JPH08270714A - 緩衝器 - Google Patents
緩衝器Info
- Publication number
- JPH08270714A JPH08270714A JP9299195A JP9299195A JPH08270714A JP H08270714 A JPH08270714 A JP H08270714A JP 9299195 A JP9299195 A JP 9299195A JP 9299195 A JP9299195 A JP 9299195A JP H08270714 A JPH08270714 A JP H08270714A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- free valve
- seat
- valve
- inner tube
- lock collar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧縮作動開始時におけるフリーバルブの応答
性を改善しながら減衰力のピークを十分に抑制できると
ともに、フリーバルブなどの加工の容易化および製造コ
スト,組立コストの低減を実現できる。 【構成】 アウターチューブ21およびシートパイプ2
3間に摺動するインナーチューブ22と、該インナーチ
ューブ22の下部内周面に装着され、かつ端面に平坦な
シート面25aと該シート面25aに連続するテーパ面
25bとを有するオイルロックカラー25とを設けて、
該オイルロックカラー25の上記シート面25aに平坦
面が接するようにフリーバルブ26を載置し、これを上
記シートパイプ23に対して遊びを持って摺動可能に接
触させ、上記インナーチューブ22の端部内面にバルブ
ホルダ28を装着し、このバルブホルダ28に、上記フ
リーバルブ26を、これを上記シート面25a側に付勢
するリターンスプリング29とともに保持させる。
性を改善しながら減衰力のピークを十分に抑制できると
ともに、フリーバルブなどの加工の容易化および製造コ
スト,組立コストの低減を実現できる。 【構成】 アウターチューブ21およびシートパイプ2
3間に摺動するインナーチューブ22と、該インナーチ
ューブ22の下部内周面に装着され、かつ端面に平坦な
シート面25aと該シート面25aに連続するテーパ面
25bとを有するオイルロックカラー25とを設けて、
該オイルロックカラー25の上記シート面25aに平坦
面が接するようにフリーバルブ26を載置し、これを上
記シートパイプ23に対して遊びを持って摺動可能に接
触させ、上記インナーチューブ22の端部内面にバルブ
ホルダ28を装着し、このバルブホルダ28に、上記フ
リーバルブ26を、これを上記シート面25a側に付勢
するリターンスプリング29とともに保持させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車などのフ
ロントフォークへの利用に適する減衰力発生機能を持っ
た緩衝器に関する。
ロントフォークへの利用に適する減衰力発生機能を持っ
た緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の緩衝器としては、例えば、実公平
4―10428号公報に示すものがあるが、これを図4
および図5について説明すると、同図において、1は、
内部に作動油を充填したボトムケース、2は、ボトムケ
ース1の底部にオイルロックピース3とともに、ボルト
4によって固定されたシートパイプである。
4―10428号公報に示すものがあるが、これを図4
および図5について説明すると、同図において、1は、
内部に作動油を充填したボトムケース、2は、ボトムケ
ース1の底部にオイルロックピース3とともに、ボルト
4によって固定されたシートパイプである。
【0003】ここで、上記シートパイプ2の上端部のフ
ランジ部2aの外周面には、シートリング5が装着さ
れ、さらに上下部に各内部に連通する油孔2b,2cが
形成されている。
ランジ部2aの外周面には、シートリング5が装着さ
れ、さらに上下部に各内部に連通する油孔2b,2cが
形成されている。
【0004】そして、ボトムケース1とシートパイプ2
との間には、下端部外周にスライドベアリング6を嵌着
したフォークパイプ7が摺動自在に挿通されており、こ
のフォークパイプ7の下端部内周面にはオイルロックカ
ラー8とリバウンドシート9とが嵌着されている。
