JPH0827168A - カルバペネム中間体 - Google Patents

カルバペネム中間体

Info

Publication number
JPH0827168A
JPH0827168A JP3355457A JP35545791A JPH0827168A JP H0827168 A JPH0827168 A JP H0827168A JP 3355457 A JP3355457 A JP 3355457A JP 35545791 A JP35545791 A JP 35545791A JP H0827168 A JPH0827168 A JP H0827168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
nitrobenzyl
compound
protecting group
chemical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3355457A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutsugu Ueda
ウエダ ヤスツグ
Guy Roberge
ローバーグ ガイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bristol Myers Squibb Co
Original Assignee
Bristol Myers Squibb Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bristol Myers Squibb Co filed Critical Bristol Myers Squibb Co
Publication of JPH0827168A publication Critical patent/JPH0827168A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C245/00Compounds containing chains of at least two nitrogen atoms with at least one nitrogen-to-nitrogen multiple bond
    • C07C245/12Diazo compounds, i.e. compounds having the free valencies of >N2 groups attached to the same carbon atom
    • C07C245/14Diazo compounds, i.e. compounds having the free valencies of >N2 groups attached to the same carbon atom having diazo groups bound to acyclic carbon atoms of a carbon skeleton
    • C07C245/18Diazo compounds, i.e. compounds having the free valencies of >N2 groups attached to the same carbon atom having diazo groups bound to acyclic carbon atoms of a carbon skeleton the carbon skeleton being further substituted by carboxyl groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C205/00Compounds containing nitro groups bound to a carbon skeleton
    • C07C205/39Compounds containing nitro groups bound to a carbon skeleton the carbon skeleton being further substituted by esterified hydroxy groups
    • C07C205/42Compounds containing nitro groups bound to a carbon skeleton the carbon skeleton being further substituted by esterified hydroxy groups having nitro groups or esterified hydroxy groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D205/00Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D205/02Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D205/06Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D205/08Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with one oxygen atom directly attached in position 2, e.g. beta-lactams
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/18Compounds having one or more C—Si linkages as well as one or more C—O—Si linkages
    • C07F7/1804Compounds having Si-O-C linkages

