JPH08271102A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH08271102A
JPH08271102A JP7369095A JP7369095A JPH08271102A JP H08271102 A JPH08271102 A JP H08271102A JP 7369095 A JP7369095 A JP 7369095A JP 7369095 A JP7369095 A JP 7369095A JP H08271102 A JPH08271102 A JP H08271102A
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JP
Japan
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refrigerant
liquid
gas
filter
sight glass
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Application number
JP7369095A
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English (en)
Inventor
Hiroki Matsuo
弘樹 松尾
Tetsushige Shinoda
哲滋 信田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/044Condensers with an integrated receiver
    • F25B2339/0441Condensers with an integrated receiver containing a drier or a filter

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタ4における塵捕捉量の増大に起因す
る、冷媒不足誤認を解消する。 【構成】 冷媒状態観察用のサイトグラス3を、冷媒中
の塵等を除去するフィルタ4よりも上流側に設ける。こ
れにより、フィルタ4における塵捕捉量の増大に伴っ
て、フィルタ4前後で冷媒差圧が増大しても、サイトグ
ラス3部分における冷媒の気液状態に影響しないように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷媒の気液状態観察用の
サイトグラスおよび冷媒中の塵等の異物を除去するフィ
ルタを有する冷凍装置に関するもので、自動車用空調装
置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用空調装置における一般的
な冷凍装置は、冷媒凝縮器と膨張弁(減圧手段)との間
に、冷媒の気液を分離し、液冷媒を導出する受液器を配
置している。そして、この受液器内に冷媒中の塵等の異
物を除去するフィルタ、および冷媒中の水分を吸収する
乾燥剤を配置するとともに、この受液器の下流側に冷媒
の気液状態観察用のサイトグラスを配置している。
【0003】また、特開平4−43271号公報におい
ては、冷媒凝縮器に受液器を一体化して、冷凍装置の部
品点数の低減を図っているものが提案されているが、こ
の公報記載のものにおいても、受液器内に冷媒中の塵等
の異物を除去するフィルタおよび冷媒中の水分を吸収す
る乾燥剤を配置し、これらフィルタおよび乾燥剤の下流
側に冷媒の気液状態観察用のサイトグラスを配置してい
る。
【0004】ところで、受液器は凝縮器からの気液2相
冷媒を受け入れて冷媒の気液を分離し、そして液冷媒の
みを下流側へ導出するものである。従って、冷凍装置内
に冷媒量が正規の量だけ封入されているときには、サイ
トグラスで液冷媒を観察できる。一方、冷凍装置内の冷
媒の洩れが発生して、冷凍装置内の封入冷媒量が不足し
てくると、受液器下流側でも、冷媒が気液2相状態とな
り、サイトグラスにおいて液冷媒中に気泡状のガス冷媒
を観察でき、これにより冷媒不足であると判定して、冷
凍装置内に冷媒を追加補充するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者ら