との間には、下端部外周にスライドベアリング6を嵌着
したフォークパイプ7が摺動自在に挿通されており、こ
のフォークパイプ7の下端部内周面にはオイルロックカ
ラー8とリバウンドシート9とが嵌着されている。
【0005】また、オイルロックカラー8とリバウンド
シート9との間にはフリーバルブ10がシートパイプ2
に対し遊びを持って保持され、シートパイプ2のフラン
ジ部2aの下面にはリターンスプリング11が装着され
ている。
シート9との間にはフリーバルブ10がシートパイプ2
に対し遊びを持って保持され、シートパイプ2のフラン
ジ部2aの下面にはリターンスプリング11が装着され
ている。
【0006】ここで、オイルロックカラー8とフリーバ
ルブ10との各当接面8a,10aは下方に収束する傾
斜面、すなわち、緩衝器の軸に対して角度θを持たせた
傾斜面とされており、また、リバウンドシート9には切
欠部からなる流路9aが形成されている。
ルブ10との各当接面8a,10aは下方に収束する傾
斜面、すなわち、緩衝器の軸に対して角度θを持たせた
傾斜面とされており、また、リバウンドシート9には切
欠部からなる流路9aが形成されている。
【0007】次に、かかる構成になる緩衝器の作用を説
明すると、まず、緩衝器が圧縮行程にありフォークパイ
プ7が下降するときには、油室S1内の作動油がリーバ
ルブ10を押し上げて矢印方向に流れて油室S2に流入
し、一方、油孔2cを介してシートパイプ2の内側を通
って油室S2に流出する。
明すると、まず、緩衝器が圧縮行程にありフォークパイ
プ7が下降するときには、油室S1内の作動油がリーバ
ルブ10を押し上げて矢印方向に流れて油室S2に流入
し、一方、油孔2cを介してシートパイプ2の内側を通
って油室S2に流出する。
【0008】このとき、オイルロックカラー8とフリー
バルブ10との間の流路と、フリーバルブ10とリバウ
ンドシート9との間の環状流路およびリバウンドシート
9の切欠部9aの三箇所の流路抵抗により高い減衰力が
発生する。
バルブ10との間の流路と、フリーバルブ10とリバウ
ンドシート9との間の環状流路およびリバウンドシート
9の切欠部9aの三箇所の流路抵抗により高い減衰力が
発生する。
【0009】しかも、オイルロックカラー8およびフリ
ーバルブ10の各当接面8a,10aは、下方に収束す
る傾斜面であるので、その両者で形成される流路はなだ
らかであり、フォークパイプ7の圧縮行程初期における
作動油に対する流路抵抗が小さくなる。
ーバルブ10の各当接面8a,10aは、下方に収束す
る傾斜面であるので、その両者で形成される流路はなだ
らかであり、フォークパイプ7の圧縮行程初期における
作動油に対する流路抵抗が小さくなる。
【0010】この結果、圧縮行程における減衰力は、図
6に示すように、初期における減衰力のピークが抑制さ
れる。
6に示すように、初期における減衰力のピークが抑制さ
れる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の緩衝器にあっては、オイルロックカラー8とフリ
ーバルブ10との当接面がそれぞれテーパ状をなし、そ
の両者間に形成される流路が傾斜しているため、圧縮作
動開始時におけるフリーバルブ10の受圧面積が小さく
なり、しかも、フリーバルブ10のリフト量に対する流
路断面積の増加割合が小さくなることによって、緩衝器
の伸長作動から圧縮作動への移行時に、図6に示すよう
な減衰力のピークが生じ、これが応答性を悪くして乗心
地を劣化させるという問題点があった。
従来の緩衝器にあっては、オイルロックカラー8とフリ
ーバルブ10との当接面がそれぞれテーパ状をなし、そ
の両者間に形成される流路が傾斜しているため、圧縮作
動開始時におけるフリーバルブ10の受圧面積が小さく
なり、しかも、フリーバルブ10のリフト量に対する流
路断面積の増加割合が小さくなることによって、緩衝器
の伸長作動から圧縮作動への移行時に、図6に示すよう
な減衰力のピークが生じ、これが応答性を悪くして乗心
地を劣化させるという問題点があった。
【0012】また、オイルロックカラー8とフリーバル
ブ10の2部品にテーパ面を加工して、これら両者の当
接面では、伸長作動時の作動油の流れを遮断し、フリー
バルブ10の内径とシートパイプ2外径との環状隙間で
伸側減衰力を発生するため、上記テーパ面の加工精度を
十分に高める必要があり、このために加工能率が低下
し、コストが嵩むという問題点があった。
