JPH08270730A - ト−ショナルダンパ− - Google Patents
ト−ショナルダンパ−Info
- Publication number
- JPH08270730A JPH08270730A JP7195095A JP7195095A JPH08270730A JP H08270730 A JPH08270730 A JP H08270730A JP 7195095 A JP7195095 A JP 7195095A JP 7195095 A JP7195095 A JP 7195095A JP H08270730 A JPH08270730 A JP H08270730A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- inner periphery
- weight
- damper
- belt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/32—Friction members
- F16H55/36—Pulleys
- F16H2055/366—Pulleys with means providing resilience or vibration damping
Landscapes
- Pulleys (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造原価を低減出来、しかも重量の軽減が可
能なト−ショナルダンパ−を提供する。 【構成】 前記動力伝達ベルトに係合される合成樹脂製
の円環状のベルト係合部と、前記ベルト係合部の内周部
分に連結される円環状をした金属製の重量体と、前記金
属製の重量体の内周側に固着された円環状の弾性体とを
有することを特徴としたト−ショナルダンパ−。尚、前
記係合部と前記重量体との連結は、前記係合部の内周面
と前記重量体の外周面との間に薄肉ゴム層を配置して相
互に加硫接着させて行うことが好ましい。更に、ハブ部
となるプ−リ基部及び回転出力軸を貫装するボスを合成
樹脂として、ト−ショナルダンパ−を一段と軽量化す
る。
能なト−ショナルダンパ−を提供する。 【構成】 前記動力伝達ベルトに係合される合成樹脂製
の円環状のベルト係合部と、前記ベルト係合部の内周部
分に連結される円環状をした金属製の重量体と、前記金
属製の重量体の内周側に固着された円環状の弾性体とを
有することを特徴としたト−ショナルダンパ−。尚、前
記係合部と前記重量体との連結は、前記係合部の内周面
と前記重量体の外周面との間に薄肉ゴム層を配置して相
互に加硫接着させて行うことが好ましい。更に、ハブ部
となるプ−リ基部及び回転出力軸を貫装するボスを合成
樹脂として、ト−ショナルダンパ−を一段と軽量化す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転出力軸、例えば、
エンジンのクランクシャフトに取り付けられて、その回
転出力を動力伝達ベルトに伝達すると共に、前記クラン
クシャフトのねじれ方向の振動を吸収するト−ショナル
ダンパ−に関する。
エンジンのクランクシャフトに取り付けられて、その回
転出力を動力伝達ベルトに伝達すると共に、前記クラン
クシャフトのねじれ方向の振動を吸収するト−ショナル
ダンパ−に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示す如く、従来のト−ショナルダ
ンパ−100は、一般に、エンジンのクランクシャフト
などの回転出力軸に取り付けられるボス部102と、該
ボス部102部とゴム製の円環状の弾性体103とをス
リ−ブ104を介して連結するプ−リ基部105と、前
記弾性体103の外周部に固着されるダンパ−マス10
6とから構成され、このダンパ−マス106の外周面上
に動力伝達ベルト(図示省略)が巻き掛けられるように
なっている。また、従来のト−ショナルダンパ−の他の
例として、図5に示すように、プ−リ基部がボス部と一
体に形成されておらず、別体のボス108がプ−リ基部
107にボルトなどで連結されるものがある。
ンパ−100は、一般に、エンジンのクランクシャフト
などの回転出力軸に取り付けられるボス部102と、該
ボス部102部とゴム製の円環状の弾性体103とをス
リ−ブ104を介して連結するプ−リ基部105と、前
記弾性体103の外周部に固着されるダンパ−マス10
6とから構成され、このダンパ−マス106の外周面上
