JPH0827299B2 - 交差コイル型アナログ指示計器のための駆動装置 - Google Patents

交差コイル型アナログ指示計器のための駆動装置

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JPH0827299B2
JPH0827299B2 JP3136005A JP13600591A JPH0827299B2 JP H0827299 B2 JPH0827299 B2 JP H0827299B2 JP 3136005 A JP3136005 A JP 3136005A JP 13600591 A JP13600591 A JP 13600591A JP H0827299 B2 JPH0827299 B2 JP H0827299B2
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capacitor
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宮毛  勝之
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日本電装株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交差コイル型アナログ
指示計器に係り、特に、当該アナログ指示計器を駆動す
るに適した駆動装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、この種の駆動装置においては、例え
ば、特開平2−222840号公報に示されているよう
に、車速に比例する周波数にてパルス信号を順次発生
し、これら各パルス信号を、これら各パルス信号の周波
数に比例するアナログ電圧に、周波数ー電圧変換器によ
り変換し、このアナログ電圧から形成される疑似サイン
波及び疑似コサイン波の各駆動電圧に応じ交差コイル型
アナログ指示計器の一対の交差コイルを駆動し、この駆
動に応じた振れ角にて車速を指針により指示するように
したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成においては、上述の周波数ー電圧変換器には、前記
各パルス信号を前記アナログ電圧に変換するにあたり、
周波数ー電圧変換に必要なワンショット波形を形成すべ
く、一定電荷充電用コンデンサが採用され、かつ、周波
数ー電圧変換波形を平滑すべく、平滑用コンデンサが採
用されている。然るに、これら各コンデンサは、周波数
ー電圧変換の安定性のため、その各一端にて接地されて
いるのが通常である。しかしながら、電磁波が、周波数
ー電圧変換器内に前記各コンデンサを貫通して侵入する
と、同周波数ー電圧変換器が、侵入電磁波によるノイズ
としての悪影響を受けて誤動作し、精度のよい周波数ー
電圧変換をなし得ず、その結果、上述の疑似サイン波及
び疑似コサイン波の各駆動波形にも誤差を生じて指示精
度の低下を招くという不具合があった。そこで、本発明
は、以上のようなことに対処すべく、交差コイル型アナ
ログ指示計器の駆動装置において、その周波数ー電圧変
換手段への電磁波ノイズの侵入を確実に阻止して、常に
適正な作動を確保しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、本発明は互いに略同心的に交差してアナログ入力
に対応する各流入電流に応じてそれぞれ電磁力を生じる
一対の交差コイル(11、12)と、前記各電磁力の合
成値に応じた振れ角にて前記アナログ入力を指示する指
(14)とを備えたアナログ指示計器(10)に適用
されて、前記アナログ入力に比例する周波数にてパルス
信号を順次発生するパルス信号発生手段(30、40)
と、前記各パルス信号をこれら各パルス信号の周波数に
比例するアナログ電圧に変換する周波数ー電圧変換手段
(50)と、前記アナログ電圧に応じて、前記各交差コ
イルを、これら各交差コイルに前記各流入電流をそれぞ
れ流入させるように、駆動する駆動手段(60〜18
0)とを設けるようにした駆動装置において、前記周波
数ー電圧変換手段は、前記パルス信号の入力を受ける入
力端子と、前記アナログ電圧を出力する出力端子と、前
記出力端子とグランドとの間に設けられ前記出力するア
ナログ電圧を平滑化する第1の接地コンデンサ(59
a)と、前記パルス信号が前記入力端子に入力される毎
に前記第1の接地コンデンサへの充電作動を一定時間行
うようにして前記パルス信号の周波数に比例したアナロ
グ電圧を前記出力端子から出力させる回路(51〜5
5、57、58、59b)と、この回路とグランドとの
間に設けられ前記回路とともに作動して前記一定時間を
作成する第2の接地コンデンサ(56a)とを備え、
らに前記第1の接地コンデンサと前記出力端子との間、
および第2の接地コンデンサと前記回路との間の少なく
とも一方には耐電磁波ノイズ用の抵抗(56b、59
c)が直列接続されていることを特徴としている。