ブ10の2部品にテーパ面を加工して、これら両者の当
接面では、伸長作動時の作動油の流れを遮断し、フリー
バルブ10の内径とシートパイプ2外径との環状隙間で
伸側減衰力を発生するため、上記テーパ面の加工精度を
十分に高める必要があり、このために加工能率が低下
し、コストが嵩むという問題点があった。
【0013】この発明は、上記のような従来の問題点に
着目してなされたものであり、圧縮作動開始時における
フリーバルブの応答性を改善しながら減衰力のピーク発
生を防止できるとともに、フリーバルブなどの加工の容
易化および製造コスト,組立コストの低減を実現できる
緩衝器を得ることを目的とする。
着目してなされたものであり、圧縮作動開始時における
フリーバルブの応答性を改善しながら減衰力のピーク発
生を防止できるとともに、フリーバルブなどの加工の容
易化および製造コスト,組立コストの低減を実現できる
緩衝器を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる緩衝器
は、車体および車軸のいずれか一方に取り付けられ、中
心部にシートパイプを有するアウターチューブと、上記
車体および車軸の他方に取り付けられ、上記アウターチ
ューブおよびシートパイプ間に摺動するインナーチュー
ブと、該インナーチューブの下部内周面に装着され、か
つ端面に平坦なシート面と該シート面に連続するテーパ
面とを有するオイルロックカラーとを設けて、該オイル
ロックカラーの上記シート面に平坦面が接するようにフ
リーバルブを載置し、これを上記シートパイプに対して
遊びをもって摺動可能に接触させ、上記インナーチュー
ブの端部内面にバルブホルダを装着し、このバルブホル
ダに上記フリーバルブを、これを上記シート面側に付勢
するリターンスプリングとともに保持させるようにした
ものである。
は、車体および車軸のいずれか一方に取り付けられ、中
心部にシートパイプを有するアウターチューブと、上記
車体および車軸の他方に取り付けられ、上記アウターチ
ューブおよびシートパイプ間に摺動するインナーチュー
ブと、該インナーチューブの下部内周面に装着され、か
つ端面に平坦なシート面と該シート面に連続するテーパ
面とを有するオイルロックカラーとを設けて、該オイル
ロックカラーの上記シート面に平坦面が接するようにフ
リーバルブを載置し、これを上記シートパイプに対して
遊びをもって摺動可能に接触させ、上記インナーチュー
ブの端部内面にバルブホルダを装着し、このバルブホル
ダに上記フリーバルブを、これを上記シート面側に付勢
するリターンスプリングとともに保持させるようにした
ものである。
【0015】
【作用】この発明における緩衝器は、フリーバルブのシ
ート部が平坦であるため、これがオイルロックカラーの
シート面に対してシート性を良好にし、伸側減衰力を安
定化し、一方、圧縮作動時には上記フリーバルブが上記
シート面から離れるときに、上記シート面に続くテーパ
面によってフリーバルブの受圧面積が大きくなって、こ
のテーパ面による作動油の流れを整流する。
ート部が平坦であるため、これがオイルロックカラーの
シート面に対してシート性を良好にし、伸側減衰力を安
定化し、一方、圧縮作動時には上記フリーバルブが上記
シート面から離れるときに、上記シート面に続くテーパ
面によってフリーバルブの受圧面積が大きくなって、こ
のテーパ面による作動油の流れを整流する。
【0016】また、上記シート面が平坦であることで、
上記フリーバルブのリフト量に対する流路断面積の増加
を大きくし、これにより、圧縮作動開始時におけるフリ
ーバルブの応答性を改善し、減衰力のピーク発生を抑制
して、乗心地を向上する。
上記フリーバルブのリフト量に対する流路断面積の増加
を大きくし、これにより、圧縮作動開始時におけるフリ
ーバルブの応答性を改善し、減衰力のピーク発生を抑制
して、乗心地を向上する。
【0017】
【実施例】以下に、この発明の一実施例を図について説
明すると、図1は、この発明の緩衝器の全体を示す正面
図であり、これが車体および車軸間に架設される。
明すると、図1は、この発明の緩衝器の全体を示す正面
図であり、これが車体および車軸間に架設される。
【0018】図1において、21は、車軸側に取り付け
られるアウターチューブ、22は、車体側に取り付けら
れて、上記アウターチューブ21内に摺動するインナー
チューブで、アウターチューブ21は、図4のボトムケ
ース1に対応し、インナーチューブ22は、図4のフォ
