JPH08272528A - 3次元位置検出装置 - Google Patents

3次元位置検出装置

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JPH08272528A
JPH08272528A JP7496095A JP7496095A JPH08272528A JP H08272528 A JPH08272528 A JP H08272528A JP 7496095 A JP7496095 A JP 7496095A JP 7496095 A JP7496095 A JP 7496095A JP H08272528 A JPH08272528 A JP H08272528A
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JP
Japan
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dimensional
mouse
magnetic
magnet
magnetic sensor
Prior art date
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JP7496095A
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English (en)
Inventor
Taiji Tsuruoka
泰治 鶴岡
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人間の感覚に合った自然な位置指定を行うこ
とができる3次元位置検出装置を提供すること。 【構成】 本発明の3次元位置検出装置1は、所定の3
次元空間を移動できるマウス2等の検出対象物内で一定
方向に磁気モーメントが向くよう配置される磁性体であ
る磁石22と、マウス2等が3次元空間の所定位置に配
置されている際の磁石22から発生する磁界の強さを3
次元的に検知する3次元磁気センサ3と、3次元磁気セ
ンサ3によって検知した磁界の強さに基づいてマウス2
等の3次元空間での配置位置を算出する計算部4とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の3次元空間での
検出対象物の位置を磁気センサにて検出する3次元位置
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータの表示画面等におい
て2次元の位置を指定する手段としてはマウスと呼ばれ
るポインティングデバイスが多く用いられている。オペ
レータはマウスを机等の平面上で前後左右に移動させ、
この際のボールの回転に応じて表示画面上のカーソルの
位置を移動させるようにしている。表示画面上の所望の
位置を指定したい場合には、マウスの移動によってカー
ソルを表示画面上で移動し、所望の位置に合わせた状態
でマウスに設けられたボタンを押下することで位置指定
を行っている。
【0003】このようなマウスを利用して、表示画面上
に表される3次元空間での位置を指定する技術として
は、特開平2−212919号公報に開示されているマ
ウス装置がある。これは、マウス装置に設けられたスイ
ッチの切り換えにより位置の指定を行える平面(2つの
座標軸)を選択し、3次元空間の位置指定に対応させて
いるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスイッチの切り換えによって3次元空間の位置を指
定するにはオペレータによるスイッチ操作が必要とな
り、人間の感覚に合った自然な位置指定を行うのは非常
に困難である。つまり、オペレータは平面上でのマウス
の移動を頭の中で3次元空間での移動に置き換え、これ
に合わせてスイッチを切り換える必要があり、位置指定
に大変な手間を強いられることになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のこのような課題
を解決するために成された3次元位置検出装置である。
すなわち、本発明の3次元位置検出装置は、所定の3次
元空間を移動できる検出対象物内で一定方向に磁気モー
メントが向くよう配置される磁性体と、検出対象物が3
次元空間の所定位置に配置されている際の磁性体から発
生する磁界の強さを3次元的に検知する3次元磁気セン
サと、3次元磁気センサによって検知した磁界の強さに
基づいて検出対象物の3次元空間での配置位置を算出す
る計算部とを備えているものである。
【0006】
【作用】本発明では、検出対象物内において一定方向に
磁気モーメントが向くよう磁性体を配置しているため、
この磁性体から発生する磁界の強さおよびその方向は3
次元空間の所定位置で常に一定となる。つまり、3次元
磁気センサでこの磁性体から発生する磁界の強さを3次
元的に検知し計算部に渡すことで、計算部ではこの磁界
の強さおよび方向に応じた検出対象物の3次元空間での
配置位置を算出できるようになる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の3次元位置検出装置におけ
る実施例を図に基づいて説明する。図1は本発明におけ
る3次元位置検出装置の一実施例を説明する模式図であ
る。すなわち、この3次元位置検出装置1は検出対象物
である例えばマウス2の3次元空間での位置を検出する
装置であり、略水平に設置され3次元空間を指定する際
の目安となる板30と、板30の例えば左下に設けられ
る3次元磁気センサ3と、3次元磁気センサ3からの出
力信号に応じてマウス2の3次元での座標値を算出する
計算部4とを備えている。
【0008】検出対象物であるマウス2の本体21内に
は、磁気モーメントMが例えば鉛直方向の一定に向くよ
う磁石22が配置されており、3次元磁気センサ3はこ
の磁石22から発生する磁界の強さを3次元的に検知し
ている。また、3次元磁気センサ3としては例えばホー
ル素子から成るものや磁気抵抗効果素子から成るものが
使用されている。
【0009】図2はマウスを説明する断面図であり、
(a)は全体図、(b)は磁石部拡大図である。図2
(a)に示すように、マウス2はオペレータの握りやす
さを考慮した例えばペン状の本体21と、磁気モーメン
トMが常に鉛直方向に向くよう配置される磁性体である
磁石22と、磁石22を内部に備える球体23とから構
成されている。
【0010】図2(b)に示すように、球体23内には
オイル25を介してカプセル24が浮かんだ状態となっ
ており、このカプセル24内に偏って磁石22が取付け
られている。また、カプセル24内の磁石22の下側に
は重り26が設けられており、この重り26が常に下と
なるようオイル25内にカプセル24が浮く状態となっ
ている。これによって、マウス2をオペレータが握りど
のような方向に向けてもカプセル24の重り26が下側
となり、磁石22の磁気モーメントMは常に鉛直方向に
向く状態となる。
【0011】次に、この3次元位置検出装置1を用いた
位置検出手順を説明する。なお、位置の指定を行う場合
には、板30の上方の空間を指定範囲の目安として使用
するものとし、磁石22の磁気モーメントMの強さは予
め測定によって求められているものとする。
【0012】先ず、オペレータはマウス2を握り、板3
0の上方空間の所定位置にマウス2を配置する。マウス
2の内部には先に説明したような磁石22が配置されて
おり、その磁気モーメントMの方向は常に一定方向(例
えば鉛直方向)に向いているため、この磁石22から発
生する磁界の強さおよびその方向は、所定の位置では距
離と角度に応じて一定となる。この性質を利用して、板
30に取付けられた3次元磁気センサ3では磁石22か
ら発生する磁界Hの強さを3次元的に検知する。
【0013】次に、3次元磁気センサ3からの出力であ
る磁界Hの3次元的な強さに応じた電気信号を計算部4
に渡し、ここでマウス2の位置を算出する処理を行う。
ここで、マウス2に配置された磁石22の磁気モーメン
トをM、磁気モーメントMの中心から3次元磁気センサ
3までの距離をr、磁気モーメントMの方向と磁気モー
メントMの中心から3次元磁気センサ3までの方向との
成す角度をa、3次元磁気センサ3の場所での磁界を
H、磁界Hの方向と磁気モーメントMの中心から3次元
磁気センサ3までの方向の延長線との成す角度をb、板
30の平面方向と磁界Hの方向との成す角度をc、透磁
率をμとすると、次の数1〜数3の関係が成り立つ。
【0014】
【数1】 H=M/(4×π×μ×r3 )×(√(1+3×(cos(a))2 )) …(1)
【数2】 b=tan-1(1/2×tan(a)) …(2)
【数3】3×π/2=a+b+c …(3)
【0015】このうち、磁界Hの強さと角度cとは3次
元磁気センサ3によって得られる3次元的な磁界Hの強
さによって測定可能である。つまり、磁石22の発生す
る磁界の方向は既存であり、しかも3次元磁気センサ3
より空間的に上方に磁石22が配置されていることか
ら、計算部4では、磁界Hの強さおよび角度cに基づき
数1〜数3を用いて角度b、距離rおよび角度aを算出
する。これによって、3次元磁気センサ3が1つであっ
ても所定の原点からマウス2の3次元空間での座標値を
算出することができるようになる。
【0016】一例としては、磁石22として直径5mm
のアルニコ磁石を用い、これを内径10mmのプラスチ
ック製のカプセル24に固定して、このカプセル24を
内径1.1mmの球体23内にオイル25を介して挿入
する。この球体23の重心位置は、重り26の作用によ
って球体23の中心から0.6mm下に偏った位置にあ
り、全体として約8gとなった球体23をペン状のマウ
ス2の本体21内に配置する。
【0017】また、3次元磁気センサ3は半導体を用い
た構成とし、3次元磁気センサ3の持つ固定された座標
X,Y,Z軸方向の磁束密度を1msec毎に測定し、
この磁束密度に応じて比例する電圧を計算部4へ渡すよ
うにする。計算部4では、このX,Y,Z軸方向の磁束
密度に応じて比例する電圧に基づいて距離r、角度aを
算出し、先に示した数1〜数3によって磁気モーメント
Mの中心位置の3次元空間での座標値を算出する。そし
て、マウス2の本体21と磁石22との配置位置関係か
ら磁気モーメントMの中心位置に基づくマウス2の位置
(例えば、マウス2の先端位置)を検出することができ
るようになる。
【0018】図3は本実施例における3次元位置検出装
置の適用例を説明する斜視図である。これは、パーソナ
ルコンピュータ10のポインティングデバイスとして本
実施例の3次元位置検出装置1を用いた例である。この
パーソナルコンピュータ10には、表示手段であるディ
スプレイ11や入力手段であるキーボード12が設けら
れており、ディスプレイ11内には3次元空間の位置を
指定するカーソル11aが表示されている。
【0019】このディスプレイ11内のカーソル11a
の位置は本実施例である3次元位置検出装置1のマウス
2と3次元磁気センサ3との相対的な位置関係によって
決定される。すなわち、板30の上方空間におけるマウ
ス2の移動にともない、先に説明した手順によってマウ
ス2の3次元位置を内部に設けられた計算部4で算出
し、その座標値に応じてディスプレイ11内のカーソル
11aをその3次元空間内で移動するようにする。
【0020】例えば、オペレータがマウス2を板30上
の空間で左右に動かせばその移動量に応じてディスプレ
イ11上のカーソル11aが左右に移動し、マウス2を
前後に動かせばその移動量に応じてカーソル11aが奥
行き方向または手前方向に移動し、マウス2を上下に動
かせばその移動量に応じてカーソル11aが上下に移動
する状態となる。このような3次元位置検出装置1によ
りマウス2の位置を検出しカーソル11aの位置と連動
させる場合には、オペレータがディスプレイ11上のカ
