JPH08271003A - 換気構造 - Google Patents
換気構造Info
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- JPH08271003A JPH08271003A JP7700295A JP7700295A JPH08271003A JP H08271003 A JPH08271003 A JP H08271003A JP 7700295 A JP7700295 A JP 7700295A JP 7700295 A JP7700295 A JP 7700295A JP H08271003 A JPH08271003 A JP H08271003A
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- ventilation
- ventilation box
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ダンパーの開閉により、一定の強さ以下の風
雨時には有効に建築物の換気を行うことができる上に、
ダンパーの開閉に伴う衝突音の発生を抑えることができ
る建築物の換気構造を提供する。 【構成】 換気用箱体(18)には、一定以上の風圧が
作用した際に、外方開口部(21)及び内方開口部(2
2)間の空気の流路(39)を遮断しうるダンパー(2
3)が設けられ、このダンパー(23)には、前記換気
用箱体(18)との衝突音の発生を抑えるために換気用
箱体(18)との急激な衝突を避ける緩衝手段(60)
が形成されていることを特徴とする。
雨時には有効に建築物の換気を行うことができる上に、
ダンパーの開閉に伴う衝突音の発生を抑えることができ
る建築物の換気構造を提供する。 【構成】 換気用箱体(18)には、一定以上の風圧が
作用した際に、外方開口部(21)及び内方開口部(2
2)間の空気の流路(39)を遮断しうるダンパー(2
3)が設けられ、このダンパー(23)には、前記換気
用箱体(18)との衝突音の発生を抑えるために換気用
箱体(18)との急激な衝突を避ける緩衝手段(60)
が形成されていることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、換気構造に係り、特
に、建築物の屋根裏の換気構造に関する。
に、建築物の屋根裏の換気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、切妻屋根を有する住宅等
において、屋根裏の換気を行う換気構造は図4に示すよ
うに構成されていた。即ち、住宅等の切妻屋根17の軒
下の略二等片三角形状に形成された壁面部10に側面長
方形の開口部11,11を設け、この開口部11,11
の開口形状が開口部として形成された直角三角形状の2
枚の下地不燃材12,12を上記壁面10に貼り付け、
当該住宅を準耐火仕様とする場合には、防火ダンパー1
3,13を上記開口部11,11に装着する。
において、屋根裏の換気を行う換気構造は図4に示すよ
うに構成されていた。即ち、住宅等の切妻屋根17の軒
下の略二等片三角形状に形成された壁面部10に側面長
方形の開口部11,11を設け、この開口部11,11
の開口形状が開口部として形成された直角三角形状の2
枚の下地不燃材12,12を上記壁面10に貼り付け、
当該住宅を準耐火仕様とする場合には、防火ダンパー1
3,13を上記開口部11,11に装着する。
【0003】そして、二等片三角形状に形成されると共
に上記開口部11,11に対応しうる開口部が形成され
たフレーム14に、フレーム14と同一の輪郭形状を有
するガラリ15を固定し、このガラリ15をフレーム1
4を介して上記壁面部10に取付けて雨が吹き込まない
ようにすると共に、ガラリ15のスリット16及び壁面
部10に設けられた開口部11,11を介して外部の空
気を流入又は流出させることにより、当該住宅の屋根裏
の換気を行い、更に、ガラリ15により住宅の軒下の壁
面部10に意匠上のアクセントを付け、当該住宅の外観
品質をも確保することとしていた。
に上記開口部11,11に対応しうる開口部が形成され
たフレーム14に、フレーム14と同一の輪郭形状を有
するガラリ15を固定し、このガラリ15をフレーム1
4を介して上記壁面部10に取付けて雨が吹き込まない
ようにすると共に、ガラリ15のスリット16及び壁面
部10に設けられた開口部11,11を介して外部の空
気を流入又は流出させることにより、当該住宅の屋根裏
の換気を行い、更に、ガラリ15により住宅の軒下の壁
面部10に意匠上のアクセントを付け、当該住宅の外観
品質をも確保することとしていた。
【0004】しかしながら、このような従来の換気構造
にあっては、台風等の所定以上の強風雨時には、ガラリ
15のスリット16から開口部11,11を介して雨が
強風と共に住宅内部へ浸入してしまうことがあり、住宅
等の建築物の換気構造として充分ではない、という不具
合があった。また、上記ガラリ15の断面形状を複雑に
した場合には、強風時の雨の浸入を一定程度有効に防ぐ
ことが可能となるが、ガラリ15の断面形状を複雑なも
のとした場合にはガラリ15の製造コストが嵩む、とい
う不具合がある。
にあっては、台風等の所定以上の強風雨時には、ガラリ
15のスリット16から開口部11,11を介して雨が
強風と共に住宅内部へ浸入してしまうことがあり、住宅
等の建築物の換気構造として充分ではない、という不具
合があった。また、上記ガラリ15の断面形状を複雑に
した場合には、強風時の雨の浸入を一定程度有効に防ぐ
ことが可能となるが、ガラリ15の断面形状を複雑なも
のとした場合にはガラリ15の製造コストが嵩む、とい
う不具合がある。
【0005】一方、このような従来のガラリ15により
開口部11,11の外方を被覆した場合には、建築物の
換気口周辺の外壁部10のデザインの選択の余地がな
く、建築物の外観品質を向上させにくい、という不具合
をも有していた。なお、このような観点から、上記問題
点を解決するための技術を、日本特許情報機構(JAP
IO)の先行技術調査(パトリス)利用し、以下の検索
式で昭和55年以降の特許出願、実用新案登録出願を調
