JPH082695A - 倉庫出入口等における踏板装置 - Google Patents

倉庫出入口等における踏板装置

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JPH082695A
JPH082695A JP13701294A JP13701294A JPH082695A JP H082695 A JPH082695 A JP H082695A JP 13701294 A JP13701294 A JP 13701294A JP 13701294 A JP13701294 A JP 13701294A JP H082695 A JPH082695 A JP H082695A
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Masahide Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床の高さがいくらであっても、手押し車によ
る荷物の搬出入が楽に行える踏板装置を提供する。 【構成】 倉庫出入口等の床1の後面1aに沿って配置さ
れる垂直状支持部材11と、支持部材11の上端部に前端部
が揺動自在に支持された踏板20とよりなり、踏板20が、
前後方向に隣り合いかつ凹凸嵌合により連結された複数
のパネル21,22A,22B,23 により構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、倉庫の出入口等に設
置されて、荷物搬出入用の手押し車が出入りしやすいよ
うにする、踏板装置に関するものである。
【0002】この明細書において、前後関係について
は、倉庫等の外側から内側に向かう方向、すなわち図1
の左側を前といい、この逆を後というものとする。
【0003】
【従来の技術】従来、例えば倉庫の出入口等において、
荷物搬出入用の手押し車が出入りしやすくするためのも
のとして、床の後面に沿って設置される断面直角三角形
の鉄製・木製等の踏板(乗込み板)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の踏板では、倉庫
の床の高さが異なるごとに、これに対応して踏板の傾斜
角度や踏板の高さを変えることは困難であり、したがっ
て、手押し車で荷物を搬出入するさい、踏板の傾斜角度
がきつくて、荷物が重い場合に荷物の搬出入に多大の労
力を要するという問題や、踏板上端と床面との間に段差
ができて、荷物の搬出入に多大の労力を要するという問
題があった。
【0005】この発明の目的は、床の高さがいくらであ
っても、手押し車による荷物の搬出入が楽に行える踏板
装置を提供しようとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による踏板装置
は、倉庫出入口等の床の後面に沿って配置される垂直状
支持部材と、支持部材の上端部に前端部が揺動自在に支
持された踏板とよりなり、踏板が、前後方向に隣り合い
かつ凹凸嵌合により連結された複数のパネルにより構成
されているものである。
【0007】支持部材に、支持部材を昇降させる高さ調
節機構が設けられていることが好ましい。
【0008】
【作用】この発明による踏板装置は、倉庫出入口等の床
の後面に沿って配置される垂直状支持部材と、支持部材
の上端部に前端部が揺動自在に支持された踏板とよりな
り、踏板が、前後方向に隣り合いかつ凹凸嵌合により連
結された複数のパネルにより構成されているものである
から、パネルの数の増減が簡単に行え、例えば、踏板の
傾斜角度がきついときには、中間パネルの数を増やして
踏板を長くすることにより踏板の傾斜角度を小さくする
ことが可能となる。
【0009】支持部材に、支持部材を昇降させる高さ調
節機構が設けられているものでは、高さ調節機構により
支持部材の上面を床面と面一とすることができ、地面か
ら踏板上面を経て床面に至る段差の無い通路面が形成さ
れる。
【0010】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0011】図1および図2において、この発明による
踏板装置は、倉庫出入口の床(1) の側面(1a)に接するよ
うに設置される垂直状支持パネル(支持部材)(11)と、
複数のパネルのよって構成されかつ支持パネル(11)の上
端後縁部と地面(G) 間に渡される踏板(20)とよりなる。
踏板(20)は、支持パネル(11)の上端部にヒンジ部(10)を
介して揺動自在に連結された前部パネル(21)と、少なく
ともその後端部が地面(G) に接地する後部パネル(23)
と、両パネル(21)(23)の間に介在された2つの中間パネ
