JPH08269884A - ソーダ回収ボイラ火炉 - Google Patents

ソーダ回収ボイラ火炉

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JPH08269884A
JPH08269884A JP7869495A JP7869495A JPH08269884A JP H08269884 A JPH08269884 A JP H08269884A JP 7869495 A JP7869495 A JP 7869495A JP 7869495 A JP7869495 A JP 7869495A JP H08269884 A JPH08269884 A JP H08269884A
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Yukihisa Fujima
幸久 藤間
Yuichi Hino
裕一 日野
Noriaki Uchimura
典秋 内村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炉内中央部へ黒液の燃焼に必要な空気を送給
して硫黄酸化物の発生を抑制しつつも、燃焼による窒素
酸化物の発生を抑制可能としたソーダ回収ボイラ火炉を
提供する。 【構成】 火炉側壁に設けられたノズル3から黒液を液
粒子4として供給すると共に火炉側壁に設けられた空気
孔5,13から空気6,14を供給する。炉底17に
は、側板21に複数個の孔22を設けた箱20が設置さ
れ、ダクト28から導入された空気を孔22から炉底中
央部に供給している。炉底17には乾燥した黒液粒子の
堆積9が形成され、ガス化し燃焼するが、箱20からの
給気により堆積9の表面に対し燃焼に見合った量の空気
が分布して供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製紙プラントの廃液を
燃焼しナトリウム化合物を回収するソーダ回収ボイラの
火炉に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来のソーダ回収ボイラにおける
火炉炉底近傍の構成を示す。図4に示すように、炉は中
心部が低くなっている底面17と側壁2及び上部構造1
5により囲まれる空間である。製紙プラントよりの廃液
(黒液と称し、水,植物性可燃液,Na及びSの化合物
を含む水分35%以下の液)を数mmの液粒子4として炉
水平断面に一様に散布するノズル3が炉底17から数m
の高さに設けられている。
【0003】燃焼用空気は炉側壁2上で炉底17直上に
設けた第1空気孔5、同空気孔5と黒液投入ノズル3の
間の高さで側壁2に設けた第2空気孔7、及び黒液投入
ノズル3より高い位置で側壁2に設けた第3空気孔13
よりそれぞれ、空気6,8、及び14が分割投入され
る。
【0004】炉底17には炉内投入後乾燥した黒液粒子
が堆積9し、その表面10でガス化及び燃焼する。堆積
9の中ではナトリウム化合物が溶融状態となり排出口1
1より受容器12に流下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】黒液に含まれる植物性
可燃分には硫黄と窒素が有機化合物として含まれてお
り、燃焼時に硫黄酸化物及び窒素酸化物になる。従来の
技術では燃焼用空気が空気孔5,7及び13によって周
囲炉壁のみより供給されるために炉壁近くへの空気量は
多く、中央部には少なく分布されることとなっている。
【0006】炉中央部での燃焼による硫黄酸化物の発生
を抑制する為に充分な空気を送気しようとすれば炉壁近
くの黒液粒子の堆積表面10に多量の空気を吹きつける
ことになり多量の窒素酸化物が発生する。ソーダ回収ボ
イラの大型化に伴ない、この難点はそれぞれ顕著にな
る。
【0007】本発明は、炉内中央部へ黒液の燃焼に必要
な空気を送給して硫黄酸化物の発生を抑制しつつも、燃
焼による窒素酸化物の発生を抑制可能としたソーダ回収
ボイラ火炉を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、底面
と4面の側壁で形成する空間にパルプ廃液を吹き込む複
数個のノズルと、高さ方向に数段に亘って空気を投入す
る複数個の孔と、液状燃焼残渣を排出する複数個の孔を
側壁に設けたソーダ回収ボイラ火炉における前記課題を
解決するため、炉底中央部に底面より高い箱を設置し、
その箱に複数個の孔と空気を導入するダクトを設けた構
成を採用する。
【0009】このように構成したソーダ回収ボイラ火炉
では、周囲の炉壁に設けられた空気孔からの給気に加
え、炉底中央部に設置された箱の孔から炉底中央部に給
気されるので、炉底に形成された黒液粒子の堆積物の表
面に対し、燃焼に見合った量の空気を分布させて供給可
能となる。
【0010】本発明によって前記したように炉底中央部
に設置した箱の内部に、その複数個の孔を部分的に開閉
すると共に異物を除去する装置を設けた構成を追加する
ことによって、その箱から供給される空気の配分が調整
可能となると共に給気を行う孔が異物によって閉塞する
のを防止でき、火炉の安定した作動を行わせることがで
きる。
【0011】更に、本発明によるソーダ回収ボイラ火炉
において、炉底に設けた箱と火炉底面との接合部近傍に
液状燃焼残渣を排出する複数個の孔を設けた構成とすれ
ば、炉底に生成した溶融ナトリウム化合物を箱設置に拘
らず円滑に排出できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明によるソーダ回収ボイラ火炉に
ついて図1〜図3に示した実施例に基づいて具体的に説
明する。なお、以下の実施例において、図4に示した従
来の装置と同じ構成の部分には説明を簡単にするため同
じ符号を付してある。
【0013】本実施例によるソーダ回収ボイラ火炉で
は、図1に示すように炉底17の上部中央に側板21と
上部板26から成る箱20を設けてある。この箱20の
配置は対象とするソーダ回収ボイラにより異なる。図
2,図3には、箱20の2つの例を示している。
【0014】図2に示すものでは、円筒状の側板21と
円板状の上部板26から構成したものを複数個並べてあ
る。一方、図3に示すものでは、平板からなる側板21
と長方形の上部板26から構成した長方体形の箱からな
っている。
【0015】図1に示すように、これらの箱20の側板
21には複数個の孔22が設けられている。また、箱2
0の下部には箱20内に空気を送入するダクト28が設
けられている。更に、箱20内には孔22の開口面積を
調整し、且つ、孔22に付着する異物(炉内からの燃料
粒子、溶融したナトリウム化合物)を削り落とす金具2
5とこれを操作する機構24、その駆動装置29が取付
けられている。
【0016】炉底17に発生する溶融したナトリウム化
合物に対しては従来の排出口11に加えて、符号27で
示すように、箱20と炉底17の接合部付近にも設けて
ある。これによって、箱20を設置した炉底17から溶
融ナトリウム化合物が円滑に排出される。
【0017】図示した本実施例によるソーダ回収ボイラ
火炉においては、周囲の炉壁に設けられた空気孔5から
の給気に加え、炉底中央部に設置された箱20の孔22
から炉底中央部に中央空気23が給気されるので、炉底
17に形成された黒液粒子の堆積9の表面に対し、燃焼
に見合った量の空気を分布させて供給可能となる。
【0018】また、箱20の内部に、その複数個の孔2
2を部分的に開閉すると共に異物を除去する金具25を
設けてあり、これを駆動装置29で駆動することにより
複数個の孔22からの供給空気の状態を調節し、堆積9
に対し所期の空気分布を形成することができる。
【0019】
【発明の効果】燃料中に含まれる窒素が、燃料燃焼時に
窒素酸化物に転換する現象は、燃料に与えられる空気量
が燃焼に必要充分な量を越える量に大きく依存してい
る。
【0020】本発明によるソーダ回収ボイラ火炉では、
炉底中央部に底面より高い箱を設置し、その箱に複数個
の孔と、空気を導入するダクトを設けてあり、この箱の
孔から火炉中央部にも給気させることにより炉底上の堆
積の表面に余分な量の空気を従来よりも5〜10%少な
くなるよう制御して、堆積に対し所要の空気を供給出来
るため硫黄酸化物発生を抑えると同時に窒素酸化物の発
生を低く抑えることが出来る。
【0021】周囲の炉壁から供給される空気は従来の技
術と同様、浮遊して燃焼する黒液粒子を燃焼させる。こ
のように、本発明のソーダ回収ボイラ火炉では、硫黄酸
化物の発生はそのままの状態で増加することなく、窒素
酸化物は従来に比べ、20〜30%低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るソーダ回収ボイラ火炉
を示す説明図。
【図2】図1のI−I矢視図の一例を示す平面図。
【図3】図1のI−I矢視図の他の例を示す平面図。
【図4】従来のソーダ回収ボイラ火炉を示す説明図。
【符号の説明】
1 火炉 2 側壁 3 ノズル 4 廃液の液粒子 5 第1空気孔 6 空気 7 第2空気孔 8 空気 9 黒液粒子の堆積 10 堆積の表面 11 排出口 12 受容器 13 第3空気孔 14 空気 15 上部構造 17 底面 20 箱 21 側板 22 複数個の孔 23 中央空気 24 金具を操作する機構 25 金具 26 上部板 27 排出口 28 ダクト 29 駆動装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面と4面の側壁で形成する空間にパル
    プ廃液を吹き込む複数個のノズルと、高さ方向に数段に
    亘って空気を投入する複数個の孔と、液状燃焼残渣を排
    出する複数個の孔を側壁に設けたソーダ回収ボイラ火炉
    において、炉底中央部に底面より高い箱を設置し、同箱
    に複数個の孔と、空気を導入するダクトを設けたことを
    特徴とするソーダ回収ボイラ火炉。
  2. 【請求項2】 前記箱の内部に前記複数個の孔を部分的
    に開閉すると共に異物を除去する装置を設けた請求項1
    記載のソーダ回収ボイラ火炉。
  3. 【請求項3】 前記箱と火炉底面との接合部近傍に液状
    燃焼残渣を排出する複数個の孔を設けてなる請求項1記
    載のソーダ回収ボイラ火炉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109402381A (zh) * 2018-11-30 2019-03-01 白银有色集团股份有限公司 一种沸腾炉开炉烧炉生产的方法
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