の実験、検討によると、上記従来技術では、受液器内に
内蔵されたフィルタの下流側にサイトグラスを配置して
いるので、次のごとき問題が生じることが判明した。す
なわち、上記従来技術では、冷凍装置の使用期間が延び
るにつれて、受液器内に内蔵されたフィルタへの塵等の
付着量が増大し、このフィルタの前後の間で冷媒圧力差
が発生し、この圧力差の分だけ、冷媒が減圧されて、フ
ィルタの下流側(換言すれば、サイトグラスの上流側)
では冷媒が気液2相状態になってしまうことがある。
【0006】その結果、冷媒洩れのない正規冷媒量の状
態でも、サイトグラスから気泡状のガス冷媒を観察で
き、これにより冷媒不足であると誤認し、冷媒を過充填
してしまうという問題が生じることが判明した。本発明
は上記点に鑑みてなされたもので、冷媒洩れのない正規
冷媒量の状態において、フィルタへの塵等の付着量増大
に起因して、サイトグラス部の冷媒に気泡が発生しない
冷凍装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1記載
の発明では、冷媒圧縮機(1)と、冷媒凝縮手段(2
1)と、この冷媒凝縮手段(21)の下流側に接続さ
れ、冷媒の気液を分離し、液冷媒を導出する気液分離手
段(23)と、この気液分離手段(23)から導出され
た液冷媒を減圧し、膨張させる減圧手段(5)と、この
減圧手段(5)にて膨張した冷媒を蒸発させる冷媒蒸発
器(6)とを順次接続した閉回路からなる冷凍装置にお
いて、前記気液分離手段(23)下流側と前記減圧手段
(5)上流側とを接続する冷媒回路中に、冷媒の気液状
態を観察するサイトグラス(3)、および冷媒中の異物
を除去するフィルタ(4)が設けられており、前記サイ
トグラス(3)は前記フィルタ(4)の上流側に設けら
れている冷凍装置を特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明では、請求項1に記載
の冷凍装置において、前記気液分離手段(23)下流側
と前記サイトグラス(3)の上流側との間に、前記気液
分離手段(23)から導出された液冷媒を過冷却する過
冷却手段(22)が設けられていることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項1または2に記載の冷
凍装置において、前記冷媒凝縮手段(21)と前記気液
分離手段(23)が一体に構成されていることを特徴と
する。
【0009】請求項4記載の発明では、請求項3に記載
の冷凍装置において、前記冷媒凝縮手段(21)および
前記気液分離手段(23)に、前記過冷却手段(22)
がさらに一体に構成されていることを特徴とする。請求
項5記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つ
に記載の冷凍装置において、前記フィルタ(4)は、前
記サイトグラス(3)下流側と前記減圧手段(5)上流
側とを接続する冷媒回路の配管ジョイント部(34)に
設けられていることを特徴とする。
【0010】請求項6記載の発明では、請求項1ないし
5のいずれか1つに記載の冷凍装置を具備し、前記圧縮
機(1)、前記冷媒凝縮手段(21)、前記気液分離手
段(23)、前記サイトグラス(3)、および前記フィ
ルタ(4)が自動車のエンジンルーム内に設置されてい
る自動車用空調装置を特徴としている。なお、上記各手
段の括弧内の符号は、後述する実施例記載の具体的手段
との対応関係を示すものである。
【0011】
【発明の作用効果】請求項1〜6記載の発明によれば、
上記したように、サイトグラスよりも、下流側にフィル
タを設置しているので、フィルタでの塵等の捕捉量増大
に伴って、フィルタ前後での冷媒差圧が増大しても、サ
イトグラス部における冷媒の状態に影響を与えない。そ
れ故、サイトグラス3部における冷媒に、フィルタ前後
での冷媒差圧の増大に起因する気泡が発生せず、従って
冷媒洩れのない正規冷媒量の状態において、冷凍装置点
検者がフィルタへの塵等の付着量増大により冷媒不足で
あると誤認することを確実に防止できる。
【0012】その結果、冷媒不足誤認による冷媒過充填
を防止できるという効果が大である。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。図1は本発明を、受液器一体型冷媒凝縮器を有す