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 チエナマイシン等のカルバペネム抗生物質の
合成に用いて有用な中間体化合物及びその製造法を提供
する。 【構成】 (式中、R、RおよびRは各無関係にC−C
アルキルを表わす)で示されることを特徴とする化合物
は、式 (式中Lは普通の離脱基を表わし、かつR4′は普通の
ヒドロキシル−保護基を表わす)をもつ化合物と反応さ
せることにより、式 (式中Rは水素又は普通のヒドロキシル保護基を表
す)で示される化合物が得られ、このものはカルバペネ
ム抗生物質合成の中間体として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チエナマイシンおよび
他のカルバペネム抗生物質の合成に使われる重要中間体
の新規製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
式:
【化8】 をもつ抗生物質チエナマイシンは元来米国特許第3,9
50,357号に記載のストレプトマイセス キヤトレ
ヤの発酵によってえられた。チエナマイシンはβ−ラク
タム抗生物質に明らかに抵抗する有機体、種々のブシュ
ードモナス種に対し強い活性をもつ特に効力のある広汎
スペクトル抗生物質である。
【0003】チエナマイシンの特別な生物学的活性のた
め多数の誘導体が製造されている。カルバペネム環の6
−位置にヒドロキシエチル以外の種々の置換基をもつ誘
導体合成が試みられたが、最適活性をもたせるにはヒド
ロキシエチル基は6−置換基が最も便利と考えられる。
【0004】チエナマイシンおよびその誘導体製造の発
酵法は不満足なので、種々の全合成法が文献(例えば米
国特許第4,287,123号、第4,269,772
号、第4,282,148号、第4,273,709
号、第4,290,947号、およびヨーロッパ特許出
願7973)に報告されている。種々の合成法はちがっ
た出願物質を使うがいづれも式:
【0005】
【化9】
【0006】(式中Rは普通のカルボキシル保護基を
表わす)をもつ共通ジアゾ中間体を経る。中間体Iの最
も好ましいカルボキシル保護基の一つはp−ニトロベン
ジル基で、これは最終カルバペネム生成物生成後接触水
添によって容易に除去できる。
【0007】最近容易に入手できる6−APAから中間
体I(および次いでチエナマイシンと他のカルバペネム
誘導体)合成が試みられている。例えばJ.Am.Ch
em.Soc.103(22):6765−6767
(1981)にカラデーらは式:
【0008】
【化10】 をもつO−保護されたアゼチジノンを式:
【0009】
【化11】 をもつベンジル2−ジアゾアセトアセテイトのエノール
シリルエーテルで置換して式:
【0010】
【化12】 (式中Pはt−ブチルジメチルシリルを表わす)をもつ
ジアゾ中間体生成法を発表している。
【0011】Tetrahedron Lett.23
(22):2293−2296(1982)は4−アセ
トキシ−3−(1−ヒドロキシエチル)−2−アゼチジ
ノンから対応する式:
【0012】
【化13】 をもつシリルエノールエーテルを使ってルイスの酸接触
アルキル化法によって式:
【0013】
【化14】 をもつジアゾ中間体製法を発表している。
【0014】Chem.Pharm.Bull.29
(10):2899−2909(1981)にヨシダら
は上記Tetrahedron Lett.,に記載の
方法によって式Iをもつジアゾ中間体に転化できる式:
【0015】
【化15】 をもつO−保護されたアゼチジノンに6−APAを転化
する他の合成法を報告している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】p−ニトロベンジルエ
ステル保護基をもつ式Iで示されるジアゾ中間体は好ま
しいカルバペネム中間体であるから、一般式:
【0017】
【化16】
【0018】(式中Lはハロ又はアセトキシの様な普通
の離脱基でありかつPはトリオルガノシリルの様な普通
のヒドロキシル−保護基である)をもつ容易に入手でき
るアゼチジノン化合物を対応する式Iをもつp−ニトロ
ベンジルエステル中間体に転化する方法があれば望まし
いであろう。
【0019】ケトンのルイスの酸に接触されたアルキル
化がそれらのシリル エノール エーテルとして文献
(例えば Tetrahedron Lett.,23
(22):2293−2296,1982およびTet