査した。 検索式:(1) E04F13/16D+E04D13/16E (2) E04D13/16D+E04B1/70 (3) E04B 1/70A (4) E04B 1/70B (5) E04B 1/70D (6) E04B 1/70E (7) E04D13/16F (8) E04D13/16G (9) E04D13/16L 上記調査の結果、特許出願492件、実用新案登録出願
1059件を抽出したが、該当する技術は存在しなかっ
た。
開口部11,11の外方を被覆した場合には、建築物の
換気口周辺の外壁部10のデザインの選択の余地がな
く、建築物の外観品質を向上させにくい、という不具合
をも有していた。なお、このような観点から、上記問題
点を解決するための技術を、日本特許情報機構(JAP
IO)の先行技術調査(パトリス)利用し、以下の検索
式で昭和55年以降の特許出願、実用新案登録出願を調
査した。 検索式:(1) E04F13/16D+E04D13/16E (2) E04D13/16D+E04B1/70 (3) E04B 1/70A (4) E04B 1/70B (5) E04B 1/70D (6) E04B 1/70E (7) E04D13/16F (8) E04D13/16G (9) E04D13/16L 上記調査の結果、特許出願492件、実用新案登録出願
1059件を抽出したが、該当する技術は存在しなかっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、請求項1に記
載された発明は、ダンパーの開閉により、一定の強さ以
下の風雨時には有効に建築物の換気を行うことができる
上に、ダンパーの開閉に伴う衝突音の発生を抑えること
ができる建築物の換気構造を提供しようとするものであ
る。
載された発明は、ダンパーの開閉により、一定の強さ以
下の風雨時には有効に建築物の換気を行うことができる
上に、ダンパーの開閉に伴う衝突音の発生を抑えること
ができる建築物の換気構造を提供しようとするものであ
る。
【0007】これに加え、請求項2に記載された発明
は、簡易な構造により、ダンパーを閉じた状態での密閉
性を損なうことなく、ダンパーが換気用箱体に衝突する
際の衝突音の発生を抑えることができる建築物の換気構
造を提供しようとするものである。
は、簡易な構造により、ダンパーを閉じた状態での密閉
性を損なうことなく、ダンパーが換気用箱体に衝突する
際の衝突音の発生を抑えることができる建築物の換気構
造を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような技術的課題解
決のため、請求項1記載の発明は、建築物の壁面部に形
成された開口部(11)に換気用箱体(18)が固定さ
れ、上記換気用箱体(18)の前面部(19)には外方
開口部(21)が設けられると共に、換気用箱体(1
8)の背面部(20)には内方開口部(22)が設けら
れ、これらの外方開口部(21)及び内方開口部(2
2)の間には空気の流路(39)が形成され、前記換気
用箱体(18)には、一定以上の風圧が作用した際に上
記空気の流路(39)を遮断しうるダンパー(23)が
設けられ、このダンパー(23)には、前記換気用箱体
(18)との衝突音の発生を抑えるために換気用箱体
(18)との急激な衝突を避ける緩衝手段(60)が形
成されていることを特徴とする。
決のため、請求項1記載の発明は、建築物の壁面部に形
成された開口部(11)に換気用箱体(18)が固定さ
れ、上記換気用箱体(18)の前面部(19)には外方
開口部(21)が設けられると共に、換気用箱体(1
8)の背面部(20)には内方開口部(22)が設けら
れ、これらの外方開口部(21)及び内方開口部(2
2)の間には空気の流路(39)が形成され、前記換気
用箱体(18)には、一定以上の風圧が作用した際に上
記空気の流路(39)を遮断しうるダンパー(23)が
設けられ、このダンパー(23)には、前記換気用箱体
(18)との衝突音の発生を抑えるために換気用箱体
(18)との急激な衝突を避ける緩衝手段(60)が形
成されていることを特徴とする。
【0009】なお、緩衝手段(60)には、例えばゴ
ム、スポンジ等でクッションとなるような弾性材料も含
まれる。また、請求項2記載の発明は、上記した請求項
1記載の特徴点に加え、緩衝手段(60)は、換気用箱
体(18)に固定されるシリンダー(62)と、このシ
リンダー(62)内を摺動するピストン(61)とを有
し、前記ピストン(61)の一端はダンパー(23)に
係合し、前記シリンダー(62)には、シリンダー(6
2)内及び外部を連通する小孔(63)を有して形成し
たことを特徴とする。
ム、スポンジ等でクッションとなるような弾性材料も含
まれる。また、請求項2記載の発明は、上記した請求項
1記載の特徴点に加え、緩衝手段(60)は、換気用箱
体(18)に固定されるシリンダー(62)と、このシ
リンダー(62)内を摺動するピストン(61)とを有
し、前記ピストン(61)の一端はダンパー(23)に
係合し、前記シリンダー(62)には、シリンダー(6
2)内及び外部を連通する小孔(63)を有して形成し
たことを特徴とする。
【0010】
【作用】最初に、請求項1記載の発明に係る換気構造の
作用について説明する。建築物の外部の空気は換気用箱
体(18)の外方開口部(21)から流入し、換気用箱
体(18)の内部を移動して内方開口部(22)から建
築物内へ流入する。一方、建築物内の空気は換気用箱体
(18)の内方開口部(22)から流出し、換気用箱体
(18)の内部を移動して外方開口部(21)から建築
物外へ流出する。すなわち、換気用箱体(18)を介し
て建築物の内外の空気が入れ替わる空気の流路(39)
が形成され、建築物内部の換気が行われる。
作用について説明する。建築物の外部の空気は換気用箱
体(18)の外方開口部(21)から流入し、換気用箱
体(18)の内部を移動して内方開口部(22)から建
築物内へ流入する。一方、建築物内の空気は換気用箱体
(18)の内方開口部(22)から流出し、換気用箱体
(18)の内部を移動して外方開口部(21)から建築
物外へ流出する。すなわち、換気用箱体(18)を介し
て建築物の内外の空気が入れ替わる空気の流路(39)
が形成され、建築物内部の換気が行われる。
【0011】そして、台風等の強風の場合には、一定以