ークパイプに対応する。
られるアウターチューブ、22は、車体側に取り付けら
れて、上記アウターチューブ21内に摺動するインナー
チューブで、アウターチューブ21は、図4のボトムケ
ース1に対応し、インナーチューブ22は、図4のフォ
ークパイプに対応する。
【0019】また、23は、図2に示すように、アウタ
ーチューブの底部にオイルロックピース(図示しない)
とともに、ボルト(図示しない)などによって固定され
たシートパイプである。
ーチューブの底部にオイルロックピース(図示しない)
とともに、ボルト(図示しない)などによって固定され
たシートパイプである。
【0020】24は、上記インナーチューブ22の下端
部外周に装着されたスライドベアリング、25は、その
インナーチューブ22の下端部内周に装着された略円筒
状のオイルロックカラーで、下端は、インナーチューブ
22下端の開口部22aに開口して油室S1に連通して
いる。
部外周に装着されたスライドベアリング、25は、その
インナーチューブ22の下端部内周に装着された略円筒
状のオイルロックカラーで、下端は、インナーチューブ
22下端の開口部22aに開口して油室S1に連通して
いる。
【0021】また、上記オイルロックカラー25の上端
は、図3に示すように、平坦なシート面25aとなって
おり、このシート面25aに続いて下方に収束するテー
パ面25bが連設されている。
は、図3に示すように、平坦なシート面25aとなって
おり、このシート面25aに続いて下方に収束するテー
パ面25bが連設されている。
【0022】26は、下端面が平坦面となっており、こ
の平坦面が上記シート面25a上に載置されるリング状
のフリーバルブであり、このフリーバルブ26の内周と
シートパイプ23との間には微小間隙が設けられてい
る。
の平坦面が上記シート面25a上に載置されるリング状
のフリーバルブであり、このフリーバルブ26の内周と
シートパイプ23との間には微小間隙が設けられてい
る。
【0023】なお、このフリーバルブ26は、上部に内
外周に貫通する切欠27が形成されている。
外周に貫通する切欠27が形成されている。
【0024】また、28は、上記オイルロックカラー2
5の上部に接するように、上記インナーチューブ22内
周に装着されたリング状のバルブホルダで、このバルブ
ホルダ28のフランジ部28aと上記フリーバルブ26
の上端面との間に、このフリーバルブ26を下方へ付勢
するリターンスプリング29が介装されている。
5の上部に接するように、上記インナーチューブ22内
周に装着されたリング状のバルブホルダで、このバルブ
ホルダ28のフランジ部28aと上記フリーバルブ26
の上端面との間に、このフリーバルブ26を下方へ付勢
するリターンスプリング29が介装されている。
【0025】なお、図示しないが、上記シートパイプ2
3には油室S1の作動油を油室S2へ逃がす油孔などが
設けられている。
3には油室S1の作動油を油室S2へ逃がす油孔などが
設けられている。
【0026】次に動作について説明すると、まず、アウ
ターチューブ21およびインナーチューブ22相互の伸
長作動時には、油室S2の圧力が高まるため、フリーバ
ルブ26の平坦面がオイルロックカラー25のシート面
25aに当接される。
ターチューブ21およびインナーチューブ22相互の伸
長作動時には、油室S2の圧力が高まるため、フリーバ
ルブ26の平坦面がオイルロックカラー25のシート面
25aに当接される。
【0027】このため、伸側の油室S2内の作動油は、
フリーバルブ26の内周面とシートパイプ23の外周面
との環状の微小間隙を通過して、圧側の油室S1に流入
し、所定レベルの減衰力を発生する。
フリーバルブ26の内周面とシートパイプ23の外周面
との環状の微小間隙を通過して、圧側の油室S1に流入
し、所定レベルの減衰力を発生する。
【0028】このとき、上記フリーバルブ26の下端面
は、平坦面となっているため、オイルロックカラー25
のシート面25aに対するシート性が良好で、伸側減衰
力が安定する。
は、平坦面となっているため、オイルロックカラー25
のシート面25aに対するシート性が良好で、伸側減衰
力が安定する。
【0029】一方、上記アウターチューブ21およびイ
ンナーチューブ22相互の圧縮作動時には、油室S1の
圧力が高まるためフリーバルブ26がリターンスプリン
グ29の反発力に抗して上昇し、オイルロックカラー2
5の上端開口を開放するように、シート面25aから離