に動力伝達ベルト(図示省略)が巻き掛けられるように
なっている。また、従来のト−ショナルダンパ−の他の
例として、図5に示すように、プ−リ基部がボス部と一
体に形成されておらず、別体のボス108がプ−リ基部
107にボルトなどで連結されるものがある。
【0003】そして、従来のト−ショナルダンパ−10
0では、前記ダンパ−マス106は、弾性体103と協
働して回転軸の振動を吸収抑制する機能の他に、その外
周部に前記動力伝達ベルトを係合する係合溝109が設
けられていて、回転軸からの回転出力を伝達するように
なっている。
0では、前記ダンパ−マス106は、弾性体103と協
働して回転軸の振動を吸収抑制する機能の他に、その外
周部に前記動力伝達ベルトを係合する係合溝109が設
けられていて、回転軸からの回転出力を伝達するように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、一般に、鋳
造鋼材を素材とする前記ダンパ−マス106の外周部に
設けられる前記係合溝109は、前記回転出力を正確に
伝達する必要から、精密な切削加工によって形成されて
いる。従って、ここに多大な工数と費用とを要する問題
があった。また、前記プ−リ基部105または107
は、鋳造鋼材の切削加工または鋼板のプレス加工によっ
て製造されるので、高価な素材と多数の工数を要し製造
原価の増加と共に重量の増加を招いていた。
造鋼材を素材とする前記ダンパ−マス106の外周部に
設けられる前記係合溝109は、前記回転出力を正確に
伝達する必要から、精密な切削加工によって形成されて
いる。従って、ここに多大な工数と費用とを要する問題
があった。また、前記プ−リ基部105または107
は、鋳造鋼材の切削加工または鋼板のプレス加工によっ
て製造されるので、高価な素材と多数の工数を要し製造
原価の増加と共に重量の増加を招いていた。
【0005】従って上記の実情に鑑みて、本発明の目的
は、製造原価を低減出来、しかも重量の軽減が可能なト
−ショナルダンパ−を提供することである。
は、製造原価を低減出来、しかも重量の軽減が可能なト
−ショナルダンパ−を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のト−ショナルダンパ−では、特許請求項
1に記載の如く、回転軸と動力伝達ベルトとの間に介装
されるト−ショナルダンパ−であって、前記動力伝達ベ
ルトに係合される合成樹脂製の円環状のベルト係合部
と、前記ベルト係合部の内周部分に連結される円環状を
した金属製の重量体と、前記金属製の重量体の内周側に
固着された円環状の弾性体とを有することを特徴とする
としている。
めに、本発明のト−ショナルダンパ−では、特許請求項
1に記載の如く、回転軸と動力伝達ベルトとの間に介装
されるト−ショナルダンパ−であって、前記動力伝達ベ
ルトに係合される合成樹脂製の円環状のベルト係合部
と、前記ベルト係合部の内周部分に連結される円環状を
した金属製の重量体と、前記金属製の重量体の内周側に
固着された円環状の弾性体とを有することを特徴とする
としている。
【0007】また、前記合成樹脂製ベルト係合部と前記
金属製重量体との連結を効率よく強固にするために、特
許請求項2に記載の如く、前記ベルト係合部と前記重量
体との間に薄肉のゴム状弾性体を配置してこれらの間を
接合した特許請求項1に記載のト−ショナルダンパ−と
している。
金属製重量体との連結を効率よく強固にするために、特
許請求項2に記載の如く、前記ベルト係合部と前記重量
体との間に薄肉のゴム状弾性体を配置してこれらの間を
接合した特許請求項1に記載のト−ショナルダンパ−と
している。
【0008】また、ト−ショナルダンパ−の軽量化と加
工工数の低減を図るために、特許請求項3に記載の如
く、前記回転軸が貫装される金属製のボスと前記円環状
の弾性体との間が合成樹脂製のプ−リ基部によって連結
される特許請求項1または2に記載のト−ショナルダン
パ−としている。
工工数の低減を図るために、特許請求項3に記載の如
く、前記回転軸が貫装される金属製のボスと前記円環状
の弾性体との間が合成樹脂製のプ−リ基部によって連結
される特許請求項1または2に記載のト−ショナルダン
パ−としている。
【0010】また、ト−ショナルダンパ−の軽量化と加
工工数の低減を更に進めるために、前記特許請求項4に
記載のごとく、前記ボスと前記プ−リ基部とが一体化さ
れた合成樹脂製の成型部材である特許請求項1または2
