JPH08270408A - ガスタービン設備 - Google Patents

ガスタービン設備

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JPH08270408A
JPH08270408A JP7277495A JP7277495A JPH08270408A JP H08270408 A JPH08270408 A JP H08270408A JP 7277495 A JP7277495 A JP 7277495A JP 7277495 A JP7277495 A JP 7277495A JP H08270408 A JPH08270408 A JP H08270408A
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JP
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steam
pressure
cooling
turbine
blade
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Application number
JP7277495A
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English (en)
Inventor
Shinichi Higuchi
眞一 樋口
Kazuhiko Kawaike
和彦 川池
Takashi Ikeguchi
隆 池口
Manabu Matsumoto
学 松本
Masami Noda
雅美 野田
Narihisa Sugita
成久 杉田
Shinya Enshima
信也 圓島
Isao Takehara
竹原  勲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K23/00Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids
    • F01K23/02Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled
    • F01K23/06Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle
    • F01K23/10Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle with exhaust fluid of one cycle heating the fluid in another cycle

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、新しいタービン翼の蒸気冷却
システムを有するガスタービン設備を提供することによ
り、本発明に係るガスタービン設備,蒸気タービン設備
および排熱回収ボイラ設備とを組み合わせたコンバイン
ドサイクル発電プラントの発電効率を向上させることに
ある。 【構成】タービン静翼およびタービン動翼に冷媒回収式
の蒸気冷却システムを設けたガスタービン設備におい
て、タービン静翼を第1の蒸気で冷却し、タービン動翼
を第1蒸気よりも低圧力の第2蒸気で冷却する冷却シス
テムを有するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンの静翼お
よび動翼を冷却する冷却系を備えたガスタービン設備に
係り、特に蒸気を用いて静翼および動翼を冷却するガス
タービン設備に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガスタービン設備の熱効率向上の
ため、作動ガスの高温・高圧化が進められている。高温
ガスタービン設備においては、信頼性を確保するために
タービン翼の冷却が不可欠である。従来、タービン翼の
冷却には、ガスタービン設備を構成している圧縮機より
抽出した空気が使用されている。タービン翼の内部には
冷却媒体経路が設けられており、圧縮機より抽出された
空気は該経路に導かれタービン翼を冷却する。冷却後
は、翼外表面のフィルム冷却用空気として、翼外表面上
に設けられたフィルム冷却孔より作動ガス中に排出され
る。
【0003】しかしながら、作動ガス温度が1400℃
を越える高温ガスタービン設備においては、従来のター
ビン翼を空気で冷却する方法では、冷却に必要な空気量
の増加による主流ガス量の減少、該冷却空気と作動ガス
との混合による作動ガス温度の低下および混合損失の増
大などにより、作動ガスの高温化による熱サイクル上の
メリットが損なわれる傾向にある。
【0004】この問題の解決策として、冷却媒体に空気
よりも熱伝達率の大きい蒸気を用いることが提案されて
いる。タービン翼を蒸気で冷却する蒸気冷却式ガスター
ビンを有効に活用するためには、例えば文献エイ・エス
・エム・イー/アイ・イー・イー・イー パワー ゼネ
レーション コンファレンス(Jt. ASME/IEEE PowerGen
eration Conference)の論文集87−JPGC−GT−
1(1987)に記載されているように、冷却に使用し
た蒸気を主流ガス中に排出することなく回収することが
必要である。
【0005】冷却に使用した蒸気を回収する冷媒回収型
蒸気冷却式ガスタービンの例として、特開平4−124414
号公報を挙げる。この公報に示される冷媒回収型蒸気冷
却式ガスタービンは、蒸気タービン設備およびガスター
ビン設備から排気される排気ガスを熱源として蒸気ター
ビンの作動蒸気を生成する排熱回収ボイラ設備とを組み
合わせたガス/蒸気コンバインドサイクル発電プラント
において活用されている。ガスタービン翼の冷却に使用
される蒸気は蒸気タービンの作動蒸気の一部が使用され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】蒸気タービンの作動蒸
気の一部をガスタービン翼の冷却蒸気として使用するガ
ス/蒸気コンバインドサイクル発電プラントにおいて
は、プラント全体の発電効率を向上させるためには、蒸
気タービンの作動蒸気系とガスタービン翼の冷却蒸気系
の最適化が不可欠である。
【0007】本発明の目的は,ガス/蒸気コンバインド
サイクル発電プラントにおける蒸気タービンの作動蒸気
系およびガスタービン翼の冷却蒸気系をプラント全体の
発電効率に関して最適とするガスタービン設備を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】静翼と動翼とを有するガ
スタービン並びに前記静翼及び動翼を冷却する冷却系を
有するガスタービン設備において、第1の蒸気を用いて
前記静翼を冷却する冷却系と、前記第1蒸気より低い圧
力の第2蒸気を用いて前記動翼を冷却する冷却系とを有
するようにした。
【0009】また、第1蒸気と第2蒸気との圧力差が5
0at以上150at以下であるようにした。
【0010】
【作用】本発明は上記の手段を講じたので、タービン動
翼の冷却蒸気よりも50〜150at高圧な蒸気をタービ
ン静翼の冷却に使用することが可能になる。よって、本
発明に係るガスタービン設備をガス/蒸気コンバインド
サイクル発電プラントにおいて運転すると、ガスタービ
ン静翼の冷却には、ガスタービン動翼の冷却に使用され
る第2蒸気よりも高圧な第1蒸気を使用することができ
るので、ガスタービン静翼の冷却にも第2蒸気を使用す
る従来技術に比べて第1蒸気の発生量を多くすることが
可能になる。第1蒸気の増加により蒸気タービンの出力
が増加する。また、ガスタービンの構造上、冷却蒸気の
リーク対策がタービン静翼に比べて難しいガスタービン
動翼の冷却には第2蒸気よりも高圧な第1蒸気は使用し
ないので、リーク量を最低限度に抑えることが可能にな
る。作動蒸気のリーク量低減により、蒸気タービンの出
力が増加する。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の第1の実施例を図1により
説明する。図1は本実施例のガスタービン設備の回路図
とガスタービンの部分断面図である。本発明を理解しや
すくするためにガスタービンは2段式とした。
【0012】本ガスタービン設備は主として、ガスター
ビン13と,該ガスタービン13に連結され燃焼用空気
を生成する圧縮機11と,高温・高圧の作動ガスを生成
する燃焼器12とより構成されている。また、ガスター
ビン13において、第1段静翼4の内部には冷却用蒸気
の経路が形成されており、入口には第1の蒸気の供給経
路8a,出口には該蒸気の回収経路8bが接続してい
る。さらに第1段静翼4と同様に、第1段動翼5および
第2段動翼7の内部には冷却用蒸気の経路が形成されて
おり、入口には第2の蒸気の供給経路9a,出口には該
蒸気の回収経路9bが接続されている。
【0013】圧縮機11は大気を吸い込み圧縮する。圧
縮された空気は燃焼器12に導かれ、燃料とともに燃焼
せしめられる。生成した高温・高圧の作動ガスはガスタ
ービン13に導かれ、タービン翼を通過する際にタービ
ンの回転軸を駆動する。その後、燃焼ガスはガスタービ
ン13より排出される。タービンの回転軸には、発電機
1が連結されており発生した回転動力は電力に変換され
る。
【0014】一方、第1段静翼4には系外より供給経路
8aにより第1蒸気が冷却媒体として供給される。供給
された該蒸気は第1段静翼4の内部に形成された冷却用
蒸気経路を流れ、該静翼4を冷却する。冷却後の蒸気は
回収経路8bにより系外へ回収される。同様に、第1段
動翼5および第2段動翼7には系外より供給経路9aに
より第2蒸気が冷却媒体として供給される。供給された
該蒸気は第1段動翼5および第2段動翼7の内部に形成
された冷却用蒸気経路を流れ、該動翼を冷却する。
【0015】タービン翼の内部に冷却媒体経路を形成し
て、これに冷却媒体を供給してタービン翼を冷却する場
合、冷却媒体と主流ガスの圧力差はタービン翼面上に作
用する力となるので、その大きさが問題となる。一般
に、冷却媒体の圧力の方を高くするためにタービン翼が
膨らむ向きに圧力差に相当した大きさの応力が作用す
る。タービン翼の強度がこの応力に耐えきれない場合、
タービン翼が膨らむという現象(バルーニング現象)が
起こる。本実施例における第1蒸気の圧力は100〜1
50ata であり、第2蒸気の圧力は20〜40ata であ
る。一方、主流ガスの圧力は22ata 程度であり、冷却
蒸気との圧力差は、第1蒸気で78〜128ata 、第2
蒸気で0〜18ata である。本実施例においては、第1
段静翼4,第1段動翼5および第2段動翼7に、圧力差
に応じてバルーニング対策が施されている。具体的に
は、タービン翼の内部構造を強化することで対策を行っ
た。また、冷却蒸気を確実に回収するために圧力差に応
じて冷却蒸気系のリーク対策を行った。
【0016】次に、第1の実施例に示したガスタービン
設備を、ガス/蒸気コンバインドサイクル発電プラント
に適用した例を図1および図2により詳しく説明する。
図2は、第1の実施例に示したガスタービン設備と蒸気
タービン設備および排熱回収ボイラ設備とを組み合わせ
たコンバインドサイクル発電プラントの回路図を示した
ものである。なお、図1と図2において同符号の要素は
同機能を有している。まず、概略的な構成と動作につい
て説明する。本コンバインドサイクル発電プラントは主
として、第1の実施例に示したガスタービン設備,蒸気
タービン設備および排熱回収ボイラ設備とより構成され
ている。ガスタービン設備は、燃料を消費して作動ガス
を生成し、該作動ガスでガスタービンを駆動し動力を発
生させる。排熱回収ボイラ設備は、ガスタービン設備よ
り排出された排気ガスを熱源として蒸気タービンの作動
蒸気を生成する。蒸気タービン設備は、該作動蒸気で蒸
気タービンを駆動し動力を発生させる。なお、駆動した
動力は、発電機により電力に変換される。また、本コン
バインドサイクル発電プラントにおいては、ガスタービ
ン翼の冷却に、蒸気タービンの作動蒸気の一部が使用さ
れる。
【0017】排熱回収ボイラ設備31は複圧力式のボイ
ラ(複数の圧力の蒸気を生成するボイラ)であり、本実
施例においては3つの異なる圧力の蒸気を生成する。こ
こでは、これら圧力の違いを明確に表現するために、そ
れぞれ高圧蒸気,中圧蒸気および低圧蒸気と称すること
にする。該ボイラ設備31は高圧蒸気ドラム32a,中
圧蒸気ドラム32bおよび低圧蒸気ドラム32cを有し
ており、ボイラ内に排気ガスの流れに沿って、高圧過熱
器,中圧再熱器,高圧蒸発器,第2高圧節炭器,中圧過
熱器,低圧過熱器,中圧蒸発器,中圧節炭器,第1高圧
節炭器,低圧蒸発器および低圧節炭器を備える。それぞ
れの機器の機能・性能については割愛する。
【0018】蒸気タービン設備は高圧蒸気タービン21
a,中圧蒸気タービン21bおよび低圧蒸気タービン2
1cを備えており、作動蒸気の圧力に応じて使用され
る。一般に、高圧蒸気は全ての蒸気タービンにおいて仕
事をするので、高圧蒸気量が多いほど、蒸気タービン全
体の出力は大きくなる。本実施例においては、ガスター
ビン設備から排出された排気ガスの温度は約600℃で
あり、該排気ガスが熱源として排熱回収ボイラ設備31
において利用され約100℃で排気される。各蒸気ドラ
ムにおいて生成される高圧蒸気,中圧蒸気および低圧蒸
気の圧力,温度および流量等は、排熱回収効率および蒸
気タービン出力に関して最適になるように決定されるも
のである。本実施例における高圧蒸気,中圧蒸気および
低圧蒸気の圧力は、それぞれ112ata ,27ata およ
び6ata 程度である。
【0019】次に、蒸気タービンの作動蒸気系およびガ
スタービン翼の冷却蒸気系について詳しく説明する。
【0020】高圧蒸気ドラム32a内に生成した高圧蒸
気は、高圧過熱器で過熱された後、作動蒸気として高圧
蒸気タービン21aに導かれる。該高圧過熱蒸気は蒸気
タービン翼を膨張しながら通過する際にタービンを駆動
し、回転軸に動力を発生させる。この膨張仕事によって
中圧蒸気となった作動蒸気は、排熱回収ボイラ設備31
内に設けられた中圧再熱器において再過熱される。中圧
過熱蒸気となった作動蒸気は、中圧蒸気タービン21b
に導かれる。高圧蒸気タービン21aにおける作動蒸気
と同様に、該作動蒸気は膨張仕事をして低圧蒸気となっ
た後、低圧蒸気タービン21cに導かれる。該作動蒸気
は低圧蒸気タービン21cにおいて膨張仕事をした後、
さらに圧力の低い蒸気となって復水器41に導かれる。
該復水器41において作動蒸気は水となり、低圧給水ポ
ンプ42により低圧節炭器に導かれる。該低圧節炭器に
おいて加熱された水は高圧給水ポンプ33aにより第1
高圧節炭器に導かれる。該第1高圧節炭器において加熱
された水は第2高圧節炭器に導かれる。該第2高圧節炭
器において加熱された水は高圧蒸気ドラム32aに導か
れる。該高圧蒸気ドラム32aには高圧蒸発器が接続し
ており、水はここで再び高圧蒸気となる。また、高圧蒸
気ドラム32aから高圧蒸気の一部が第1蒸気供給経路
8aによりガスタービン第1段静翼4に冷却蒸気として
導かれる。冷却後の蒸気は第1蒸気回収経路8bにより
高圧過熱器に回収される。
【0021】中圧蒸気ドラム32b内に生成した中圧蒸
気は、ガスタービン翼の冷却に使用される。中圧過熱器
で過熱された後、第2蒸気供給経路9aによりガスター
ビン第1段動翼5および第2段動翼7に冷却媒体として
導かれる。冷却後は第2蒸気供給経路9aにより中圧蒸
気タービン21bの入口に回収される。該作動蒸気は膨
張仕事をして低圧蒸気となった後、低圧蒸気タービン2
1cに導かれる。該作動蒸気は膨張仕事をした後、さら
に圧力の低い蒸気となった作動蒸気は復水器41に導か
れる。該復水器41において作動蒸気は水となり、低圧
給水ポンプ42により低圧節炭器に導かれる。該低圧節
炭器において加熱された水は中圧給水ポンプ33bによ
り中圧節炭器に導かれ加熱された後、中圧蒸気ドラム3
2bに導かれる。該中圧蒸気ドラム32bには中圧蒸発
器が接続しており、水はここで再び中圧蒸気となる。
【0022】低圧蒸気ドラム32c内に生成した低圧蒸
気は、低圧過熱器で過熱された後、作動蒸気として低圧
蒸気タービン21cに導かれる。該作動蒸気は該低圧蒸
気タービンにおいて膨張仕事をして、さらに圧力の低い
蒸気となって復水器41に導かれる。該復水器41にお
いて作動蒸気は水となり、低圧給水ポンプ42にて低圧
節炭器に導かれる。該低圧節炭器で加熱された後、低圧
蒸気ドラム32cに導かれる。該低圧蒸気ドラム32c
には、低圧過熱器が接続されており水は再び低圧蒸気に
される。
【0023】本発明に係るガスタービン設備は、コンバ
インドサイクル発電プラントにおける蒸気タービンの作
動蒸気系とガスタービン設備のタービン冷却蒸気系をプ
ラントの総合的な発電効率に関して最適化することを目
的としている。
【0024】目的を達成するために本発明に係るガスタ
ービン設備のタービン翼の冷却は、静翼は高圧蒸気で冷
却するようにし、動翼は中圧蒸気で冷却するようにし
た。高圧蒸気および中圧蒸気の圧力は、前述したように
排熱回収効率および蒸気タービン出力に関して最適にな
るように決定されるものであるが、高圧蒸気および中圧
蒸気の圧力差が50〜150atであることが必要であ
る。このような手段を講じることにより、単一の圧力の
蒸気で冷却するコンバインドサイクル発電プラントに比
べてプラント全体の発電効率が向上する。
【0025】例えば、中圧の蒸気のみを冷却に使用した
コンバインドサイクル発電プラントを考えてみる。本実
施例においてはガスタービン第1段静翼4は高圧蒸気を
用いて冷却しているが、これを中圧蒸気を用いて冷却す
ることにすると、中圧蒸気ドラム32bから冷却用蒸気
として抽出する中圧蒸気量が増加することになる。中圧
蒸気量が増加すると高圧蒸気量が減少することになり、
蒸気タービンの出力が低下する。
【0026】また、高圧の蒸気のみを冷却に使用したコ
ンバインドサイクル発電プラントを考えてみる。この場
合、中圧蒸気は冷却に使用することがないので、本実施
例に比べて高圧蒸気量を多く生成できるので、蒸気ター
ビンの出力が増加することになる。しかしながら、前述
したように高圧蒸気と中圧蒸気の圧力差は50〜150a
tであり、第1段動翼5および第2段動翼7に対しても
大規模なバルーニング対策が必要となる。静翼と異なり
動翼の場合には内部構造を強化すると重量の増加につな
がり、結果として動翼に作用する遠心応力が増加し、信
頼性を確保するためにタービン翼の外形状および材料の
変更を余儀なくされる可能性がある。また、冷却蒸気の
リーク対策も必要となるが、静止系である静翼の場合と
異なり、ガスタービンの構造上、回転系の動翼に対して
は特別なリーク対策が必要となる。このように高圧蒸気
をタービン動翼の冷却に用いた場合、高圧蒸気量の増加
によるメリットが、動翼のバルーニング対策およびリー
ク対策で損なわれてしまう可能性が高い。
【0027】本実施例では、中圧蒸気のみを冷却に使用
する場合に比べて、高圧蒸気量が8%増加し、蒸気ター
ビンの出力が1.5%増加する。これは、0.5%の発電
効率の向上に寄与する。
【0028】続いて、第1の実施例に示したガスタービ
ン設備を、ガス/蒸気コンバインドサイクル発電プラン
トの適用した別の例を図1および図3により詳しく説明
する。図3は、第1の実施例に示したガスタービン設備
と蒸気タービン設備および排熱回収ボイラ設備とを組み
合わせたガス/蒸気コンバインドサイクル発電プラント
の回路図を示したものである。なお、図1と図3におい
て同符号の要素は同機能を有している。
【0029】本コンバインドサイクル発電プラントは、
図2に示したコンバインドサイクル発電プラントとは、
蒸気タービンの作動蒸気系およびガスタービン翼の冷却
蒸気系が異なるだけなので、これを中心に詳しく説明す
る。
【0030】高圧蒸気ドラム32a内に生成した高圧蒸
気は、高圧過熱器で過熱された後、作動蒸気として高圧
蒸気タービン21aに導かれる。該高圧過熱蒸気は蒸気
タービン翼を膨張しながら通過する際にタービンを駆動
し、回転軸に動力を発生させる。この膨張仕事によって
中圧蒸気となった作動蒸気は、排熱回収ボイラ設備31
内に設けられた中圧再熱器において再過熱される。中圧
過熱蒸気となった作動蒸気は、中圧蒸気タービン21b
に導かれる。高圧蒸気タービン21aにおける作動蒸気
と同様に、該作動蒸気は膨張仕事をして低圧蒸気となっ
た後、低圧蒸気タービン21cに導かれる。該作動蒸気
は低圧蒸気タービン21cにおいて膨張仕事をした後、
さらに圧力の低い蒸気となって復水器41に導かれる。
該復水器41において作動蒸気は水となり、低圧給水ポ
ンプ42により低圧節炭器に導かれる。該低圧節炭器に
おいて加熱された水は高圧給水ポンプ33aにより第1
高圧節炭器に導かれる。該第1高圧節炭器において加熱
された水は第2高圧節炭器に導かれる。該第2高圧節炭
器において加熱された水は高圧蒸気ドラム32aに導か
れる。該高圧蒸気ドラム32aには高圧蒸発器が接続し
ており、水はここで再び高圧蒸気となる。また、高圧蒸
気ドラム32aから高圧蒸気の一部が第1蒸気供給経路
8aによりガスタービン第1段静翼4に冷却蒸気として
供給される。冷却後の蒸気は第1蒸気回収経路8bによ
り高圧過熱器に回収される。さらに、高圧蒸気タービン
21aを出た中圧蒸気の一部が、第2蒸気供給経路9a
によりガスタービン第1段動翼5および第2段動翼7に
冷却蒸気として供給される。冷却後の蒸気は第2蒸気回
収経路9bにより中圧蒸気タービン21bに回収され
る。なお、第1蒸気供給経路8aの途中に蒸気温度調節
器51が設けられている。
【0031】中圧蒸気ドラム32b内に生成した中圧蒸
気は、中圧過熱器で過熱された後、作動蒸気として中圧
蒸気タービン21bに導かれる。該作動蒸気は膨張仕事
をして低圧蒸気となった後、低圧蒸気タービン21cに
導かれる。該作動蒸気は膨張仕事をした後、さらに圧力
の低い蒸気となった作動蒸気は復水器41に導かれる。
該復水器41において作動蒸気は水となり、低圧給水ポ
ンプ42により低圧節炭器に導かれる。該低圧節炭器に
おいて加熱された水は中圧給水ポンプ33bにより中圧
節炭器に導かれ加熱された後、中圧蒸気ドラム32bに
導かれる。該中圧蒸気ドラム32bには中圧蒸発器が接
続しており、水はここで再び中圧蒸気となる。
【0032】低圧蒸気ドラム32c内に生成した低圧蒸