rahedron Lett.,23(4):379−
382(1982)参照)に記載されているので、望む
p−ニトロベンジルエステル中間体I又はそのヒドロキ
シ−保護された誘導体は適当するアゼチジノン化合物I
Iを式:
【0020】
【化17】
【0021】(式中R、RおよびRは各無関係に
−Cアルキルを表わす)をもつp−ニトロベンジ
ルジアゾアセトアセテイトのエノールシリルエーテルを
使いルイスの酸による接触アルキル化して製造できると
予想される。しかしながら、残念なことに出願人らは式
IIIをもつ化合物の知られた製法はp−ニトロベンジ
ル−保護基を望む場合うまく行かないことを発見したの
である。つまりジアゾアセトアセテイトのエノールシリ
ルエーテルの従来の製法は強塩基、例えばトリメチルク
ロロシランとリチウム塩基、例えばリチウムヘキサメチ
ルジシラザイドの存在でトリオルガノシリルハロゲン化
物シリル化剤を使って式:
【0022】
【化18】
【0023】(Rはカルボキシル−保護基とする)を
もつジアゾアセトアセテイトエステルのエノールシリル
エーテルエステル
【化19】
【0024】(式中R、RおよびRは各無関係に
−Cアルキルを表わす)へのシリル化法を用いて
いる。従来のこのシリル化法がp−ニトロベンジルエス
テル
【化20】
【0025】について用いた場合、p−ニトロベンジル
は高反応性メチレン基を持つためエノレイト生成に要す
る強塩基はp−ニトロベンジルエステルと混合できな
い。しかしトリアルキルアミンの様な弱有機塩基をトリ
オルガノシリルハロゲン化物シリル化物剤と共に使用し
ても望むエノールシリルエーテルは生成しない。
【0026】
【課題を解決するための手段】
中間体
【化21】 からp−ニトロベンジルシリルエノールエーテル
【化22】 (式中R、RおよびRは各無関係にC−C
ルキルを表わす)を生成するシリル化法を提供すること
が本発明の目的であった。
【0027】中間体IIIの製造成功によってそれを
式:
【化23】 (式中PとLは上に定義したとおりとする)をもつ適当
なO−保護されたアゼチジノンと反応させ、必要ならば
ヒドロキシル−保護基を除去して重要なカルバペネム中
間体
【化24】 又はそのヒドロキシル−保護された誘導体が製造され
る。
【0028】本発明は式:
【化25】 (式中R、RおよびRは各無関係にC−C
ルキルを表わす)をもつ新規のカルバペネム中間体を提
供するものである。
【0029】また本発明により式:
【化26】 をもつ化合物を式V:
【化27】 (式中R、RおよびRは各無関係にC−C
ルキルを表わす)をもつシリルトリフレイトと不活性溶
媒中有機塩基の存在において反応させることより成る式
IIIをもつ中間体製法が提供される。
【0030】更に本発明により式II:
【化28】 (式中R′は普通のヒドロキシル−保護基でありかつ
Lはアセトキシ、プロピオニルオキシ、t−ブチリルオ
キシ、又はクロロの様な普通の離脱基である)をもつ化
合物を有機溶媒中ルイスの酸触媒の存在のもとで式:
【0031】
【化29】 (式中R、RおよびRは各無関係にC−C
ルキルを表わす)をもつシリルエノールエーテルと反応
させることより成る式Ib:
【0032】
【化30】 (式中Rは水素又は普通のヒドロキシル−保護基を表
わす)をもつ中間体製法が提供される。
【0033】本発明は式IV:
【化31】 をもつp−ニトロベンジルジアゾアセトアセテイト中間
体を不活性有機溶媒中有機塩基の存在において式V:
【0034】
【化32】 (式中R、RおよびRは各無関係にC−C
ルキルとする)をもつトリオルガノシリルトリフレイト
シリル化剤と反応させて式:
【0035】
【化33】 (式中R、RおよびRは上に定義したとおりとす
る)をもつ対応するエノールシリルエーテル中間体にう
まく転化できるという予想しなかった発見に基づく。従
来法のシリル塩化物試薬の代りにシリルトリフレイトシ
リル化剤を使用すれば従来の強塩基の代りにトリアルキ
ルアミン〔例えばトリ(C−C)アルキルアミン〕
の様な有機塩基が使用できるのでp−ニトロベンジル部
分の高反応性メチレン基の存在にも拘らず望むシリルエ
ノールエーテル中間体IIIを高収率でうまく製造でき
るのである。
【0036】中間体IVとトリオルガノシリルトリフレ
イトシリル化剤との反応は塩化メチレン、テトラヒドロ
フラン、4塩化炭素、ジオキサン、ジメトキシエタン、
ジエチルエーテル又はクロロホルムの様な不活性有機溶
媒中約−40℃乃至約30℃の温度範囲で行なわれる。
反応は約0−5℃の温度において最も便利におこる。