に記載のト−ショナルダンパ−としている。
工工数の低減を更に進めるために、前記特許請求項4に
記載のごとく、前記ボスと前記プ−リ基部とが一体化さ
れた合成樹脂製の成型部材である特許請求項1または2
に記載のト−ショナルダンパ−としている。
【0011】
【作用】本発明のト−ショナルダンパ−では、動力伝達
ベルトに係合される前記円環状のベルト係合部が合成樹
脂製とされているので、種々の凹凸形状の複数の溝断面
を持つ動力伝達ベルトの係合溝に正確に噛合する前記ベ
ルト係合部の係合溝を形成するに当たっては、既存の合
成樹脂金型成型技術を応用することが可能であって、従
来のように多くの工数をかけて切削加工をする必要がな
い。また、素材も従来の鋳造鋼材に比べ廉価となるので
製造原価を低減することが出来る。
ベルトに係合される前記円環状のベルト係合部が合成樹
脂製とされているので、種々の凹凸形状の複数の溝断面
を持つ動力伝達ベルトの係合溝に正確に噛合する前記ベ
ルト係合部の係合溝を形成するに当たっては、既存の合
成樹脂金型成型技術を応用することが可能であって、従
来のように多くの工数をかけて切削加工をする必要がな
い。また、素材も従来の鋳造鋼材に比べ廉価となるので
製造原価を低減することが出来る。
【0012】この時、前記弾性体と組合わさって前記ト
−ショナルダンパ−の振動吸収体となる慣性マスは、前
記合成樹脂製の係合部と該係合部の内周部分に配置され
る金属製の重量体とで構成されるが、前記合成樹脂製の
係合部は動力伝達ベルトの係合溝の深さを基準に出来る
だけ薄い厚さに止められているので、該重量体の重量が
十分に大きく設定され、特に振動吸収体としての機能を
損なうことがないようにされている。
−ショナルダンパ−の振動吸収体となる慣性マスは、前
記合成樹脂製の係合部と該係合部の内周部分に配置され
る金属製の重量体とで構成されるが、前記合成樹脂製の
係合部は動力伝達ベルトの係合溝の深さを基準に出来る
だけ薄い厚さに止められているので、該重量体の重量が
十分に大きく設定され、特に振動吸収体としての機能を
損なうことがないようにされている。
【0013】また、前記円環状の合成樹脂製ベルト係合
部の内周部分と前記円環状の金属製重量体の外周部分と
の間に接着媒体として薄肉のゴム状弾性体を配置して、
従来から実績ある接着技術とされる合成樹脂とゴム状弾
性体との接着、及び金属とゴム状弾性体との接着を行わ
しめることによって、単純かつ強固な連結が達成され
る。
部の内周部分と前記円環状の金属製重量体の外周部分と
の間に接着媒体として薄肉のゴム状弾性体を配置して、
従来から実績ある接着技術とされる合成樹脂とゴム状弾
性体との接着、及び金属とゴム状弾性体との接着を行わ
しめることによって、単純かつ強固な連結が達成され
る。
【0014】また、前記回転軸が貫装される金属製のボ
スと前記円環状の弾性体との間を連結するプ−リ基部を
合成樹脂製とすることによって、ト−ショナルダンパ−
を著しく軽量化出来ると共に、前記プ−リ基部を金型成
型で簡単に成型することが可能となり、従来の鋳造素材
の切削加工に比較して、製作工数を著しく少なく出来
る。
スと前記円環状の弾性体との間を連結するプ−リ基部を
合成樹脂製とすることによって、ト−ショナルダンパ−
を著しく軽量化出来ると共に、前記プ−リ基部を金型成
型で簡単に成型することが可能となり、従来の鋳造素材
の切削加工に比較して、製作工数を著しく少なく出来
る。
【0015】さらに、前記ボスと前記プ−リ基部とを一
体化した合成樹脂製の成型部材とすることによって、一
層の軽量化と製作工数の低減を達成することが出来る。
体化した合成樹脂製の成型部材とすることによって、一
層の軽量化と製作工数の低減を達成することが出来る。
【0016】なお、本発明に使用される合成樹脂材料と
しては、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロンなど
の熱可塑性樹脂や、ポリエステル、フェノ−ル樹脂など
の熱硬化性樹脂が使用できる。
しては、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロンなど
の熱可塑性樹脂や、ポリエステル、フェノ−ル樹脂など
の熱硬化性樹脂が使用できる。
【0017】
【実施例】図1乃至図4に基づいて本発明に係る実施例
を説明する。図1(a)は、本発明に係る実施例1のト
−ショナルダンパ−1の半裁断面図であって、動力伝達