お、上記した括弧内の符号は、後述する実施例記載の具
体的手段との対応関係を示すためのものである。
【0005】
【作用】このように本発明を構成したことにより、前記
パルス信号発生手段が、アナログ入力に比例する周波数
にてパルス信号を順次発生すると、前記周波数−電圧変
換手段が、前記各パルス信号を、これら各パルス信号の
周波数に比例するアナログ電圧に変換し、前記駆動手段
が、前記アナログ電圧に応じて、前記各交差コイルを、
これら各交差コイルに前記各流入電流をそれぞれ流入さ
せるように、駆動し、これら交差コイルが、同各流入電
流に応じてそれぞれ電磁力を生じ、かつ前記指針が、前
記各電磁力の合成値に応じた振れ角にて前記アナログ入
力を指示する。
【0006】また、周波数ー電圧変換手段は、出力する
アナログ電圧を平滑化する第1の接地コンデンサを有
し、前記パルス信号が入力される毎に第1のコンデンサ
への充電作動を第2の接地コンデンサと共働して一定時
間行うようにして、前記パルス信号の周波数に比例した
アナログ電圧を出力端子から出力する。
【発明の効果】かかる場合、第1の接地コンデンサと第
2の接地コンデンサの少なくとも一方に耐電磁波ノイズ
用の抵抗を直列接続するようにしているから、グランド
から接地コンデンサを介して侵入する電磁波ノイズを抑
制し、その電磁波ノイズによる周波数ー電圧変換手段の
誤動作を防止し、アナログ指示計器を適正に駆動するこ
とができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
ると、図2及び図3は、車両用交差コイル型アナログ指
示計器10のための駆動装置Dに本発明が適用された例
を示している。アナログ指示計器10は、一対の交差コ
イル11、12を有しており、これら各交差コイル1
1、12は互いに十字状に交差するように巻回されてい
る。交差コイル11は、その流入電流に応じ、その軸方
向に電磁力をベクトル量として発生し、一方、交差コイ
ル12は、その流入電流に応じ、その軸方向(即ち、交
差コイル11の軸に直交する方向)に電磁力をベクトル
量として発生する。両交差コイル11、12内には、永
久磁石からなる円板13がその軸13aにて両交差コイ
ル11、12の各軸に直交するように回動可能に指示さ
れており、この円板13は、その一直径線上における各
外周部分にて、N極及びS極にそれぞれ着磁されて、そ
の着磁極性により定まる方向に向かう所定磁力をベクト
ル量にて発生する。しかして、当該円板13は、その所
定磁力のもとに両交差コイル11、12からの各電磁力
のベクトル和に応じ図3にて図示時計方向(又は反時計
方向)に回動する。指針14は、図3に示すごとく、円
板13の軸13aに直交して軸支されており、この指針
14の振れ角Sは円板13の回動に応じて変わる。
【0008】駆動装置Dは、図2に示すごとく、定電圧
発生器20を有しており、この定電圧発生器20は、直
流電源(図示しない)からの直流電圧Vdに基づき各定
電圧Vc1、Vc2及びVc3 を発生する。また、駆動装
置Dは、図2に示すごとく、車速センサ30と、この車
速センサ30に接続した波形整形器40と、この波形整
形器40に接続した本発明の要部を構成する周波数−電
圧変換器50(以下、F−V変換器50という)とを備
えており、車速センサ30は、当該車両の現実の車速V
を検出し、これに比例する周波数f(Hz)にて車速パ
ルスを順次発生する。波形整形器40は、車速センサ3
0からの各車速パルスを波形整形し整形パルス(図7
(A)(B)参照)を順次発生する。
【0009】F−V変換器50は、図1に示すごとく、
ORゲート51、51、各トランジスタ52a〜5
2c、各抵抗53、54、54、両出力トランジスタ5
5、55、F−V変換のワンショットに必要な一定電荷
を充電するためのコンデンサ56a、両ダイオード5
7、57、抵抗58、F−V変換出力の平滑用コンデン
サ59a、このコンデンサ59aに並列接続した電流−
電圧変換用可変抵抗59b、及び定電流源Ic、並びに
耐電磁波ノイズ用各抵抗56b、59cにより構成され
ている。かかる場合、抵抗56bは、その一端にて、ト
ランジスタ52aのベースに接続されており、この抵抗
56bの他端は、コンデンサ56aを通して接地、すな
わちグランドに接続されている。また、抵抗59cは、
その一端にて、抵抗58を通して両直列ダイオード57
に接続されており、この抵抗59cの他端は、コンデン
サ59a及び可変抵抗59bを通して接地されている。
そして、この周波数ー電圧変換器50において、NOR
ゲート51の一方の入力端子から波形整形器40からの
パルス信号が入力され、また出力端子からF−V変換さ
れたアナログ電圧Vfを出力する。
【0010】なお、抵抗56bの抵抗値は、コンデンサ
56aを通してF−V変換器50内に侵入するであろう
電磁波ノイズを適正に阻止し得る値に設定されている。
また、抵抗59cの抵抗値は、コンデンサ59aを通し
てF−V変換器50内に侵入するであろう電磁波ノイズ