ル(22A)(22B)とよりなる。支持パネル(11)および各踏板
構成パネル(21)(22A)(22B)(23)は、すべてアルミニウム
中空押出形材製である。各踏板構成パネル(21)(22A)(22
B)(23)は、例えば長さ800〜2000mm程度、幅30
0〜600mm程度、厚さ30〜40mm程度とされる。
【0012】支持パネル(11)は横断面縦長方形であり、
その上壁(13)に、床(1) の後縁部上に載せられる水平板
部(16)が前方突出状に設けられている。水平板部(16)に
は、垂下状の突起(17)が設けられており、床(1) 上面に
設けられた凹溝(18)にゆるく嵌め入れられている。支持
パネル(11)を前後方向へ移動させようとする力が働いた
ときには、垂下状突起(17)が凹溝(18)の前後壁に当接
し、これにより、支持パネル(11)がそれ以上前後方向へ
移動することが阻止される。また、支持パネル(11)の下
端部には、後述する支持パネル高さ調節機構(50)の固定
ナット(52)が嵌込まれるナット保持用空間部(54)が形成
せられている。
【0013】図2に詳しく示すように、ヒンジ部(10)
は、支持パネル(11)の後壁(14)の上端部に設けられた嵌
合凹部(12)と、前部パネル(21)の前端部に設けられかつ
支持パネル(11)の嵌合凹部(12)内に嵌め入れられた嵌合
凸部(24)とにより構成されている。嵌合凹部(12)および
嵌合凸部(24)は、支持パネル(11)および前部パネル(21)
にそれぞれ左右全幅にわたって設けられている。
【0014】支持パネル(11)の嵌合凹部(12)は、後方に
向かって開口しかつ半円よりも大きい円弧形断面を有
し、その開口縁部(12a)(12b)は後壁(14)よりもそれぞれ
後方に位置させられている。
【0015】前部パネル(21)は、前部パネル(21)の上壁
(25)の前端より斜め下方にのびる前壁(26)と、下壁(27)
の前端部分に設けられかつ斜め上方にのびる傾斜壁部(2
9)とを有しており、前壁(26)の下端部と傾斜壁部(29)の
前端部とが突き合わせられ、この突き合わせ部分に、嵌
合凸部(24)が設けられている。嵌合凸部(24)は、嵌合凹
部(12)の内周面に等しい曲率の外周面を有している。こ
れにより、前部パネル(21)の嵌合凸部(24)は、支持パネ
ル(11)の嵌合凹部(12)の軸を中心として回転することが
でき、この回転に伴って踏板(20)が支持パネル(11)に対
して揺動することができる。嵌合凸部(24)の回転は、時
計回りおよび反時計回りの両方で規制されている。すな
わち、前部パネル(21)の前壁(26)の前面が嵌合凹部(12)
の上側の開口縁部(12a) に当接したところで反時計回り
の回転が停止され、前部パネル(21)の傾斜壁部(29)が嵌
合凹部(12)の下側の開口縁部(12b) に当接したところで
時計回りの回転が停止される。図2は、前部パネル(21)
の前壁(26)の前面が嵌合凹部(12)の上側の開口縁部(12
a) に当接して反時計回りの回転が停止されている状態
を示し、前部パネル(21)は、この位置より20度時計回
りに回転できるようになされている。
【0016】支持パネル(11)と前部パネル(21)とを連結
するには、支持パネル(11)側の嵌合凹部(12)内に、前部
パネル(21)の嵌合凸部(24)を支持パネル(11)の左端もし
くは右端より挿入し、スライドさせれば良い。
【0017】支持パネル(11)の後壁(14)には、嵌合凹部
(12)の軸を中心とする円弧状の上面を有する後方張出部
(19)が設けられ、前部パネル(21)の傾斜壁部(29)には、
後方張出部(19)の円弧状上面に等しい曲率を有する円弧
状の上面を有する前方張出部(30)が設けられている。前
部パネル(21)が支持パネルに対して揺動するときには、
前方張出部(30)は後方張出部(19)に案内されて摺動し、
これにより、踏板(20)にかかる力は嵌合凹部(12)だけで
なく、後方張出部(19)によっても受けられるようになさ
れている。
【0018】踏板構成パネル(21)(22A)(22B)(23)の隣り
合うもの同士は、それぞれ同様の凹凸嵌合により連結さ
れている。図3を参照して、前部パネル(21)と中間パネ
ル(22A) との連結部分について説明する。前部パネル(2
1)の上壁(25)および下壁(27)は、それぞれ後壁(28)より
も後方に張出した端部(25a)(27a)を有しており、この上
下壁端部(25a)(27a)が、中間パネル(22A) の上下壁(32)
(33)の前端部にそれぞれ突き合わされている。前部パネ
ル(21)の後壁(28)には、後方に至るほど内向きに傾斜し
かつ若干の弾性を有する上下一対の傾斜状突出部(34)が
設けられている。この傾斜状突出部(34)と上下壁端部(2
5a)(27a)とにより、前部パネル(21)の後端部には、後方
に開口した横断面略V形の上下嵌合凹部(35)が形成され
ている。各傾斜状突出部(34)の後端には、係合用外向き
突起(36)が設けられている。中間パネル(22A) の前壁に
は、上下嵌合凹部(35)に嵌め入れられる上下嵌合凸部(3
7)が設けられている。上下嵌合凸部(37)の内面には、係
合用内向き突起(38)が設けられている。上下嵌合凹部(3
5)に上下嵌合凸部(37)を嵌め入れると、上下傾斜状突出
部(34)の係合用外向き突起(36)が、上下嵌合凸部(37)の
係合用内向き突起(38)によって内向きに押され、上下傾
斜状突出部(34)が内向きに変形して、上下嵌合凹部(35)
に上下嵌合凸部(37)が嵌め入れられる。これにより、係
合用外向き突起(36)と係合用内向き突起(38)とが相互に
係り合わされて、前部パネル(21)と中間パネル(22A) と
が結合される。
【0019】中間パネル(22A) の後端部には、前部パネ
ル(21)の嵌合凹部(35)と同一形状の嵌合凹部(35)が設け
られている。2つの中間パネル(22A)(22B)は、同一形状
のもので、踏板(20)を構成する中間パネル(22A)(22B)の
数は、踏板(20)の前後長を調整するために適当に増減さ
れる。
【0020】後部パネル(23)は、断面が略三角形で、中
間パネル(22B) の嵌合凹部(35)に嵌め入れられる嵌合凸
部(37)が設けられた前壁(39)と、中間パネル(22B) の上
壁(32)と面一の上壁(40)と、地面に接地する下壁(41)と
よりなる。
【0021】図1に示した例では、支持パネル(11)の高
さは、床(1) の高さに等しくなるように作られており、
支持パネル(11)が地面(G) に直接支持された状態で、倉
庫(1) の床面と支持パネル(11)の上壁(13)上面が面一で
あり、また、後部パネル(23)の下壁(41)全体が地面に接
している。
【0022】ところで、倉庫の出入口の床の高さについ
ては、種々異なったものがあり、低い場合で、例えば1
14〜130mm程度、高い場合で、例えば200〜23
0mm程度である。そこで、図1に示した踏板装置を高さ
が異なる床に対応させて設置する必要が出てくる。図4
および図5に、床の高さが高くなったときに対応するさ
いの設置例を示している。図4は、床の高さが高くなっ
ても踏板の傾斜角度を変えない場合の設置例で、図5
は、床の高さに応じて踏板の傾斜角度を変える場合の設
置例である。
【0023】図4に示す例は、床(2) の高さに応じて中
間パネル(22A)(22B)(22C) の数が3つとされ、後部パネ
ル(23)の下壁(41)全体が地面に接地するようになされて
いる。
【0024】図5に示す設置例は、床(3) の高さが高く
なっても中間パネル(22A)(22B)の数はそのままであり、
後部パネル(23)は下壁(41)の後端部だけが接地してい
る。この場合には、後部パネル(23)の下壁(41)と地面
(G) との間にスペーサを介在させるようにしてもよい。
【0025】図4および図5のいずれの場合でも、支持
パネル(11)は、高さ調節機構(50)を介して地面(G) に支
持されている。
【0026】図6に詳しく示すように、高さ調節機構(5
0)は、垂直状のねじ棒(51)と、ねじ棒(51)にねじ嵌めら
れた固定ナット(52)および締付ナット(53)とによって構
成されている。ねじ棒(51)は、板状の基部(51a) を有し
ており、この基部(51a) が地面(G) に接地させられる。
固定ナット(52)は、支持パネル(11)のナット保持用空間
部(54)に回転不可能に嵌め入れられ、締付ナット(53)
は、ねじ棒(51)のナット保持用空間部(54)よりも下方の
部分に回転可能にねじ嵌められている。ナット保持用空
間部(54)は、支持パネル(11)の下壁(55)、前後壁(15)(1
4)の下端部および下壁(55)に平行な中間壁(56)により形
成されたもので、下壁(55)には支持パネル(11)の長さ方
向にのびるねじ棒案内溝(57)が設けられ、中間壁(56)の
所要箇所にはねじ棒挿通孔が設けられている。
【0027】高さ調節機構(50)のねじ棒(51)を回転させ
ると、ナット保持用空間部(54)内の固定ナット(52)およ
びこれと一体の支持パネル(11)が昇降し、支持パネル(1
1)の上面位置を調節することができる。この状態で、締
付ナット(53)を締付けることにより、支持パネル(11)が
固定される。そして、この支持パネル(11)の上面位置に
対応して前部パネル(21)が揺動し、地面(G) から踏板(2
0)上面を経て床(2)(3)面に至る段差の無い通路面が形成