ベルト2に係合する係合部3は円環状のポリエステル樹
脂製とされている。該係合部3の内周部分には、鋳造鋼
鉄製の重量体4が配置され係止部分5及び6(図1
(b)側面図)によって軸方向及び周方向にずれないよ
うに前記係合部3に連結されている。そして該重量体4
は前記係合部3と共にマス7を構成している。前記重量
体4の内周部分には、弾性体としての円環状のゴム8が
配置されて前記マス7と組合わさって振動吸収体を構成
し回転出力軸からの振動を減衰吸収する。更に、弾性体
としてのゴム8の内周面には、スリ−ブ9が固着されて
おり、該スリ−ブ9の内周面にプ−リ基部10が嵌合さ
れてト−ショナルダンパ−1が組み立てられる。そして
該プ−リ基部10は、回転出力軸11が貫通されるボス
12にボルト13によって連結されている。
を説明する。図1(a)は、本発明に係る実施例1のト
−ショナルダンパ−1の半裁断面図であって、動力伝達
ベルト2に係合する係合部3は円環状のポリエステル樹
脂製とされている。該係合部3の内周部分には、鋳造鋼
鉄製の重量体4が配置され係止部分5及び6(図1
(b)側面図)によって軸方向及び周方向にずれないよ
うに前記係合部3に連結されている。そして該重量体4
は前記係合部3と共にマス7を構成している。前記重量
体4の内周部分には、弾性体としての円環状のゴム8が
配置されて前記マス7と組合わさって振動吸収体を構成
し回転出力軸からの振動を減衰吸収する。更に、弾性体
としてのゴム8の内周面には、スリ−ブ9が固着されて
おり、該スリ−ブ9の内周面にプ−リ基部10が嵌合さ
れてト−ショナルダンパ−1が組み立てられる。そして
該プ−リ基部10は、回転出力軸11が貫通されるボス
12にボルト13によって連結されている。
【0018】ここで、上記の構成に成る実施例1のト−
ショナルダンパ−1の製造方法を概略説明する。先ず、
円環状の鋼鉄製スリ−ブ9と同じく円環状の鋳鉄製重量
体4とを加硫金型(図示省略)に装填した後、両者の間
に弾性体となる未加硫状態のゴムを充填して常法により
加硫を実施して前記重量体4、前記ゴム8、前記スリ−
ブ9が接着一体化される。次に、この一体化されたもの
を内面に係合溝が刻設された合成樹脂射出成型用金型
(図示省略)内に装填して前記重量体4の外周部分に加
熱されて溶融状態のポリエステル樹脂を射出成型してト
−ショナルダンパ−1の係合部3が形成される。
ショナルダンパ−1の製造方法を概略説明する。先ず、
円環状の鋼鉄製スリ−ブ9と同じく円環状の鋳鉄製重量
体4とを加硫金型(図示省略)に装填した後、両者の間
に弾性体となる未加硫状態のゴムを充填して常法により
加硫を実施して前記重量体4、前記ゴム8、前記スリ−
ブ9が接着一体化される。次に、この一体化されたもの
を内面に係合溝が刻設された合成樹脂射出成型用金型
(図示省略)内に装填して前記重量体4の外周部分に加
熱されて溶融状態のポリエステル樹脂を射出成型してト
−ショナルダンパ−1の係合部3が形成される。
【0019】本実施例1のト−ショナルダンパ−1は上
記のようにして構成され、特に、動力伝達ベルト2と係
合する係合部3は合成樹脂とされて上記射出成型により
一気に形成されるので特別な切削工程を必要とせず、ま
た、前記重量体4は高度な精度を要しない簡単な形状と
なるのでその製作工数は少なくて済み、製造原価の大幅
な低減が出来る。更にその上、合成樹脂によって重量の
軽減がなされる。
記のようにして構成され、特に、動力伝達ベルト2と係
合する係合部3は合成樹脂とされて上記射出成型により
一気に形成されるので特別な切削工程を必要とせず、ま
た、前記重量体4は高度な精度を要しない簡単な形状と
なるのでその製作工数は少なくて済み、製造原価の大幅
な低減が出来る。更にその上、合成樹脂によって重量の
軽減がなされる。
【0020】次に、図2に基づいて本発明に係る実施例
2を説明する。実施例2のト−ショナルダンパ−では、
上記実施例1のト−ショナルダンパ−1において、係合
部3の内周面と重量体4の外周面との間に薄い肉厚のゴ
ム層14を配置して、前記係合部3と重量体4との連結
を該ゴム層14を媒体として行うのもである。即ち、係
合部3の合成樹脂と重量体4の金属とは通常接着が困難
であるので、本発明の実施例2では、これらの間にゴム
層14を介在させて、従来から実績のあるゴムと合成樹
脂及びゴムと金属との接着技術を利用するものである。
尚、該ゴム層の厚さは、回転軸と動力伝達ベルト間に加