る自動車用空気調和装置に適用した一実施例を示してお
り、この自動車用空気調和装置の冷凍装置(冷凍サイク
ル)は、冷媒圧縮機1、受液器一体型冷媒凝縮器2、サ
イトグラス3、フィルタ4、温度作動式膨張弁(減圧手
段)5および冷媒蒸発器6を、金属製パイプまたはゴム
製パイプよりなる冷媒配管によって順次接続した閉回路
より構成されている。
【0014】冷媒圧縮機1は、自動車のエンジンルーム
(図示せず)内に設置されたエンジンにベルトと電磁ク
ラッチ(動力断続手段)1aを介して連結されている。
この冷媒圧縮機1は、電磁クラッチ1aが接続状態とな
り、エンジンの回転動力が伝達されると、冷媒蒸発器6
より内部に吸入した気相(ガス)冷媒を圧縮して、高温
高圧の気相冷媒を受液器一体型冷媒凝縮器2へ吐出す
る。
【0015】受液器一体型冷媒凝縮器2は、冷媒流れの
上流側から凝縮部21、受液部23、および過冷却部2
2を一体に設けている。凝縮部21は、冷媒圧縮機1の
吐出側に接続され、冷媒圧縮機1の吐出気相冷媒が流入
するようになっている。凝縮部21はこの冷媒圧縮機1
の吐出気相冷媒をクーリングファン(図示せず)等によ
り送られてくる室外空気と熱交換させて冷媒を凝縮液化
させる凝縮手段として働く。
【0016】受液部23は、凝縮部21より内部に流入
した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに気液分離して、液相
冷媒のみ過冷却部22に供給する受液器(気液分離手
段)として働く。この受液部23には、冷媒中の水分を
吸収する乾燥剤24が内蔵されている。この乾燥剤24
は吸水用の粒状ゼオライトを通気性のある袋体24a内
に収納したものであり、受液器一体型冷媒凝縮器2を一
体ろう付けで組付た後に、乾燥剤24を受液部23の底
面開口部から受液部23内に挿入する。その後に、受液
部23の底面開口部を密封栓25にて密封するようにし
てある。
【0017】前記袋体24aの材質としては、冷媒とと
もにサイクル内を循環する圧縮機潤滑オイルおよび冷媒
に対する耐劣化性に優れた樹脂、例えばポリエステル系
樹脂が好ましい。前記袋体24aは、粒状ゼオライトを
収納した後に、開口部を溶着により閉じるようにしたも
のである。過冷却部22は、上側に配置された凝縮部2
1より下方に隣接して設けられ、受液部23より内部に
流入した液相冷媒をクーリングファン等により送られて
くる室外空気と熱交換させて液相冷媒を過冷却する過冷
却手段として働く。
【0018】受液器一体型冷媒凝縮器2の下流側(過冷
却部22の下流側)と、温度作動式膨張弁5の上流側と
を結合する冷媒配管32、33、35は、アルミニュウ
ム等の金属で構成されており、この冷媒配管32、3
3、35には、その冷媒上流側にサイトグラス3が配置
され、冷媒下流側にフィルタ4が配置されている。上記
サイトグラス3は、受液器一体型冷媒凝縮器2の過冷却
部22より流出してくる冷媒の気液状態を観察して、冷
凍装置内封入冷媒量の過不足を点検する冷媒量点検手段
として働くものである。このサイトグラス3は、自動車
のエンジンルーム内において点検者が視認し易い場所、
例えば受液器一体型冷媒凝縮器2に隣設した冷媒配管3
2、33の間に単独で架装されている。
【0019】そして、サイトグラス3は、図1に示した
ように、両端部が冷媒配管32、33に溶接や締結等の
手段で接続される管状の金属ボディ31を有し、この金
属ボディ31の上面に形成された覗き窓311に溶着ガ
ラス312を気密に嵌め込むことにより構成されてい
る。313はシール用Oリングである。一般に覗き窓3
11から気泡が見られるときは冷媒不足であり、気泡が
見られないときは冷媒量が適正量である。
【0020】上記フィルタ4は、冷媒中の塵等の異物を
除去するためのものであって、フィルタ4は、サイトグ
ラス3の下流側に位置する冷媒配管33、35の途中に
ある複数の配管ジョイントのうち、少なくとも1箇所の
配管ジョイント部34を利用して、冷媒配管35内に配
設するようにしたものである。すなわち、フィルタ4は
配管ジョイント部34のナット341側の配管35内に
圧入した後に、ジョイント本体342の外周雄ねじ部に