上の風圧が作用した際にダンパー(23)が上記空気の
流路(39)を遮断する。これにより、強風時において
も外方開口部(21)から内方開口部(22)にまで、
風と共に雨が流入するおそれはない。そして、風速や風
向きが変わり、ダンパー(23)に加わる風圧が変化す
ると、ダンパー(23)が空気の流路(39)を急激に
開閉しようとする。しかし、緩衝手段(60)がダンパ
ー(23)と換気用箱体(18)との急激な衝突を抑え
る。これにより、ダンパー(23)と換気用箱体(1
8)との間で発生する衝突音を抑えることができる。
上の風圧が作用した際にダンパー(23)が上記空気の
流路(39)を遮断する。これにより、強風時において
も外方開口部(21)から内方開口部(22)にまで、
風と共に雨が流入するおそれはない。そして、風速や風
向きが変わり、ダンパー(23)に加わる風圧が変化す
ると、ダンパー(23)が空気の流路(39)を急激に
開閉しようとする。しかし、緩衝手段(60)がダンパ
ー(23)と換気用箱体(18)との急激な衝突を抑え
る。これにより、ダンパー(23)と換気用箱体(1
8)との間で発生する衝突音を抑えることができる。
【0012】つぎに、請求項2記載の発明に係る換気構
造の作用について説明する。一定以上の風圧の変化がダ
ンパー(23)に急激に作用すると、ダンパー(23)
は急激に空気の流路を遮断するために閉じたり、あるい
は閉じた状態から開いた状態に移動する。ダンパー(2
3)の移動にともない、ダンパー(23)に一端が係合
されているピストン(61)がシリンダー(62)内を
移動する。これにより、シリンダー(62)内空気圧と
外気圧との間に圧力差が発生し、高圧側から低圧側に小
孔(63)を介して、空気が移動する。そして、小孔
(63)内部を空気が移動するにともない流体抵抗が発
生する。この流体抵抗は、空気の移動速度が大なる程、
大きな抵抗力を発生し、その結果、ピストン(61)の
急激な移動が抑制される。これにより、ダンパー(2
3)が急激に移動して、換気用箱体(18)に衝突する
ことを防止することができる。そして、ダンパー(2
3)と換気用箱体(18)との衝突による衝突音の発生
を抑えることができる。
造の作用について説明する。一定以上の風圧の変化がダ
ンパー(23)に急激に作用すると、ダンパー(23)
は急激に空気の流路を遮断するために閉じたり、あるい
は閉じた状態から開いた状態に移動する。ダンパー(2
3)の移動にともない、ダンパー(23)に一端が係合
されているピストン(61)がシリンダー(62)内を
移動する。これにより、シリンダー(62)内空気圧と
外気圧との間に圧力差が発生し、高圧側から低圧側に小
孔(63)を介して、空気が移動する。そして、小孔
(63)内部を空気が移動するにともない流体抵抗が発
生する。この流体抵抗は、空気の移動速度が大なる程、
大きな抵抗力を発生し、その結果、ピストン(61)の
急激な移動が抑制される。これにより、ダンパー(2
3)が急激に移動して、換気用箱体(18)に衝突する
ことを防止することができる。そして、ダンパー(2
3)と換気用箱体(18)との衝突による衝突音の発生
を抑えることができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づき、本発
明に係る換気構造を切妻屋根を有する住宅の軒下に適用
した場合を例に詳細に説明する。なお、従来と同一の部
材には同一の符号を付して説明を省略する。図1乃至図
3に示すように、本実施例に係る換気構造は、切妻屋根
17を有する住宅41の屋根裏の換気に適用される。
明に係る換気構造を切妻屋根を有する住宅の軒下に適用
した場合を例に詳細に説明する。なお、従来と同一の部
材には同一の符号を付して説明を省略する。図1乃至図
3に示すように、本実施例に係る換気構造は、切妻屋根
17を有する住宅41の屋根裏の換気に適用される。
【0014】住宅41の切妻屋根17の軒下において壁
面部10に形成された開口部11,11には金属製の換
気用箱体18が防水用パッキン材33を介して固定され
ている。上記換気用箱体18は、全体略直方体に形成さ
れ、換気用箱体18の前面部19には外方開口部21が
設けられると共に、換気用箱体18の背面部20には上
記外方開口部21よりも上方の部位に内方開口部22が
設けられている。
面部10に形成された開口部11,11には金属製の換
気用箱体18が防水用パッキン材33を介して固定され
ている。上記換気用箱体18は、全体略直方体に形成さ
れ、換気用箱体18の前面部19には外方開口部21が
設けられると共に、換気用箱体18の背面部20には上
記外方開口部21よりも上方の部位に内方開口部22が
設けられている。
【0015】即ち、本実施例にあっては、前面板24の
下方には前面板24と底面板42との間に、長方形状の
外方開口部21が形成されると共に、背面板25の上方
には背面板25と上面板43との間に、上記外方開口部
21よりも小さい長方形状の内方開口部22が形成され
ている。そして、これらの外方開口部21及び内方開口
部22の間には、外方開口部21から流入した空気が、
換気用箱体18内部を立ち上がり内方開口部22へと至
る空気の流路39が形成される。
下方には前面板24と底面板42との間に、長方形状の
外方開口部21が形成されると共に、背面板25の上方
には背面板25と上面板43との間に、上記外方開口部
21よりも小さい長方形状の内方開口部22が形成され
ている。そして、これらの外方開口部21及び内方開口
部22の間には、外方開口部21から流入した空気が、
換気用箱体18内部を立ち上がり内方開口部22へと至
る空気の流路39が形成される。
【0016】また、図1及び図3に示すように、上記外
方開口部21の前面には虫の侵入を防ぐためにパンチン
グメタル板27がビス36により固定され、外方開口部
21全体を覆っている。さらに、本実施例においては図
示されていないが、上記換気用箱体18の前面に、適
宜、住宅の外観品質を向上させうるようなデザインを施
した通気性のある化粧板等を取り付けることが可能であ
る。
方開口部21の前面には虫の侵入を防ぐためにパンチン
グメタル板27がビス36により固定され、外方開口部
21全体を覆っている。さらに、本実施例においては図