えられる回転力に耐えられる厚さとして別に設けられて
いる設計方法によって設定される。
2を説明する。実施例2のト−ショナルダンパ−では、
上記実施例1のト−ショナルダンパ−1において、係合
部3の内周面と重量体4の外周面との間に薄い肉厚のゴ
ム層14を配置して、前記係合部3と重量体4との連結
を該ゴム層14を媒体として行うのもである。即ち、係
合部3の合成樹脂と重量体4の金属とは通常接着が困難
であるので、本発明の実施例2では、これらの間にゴム
層14を介在させて、従来から実績のあるゴムと合成樹
脂及びゴムと金属との接着技術を利用するものである。
尚、該ゴム層の厚さは、回転軸と動力伝達ベルト間に加
えられる回転力に耐えられる厚さとして別に設けられて
いる設計方法によって設定される。
【0021】また、本実施例2のト−ショナルダンパ−
15を製造するには、先ず、前記した加硫金型内で、実
施例1の場合と同様にして、前記ゴム層14、金属製の
重量体4、振動吸収の主体となる弾性体としてのゴム
8、及びスリ−ブ9を加硫接着して一体化し、次にこの
ように一体化したものを前記合成樹脂射出成型用金型
(図示省略)内に装填して前記ゴム層14の外周部分に
加熱されて溶融状態のポリエステル樹脂を射出成型し該
ゴム層14とポリエステル樹脂製の係合部3との接着を
行わしめてト−ショナルダンパ−15の主要部が形成さ
れる。
15を製造するには、先ず、前記した加硫金型内で、実
施例1の場合と同様にして、前記ゴム層14、金属製の
重量体4、振動吸収の主体となる弾性体としてのゴム
8、及びスリ−ブ9を加硫接着して一体化し、次にこの
ように一体化したものを前記合成樹脂射出成型用金型
(図示省略)内に装填して前記ゴム層14の外周部分に
加熱されて溶融状態のポリエステル樹脂を射出成型し該
ゴム層14とポリエステル樹脂製の係合部3との接着を
行わしめてト−ショナルダンパ−15の主要部が形成さ
れる。
【0022】実施例2では、合成樹脂製の係合部3と金
属製の重量体4との連結が、実績のある接着技術を利用
した金型加硫及び射出成型という単純な方法で行われ、
従ってまた重量体4の形状も極めて単純化することが可
能となり、加工工数が大きく減少されて製造原価の低減
が達成される。
属製の重量体4との連結が、実績のある接着技術を利用
した金型加硫及び射出成型という単純な方法で行われ、
従ってまた重量体4の形状も極めて単純化することが可
能となり、加工工数が大きく減少されて製造原価の低減
が達成される。
【0023】次に、本発明に係る実施例3について、図
3に基づいて説明する。図3において、係合部3とプ−
リ基部16とはポリエステル樹脂が射出成型されて形成
されている。即ち、金属製の重量体17の内外周面に振
動吸収体としてのゴム8及び連結媒体としてのゴム層1
4が予め加硫金型内で相互に接着して一体化されたもの
と、軸方向の略中央部に係止突起18が設けられたボス
19とを前記合成樹脂射出成型用金型内に装填して上
で、前記係合部3と前記プ−リ基部16とが射出成型に
よって形成されて本実施例3のト−ショナルダンパ−2
0とされている。
3に基づいて説明する。図3において、係合部3とプ−
リ基部16とはポリエステル樹脂が射出成型されて形成
されている。即ち、金属製の重量体17の内外周面に振
動吸収体としてのゴム8及び連結媒体としてのゴム層1
4が予め加硫金型内で相互に接着して一体化されたもの
と、軸方向の略中央部に係止突起18が設けられたボス
19とを前記合成樹脂射出成型用金型内に装填して上
で、前記係合部3と前記プ−リ基部16とが射出成型に
よって形成されて本実施例3のト−ショナルダンパ−2
0とされている。
【0024】実施例3では前記実施例1及び2で記述し
た効果の他に、プ−リ基部16が合成樹脂とされて係合
部3の形成と共に一度に形成され、しかもボス19との
連結も同時に行われるのでト−ショナルダンパ−の製作
工数が著しく減少されると共に、プ−リ基部16の合成
樹脂化に加えて前記スリ−ブ9を不要とすることが出来
るので一段と軽量化を進めることが出来る。
た効果の他に、プ−リ基部16が合成樹脂とされて係合
部3の形成と共に一度に形成され、しかもボス19との
連結も同時に行われるのでト−ショナルダンパ−の製作
工数が著しく減少されると共に、プ−リ基部16の合成
樹脂化に加えて前記スリ−ブ9を不要とすることが出来
るので一段と軽量化を進めることが出来る。
【0025】なお、上記各実施例では前記金属製の重量
