JPH07128517A - カラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタ

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JPH07128517A
JPH07128517A JP27816293A JP27816293A JPH07128517A JP H07128517 A JPH07128517 A JP H07128517A JP 27816293 A JP27816293 A JP 27816293A JP 27816293 A JP27816293 A JP 27816293A JP H07128517 A JPH07128517 A JP H07128517A
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JP
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pattern
silver halide
emulsion layer
color
transparent
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JP27816293A
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English (en)
Inventor
Akio Haneda
昭夫 羽田
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カラーフィルタ基板上に均一なブラックマトリ
クスパターン形成用のハロゲン化銀塩乳剤層を面一に設
け、該ハロゲン化銀塩乳剤層上又は該乳剤層内にフィル
タ色パターンを設けることによってフィルタ色パターン
端部の盛り上がりを解消する。 【構成】カラーフィルタ基板1上にハロゲン化銀塩乳剤
層2を備え、該ハロゲン化銀塩乳剤層2はパターン露光
と反転現像により黒化処理されたブラックマトリクスパ
ターン2aと、該パターン2aと面一な黒化処理されな
い透明パターン2bとにより構成され、該透明パターン
2b領域相当部上又は該透明パターン2bを染着して、
Red、Green、Blueの各着色パターンにより
構成されるフィルタ色パターン4を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーフィルタ基板上
に、ブラックマトリクスパターンと、Blue,Gre
en,Red各着色パターンから構成されるフィルタ色
パターンとを備えた液晶表示装置等のカラーフィルタに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置等に用いられるカラ
ーフィルタは、図5のカラーフィルタ概要側断面図、及
び図6の概要部分平面図に示すように、カラーフィルタ
基板としてガラス基板11上に、規則的な格子状、平行
線状等の遮光性(若しくは光吸収性)のブラックマトリ
クスパターン12を設け、該ブラックマトリクスパター
ン12の間に、Blue,Green,Red各着色パ
ターンから構成されるフィルタ色パターン13が設けら
れ、該ブラックマトリクスパターン12とフィルタ色パ
ターン13の上側には、適宜に必要に応じて透明保護膜
(オーバーコート層)や透明導電膜(ITO膜等)の透
明層14が積層されている。
【0003】上記従来のカラーフィルタにおいては、ブ
ラックマトリクスパターン12とフィルタ色パターン1
3との隣接部分に空隙が形成されないように、ブラック
マトリクスパターン12とフィルタ色パターン13は互
いに密接するように配置する必要があり、そのためフィ
ルタ色パターン13は、ブラックマトリクスパターン1
2端部上にオーバーラップするように設けられている。
【0004】ガラス基板11上に、上記ブラックマトリ
クスパターン12と、フィルタ色パターン13をパター
ン形成する場合は、着色顔料をフォトレジストに分散し
た顔料分散フォトレジストを用いて、比較的製造が容易
なフォトファブリケーション(フォトリソグラフ法)方
式により、あるいは印刷インキを用いて凹版オフセット
印刷方式等により形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のカラーフィ