【0037】トリオルガノシリルトリフレイトはトリア
ルキルシリルトリフルオロメチルスルホネイトでもよい
が、トリメチルシリルトリフルオロメチルスルホネイト
又はtert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメチ
ルスルホネイトの様な市販入手できる試薬が好ましい。
最も好ましいシリル化剤はtert−ブチルジメチルシ
リルトリフルオロメチルスルホネイトである。
【0038】有機アミン塩基、例えばジイソプロピルエ
チルアミン、DBU(1,8−ジアザバイシクロ〔5.
4.0〕ウンデス−7−エン)、DBN(1,5−ジア
ザバイシクロ〔4.3.0〕ノン−5−エン)および特
にトリ(C−C)アルキルアミン(例えばトリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリ
プロピルアミン)はトリオルガノシリルトリフレイトシ
リル化剤と共に使うに適している。
【0039】一般に有機塩基、トリオルガノシリルトリ
フレイトと中間体IVは約等モル量で反応させ塩基は稍
過剰に使用する。最もよい中間体IV:トリオルガノシ
リルトリフレイト:塩基のモル比は約1:1.2:1.
4である。一般式IIIをもつ望むシリルエノールエー
テル中間体は上記方法を用いて高収率でえられる。式I
IIをもつ範囲内の新規中間体のうち最も好ましい化合
物はトリメチルシリル又はtert−ブチルジメチルシ
リル保護基をもつものである。
【0040】式IIIをもつ中間体が一旦製造されれば
それらは本発明の方法で知られたジアゾ中間体Ia製造
に使用できる。故に中間体IIIは塩化メチレン、クロ
ロホルム、4塩化炭素、ジオキサン、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン又はジメトキシエタンの様な不
活性有機溶媒中塩化亜鉛、よう化亜鉛、臭化亜鉛、4塩
化チタン、臭化マグネシウム、3弗化ほう素、塩化アル
ミニウム、塩化第2錫、又は塩化第2鉄の様なルイスの
酸触媒の存在において式IIをもつ適当するO−保護さ
れたアゼチジノンと反応させる。好ましい溶媒は塩化メ
チレンで、好ましい触媒は塩化亜鉛である。
【0041】式IIをもつアゼチジノンは知られた化合
物であり、また知られた方法で製造できる。この化合物
のヒドロキシアルキル基は普通のヒドロキシ−保護基で
保護される。使用保護基は重要でなくこの分野で知られ
たこの様な基多数から選ばれるが、トリオルガノシリル
保護基はメタノール性HCl又はフルオライドイオン
(例えばテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド
/テトラヒドロフラン)と処理して容易に除去できるか
ら、この様なトリメチルシリル又はtert−ブチルジ
メチルシリル基を使うとよい。適当する他のヒドロキシ
−保護基の例には接触水添によって除去できるp−ニト
ロベンジルオキシカルボニル、Pd(PO−接触
反応によって除去できるアリルオキシカルボニル、およ
びメタノール中Zn−酢酸と処理して除去できる2−ト
リハロエトキシカルボニル(−COCHCX、但
しXはCl又はBr)がある。離脱基Lは普通のハロ
(例えばクロロ)又はアシルオキシ(例えばアセトキ
シ、プロピオニルオキシ又はt−ブチリルオキシ)でも
よいが、最も好ましいのはアセトキシである。一般にア
ゼチジノンIIに対し過剰のシリルエノールエーテルI
IIを加えることが好ましい。
【0042】ヒドロキシル−保護されたジアゾ中間体生
成のアルキル化反応後つづいて知られた方法で保護基を
除去して望む中間体Iaとする。上記のとおりトリオル
ガノシリル保護基は分子残部を分解せずに容易に除去で
きるので特に好ましい。ジアゾ中間体Iaは知られた方
法で抗菌活性をもつチエナマイシンおよび種々の他のカ
ルバペネム誘導体に転化できる。次に実施例は本発明を
例証するものであるが本発明の範囲を限定するものでは
ない。
【0043】
【実施例】
実施例1 p−ニトロベンジル2−ジアゾ−3−トリメチルシリル
オキシ−3−ブテノエイトの製造 A.p−ニトロベンジルアセトアセテイト
【0044】
【化34】
【0045】トルエン1l中のエチルアセトアセテイト
140g(1.08モル)とp−ニトロベンジルアルコ
ール153g(1.00モル、使用前ジエチルエーテル
で洗った)の混合物をしづかに蒸留し15時間にわたり
溶媒900mlを捕集した。冷却後セライトをとおし不
溶物を濾過しトルエンで洗い真空蒸発して粗油280g