示されていないが、上記換気用箱体18の前面に、適
宜、住宅の外観品質を向上させうるようなデザインを施
した通気性のある化粧板等を取り付けることが可能であ
る。
【0017】また、上記換気用箱体18には、上記空気
の流路39を遮断しうるダンパー23が設けられてい
る。このダンパー23は上記外方開口部21の上端部内
方において、風圧により回動可能に軸支され、一定以上
の風圧が作用した際には、上記空気の流路39を遮断す
るように構成されている。このダンパー23は、フレー
ム部35を介して取り付けられている。このフレーム部
35は、前面板24の下端部から換気用箱体18内方へ
折曲して延設され、略水平に形成されたダンパー取付部
44と、側面板37に沿って所定幅に設けられ、風圧に
よりダンパー23が回動した際に当接するダンパー当接
部45とを備えており、ダンパー当接部45の下端部に
は折曲部38が形成されて背面板25へ溶接により固定
されており、上記ダンパー当接部45の上方にはリブ4
6が形成されている。
の流路39を遮断しうるダンパー23が設けられてい
る。このダンパー23は上記外方開口部21の上端部内
方において、風圧により回動可能に軸支され、一定以上
の風圧が作用した際には、上記空気の流路39を遮断す
るように構成されている。このダンパー23は、フレー
ム部35を介して取り付けられている。このフレーム部
35は、前面板24の下端部から換気用箱体18内方へ
折曲して延設され、略水平に形成されたダンパー取付部
44と、側面板37に沿って所定幅に設けられ、風圧に
よりダンパー23が回動した際に当接するダンパー当接
部45とを備えており、ダンパー当接部45の下端部に
は折曲部38が形成されて背面板25へ溶接により固定
されており、上記ダンパー当接部45の上方にはリブ4
6が形成されている。
【0018】そして、上記ダンパー当接部45は、図1
に示すように、ダンパー23の内方開口部22側に配設
され、換気用箱体18の内方において側面板37の内側
面部に沿って、背面板25方向に向かって斜め下方に傾
斜して設けられている。また、このフレーム部35のダ
ンパー当接部45及び折曲部38の外方開口部21側に
は全面に亘り発泡ウレタンからなる気密材31が貼付さ
れており、所定以上の風圧によりダンパー23が回動し
てフレーム部35に当接した場合には、緩衝すると共
に、ダンパー23との間の気密性を確保するように構成
されている。
に示すように、ダンパー23の内方開口部22側に配設
され、換気用箱体18の内方において側面板37の内側
面部に沿って、背面板25方向に向かって斜め下方に傾
斜して設けられている。また、このフレーム部35のダ
ンパー当接部45及び折曲部38の外方開口部21側に
は全面に亘り発泡ウレタンからなる気密材31が貼付さ
れており、所定以上の風圧によりダンパー23が回動し
てフレーム部35に当接した場合には、緩衝すると共
に、ダンパー23との間の気密性を確保するように構成
されている。
【0019】上記ダンパー23は、ヒンジ29を介して
上記ダンパー取付部44に固定されており、ヒンジ29
はビス32,32によりダンパー取付部44に固定され
ている。そして、ヒンジ29は、ヒンジ29の外方開口
部21側をヒンジカバー29aにより覆われている。ダ
ンパー23は、全体略長方形状に形成されており、上記
フレーム部35のダンパー当接部45の断面形状及び長
さ寸法と同一の断面形状及び幅寸法に形成されていると
共に、換気用箱体18の幅寸法と略同一の長さ寸法に形
成され、背面板25方向へ回動可能に軸支されている。
上記ダンパー取付部44に固定されており、ヒンジ29
はビス32,32によりダンパー取付部44に固定され
ている。そして、ヒンジ29は、ヒンジ29の外方開口
部21側をヒンジカバー29aにより覆われている。ダ
ンパー23は、全体略長方形状に形成されており、上記
フレーム部35のダンパー当接部45の断面形状及び長
さ寸法と同一の断面形状及び幅寸法に形成されていると
共に、換気用箱体18の幅寸法と略同一の長さ寸法に形
成され、背面板25方向へ回動可能に軸支されている。
【0020】即ち、ダンパー23の先端部には、上記フ
レーム部35の折曲部38と同一の幅寸法にて折曲部2
8が形成されており、換気用箱体18内においてヒンジ
29を中心として回動し、風圧により上記フレーム部3
5に当接した場合には、上記フレーム部35の気密材3
1を介してフレーム部35に密着するように構成されて
いる。
レーム部35の折曲部38と同一の幅寸法にて折曲部2
8が形成されており、換気用箱体18内においてヒンジ
29を中心として回動し、風圧により上記フレーム部3
5に当接した場合には、上記フレーム部35の気密材3
1を介してフレーム部35に密着するように構成されて
いる。
【0021】また、前記ダンパー23の幅寸法は外方開
口部21の高さ寸法よりも小さく形成されており、無風
状態又は一定の風力以下の弱風の状態においてダンパー
23が自重により略垂直に垂下されている場合には、ダ
ンパー23の下端部と底面板42との間には、所定幅の
空隙部48が形成される。また、前記ダンパー23に
は、前記換気用箱体18との衝突音の発生を抑えるため
に換気用箱体18との急激な衝突を避ける緩衝手段60
が形成されている。
口部21の高さ寸法よりも小さく形成されており、無風
状態又は一定の風力以下の弱風の状態においてダンパー
23が自重により略垂直に垂下されている場合には、ダ
ンパー23の下端部と底面板42との間には、所定幅の
空隙部48が形成される。また、前記ダンパー23に
は、前記換気用箱体18との衝突音の発生を抑えるため
に換気用箱体18との急激な衝突を避ける緩衝手段60
が形成されている。
【0022】この緩衝手段60は、換気用箱体18のダ
ンパー当接部45にビス68により固定される緩衝手段
固定部67と、この緩衝手段固定部67の中央に固定さ
れた円筒形のシリンダー62と、このシリンダー62内
を摺動するピストン61とを有している。前記ピストン
61の一端にはピストン61の長手方向に対して直角方
向に突出する係合部65が形成されている。そして、ダ
ンパー23の背面板25側には、全体形状がL字状のL
状係合片64が固定され、このL状係合片64にはピス