ルタのパターン形成においては、光学的着色濃度を得る
ためにブラックマトリクスパターン12やフィルタ色パ
ターン13の膜厚を大きくする必要があり、そのため、
図5に示すように、ガラス基板11とブラックマトリク
スパターン12との間にブラックマトリクスパターン1
2膜厚分の段差が生じるとともに、ブラックマトリクス
パターン12とフィルタ色パターン13とのオーバーラ
ップ部分のフィルタ色パターン13端部に盛り上がった
突起部13a(例えば約0.8mm〜1.0mm程度の
高さの突起)が形成され易く、液晶表示装置(LCD)
用のカラーフィルタ配向膜形成時、及び後にカラー液晶
表示パネルとして組み付けるために重ね合わせられる対
向電極板との離間距離が不均一になり、結果的にパネル
化において形成される液晶セルの内容積にばらつきが生
じて画像品質が低下する等の悪影響がある。
【0006】本発明は、カラーフィルタ基板上に均一な
ブラックマトリクスパターン形成用の面一なハロゲン化
銀塩乳剤層を設け、該ハロゲン化銀塩乳剤層上に又は該
乳剤層を染色することによってフィルタ色パターンを設
け、フィルタ色パターン端部の盛り上がりを解消するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、カ
ラーフィルタ基板1上にハロゲン化銀塩乳剤層2を備
え、該ハロゲン化銀塩乳剤層2は、パターン露光と反転
現像により黒化処理されたブラックマトリクスパターン
2aと黒化処理されない透明パターン2bとにより構成
され、該透明パターン2b領域相当部上に、Red、G
reen、Blueの各着色パターンにより構成される
フィルタ色パターン3を備えたことを特徴とするカラー
フィルタである。
【0008】また本発明の第2発明は、カラーフィルタ
基板1上にハロゲン化銀塩乳剤層2を備え、該ハロゲン
化銀塩乳剤層2は、パターン露光と反転現像により黒化
処理されたブラックマトリクスパターン2aと黒化処理
されない透明パターン2bとにより構成され、少なくと
も該透明パターン2b領域は、染色法によりRed、G
reen、Blueの各着色パターンとして染着された
フィルタ色パターン3を構成することを特徴とするカラ
ーフィルタである。
【0009】
【実施例】本発明の第1発明のカラーフィルタを、図1
の実施例に従って詳細に説明すれば、ガラス基板、プラ
スチック基板等の透明なカラーフィルタ基板1上に、均
一な膜厚のハロゲン化銀塩乳剤層2を備え、該ハロゲン
化銀塩乳剤層2は、ブラックマトリクスパターン相当の
パターン露光及び反転現像処理によってパターン状に黒
化処理された黒色のブラックマトリクスパターン2a
と、黒化処理されない透明パターン2bがパターン形成
され、該ハロゲン化銀塩乳剤層2を構成する前記ブラッ
クマトリクスパターン2aと透明パターン2bのそれぞ
れ表面は、図1に示すように互いに面一である。
【0010】上記パターン形成されたハロゲン化銀塩乳
剤層2上における黒色のブラックマトリクスパターン2
a表面に対して同一平面にある透明パターン2b表面
(若しくは該透明パターン2b表面及びブラックマトリ
クスパターン2a端部とオーバーラップするように)上
側に、Red、Green、Blueの各着色パターン
により構成されるフィルタ色パターン3が形成されてい
る。
【0011】なお、前記ブラックマトリクスパターン2
aの形状は、本発明においては特に限定されるものでは
なく、例えば、格子状、市松模様状、ドット状、ストラ
イプ状等の適宜形状でよく、また、透明パターン2b相
当部上に形成されるフィルタ色パターン3の形状につい
ても、ブラックマトリクスパターン2aの形状に対応し
て、そのパターン2a端部に沿うように、若しくはその
パターン2a端部とオーバーラップするような形状に形
成されているものである。
【0012】上記フィルタ色パターン3は、染色方式、
着色顔料分散フォトレジスト方式、あるいは着色インキ
を用いた印刷方式等によってパターン形成されている。
【0013】図2(a)〜(d)は、本発明のカラーフ
ィルタの製造工程を説明する側断面図であり、本発明に
おける前記ブラックマトリクスパターン2aと透明パタ
ーン2bの成形は下記のようにして行なう。
【0014】まず図2(a)、ガラス基板1上に、ゼラ
チン溶液(ゼラチンバインダー)中に、臭化銀(AgB
r)、塩化銀(AgCl)等の微細なハロゲン化銀結晶