をえた。油を5℃でジエチルエーテル280mlから晶
出させて首題化合物の灰白色結晶181.55g(0.
766モル、収率76.6%)をえた。
【0046】
【数1】
【0047】B.p−ニトロベンジル2−ジアゾ−3−
ケトブテノエイト
【化35】
【0048】CHCN340ml中のp−ニトロベン
ジルアセトアセテイト134.6g(0.568モル)
とトリエチルアミン79.0ml(0.568モル)の
溶液に0−5℃窒素雰囲気中でp−トルエンスルフオニ
ルアジ化物130g(0.639モル、97%純度)を
15分間にわたり加えた。この間に首題化合物が沈澱し
始めた。冷却浴をとり去り室温で混合物を3時間攪拌し
た。混合物を氷浴中で30分冷し沈澱を濾過し冷CH
CN75mlと次いでジエチルエーテル200mlで洗
い乾燥して首題化合物の淡黄色粉末135.06g
(0.514モル、収率90.4%)をえた。
【0049】
【数2】
【0050】C.p−ニトロベンジル2−ジアゾ−3−
トリメチルシリルオキシ−ブテノエイト
【化36】
【0051】CHCl2ml中にp−ニトロベンジ
ルα−ジアゾアセトアセテイト236mg(1ミリモ
ル)とトリエチルアミン0.15ml(1.08ミリモ
ル)の懸濁液に0−5℃窒素雰囲気下でトリメチルシリ
ルトリフルオロメチルスルホネイト0.22mlを加え
混合物を30分攪拌した。この透明黄色液に乾燥ヘキサ
ン30mlを加え混合物を10分攪拌した。油状沈澱を
とり去りヘキサン溶液を真空蒸発し生じた黄色固体を乾
燥ヘキサン50mlに再溶解した。不溶物質をセライド
で濾過し濾液を真空蒸発して首題黄色結晶化合物277
mg(0.90ミリモル、収率90%)をえた。
【0052】
【数3】
【0053】p−ニトロベンジル2−ジアゾ−3−t−
ブチルジメチルシリルオキシ−3−ブテノエイトの製造
【化37】
【0054】乾燥塩化メチレン200ml中にp−ニト
ロベンジルα−ジアゾアセトアセテイト26.30
(0.10)とトリエチルアミン14.57g(20.
00ml、0.14モル)の懸濁液に2℃、窒素雰囲気
のもとで30分にわたりtert−ブチルジメチルシリ
ルトリフルオロメチルスルホネイト31.72g(2
7.50ml)を加え2℃で1時間攪拌した。透明オレ
ンジ色溶液を塩化メチレン50mlで希釈し水3×20
0mlで洗った後塩溶液100mlで洗いNaSO
で乾燥し蒸発して首題黄色固体化合物37.40g
(0.099モル、収率99%)をえた。
【0055】
【数4】
【0056】実施例3 (3R,4R)−3−〔(1R)−ヒドロキシエチル〕
−4−〔3−(4−ニトロベンジルオキシ)カルボニル
−2−オクソ−3−ジアゾプロピル〕アゼチジン−2−
オンの製造
【0057】
【化38】
【0058】塩化メチレン2ml中に無水塩化亜鉛34
mg(0.25ミリモル)の懸濁液に塩化メチレン4m
l中に(1′R,3R,4R)−3−(1′−tert
−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−4−アセトキ
シアゼチジン−2−オン144mg(0.5ミリモル)
の溶液と次いで固体4−ニトロベンジル−2−ジアゾ−
3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−3−ブテ
ノエイト350mg(0.93ミリモル)を窒素雰囲気
のもとで加えた。混合物を室温窒素雰囲気のもとで4.
5時間攪拌した。混合物を酢酸エチル50mlで希釈し
飽和重炭酸ナトリウム溶液2×25mlで洗い更に塩溶
液30mlで洗いNaSO上で乾燥し蒸発して粗黄
色油状固体をえた。これを管クロマトグラフ法(SiO
30g,塩化メチレン:酢酸エチル4:1で溶離)で
精製して従来法で製造された認定試料と同定(tlc,
Hmr)された油として首題化合物198mg(0.
405ミリモル、81%)をえた。
【0059】実施例4 (3R,4R)−3−〔(1R)−ヒドロキシエチル〕
−4−〔3−(4−ニトロベンジルオキシ)カルボニル
−2−オクソ−3−ジアゾブロピル〕アゼチジン−2−
オンの製造
【0060】
【化39】
【0061】メタノール1.0ml中に(3R,4R)
−3−〔(1R)−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)エチル〕−4−〔3−(4−ニトロベンジルオキ
シ)カルボニル−2−オクソ−3−ジアゾプロピル〕ア
ゼチジン−2−オン72mg(0.15ミリモル)を含