トン61の一端の係合部65が係合されている。
ンパー当接部45にビス68により固定される緩衝手段
固定部67と、この緩衝手段固定部67の中央に固定さ
れた円筒形のシリンダー62と、このシリンダー62内
を摺動するピストン61とを有している。前記ピストン
61の一端にはピストン61の長手方向に対して直角方
向に突出する係合部65が形成されている。そして、ダ
ンパー23の背面板25側には、全体形状がL字状のL
状係合片64が固定され、このL状係合片64にはピス
トン61の一端の係合部65が係合されている。
【0023】前記シリンダー62の背面板25側には、
シリンダー62内及び外部を連通する小孔63が形成さ
れている。そして、本実施例に係る換気用箱体18にあ
っては、風速毎秒6m以下の微風時又は略無風の状態の
場合には、住宅41の外部の空気はこの空隙部48から
換気用箱体18内に流入し、空気の流路39を介して、
内方開口部22を通り住宅41の屋根裏へ流入するよう
に構成されている。なお、本実施例にあっては、換気用
箱体18の有効換気面積は約200cm2となっている。
シリンダー62内及び外部を連通する小孔63が形成さ
れている。そして、本実施例に係る換気用箱体18にあ
っては、風速毎秒6m以下の微風時又は略無風の状態の
場合には、住宅41の外部の空気はこの空隙部48から
換気用箱体18内に流入し、空気の流路39を介して、
内方開口部22を通り住宅41の屋根裏へ流入するよう
に構成されている。なお、本実施例にあっては、換気用
箱体18の有効換気面積は約200cm2となっている。
【0024】また、本実施例に係る換気用箱体18にあ
っては、風速が毎秒7m以上となった場合には、上記ダ
ンパー23は風圧により回動してフレーム部35へ当接
して空気の流路39を閉じるように構成されている。さ
らに、本実施例に係る換気構造にあっては、上記ダンパ
ー23には、所定温度以上となった際に作動するダンパ
ー閉鎖手段34が設けられている。このダンパー閉鎖手
段34は、一端部が背面板25に固定され、上記ダンパ
ー23方向に引張されたコイルスプリング30と、この
コイルスプリング30の他端部をダンパー23の外方開
口部21側において換気用箱体18の内側面部に固定
し、上記コイルスプリング30の引張状態を維持すると
共に、当該換気用箱体18の温度が所定温度以上となっ
た際には、上記コイルスプリング30の引張状態を解放
し、上記ダンパー23をコイルスプリング30の復帰力
により、背面板25方向へ回動させて、フレーム部35
へ当接させうる温度ヒューズ部26とを備えている。
っては、風速が毎秒7m以上となった場合には、上記ダ
ンパー23は風圧により回動してフレーム部35へ当接
して空気の流路39を閉じるように構成されている。さ
らに、本実施例に係る換気構造にあっては、上記ダンパ
ー23には、所定温度以上となった際に作動するダンパ
ー閉鎖手段34が設けられている。このダンパー閉鎖手
段34は、一端部が背面板25に固定され、上記ダンパ
ー23方向に引張されたコイルスプリング30と、この
コイルスプリング30の他端部をダンパー23の外方開
口部21側において換気用箱体18の内側面部に固定
し、上記コイルスプリング30の引張状態を維持すると
共に、当該換気用箱体18の温度が所定温度以上となっ
た際には、上記コイルスプリング30の引張状態を解放
し、上記ダンパー23をコイルスプリング30の復帰力
により、背面板25方向へ回動させて、フレーム部35
へ当接させうる温度ヒューズ部26とを備えている。
【0025】コイルスプリング30の一端部にはフック
部47が設けられて背面板25に形成された係止部51
に係止され、他端部には直線部49が延接されており、
この直線部49の端部は温度ヒューズ部26を介して側
面板37に固定されている。この温度ヒューズ部26
は、上記ダンパー23が略垂直な状態で最下方位置にあ
る際に、ダンパー23の外方開口部21側に位置する部
位において側面板37に固定されており、温度ヒューズ
部26に内装された温度ヒューズが一定温度で溶断した
際には、ダンパー23の外方開口部21側に係合してダ
ンパー23を背面板25方向へ回動させるダンパー係合
部52を備えている。
部47が設けられて背面板25に形成された係止部51
に係止され、他端部には直線部49が延接されており、
この直線部49の端部は温度ヒューズ部26を介して側
面板37に固定されている。この温度ヒューズ部26
は、上記ダンパー23が略垂直な状態で最下方位置にあ
る際に、ダンパー23の外方開口部21側に位置する部
位において側面板37に固定されており、温度ヒューズ
部26に内装された温度ヒューズが一定温度で溶断した
際には、ダンパー23の外方開口部21側に係合してダ
ンパー23を背面板25方向へ回動させるダンパー係合
部52を備えている。
【0026】また、上記コイルスプリング30の直線部
49は、フレーム部35に開設された孔53及びダンパ
ー23に設けられたスリット50を貫通して配置されて
おり、その結果、通常状態において、ダンパー23が風
圧により回動する場合には、ダンパー23はこの直線部
49の間を往復動するように構成されている。以下、本
実施例に係る換気構造の作用を説明する。
49は、フレーム部35に開設された孔53及びダンパ
ー23に設けられたスリット50を貫通して配置されて
おり、その結果、通常状態において、ダンパー23が風
圧により回動する場合には、ダンパー23はこの直線部
49の間を往復動するように構成されている。以下、本
実施例に係る換気構造の作用を説明する。
【0027】略無風の場合には、上述のように、ダンパ
ー23が自重により略垂直に垂下され、ダンパー23の
下端部と底面板42との間には、所定幅の空隙部48が
形成される。また、風速毎秒6m以下の微風状態の場合
には、ダンパー23は、風圧により、ヒンジ29を中心
として若干回動するが、上記無風の状態と同様に、ダン
パー23の下端部を底面板42との間に所定幅の空隙部
48が形成される。
ー23が自重により略垂直に垂下され、ダンパー23の
下端部と底面板42との間には、所定幅の空隙部48が
形成される。また、風速毎秒6m以下の微風状態の場合
には、ダンパー23は、風圧により、ヒンジ29を中心
として若干回動するが、上記無風の状態と同様に、ダン