粒子(例えば0.1〜5μm程度)を分散混合したハロ
ゲン化銀塩乳剤を、ロールコート方式、グラビアコート
方式、エクストルーダー方式、ラミネート方式等にて均
一に塗布して、ハロゲン化銀塩乳剤層2を形成する。な
お、ハロゲン化銀塩乳剤中のゼラチンバインダーとハロ
ゲン化銀結晶粒子の組成比は、例えばゼラチン1cm3
当たりハロゲン化銀結晶粒子4g〜5g程度であり、一
般に使用されるハロゲン化銀塩乳剤を用いることができ
る。
【0015】次に図2(b)、ハロゲン化銀塩乳剤層2
に対して、ブラックマトリクスパターン相当のポジパタ
ーンを、写真原版Pを用いて密着露光方式、又は投影露
光方式、又は光ビーム走査露光方式を用いて、第1露光
にてパターン露光することにより、ハロゲン化銀塩乳剤
層2のパターン露光された部分2Bには感光された還元
銀(Ag+ +e→Ag)による潜像を形成し、パターン
露光されなかった部分2Aには未感光ハロゲン化銀(A
gX、X;ハロゲン原子)をそのまま残存させる。な
お、第1露光でのパターン露光に用いられる光源は、通
常使用される白色光源が使用でき、ハロゲンランプ、あ
るいはキセノンランプ、メタルハライドランプ等も使用
でき、例えば、ハロゲンランプを使用した場合は、照度
10ルクスで10秒間程度が適当であるが、これに限定
されるものではない。
【0016】続いて図2(c)、パターン露光後の前記
ハロゲン化銀塩乳剤層2を、ハイドロキノン等を現像主
薬とし、亜硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ砂、
水酸化ナトリウム等を助剤とする現像液を用いて第1現
像にて現像処理し、パターン露光された部分2Bの潜像
を黒化させ、適宜必要に応じて水洗処理した後に、停止
液(酢酸等の酸性水溶液)にて現像進行を停止させて、
パターン露光されなかった部分2Aは未感光ハロゲン化
銀(AgX)としてそのまま残存させる。なお、現像条
件は、温度20℃で現像時間2分〜3分程度であり、2
分程度が適当である。
【0017】次に、第1現像後の前記ハロゲン化銀塩乳
剤層2を漂白剤液(過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウ
ム、又は重クロム酸カリウムや重クロム酸ナトリウム等
の重クロム酸塩、赤血塩、塩化第二鉄等の水溶液)に浸
漬して、黒化した前記パターン露光された部分2Bの黒
化銀を酸化漂白して透明化処理し、適宜必要に応じて水
洗処理して、ゼラチン乳剤の支持体中に酸化処理された
銀を含む透明パターン2bを形成する。なお、一実施例
に使用される上記漂白剤液の詳細な組成の一例を以下に
示す。 重クロム酸カリウム 10 g 濃硫酸 12cm3 水 1000cm3
【0018】次に、第2露光にて前記ハロゲン化銀塩乳
剤層2を全面散光露光して、前記パターン露光されなか
った部分2Aの未感光ハロゲン化銀(AgX、X;ハロ
ゲン原子)を露光して潜像(Ag+ +e→Ag)を形成
する。なお、第2露光でのパターン露光に用いられる光
源は、前述した第1露光と同様に、通常使用される白色
光源が使用でき、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メ
タルハライドランプ等も使用でき、ハロゲンランプを使
用した場合は照度10ルクスで10秒間程度が適当であ
るが、これに限定されるものではない。
【0019】続いて、第2露光後の前記ハロゲン化銀塩
乳剤層2をハイドロキノン等を現像主薬とする前記現像
液を用いて第2現像にて現像処理することによって、パ
ターン露光されなかった部分2Aの潜像を現像処理して
黒化させ、ブラックマトリクスパターン2aを形成す
る。なお、現像条件は、温度20℃で現像時間2分〜3
分程度であり、2分程度が適当である。
【0020】その後、前記ハロゲン化銀塩乳剤層2を、
例えば、タンニン酸水溶液、吐酒石水溶液(酒石酸アン
チモニルカリウム)等の硬膜処理液を用いて硬膜処理す
ることによって、ハロゲン化銀塩乳剤層2にゼラチン乳
剤を支持体とする黒色のブラックマトリクスパターン2
aと、透明パターン2bとを形成する。
【0021】次に、ハロゲン化銀塩乳剤層2のゼラチン
を支持体とする前記透明パターン2b相当部上に、図2
(d)に示すように、染色方式、顔料分散フォトレジス
ト方式、印刷方式等によって、Red、Green、B
lueの各着色パターンにより構成されるフィルタ色パ