を適正に阻止し得る値に設定されている。しかして、F
−V変換器50は、波形整形器40からの各整形パルス
を、その各周波数f(Hz)に比例するアナログ電圧V
f(図7(c)参照)に変換し、このアナログ電圧Vf
を両抵抗58、59cの共通出力端子から発生する。か
かる場合、コンデンサ59aは出力電圧の平滑化のため
に設けられている。この周波数ー電圧変換器50におけ
るF−V変換の作動は、上記した電磁波ノイズの阻止を
行う点を除き、特開平2−222840号公報に示すも
のと同様であり、以下簡単に説明する。波形整形器40
からのパルス信号がNORゲート51の一方の入力端子
に入力されると、その出力がローレベルになり、トラン
ジスタ52bはオフする。そして、トランジスタ52a
を介した定電流がコンデンサ56aに流れ、コンデンサ
56aを充電する。この際、コンデンサ56aに電流が
流れている間は、トランジスタ52cはオフの状態であ
る。トランジスタ52cとトランジスタ52aはカレン
トミラー回路を構成している。コンデンサ56aとトラ
ンジスタ52aとの間の電位と抵抗54間の分圧電位と
において、コンデンサ56aへの通電により、コンデン
サ56aとトランジスタ52aとの間の電位が抵抗54
間の分圧電位以上となった場合には、トランジスタ52
aがオフとなり、トランジスタ52cに定電流が流れ、
コンデンサ56aへの充電が終了する。そして、抵抗5
3にバイアスがかかり、トランジスタ55がオンする。
すると、それまでダイオード57に流れていた定電流が
トランジスタ55側に流れ、出力端子側への出力が停止
される。このような動作により、波形整形器40からの
パルス信号が入力されてからトランジスタ55がオンす
るまでの時間は一定となる。 その時間内においては、定
電流源Icからダイオード57、抵抗58を介しコンデ
ンサ59aに定電流が流れ充電作動を行っている。そし
て、上記したトラン ジスタ55がオンすると充電作動が
終了する。 なお、波形整形器40からの信号がローレベ
ルになると、NORゲート51の出力がハイレベルにな
り、図の左側のトランジスタ55をオンするとともに、
トランジスタ52bがオンする。この時、コンデンサ5
6a、59bは放電状態となる。 従って、上記した作動
により、波形整形器40からパルス信号が入力される毎
に、コンデンサ59aへの充電作動が一定時間行われ、
コンデンサ59aを用いて平滑される電圧は、入力パル
ス信号の周波数に比例したものとなる。
【0011】基準電圧発生器60は、図4に示すごと
く、互いに直列接続した各抵抗61〜67により定電圧
Vc1を分圧しその各共通端子61a〜66aから第1〜
第6の基準電圧を発生する。かかる場合、第1〜第6の
基準電圧は、0.5(v)、0.75(V)、1
(V)、1.25(V)、1.5(V)、1.75
(V)、2(V)にそれぞれ相当する。また、指針14
の振れ角Sの範囲0゜〜360°が0(V)〜2(V)
に対応し、また、0.5(V)、1(V)、1.5
(V)が90°、180°、270°にそれぞれ対応す
る。比較回路70は、複数のコンパレータ71〜75を
有しており、コンパレータ71は、F−V変換器50か
らのアナログ電圧Vfを基準電圧発生器60からの第4
基準電圧と比較する。しかして、アナログ電圧Vfが前
記第4基準電圧より高い(又は低い)ときコンパレータ
71はハイレベル(又はローレベル)にて比較信号を発
生する。コンパレータ72は、F−V変換器50からの
アナログ電圧Vfを基準電圧発生器60からの第2基準
電圧と比較する。しかして、アナログ電圧Vfが前記第
2基準電圧より高い(又は低い)とき、コンパレータ7
2はハイレベル(又はローレベル)にて比較信号を発生
する。
【0012】残余のコンパレータ73、74、75はヒ
ステリシス特性を有するもので、コンパレータ73はF
−V変換器50からのアナログ電圧Vfを基準電圧発生
器60からの第3基準電圧と比較する。しかして、アナ
ログ電圧Vfが前記第3基準電圧よりも低い(又は高
い)とき、コンパレータ73がハイレベル(又はローレ
ベル)にて比較信号を発生する。コンパレータ74はF
−V変換器50からのアナログ電圧Vfを基準電圧発生
器60からの第1基準電圧と比較する。しかして、アナ
ログ電圧Vfが前記第1基準電圧より低い(又は高い)
とき、コンパレータ74がハイレベル(又はローレベ
ル)にて比較信号を生じる。コンパレータ75はF−V
変換器50からのアナログ電圧Vfを基準電圧発生器6
0からの第5基準電圧と比較する。しかして、アナログ
電圧Vfが前記第5基準電圧より低い(又は高い)と
き、コンパレータ75はハイレベル(又はローレベル)
にて比較信号を生じる。
【0013】鋸歯状波電流発生器80は、図4に示すご
とく、一対のアナログスイッチ81a、81bを有して
おり、アナログスイッチ81aは、コンパレータ75か
らのハイレベルの比較信号に応答して導通し、同比較信
号のローレベルへの変化に応答して非導通となる。一