体4及び17は、各図に示される如く、その表面全体が
樹脂またはゴムで覆われないようにされているので、ト
−ショナルダンパ−が振動を受けて振動吸収体であるゴ
ムが発熱した場合に、その放熱が十分になされト−ショ
ナルダンパ−としての機能を損なうことがない。更に、
前記実施例3において、ボス19も前記プ−リ基部16
と同時に射出成型してこれを合成樹脂製とすることが出
来る。
体4及び17は、各図に示される如く、その表面全体が
樹脂またはゴムで覆われないようにされているので、ト
−ショナルダンパ−が振動を受けて振動吸収体であるゴ
ムが発熱した場合に、その放熱が十分になされト−ショ
ナルダンパ−としての機能を損なうことがない。更に、
前記実施例3において、ボス19も前記プ−リ基部16
と同時に射出成型してこれを合成樹脂製とすることが出
来る。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るト−ショナルダンパ−で
は、動力伝達ベルトに係合する係合部を合成樹脂として
射出成型で一気に形成されるために、従来のように高価
な鋳造素材を多大な工数をかけて係合溝の切削加工を行
う必要がなく、また金属製の重量体の形状も単純なもの
となって加工工数が減少し、製造原価の大幅な低減が可
能になる。更にまた、プ−リ基部やボスを合成樹脂化し
て前記係合部と同時に射出成型することによって、ト−
ショナルダンパ−を低コストで軽量化することが出来
る。
は、動力伝達ベルトに係合する係合部を合成樹脂として
射出成型で一気に形成されるために、従来のように高価
な鋳造素材を多大な工数をかけて係合溝の切削加工を行
う必要がなく、また金属製の重量体の形状も単純なもの
となって加工工数が減少し、製造原価の大幅な低減が可
能になる。更にまた、プ−リ基部やボスを合成樹脂化し
て前記係合部と同時に射出成型することによって、ト−
ショナルダンパ−を低コストで軽量化することが出来
る。
【図1】(a)本発明に係る実施例1のト−ショナルダ
ンパ−の半裁断面図である。 (b)本発明に係る実施例1のト−ショナルダンパ−の
側面図である。
ンパ−の半裁断面図である。 (b)本発明に係る実施例1のト−ショナルダンパ−の
側面図である。
【図2】本発明に係る実施例2のト−ショナルダンパ−
の半裁断面図である。
の半裁断面図である。
【図3】本発明に係る実施例3のト−ショナルダンパ−
の半裁断面図である。
の半裁断面図である。
【図4】ト−ショナルダンパ−の従来例を示す半裁断面
図である。
図である。
【図5】ト−ショナルダンパ−の別の従来例を示す半裁
断面図である。
断面図である。
1 ト−ショナルダンパ−(実施例1の) 2 動力伝達ベルト 3 係合部 4 重量体 5 嵌合部分 6 係止部分 7 マス 8 ゴム 9 スリ−ブ 10 プ−リ基部 11 回転出力軸 12 ボス 13 ボルト 14 ゴム層 15 ト−ショナルダンパ−(実施例2の) 16 プ−リ基部 17 重量体 18 係止突起 19 ボス 20 ト−ショナルダンパ−(実施例3の)
Claims (4)
- 【請求項1】 回転軸と動力伝達ベルトとの間に介装さ
れるト−ショナルダンパ−であって、前記動力伝達ベル
トに係合される合成樹脂製の円環状のベルト係合部と、
前記ベルト係合部の内周部分に連結される円環状をした
金属製の重量体と、前記金属製の重量体の内周側に固着
された円環状の弾性体とを有することを特徴としたト−
ショナルダンパ−。 - 【請求項2】前記ベルト係合部と前記重量体との間に薄
肉のゴム状弾性体を配置してこれらの間を接合した特許
請求項1に記載のト−ショナルダンパ−。 - 【請求項3】前記回転軸が貫装される金属製のボスと前
記円環状の弾性体との間が合成樹脂製のプ−リ基部によ
って連結される特許請求項1または2に記載のト−ショ
ナルダンパ−。 - 【請求項4】前記ボスと前記プ−リ基部とが一体化され
た合成樹脂製の成型部材である特許請求項1または2に