ターン3を形成する。
【0022】本発明の第1発明のカラーフィルタにおい
て、上記ハロゲン化銀塩乳剤層2のゼラチンを支持体と
する前記透明パターン2b相当部上に、Blue,Gr
een,Redの各着色パターンからなるフィルタ色パ
ターン3をパターン形成する場合には、例えば、ゼラチ
ンを支持体とする前記透明パターン2bに対して、染色
性の良い透明な感光液とBlue,Green,Red
の各染料とを用いたレリーフ染色法や、顔料分散フォト
レジストを用いた顔料分散フォトレジスト法、あるい
は、Blue,Green,Redの各着色印刷インキ
を用いた凹版オフセット印刷法等の印刷法による有機フ
ィルタ色パターン形成法を用いて形成することができ
る。
【0023】このようにして、図1、又は図2(d)に
示すように、透明パターン2b上にRed、Gree
n、Blueの各着色パターンからなるフィルタ色パタ
ーン3を、互いにそれらの端縁部が揃うように、若しく
はブラックマトリクスパターン2a端縁部上にオーバー
ラップするようにフィルタ色パターン3をパターン形成
することにより第1発明のカラーフィルタが形成され
る。
【0024】なお、上記第1発明のカラーフィルタにお
いては、フィルタ色パターン3及びハロゲン化銀塩乳剤
層2の黒色のブラックマトリクスパターン2a上に、直
接透明導電膜(ITO膜等)をパターン形成することは
可能であり、またフィルタ色パターン3及びハロゲン化
銀塩乳剤層2の黒色のブラックマトリクスパターン2a
上より、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂等の熱硬化性樹脂、又は飽和ポリエステル樹
脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン
樹脂等の熱可塑性樹脂による透明なオーバーコート層を
設け、その上に透明導電膜(ITO膜等)をパターン形
成することは可能である。
【0025】次に本発明の第2発明のカラーフィルタ
を、図3の実施例に従って詳細に説明すれば、ガラス基
板、プラスチック基板等の透明なカラーフィルタ基板1
上に、均一な膜厚のハロゲン化銀塩乳剤層2を備え、該
ハロゲン化銀塩乳剤層2は、ブラックマトリクスパター
ン相当のパターン露光及び反転現像処理によってパター
ン状に黒化処理された黒色のブラックマトリクスパター
ン2aと、黒化処理されない透明パターン2bがパター
ン形成され、該ハロゲン化銀塩乳剤層2を構成する前記
ブラックマトリクスパターン2aと透明パターン2bの
それぞれ表面は、図3に示すように互いに面一である。
【0026】上記パターン形成されたハロゲン化銀塩乳
剤層2上における黒色のブラックマトリクスパターン2
a表面に対して同一平面にある前記透明パターン2b
は、ハロゲン化銀塩乳剤層2の支持体としてのゼラチン
乳剤層であり該ゼラチン乳剤の透明パターン2bは染料
によって染着されて、Red、Green、Blueの
各着色パターンにより構成されるフィルタ色パターン4
が形成されている。
【0027】なお、前記ブラックマトリクスパターン2
aの形状は、前述の第1発明と同様に特に限定されるも
のではなく、例えば、格子状、市松模様状、ドット状、
ストライプ状等の適宜形状でよく、またゼラチン層の透
明パターン2bを染着して形成されるフィルタ色パター
ン3の形状についても、前記ブラックマトリクスパター
ン2a以外の領域のパターン形状に形成されているもの
である。
【0028】上記第2発明のカラーフィルタの製造工程
を、図4(a)〜(h)の側断面図に従って説明すれ
ば、ブラックマトリクスパターン2aと透明パターン2
bの形成は前述の第1発明と同様の方法によって形成さ
れる。
【0029】まず図4(a)、ガラス基板1上に、ゼラ
チン乳剤に臭化銀(AgBr)、塩化銀(AgCl)等
のハロゲン化銀結晶粒子を混合したハロゲン化銀塩乳剤
層2を、ロールコート方式、グラビアコート方式、エク
ストルーダー方式、ラミネート方式等にて均一に形成す
る。
【0030】次に図4(b)、ハロゲン化銀塩乳剤層2
に対して、ブラックマトリクスパターン相当のポジパタ
ーンを、写真原版Pを用いて密着露光方式、又は投影露
光方式、又は光ビーム走査露光方式を用いて第1露光に
てパターン露光し、パターン露光後の前記ハロゲン化銀
塩乳剤層2を、ハイドロキノン等を現像主薬とし、亜硫
酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ砂、水酸化ナトリ
ウム等を助剤とする現像液を用いて第1現像にて現像処
理し、パターン露光された部分の潜像を黒化させる。
【0031】パターン露光されなかった部分は、未感光
ハロゲン化銀としてそのまま残存させ、次に第1現像後
の前記ハロゲン化銀塩乳剤層2を漂白剤液(過酸化水
素、次亜塩素酸ナトリウム、又は重クロム酸カリウムや
重クロム酸ナトリウム等の重クロム酸塩、赤血塩、塩化
第二鉄等の水溶液)に浸漬して、黒化した前記パターン
露光された部分の黒化銀を酸化漂白して透明化処理し、
ゼラチン乳剤の支持体中に酸化処理された銀を含む透明
パターン2bを形成する。
【0032】次に、第2露光にて前記ハロゲン化銀塩乳
剤層2を全面散光露光して、前記パターン露光されなか
った部分の未感光ハロゲン化銀を露光して潜像を形成
し、続いて、第2露光後の前記ハロゲン化銀塩乳剤層2
をハイドロキノン等を現像主薬とする前記現像液を用い
て第2現像にて現像処理することによって、パターン露
光されなかった部分の潜像を現像処理して黒化させ、ブ
ラックマトリクスパターン2aを形成する。
【0033】その後、前記ハロゲン化銀塩乳剤層2を、
例えば、タンニン酸水溶液、吐酒石水溶液(酒石酸アン
チモニルカリウム)等の硬膜処理液を用いて硬膜処理す
ることによって、図4(b)に示すような、ハロゲン化
銀塩乳剤層2にゼラチン乳剤を支持体とする黒色のブラ
ックマトリクスパターン2aと、透明パターン2bとを
形成する。
【0034】図4(c)〜(h)は、上記図4(b)に
示す黒色のブラックマトリクスパターン2aと、透明パ
ターン2bとを形成したハロゲン化銀塩乳剤層2の透明
パターン2bを、Green、Red、Blueの各色
染料を用いて染色方式にてフィルタ色パターンを染着形
成する方法である。
【0035】まず図4(c)、黒色のブラックマトリク
スパターン2aと、透明パターン2bとを形成したハロ
ゲン化銀塩乳剤層2上に、フォトレジスト(ポジタイ
プ、又はネガタイプ)を、ロールコータ、グラビアコー
タ、スピナーコータ、スプレーコータ等によって塗布し
て染着防止用レジスト層5を形成する。
【0036】次に、該レジスト層5上よりパターン露光
して、レジスト層5がポジタイプの場合は露光された部
分をアルカリ可溶性に(光分解)して、またレジスト層
5がネガタイプの場合は露光された部分を光架橋重合
(光硬化)する。
【0037】続いて、図4(d)、ポジタイプの場合は
パターン露光によって光分解した部分(露光部分)、又
はネガタイプの場合は光硬化しなかった部分(未露光部
分)を現像除去して、染着防止用レジストパターン層5
aと、レジスト層5の除去された開口部5bを形成す
る。なお開口部5bは、プラックマトリクスパターン2
aによって囲まれた多数の透明パターン2b(液晶表示
用の画素を構成する液晶セルパターンに相当する多数の
同形状パターン)のうち、例えばRed染料により染着
すべき透明パターン2b上に形成される。
【0038】続いて、図4(e)に示すように、染着防
止用レジストパターン層5aがパターン形成された上記
ガラス基板1を、Red染色液に浸漬して、開口部5b
部分にある透明パターン2bのゼラチン層にRed染料
を染着する。
【0039】続いて、図4(f)に示すように、染着防
止用レジストパターン層5aをハロゲン化銀乳剤層2上
より溶解剥離液にて剥離除去する。
【0040】次に図4(f)に示すRed染料を染着し
た該ハロゲン化銀塩乳剤層2上に、前記染着防止用フォ
トレジスト(ポジタイプ、又はネガタイプ)を、図4
(c)に示すと同様に、ロールコータ、グラビアコー
タ、スピナーコータ、スプレーコータ等によって全面塗
布して染着防止用レジスト層5を形成し、その後パター
ン露光、現像処理して、Green染料により染着すべ
き透明パターン2b上に開口部5bを形成し、それ以外
の部分に染着防止用レジストパターン層5aを形成す
る。
【0041】続いて、染着防止用レジストパターン層5
aがパターン形成された上記ガラス基板1をGreen
染色液に浸漬して、図4(g)に示すように、Gree
n染料により染着すべき透明パターン2b上の開口部5
b部分にある透明パターン2bのゼラチン層にGree
n染料を染着する。
【0042】続いて、染着防止用レジストパターン層5