れる。
ンナーチューブ22相互の圧縮作動時には、油室S1の
圧力が高まるためフリーバルブ26がリターンスプリン
グ29の反発力に抗して上昇し、オイルロックカラー2
5の上端開口を開放するように、シート面25aから離
れる。
【0030】このとき、フリーバルブ26の下端面は、
上記テーパ面25bの上方にも及んでいるため、油室S
1からの油圧の受圧面積が十分に大きくなっている。
上記テーパ面25bの上方にも及んでいるため、油室S
1からの油圧の受圧面積が十分に大きくなっている。
【0031】また、上記テーパ面25bは、油室S1か
ら図3に示す矢印の方向に作動油を滑らかに流すように
機能し、つまり整流作用を呈し、さらに、シート面25
aが平坦であることからフリーバルブ26のリフト量に
対する流路断面積の増加割合が大きくなる。
ら図3に示す矢印の方向に作動油を滑らかに流すように
機能し、つまり整流作用を呈し、さらに、シート面25
aが平坦であることからフリーバルブ26のリフト量に
対する流路断面積の増加割合が大きくなる。
【0032】この結果、圧縮作動開始時のフリーバルブ
26の応答性が良好となり、従来の図6に示すような減
衰力のピークを低く抑えることができ、二輪車等の乗心
地を改善できる。
26の応答性が良好となり、従来の図6に示すような減
衰力のピークを低く抑えることができ、二輪車等の乗心
地を改善できる。
【0033】また、この実施例では、オイルロックカラ
ー25に対しテーパ面25bを加工するだけでよく、フ
リーバルブ26に対して面倒な加工を施す必要がなくな
り、緩衝器全体のローコスト化を図ることができること
となる。
ー25に対しテーパ面25bを加工するだけでよく、フ
リーバルブ26に対して面倒な加工を施す必要がなくな
り、緩衝器全体のローコスト化を図ることができること
となる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、車体
および車軸のいずれか一方に取り付けられ、中心部にシ
ートパイプを有するアウターチューブと、上記車体およ
び車軸の他方に取り付けられ、上記アウターチューブお
よびシートパイプ間に摺動するインナーチューブと、該
インナーチューブの下部内周面に装着され、かつ端面に
平坦なシート面と該シート面に連続するテーパ面とを有
するオイルロックカラーとを設けて、該オイルロックカ
ラーの上記シート面に平坦面が接するようにフリーバル
ブを載置し、これを上記シートパイプに対して遊びをも
って摺動可能に接触させ、上記インナーチューブの端部
内面にバルブホルダを装着し、このバルブホルダに上記
フリーバルブを、これを上記シート面側に付勢するリタ
ーンスプリングとともに保持させるように構成したの
で、圧縮作動開始時におけるフリーバルブの応答性を改
善しながら減衰力のピークを十分に低く抑制できると共
に、フリーバルブなどの加工の容易化および製造コス
ト,組立コストの低減を実現できるものが得られる効果
がある。
および車軸のいずれか一方に取り付けられ、中心部にシ
ートパイプを有するアウターチューブと、上記車体およ
び車軸の他方に取り付けられ、上記アウターチューブお
よびシートパイプ間に摺動するインナーチューブと、該
インナーチューブの下部内周面に装着され、かつ端面に
平坦なシート面と該シート面に連続するテーパ面とを有
するオイルロックカラーとを設けて、該オイルロックカ
ラーの上記シート面に平坦面が接するようにフリーバル
ブを載置し、これを上記シートパイプに対して遊びをも
って摺動可能に接触させ、上記インナーチューブの端部
内面にバルブホルダを装着し、このバルブホルダに上記
フリーバルブを、これを上記シート面側に付勢するリタ
ーンスプリングとともに保持させるように構成したの
で、圧縮作動開始時におけるフリーバルブの応答性を改
善しながら減衰力のピークを十分に低く抑制できると共
に、フリーバルブなどの加工の容易化および製造コス
ト,組立コストの低減を実現できるものが得られる効果
がある。
【図1】この発明の一実施例による緩衝器を一部破断し
て示す正面図である。
て示す正面図である。
【図2】図1における緩衝器の要部を拡大して示す断面
図である。
図である。
【図3】図1に示す緩衝器の要部をさらに拡大して示す
断面図である。
断面図である。
【図4】従来の緩衝器の要部を拡大して示す断面図であ
る。
る。