される。
【0028】上記この発明によれば、床(2)(3)の高さが
高いときには、高さ調節機構(50)を取り付けることによ
り、倉庫の出入口における床(1)(2)(3) の高さが異なる
場合でも、床(1)(2)(3) との間に段差を生じることがな
いように1つの踏板装置で対応することができる。
【0029】また、高さ調節機構(50)による高さ調整
は、ねじ棒(51)を回転させることにより行うものである
から、支持パネル(11)の上面位置の微調整が可能であ
り、支持パネル(11)の上面と倉庫の床面との段差を簡単
にかつ確実になくすことができる。
【0030】また、支持パネル(11)および踏板構成パネ
ル(21)(22A)(22B)(22C)(23) がアルミニウム中空押出形
材によりつくられているので、各パネル(11)(21)(22A)
(22B)(22C)(23) の嵌合凹部(12)(35)や嵌合凸部(24)(3
7)は、押出時に各パネル(11)(21)(22A)(22B)(22C)(23)
に一体に設けることができ、部品数が少なくて済む。し
かも、鋼製の蝶番を使用しないため、錆の発生がなく、
連結部分の美観を向上し得る。また、支持パネル(11)と
前部パネル(21)の連結作業は、嵌合凹部(12)と嵌合凸部
(24)とを単に嵌め合わせるだけであり、素人でも作業可
能であり、工数が少なく、連結作業に手間がかからない
し、また結合精度を確実に出すことができる。
【0031】なお、支持パネルに対して前部パネルを角
度調節可能に結合するヒンジ部は、上記実施例のものに
限定されるものではなく、踏板構成パネルの隣り合うも
の同士を連結する嵌合部も、上記実施例のものに限定さ
れるものではない。また、高さ調節機構(50)の構成も適
宜変更可能であり、例えば、支持パネル(11)の高さ調節
機構(50)を支持パネル(11)の下端部に設ける代わりに、
支持パネルを上下2つのパネルにより構成し、上下パネ
ルの間に、高さ調節機構を設けるようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】この発明の踏板装置によると、パネルの
数の増減が簡単に行え、例えば、踏板の傾斜角度がきつ
いときには、パネルの数を増やして踏板を長くすること
により踏板の傾斜角度を小さくすることが可能となるか
ら、手押し車による荷物の搬出入が楽に行える。
【0033】支持部材に、支持部材を昇降させる高さ調
節機構が設けられているものでは、高さ調節機構により
支持部材の上面を床面と面一とすることができ、床の高
さがいくらであっても、地面から踏板上面を経て床面に
至る段差の無い通路面が形成されるので、床面との間に
段差が生じることなく手押し車による荷物の搬出入が楽
に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の踏板装置の1実施例を、倉庫出入口
の相対的に低い高さを有する床に設置した状態の断面図
である。
【図2】支持パネルと踏板との連結部の拡大断面図であ
る。
【図3】踏板構成パネル同士の連結部の拡大断面図であ
る。
【図4】この発明の踏板装置の他の実施例を、倉庫出入
口の相対的に高い高さを有する床に設置した状態の断面
図である。
【図5】図1の踏板装置を、倉庫出入口の相対的に高い
高さを有する床に設置した状態の断面図である。
【図6】この発明の踏板装置を倉庫出入口の相対的に高
い高さを有する床に設置する場合に用いられる高さ調整
機構の拡大断面図である。
【符号の説明】
(1)(2)(3) 床 (1a)(2a)(3a) 後面 (11) 支持パネル (20) 踏板 (21) 前部パネル (22A)(22B)(22C) 中間パネル (23) 後部パネル (50) 高さ調整機構 (G) 地面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 倉庫出入口等の床(1) (2)(3)の後面(1a)
    (2a)(3a)に沿って配置される垂直状支持部材(11)と、支
    持部材(11)の上端部に前端部が揺動自在に支持された踏
    板(20)とよりなり、踏板(20)が、前後方向に隣り合いか
    つ凹凸嵌合により連結された複数のパネル(21)(22A)(22
    B)(22C)(23) により構成されている、倉庫出入口等にお
    ける踏板装置。
  2. 【請求項2】 支持部材(11)に、支持部材(11)を昇降さ
    せる高さ調節機構(50)が設けられている、請求項1記載
    の倉庫出入口等における踏板装置。
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