ナット341を締結して、冷媒配管33と35を結合す
るようになっている。343はシール用Oリングで、冷
媒配管35の端部近傍に形成されたOリング収納溝35
1内に収納されている。
【0021】フィルタ4は圧縮機潤滑オイルおよび冷媒
に対する耐劣化性に優れた樹脂例えばナイロンで成形さ
れている。フィルタ4の具体的構造を次に図2により説
明すると、冷媒中の塵等の異物を除去するための細かい
網目状部材(メッシュ部材)41と、この網目状部材4
1の軸方向に細長く延びるリブ42と、冷媒配管35の
内周面に圧接するシール面を形成するシール部43とか
ら構成されている。
【0022】フィルタ4の製造方法としては、まず、細
かい網目状部材41をナイロンにて予め2枚の平板状に
成形しておき、次にこの2枚の平板状の網目状部材41
を成形型内にて円筒状に繋がるように配置し、この成形
型により前記リブ42と前記シール部43をインサート
成形して、網目状部材41とリブ42とシール部43を
一体成形する。
【0023】ここで、リブ42は2枚の網目状部材41
を一体に結合するために設けるものである。また、シー
ル部43は円板状に成形され、その外周部が冷媒配管3
5の内周面に圧接することにより、冷媒配管35との間
のシール面を形成し、冷媒を確実に網目状部材41の内
側空間に流入させるものである。また、リブ42には、
シール部43より一定距離だけ離れた位置(具体的には
配管ジョイント部35のOリング収納溝351よりも配
管奥寄りの位置)にエッジ44が一体成形され、このエ
ッジ44をOリング収納溝351部分を圧入により乗り
越えて配管奥寄りの位置に挿入することにより、フィル
タ4の抜け止めを行うようにしてある。
【0024】また、フィルタ4は、上記したように配管
ジョイント部34を利用して冷媒配管35内に挿入して
いるので、例えば圧縮機1がロックした場合のようにフ
ィルタ4の交換が必要となったときには、配管ジョイン
ト部34のナット341をジョイント本体342から取
り外して、冷媒配管33、35の結合を解除することに
より、フィルタ4のみの交換が可能である。
【0025】さらに、フィルタ4において、網目状部材
41の回りには、2枚の網目状部材41接合のためのリ
ブ42が180°対称位置に細長く延びるように形成さ
れているだけである。そのため、網目状部材41全体と
しては柔軟な薄型構造とすることができ、従ってフィル
タ4の挿入される側の冷媒配管35が図1記載のごとく
曲がり部のある形状であっても、フィルタ4を冷媒配管
35内に挿入できる。
【0026】温度作動式膨張弁5は、冷媒蒸発器6の冷
媒入口部側に接続され、フィルタ4を通過し、冷媒配管
35より流入した高温高圧の液相冷媒を断熱膨張して低
温低圧の気液二相の霧状冷媒にする減圧手段として働く
もので、冷媒蒸発器6の冷媒出口部の冷媒過熱度を所定
値に維持するよう弁開度を自動調整するようになってい
る。
【0027】冷媒蒸発器6は、膨張弁5の下流側と冷媒
圧縮機1の吸入側との間に接続され、膨張弁5より内部
に流入した気液二相状態の冷媒を空調用ブロワ(図示せ
ず)により送風される室外空気または室内空気と熱交換
させて冷媒を蒸発させ、その蒸発潜熱により送風空気を
冷却する冷却手段として働く。冷媒蒸発器6は、車室内
に設置される空調ユニット(図示せず)のケース内に設
けられる。
【0028】次に、受液器一体型冷媒凝縮器2の具体的
構成を説明すると、この冷媒凝縮器2は自動車のエンジ
ンルーム内の走行風を受け易い場所、通常はエンジン冷
却水冷却用ラジエータの前方側に位置するように取付ブ
ラケット(図示せず)を介して車体に取り付けられてい
る。そして、受液器一体型冷媒凝縮器2は、熱交換を行
うコア20、このコア20の水平方向の一端側に配され
た第1ヘッダ26、およびコア20の水平方向の他端側
に配された第2ヘッダ27等から構成され、これらの構
成部品はすべてアルミニュームで形成され、炉中にて一
体ろう付けして製造される。
【0029】コア20は、前記した凝縮部21および過
冷却部22よりなり、上側の凝縮部21は、水平方向に
延びる複数の凝縮用チューブ21aおよびコルゲートフ
ィン21bよりなり、これらはろう付け等の接合手段に