【図5】図4における緩衝器の要部をさらに拡大して示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】従来の緩衝器における減衰力特性図である。
21 アウターチューブ 22 インナーチューブ 23 シートパイプ 25 オイルロックカラー 25a シート面 25b テーパ面 26 フリーバルブ 28 バルブホルダ 29 リターンスプリング
Claims (1)
- 【請求項1】 車体および車軸のいずれか一方に取り付
けられ、中心部にシートパイプを有するアウターチュー
ブと、上記車体および車軸の他方に取り付けられ、上記
アウターチューブおよびシートパイプ間に摺動するイン
ナーチューブと、該インナーチューブの下部内周面に装
着され、かつ端面に平坦なシート面と該シート面に連続
するテーパ面とを有するオイルロックカラーと、該オイ
ルロックカラーの上記シート面に平坦面が接するように
載置され、かつ上記シートパイプに対して遊びをもって
摺動可能に接するフリーバルブと、上記インナーチュー
ブの端部内面に装着され、上記フリーバルブを、これを
上記シート面側に付勢するリターンスプリングとともに
保持するバルブホルダとを備えた緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9299195A JPH08270714A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9299195A JPH08270714A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 緩衝器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08270714A true JPH08270714A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=14069844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9299195A Pending JPH08270714A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08270714A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007116575A1 (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Nifco Inc. | 速度応答型ダンパ及び衝撃吸収ダンパ装置 |
CN103807347A (zh) * | 2012-11-09 | 2014-05-21 | 株式会社昭和 | 液压减震器 |
JP6246425B1 (ja) * | 2016-11-15 | 2017-12-13 | 株式会社ショーワ | 緩衝器 |
WO2018092327A1 (ja) * | 2016-11-15 | 2018-05-24 | 株式会社ショーワ | 緩衝器 |
-
1995
- 1995-03-27 JP JP9299195A patent/JPH08270714A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007116575A1 (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Nifco Inc. | 速度応答型ダンパ及び衝撃吸収ダンパ装置 |
CN103807347A (zh) * | 2012-11-09 | 2014-05-21 | 株式会社昭和 | 液压减震器 |
JP2014095445A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Showa Corp | 油圧ショックアブソーバー |
JP6246425B1 (ja) * | 2016-11-15 | 2017-12-13 | 株式会社ショーワ | 緩衝器 |
WO2018092327A1 (ja) * | 2016-11-15 | 2018-05-24 | 株式会社ショーワ | 緩衝器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040316 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |