JPH08271728A - 保護層形成方法及びそれによって作製されたカラーフィルター - Google Patents

保護層形成方法及びそれによって作製されたカラーフィルター

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JPH08271728A
JPH08271728A JP7868695A JP7868695A JPH08271728A JP H08271728 A JPH08271728 A JP H08271728A JP 7868695 A JP7868695 A JP 7868695A JP 7868695 A JP7868695 A JP 7868695A JP H08271728 A JPH08271728 A JP H08271728A
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protective layer
forming
pattern
slope
color filter
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JP7868695A
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Koji Inoue
浩治 井上
Takashi Takayanagi
丘 高柳
Masayuki Iwasaki
政幸 岩崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常の露光機を用いた場合でも、保護層の端
部に、より簡便にしかも所望のスロープパターンを作製
できる方法と、この方法により作製された、透明電極の
剥がれ、クラックのない信頼性の高いカラーフィルター
基板を提供する。 【構成】 透明基板上に設けられた、赤,緑及び青の画
素からなるストライプ状またはモザイク状のパターン上
に、感光性透明樹脂層を形成後露光、現像及び/又は加
熱して保護層を形成する保護層形成方法において、該感
光性透明樹脂層を散乱光により露光する保護層形成方
法、及びこの方法により形成された保護層を有するカラ
ーフイルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーテレビ、カラー
液晶ディスプレー、あるいはカラー撮像デバイス等に使
用されるカラーフィルターを形成するのに適当なカラー
フィルターの保護層の形成方法及び当該保護層を有する
カラーフィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカラーフィルターは、透明基板上
にゼラチン等の変性タンパク質あるいは合成染色性樹脂
の所定パターンを形成後各色に染色して各色フィルター
層を形成している。また最近では、特開昭60−129
707に開示されているように、耐候性のある顔料を分
散させたレジストを透明基板上に塗布/または印刷し、
所定のマスクを介して露光、現像することによってカラ
ーフィルターを形成している。
【0003】これらフィルター層の上に透明電極層およ
び配向膜が設けられパネル化されるが、これらの工程
中、カラーフィルター画素に凹凸があると透電極に剥が
れやクラックを生じる。また工程中使用される薬品、特
に配向膜の溶剤として用いられるN−メチルピロリドン
やγ−ブチロラクトンは、色フィルターを形成している
ゼラチン等の可染性レジストを侵食してしまう。顔料分
散法により作製された着色層の場合も、上記溶剤によっ
て膨潤や色抜け等の故障を引き起こす。
【0004】このような理由から、フィルター画素上
に、平坦性の良い、また耐薬品性のある感熱あるいは感
光性の透明樹脂材料を塗布、印刷、または転写して保護
層を形成する技術が開発されている。
【0005】このような保護層は、透明性がよいこと、
液晶基板製造プロセス中、各種洗浄溶剤や塗布溶剤、特
に配向膜の溶剤として用いられるN−メチルピロリドン
やγ−ブチロラクトンに耐性があること、表面が平坦で
あること、またITO(インジウム−錫−酸化物)等透
明電極との密着性がよいこと等様々な性能の要求を満た
さなければならない。
【0006】保護層形成材料としては、一般にアクリル
系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド系樹脂、エポキ
シ樹脂などが用いられる。また、SiO2等の無機材料
を蒸着して保護層を形成する方法も用いられている。
【0007】最近では、対向基板とのシール性確保、お
よび画素電極からの引き出し(フレキ)電極の密着性確
保と修正のしやすさから、フィルター周辺部はガラス面
を露出させたいという要求もあり、感光性材料を用いた
保護層がよく利用されている。
【0008】このような保護層がフィルター画素上に形
成された後、該保護層上にITO(インジウム−錫 酸
化物)透明電極膜がスパッタリングによって形成される
が、この際に、保護層パターン周辺部とガラス基板面と
の段差の側面が垂直になっていると、この段差でITO
電極膜にクラックが発生する。この故障を防止するため
には、実開平3−80413、特開平3−24812
4、特開平4−51204、特開平5−93809で開
示されているように、保護層の周辺部の膜厚がなだらか
に減少するようなスロープ形状にすることが望ましい。
このスロープパターンの傾斜は、水平方向の距離/垂直
方向の距離で表せば、約20/1〜40/1が一般的に
好適であると言われている。
【0009】パターン周辺部をスロープ形状にする方法
は、特開平3−248124に開示されているように、
保護層の形成段階で面積を順次小さくして塗布する方
法、また感光性保護層材料を用いた場合は、特開平3−
15025に開示されているように、裏面露光によって
パターン周辺部をややぼかすようにして露光し、スロー
プ形状を得る方法、特開平4−51204開示されてい
るようにプロキシミティを100〜1000μmにして
露光する方法等がある。
【0010】しかし、塗布面積を順次小さくして塗布す
るには、所望の形状を得るための塗布条件の選定が難し
く、また塗布工程を複数回行うため、工程数が多くな
り、異物等による欠陥が発生する可能性も大きく得率が
悪い。
【0011】感光性の保護層材料を用いた方法では、裏
面露光では基板の厚みが決まっているので所望の形状の
スロープが得られにくい。
【0012】プロキシミティ量を大きくとって露光する
方法では、スロープパターン形成部に光の干渉縞ができ
て階段状になりやすい。更に通常のアライナー等の露光
機ではプロキシミティは大きくても200μm程度まで
しかとれず、通常アライナーの露光光は平行光であるの
で、この程度のプロキシミティではスロープ形状は得ら
れにくい。
【0013】マスクのパタンエッジ部を段階的なグラデ
ーションパターンにする方法もあるが、コストが高い
上、所望のスロープパターンを得るためには、感材の感
度特性に合わせたグラデーションパターンを設計しなけ
ればならず制御が難しい。
【0014】感光性樹脂材料を用いたこのようなスロー
プ形状を作製する方法として、特開平4−143704
にあるようにマスクと感光性樹脂層との間に光透過性の
透明板を置く方法がある。この方法では適当な材料の透
明板を置くことによって、露光の際に該透明板内で光が
散乱し、パターン周辺部がややぼかされることによっ
て、スロープ形状をつくることができる。しかし、この
方法では透明板によってスロープ形状がほぼ限定される
ので所望の形状を与えるような透明板の選択が必要とな
る。また露光の際、感光性樹脂層表面と透明板が密着さ
れるので、感光性樹脂層表面が損傷しやすく、また透明
板も汚れやすい。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決するために、通常の露光機を用いた場合で
も、より簡便にしかも所望のスロープパターンを作製で
きる方法と、この方法により作製された、透明電極の剥
がれ、クラックのない信頼性の高いカラーフィルター基
板を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、透明基
板上に設けられた、赤,緑及び青の画素からなるストラ
イプ状またはモザイク状のパターン上に、感光性透明樹
脂層を形成後露光、現像及び/又は加熱して保護層を形
成する保護層形成方法において、該感光性透明樹脂層を
散乱光により露光することを特徴とする保護層形成方
法、及びこの方法により形成された保護層を有するカラ
ーフイルターにより達成された。以下、本発明を詳細に
説明する。
【0017】感光性透明樹脂層の露光に散乱光を用いる
ことにより、マスクパターンのエッジ部がグラデーショ
ンのハーフトーン光となり、この部分の感光層は完全に
は硬化せず、連続的に硬化の度合いが異なった領域がで
きる。現像により該領域は、部分的に溶解されるため、
スロープパターンとなる。
【0018】散乱光を作製する方法としては、通常のア
ライナー等の露光機の光は平行光であるが、マスクと感
光性樹脂層の間、あるいはマスクに対して感光性樹脂層
の反対側に光を散乱させるフィルター類を置くことによ
って容易に散乱光を得ることができる。
【0019】本発明に使用される散乱光は、感光性樹脂
層を露光することができる放射線あるいは電子線等の活
性線で、露光領域において該活性線が放射方向に対し平
行でない成分を含むものである。即ち、アライナー等の
露光光である平行光を凹レンズで拡散するようにしたも
のや、半透明の擦りガラス等で非平行成分の光を発生さ
せたものを含む。本発明における露光光としては、完全
な平行光以外のものであればよい。例えば上記凹レンズ
等を用いて拡散光にしたものでも良いが、この場合、露
光面の領域によって露光光の角度が異なるので、作製さ
れるスロープパターンの傾斜角が領域で異なる。露光領
域の任意の領域で均一の傾斜角を持つスロープパターン
を作製するには、任意の露光領域で均一に様々な角度の
成分を持った光で露光するのが好ましい。この様な光を
作製するには光散乱フィルターの使用で達成できるが、
好適には、均一な粗さを持った擦りガラスや、あるいは
ガラス等の透明基板表面に微小な球形粒子を均一に散布
したもの、表面をマット加工したベース等が用いられ
る。
【0020】本発明で用いられる散乱フィルターの性能
は、一般に活性線の露光に用いられる波長の光が、フィ
ルターへの入射角に対して5度以上の散乱角を持つもの
が好ましい。5度以下の散乱角では、通常のアライナー
のプロキシミティ量内で、十分なスロープパターンを作
製させるグラデーション領域を感光性樹脂層上に作るこ
とが難しい。特に好ましくは10度以上である。
【0021】更に、本発明で用いられる散乱フィルター
の性能は、一般に活性線の露光に用いられる波長の光
が、フィルターへの入射角に対して、該活性線の透過光
の80%の強度の範囲が、5度以上の散乱角を持つもの
が好ましい。5度以下の散乱角では、通常のアライナー
のプロキシミティ量内で、十分なロープパターンを作製
させるグラデーション領域を感光性樹脂層上に作ること
が難しい。特に好ましくは、フィルターへの入射角に対
して、該活性線の透過光の80%の強度の範囲が、10
度以上である。
【0022】本発明で用いられる感光性透明樹脂は、公
知の光重合性の感光材料の中から適宜選択して用いるこ
とができる。特に好適なものとしては、主成分として、
少なくとも1つのエチレン性不飽和結合を有する重合性
モノマー、重合開始剤、必要に応じてバインダーを含有
するネガ型感光性の透明樹脂材料である。
【0023】次に該散乱露光光を用いた保護層形成方法
について説明する。保護層前駆体である感光性透明樹脂
層は、着色画素が設けられた基板上に、塗布または印刷
によって形成できる。また特公昭56−40824およ
び特開平4−208940に記載された保護層形成法の
ように、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレン
テレフタレート等の仮支持体上に該感光透明樹脂層を塗
布形成し、着色画素層上に転写後仮支持体を剥離除去し
て、着色画素が設けられた基板上に感光性透明樹脂層を
形成することもできる。これらの場合に、該感光性透明
樹脂層の厚みは特に限定されるものではないが、着色画
素層より薄すぎると画素間の段差を反映して平坦性が悪
くなる。一方、厚すぎると透過率が低下し液晶表示装置
として使用したときの表示性能が悪くなるので、膜厚は
1〜10μm程度が好ましい。
【0024】着色画素層の作製方法には限定は無く、染
色法、印刷法、電着法、特開平1−152449号公報
に開示された顔料分散法、特開平4−208940号公
報に記載された層転写法等の、公知のいずれの方法で形
成されたものであつても良い。
【0025】感光性透明樹脂を基板上に塗布する方法と
しては、例えば、スピンコート法、スプレー法、ディッ
プ法、はけ塗り法、ローラー塗装法、フローコーター
法、カーテンコート法、スクリーン印刷法、ディスペン
サー塗布法、バーコーター法等が挙げられる。特に着色
画素基板に塗布する場合や、ポリエチレン,ポリプロピ
レン,ポリエチレンテレフタレート等の仮支持体等に塗
布するには、スピンコート法、バーコーター法、ローラ
ー塗装法、カーテンコート法、スクリーン印刷法、ディ
スペンサー塗布法等が好ましい。加熱乾燥には、熱風循
環式乾燥炉、遠赤外線乾燥炉などの装置を用いることが
出来る。
【0026】特公昭56−40824および特開平4−
208940に記載された保護層形成法のように、仮支
持体上に該光硬化性樹脂層を形成し、着色画素基板上に
転写によって該感光性透明樹脂層を設ける場合には、基
板との密着性を上げるため、基板に密着促進剤の下塗り
処理を行っても良い。この場合使用される密着促進剤と
しては、公知のシランカップリング剤、チタネートカッ
プリング剤、アルミニウムカップリング剤、ジルコニウ
ムカップリング剤等が好適に用いられる。特に好ましく
は、信越化学(株)のKBM−602,KBM−60
3,KBM−902,KBM−903,KBE−90
2,KBE−903等が用いられる。
【0027】露光を行う際には、用いられる感光性透明
樹脂層の感度特性にもよるが、一般に露光時の感度を上
げるため露光前に該感光性透明樹脂層上にポリビニルア
ルコール等を主成分とする酸素遮断膜を設けておくのが
好ましい。転写による透明樹脂層形成の場合には、転写
後仮支持体を剥さず、透明仮支持体上から露光すること
で該酸素遮断膜を省略することもできる。
【0028】露光光源としては、低圧水銀灯、中圧水銀
灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ、メタ
ルハライドランプおよびレーザー光線等が挙げられる
が、300nm〜400nm付近の紫外線を放射する高
圧水銀灯、超高圧水銀灯またはメタルハライドランプを
光源とした露光装置を用いことが好ましい。
【0029】露光量は、用いられる感光性透明樹脂の感
度特性によるが、一般に該感光性透明樹脂層に照射され
る活性線強度は、露光後の現像処理によって該感光性透
明樹脂の表面が侵されない、即ちベタ画像が得られる最
低露光量以上で選ぶことができるが、この場合一般に露
光量によってスロープパターンを調節することができ
る。即ち、露光量が多ければ傾斜部が広いものが、露光
量が少なければ傾斜部が狭いスロープパターンが得られ
るので、所望のスロープパターンは露光量を調節するこ
とによって得ることができる。
【0030】本発明の保護層形成方法によるスロープパ
ターンは、露光の際のプロキシミティによっても調節す
ることができる。即ち、プロキシミティ量が多ければ傾
斜部が広いものが、プロキシミティ量が少なければ傾斜
部が狭いスロープパターンが得られる。
【0031】スロープパターンの傾斜の長さは、一般に
スロープパターンの底辺と該保護層の膜厚の比が20対
1から40対1が最も好適であり、これよりも傾斜の長
さが長いとスロープパターン端部の膜強度が弱いために
膜剥がれが起こり易く、これよりも傾斜の長さが短いと
ITO透明電極膜の形成時にクラックが起きやすくな
る。本発明の保護層形成方法では、露光量およびプロキ
シミティ量を調節することによって最も好適なスロープ
パターンを得ることができる。
【0032】現像は、現像液或いは現像方法によって、
得られるスロープパターンの形状に影響する。過現像に
なると、スロープパターン先端に剥がれ等の故障が起こ
りやすくなり、現像が不十分だと現像残膜が残りやす
い。好適な現像条件は、用いられる感光政党名樹脂材料
によるが、一般には最短現像時間の1〜2倍程度の間で
選ばれるのが好ましい。
【0033】現像液としては、公知のアルカリ性現像液
が使用できる。例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸リチウム、アンモニア等の0.1〜10重量%の水溶
液を用いることができるが、場合によっては、アミン
類、例えばブチルアミン、ヘキシルアミン、ベンジルア
ミン、アリルアミン等の1級アミン、ジエチルアミン、
ベンジルエチルアミン等の2級アミン、トリエチルアミ
ン等の3級アミン、エタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−1,3−プ
ロパンジオール等ヒドロキシルアミン、モルホリン、ピ
リジン、ピペラジン、ピペリジン等の環状アミン、ヒド
ラジン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等
のポリアミン、前記アミンの硫酸塩、炭酸塩、重炭酸
塩、アルカリ金属リン酸塩、ピロリン酸塩等の塩基性
塩、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、コリン等
の4級アンモニウム塩ヒドロキシド等を使用することも
できる。
【0034】現像方法としては、現像液中への浸漬、あ
るいは現像液の噴霧等を用いることができる。また光硬
化性樹脂層の未露光部分を現像液中で回転ブラシで擦る
か湿潤スポンジで擦るなどの方法を組み合わせることも
できる。現像液の液温度は通常室温付近から40℃が好
ましい。現像処理の後に水洗工程を入れることも可能で
ある。
【0035】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0036】
【実施例】