パー23の下端部を底面板42との間に所定幅の空隙部
48が形成される。
【0028】従って、住宅外部が略無風又は風速毎秒6
m以下の微風の状態の場合には、住宅41の外部の空気
はこの空隙部48から換気用箱体18内に流入し、空気
の流路39を立ち上がり、内方開口部22を介して住宅
41の屋根裏へ流入する。その結果、外方開口部21及
び内方開口部22との間に、空気の流路39が形成さ
れ、住宅41の屋根裏の換気が行われる。
m以下の微風の状態の場合には、住宅41の外部の空気
はこの空隙部48から換気用箱体18内に流入し、空気
の流路39を立ち上がり、内方開口部22を介して住宅
41の屋根裏へ流入する。その結果、外方開口部21及
び内方開口部22との間に、空気の流路39が形成さ
れ、住宅41の屋根裏の換気が行われる。
【0029】また、略無風又は上記微風の状態で雨が降
っていた場合であっても、内方開口部22は外方開口部
21よりも上方に設けられていると共に、外方開口部2
1の高さ方向の上半分以上をダンパー23が覆ってお
り、空気が流入する空隙部48と内方開口部21とは、
高さ方向において大きく離れているため、外方開口部2
1に形成された空隙部48から雨が内方開口部22まで
至り、屋根裏へ吹き込むことはない。
っていた場合であっても、内方開口部22は外方開口部
21よりも上方に設けられていると共に、外方開口部2
1の高さ方向の上半分以上をダンパー23が覆ってお
り、空気が流入する空隙部48と内方開口部21とは、
高さ方向において大きく離れているため、外方開口部2
1に形成された空隙部48から雨が内方開口部22まで
至り、屋根裏へ吹き込むことはない。
【0030】一方、風が風速毎秒7m以上となった場合
には、風圧によりダンパ−23がヒンジ29を中心とし
て背面板25方向へ回動し、上記フレーム部35に、気
密材31を介して当接する。ダンパー23が気密材31
を介してフレーム部35に当接した場合には、ダンパー
23が空気の流路39を完全に閉鎖するため、強風雨時
に雨が風に乗って吹き込むという事態を防止することが
できる。
には、風圧によりダンパ−23がヒンジ29を中心とし
て背面板25方向へ回動し、上記フレーム部35に、気
密材31を介して当接する。ダンパー23が気密材31
を介してフレーム部35に当接した場合には、ダンパー
23が空気の流路39を完全に閉鎖するため、強風雨時
に雨が風に乗って吹き込むという事態を防止することが
できる。
【0031】そして、風速や風向きが変わり、ダンパー
23に加わる風圧が変化すると、ダンパー23が空気の
流路39を急激に開閉しようとする。例えば、一定以上
の風圧がダンパー23に急激に作用すると、ダンパー2
3が急激に空気の流路を遮断しようとダンパー当接部4
5に向かって移動する。このダンパー23の移動にとも
ない、ダンパー23に一端が係合されているピストン6
1がシリンダー62内部に押し込まれる。これにより、
シリンダー62内空気圧が外気圧と比較して高圧とな
り、両者の間に圧力差が発生し、シリンダー62内の空
気が小孔63から外気に向かって移動する。そして、小
孔63内部を空気が移動するにともない流体抵抗が発生
する。この流体抵抗は、空気の移動速度が大なる程、大
きな抵抗力を発生し、その結果、ピストン61の急激な
移動が抑制される。これにより、ダンパー23が急激に
移動して、換気用箱体18のダンパー当接部45に衝突
することを防止することができる。従って、ダンパー2
3と換気用箱体18との衝突による衝突音の発生を抑え
ることができる。
23に加わる風圧が変化すると、ダンパー23が空気の
流路39を急激に開閉しようとする。例えば、一定以上
の風圧がダンパー23に急激に作用すると、ダンパー2
3が急激に空気の流路を遮断しようとダンパー当接部4
5に向かって移動する。このダンパー23の移動にとも
ない、ダンパー23に一端が係合されているピストン6
1がシリンダー62内部に押し込まれる。これにより、
シリンダー62内空気圧が外気圧と比較して高圧とな
り、両者の間に圧力差が発生し、シリンダー62内の空
気が小孔63から外気に向かって移動する。そして、小
孔63内部を空気が移動するにともない流体抵抗が発生
する。この流体抵抗は、空気の移動速度が大なる程、大
きな抵抗力を発生し、その結果、ピストン61の急激な
移動が抑制される。これにより、ダンパー23が急激に
移動して、換気用箱体18のダンパー当接部45に衝突
することを防止することができる。従って、ダンパー2
3と換気用箱体18との衝突による衝突音の発生を抑え
ることができる。
【0032】また、逆にダンパー23が所定の風圧を受
けて空気の流路39を遮断していた状態から風向きが急
に変化してダンパー23が開放する場合も、同様にピス
トン61の移動が流体抵抗により抑制されるため、ダン
パー23の急激な移動も同様に抑制される。これによ
り、ダンパー23が急激に開いて換気用箱体18のヒン
ジカバー29a等に衝突することを阻止することがで
き、衝突音の発生を抑えることができる。
けて空気の流路39を遮断していた状態から風向きが急
に変化してダンパー23が開放する場合も、同様にピス
トン61の移動が流体抵抗により抑制されるため、ダン
パー23の急激な移動も同様に抑制される。これによ
り、ダンパー23が急激に開いて換気用箱体18のヒン
ジカバー29a等に衝突することを阻止することがで
き、衝突音の発生を抑えることができる。
【0033】さらに、本実施例にした緩衝手段60は、
所定の風圧以上がダンパー23に作用すれば、ダンパー
23はゆるやかに移動して衝突を避けることができると
ともに、ダンパー23と気密材31との密着性も良好な
ものを得ることができる。すなわち、スプリング等によ
りダンパー23の移動を抑制する場合は、いかなる風圧
にも対応して、気密材31との密着性も良好なものを得
るにはスプリングの調整が難しいが本実施例に場合はそ
のような調整も不要である。
所定の風圧以上がダンパー23に作用すれば、ダンパー
23はゆるやかに移動して衝突を避けることができると
ともに、ダンパー23と気密材31との密着性も良好な
ものを得ることができる。すなわち、スプリング等によ
りダンパー23の移動を抑制する場合は、いかなる風圧