む溶液に1NHCl水溶液0.2mlを加え混合物を室
温で2時間攪拌した。この時点でtlc(酢酸エチル)
は反応完了を示した。この間に首題化合物は沈澱した。
これを濾過し冷CHOH−HO(9:1)で洗い次
に冷ジエチルエーテルで洗い首題化合物白色固体43m
g(0.11ミリモル、収率73%)をえた。同様に首
題化合物は(3R,4R)−3−{(1R)−〔(2,
4,6−トリ−tert−ブチルフェノキシ)ジメチル
シリルオキシ〕エチル}−4−〔3−(4−ニトロベン
ジルオキシ)カルボニル−2−オクソ−3−ジアゾプロ
ピル〕アセチジン−2−オンからもえられた。
【0062】実施例5 (3R,4R)−3−{(1R)−〔(2,4,6−ト
リ−tert−ブチルフェノキシ)ジメチルシリルオキ
シ〕エチル}−4−〔3−(4−ニトロベンジル)オキ
シカルボニル−2−オクソ−3−ジアゾプロピル〕アゼ
チジン−2−オンの製造
【0063】
【化40】
【0064】(3R,4Rおよび4S)−4−アセトキ
シ−3−{(1R−〔(2,4,6−トリ−tert−
ブチルフェノキシ)ジメチルシリルオキシ〕エチル}−
2−アゼチジノンから対応するt−ブチルジメチルシリ
ル誘導体に対する上記方法によって収率84%で首題化
合物を製造した。
【0065】
【数5】
【0066】本発明に従えば、次なる特徴を有する構成
を半提供される、すなわち 1.式:
【化41】 をもつ化合物を不活性溶媒中有機塩基存在のもとで式:
【化42】
【0067】(式中R、RおよびRは各無関係に
−Cアルキルを表わす)で示されるシリルトリフ
レイトと反応させることを特徴とする式:
【化43】
【0068】(式中R、RおよびRは上に定義し
たとおりとする)で示される化合物の製法、 2.反応を約−40℃乃至+30℃の温度範囲で行なう
前記第1項に記載の方法、 3.有機塩基がC−Cトリアルキルアミンでありか
つ溶媒が塩化メチレンである前記第1項又は2項に記載
の方法、及び 4.式:
【0069】
【化44】 又は式:
【化45】 をもつ化合物を製造する前記第1項に記載の方法が提供
される。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 (式中R、RおよびRは各無関係にC−C
    ルキルを表わす)で示されることを特徴とする化合物。
  2. 【請求項2】 式: 【化2】 で示される請求項第1項に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 式: 【化3】 で示される請求項第1項に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 式: 【化4】 (式中Lは普通の離脱基を表わし、かつR′は普通の
    ヒドロキシル−保護基を表わす)をもつ化合物を不活性
    有機溶媒中ルイスの酸触媒のもとで式: 【化5】 (式中R、RおよびRは各無関係にC−C
    ルキルを表わす)で示されるエノールシリルエーテル化
    合物と反応させ、必要ならばヒドロキシル−保護基を除
    去して対応するヒドロキシエチル中間体とすることを特
    徴とする式: 【化6】 (式中Rは水素又は普通のヒドロキシル保護基を表わ
    す)で示される化合物の製法。
  5. 【請求項5】 離脱基Lが 【化7】 である請求項第4項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ルイスの酸触媒がZnClである請求
    項第4項又は5項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 溶媒が塩化メチレンである請求項第4項
    から6項までのいづれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 ヒドロキシル−保護基がtert−ブチ
    ルジメチルシリル、トリメチルシリル又は(2,4,6
    −tert−ブチルフェノキシ)ジメチルシリルである
    請求の範囲第4項から7項までのいづれかに記載の方
    法。
JP3355457A 1983-03-07 1991-11-28 カルバペネム中間体 Pending JPH0827168A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US47244383A 1983-03-07 1983-03-07
US472443 1983-03-07

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59042202A Division JPS59170096A (ja) 1983-03-07 1984-03-07 カルバペネム中間体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8226195A Division JPH09176113A (ja) 1983-03-07 1996-08-28 カルバペネム中間体の製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0827168A true JPH0827168A (ja) 1996-01-30

Family

ID=23875532

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59042202A Granted JPS59170096A (ja) 1983-03-07 1984-03-07 カルバペネム中間体
JP3355457A Pending JPH0827168A (ja) 1983-03-07 1991-11-28 カルバペネム中間体
JP8226195A Pending JPH09176113A (ja) 1983-03-07 1996-08-28 カルバペネム中間体の製法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59042202A Granted JPS59170096A (ja) 1983-03-07 1984-03-07 カルバペネム中間体

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8226195A Pending JPH09176113A (ja) 1983-03-07 1996-08-28 カルバペネム中間体の製法

Country Status (10)

Country Link
JP (3) JPS59170096A (ja)
BE (1) BE899085A (ja)
CA (1) CA1220215A (ja)
CY (1) CY1447A (ja)
DE (1) DE3408196A1 (ja)
FR (1) FR2542317B1 (ja)
GB (1) GB2136009B (ja)
HK (1) HK84588A (ja)
IT (1) IT1175944B (ja)
MY (1) MY8800117A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4683296A (en) * 1983-03-07 1987-07-28 Bristol-Myers Company Carbapenem intermediates
US5340927A (en) * 1989-07-18 1994-08-23 Merck & Co., Inc. Process for the preparation of 2-diazo-3-trisubstituted silyloxy 3-butenoates

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58103358A (ja) * 1981-10-23 1983-06-20 メルク・エンド・カムパニ−・インコ−ポレ−テツド 抗生物質中間体の製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3950357A (en) * 1974-11-25 1976-04-13 Merck & Co., Inc. Antibiotics
US4174316A (en) * 1978-08-14 1979-11-13 Merck & Co., Inc. 4-Iodomethylazetidin-2-one
US4290947A (en) * 1979-04-27 1981-09-22 Merck & Co., Inc. Process for the preparation of thienamycin and intermediates
PT71553B (en) * 1979-07-23 1981-12-14 Merck & Co Inc Process for the preparation of thienamycin and intermediates
US4360684A (en) * 1981-04-08 1982-11-23 Merck & Co., Inc. Process for the preparation of (2S)-tetrahydro-2α-methyl-6-oxo-4βα-carboxylic acid
CA1190236A (en) * 1981-10-23 1985-07-09 Edward J.J. Grabowski Antibiotic synthesis

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58103358A (ja) * 1981-10-23 1983-06-20 メルク・エンド・カムパニ−・インコ−ポレ−テツド 抗生物質中間体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0564157B2 (ja) 1993-09-14
BE899085A (fr) 1984-09-06
GB2136009B (en) 1986-04-30
MY8800117A (en) 1988-12-31
DE3408196C2 (ja) 1992-03-19
GB2136009A (en) 1984-09-12
JPH09176113A (ja) 1997-07-08
IT8419891A0 (it) 1984-03-02
HK84588A (en) 1988-10-28
JPS59170096A (ja) 1984-09-26
DE3408196A1 (de) 1984-09-13
IT1175944B (it) 1987-08-12
FR2542317B1 (fr) 1987-11-27
CA1220215A (en) 1987-04-07
GB8405878D0 (en) 1984-04-11
CY1447A (en) 1989-03-10
FR2542317A1 (fr) 1984-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0078026B1 (en) Antibiotic synthesis
Leanza et al. An efficient synthesis of 2-substituted-thio-6-hydroxyethyl-penem-3-carboxylic acids via 2-thioxopenams
US4683296A (en) Carbapenem intermediates
KR890004124B1 (ko) β-락탐 화합물의 제조방법
US4596677A (en) Anhydropenicillin intermediates
JPH0827168A (ja) カルバペネム中間体
US5340927A (en) Process for the preparation of 2-diazo-3-trisubstituted silyloxy 3-butenoates
US4841043A (en) Stereoselective synthesis of 1-β-alkyl carbapenem antibiotic intermediates
EP1670806B9 (en) Process for preparation of esters of 2-diazo-3-trimethylsilyloxy-3-butenoic acid
KR20080093315A (ko) 키랄 보조제를 이용한 4-비엠에이의 입체선택적 제조방법
EP0230792B1 (en) Process for making chiral 1 beta-methyl-carbapenem intermediates
US4767853A (en) Synthesis of 1-(allyloxycarbonyl)-methyl-3-(hydroxyethyl)-4-beta-naphthoxythiocarbonylthio-2-azetidinones and hydroxy protected analogs thereof
EP0282241B1 (en) Beta-lactam compounds and production process thereof
EP0091239A1 (en) Azetidine derivatives and a process for their production
US4948885A (en) Synthesis of azetidinones
US5053502A (en) Anhydro penicillin derivatives
US5191074A (en) β-lactam compounds and production process thereof
US5075438A (en) Synthesis of azetidinones
JPH0931075A (ja) カルバペネム中間体の製造方法
EP0131811B1 (en) Process for the preparation of azetidinones
JP2604794B2 (ja) 4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オンの製造法
JPH061761A (ja) γ,δ−不飽和−β−アミノ酸誘導体及びその製造方法