方、アナログスイッチ81bは、コンパレータ74から
のハイレベルの比較信号に応答して導通し、同比較信号
のローレベルへの変化に応答して非導通となる。しかし
て、鋸歯状波電流発生器80は、両アナログスイッチ8
1a、81b、F−V変換器50、基準電圧発生器60
及び比較回路70の各作動に応じ鋸歯状波電流I1(図
7(D)参照)を発生する。かかる場合、電流発生器8
0は、両アナログスイッチ81a、81bの導通下にて
基準電圧発生器60から第6及び第3の基準電圧を受け
て電流I1 をF−V変換器50からのアナログ電圧Vf
の上昇に比例してI1mまで増大させ、アナログスイッチ
81bの非導通に応答して電流I1を(−I1m)まで瞬
時に減少させ、電流I1 を(−I1m)からアナログ電
圧Vfの上昇に比例してI1m まで増大させ、アナログ
スイッチ81aの非導通に応答して電流I1を再び(−
I1m )まで瞬時に減少させ、I1をVfの上昇に比例し
てI1=0まで増大させる。
【0014】鋸歯状波電流発生器90は、図4に示すご
とく、アナログスイッチ91を有しており、このアナロ
グスイッチ91は、コンパレータ73からのハイレベル
の比較信号に応答して導通し、同比較信号のローレベル
への変化に応答して非導通となる。しかして、電流発生
器90は、アナログスイッチ91、基準電圧発生器60
及びF−V変換器50の各作動に応じ鋸歯状波電流I2
(図7(E)参照)を発生する。かかる場合、電流発生
器90は、基準電圧発生器60から第1基準電圧を受け
るとともにアナログスイッチ91の導通下にて第5基準
電圧を受けて電流I1 をF−V変換器50からのアナロ
グ電圧Vfの上昇に比例して(−I2m)からI2mまで増
大させ、アナログスイッチ91の非導通に応答して電流
I2 を(−I2m)まで瞬時に減少させ、さらに、電圧I
2を(−I2m)からI2m までアナログ電圧Vfに比例し
て増大させる。
【0015】電流−電圧変換器100(以下、I−V変
換器100という)は、図5に示すごとく、電流発生器
80から電流I1を受けて、この電流I1を三角波状電圧
V1(図8(A)参照)に変換する。一方、電流−電圧
変換器110(以下、I−V変換器110という)は、
電流発生器90から電流I2を受けて、この電流I2を三
角波状電圧V2(図8(B)参照)に変換する。かかる
場合、各電圧V1、V2はアナログ電圧Vfの上昇に応じ
三角波状に変化する。関数発生器120は、互いに直列
接続した両抵抗121、122を有しており、これら両
抵抗121、122は定電圧発生器20からの定電圧V
c1 を分圧し分圧電圧として発生する。但し、この分圧
電圧は、振れ角S=90°−Xb=46°に対応するア
ナログ電圧Vf=V90-xb に相当する。しかして、関数
発生器120は、両抵抗121、122からの分圧電圧
との関連においてI−V変換器100からの三角波状電
圧V1を変更し関数電圧Vg1(図8(C)にて実線参
照)として発生する。
【0016】かかる場合、Vg1は、Vf=V90-xbにて
直線的に屈曲し、Vf=0.5及び1にてそれぞれ線対
称となる波形を有する。但し、関数発生器120におい
て、両トランジスタ123、124の各ベース・エミッ
タ電圧をそれぞれVBE1、VBE2とし、抵抗125の抵抗
値をR125 とし、両抵抗121、122の分圧電圧をV
A とすれば、トランジスタ123を介し抵抗125に流
入する電流i1 は次の数1により特定される。
【数1】 i1=(1/R125)・(V1−VBE1−VA+VBE2) 従って、関数電圧Vg1 の波形上の屈曲程度は、この数
1により特定されることになる。
【0017】関数発生器130は、図5に示すごとく、
互いに直列接続した両抵抗131、132を有してお
り、これら両抵抗131、132は定電圧発生器20か
らの定電圧Vc1 を分圧し分圧電圧として発生する。但
し、この分圧電圧は、S=Xb=44°に対応するアナ
ログ電圧Vf=Vxbに相当する。しかして、関数発生
器130は、両抵抗131、132からの分圧電圧との
関連においてI−V変換器110からの三角波状電圧V
2を変更し関数電圧Vg2 (図8(D)にて実線参照)と
して発生する。かかる場合、Vg2は、Vf=Vxbにて
直線的に屈曲し、Vf=0.5及び1にてそれぞれ線対
称となって波形を有する。但し、関数発生器130にお
いて、両トランジスタ133、134の各ベース・エミ
ッタ電圧、抵抗135の抵抗値及び両抵抗131、13
2の分圧電圧との関連において、トランジスタ133を
介し抵抗135に流入する電流は、関数発生器120の
場合と実質的に同様に数1で特定される。従って、関数
電圧Vg2の波形上の屈曲程度は、同様に、数1で特定さ
れることとなる。
【0018】関数発生器140は、図5に示すごとく、
互いに直列接続した両抵抗141、142を有してお
り、これら両抵抗141、142は定電圧発生器20か
らの定電圧Vc1を分圧し分圧電圧として発生する。但
し、この分圧電圧は、振れ角S=90°−Xa=71.