気は、低圧過熱器で過熱された後、作動蒸気として低圧
蒸気タービン21cに導かれる。該作動蒸気は該低圧蒸
気タービンにおいて膨張仕事をして、さらに圧力の低い
蒸気となって復水器41に導かれる。該復水器41にお
いて作動蒸気は水となり、低圧給水ポンプ42にて低圧
節炭器に導かれる。該低圧節炭器で加熱された後、低圧
蒸気ドラム32cに導かれる。該低圧蒸気ドラム32c
には、低圧過熱器が接続されており水は再び低圧蒸気に
される。
【0033】本コンバインドサイクル発電プラントにお
いては、図2に示したそれと比べて、中圧蒸気ドラム3
2bよりガスタービン翼の冷却蒸気を全く抽出しないの
で、高圧蒸気量が増加し、蒸気タービンの出力が増加す
る。また、ガスタービン動翼の冷却には高圧蒸気タービ
ン21aから排気された中圧蒸気の一部を用いるので、
ガスタービン動翼に対してバルーニング対策および特別
な冷却蒸気のリーク対策を施すことなくプラント全体の
発電効率を向上させることが可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明をガス/蒸気コンバインドサイク
ル発電プラントに適用すると、蒸気タービンの作動蒸気
系およびガスタービン翼の冷却蒸気系の最適化を図るこ
とが可能になり、プラント全体の発電効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を表す概略図である。
【図2】本発明の適用例を表す回路図である。
【図3】本発明の他の適用例を表す回路図である。
【符号の説明】
4…冷媒回収型の蒸気冷却経路を有するタービン第1段
静翼、5…冷媒回収型の蒸気冷却経路を有するタービン
第1段動翼、7…冷媒回収型の蒸気冷却経路を有するタ
ービン第2段動翼、8a…タービン静翼に第1蒸気を供
給する経路、8b…タービン静翼から冷却蒸気を回収す
る経路、9a…タービン動翼に第2蒸気を供給する経
路、9b…タービン動翼から冷却蒸気を回収する経路。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02C 7/16 F02C 7/16 A F22B 1/18 7526−3L F22B 1/18 D (72)発明者 松本 学 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 野田 雅美 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 杉田 成久 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 圓島 信也 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 竹原 勲 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静翼と動翼とを有するガスタービン並びに
    前記静翼及び動翼を冷却する冷却系を有するガスタービ
    ン設備において、第1の蒸気を用いて前記静翼を冷却す
    る冷却系と、前記第1蒸気より低い圧力の第2蒸気を用
    いて前記動翼を冷却する冷却系とを有することを特徴と
    するガスタービン設備。
  2. 【請求項2】請求項1に記載されるガスタービン設備に
    おいて、第1蒸気と第2蒸気との圧力差が50at以上
    150at以下であることを特徴とするガスタービン設
    備。
JP7277495A 1995-03-30 1995-03-30 ガスタービン設備 Pending JPH08270408A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999040306A1 (fr) * 1996-08-05 1999-08-12 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Turbine a gaz refroidie a la vapeur
EP0889203A3 (en) * 1997-07-04 1999-08-25 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Combined cycle power generation plant

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