実施例1 カラーフィルターの材料として、以下に示した着色感光
性樹脂材料を用いた。 ・赤:カラ−モザイクCR−2000 (富士ハントエレクトロ
ニクステクノロシ゛ー製) ・緑:カラ−モザイクCG−2000 (富士ハントエレクトロ
ニクステクノロシ゛ー製) ・青:カラ−モザイクCB−2000 (富士ハントエレクトロ
ニクステクノロシ゛ー製) ・黒:カラ−モザイクCK−2000 (富士ハントエレクトロ
ニクステクノロシ゛ー製) ・透明:カラ−モザイクCT (富士ハントエレクトロ
ニクステクノロシ゛ー製)
【0037】先ず、厚さ1.1mmの透明基板に黒色レ
ジスト(CK−2000)を表1に示した条件でスピン
ナーで塗布し、オーブンで90℃、2分のプリベークを
行い、次いでポリビニルアルコール塗布液(CP:富士
ハントエレクトロニクステクノロシ゛ー製)を同じくスピンナーにより20
0rpmで塗布し、90℃、2分のプリベークの後所定
のパターンのフォトマスクを介して露光し、30℃の1
重量%炭酸ソーダ水溶液に1分間浸漬して現像を行い不
要部を除去し、200℃、30分ポストベークして黒色
パターンを得た。
【0038】次に、黒色パターンが形成されたガラス基
板上に赤色レジスト(CR−2000)を塗布し、上記
と同様に露光、現像、ベーキングを行い、赤色パターン
を得た。緑、青についても同様の工程を繰り返し、透明
ガラス基板上に黒、赤、緑、青の画素を設けた。
【0039】この様にして形成した画素上に、感光性透
明樹脂(CT:フジハントエレクトロニクステクノロジ
ー製)をスピンナーで450rpmで塗布し90℃で2分
間プリベークして、乾燥膜厚2μmの感光性透明樹脂層
を設け、更にポリビニルアルコール塗布液(CP:富士
ハントエレクトロニクステクノロシ゛ー製)を同じくスピンナーにより20
0rpmで塗布し、90℃、2分間プリベークして酸素
遮断層を得た。
【0040】次に保護層用フォトマスクの上(露光光源
側)に、大日本スクリーン社製大型アライナーKP−3
04用減光フィルター800を取り付け、露光量100m
J、プロキシミティ量100μmで露光した。次いで3
0℃の1重量%炭酸ソーダ水溶液に1分間浸漬して現像
を行い不要部を除去し、200℃、60分加熱して平坦
な透明樹脂層を設け、カラーフィルター基板を得た。
【0041】 表1:塗布及び露光条件 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ スヒ゜ン回転数 膜厚 露光量 rpm μm mJ/cm2 ───────────────────── 黒 1800 1 200 赤 700 2 50 緑 800 2 100 青 800 2 50 透明 800 2 50 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0042】得られた保護層パターンの端部形状を触針
式表面粗さ計TENKOR社製P−1を用いて測定した
処、図1に示したように、スロープが形成されていた。
【0043】こうして得られたカラーフィルター上に日
電アネルバ社製高周波スパッタリング装置を用い、イン
ジウムスズ酸化物(スズ酸化物含有率6重量%)を電圧
2KV、電流135mA、出力270W、アルゴン圧力
5×10−4Torrの条件で2分間蒸着した。得られ
た透明電極膜の透明度は88%、表面抵抗は500Ω/
□、膜厚800オングストロームであった。得られた透
明電極膜は剥がれやクラックもなく、またテープ剥離に
よる密着テストを行ったが、密着性も良好で液晶セル組
立工程に十分耐え得るものであった。
【0044】実施例2 20μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、ポリビニルアルコール塗布液(CP:富士ハントエ
レクトロテクノロジー製)を乾燥膜厚1.5μmになる
ように塗布乾燥し、その上に感光性透明樹脂を実施例1
と同じ条件で塗布乾燥して感光性透明樹脂の転写シート
を得た。
【0045】実施例1と同様の方法で作製した黒、赤、
緑、青の画素を持つガラス基板上に、上記の方法で得た
感光性透明樹脂転写シートを膜面が画素と接するように
重ね合わせ、ラミネーター(大成ラミネータ(株)製V
P−II)を用いて加圧(0.8kg/cm2)、加熱
(130℃)して貼り合わせ、続いて所定のフォトマス
クを介して露光し、次いでポリエチレンテレフタレー
トフィルムを剥離して除去した。次に1%炭酸ナトリウ
ム水溶液で現像して不要部を除去し、ガラス基板上に
黒、赤、緑、青の画素と感光性透明樹脂層を形成した。
【0046】次に保護層用フォトマスクの上(露光光源