9°にて対応するアナログ電圧Vf=V90-xa に相当す
る。しかして、関数発生器140は、両抵抗141、1
42からの分圧電圧との関連において関数発生器120
からの関数電圧Vg1を変更し関数電圧Vh1(図8(E)
にて実線参照)として発生する。かかる場合、Vh1は、
Vf=V90-xa にて直線的に屈曲し、Vf=0.5及び
1にてそれぞれ線対称となる波形を有する。但し、関数
発生器140において、両トランジスタ143、144
の各ベース・エミッタ電圧をそれぞれVBE3、VBE4 と
し、抵抗145の抵抗値をR145とし、両抵抗141、
142の分圧電圧をVB とすれば、トランジスタ143
を通り抵抗145に流入する電流i2 は次の数2で特定
される。
【数2】 i2={(VB−VBE4)/R155}−Is・exp(q・VBE4/KT) 従って、関数電圧Vh1のVg1とは異なる波形上の屈曲度
合はこの数2で特定されることとなる。
【0019】関数発生器150は、図5に示すごとく、
互いに直列接続した両抵抗151、152を有してお
り、これら両抵抗151、152は定電圧発生器20か
らの定電圧Vc1を分圧し分圧電圧として発生する。但
し、この分圧電圧は、振れ角S=Xa=18.1°に対
応するアナログ電圧Vf=Vxaに相当する。しかし
て、関数発生器150は、両抵抗151、152からの
分圧電圧との関連において関数発生器130からの関数
電圧Vg2を変更し関数電圧Vh2(図8(F)にて実線参
照)として発生する。かかる場合、Vh2は、Vf=Vx
bにて直線的に屈曲し、Vf=0.5及び1にてそれぞ
れ線対称となる波形を有する。但し、関数発生器150
において、両トランジスタ153、154の各ベース・
エミッタ電圧、抵抗155の抵抗値、両抵抗151、1
52の分圧電圧との関連において、トランジスタ153
を通り抵抗155に流入する電流は、関数発生器140
の場合と実質的に同様に数2によって特定される。従っ
て、関数電圧Vh2のVg2とは異なる波形上の屈曲度合は
数2で特定されることとなる。
【0020】出力方向切換器160は、図2及び図5に
示すごとく、電流発生器80及びI−V変換器100に
接続した比較回路160aと、電流発生器90及びI−
V変換器110に接続した比較回路160bと、各比較
回路70、160a、160bに接続した論理回路16
0cとによって構成されている。比較回路160aは、
互いに直列接続した両抵抗161、162を有してお
り、これら両抵抗161、162は定電圧発生器20か
らの定電圧Vc2を分圧し分圧電圧として発生する。但
し、この分圧電圧は(Vc2/2)に相当する。コンパレ
ータ163は、電流発生器120からの電流I1 に相当
する電圧が両抵抗161、162からの分圧電圧により
低い(又は高い)とき、ハイレベル(又はローレベル)
にて比較信号を発生する。
【0021】比較回路160bは、互いに直列接続した
両抵抗164、165を有しており、これら両抵抗16
4、165は定電圧発生器20からの定電圧Vc2を分圧
し分圧電圧として発生する。但し、この分圧電圧は、
(Vc2/2)に相当する。コンパレータ166は、電流
発生器90からの電流I2 に相当する電圧が両抵抗16
5、166からの分圧電圧より低い(又は高い)とき、
ハイレベル(又はローレベル)にて比較信号を発生す
る。論理回路160cは、両コンパレータ71、163
に接続したNORゲート167aと、両コンパレータ7
1、72に接続したNORゲート167bと、コンパレ
ータ72及びNORゲート167aに接続したNORゲ
ート167cと、コンパレータ166及びNORゲート
167cに接続したエクスクルーシブORゲート167
dと、このエクスクルーシブORゲート167d及びN
ORゲート167bに接続したNORゲート167eと
により構成されている。しかして、この論理回路160
cは、各コンパレータ71、72、163、166から
の比較信号のレベルに応じNORゲート167c、16
7eからそれぞれ第1及び第2の出力方向切換信号を発
生する。
【0022】因みに、ローレベル又はハイレベルをそれ
ぞれ「0」及び「1」で表わし、各コンパレータ71、
72、73、74、75、163、166からの比較信
号をそれぞれCa、Cb、Cs1、Cs2、Cs3、Csin、
Ccosで表わし、また、NORゲート167cからの第
1出力方向切換信号及びNORゲート167eからの第
2出力方向切換信号をそれぞれDsin及びDcosで表わす
ものとすれば、振れ角Sとの関係で次の表1が成立す
る。
【表1】
【0023】駆動回路170においては、図6に示すご
とく、論理回路160cからの第1出力方向切り換え信
号がローレベルのとき、トランジスタ171がインバー
タ171aの反転作用を受けて導通するとともにトラン
ジスタ172が各インバータ172a、172b、17
2cの反転作用を受けて導通する。このため、(関数電
圧Vh1/抵抗173の抵抗値)に相当する電流が、トラ
ンジスタ171、交差コイル11及びトランジスタ17
2を通り抵抗173に流入する。一方、論理回路160
cからの第1出力方向切り換え信号がハイレベルのと
き、トランジスタ174が両インバータ174a、17
4bの各反転作用を受けて導通するとともに、トランジ
スタ175が両インバータ172a、175aの反転作
用を受けて導通する。このため、(関数電圧Vh1/抵抗
173の抵抗値)に相当する電流が、トランジスタ17
5、交差コイル11及びトランジスタ174を通り抵抗
173に流入する。
【0024】このことは、交差コイル11が、その流入
電流に応じ、流入方向で定まるベクトル量にて電磁力を
発生することを意味する。かかる場合、交差コイル11