より接合されている。下側の過冷却部22は、水平方向
に延びる複数の過冷却用チューブ22aおよびコルゲー
トフィン22bよりなる。
【0030】複数の凝縮用チューブ21aおよび過冷却
用チューブ22aはアルミニウムまたはアルミニウム合
金材を押出し加工することによって断面形状が偏平な長
円形状に形成され、かつ内部には複数の冷媒流路(図示
せず)が並列に形成されている。第1ヘッダ26は、上
下方向に延びる略円筒形状を呈するものであって、その
内部空間は仕切り板26a、26bにより上下方向に3
つの空間26c、26d、26eに仕切られている。上
部の空間26cには、圧縮機1からの吐出冷媒ガスが流
入する入口パイプ26fが接続されている。
【0031】また、第1ヘッダ26の上部の空間26c
は、凝縮部21を構成する複数の凝縮用チューブ21a
のうち、上半部のチューブ21aの上流端が接続され、
下部の空間26eは過冷却部22を構成する複数の過冷
却用チューブ22aの上流端が接続されている。また、
第1ヘッダ26の中間部の空間26dは、凝縮部21を
構成する複数の凝縮用チューブ21aのうち、下半部の
チューブ21aの下流端が接続されている。さらに、第
1ヘッダ26の中間部の空間26dは冷媒流入口26g
を通して受液部23内の空間に連通している。
【0032】そして、受液部23内の空間は、上記冷媒
流入口26gより下方の部位に位置する冷媒流出口26
hを通して第1ヘッダ26の下部の空間26eに連通し
ている。第2ヘッダ27も、上下方向に延びる略円筒形
状を呈するものであって、その内部空間は仕切り板27
aにより上下方向に2つの空間27b、27cに仕切ら
れている。上部の空間27bには、凝縮部21を構成す
る複数の凝縮用チューブ21aのうち、上半部のチュー
ブ21aの下流端および下半部のチューブ21aの上流
端が接続され、下部の空間27cには過冷却部22を構
成する複数の過冷却用チューブ22aの下流端が接続さ
れている。
【0033】また、第2ヘッダ27の下部の空間27c
には、この空間27c内における過冷却液相冷媒をサイ
トグラス3側へ送り出す出口パイプ27dが設けられて
いる。次に、上記構成において本実施例の作動を説明す
る。自動車用空調装置の運転が開始され、電磁クラッチ
1aに通電されると、電磁クラッチ1aが接続状態とな
り、自動車エンジンの回転が圧縮機1に伝達され、圧縮
機1が冷媒を圧縮し、吐出する。
【0034】これにより、圧縮機1からの過熱ガス冷媒
は、凝縮器2の入口パイプ26fから第1ヘッダ26の
上部空間26cより凝縮部21の上半部のチューブ21
aを通過した後、第2ヘッダ27の上部の空間27bで
Uターンし、凝縮部21の下半部のチューブ21aを通
過して第1ヘッダ26の中間部の空間26dに流入す
る。
【0035】この間に、冷媒は冷却空気と熱交換して冷
却され、ガス冷媒を一部含む飽和液冷媒となる。この飽
和液冷媒は前記空間26dから冷媒流入口26gを通っ
て受液部23内に流入し、ここで冷媒の気液が分離され
る。これと同時に、乾燥剤24により冷媒中の水分が除
去され、液冷媒のみが冷媒流出口26hから第1ヘッダ
26の下部空間26eに流出し、過冷却部22を通過す
る。
【0036】この過冷却部22において、液冷媒は再度
冷却されて過冷却状態となり、この過冷却液冷媒は第2
ヘッダ27の下部空間27cを通って出口パイプ27d
から凝縮器2外へ流出する。そして、過冷却液冷媒は冷
媒配管32を通って、サイトグラス3、冷媒配管33、
フィルタ4、冷媒配管35を通過して、温度作動式膨張
弁5に流入する。この膨張弁5において、過冷却液冷媒
は減圧され、低温、低圧の気液2相冷媒となる。次い
で、この気液2相冷媒は蒸発器6にて空調用空気と熱交
換して蒸発し、その蒸発潜熱により空調用空気を冷却す
る。蒸発器6にて蒸発した過熱ガス冷媒は圧縮機1に吸
入され、再度圧縮される。
【0037】ところで、冷凍装置サイクル内の封入冷媒
が大気中に洩れ、その洩れ量が所定量以上に増大する
と、凝縮器2の凝縮部21および過冷却部22において
完全に凝縮できなかったガス冷媒がサイトグラス3にて
気泡として観察できる。このサイトグラス3における気
泡の観察により、冷媒不足を検知できる。冷凍装置の点
検時にサイトグラス3にて冷媒不足が検知されたとき