ーソル11aの位置を見ながらマウス2の操作を行うた
め、3次元磁気センサ3によるマウス2の検出位置に多
少の誤差が生じていても特に問題とはならない。
【0021】また、マウス2を握った際の親指が当たる
部分には図示しない圧力スイッチを設けておくことで、
オペレータはマウス2の移動によりディスプレイ11内
のカーソル11aを所望の位置に移動させた後、この圧
力スイッチを押してディスプレイ11内の所定位置に表
示されている図形等を指定できるようになる。
【0022】また、板30は通常パーソナルコンピュー
タ10のキーボード12近傍に搭載されているが、必要
に応じて取り外すことができ、オペレータの使いやすい
位置に設置できるようになっている。さらに、この3次
元位置検出装置1を用いて2次元位置の検出を行う場合
には、この板30の上面にマウス2の先端を接触移動さ
せることで自動的に2次元的な位置検出に切り換え(接
触スイッチ等による切り換え)、板30の上面を基準と
した正確な2次元位置の指定を行うことができるように
なる。
【0023】また、他の指定方法としては、圧力スイッ
チを押した際にのみ3次元位置の検出を行い、そのまま
マウス2を移動してカーソル移動を行い、スイッチを放
した際のカーソル11aの位置によってカーソル11a
の示す図形等を指定できるようにしてもよい。
【0024】このような3次元位置検出装置1によっ
て、ディスプレイ11上のカーソル11aの位置を人間
の感覚に合った自然な状態で移動し指定することができ
るようになる。なお、マウス2にこのような圧力スイッ
チを設ける代わりにキーボード12の特定キーを代用す
るようにしてもよい。また、本実施例ではマウス2とし
てペン状の本体21から成るものを例として説明した
が、必ずしもペン状でなくてもよく、使用に応じた持ち
やすい形状であればどのようなものであってもよい。
【0025】また、パーソナルコンピュータ10のポイ
ンティングデバイスとして本実施例の3次元位置検出装
置1を用いる例を示したが、本発明はこれ以外の例えば
コンピュータ玩具での画面表示やその他の3次元空間を
表現する画面上での3次元位置指定を行う場合に適用し
ても同様である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の3次元位置
検出装置によれば次のような効果がある。すなわち、検
出対象物を3次元空間内で移動させるだけで人間の感覚
に合った自然な位置指定を行うことが可能となる。ま
た、1個の3次元磁気センサで位置検出が行えるため、
3次元位置を検出する装置の簡素化を図ることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3次元位置検出装置を説明する模式図
である。
【図2】マウスを説明する断面図で(a)は全体図、
(b)は磁石部拡大図である。
【図3】3次元位置検出装置の適用例を説明する斜視図
である。
【符号の説明】
1 3次元位置検出装置 2 マウス 3 3次元磁気センサ 4 計算部 10 パーソナルコンピュータ 21 本体 22 磁石 30 板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の3次元空間を移動できる検出対象
    物内で一定方向に磁気モーメントが向くよう配置される
    磁性体と、 前記検出対象物が前記3次元空間の所定位置に配置され
    ている際の前記磁性体から発生する磁界の強さを3次元
    的に検知する3次元磁気センサと、 前記3次元磁気センサによって検知した前記磁界の強さ
    に基づいて前記検出対象物の3次元空間での配置位置を
    算出する計算部とを備えていることを特徴とする3次元
    位置検出装置。
JP7496095A 1995-03-31 1995-03-31 3次元位置検出装置 Pending JPH08272528A (ja)

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JP7496095A JPH08272528A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 3次元位置検出装置

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287117A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Jae Woo Yang 単一ホールセンサーを利用した球形関節構造の非接触式電子ジョイステック{ContactlessElectronJoystickofUniversalJointStructureUsingSingleHoleSensor}
JP2008047047A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Canon Inc 入力装置及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体
JP2008256400A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Universal Shipbuilding Corp 移動体位置等推定検出方法、装置及び移動体位置等推定検出方法のプログラム
JP2010257270A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Nissha Printing Co Ltd 位置検知入力装置用入力媒体および位置検知入力装置
WO2016117788A1 (ko) * 2015-01-20 2016-07-28 주식회사 트레이스 디지타이저 시스템

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