の両端子を図6に示すように各符号11a、11bで表
せば、両端子11a、11b間の端子電圧V11は、交差
コイル11への流入電流に比例し、アナログ電圧Vfと
の関連において図9(A)に示すごとき波形にて変化す
る。演算増幅器176は、関数発生器140からの関数
電圧Vh1が抵抗173の端子に端子電圧として発生する
ように、差動増幅する。各ダイオード177、178
は、NORゲート167cからの第1出力方向切り換え
信号に応答して導通し、同第1出力方向切り換え信号の
ローレベルへの変化に応答して非道通となる。このこと
は、各トランジスタ174、172が各ダイオード17
7、178の導通下でのみ導通可能となることを意味す
る。
【0025】一方、駆動回路180においては、論理回
路160cからの第2出力方向切り換え信号がローレベ
ルのとき、トランジスタ181がインバータ181aの
反転作用を受けて導通するとともにトランジスタ182
が各インバータ182a、182b、182cの反転作
用を受けて導通する。このため、(関数電圧Vh2/抵抗
183の抵抗値)に相当する電流が、トランジスタ18
1、交差コイル12及びトランジスタ182を通り抵抗
183に流入する。一方、論理回路160cからの第2
出力方向切り換え信号がローレベルのとき、トランジス
タ184が両インバータ184a、184bの各反転作
用を受けて導通するとともに、トランジスタ185が両
インバータ182a、185aの反転作用を受けて導通
する。このため、(関数電圧Vh2/抵抗183の抵抗
値)に相当する電流が、トランジスタ185、交差コイ
ル12及びトランジスタ184を通り抵抗183に流入
する。
【0026】このことは、交差コイル12が、その流入
電流に応じ、流入方向で定まるベクトル量にて電磁力を
発生することを意味する。かかる場合、交差コイル12
の両端子を図6にて示すように各符号12a、12bで
表せば、両端子12a、12b間の端子電圧V12は、交
差コイル12への流入電流に比例し、アナログ電圧Vf
との関連において図9(B)に示すごとき波形にて変化
する。演算増幅器186は、関数発生器150からの関
数電圧Vh2が抵抗183の端子に端子電圧として発生す
るように、差動増幅する。各ダイオード187、188
は、NORゲート167eからの第2出力方向切り換え
信号に応答して導通し、同第2出力方向切り換え信号の
ローレベルへの変化に応答して非道通となる。このこと
は、各トランジスタ184、182が各ダイオード18
7、188の導通下でのみ導通可能となることを意味す
る。なお、図1における両交差コイル11、12、各抵
抗56b、59c、可変抵抗59c、各コンデンサ56
a、59a及び車速センサ30を除く回路部分は、半導
体集積回路により形成されている。
【0027】以上のように構成した本実施例において、
当該車両を走行状態におけば、車速センサ30が同車両
の現実の走行速度に応答してパルス信号を順次発生し、
波形整形器40が車速センサ30からの各パルス信号を
順次波形整形して整形パルスとして発生しF−V変換器
50に付与する。すると、F−V変換器50が、波形整
形器40からの各整形パルスを、その各周波数に比例す
るアナログ電圧Vfに変換する。かかる場合、車速V
が、V=0(Km/h)からV=300(Km/h)へ
上昇すれば、アナログ電圧Vfが、Vf=0(V)から
Vf=2(V)まで変化するものとする。
【0028】また、このようなF−V変換器50におい
ては、上述のごとく、抵抗56bが、その一端にて、ト
ランジスタ52aのベースに接続され、その他端にて、
F−V変換のワンショット用コンデンサ56aを通して
接地されており、この抵抗56bの抵抗値は、コンデン
サ56aを通してF−V変換器50内に侵入するであろ
う電磁波ノイズを適正に阻止し得る値に設定されてい
る。また、抵抗59cは、その一端にて、抵抗58を通
して両直列ダイオード57に接続され、その他端にて、
平滑用コンデンサ59aを通して接地されており、この
抵抗59cの抵抗値は、コンデンサ59aを通してF−
V変換器50内に侵入するであろう電磁波ノイズを適正
に阻止し得る値に設定されている。
【0029】従って、上述のようなF−V変換器50に
よるF−V変換にあたり、電磁波が各コンデンサ56
a、59aを通り電磁波ノイズとしてF−V変換器50
内に侵入しようとしても、この電磁波ノイズが、各抵抗
56b、59cにより適確に抑制されてF−V変換器5
0内への侵入を阻止される。このことは、駆動装置Dの
残余の各種回路へのF−V変換器50を介する電磁波ノ
イズの侵入をも適確に阻止し得ることを意味する。その
結果、F−V変換器50のFーV変換作用が、電磁波ノ
イズの影響を受けることなく、精度よく適正になされ得
るのは勿論のこと、その後の駆動装置D内の残余の各回
路の動作も、電磁波ノイズの影響を受けることなく、精
度よく適正になされ得る。このことは、各コンデンサ5
6a、59aの接地導線が長くても同様である。
【0030】上述のようにF−V変換器50による整形
パルスのアナログ電圧Vfがなされると、各電流発生器
80、90が、基準電圧発生器60及び比較回路70と
の協動によりそれぞれアナログ電圧Vfの変化に応じ、
各鋸歯状波状電流I1、I2(図7(D)(E)参照)を
発生する。かかる場合、上述のように各抵抗56b、5
9cが電磁波ノイズの侵入を確実に阻止するので、各鋸
歯状波状電流I1、I2が、電磁波ノイズによる誤差の影
響を受けることなく、精度のよい電流波形をもつものと
して得られる。
【0031】ついで、I−V変換器100、110が各
電流発生器80、90からの電流I1、I2を各三角波状
電圧V1、V2(図8(A)(B)参照)にそれぞれ変換