は、冷媒チャージバルブ(図示せず、通常は圧縮機1に
設置される)から冷凍装置サイクル内に冷媒を追加補充
する。
【0038】上記冷媒不足検知を目的として設置された
サイトグラス3よりも、下流側に、冷媒中の異物除去用
フィルタ4を設置したことを本発明は特徴としている。
以下、上記サイトグラス3およびフィルタ4の設置形態
に基づく作用効果を説明する。図3(a)は横軸にフィ
ルタ4での塵捕捉量をとり、縦軸にフィルタ4前後での
冷媒差圧ΔPと、サイトグラス3部での冷媒泡消時点の
高圧圧力PH をとったものである。図3(a)におい
て、実線イは本発明の特性を示し、破線ロはフィルタ4
の下流側にサイトグラス3を設置した比較例の特性を示
す。
【0039】図4(a)は、図3に示すフィルタ4での
塵捕捉量がa点におけるモリエル線図(P−h線図)を
示し、図4(b)は、図3に示すフィルタ4での塵捕捉
量がb点におけるモリエル線図(P−h線図)を示す。
冷凍装置の使用期間が長くなるにつれて、フィルタ4で
の塵捕捉量が増大し、図3(a)のc点に到達すると、
フィルタ4表面のうち冷媒が通過し得る面積が減少して
くるため、フィルタ4前後での冷媒差圧が増大し始め
る。
【0040】フィルタ4の下流側にサイトグラス3を設
置した比較例の場合、この時点では、フィルタ4の入口
部冷媒が過冷却されているため、フィルタ4前後の差圧
により冷媒が減圧されてもガス化することはない。その
後、フィルタ4での塵捕捉量がさらに増大してa点に到
達すると、フィルタ前後差圧がΔPaになり、フィルタ
4入口での冷媒の過冷却度分と等しくなる(図4(a)
参照)ので、サイトグラス3部では冷媒が飽和状態とな
り、ガス化した気泡が見え始める。
【0041】さらに、フィルタ4での塵捕捉量が増大し
てb点に到達すると、フィルタ前後差圧がΔPbにな
り、フィルタ4入口での冷媒の過冷却度分を上回るの
で、サイトグラス3ではガス化した気泡が充分見えるよ
うになる。そのため、サイトグラス3部における気泡の
観察より冷凍装置の点検者は冷媒不足であると誤認して
しまう。そこで、サイトグラス3で気泡が消えるまで、
冷媒を冷凍装置サイクル内に補充すると、前記フィルタ
前後差圧ΔPb分に相当する過冷却度分が得られるま
で、冷媒を過充填することになる。この結果、図3
(b)のB′に示すように、凝縮器2の凝縮部21に液
冷媒が生じるまで冷媒を過充填することになる。
【0042】そして、このように冷媒を過充填する結
果、サイクル高圧圧力が図4(b)のPH2まで上昇し、
圧縮機1の消費動力が増大するので、サイクルの成績係
数が著しく悪化する。また、冷媒過充填量によっては、
高圧圧力が異常に上昇し、サイクル構成機器にとって危
険な状態になる場合もある。特に、近年、自動車用空調
装置の凝縮器2は、性能向上により小型化を図っている
ので、冷媒過充填量に対する高圧上昇割合が大きくなっ
ている。
【0043】また、図1に示すように、凝縮器2の一部
を過冷却部22として構成している場合には、凝縮部2
1面積が小さくなるので、より一層高圧上昇が著しくな
り、上記不具合がさらに顕著となる。しかるに、本発明
においては、サイトグラス3よりも、下流側にフィルタ
4を設置しているので、フィルタ4での塵捕捉量の増大
に伴って、フィルタ4前後での冷媒差圧が増大しても、
サイトグラス3部における冷媒の状態に影響を与えな
い。それ故、図3(a)の実線イに示すように、サイト
グラス3部での冷媒泡消時点の高圧圧力が変動せず、一
定に維持される。これにより、凝縮器2における冷媒状
態は図3(b)に示すように、A点、B点とも、同じ状
態が維持される。
【0044】従って、フィルタ4での塵捕捉量の増大に
よる、フィルタ前後差圧増大の影響を受けて、冷凍装置
サイクル内に冷媒を過充填する恐れがないので、上述し
た比較例における不具合をすべて解消できる。なお、本
発明は上述の実施例に限定されることなく種々変形可能
なものであり、例えば、凝縮器2において、凝縮部21
と、過冷却部22と、受液部23とをそれぞれ別体で構
成し、その三者を配管で結合するタイプの冷凍装置にお
いても、本発明は同様に実施できる。
【0045】また、過冷却部22を持たない冷凍装置に
おいても、本発明は同様に実施できる。また、サイトグ