aをハロゲン化銀乳剤層2上より溶解剥離液にて剥離除
去する。
【0043】次に図4(g)に示すGreen染料を染
着した該ハロゲン化銀塩乳剤層2上に、染着防止用フォ
トレジスト(ポジタイプ、又はネガタイプ)を、図4
(c)に示すと同様に、ロールコータ、グラビアコー
タ、スピナーコータ、スプレーコータ等によって全面塗
布して染着防止用レジスト層5を形成し、その後パター
ン露光、現像処理して、Blue染料により染着すべき
透明パターン2b上に開口部5bを形成し、それ以外の
部分に染着防止用レジストパターン層5aを形成する。
【0044】続いて、染着防止用レジストパターン層5
aがパターン形成された上記ガラス基板1をBlue染
色液に浸漬して、図4(h)に示すように、Blue染
料により染着すべき透明パターン2b上の開口部5b部
分にある透明パターン2bのゼラチン層にBlue染料
を染着する。なお上記Red、Green、Blue各
染色液の組成の一例を下記に示す。 Red染色液 ・ダイアシドファストルビノール3G(三菱化成(株)製)・・・500g ・カヤノール(日本化薬(株)製)・・・・・・・・・・・・・300g ・酢酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・500cm3 ・水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100×1000cm3 Green染色液 ・パテントグリーン(東京化成(株)製)・・・・・・・・・・300g ・クリソフェニン(東京応化工業(株)製)・・・・・・・・・500g ・カヤノールミーリングイエロー5GW (日本化薬(株)製)・・200g ・酢酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・500cm3 ・水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100×1000cm3 Blue染色液 ・ソロフェニールターキスブルーBRL (チバ・ガイギー社製)1000g ・カヤノールサイアニンG (日本化薬(株)製)・・・・・・・100g ・酢酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・500cm3 ・水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100×1000cm3
【0045】続いて、染着防止用レジストパターン層5
aをハロゲン化銀乳剤層2上より溶解剥離液にて剥離除
去し、最後に前記ハロゲン化銀塩乳剤層2を、例えば、
タンニン酸水溶液、吐酒石水溶液(酒石酸アンチモニル
カリウム)等の硬膜処理液を用いて硬膜処理することに
よって、ハロゲン化銀塩乳剤層2にゼラチン乳剤を支持
体とする黒色のブラックマトリクスパターン2aと、透
明パターン2bに染着されたGreen、Red、BL
ueの各着色パターンにより構成されるフィルタ色パタ
ーン4とを備えた第2発明のカラーフィルタが形成され
る。
【0046】なお、上記第2発明のカラーフィルタにお
いては、黒色のブラックマトリクスパターン2aと、フ
ィルタ色パターン4とを備えたハロゲン化銀塩乳剤層2
上に直接透明導電膜(ITO膜等)をパターン形成する
ことは可能であり、また黒色のブラックマトリクスパタ
ーン2aと、フィルタ色パターン4とを備えたハロゲン
化銀塩乳剤層2上より、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいは飽
和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリスチレン樹脂等の熱可塑性樹脂による透明なオ
ーバーコート層を設け、その上に透明導電膜(ITO膜
等)をパターン形成することは可能である。
【0047】
【作用】本発明の第1発明のカラーフィルタは、フィル
タ基板1上に、パターン露光と反転現像により黒化処理
されたブラックマトリクスパターン2aと黒化処理され
ない透明パターン2bとにより構成されたハロゲン化銀
塩乳剤層2を備え、ブラックマトリクスパターン2aと
透明パターン2bの表面は、ハロゲン化銀塩乳剤層2に
よってともに互いに面一に形成されており、フィルタ基
板1とブラックマトリクスパターン2aとの間に段差が
形成されないので、透明パターン2b相当部上に形成さ
れるRed、Green、Blueの各着色パターンに
より構成されるフィルタ色パターン3の端部に従来のよ
うな段差による突起の発生がない。
【0048】また本発明の第2発明のカラーフィルタ
は、フィルタ基板1上に、パターン露光と反転現像によ
り黒化処理されたブラックマトリクスパターン2aと黒
化処理されない透明パターン2bとにより構成されたハ
ロゲン化銀塩乳剤層2を備え、ブラックマトリクスパタ
ーン2aと透明パターン2bの表面は、ハロゲン化銀塩
乳剤層2によってともに互いに面一に形成されていると
ともに、少なくともゼラチン層としての透明パターン2
b領域を染色法により染着することによって、Red、
Green、Blueの各着色パターンとしてのフィル
タ色パターン3を備えているので、フィルタ色パターン
3が、互いに面一なブラックマトリクスパターン2a及
び透明パターン2bの表面から層厚として突出すること
がなく、フィルタ基板1上には、前記ブラックマトリク
スパターン2a及びフィルタ色パターン3を含めてハロ
ゲン化銀塩乳剤層2による面一なパターン表面が得られ
る。
【0049】
【発明の効果】本発明のカラーフィルタは、構造的にフ
ィルタ基板と該フィルタ基板上にパターン形成されたブ
ラックマトリクスパターンとの間にブラックマトリクス
パターンの膜厚分の段差が存在せず、そのためブラック
マトリクスパターン端部にフィルタ色パターンがオーバ
ーラップしても、フィルタ色パターン端部に従来のよう
な盛り上がった突起部が形成されることはなく、液晶表
示装置(LCD)用のカラーフィルタ配向膜形成時の厚
さの不均一や、カラー液晶表示パネルとして組み付ける
際に重ね合わせられる対向電極板との離間距離の不均一
の発生を防止できるもので、カラーフィルタと対向電極
板との重ね合わせによるパネル化において形成される画
素としての液晶セルの内容積が均一に保持でき、画像品
質が良好になる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明のカラーフィルタの側断面図である。
【図2】(a)〜(d)は第1発明のカラーフィルタの
製造工程を説明する側断面図である。
【図3】第2発明のカラーフィルタの側断面図である。
【図4】(a)〜(h)は第2発明のカラーフィルタの
製造工程を説明する側断面図である。
【図5】従来のカラーフィルタを説明する概要側断面図
である。
【図6】一般的なカラーフィルタのフィルタ色パターン
を説明する概要部分平面図である。
【符号の説明】
1…フィルタ基板 2…ハロゲン化銀塩乳剤層 2A…パターン露光されなかった部分 2B…パターン
露光された部分 2a…ブラックマトリクスパターン 2b…透明パター
ン 3…フィルタ色パターン 4…フィルタ色パターン 5…染着防止フォトレジスト層 5a…染着防止レジス
トパターン 5b…開口部 11…フィルタ基板 12…ブラックストライプパター
ン 13…フィルタ色パターン 13a…突起部 14…透
明層 R…レッド(赤) G…グリーン(緑) B…ブルー
(青) P…写真原版

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラーフィルタ基板1上に、ハロゲン化銀
    塩乳剤層2を備え、該ハロゲン化銀塩乳剤層2は、パタ
    ーン露光と反転現像により黒化処理されたブラックマト
    リクスパターン2aと黒化処理されない透明パターン2
    bとにより構成され、該透明パターン2b領域相当部上
    に、Red、Green、Blueの各着色パターンに
    より構成されるフィルタ色パターン3を備えたことを特
    徴とするカラーフィルタ。
  2. 【請求項2】カラーフィルタ基板1上に、ハロゲン化銀
    塩乳剤層2を備え、該ハロゲン化銀塩乳剤層2は、パタ
    ーン露光と反転現像により黒化処理されたブラックマト
    リクスパターン2aと黒化処理されない透明パターン2
    bとにより構成され、少なくとも該透明パターン2b領
    域は、染色法によりRed、Green、Blueの各
    着色パターンとして染着されたフィルタ色パターン3を
    構成することを特徴とするカラーフィルタ。
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