し、各関数発生器120、130が各三角波状電圧V
1、V2に応じて各関数電圧Vg1、Vg2(図8(C)
(D)参照)をそれぞれ発生し、各関数発生器140、
150が各関数電圧Vg1、Vg2に応じて各関数電圧Vh
1、Vh2(図8(E)(F)参照)をそれぞれ発生す
る。かかる場合、上述のように各抵抗56b、59cが
電磁波ノイズの侵入を確実に阻止するので、各三角波状
電圧V1、V2、各関数電圧Vg1、Vg2及び各関数電圧V
h1、Vh2が、いずれも、電磁波ノイズによる誤差の影響
を受けることなく、精度のよい電圧波形をもつものとし
て得られる。
【0032】また、出力方向切換器160が、比較回路
70との協働により各電流発生器80、90からの各電
流I1、I2に相当する各電圧に応じて選択的に第1及び
第2の出力方向切換信号を発生すると、駆動回路170
においては、出力方向切換器160からの第1出力方向
切換信号がローレベルのとき、両トランジスタ171、
172が、両トランジスタ174、175の非導通のも
とに導通する。このため、演算増幅器176による関数
発生器140及び抵抗173との協働のもとに、(関数
電圧Vh1/抵抗173の抵抗値)に相当する電流が、前
記直流電源からトランジスタ171、交差コイル11及
びトランジスタ172を通り抵抗173に流入する。一
方、出力方向切換器60からの第1出力方向切換信号が
ハイレベルのとき、両トランジスタ174、175が、
両トランジスタ171、172の非導通のもとに導通す
る。このため、演算増幅器176による関数発生器14
0及び抵抗173との協働のもとに、(関数電圧Vh1/
抵抗173の抵抗値)に相当する電流が、前記直流電源
からトランジスタ175、交差コイル11及びトランジ
スタ174を通り抵抗173に流入する。かかる場合、
上述のように各抵抗56b、59cが電磁波ノイズの侵
入を確実に阻止するので、抵抗173への流入電流が電
磁波ノイズの影響による誤差を生ずることはない。
【0033】一方、駆動回路180においては、出力方
向切換器160からの第2出力方向切換信号がローレベ
ルのとき、両トランジスタ181、182が、両トラン
ジスタ184、185の非導通のもとに導通する。この
ため、演算増幅器186による関数発生器150及び抵
抗183との協働のもとに、(関数電圧Vh2/抵抗18
3の抵抗値)に相当する電流が、前記直流電源からトラ
ンジスタ181、交差コイル12及びトランジスタ18
2を通り抵抗183に流入する。一方、出力方向切換器
160からの第2出力方向切換信号がハイレベルのと
き、両トランジスタ184、185が両トランジスタ1
81、182の非導通のもとに導通する。このため、演
算増幅器186による関数発生器150及び抵抗183
との協働のもとに、(関数電圧Vh2/抵抗183の抵抗
値)に相当する電流が、前記直流電源からトランジスタ
185、交差コイル12及びトランジスタ184を通り
抵抗183に流入する。このことは、両交差コイル1
1、12の各端子電圧V11、V12がアナログ電圧Vfに
応じて図9(A)(B)に示すごとき波形にて変化する
ことを意味する。かかる場合、上述のように各抵抗56
b、59cが、電磁波ノイズの侵入を確実に阻止するの
で、抵抗183への流入電流や各端子電圧V11、V12の
波形が、電磁波ノイズの影響による誤差を生ずることは
ない。
【0034】換言すれば、アナログ電圧Vfが0(V)
から2(V)まで変化する過程において、各電流I1、
I2が、互いに90°(Vf=0.5(V)に相当)だ
け位相を異にして図7(D)(E)に示すごとく鋸歯状
波状に変化し、各電圧V1、V2が、図8(A)(B)に
示すごとく、互いに90°だけ位相を異にして三角波状
に変化する。ついで、関数電圧Vg1が、図8(C)に示
すごとく、Vf=0.5(V)を中心としV90-xb ≦V
f≦(0.5+V90-xb)にて電圧V1の波形の頂角を大
きくするように電圧V1 を変更するとともにVf=1.
5(V)を中心とし(1+V90-xb)≦Vf≦(1.5
+V90-xb)にて電圧V1 の波形の頂角を大きくするよ
うに電圧V1を変更して形成される。一方、関数電圧Vg
2 が、図8(D)に示すごとく、0≦Vf≦Vxbにて
電圧V2の波形の頂角を大きくするように電圧V2を変更
し、Vf=1(V)を中心とし(0.5+Vxb)≦V
f≦(1+Vxb)にて電圧V2 の波形の頂角を大きく
するように電圧V2 を変更し、かつ(1.5+Vxb)
≦ Vf≦2(V)にて電圧V2の波形の頂角を大きくす
るように電圧V2を変更して形成される。
【0035】さらに、関数電圧Vh1が、図8(E)に示
すごとく、Vf=0.5(V)を中心としV90-xa≦V
f≦(0.5+V90-xa)にて関数電圧Vg1の波形をほ
ぼ平坦にするように関数電圧Vg1を変更するとともに、
Vf=1.5(V)を中心とし(1+V90-xa)≦Vf
≦(0.5+V90-xa)にて関数電圧Vg1の波形をほぼ
平坦にするように関数電圧Vg1を変更して形成される。
一方、関数電圧Vh2が、図8(F)に示すごとく、0≦
Vf≦Vxa、(1−Vxa)≦Vf≦(1+Vx
a)、及び(2−Vxa)≦Vf≦2(V)の各範囲に
て関数電圧Vg2の波形をほぼ平坦にするように関数電圧
Vg2を変更して形成される。このため、交差コイル11
の端子電圧V11は図9(A)に示すごとく疑似サイン波
形となり、一方、交差コイル12の端子電圧V12は図9
(B)に示すごとく疑似コサイン波形となる。かかる場
合、各端子電圧V11、V12は、上述のようなアナログ回
路構成に起因して緩やかに変化する。
【0036】従って、上述のような各端子電圧V11、V