ラス3およびフィルタ4の具体的形態も、図1、2に図
示したものに限定されることなく、種々変形可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す自動車用空調装置の冷
凍装置サイクル図である。
【図2】(a)は図1に示すフィルタの縦断面図で、
(b)は(a)のA−A断面図である。
【図3】(a)、(b)は本発明装置の作動説明図であ
る。
【図4】(a)、(b)は本発明装置の作動説明用のモ
リエル線図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…受液器一体型凝縮器、21…凝縮部、
22…過冷却部、23…受液部、3…サイトグラス、4
…フィルタ、5…温度作動式膨張弁、6…蒸発器、3
2、33、35…冷媒配管、34…配管ジョイント部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒圧縮機と、冷媒凝縮手段と、この冷
    媒凝縮手段の下流側に接続され、冷媒の気液を分離し、
    液冷媒を導出する気液分離手段と、この気液分離手段か
    ら導出された液冷媒を減圧し、膨張させる減圧手段と、
    この減圧手段にて膨張した冷媒を蒸発させる冷媒蒸発器
    とを順次接続した閉回路からなる冷凍装置において、 前記気液分離手段下流側と前記減圧手段上流側とを接続
    する冷媒回路中に、冷媒の気液状態を観察するサイトグ
    ラス、および冷媒中の異物を除去するフィルタが設けら
    れており、 前記サイトグラスは前記フィルタの上流側に設けられて
    いることを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 前記気液分離手段下流側と前記サイトグ
    ラスの上流側との間に、前記気液分離手段から導出され
    た液冷媒を過冷却する過冷却手段が設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 【請求項3】 前記冷媒凝縮手段と前記気液分離手段が
    一体に構成されていることを特徴とする請求項1または
    2に記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 前記冷媒凝縮手段および前記気液分離手
    段に、前記過冷却手段がさらに一体に構成されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の冷凍装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタは、前記サイトグラス下流
    側と前記減圧手段上流側とを接続する冷媒回路の配管ジ
    ョイント部に設けられていることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれか1つに記載の冷凍装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1つに記載
    の冷凍装置を具備し、前記圧縮機、前記冷媒凝縮手段、
    前記気液分離手段、前記サイトグラス、および前記フィ
    ルタが自動車のエンジンルーム内に設置されていること
    を特徴とする自動車用空調装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100833481B1 (ko) * 2001-12-13 2008-05-29 한라공조주식회사 일체형의 리시버 드라이어를 가지는 열교환기
JP2010190530A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
JP2015004497A (ja) * 2013-06-24 2015-01-08 パナソニック株式会社 冷凍装置
JP2018048609A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 アイシン精機株式会社 電動ポンプ

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