側)に、マット化ベースフィルム(帝人社製マットフィ
ルムPS100)を取り付け、露光量200mJ、プロキ
シミティ量50μmで露光した。
【0047】次いで30℃の1重量%炭酸ソーダ水溶液
に1分間浸漬して現像を行い不要部を除去し、200
℃、60分加熱して平坦な透明樹脂層を設け、カラーフ
ィルター基板を得た。得られた保護層パターンの端部形
状を触針式表面粗さ計TENKOR社製P−1を用いて
測定した。形状は図2に示したような、スロープが作製
されていた。
【0048】こうして得られたカラーフィルター上に実
施例1と同様透明電極膜のスパッタをおこなった。得ら
れた透明電極膜は剥がれやクラックもなく、またテープ
剥離による密着テストでも密着性も良好であり、液晶セ
ル組立工程に十分耐え得るものであった。
【0049】比較例1 実施例1で得られた黒、赤、緑、青の画素を持つガラス
基板上に、感光性透明樹脂(CT:フジハントエレクト
ロニクステクノロジー製)をスピンナーで450rpmで
塗布し90℃で2分間プリベークして、膜厚2μmの感
光性透明樹脂層を設け、更にポリビニルアルコール塗布
液(CP:富士ハントエレクトロニクステクノロシ゛ー製)を同じくスピン
ナーにより200rpmで塗布し、90℃、2分間プリ
ベークして酸素遮断層を得た。
【0050】次に保護層用フォトマスクを介して、露光
量100mJ、プロキシミティ量100μmで露光した。
次いで30℃の1重量%炭酸ソーダ水溶液に1分間浸漬
して現像を行い不要部を除去し、200℃、60分加熱
して平坦な透明樹脂層を設け、カラーフィルター基板を
得た。
【0051】得られた保護層パターンの端部形状を触針
式表面粗さ計TENKOR社製P−1を用いて測定し
た。形状は図3に示したように、スロープとはならず、
保護層パターンとガラス基板に段差が作製されていた。
【0052】こうして得られたカラーフィルター上に実
施例1と同様透明導電膜のスパッタをおこなった。得ら
れた透明導電膜にはクラックが発生し、またテープ剥離
による密着テストを行ったところ、透明電極はテープに
より剥離された。
【0053】
【発明の効果】本発明のカラーフィルター用保護層形成
方法により、透明電極との密着に優れ、またスパッタ時
に発生しやすいITO透明電極膜のシワ、クラックの発
生を防止し、信頼性の高いカラーフィルターを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
図1〜3において、縦軸は保護層の膜厚方向、横軸はこ
れに直角な方向の測定値であり、単位はいずれもμmで
ある。
【図1】 図1は、実施例1の方法により作成した保護
層の端面の断面形状を表す。
【図2】 図2は、実施例2の方法により作成した保護
層の端面の断面形状を表す。
【図3】 図3は、比較例1の方法により作成した保護
層の端面の断面形状を表す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に設けられた、赤,緑及び青
    の画素からなるストライプ状またはモザイク状のパター
    ン上に、感光性透明樹脂層を形成後露光、現像及び/又
    は加熱して保護層を形成する保護層形成方法において、
    該感光性透明樹脂層を散乱光により露光することを特徴
    とする保護層形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該露光を散乱光フィ
    ルターを用いて行うことを特徴とする保護層形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、該散乱光フィルター
    が5度以上の散乱角を有していることを特徴とする保護
    層形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、更にマスクと基板の
    間にプロキシミティがとられていることを特徴とする保
    護層形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、保護層の周辺部の厚
    みがスロープ状になだらかに変化しており、スロープの
    底辺と該保護層の膜厚の比が20対1から40対1とな
    っていることを特徴とする保護層形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかの方法に
    より形成された保護層を有するカラーフィルター。
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