記載のト−ショナルダンパ−。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7195095A JPH08270730A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | ト−ショナルダンパ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7195095A JPH08270730A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | ト−ショナルダンパ− |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08270730A true JPH08270730A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13475283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7195095A Pending JPH08270730A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | ト−ショナルダンパ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08270730A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102305251A (zh) * | 2011-08-25 | 2012-01-04 | 江苏南方轴承股份有限公司 | 用于解耦器皮带轮的复合保持架及其解耦器皮带轮 |
KR20180117984A (ko) * | 2017-04-20 | 2018-10-30 | 주식회사 피엔디티 | 이종재질 댐퍼풀리 |
-
1995
- 1995-03-29 JP JP7195095A patent/JPH08270730A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102305251A (zh) * | 2011-08-25 | 2012-01-04 | 江苏南方轴承股份有限公司 | 用于解耦器皮带轮的复合保持架及其解耦器皮带轮 |
KR20180117984A (ko) * | 2017-04-20 | 2018-10-30 | 주식회사 피엔디티 | 이종재질 댐퍼풀리 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3990324A (en) | Vibration damper and method of making said damper | |
US2861472A (en) | Torsional vibration damper | |
JPH08270730A (ja) | ト−ショナルダンパ− | |
JP3398160B2 (ja) | 軸継手 | |
JP5003882B2 (ja) | トーショナルダンパ | |
JP2004286077A (ja) | トルク変動吸収ダンパ | |
JPH02253028A (ja) | ダンパとその製造方法 | |
JPH04160226A (ja) | カップリング | |
KR101090008B1 (ko) | 클러치 디스크 어셈블리 | |
US11407086B2 (en) | Method of manufacturing an abrasive member, in particular rotary abrasive disc, and abrasive member, in particular rotary abrasive disc | |
JPH07208494A (ja) | トルク伝達用弾性クラッチ部材 | |
JP2004347044A (ja) | ダンパ | |
JP2696307B2 (ja) | 軸継手 | |
JPH034848Y2 (ja) | ||
JP2005299807A (ja) | デュアルモードダンパ | |
JPH0711291B2 (ja) | カップリング | |
JP2592766Y2 (ja) | ラバーカップリング | |
JPH08177979A (ja) | トーショナルダンパー及びその製造方法 | |
JPH08177977A (ja) | トーショナルダンパーの製造方法 | |
JP2004116640A (ja) | トルク変動吸収ダンパ | |
JPH07208553A (ja) | ダンパとその製造方法 | |
JPH056434Y2 (ja) | ||
JP3555629B2 (ja) | ダンパ | |
JPH0495614A (ja) | カップリングの製造方法 | |
JPH07280031A (ja) | 免震装置用積層ゴム及びその製造方法 |