にも対応して、気密材31との密着性も良好なものを得
るにはスプリングの調整が難しいが本実施例に場合はそ
のような調整も不要である。
【0034】なお、衝突音の発生を阻止するための緩衝
手段として、本実施例では上述したようにピストン6
1、シリンダー62を使用したが、緩衝手段は特にこれ
に限定されるものではない。例えば、ダンパー当接部4
5と気密材31との間にゴムやスポンジ等のダンパー2
3が衝突してもその衝撃を緩和可能なクッションとなる
ような弾性材料を形成しても良い。
手段として、本実施例では上述したようにピストン6
1、シリンダー62を使用したが、緩衝手段は特にこれ
に限定されるものではない。例えば、ダンパー当接部4
5と気密材31との間にゴムやスポンジ等のダンパー2
3が衝突してもその衝撃を緩和可能なクッションとなる
ような弾性材料を形成しても良い。
【0035】さらに、例えば、当該住宅の近隣に火事が
発生し、換気用箱体18の温度が所定温度以上になった
場合には、上記温度ヒューズ部26に内装された温度ヒ
ューズが溶断し、上記コイルスプリング30の引張状態
を解除する。その結果、コイルスプリング30は圧縮状
態に復帰し、コイルスプリング30の圧縮力により、ダ
ンパー23は温度ヒューズ部26のダンパー係止部52
により引っ張られて、ヒンジ29を回動中心として背面
板25方向へ瞬時に回動し、上記フレーム部35に気密
材31を介して当接する。
発生し、換気用箱体18の温度が所定温度以上になった
場合には、上記温度ヒューズ部26に内装された温度ヒ
ューズが溶断し、上記コイルスプリング30の引張状態
を解除する。その結果、コイルスプリング30は圧縮状
態に復帰し、コイルスプリング30の圧縮力により、ダ
ンパー23は温度ヒューズ部26のダンパー係止部52
により引っ張られて、ヒンジ29を回動中心として背面
板25方向へ瞬時に回動し、上記フレーム部35に気密
材31を介して当接する。
【0036】その結果、空気の流路39はダンパー23
により完全に遮断され、近隣の家屋が火事の場合にも、
当該換気口からの火炎の流入を防止することができる。
また、上述のように、本実施例に係る換気構造にあって
は、従来のように、ガラリを壁面に形成された換気口の
前面に固定して換気部を形成する必要がないため、上記
換気用箱体18の前面に、適宜、住宅の外観品質を向上
させうるようなデザインを施した通気性のある化粧板等
を取り付けることが可能であり、住宅の外壁のデザイン
の選択性を高めることが可能となり、住宅の外観品質を
より向上させることができる。
により完全に遮断され、近隣の家屋が火事の場合にも、
当該換気口からの火炎の流入を防止することができる。
また、上述のように、本実施例に係る換気構造にあって
は、従来のように、ガラリを壁面に形成された換気口の
前面に固定して換気部を形成する必要がないため、上記
換気用箱体18の前面に、適宜、住宅の外観品質を向上
させうるようなデザインを施した通気性のある化粧板等
を取り付けることが可能であり、住宅の外壁のデザイン
の選択性を高めることが可能となり、住宅の外観品質を
より向上させることができる。
【0037】さらに、本実施例に係る換気構造にあって
は、上記ダンパー23が、一定以上の風雨時に風雨を浸
入排除するシャッタの機能と防火ダンパーとしての機能
を併有するため、住宅を準耐火仕様とする場合に、従来
のように、別個に防火用ダンパーを取り付ける必要がな
く、予め、換気用箱体18を準備しておけば足りるた
め、現場における施工作業を簡略化し、建築コストの低
減を図ることができる。
は、上記ダンパー23が、一定以上の風雨時に風雨を浸
入排除するシャッタの機能と防火ダンパーとしての機能
を併有するため、住宅を準耐火仕様とする場合に、従来
のように、別個に防火用ダンパーを取り付ける必要がな
く、予め、換気用箱体18を準備しておけば足りるた
め、現場における施工作業を簡略化し、建築コストの低
減を図ることができる。
【0038】なお、本実施例においては、ダンパー23
がヒンジ29により回動可能に設けられ、一定以上の風
圧が作用した場合に、ダンパー23がフレーム部35に
当接して空気の流路39を閉鎖する場合を例に説明した
が、上記実施例に限定されず、一定の風圧が作用した場
合に空気の流路を閉じるように構成されていればよい。
がヒンジ29により回動可能に設けられ、一定以上の風
圧が作用した場合に、ダンパー23がフレーム部35に
当接して空気の流路39を閉鎖する場合を例に説明した
が、上記実施例に限定されず、一定の風圧が作用した場
合に空気の流路を閉じるように構成されていればよい。
【0039】また、本実施例にあっては、ダンパー閉鎖
手段34がコイルスプリング30及び温度ヒューズ部2
6により構成されている場合を例に説明したが、ダンパ
ー閉鎖手段34の具体的構成は上記実施例には限定され
ない。さらに、本実施例にあっては、本発明に係る換気
構造を住宅に適用した場合を例に説明したが上記実施例
に限定されず、住宅以外の他の建築物へも適用すること
ができる。
手段34がコイルスプリング30及び温度ヒューズ部2
6により構成されている場合を例に説明したが、ダンパ
ー閉鎖手段34の具体的構成は上記実施例には限定され
ない。さらに、本実施例にあっては、本発明に係る換気
構造を住宅に適用した場合を例に説明したが上記実施例
に限定されず、住宅以外の他の建築物へも適用すること
ができる。
【0040】また、本実施例においては、本発明に係る
換気構造を建築物の屋根裏の換気に適用する場合を例に
説明したが、上記実施例に限定されず、屋根裏以外の換
気に適用することも可能である。
換気構造を建築物の屋根裏の換気に適用する場合を例に
説明したが、上記実施例に限定されず、屋根裏以外の換
気に適用することも可能である。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ダンパ
ーの開閉により、一定の強さ以下の風雨時には有効に建
築物の換気を行うことができる上に、ダンパーの開閉に
伴う衝突音の発生を抑えることができる建築物の換気構
造を提供することができる。これに加え、請求項2に記
載の発明によれば、簡易な構造により、ダンパーを閉じ
た状態での密閉性を損なうことなく、ダンパーが換気用
箱体に衝突する際の衝突音の発生を抑えることができる
建築物の換気構造を提供することができる。
ーの開閉により、一定の強さ以下の風雨時には有効に建
築物の換気を行うことができる上に、ダンパーの開閉に
伴う衝突音の発生を抑えることができる建築物の換気構
造を提供することができる。これに加え、請求項2に記
載の発明によれば、簡易な構造により、ダンパーを閉じ
た状態での密閉性を損なうことなく、ダンパーが換気用
箱体に衝突する際の衝突音の発生を抑えることができる
建築物の換気構造を提供することができる。
【図1】本発明に係る換気構造に使用される換気用箱体
の一実施例を示す断面図である。
の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る換気構造に使用される換気用箱体
を、切妻屋根を有する住宅に固定した状態を簡略化して
示す側面図である。
を、切妻屋根を有する住宅に固定した状態を簡略化して
示す側面図である。
【図3】本発明に係る換気構造に使用される換気用箱体
の一実施例を示す側面図である。
の一実施例を示す側面図である。
【図4】従来の切妻屋根を有する建築物の換気構造を示
す分解斜視図である。
す分解斜視図である。
10 壁面部 11 開口部 12 下地不燃材 13 防火ダンパ
ー 14 フレーム 15 ガラリ 16 スリット 17 切妻屋根 18 換気用箱体 19 前面部 20 背面部 21 外方開口部 22 内方開口部 23 ダンパー 24 前面板 25 背面板 26 温度ヒューズ部 27 パンチング
メタル板 28 折曲部 29 ヒンジ 29a ヒンジカバー 30 コイルスプリング(スプリング) 31 気密材 32 ビス 33 防水用パッキン材 34 ダンパー閉
鎖手段 35 フレーム部 36 ビス 37 側面板 38 折曲部 39 空気の流路 40 空隙部 41 住宅 42 底面板 43 上面板 44 ダンパー取
付部 45 ダンパー当接部 46 リブ 47 フック 48 空隙部 49 直線部 50 スリット 51 係止部 52 ダンパー係
合部 53 孔 60 緩衝手段 61 ピストン 62 シリンダー 63 小孔 64 L状係合片 65 係合部 67 緩衝手段固定部 68 ビス
ー 14 フレーム 15 ガラリ 16 スリット 17 切妻屋根 18 換気用箱体 19 前面部 20 背面部 21 外方開口部 22 内方開口部 23 ダンパー 24 前面板 25 背面板 26 温度ヒューズ部 27 パンチング
メタル板 28 折曲部 29 ヒンジ 29a ヒンジカバー 30 コイルスプリング(スプリング) 31 気密材 32 ビス 33 防水用パッキン材 34 ダンパー閉
鎖手段 35 フレーム部 36 ビス 37 側面板 38 折曲部 39 空気の流路 40 空隙部 41 住宅 42 底面板 43 上面板 44 ダンパー取
付部 45 ダンパー当接部 46 リブ 47 フック 48 空隙部 49 直線部 50 スリット 51 係止部 52 ダンパー係
合部 53 孔 60 緩衝手段 61 ピストン 62 シリンダー 63 小孔 64 L状係合片 65 係合部 67 緩衝手段固定部 68 ビス
Claims (2)
- 【請求項1】 建築物の壁面部に形成された開口部に換
気用箱体が固定され、上記換気用箱体の前面部には外方
開口部が設けられると共に、換気用箱体の背面部には内
方開口部が設けられ、 これらの外方開口部及び内方開口部の間には空気の流路
が形成され、 前記換気用箱体には、一定以上の風圧が作用した際に上
記空気の流路を遮断しうるダンパーが設けられ、 このダンパーには、前記換気用箱体との衝突音の発生を
抑えるために換気用箱体との急激な衝突を避ける緩衝手
段が形成されていることを特徴とする換気構造。 - 【請求項2】 緩衝手段は、換気用箱体に固定されるシ
リンダーと、このシリンダー内を摺動するピストンとを
有し、 前記ピストンの一端はダンパーに係合し、 前記シリンダーには、シリンダー内及び外部を連通する
小孔を有して形成したことを特徴とする請求項1記載の
換気構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7700295A JPH08271003A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 換気構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7700295A JPH08271003A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 換気構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08271003A true JPH08271003A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=13621573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7700295A Pending JPH08271003A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 換気構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08271003A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002089914A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-03-27 | Risutemu Kk | 定風量換気装置 |
CN110925927A (zh) * | 2019-12-12 | 2020-03-27 | 绍兴多卡机械设备有限公司 | 一种建筑排风口闭合装置 |
-
1995
- 1995-04-03 JP JP7700295A patent/JPH08271003A/ja active Pending
Cited By (3)
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