図である。
【図16】上記GCPセグメントのページ番号2のGC
P情報の内容を示す図である。
【図17】上記GCPセグメントのページ番号3のGC
P情報の内容を示す図である。
【図18】上記GCPセグメントのページ番号4のGC
P情報の内容を示す図である。
【図19】上記GCPセグメントのページ番号5のGC
P情報の内容を示す図である。
【図20】上記GCPセグメントのページ番号6のGC
P情報の内容を示す図である。
【図21】上記GCPセグメントのページ番号7のGC
P情報の内容を示す図である。
【図22】上記GCPセグメントのページ番号8のGC
P情報の内容を示す図である。
【図23】上記GCPセグメントのページ番号9のGC
P情報の内容を示す図である。
【図24】上記GCPセグメントのページ番号10のG
CP情報の内容を示す図である。
【図25】上記光ディスクに設けられるリファレンス領
域を説明するための図である。
【図26】上記光ディスクのサーボパターンの前後にそ
れぞれ設けられているPOST領域及びPRE領域を説
明するための図である。
【図27】上記光ディスクの線密度の説明をするための
図である。
【図28】上記光ディスクに設けられるDMA領域の位
置を説明するための図である。
【図29】上記光ディスクに形成されるデータセクタの
トラックピッチを説明するための図である。
【図30】上記光ディスクに設けられるパリティセクタ
の位置を説明するための図である。
【図31】上記16のゾーンに分割された光ディスクの
ゾーン0の記録内容を説明するための図である。
【図32】上記光ディスクの各ゾーン毎に付加されるパ
リティセクタを説明するための図である。
【図33】上記光ディスクのディスク終端にまとめて記
録されるパリティセクタを説明するための図である。
【図34】上記光ディスクの記録再生を行う記録再生装
置のブロック図である。
【符号の説明】
ASEG アドレスセグメント DSEG データセグメント ARs サーボエリア ARd データエリア ARpr プリライトエリア ARpo ポストライトエリア Pa,Pb,Pc サーボピット 100 コントロールブロック 101 コントローラ 102 DSP 103,106,111 I/Oブロック 104 PWM回路 105 ピックアップドライバ 107 D/A変換器 108 サーボ系タイミングジェネレータ 109 マルチプレクサ 110,113 A/D変換器 112 セレクタ&クランプ回路 114 サーボ系クロック生成回路 115 クロックセレクタ 116 アドレスデコーダ 117 データ系クロック生成回路 119 データ系タイミングジェネレータ 120 記録/再生回路 200 ディスクドライバ 201 光磁気ディスク 205 ピックアップ 206 レーザドライバ 207 レーザダイオード 208 フォトディテクタ 209 I−V&マトリク・アンプ 210 磁気ヘッドドライバ 211 磁気ヘッド 300 ホストコンピュータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生専用領域及び記録再生領域を有する
    円盤状記録媒体において、 上記記録再生領域にのみ、記録データの再生時に基準と
    されるリファレンスパターンが記録されていること、 を特徴とする円盤状記録媒体。
  2. 【請求項2】 再生専用領域及び記録再生領域を有する
    円盤状記録媒体において、 上記記録再生領域よりも再生専用領域のほうがトラック
    ピッチが狭いこと、 を特徴とする円盤状記録媒体。
  3. 【請求項3】 再生専用領域及び記録再生領域を有する
    円盤状記録媒体において、 上記記録再生領域よりも上記再生専用領域のほうが線密
    度が高いこと、 を特徴とする円盤状記録媒体。
  4. 【請求項4】 再生専用領域及び記録再生領域を有する
    円盤状記録媒体において、 上記記録再生領域にのみ、欠陥のある位置を示す交代情
    報が記録されていること、 を特徴とする円盤状記録媒体。
  5. 【請求項5】 再生専用領域及び記録再生領域を有する
    とともに、該各領域に所定間隔でサーボパターンが記録
    されたサーボ領域を有するサンプルサーボ方式の円盤状
    記録媒体において、 上記記録再生領域の各サーボ領域の前段に設けられ、記
    録レベルのレーザレベルを再生レベルとするためのレベ
    ルダウン情報が記録されるレベルダウン情報記録領域
    と、 上記記録再生領域の各サーボ領域の後段に設けられ、上
    記レベルダウン情報により記録レベルとされたレーザレ
    ベルを再度記録レベルとするためのレベルアップ情報が
    記録されるレベルアップ情報記録領域と、 を有することを特徴とする円盤状記録媒体。
  6. 【請求項6】 少なくとも再生専用領域を有し、 上記再生専用領域の先頭、若しくは、該再生専用領域を
    複数領域に分割した該各領域の先頭毎に、記録データの
    再生時に基準とされるリファレンスパターンが記録され
    ていること、 を特徴とする円盤状記録媒体。
  7. 【請求項7】 上記再生専用領域とともに、記録再生領
    域を有することを特徴とする請求項6記載の円盤状記録
    媒体。
  8. 【請求項8】 少なくとも再生専用領域を有し、 上記再生専用領域には、媒体上で発生するピンホールの
    径以上のトラックピッチで、且つ、トラック1周毎に完
    結するようにデータセクタが形成されており、 該再生専用領域の終端、若しくは、該再生専用領域を複
    数領域に分割した該各領域の終端毎に、記録データの誤
    り訂正を行うための誤り訂正情報がまとめて記録されて
    いること、 を特徴とする円盤状記録媒体。
JP7073698A 1995-03-30 1995-03-30 円盤状記録媒体 Pending JPH08273161A (ja)

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