12に応じ各交差コイル11、12にそれぞれ生じる各電
磁力との関連で、指針14が車速Vの変化に応じて振れ
ることとなり、その結果、指針14の振れ具合に対する
違和感の解消を促進させ得る。また、F−V変換器50
においては、上述のような各抵抗56b、59cの採用
による電磁波ノイズの侵入阻止が確保されるので、F−
V変換器50のF−V変換及び残余の各回路の作用に誤
差を伴うことがなく、その結果、指針14の振れ具合に
上述の電磁波ノイズの影響による誤差が混入することが
ない。
【0037】因みに、各抵抗56b、59cをF−V変
換器50に採用しない場合と採用した場合において
00(V/m)以下の高周波の電界を本発明装置に印加
したときの電磁波影響(例えば、指示値の急落等の指
示誤差の発生)を調べたところ、図10に示す結果を得
た。但し、図10において、図示曲線L1が、各抵抗5
6b、59cを採用しない場合のグラフを示し、また、
図示曲線L2が、各抵抗56b、59cを採用した場合
のグラフを示す。これによれば、各抵抗56b、59c
を採用しない場合には、前記印加電界の入力周波数が1
20(MHz)〜170(MHz)の範囲にあるとき、
曲線L1に示すごとく、低い電界強度から本装置に影響
が現れ、各抵抗56b、59cを採用した場合には、曲
線L2に示すごとく、100(V/m)以下において電
界の影響を殆ど受けなかった。なお、各抵抗56b、5
9cを採用しない場合に電界の影響を受ける周波数は、
一定ではなく、実験に用いる装置によって異なるもので
ある。
【0038】また、本発明の実施にあたっては、車速V
に限ることなく、各種のアナログ入力を指示する交差コ
イル型アナログ指示計器のための駆動装置に本発明を適
用して実施してもよい。また、本発明の実施にあたって
は、鋸歯状波電流からの疑似サイン波及び疑似コサイン
波の形成に代えて、例えば三角波或いは台形波から疑似
サイン波及び疑似コサイン波を形成するにあたり本発明
を適用して実施してもよい。また、本発明の実施にあた
っては、各抵抗56b、59cの抵抗値は、必要に応じ
て、適宜変更して実施してもよい。また、両抵抗56
b、59cの一方を、必要に応じ、省略して実施しても
よい。また、前記実施例においては、各駆動回路17
0、180をそれぞれブりッジ回路構成としたが、この
ようなブリッジ回路構成としない場合には、出力方向切
換器160は省略して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示すF−V変換器の詳細回路図である。
【図2】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図3】交差コイル型アナログ指示計器の概略構成図で
ある。
【図4】図2の基準電圧発生器、比較回路、及び両電流
発生器の詳細回路図である。
【図5】図2の両I−V変換器、各関数発生器及び出力
方向切り換え器の詳細回路図である。
【図6】図2の両駆動回路の詳細回路図である。
【図7】図2の波形整形器、F−V変換器及び各電流発
生器の出力波形図である。
【図8】図2の各I−V変換器及び各関数発生器の出力
波形図である。
【図9】図2の各交差コイルの端子電圧波形図である。
【図10】高周波電界強度の印加周波数との関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
10…アナログ指示計器、11、12…交差コイル、1
4…指針、30…車速センサ、50…F−V変換器、5
6a、59a…コンデンサ、56b、59c…抵抗、6
0…基準電圧発生器、70…比較回路、80、90…電
流発生器、100、110…I−V変換器、120〜1
50…関数発生器、160…出力方向切換器、170、
180…駆動回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに略同心的に交差してアナログ入力
    に対応する各流入電流に応じてそれぞれ電磁力を生じる
    一対の交差コイルと、前記各電磁力の合成値に応じた振
    れ角にて前記アナログ入力を指示する指針とを備えたア
    ナログ指示計器に適用されて、前記アナログ入力に比例
    する周波数にてパルス信号を順次発生するパルス信号発
    生手段と、前記各パルス信号をこれら各パルス信号の周
    波数に比例するアナログ電圧に変換する周波数ー電圧変
    換手段と、前記アナログ電圧に応じて、前記各交差コイ
    ルを、これら各交差コイルに前記各流入電流をそれぞれ
    流入させるように、駆動する駆動手段とを設けるように
    した駆動装置において、前記周波数ー電圧変換手段は、前記パルス信号の入力を
    受ける入力端子と、前記アナログ電圧を出力する出力端
    子と、前記出力端子とグランドとの間に設けられ前記出
    力するアナログ電圧を平滑化する第1の接地コンデンサ
    と、前記パルス信号が前記入力端子に入力される毎に前
    記第1の接地コンデンサへの充電作動を一定時間行うよ
    うにして前記パルス信号の周波数に比例したアナログ電
    圧を前記出力端子から出力させる回路と、この回路とグ
    ランドとの間に設けられ前記回路とともに作動して前記
    一定時間を作成する第2の接地コンデンサとを備え、 さらに前記第1の接地コンデンサと前記出力端子との
    間、および第2の接地コンデンサと前記回路との間の少
    なくとも一方には耐電磁波ノイズ用の抵抗が直列接続さ
    れていること を特徴とするアナログ指示計器のための駆
    動装置。
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